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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第73巻(子の巻)
序文
総説
第1篇 紫微天界
第1章 天之峯火夫の神
第2章 高天原
第3章 天之高火男の神
第4章 ⦿の神声
第5章 言幸比古の神
第6章 言幸比女の神
第7章 太祓
第8章 国生み神生みの段
第9章 香具の木の実
第10章 婚ぎの御歌
第11章 紫微の宮司
第12章 水火の活動
第13章 神の述懐歌(一)
第14章 神の述懐歌(二)
第2篇 高照神風
第15章 国生みの旅
第16章 八洲の河
第17章 駒の嘶き
第18章 佐田の辻
第19章 高日の宮
第20章 廻り逢ひ
第21章 禊の段
第22章 御子生みの段
第23章 中の高滝
第24章 天国の旅
第25章 言霊の滝
第3篇 東雲神国
第26章 主神の降臨
第27章 神秘の扉
第28章 心内大蛇
第29章 無花果
第30章 日向の河波
第31章 夕暮の館
第32章 玉泉の月
第33章 四馬の遠乗
第34章 国魂の発生
第35章 四鳥の別れ
第36章 荒野の駿馬
第37章 玉手の清宮
余白歌
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<<< 神の述懐歌(一)
(B)
(N)
国生みの旅 >>>
第一四章
神
(
かみ
)
の
述懐歌
(
じゆつくわいか
)
(二)〔一八四五〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第73巻 天祥地瑞 子の巻
篇:
第1篇 紫微天界
よみ(新仮名遣い):
しびてんかい
章:
第14章 神の述懐歌(二)
よみ(新仮名遣い):
かみのじゅつかいか
通し章番号:
1845
口述日:
1933(昭和8)年10月11日(旧08月22日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
内崎照代
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1933(昭和8)年11月22日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
続いて香具の比女、狭別の比女、小夜子比女が述懐歌を歌った。
こうして、八柱の比女神は日ごろの思いのたけを打ち明けたことにより、心が清清しく改まった。そして、天の刻が至るのを待つこととなった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7314
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 63頁
修補版:
校定版:
118頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
香具
(
かぐ
)
の
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は、
002
はるばる
高地秀
(
たかちほ
)
の
山
(
やま
)
に
鎮
(
しづ
)
まります
大宮
(
おほみや
)
に
詣
(
まう
)
で、
003
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
静
(
しづか
)
に
進
(
すす
)
みて
御声
(
みこゑ
)
も
清々
(
すがすが
)
しく
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
004
『
天
(
あめ
)
なるや
音橘
(
おとたちばな
)
の
永久
(
とこしへ
)
に
005
香具弥
(
かぐや
)
の
比女
(
ひめ
)
は
御歌
(
みうた
)
まゐらす
006
岐美
(
きみ
)
が
女
(
め
)
とさだまりてより
幾月日
(
いくつきひ
)
007
けながくなれど
今
(
いま
)
だにさみしき
008
岐美
(
きみ
)
こそは
男神
(
をがみ
)
にませば
雄々
(
をを
)
しくも
009
醜
(
しこ
)
の
言葉
(
ことば
)
になやまざるべし
010
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
命
(
いのち
)
を
岐美
(
きみ
)
に
捧
(
ささ
)
げつつ
011
死
(
し
)
なまく
思
(
おも
)
ふこの
頃
(
ごろ
)
の
吾
(
われ
)
012
曲神
(
まがかみ
)
の
醜
(
しこ
)
のささやきしげくとも
013
われはおそれじ
岐美
(
きみ
)
と
逢
(
あ
)
ふ
日
(
ひ
)
を
014
岐美
(
きみ
)
を
慕
(
した
)
ふ
心
(
こころ
)
は
兎
(
と
)
もあれ
角
(
かく
)
もあれ
015
神
(
かみ
)
の
神業
(
みわざ
)
の
遅
(
おく
)
るるをおそる
016
吾
(
われ
)
こそは
須勢理
(
すせり
)
の
比女
(
ひめ
)
にあらねども
017
神業
(
みわざ
)
かしこみ
岐美
(
きみ
)
に
計
(
はか
)
るも
018
契
(
ちぎ
)
りてしその
生日
(
いくひ
)
より
七八年
(
ななやとせ
)
019
経
(
へ
)
ぬれど
未
(
いま
)
だ
音
(
おと
)
づれもなし
020
吾
(
わ
)
が
思
(
おも
)
ひ
夢
(
ゆめ
)
か
現
(
うつつ
)
か
白雲
(
しらくも
)
の
021
なかに
迷
(
まよ
)
へる
橘
(
たちばな
)
の
香
(
かをり
)
よ
022
橘
(
たちばな
)
の
香具
(
かぐ
)
の
木
(
こ
)
の
実
(
み
)
の
名
(
な
)
を
負
(
お
)
ひし
023
われは
五月
(
さつき
)
の
雨
(
あめ
)
にしをれつ
024
わが
心
(
こころ
)
くませ
給
(
たま
)
へば
片時
(
かたとき
)
の
025
夢
(
ゆめ
)
の
枕
(
まくら
)
を
交
(
かは
)
せたまはれ
026
如何
(
いか
)
にして
日頃
(
ひごろ
)
の
悩
(
なや
)
みはらさむと
027
思
(
おも
)
ひつつなほ
曇
(
くも
)
るわが
身
(
み
)
よ
028
曇
(
くも
)
りたる
世
(
よ
)
を
照
(
てら
)
さむと
岐美
(
きみ
)
は
今
(
いま
)
029
小
(
ちひ
)
さき
事
(
こと
)
に
心
(
こころ
)
ひかすな
030
よしやよし
百神
(
ももがみ
)
達
(
たち
)
は
計
(
はか
)
ゆとも
031
おそれ
給
(
たま
)
ふな
惟神
(
かむながら
)
にて
032
惟神
(
かむながら
)
真
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
御言葉
(
みことば
)
を
033
守
(
まも
)
るは
司
(
つかさ
)
の
務
(
つとめ
)
なるべし
034
花
(
はな
)
匂
(
にほ
)
ふ
春
(
はる
)
の
桜
(
さくら
)
も
秋
(
あき
)
されば
035
梢
(
こづゑ
)
のもみぢ
葉
(
ば
)
散
(
ち
)
る
世
(
よ
)
なりけり
036
この
儘
(
まま
)
に
散
(
ち
)
らむは
惜
(
を
)
しき
香具
(
かぐ
)
の
比女
(
ひめ
)
037
わが
若
(
わか
)
き
身
(
み
)
を
如何
(
いか
)
に
思召
(
おぼ
)
すや
038
若
(
わか
)
き
身
(
み
)
を
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほぢ
)
に
任
(
まか
)
せつつ
039
悩
(
なや
)
みの
淵
(
ふち
)
に
沈
(
しづ
)
みぬるかな
040
何事
(
なにごと
)
も
時
(
とき
)
の
廻
(
めぐ
)
りとあきらめつ
041
苦
(
くる
)
しき
心
(
こころ
)
を
忍
(
しの
)
びつつ
生
(
い
)
く
042
わが
命
(
いのち
)
消
(
き
)
えぬばかりに
思
(
おも
)
ひつつ
043
愛恋
(
いとこや
)
の
岐美
(
きみ
)
を
忘
(
わす
)
れかねつも
044
岐美
(
きみ
)
こそは
雄々
(
をを
)
しき
男神
(
をがみ
)
よ
吾
(
われ
)
はただ
045
かよわき
心
(
こころ
)
抱
(
いだ
)
きて
涙
(
なみだ
)
す
046
神業
(
かむわざ
)
を
務
(
つと
)
めむとして
務
(
つと
)
め
得
(
え
)
ぬ
047
醜
(
しこ
)
の
曲世
(
まがよ
)
のうらめしきかも』
048
ここに
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は、
049
御歌
(
みうた
)
もて
答
(
こた
)
へ
給
(
たま
)
はく、
050
『
美
(
うるは
)
しき
香具弥
(
かぐや
)
の
比女
(
ひめ
)
の
心
(
こころ
)
かも
051
男
(
を
)
の
身
(
み
)
ながらも
涙
(
なみだ
)
にくるる
052
汝
(
な
)
が
心
(
こころ
)
汲
(
く
)
まぬにあらねど
今日
(
けふ
)
の
我
(
われ
)
は
053
神代
(
みよ
)
を
思
(
おも
)
ひて
黙
(
もだ
)
しゐるなり
054
村肝
(
むらきも
)
の
心
(
こころ
)
はやたけと
逸
(
はや
)
れども
055
汝
(
なれ
)
に
報
(
むく
)
はむ
術
(
すべ
)
なきをかなしむ
056
時
(
とき
)
来
(
く
)
れば
花橘
(
はなたちばな
)
の
香具
(
かぐ
)
の
比女
(
ひめ
)
よ
057
我
(
われ
)
おほらかに
手折
(
たを
)
らむと
思
(
おも
)
ふ
058
男子
(
をのこ
)
われためらふ
心
(
こころ
)
あらねども
059
この
世
(
よ
)
を
思
(
おも
)
ひて
時
(
とき
)
を
待
(
ま
)
つなり
060
われこそは
浦洲
(
うらず
)
の
鳥
(
とり
)
ぞちちと
啼
(
な
)
く
061
千鳥
(
ちどり
)
にも
似
(
に
)
て
啼
(
な
)
きさけぶなり
062
やがて
今
(
いま
)
朝日
(
あさひ
)
昇
(
のぼ
)
らば
汝
(
な
)
が
心
(
こころ
)
063
明
(
あか
)
し
照
(
てら
)
さむしばしを
待
(
ま
)
ちませ』
064
香具
(
かぐ
)
の
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
はまた
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
065
『
青山
(
あをやま
)
に
日
(
ひ
)
が
昇
(
のぼ
)
る
世
(
よ
)
を
待
(
ま
)
たせとは
066
あまりにつれなき
心
(
こころ
)
ならずや
067
若
(
わか
)
き
身
(
み
)
をただ
徒
(
いたづ
)
らに
待
(
ま
)
ち
佗
(
わ
)
ぶる
068
こころは
苦
(
くる
)
しき
浜千鳥
(
はまちどり
)
かも
069
青山
(
あをやま
)
に
日
(
ひ
)
の
隠
(
かくろ
)
ひし
世
(
よ
)
にしあれば
070
岐美
(
きみ
)
がなさけの
枕
(
まくら
)
恋
(
こ
)
ほしも
071
神業
(
かむわざ
)
の
妨
(
さまた
)
げなさじと
忍
(
しの
)
びつつ
072
また
神業
(
かむわざ
)
の
後
(
おく
)
るるをおそる
073
世
(
よ
)
を
守
(
まも
)
る
尊
(
たふと
)
き
御子
(
みこ
)
の
生
(
うま
)
れずば
074
如何
(
いか
)
で
神国
(
みくに
)
の
基
(
もとゐ
)
たつべき
075
天界
(
てんかい
)
の
基
(
もとゐ
)
を
建
(
た
)
つる
神業
(
かむわざ
)
を
076
おろそかにせし
罪
(
つみ
)
をおそるる
077
よしやよし
曲神
(
まがかみ
)
達
(
たち
)
はさやぐとも
078
主
(
ス
)
の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
にそむくべきやは
079
さりながら
岐美
(
きみ
)
の
心
(
こころ
)
に
従
(
したが
)
ひて
080
吾
(
われ
)
おとなしく
時
(
とき
)
を
待
(
ま
)
つべし』
081
次
(
つぎ
)
に
狭別
(
さわけ
)
の
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は、
082
比古神
(
ひこがみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
立
(
た
)
ちて
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
まし
給
(
たま
)
ふ。
083
『
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
依
(
よ
)
さしによりて
神業
(
かむわざ
)
に
084
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
ると
岐美
(
きみ
)
に
誓
(
ちか
)
ひし
085
契
(
ちか
)
ひてし
日
(
ひ
)
より
幾年
(
いくとせ
)
経
(
へ
)
たれども
086
岐美
(
きみ
)
のおとづれ
無
(
な
)
きぞ
淋
(
さび
)
しき
087
八柱
(
やはしら
)
の
比女
(
ひめ
)
の
一
(
ひと
)
つに
数
(
かぞ
)
へられ
088
花
(
はな
)
の
盛
(
さか
)
りをあだに
過
(
す
)
ぎけり
089
春
(
はる
)
すめば
桜
(
さくら
)
の
花
(
はな
)
も
散
(
ち
)
りぬべし
090
早
(
はや
)
手折
(
たを
)
りませうづの
心
(
こころ
)
を
091
吾
(
われ
)
にしてあやしき
心
(
こころ
)
持
(
も
)
たねども
092
神
(
かみ
)
に
叛
(
そむ
)
かむことの
口惜
(
くや
)
しき
093
比古神
(
ひこがみ
)
の
御樋代
(
みひしろ
)
として
仕
(
つか
)
へ
居
(
ゐ
)
る
094
われに
楽
(
たの
)
しき
日
(
ひ
)
はなかりけり
095
天界
(
てんかい
)
は
愛
(
あい
)
と
善
(
ぜん
)
との
国
(
くに
)
と
聞
(
き
)
くに
096
たのしみ
事
(
ごと
)
を
未
(
いま
)
だ
知
(
し
)
らなく
097
知
(
し
)
らず
知
(
し
)
らず
岐美
(
きみ
)
に
仕
(
つか
)
へて
年
(
とし
)
さびぬ
098
ほかに
心
(
こころ
)
を
移
(
うつ
)
さぬ
吾
(
われ
)
は
099
若草
(
わかくさ
)
の
妻
(
つま
)
と
御側
(
みそば
)
に
侍
(
はべ
)
りつつ
100
まだ
一度
(
ひとたび
)
の
神業
(
かむわざ
)
もなし
101
神業
(
かむわざ
)
に
仕
(
つか
)
へまつると
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
102
みことかしこみ
年
(
とし
)
古
(
ふ
)
りにけり
103
不老
(
ふらう
)
不死
(
ふし
)
の
天津
(
あまつ
)
神国
(
みくに
)
と
聞
(
き
)
き
乍
(
なが
)
ら
104
年
(
とし
)
さびぬかとさびしまれける
105
わが
涙
(
なみだ
)
天
(
てん
)
に
昇
(
のぼ
)
りて
雲
(
くも
)
となり
106
凝
(
こ
)
り
固
(
かた
)
まりて
雨
(
あめ
)
と
降
(
ふ
)
るなり
107
汝
(
な
)
が
岐美
(
きみ
)
の
情
(
なさけ
)
の
雨
(
あめ
)
の
露
(
つゆ
)
うけず
108
わが
身
(
み
)
の
涙
(
なみだ
)
のつゆに
濡
(
ぬ
)
れつつ』
109
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
憮然
(
ぶぜん
)
として、
110
返
(
かへ
)
し
歌
(
うた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
111
『
汝
(
な
)
が
悩
(
なや
)
み
我
(
われ
)
は
知
(
し
)
らぬにあらねども
112
せむ
方
(
かた
)
なさに
忍
(
しの
)
び
居
(
ゐ
)
るなり
113
醜草
(
しこくさ
)
の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
しげき
世
(
よ
)
なりせば
114
神
(
かみ
)
のみ
業
(
わざ
)
をためらひて
居
(
を
)
り
115
ためらひの
心
(
こころ
)
は
真
(
まこと
)
の
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
に
116
逆
(
さか
)
ふとも
思
(
おも
)
ひつ
未
(
ま
)
だ
果
(
はた
)
し
得
(
え
)
ず
117
天界
(
てんかい
)
の
万
(
よろづ
)
の
業
(
わざ
)
を
任
(
ま
)
けられて
118
忙
(
せは
)
しき
我
(
われ
)
を
曲神
(
まがかみ
)
議
(
はか
)
ゆも
119
美
(
うるは
)
しき
優
(
やさ
)
しき
汝
(
なれ
)
が
真心
(
まごころ
)
に
120
われはほだされ
夜々
(
よよ
)
に
涙
(
なみだ
)
す
121
一時
(
ひととき
)
の
契
(
ちぎり
)
さへなきつれなさを
122
くやみ
給
(
たま
)
ふな
愛恋
(
いとこや
)
の
比女
(
ひめ
)
123
やがて
今
(
いま
)
天
(
あま
)
の
岩戸
(
いはと
)
のあきらけく
124
開
(
ひら
)
かむ
時
(
とき
)
を
楽
(
たの
)
しみ
待
(
ま
)
たせよ』
125
狭別
(
さわけ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
もて
答
(
こた
)
へ
給
(
たま
)
ふ。
126
『ありがたし
勿体
(
もつたい
)
なしと
思
(
おも
)
ひつつ
127
岐美
(
きみ
)
の
言葉
(
ことば
)
のうらめしきかな
128
ただ
見
(
み
)
れば
雄々
(
をを
)
しき
岐美
(
きみ
)
の
真心
(
まごころ
)
の
129
奥
(
おく
)
には
降
(
ふ
)
らむ
涙
(
なみだ
)
の
雨
(
あめ
)
は
130
わが
涙
(
なみだ
)
神国
(
みくに
)
の
為
(
ため
)
になるならば
131
苦
(
くる
)
しき
月日
(
つきひ
)
も
喜
(
よろこ
)
び
忍
(
しの
)
ばむ』
132
小夜子
(
さよこ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は、
133
比古神
(
ひこがみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
立
(
た
)
ちて
静
(
しづか
)
に
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
134
その
御
(
おん
)
歌
(
うた
)
、
135
『
久方
(
ひさかた
)
の
天
(
あま
)
の
峯火夫
(
みねひを
)
の
神言
(
みこと
)
もちて
136
神業
(
みわざ
)
のために
岐美
(
きみ
)
に
仕
(
つか
)
へし
137
岐美
(
きみ
)
がりに
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なを
仕
(
つか
)
ふるも
138
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
神宣
(
のり
)
なればなり
139
百八十
(
ももやそ
)
の
日
(
ひ
)
を
忍
(
しの
)
びつつ
岐美
(
きみ
)
がりに
140
仕
(
つか
)
ふる
心
(
こころ
)
の
恋
(
こひ
)
しさ
苦
(
くる
)
しさ
141
天界
(
てんかい
)
は
愛
(
あい
)
と
善
(
ぜん
)
との
世界
(
せかい
)
なれば
142
愛
(
あい
)
することの
罪
(
つみ
)
となるべきや
143
天界
(
てんかい
)
に
厳
(
いづ
)
の
教
(
をしへ
)
を
守
(
まも
)
らずば
144
心
(
こころ
)
の
悩
(
なや
)
みあらざらましを
145
年
(
とし
)
さびし
岐美
(
きみ
)
を
守
(
まも
)
りて
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
な
146
仕
(
つか
)
へ
奉
(
まつ
)
るも
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
ため
147
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
国魂生
(
くにたまう
)
みの
神業
(
かむわざ
)
を
148
おろそかにせむ
事
(
こと
)
の
苦
(
くる
)
しき
149
朝夕
(
あさゆふ
)
に
相見
(
あひみ
)
仕
(
つか
)
ふる
吾
(
われ
)
なれば
150
心
(
こころ
)
の
悩
(
なや
)
み
日々
(
ひび
)
につのるも
151
この
悩
(
なや
)
み
救
(
すく
)
はむものは
汝
(
な
)
が
岐美
(
きみ
)
の
152
雄々
(
をを
)
しき
心
(
こころ
)
の
光
(
ひかり
)
とぞ
思
(
おも
)
ふ
153
何故
(
なにゆゑ
)
にためらひ
給
(
たま
)
ふか
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
154
厳
(
いづ
)
の
言葉
(
ことば
)
の
神業
(
かむわざ
)
なるを』
155
比古神
(
ひこがみ
)
はこれに
答
(
こた
)
へて
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
156
その
御
(
おん
)
歌
(
うた
)
、
157
『
小夜砧
(
さよきぬた
)
打
(
う
)
つ
術
(
すべ
)
もなきわが
身
(
み
)
なり
158
醜
(
しこ
)
のみかみの
言葉
(
ことば
)
しげくて
159
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
にはばかる
由
(
よし
)
はなけれども
160
醜
(
しこ
)
の
魔神
(
まがみ
)
の
言葉
(
ことば
)
うるさき
161
醜神
(
しこがみ
)
のところを
得
(
え
)
たる
天界
(
てんかい
)
に
162
真
(
まこと
)
の
仕組
(
しぐみ
)
なすは
苦
(
くる
)
しき
163
われも
亦
(
また
)
ためらひにつつ
神業
(
かむわざ
)
に
164
おくれむ
事
(
こと
)
の
口惜
(
くや
)
しく
思
(
おも
)
ふ
165
一度
(
ひとたび
)
の
小夜
(
さよ
)
の
枕
(
まくら
)
も
交
(
まじ
)
へざる
166
わが
悲
(
かな
)
しさを
汲
(
く
)
みとらせませ
167
やがていま
百神
(
ももがみ
)
達
(
たち
)
を
言
(
こと
)
むけて
168
神
(
かみ
)
の
依
(
よ
)
さしの
神業
(
みわざ
)
に
仕
(
つか
)
へむ
169
汝
(
な
)
が
心
(
こころ
)
深
(
ふか
)
くさとりて
我
(
われ
)
は
今
(
いま
)
170
悩
(
なや
)
みの
淵
(
ふち
)
に
沈
(
しづ
)
みてぞ
居
(
ゐ
)
る
171
わが
胸
(
むね
)
の
焔
(
ほのほ
)
はしきりに
燃
(
も
)
ゆれども
172
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
力
(
ちから
)
に
消
(
け
)
しつつ
173
千万
(
ちよろづ
)
に
月日
(
つきひ
)
を
悩
(
なや
)
めるわが
心
(
こころ
)
174
覚
(
さと
)
りて
待
(
ま
)
てよ
小夜子
(
さよこ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
』
175
小夜子
(
さよこ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
はまた
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
176
その
御
(
おん
)
歌
(
うた
)
、
177
『はしたなき
吾
(
われ
)
の
言葉
(
ことば
)
を
許
(
ゆる
)
しませ
178
恋
(
こひ
)
しさ
迫
(
せま
)
りて
宣
(
の
)
りし
繰
(
く
)
り
言
(
ごと
)
179
この
上
(
うへ
)
は
岐美
(
きみ
)
を
悩
(
なや
)
まし
奉
(
まつ
)
らじと
180
こころの
駒
(
こま
)
に
鞭
(
むち
)
打
(
う
)
ち
忍
(
しの
)
ばむ
181
あきらけき
紫微
(
しび
)
天界
(
てんかい
)
のなかにして
182
かかる
歎
(
なげ
)
きのありと
知
(
し
)
らざりき
183
何事
(
なにごと
)
も
比古遅
(
ひこぢ
)
の
神
(
かみ
)
の
御心
(
みこころ
)
に
184
任
(
まか
)
せて
静
(
しづか
)
に
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
を
待
(
ま
)
たなむ』
185
斯
(
か
)
く
八柱
(
やはしら
)
の
比女神
(
ひめがみ
)
は、
186
日頃
(
ひごろ
)
積
(
つも
)
り
積
(
つも
)
りし
思
(
おも
)
ひのたけを
比古神
(
ひこがみ
)
の
前
(
まへ
)
に
打明
(
うちあ
)
け
給
(
たま
)
ひてより、
187
心
(
こころ
)
清々
(
すがすが
)
しく
改
(
あらた
)
まり
大前
(
おほまへ
)
に
朝夕
(
あさゆふ
)
を
仕
(
つか
)
へつつ、
188
天
(
てん
)
の
時
(
とき
)
到
(
いた
)
るを
待
(
ま
)
たせ
給
(
たま
)
ふぞ
畏
(
かしこ
)
けれ。
189
(
昭和八・一〇・一一
旧八・二二
於水明閣
内崎照代
謹録)
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