霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
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【新着情報】10月30~31日に旧サイトから新サイトへの移行作業を行う予定です。実験用サイトサブスク
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一〇 母の背

インフォメーション
題名:10 母の背 著者:出口澄子
ページ: 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :B124900c12
001 母は栗柄(くりから)の糸ひきがすむと、002綾部に帰ってきてくださいました。003そうして屑買いをつづけられました。
004 私はそのころ上町(かんまち)ひょうじさんという茶の製造をしているところにいって働きました。005子供にでもできる茶()りをさしてもらって、006いくらもらっていたのかは忘れましたが、007日当をもらってかえりました。008母さんは夜になって家に帰ってこられますと、009よく私を(せな)におんぶして歩いて下さいました。010近所の人に、011「昼は茶()りにやらしますので、012夜にこうして負うてやりますんじゃ」と言われていました。013そのころは母さんと私の二人暮らしでしたし、014私はおッきくなってもこうして、015しじゅうおんぶしてもらって歩いてもらいました。
016 これは母が帰神(かむがかり)におなりになるまえでありました。017糸とりの仕事もないころで、018商売も思わしくなく、019教祖さまも収入がないので困っておいでの時でした。020ある日(はかま)をはいた人が家にはいってきました。021役場の人であります。022そのころの町役場の役人は洋服をきている人はなく、023みんな(はかま)をはいていました。024私の家にきた役人は家中(かちゅう)(士族やしき)のひらわさんという爺さんで町の上納係りで税金の督促にきたのでありました。025その人を見ると教祖さまは小さな私の蔭にかくれるようにして、026そっと奥にゆかれました。
027 しばらくして出てこられ「今できませんから」といって断わっていられました。028その時の母さんの顔を私はおばえています。029教祖さまはこの時のことを(のち)に警察で申されています。030「今日生活(くらし)ができぬ者に上納がおくれたと言って三銭ずつ足代(あしだい)をとって、031それで酒を飲んでうまかったか」とえらいけんまくで役人のやり方を怒られたのであります。032また「下の者をいじめるより、033大きなところに(ぞく)がいるではないか」と言われたのも、034その日のことがあって世の中のことを考えられたからでありましょう。035教祖さまが帰神(かむがかり)になられますまえは、036なにか一つ大へん強いものが、037あのやさしかった母さんからチラチラと見え初めていたように思います。
038 教祖さまはふだんは屑買いにはげまれ、039ある時は糸ひきにでかけられました。040また下駄の鼻緒の内職をされていることもありました。
041 教祖さまのなされた糸くりも鼻緒の仕事も紙屑を集められたことも、042みな神界から見れば大きな意味があったのであります。
043 ことに教祖さまの“紙屑集め”と清吉(せいきち)兄さんの“紙()き”は神界からの大きなお仕組みでありました。
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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