霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第五章 三人組(さんにんぐみ)〔一〇四二〕

インフォメーション
著者: 巻: 篇: よみ(新仮名遣い):
章: よみ(新仮名遣い): 通し章番号:
口述日: 口述場所: 筆録者: 校正日: 校正場所: 初版発行日:
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一部の章はAIによって要約を作成しています。[×閉じる]: 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: 文字数: OBC :rm3805
愛善世界社版: 八幡書店版: 修補版: 校定版: 普及版: 初版: ページ備考:
001 喜楽(きらく)、002幸吉(かうきち)の二人(ふたり)は、003道々(みちみち)神話(しんわ)に耽(ふけ)り乍(なが)ら、004虎口(ここう)を逃(のが)れた様(やう)な心持(こころもち)で北(きた)へ北(きた)へと進(すす)み行(ゆ)く。
005穴(あな)を出(で)て穴(あな)に入(い)るまで穴(あな)の世話(せわ)
006穴(あな)恐(おそ)ろしい穴(あな)の世(よ)の中(なか)
007 一休(いつきう)禅師(ぜんし)の歌(うた)や、
008故郷(ふるさと)は穴太(あなを)の少(すこ)し上小口(うはこぐち)
009只(ただ)茫々(ばうばう)と生(は)えし叢(くさむら)
010等(など)と観音(くわんおん)の化身(けしん)が詠(よ)んだと云(い)ふ狂歌(きやうか)を謡(うた)ひ乍(なが)ら、011足(あし)に任(まか)せて十余(じふよ)里(り)の道程(だうてい)を、012漸(やうや)くにして上谷(うへだに)の修行場(しうぎやうば)へ安着(あんちやく)した。013帰(かへ)つて修行場(しうぎやうば)を調(しら)べて見(み)ると、014第一(だいいち)懸念(けねん)して居(ゐ)た黒田(くろだ)きよ、015四方(しかた)春三(はるざう)、016塩見(しほみ)せいの三(さん)人(にん)の姿(すがた)が見(み)えぬので、017留守中(るすちう)を依頼(いらい)したる四方(しかた)氏(し)に尋(たづ)ねて見(み)ると、
018四方(しかた)『一昨日(おととひ)の夕方(ゆふがた)教祖(けうそ)が態々(わざわざ)御(お)出(い)でになつて……神(かみ)様(さま)の御(ご)命令(めいれい)だ……と仰有(おつしや)つて、019私(わたくし)の留(と)めるのを諾(き)かずに、020三(さん)人(にん)を連(つ)れて帰(かへ)られました』
021との答(こたへ)である。
022 『あゝ頼(たの)み甲斐(がひ)のない人(ひと)ぢやなア…』と思(おも)ひ乍(なが)ら、023四方(しかた)甚之丞(じんのじよう)と云(い)ふ修行者(しうぎやうしや)を綾部(あやべ)へ遣(つか)はして、024三(さん)人(にん)の修行者(しうぎやうしや)を今夜(こんや)の中(うち)に是非(ぜひ)とも上谷(うへだに)へ帰(かへ)つて来(く)る様(やう)にと厳(きび)しく申付(まをしつけ)たら、025側(そば)に居(ゐ)た四方(しかた)平蔵(へいざう)氏(し)が口(くち)を出(だ)し、
026四方(しかた)『上田(うへだ)先生(せんせい)が何(なん)と云(い)はれても、027教祖(けうそ)様(さま)の御(お)言葉(ことば)ですから、028御(ご)三体(さんたい)の大神(おほかみ)様(さま)のお憑(うつ)り遊(あそ)ばしたお三人(さんにん)様(さま)を今夜(こんや)の中(うち)に呼(よ)び寄(よ)するなんて、029そんな途方(とはう)もない事(こと)は出来(でき)ませぬ』
030と首(くび)を振(ふ)つてゐる。031自分(じぶん)は重(かさ)ねて、
032喜楽(きらく)『三(さん)人(にん)の者(もの)を明日(あす)の朝(あさ)迄(まで)綾部(あやべ)へおく事(こと)は出来(でき)ぬ。033邪神(じやしん)が憑(うつ)つて又々(またまた)狂態(きやうたい)を演(えん)じ、034其(その)筋(すぢ)のお手数(てかず)に預(あづか)らねばならぬ様(やう)な事(こと)が出来(しゆつたい)するから、035是非(ぜひ)とも今夜(こんや)の中(うち)に、036三(さん)人(にん)を此処(ここ)へ連(つ)れて帰(かへ)つて貰(もら)ひ度(た)い』
037と厳(きび)しく云(い)ひ張(は)つても、038四方(しかた)平蔵(へいざう)氏(し)始(はじ)め一同(いちどう)腹(はら)を合(あは)して聞(き)き入(い)れぬのみか、
039四方(しかた)『先生(せんせい)に今(いま)帰(かへ)つて貰(もら)ふと、040神(かみ)さまの肝賢(かんじん)のお仕組(しぐみ)の邪魔(じやま)になるから、041お迎(むか)へに来(く)る迄(まで)綾部(あやべ)へは決(けつ)して帰(かへ)つて下(くだ)さるな。042貴方(あなた)は緯役(よこやく)で、043大神(おほかみ)様(さま)のお仕組(しぐみ)の反対(はんたい)をなさるお役(やく)ぢやさうなから……』
044と妖魅(えうみ)の言葉(ことば)を信(しん)じきつて居(ゐ)る。
045 四方(しかた)平蔵(へいざう)氏(し)は自分(じぶん)に隠(かく)れて、046ソツと綾部(あやべ)の金明会(きんめいくわい)へ馳(は)せ帰(かへ)り、047幸吉(かうきち)と云(い)ふ弟(おとうと)と共(とも)に上谷(うへだに)迄(まで)帰(かへ)つた事(こと)を急告(きふこく)した。
048 サアさうすると、049福島(ふくしま)寅之助(とらのすけ)を始(はじ)め三(さん)人(にん)が慌出(あわてだ)し、
050『何(なに)、051上田(うへだ)が上谷(うへだに)迄(まで)帰(かへ)つて来(き)たか。052そりや大変(たいへん)ぢや、053早(はや)う上田(うへだ)の帰(かへ)らぬ中(うち)に、054仕組(しぐみ)をせねばならぬぞ』
055と四(よ)人(にん)は襖(ふすま)を閉(し)めきつて、056奇妙(きめう)奇天烈(きてれつ)の神懸(かむがかり)[※校定版では「神憑(かむがかり)」]を続行(ぞくかう)してゐた。
057 自分(じぶん)は仕方(しかた)なしに幸吉(かうきち)と共(とも)に、058上谷(うへだに)に残(のこ)つてる修行者(しうぎやうしや)を鎮魂(ちんこん)して居(ゐ)た。059其(その)翌日(よくじつ)の十(じふ)時(じ)頃(ごろ)になると、060四方(しかた)祐助(いうすけ)爺(ぢい)サンが顔色(かほいろ)を変(か)へて出(で)て来(き)て、061震(ふる)うてゐるので自分(じぶん)は、
062喜楽(きらく)『祐助(いうすけ)サン、063碌(ろく)な事(こと)で来(き)たのぢやなからうな』
064と問(と)ひかくれば、065爺(ぢい)サンは直(すぐ)に大地(だいち)へ手(て)をついて、
066祐助(いうすけ)『ハイハイ恐(おそ)れ入(い)りました。067外(ほか)の事(こと)では御座(ござ)りませぬが、068綾部(あやべ)は大変(たいへん)で御座(ござ)います。069お三体(さんたい)の大神(おほかみ)様(さま)がお三(さん)人(にん)サンへお憑(うつ)り遊(あそ)ばして、070口々(くちぐち)に……三人世(さんにんよ)の元(もと)、071結構(けつこう)々々(けつこう)……と百遍(ひやつぺん)ほども仰有(おつしや)つて、072終(しま)ひには新宮(しんぐう)の安藤(あんどう)金助(きんすけ)サン処(とこ)の庭(には)に、073大地(だいち)の金神(こんじん)金勝要(きんかつかね)の神(かみ)さまが埋(うづ)もつて居(ゐ)るから、074之(これ)を掘(ほ)り出(だ)して鄭重(ていちよう)にお祀(まつ)りせんならんと云(い)つて、075三(さん)人(にん)がおいでになり金助(きんすけ)サンとこの大黒柱(だいこくばしら)の根元(ねもと)を三四(さんし)尺(しやく)ばかり、076一生(いつしやう)懸命(けんめい)になつて掘(ほ)り出(だ)しなさつたけれども、077石(いし)一(ひと)つ碌(ろく)に出(で)て来(こ)ぬので未(ま)だ掘(ほ)り様(やう)が足(た)らぬのだ。078もつともつとと云(い)つて、079三(さん)人(にん)サンは水(みづ)をかぶり白衣(はくい)を着(つ)け、080緋(ひ)の袴(はかま)を穿(は)いて掘(ほ)つて居(を)られた処(ところ)へ、081警察(けいさつ)の署長(しよちやう)サンが前(まへ)を通(とほ)つて、082此(この)有様(ありさま)を見(み)つけ、083……一体(いつたい)お前(まへ)等(ら)はそんな風(ふう)をして何(なに)をしてゐるのか、084尋(たづ)ね度(た)い事(こと)があるから一寸(ちよつと)来(こ)い……と云(い)つて、085三(さん)人(にん)共(とも)警察(けいさつ)へ連(つ)れて去(い)なはりましたので、086私(わたし)も吃驚(びつくり)して早速(さつそく)其(その)由(よし)を教祖(けうそ)様(さま)に申(まをし)ましたら、087教祖(けうそ)さまは平然(へいぜん)として……何事(なにごと)も皆(みな)神(かみ)様(さま)の御(ご)都合(つがふ)ぢや、088チツとも心配(しんぱい)は要(い)りませぬ、089又(また)土(つち)の中(なか)から形(かたち)のある御(ご)神体(しんたい)が出(で)るのではない、090大地(だいち)の金神(こんじん)様(さま)の霊気(れいき)が、091地(ち)の上(うへ)へおでましになる事(こと)ぢや……と仰有(おつしや)つて居(を)られますが、092此(この)爺(ぢい)には根(ね)つから合点(がてん)が参(まゐ)りませぬ。093四方(しかた)春三(はるざう)サンや外(ほか)二人(ふたり)は、094警察(けいさつ)へひかれたきりで未(ま)だ帰(かへ)つて来(こ)られず、095如何(どう)しやうと思案(しあん)に暮(く)れて、096皆(みな)サンに隠(かく)れて爺(ぢい)の心(こころ)で先生(せんせい)にお伺(うかが)ひに出(で)ました』
097とオドオドし乍(なが)ら、098半泣(はんな)きになつて居(ゐ)る。099然(しか)し此(この)事件(じけん)は何(なん)ともなしに治(おさ)まり、100自分(じぶん)は依然(いぜん)として幸吉(かうきち)と共(とも)に上谷(うへだに)で審神(さには)をつとめて居(ゐ)た。
101 二三(にさん)日(にち)経(た)つと、102今度(こんど)は足立(あだち)正信(まさのぶ)氏(し)の代理(だいり)として、103新宮(しんぐう)の四方(しかた)源之助(げんのすけ)、104西原(にしばら)の西村(にしむら)文右衛門(ぶんうゑもん)の両氏(りやうし)が、105上谷(うへだに)へ態々(わざわざ)やつて来(き)てニコニコし乍(なが)ら、
106『上田(うへだ)先生(せんせい)、107喜(よろこ)んで下(くだ)さいませ。108今日(けふ)から教祖(けうそ)様(さま)は、109出口(でぐち)お直(なほ)さまと申(まを)さずに、110信者(しんじや)一同(いちどう)から出口(でぐち)の神(かみ)と崇敬(すうけい)致(いた)す様(やう)になりました。111神(かみ)さまと申(まを)す訳(わけ)は、112二三(にさん)日(にち)以前(いぜん)に綾部(あやべ)の警察(けいさつ)から、113署長(しよちやう)サンが二人(ふたり)も巡査(じゆんさ)をつれて来(き)て、114何(なに)か怪(あや)しいものを祀(まつ)つて沢山(たくさん)の人(ひと)を騙(だま)し金儲(かねまう)けをして居(ゐ)るのぢやないかと疑(うたが)ふて、115大広前(おほひろまへ)を隅(すみ)から隅(すみ)迄(まで)調(しら)べて見(み)ましたが、116別(べつ)に胡乱(うろん)の事(こと)がないので、117何(なん)とも云(い)はれずに帰(かへ)られましたが、118其(その)時(とき)教祖(けうそ)さまが署長(しよちやう)サンに向(むか)ひ、119大(おほ)きな声(こゑ)で……明治(めいぢ)廿五(にじふご)年(ねん)から出口(でぐち)直(なほ)は神(かみ)の因縁(いんねん)ありて、120表向(おもてむ)き狂人(きちがひ)の様(やう)に致(いた)して、121警察(けいさつ)の側(そば)において、122世界(せかい)の事(こと)を言(い)はして気(き)を付(つ)けてありたぞよ。123それに此(この)神(かみ)の誠(まこと)が分(わか)らぬか……と呶鳴(どな)られましたが、124相手(あひて)にもならず帰(かへ)られましたが、125これ全(まつた)く神(かみ)の御(ご)神徳(しんとく)で御座(ござ)います。126万一(まんいち)私(わたし)等(ら)が警察(けいさつ)の署長(しよちやう)サンに向(むか)つて、127そんな事(こと)でも云(い)はうものなら、128官史(くわんり)侮辱(ぶじよく)だとか云(い)つてやられて了(しま)ひます。129何(なん)と教祖(けうそ)様(さま)の御(ご)神徳(しんとく)といふものは偉(えら)いもので御座(ござ)います。130も一(ひと)つ恐(おそ)れ入(い)つた御(ご)神徳(しんとく)は外(ほか)でもありませぬが、131出口(でぐち)の神(かみ)の総領(そうりやう)娘(むすめ)のお米(よね)サンが、132西町(にしまち)の大槻(おほつき)鹿造(しかざう)の嫁(よめ)になつて居(を)られまして、133明治(めいぢ)廿五(にじふご)年(ねん)から今年(ことし)迄(まで)足掛(あしかけ)け九(く)年(ねん)振(ぶ)り、134神(かみ)様(さま)の罰(ばち)が当(あた)つて丸狂人(まるきちがひ)になつて居(を)られた所(ところ)、135一昨日(おととひ)其(その)お米(よね)サンが、136金明会(きんめいくわい)の大広前(おほひろまへ)へおいでになると、137出口(でぐち)の神(かみ)の仰(あふ)せには……大槻(おほつき)鹿造(しかざう)は大江山(おほえやま)の酒天(しゆてん)童子(どうじ)の霊魂(みたま)であるぞよ。138其(その)女房(にようばう)となつて居(ゐ)るお米(よね)は出口(でぐち)直(なほ)の子(こ)であれど、139大蛇(だいじや)の霊魂(みたま)で此(この)世(よ)を乱(みだ)して、140世界(せかい)の人間(にんげん)を苦(くる)しめた極悪神(ごくあくがみ)であるから、141世界(せかい)の見(み)せしめの為(た)めに、142今日(こんにち)迄(まで)狂人(きちがひ)に致(いた)して懺悔(ざんげ)を曝(さら)さして、143九(く)年(ねん)振(ぶ)り懲戒(いましめ)致(いた)したなれど、144今日(こんにち)限(かぎ)り改心(かいしん)したらば許(ゆる)してやらう……と仰有(おつしや)つたら、145あら有難(ありがた)や、146あら不思議(ふしぎ)や、147其(その)場(ば)でお米(よね)サンが打倒(うちたふ)れ、148サツパリ正念(しやうねん)がない様(やう)になつて了(しま)ひ、149体(からだ)がダンダンと冷(つめ)たくなつて来(き)ました。150死人(しにん)同様(どうやう)に息(いき)一(ひと)つ出(で)ませぬので、151私(わたし)達(たち)役員(やくゐん)は……サア水(みづ)ぢや、152お神酒(みき)ぢや、153おひねりさまぢや……と云(い)つて騒(さわ)ぎ出(だ)しましたら、154出口(でぐち)の神(かみ)さまは平気(へいき)な者(もの)で……何(なに)も皆(みな)サン、155御(ご)心配(しんぱい)には及(およ)びませぬ。156神(かみ)様(さま)の御(ご)都合(つがふ)ぢやから後(あと)で分(わか)ります……と仰有(おつしや)つて、157奥(おく)の間(ま)へ這入(はい)つて、158知(し)らぬ顔(かほ)でお筆先(ふでさき)をお書(か)きになつて居(を)られましたが、159教祖(けうそ)様(さま)の仰(あふ)せの通(とほ)り、160一(いち)時間(じかん)ばかり経(た)つとお米(よね)サンが息(いき)を吹(ふ)き返(かへ)し、161元(もと)の体(からだ)となり、162其(そ)れきりさしも猛烈(まうれつ)な狂乱(きやうらん)も俄(にはか)に平癒(へいゆ)しまして、163其(その)言行(げんかう)が普通(ふつう)の人間(にんげん)とチツとも変(か)はらぬ様(やう)になつたので、164皆(みな)の信者(しんじや)が感心(かんしん)して、165思(おも)はず知(し)らず出口(でぐち)の神(かみ)様(さま)と口(くち)で一斉(いつせい)に唱(とな)へたので御座(ござ)ります。166九分(くぶ)九厘(くりん)迄(まで)死(し)んで生(い)きかへると云(い)ふ様(やう)な事(こと)は到底(たうてい)普通(ふつう)の神力(しんりき)では出来(でき)ませぬ。167人間業(にんげんわざ)では無(な)い。168正(まさ)しく神(かみ)様(さま)のお力(ちから)である、169誠(まこと)の艮(うしとら)の金神(こんじん)様(さま)に間違(まちが)ひはないと合点(がてん)して、170今迄(いままで)疑(うたが)ふて居(ゐ)た無礼(ぶれい)を一同(いちどう)がお詫(わび)致(いた)しました。171それだから先生(せんせい)も一(いち)時(じ)も早(はや)う我(が)を折(お)つて、172出口(でぐち)の神(かみ)さまにお詫(わび)をして下(くだ)さる様(やう)にお知(し)らせに来(き)ました』
173と熱心(ねつしん)面(おもて)に現(あら)はしての永(なが)い物語(ものがたり)であつた。174自分(じぶん)は、
175『はあはあ』
176と云(い)ひ乍(なが)ら二人(ふたり)の話(はなし)を聞了(ききをは)り、177茶(ちや)等(など)を進(すす)めて一寸(ちよつと)一服(いつぷく)して居(ゐ)ると、178二人(ふたり)は又(また)ソロソロ綾部(あやべ)の話(はなし)をし出(だ)し始(はじ)めた。
179(大正一一・一〇・一四 旧八・二四 北村隆光録)
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