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霊界物語
舎身活躍(第37~48巻)
第38巻(丑の巻)
序歌
総説
第1篇 千万無量
第1章 道すがら
第2章 吉崎仙人
第3章 帰郷
第4章 誤親切
第5章 三人組
第6章 曲の猛
第7章 火事蚊
第2篇 光風霽月
第8章 三ツ巴
第9章 稍安定
第10章 思ひ出(一)
第11章 思ひ出(二)
第12章 思ひ出(三)
第3篇 冒険神験
第13章 冠島
第14章 沓島
第15章 怒濤
第16章 禁猟区
第17章 旅装
第4篇 霊火山妖
第18章 鞍馬山(一)
第19章 鞍馬山(二)
第20章 元伊勢
第5篇 正信妄信
第21章 凄い権幕
第22章 難症
第23章 狐狸狐狸
第24章 呪の釘
第25章 雑草
第26章 日の出
第27章 仇箒
第28章 金明水
余白歌
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霊界物語
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第38巻(丑の巻)
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<<< 鞍馬山(二)
(B)
(N)
凄い権幕 >>>
第二〇章
元
(
もと
)
伊勢
(
いせ
)
〔一〇五七〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第38巻 舎身活躍 丑の巻
篇:
第4篇 霊火山妖
よみ(新仮名遣い):
れいかさんよう
章:
第20章 元伊勢
よみ(新仮名遣い):
もといせ
通し章番号:
1057
口述日:
1922(大正11)年10月18日(旧08月28日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1924(大正13)年4月3日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
明治三十四年旧三月八日、元伊勢の御水の御用があった。世界広しといえども、生粋の水晶の御水は元伊勢の天の岩戸の産盥産釜の御水よりほかにはない。
その御水を汲んでこなければならぬという御筆先が旧三月一日に出たのである。この御水は昔から汲み取り禁制で、神官が見張りをしている。事前に木下慶太郎が下見をした上で、一行四十二名が出立した。
見張りの神官が日暮れに引き上げるのを見計らい、木下慶太郎が大急ぎで岩戸へ駆けつけた。小さな流れにかかった大きな朽木を渡り、竹筒にいっぱい産盥・産釜の水を汲んで引き上げてきた。
教祖は御用が無事に勤められたことを聞いて非常に喜ばれた。翌日は御礼参りに行って、夕方五時に出立し、夜通し歩いて綾部に戻ったが、何の御用をしてきたのか知らぬ者も多かった。
汲んできた御水は神様にお供えしてそのおさがりを皆で少しずついただき、大本の井戸と、元屋敷の角蔵氏方の井戸と、四方源之助氏宅の井戸へと五勺ほどを注いだ。
残りは沓島・冠島の真ん中、すなわち竜宮海へ注ぐようにとの教祖の言いつけであった。
大本の井戸に御水を注いだとき、教祖は、今に京都大阪からこのお水をいただきに来るようになる、と言われたが、今日ではそれは実現している。元屋敷の井戸、四方源之助氏の井戸も、両方とも今では大本の所有となっている。
御水の御用ができたころ、大本で三つの火の不思議があった。お広前のランプが落ちて大事になるところをようやく消し止めた。それから二三分のうちに風呂場から出火し、海潮が見つけて大騒ぎとなり、消し止めた。
するとまた、役員の背中にランプが落ちて危ういところを無事に消し止めた。わずか二三分の間に三つも火事があったのである。この時海潮は神がかりとなって深い神慮を洩らされた。
また御水は後に、教祖様が役員信者を連れて竜宮海に注しに行かれた。この水が三年たてば世界中へ廻り、世界が動き出すということであったが、果たして三年後には日露戦争が始まったのである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-11-08 17:26:14
OBC :
rm3820
愛善世界社版:
210頁
八幡書店版:
第7輯 237頁
修補版:
校定版:
214頁
普及版:
113頁
初版:
ページ備考:
001
明治
(
めいぢ
)
三十四
(
さんじふよ
)
年
(
ねん
)
旧
(
きう
)
三
(
さん
)
月
(
ぐわつ
)
八日
(
やうか
)
、
002
元伊勢
(
もといせ
)
の
御
(
お
)
水
(
みづ
)
の
御用
(
ごよう
)
があつた。
003
世界
(
せかい
)
広
(
ひろ
)
しと
云
(
い
)
へども、
004
生粋
(
きつすゐ
)
の
水晶
(
すゐしやう
)
の
御
(
お
)
水
(
みづ
)
と
云
(
い
)
ふのは、
005
実
(
じつ
)
に
元伊勢
(
もといせ
)
の
天
(
あま
)
の
岩戸
(
いはと
)
の
産盥
(
うぶだらひ
)
産釜
(
うぶがま
)
の
御
(
お
)
水
(
みづ
)
より
外
(
ほか
)
には
無
(
な
)
いので、
006
其
(
その
)
水晶
(
すゐしやう
)
の
御
(
お
)
水
(
みづ
)
を
汲
(
く
)
んで
来
(
こ
)
ねばならぬと
云
(
い
)
ふ
御
(
お
)
筆先
(
ふでさき
)
が
旧
(
きう
)
三
(
さん
)
月
(
ぐわつ
)
一日
(
いちじつ
)
に
出
(
で
)
たのである。
007
『
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
の
指図
(
さしづ
)
でないと
此
(
この
)
水
(
みづ
)
は
滅多
(
めつた
)
に
汲
(
く
)
みには
行
(
ゆ
)
けぬのであるぞよ。
008
此
(
この
)
神
(
かみ
)
が
許
(
ゆる
)
しを
出
(
だ
)
したら
何処
(
どこ
)
からも
指
(
ゆび
)
一本
(
いつぽん
)
さへるものもないぞよ』
009
と
云
(
い
)
ふ
意味
(
いみ
)
の
御
(
お
)
筆先
(
ふでさき
)
である。
010
極
(
きは
)
めて
大切
(
たいせつ
)
な
御用
(
ごよう
)
であるから、
011
六日前
(
むゆかまへ
)
に
木下
(
きのした
)
慶太郎
(
けいたらう
)
が
調
(
しら
)
べに
行
(
い
)
つて
来
(
き
)
た。
012
此
(
この
)
水
(
みづ
)
は
昔
(
むかし
)
から
汲取
(
くみとり
)
禁制
(
きんせい
)
の
御
(
お
)
水
(
みづ
)
で
万一
(
まんいち
)
禁
(
きん
)
を
犯
(
をか
)
した
場合
(
ばあひ
)
は
必
(
かなら
)
ず
大風
(
おほかぜ
)
大洪水
(
だいこうずゐ
)
が
起
(
おこ
)
ると
伝
(
つた
)
へられ、
013
何人
(
なんぴと
)
も
触
(
ふ
)
れる
事
(
こと
)
の
出来
(
でき
)
ぬ
様
(
やう
)
に
特
(
とく
)
に
神官
(
しんくわん
)
が
見張
(
みはり
)
をして
居
(
を
)
るのみならず、
014
上
(
うへ
)
の
方
(
はう
)
から
見下
(
みおろ
)
した
処
(
ところ
)
では
小
(
ちひ
)
さい
流
(
なが
)
れがあつて、
015
二間
(
にけん
)
ばかりの
板
(
いた
)
を
渡
(
わた
)
さねば
行
(
ゆ
)
かれないと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
まで
確
(
たしか
)
めて
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
たのである。
016
愈
(
いよいよ
)
当日
(
たうじつ
)
になつて、
017
教祖
(
けうそ
)
の
外
(
ほか
)
海潮
(
かいてう
)
、
018
澄子
(
すみこ
)
を
初
(
はじ
)
め
一行
(
いつかう
)
四十二
(
しじふに
)
名
(
めい
)
、
019
菅笠
(
すげがさ
)
、
020
茣蓙
(
ござ
)
蓑
(
みの
)
の
扮装
(
いでたち
)
、
021
御
(
お
)
水
(
みづ
)
を
汲
(
く
)
み
取
(
と
)
る
為
(
ため
)
に
後野
(
ごの
)
市太郎
(
いちたらう
)
が
拵
(
こしら
)
へし
青竹
(
あをたけ
)
の
一節
(
ひとふし
)
の
筒
(
つつ
)
二本
(
にほん
)
を
携帯
(
けいたい
)
して
出発
(
しゆつぱつ
)
した。
022
丹後
(
たんご
)
の
内宮
(
ないぐう
)
の
松代屋
(
まつしろや
)
に
着
(
つ
)
いて
一行
(
いつかう
)
は
打
(
う
)
ち
寛
(
くつ
)
ろぎ、
023
前
(
まへ
)
に
木下
(
きのした
)
が
調
(
しら
)
べし
通
(
とほ
)
り
神官
(
しんくわん
)
が
見張
(
みは
)
つて
居
(
を
)
つては
汲
(
く
)
む
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ないから、
024
先
(
ま
)
づ
森津
(
もりつ
)
由松
(
よしまつ
)
に
命
(
めい
)
じて
様子
(
やうす
)
を
見届
(
みとど
)
けにやつた。
025
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れかけたので、
026
見張
(
みはり
)
の
神官
(
しんくわん
)
が
内
(
うち
)
へ
引上
(
ひきあ
)
げるのを
見届
(
みとど
)
けて
森津
(
もりつ
)
は
早速
(
さつそく
)
報告
(
はうこく
)
に
引返
(
ひきかへ
)
した。
027
草鞋
(
わらぢ
)
もとかずに
森津
(
もりつ
)
の
報告
(
はうこく
)
を
待
(
ま
)
ち
兼
(
かね
)
て
居
(
ゐ
)
た、
028
木下
(
きのした
)
慶太郎
(
けいたらう
)
は
例
(
れい
)
の
用意
(
ようい
)
して
置
(
お
)
いた
青竹
(
あをたけ
)
の
筒
(
つつ
)
二本
(
にほん
)
を
携
(
たづさ
)
へて
大急
(
おほいそ
)
ぎで
岩戸
(
いはと
)
へ
駆
(
か
)
けつけた。
029
六日前
(
むゆかまへ
)
に
調
(
しら
)
べた
時
(
とき
)
に
見
(
み
)
て
置
(
お
)
いた
小
(
ちひ
)
さな
流
(
ながれ
)
には
大
(
おほ
)
きな
朽木
(
くちき
)
が
流
(
なが
)
れ
寄
(
よ
)
つて
横
(
よこた
)
はつて
居
(
を
)
つたので、
030
これ
幸
(
さいは
)
ひと
渡
(
わた
)
つて
行
(
い
)
つた。
031
そして
産盥
(
うぶだらひ
)
と
産釜
(
うぶがま
)
の
水
(
みづ
)
を
青竹
(
あをだけ
)
の
筒
(
つつ
)
の
中
(
なか
)
へ
杓子
(
しやくし
)
で
汲取
(
くみと
)
るのであるが
筒
(
つつ
)
の
穴
(
あな
)
が
小
(
ちひさ
)
い
為
(
ため
)
、
032
仲々
(
なかなか
)
手早
(
てばや
)
く
済
(
す
)
まず、
033
愚図
(
ぐづ
)
々々
(
ぐづ
)
して
邪魔
(
じやま
)
が
這入
(
はい
)
つては
今度
(
こんど
)
の
大切
(
たいせつ
)
の
御用
(
ごよう
)
が
勤
(
つと
)
まらぬと
心得
(
こころえ
)
た
木下
(
きのした
)
は、
034
二本
(
にほん
)
の
筒
(
つつ
)
を
両手
(
りやうて
)
に
持
(
も
)
つて
矢庭
(
やには
)
にヅブヅブと
突込
(
つきこ
)
んで、
035
漸
(
やうや
)
く
水
(
みづ
)
が
一杯
(
いつぱい
)
になつたので、
036
安心
(
あんしん
)
して
松代屋
(
まつしろや
)
へ
引揚
(
ひきあ
)
げた。
037
一行
(
いつかう
)
は
風呂
(
ふろ
)
から
上
(
あが
)
つて
夕食
(
ゆふしよく
)
の
最中
(
さいちう
)
であつたが
首尾
(
しゆび
)
よく
御用
(
ごよう
)
を
勤
(
つと
)
めた
事
(
こと
)
を
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げると、
038
教祖
(
けうそ
)
は
非常
(
ひじやう
)
に
喜
(
よろこ
)
ばれた。
039
そして
木下
(
きのした
)
は
大
(
おほ
)
きな
朽木
(
くちき
)
の
橋
(
はし
)
の
事
(
こと
)
を
申上
(
まをしあ
)
げると
教祖
(
けうそ
)
はそれは
正
(
まさ
)
しく
竜神
(
りうじん
)
様
(
さま
)
であると
云
(
い
)
はれた。
040
翌日
(
よくじつ
)
は
御
(
お
)
礼
(
れい
)
参
(
まゐ
)
りに
行
(
い
)
つて
夕方
(
ゆふがた
)
五
(
ご
)
時
(
じ
)
出立
(
しゆつたつ
)
、
041
夜徹
(
よどほ
)
し
歩
(
ある
)
いて
帰
(
かへ
)
つたが、
042
綾部
(
あやべ
)
へ
帰
(
かへ
)
るまで
何
(
なん
)
の
御用
(
ごよう
)
をして
来
(
き
)
たか
知
(
し
)
らぬ
者
(
もの
)
さへ
多
(
おほ
)
かつた。
043
汲
(
く
)
んで
来
(
き
)
た
生粋
(
きつすゐ
)
の
水晶
(
すゐしやう
)
の
御
(
お
)
水
(
みづ
)
は
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
御
(
お
)
供
(
そな
)
へして
其
(
その
)
御
(
お
)
下
(
さが
)
りを
皆
(
みな
)
で
少
(
すこ
)
しづつ
戴
(
いただ
)
き、
044
大本
(
おほもと
)
の
井戸
(
ゐど
)
と
元屋敷
(
もとやしき
)
の
角蔵
(
かくざう
)
氏
(
し
)
方
(
かた
)
の
井戸
(
ゐど
)
と
四方
(
しかた
)
源之助
(
げんのすけ
)
氏
(
し
)
宅
(
たく
)
の
井戸
(
ゐど
)
とへ
五勺
(
ごしやく
)
ほどを
残
(
のこ
)
りは
丹後
(
たんご
)
の
沓島
(
めしま
)
冠島
(
をしま
)
の
真中
(
まんなか
)
即
(
すなは
)
ち
竜宮海
(
りうぐうかい
)
へさせとの
教祖
(
けうそ
)
の
吩咐
(
いひつけ
)
であつた。
045
第一着
(
だいいちちやく
)
に
大本
(
おほもと
)
の
井戸
(
ゐど
)
に
入
(
い
)
れたが、
046
教祖
(
けうそ
)
は、
047
教祖
(
けうそ
)
『
今
(
いま
)
に
京都
(
きやうと
)
大阪
(
おほさか
)
あたりから
此
(
この
)
お
水
(
みづ
)
を
頂
(
いただ
)
きに
来
(
く
)
る
様
(
やう
)
になる』
048
と
云
(
い
)
はれたが
今日
(
こんにち
)
では
已
(
すで
)
に
実現
(
じつげん
)
して
居
(
を
)
るのである。
049
元屋敷
(
もとやしき
)
の
井戸
(
ゐど
)
と
云
(
い
)
ふのは、
050
西
(
にし
)
の
石
(
いし
)
の
宮
(
みや
)
の
処
(
ところ
)
の
井戸
(
ゐど
)
で
出口
(
でぐち
)
の
元屋敷
(
もとやしき
)
であるが、
051
角蔵
(
かくざう
)
に
売
(
う
)
つたのであるから
勝手
(
かつて
)
にさす
訳
(
わけ
)
には
行
(
ゆ
)
かぬので
木下
(
きのした
)
慶太郎
(
けいたらう
)
の
計
(
はか
)
らひで
釣瓶縄
(
つるべなは
)
が
切
(
き
)
れたから
水
(
みづ
)
を
貰
(
もら
)
ひに
来
(
き
)
たのだと
云
(
い
)
つてさし
込
(
こ
)
んで
来
(
き
)
たのである。
052
元屋敷
(
もとやしき
)
は
後
(
のち
)
に
角蔵
(
かくざう
)
から
買
(
か
)
ひ
戻
(
もど
)
して
大本
(
おほもと
)
の
所有
(
しよいう
)
になり、
053
今日
(
こんにち
)
では
石
(
いし
)
のお
宮
(
みや
)
が
立
(
た
)
ててある。
054
四方
(
しかた
)
源之助
(
げんのすけ
)
の
内
(
うち
)
の
井戸
(
ゐど
)
にも
木下
(
きのした
)
が
同一
(
どういつ
)
筆法
(
ひつぱふ
)
でさし
込
(
こ
)
んで
来
(
き
)
た。
055
これは
今
(
いま
)
統務閣
(
とうむかく
)
の
側
(
そば
)
の
井戸
(
ゐど
)
で
現今
(
げんこん
)
では
三
(
みつ
)
つとも
大本
(
おほもと
)
の
有
(
いう
)
となつて
居
(
を
)
る。
056
此
(
この
)
御
(
お
)
水
(
みづ
)
の
御用
(
ごよう
)
が
出来
(
でき
)
た
頃
(
ころ
)
、
057
大本
(
おほもと
)
で
三
(
みつ
)
つの
火
(
ひ
)
の
不思議
(
ふしぎ
)
があつた。
058
お
広前
(
ひろまへ
)
のランプが
落
(
お
)
ちて
大事
(
おほごと
)
になる
所
(
ところ
)
を
漸
(
やうや
)
く
消
(
け
)
し
止
(
と
)
めたが、
059
それからまだ
二三
(
にさん
)
分間
(
ぷんかん
)
も
経
(
た
)
たぬ
内
(
うち
)
に
風呂場
(
ふろば
)
から
火
(
ひ
)
が
出
(
で
)
て、
060
これ
亦
(
また
)
大事
(
おほごと
)
になる
所
(
ところ
)
を
海潮
(
かいてう
)
が
見付
(
みつ
)
けて
大騒
(
おほさわ
)
ぎとなり
漸
(
やうや
)
く
消
(
け
)
し
止
(
と
)
めた。
061
すると
又
(
また
)
役員
(
やくゐん
)
の
背中
(
せなか
)
へランプが
落
(
お
)
ちて
危
(
あやふ
)
い
所
(
ところ
)
を
無事
(
ぶじ
)
に
消
(
け
)
しとめた。
062
僅
(
わづか
)
二三分
(
にさんぷん
)
の
間
(
あひだ
)
に
三
(
みつ
)
つも
火事
(
くわじ
)
沙汰
(
ざた
)
が
起
(
おこ
)
つたので
何
(
なに
)
か
神慮
(
しんりよ
)
のある
事
(
こと
)
だらうと
思
(
おも
)
つて
居
(
を
)
ると
海潮
(
かいてう
)
は
神懸
(
かむがか
)
りとなつて
深
(
ふか
)
い
神慮
(
しんりよ
)
を
洩
(
も
)
らされたのである。
063
御
(
お
)
水
(
みづ
)
は
後
(
のち
)
になつて
教祖
(
けうそ
)
様
(
さま
)
が
役員
(
やくゐん
)
信者
(
しんじや
)
の
大勢
(
おほぜい
)
と
共
(
とも
)
に
竜宮海
(
りうぐうかい
)
へさしに
行
(
ゆ
)
かれた。
064
此
(
この
)
水
(
みづ
)
が
三
(
さん
)
年
(
ねん
)
経
(
た
)
てば
世界中
(
せかいぢう
)
へ
廻
(
まは
)
るから、
065
そしたら
世界
(
せかい
)
が
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
すと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
であつたが
果
(
はた
)
して
三年後
(
さんねんご
)
には
日露
(
にちろ
)
戦争
(
せんそう
)
が
始
(
はじ
)
まつたのである。
066
(
大正一一・一〇・一八
旧八・二八
北村隆光
録)
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