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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第73巻(子の巻)
序文
総説
第1篇 紫微天界
第1章 天之峯火夫の神
第2章 高天原
第3章 天之高火男の神
第4章 ⦿の神声
第5章 言幸比古の神
第6章 言幸比女の神
第7章 太祓
第8章 国生み神生みの段
第9章 香具の木の実
第10章 婚ぎの御歌
第11章 紫微の宮司
第12章 水火の活動
第13章 神の述懐歌(一)
第14章 神の述懐歌(二)
第2篇 高照神風
第15章 国生みの旅
第16章 八洲の河
第17章 駒の嘶き
第18章 佐田の辻
第19章 高日の宮
第20章 廻り逢ひ
第21章 禊の段
第22章 御子生みの段
第23章 中の高滝
第24章 天国の旅
第25章 言霊の滝
第3篇 東雲神国
第26章 主神の降臨
第27章 神秘の扉
第28章 心内大蛇
第29章 無花果
第30章 日向の河波
第31章 夕暮の館
第32章 玉泉の月
第33章 四馬の遠乗
第34章 国魂の発生
第35章 四鳥の別れ
第36章 荒野の駿馬
第37章 玉手の清宮
余白歌
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(B)
(N)
夕暮の館 >>>
第三〇章
日向
(
ひむか
)
の
河波
(
かはなみ
)
〔一八六一〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第73巻 天祥地瑞 子の巻
篇:
第3篇 東雲神国
よみ(新仮名遣い):
しののめしんこく
章:
第30章 日向の河波
よみ(新仮名遣い):
ひむかのかわなみ
通し章番号:
1861
口述日:
1933(昭和8)年10月17日(旧08月28日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
白石恵子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1933(昭和8)年11月22日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
顕津男の神は、大物主の神、真澄の神、明晴の神、近見男の神、照男の神の五柱を伴い、東の国への途上、日向(ひむか)河の流れにさえぎられ、一行はどうやって渡ろうかと思案にくれている。
すると、日向河を左右に割って、白馬にまたがり現れた女神があった。河守の女神は一行に敬意を表し、六頭の天の白駒を献上した。
一同がそれぞれ感謝の歌を詠うと、女神は自分は河守比女であり、顕津男の神が河を渡ると聞いて、馬を用意して待っていた、と明かす。
一行は河守比女が割った河を渡り、森の中にある比女の館に招かれた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7330
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 118頁
修補版:
校定版:
318頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
道
(
みち
)
の
隈手
(
くまで
)
もつつがなく
002
太元
(
おほもと
)
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
003
真澄
(
ますみ
)
の
神
(
かみ
)
の
空
(
そら
)
清
(
きよ
)
く
004
東
(
あづま
)
の
空
(
そら
)
も
明晴
(
あけはる
)
の
005
神
(
かみ
)
のいさをは
照男神
(
てるをがみ
)
006
大物主
(
おほものぬし
)
ともろともに
007
高照山
(
たかてるやま
)
の
聖場
(
せいぢやう
)
に
008
別
(
わか
)
れを
告
(
つ
)
げて
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ふ
009
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
は
照
(
て
)
る
月
(
つき
)
は
冴
(
さ
)
ゆ
010
高照山
(
たかてるやま
)
は
雲表
(
うんぺう
)
に
011
高
(
たか
)
く
紫雲
(
しうん
)
をぬき
出
(
い
)
でで
012
天国
(
てんごく
)
浄土
(
じやうど
)
のありさまを
013
紫微
(
しび
)
天界
(
てんかい
)
の
遠近
(
をちこち
)
に
014
輝
(
かがや
)
きゐるぞ
清
(
すが
)
しけれ。
015
ここに
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は、
016
五柱
(
いつはしら
)
の
神
(
かみ
)
と
共
(
とも
)
に
高照山
(
たかてるやま
)
を
西
(
にし
)
に
眺
(
なが
)
めつつ、
017
東
(
ひがし
)
の
国
(
くに
)
を
治
(
をさ
)
め、
018
国魂神
(
くにたまがみ
)
を
生
(
う
)
まむと、
019
心
(
こころ
)
いそいそ
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
へば、
020
日向河
(
ひむかがは
)
の
流
(
ながれ
)
は
前途
(
ぜんと
)
に
横
(
よこた
)
はり、
021
一行
(
いつかう
)
の
神々
(
かみがみ
)
は
如何
(
いか
)
にして
此
(
こ
)
の
広河
(
ひろかは
)
を
渡
(
わた
)
らむかと、
022
暫
(
しば
)
し
思案
(
しあん
)
にくれながら、
023
各
(
おの
)
も
各
(
おの
)
もに
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
まし
給
(
たま
)
ふ。
024
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
御歌
(
みうた
)
、
025
『
見渡
(
みわた
)
せば
限
(
かぎ
)
りしられぬ
広河
(
ひろかは
)
の
026
水
(
みづ
)
のおもての
青
(
あを
)
みたるかも
027
高照
(
たかてる
)
の
峰
(
みね
)
より
落
(
お
)
つる
日向河
(
ひむかがは
)
028
春
(
はる
)
をたたへて
青
(
あを
)
く
流
(
なが
)
るる
029
高照山
(
たかてるやま
)
あとふりかへり
眺
(
なが
)
むれば
030
紫
(
むらさき
)
の
雲
(
くも
)
尾根
(
をね
)
に
湧
(
わ
)
き
立
(
た
)
つ
031
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
稜威
(
みいづ
)
も
清
(
きよ
)
く
澄
(
す
)
みきらふ
032
高日
(
たかひ
)
の
宮
(
みや
)
を
我
(
われ
)
出
(
い
)
でにけり
033
日向河
(
ひむかがは
)
水瀬
(
みなせ
)
はいかに
強
(
つよ
)
くとも
034
瑞
(
みづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
宣
(
の
)
りて
渡
(
わた
)
らむ
035
言霊
(
ことたま
)
の
幸
(
さちは
)
ひ
助
(
たす
)
くる
神国
(
みくに
)
なれば
036
この
激流
(
げきりう
)
も
何
(
なん
)
のものかは』
037
大物主
(
おほものぬし
)
の
神
(
かみ
)
はまた
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
038
『
天
(
てん
)
を
摩
(
ま
)
す
高照山
(
たかてるやま
)
の
木々
(
きぎ
)
の
露
(
つゆ
)
039
ここに
流
(
なが
)
れて
河
(
かは
)
となりぬる
040
日向河
(
ひむかがは
)
水
(
みづ
)
の
勢
(
いきほひ
)
ながめつつ
041
滝
(
たき
)
の
大蛇
(
をろち
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
い
)
づるも
042
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
清
(
きよ
)
く
流
(
なが
)
るる
日向河
(
ひむかがは
)
を
043
われ
渡
(
わた
)
らばや
言霊
(
ことたま
)
の
舟
(
ふね
)
に
044
青々
(
あをあを
)
と
底
(
そこ
)
ひもしらぬこの
流
(
ながれ
)
045
月
(
つき
)
を
浮
(
うか
)
べつ
日
(
ひ
)
を
沈
(
しづ
)
めつつ
046
この
水
(
みづ
)
は
四方
(
よも
)
に
流
(
なが
)
れて
国原
(
くにはら
)
の
047
百
(
もも
)
の
草木
(
くさき
)
を
生
(
い
)
かしこそすれ
048
瑞御霊
(
みづみたま
)
恵
(
めぐ
)
みの
露
(
つゆ
)
の
集
(
あつま
)
りて
049
この
日向河
(
ひむかがは
)
は
生
(
な
)
り
出
(
い
)
でにけむ
050
せせらぎの
音
(
おと
)
たかだかと
響
(
ひび
)
くなり
051
高照山
(
たかてるやま
)
ゆ
落
(
お
)
つるながれは
052
瑞御霊
(
みづみたま
)
ここにいませば
底深
(
そこふか
)
き
053
日向
(
ひむか
)
の
河
(
かは
)
も
安
(
やす
)
く
渡
(
わた
)
らむ』
054
真澄
(
ますみ
)
の
神
(
かみ
)
はまた
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
055
『
澄
(
す
)
みきらふ
天地
(
てんち
)
の
中
(
なか
)
にすみすみて
056
流
(
なが
)
るる
日向
(
ひむか
)
の
河
(
かは
)
は
清
(
すが
)
しも
057
わが
眼路
(
めぢ
)
の
届
(
とど
)
かぬまでに
広々
(
ひろびろ
)
と
058
流
(
なが
)
れはげしき
日向河
(
ひむかがは
)
はも
059
この
河
(
かは
)
の
瀬々
(
せぜ
)
の
流
(
なが
)
れは
澄
(
す
)
みきらふ
060
空
(
そら
)
をうつして
青
(
あを
)
みたるかも
061
われは
今
(
いま
)
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
に
従
(
したが
)
ひて
062
神業
(
かむわざ
)
の
為
(
ため
)
来
(
きた
)
りけるかも
063
神業
(
かむわざ
)
の
道
(
みち
)
に
横
(
よこた
)
ふ
日向河
(
ひむかがは
)
064
深
(
ふか
)
きは
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
なるらむ
065
高照
(
たかてる
)
の
山
(
やま
)
の
霊気
(
れいき
)
の
滴
(
したた
)
るか
066
この
河水
(
かはみづ
)
は
真澄
(
ます
)
みたるかも』
067
明晴
(
あけはる
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
まし
給
(
たま
)
ふ。
068
『
滔々
(
たうたう
)
と
流
(
なが
)
るる
水
(
みづ
)
のはてしなきは
069
神
(
かみ
)
の
稜威
(
みいづ
)
の
現
(
あら
)
はれなるらむ
070
渡
(
わた
)
らはむ
橋
(
はし
)
さへもなきこの
河
(
かは
)
を
071
見
(
み
)
つつ
岸辺
(
きしべ
)
に
吾
(
われ
)
は
立
(
た
)
ち
居
(
を
)
り
072
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
たち
聞召
(
きこしめ
)
し
073
わが
通
(
とほ
)
るべく
河水
(
かはみづ
)
干
(
ほ
)
させよ
074
如何
(
いか
)
にして
吾
(
われ
)
はこの
河
(
かは
)
渡
(
わた
)
らむと
075
心細
(
こころぼそ
)
くもなりにけらしな
076
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
波間
(
なみま
)
に
浮
(
うか
)
ぶこの
河
(
かは
)
を
077
渡
(
わた
)
らむ
術
(
すべ
)
のなきぞ
悔
(
くや
)
しき
078
国魂
(
くにたま
)
の
神
(
かみ
)
を
生
(
う
)
ませる
神業
(
かむわざ
)
ぞ
079
心
(
こころ
)
しあらば
河
(
かは
)
よ
退
(
しりぞ
)
け
080
清
(
きよ
)
きあかき
正
(
ただ
)
しき
真
(
まこと
)
の
言霊
(
ことたま
)
も
081
この
河神
(
かはかみ
)
は
聞召
(
きこしめ
)
さずや』
082
近見男
(
ちかみを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
083
『
岸
(
きし
)
を
洗
(
あら
)
ふ
水
(
みづ
)
の
流
(
なが
)
れは
高
(
たか
)
くとも
084
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐ
)
みに
渡
(
わた
)
らむとぞ
思
(
おも
)
ふ
085
よしやよし
水
(
みづ
)
の
藻屑
(
もくづ
)
と
消
(
き
)
ゆるとも
086
何
(
なに
)
か
恐
(
おそ
)
れむ
神
(
かみ
)
の
身
(
み
)
われは
087
国魂
(
くにたま
)
の
神生
(
かみう
)
みまする
旅立
(
たびだち
)
に
088
さやる
日向
(
ひむか
)
の
河
(
かは
)
ぞうたてき
089
今
(
いま
)
しばし
生言霊
(
いくことたま
)
を
宣
(
の
)
り
上
(
あ
)
げて
090
河守
(
かはも
)
る
神
(
かみ
)
を
言向和
(
ことむけやは
)
さむ
091
久方
(
ひさかた
)
の
主
(
ス
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
神言
(
みこと
)
もて
092
国造
(
くにつく
)
ります
瑞御霊
(
みづみたま
)
ぞや
093
瑞御霊
(
みづみたま
)
めぐみの
露
(
つゆ
)
の
集
(
あつま
)
りて
094
日向
(
ひむか
)
の
河
(
かは
)
の
生
(
あ
)
れしを
知
(
し
)
らずや
095
河守
(
かはもり
)
の
神
(
かみ
)
よ
日向
(
ひむか
)
の
河水
(
かはみづ
)
よ
096
心
(
こころ
)
しあれば
吾
(
わが
)
言霊
(
ことたま
)
を
聴
(
き
)
け』
097
照男
(
てるを
)
の
神
(
かみ
)
は
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
098
『
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
照男
(
てるを
)
の
神
(
かみ
)
は
此処
(
ここ
)
にあり
099
河守
(
かはもり
)
の
神
(
かみ
)
にものを
申
(
まを
)
さむ
100
久方
(
ひさかた
)
の
天
(
あめ
)
の
高日
(
たかひ
)
の
宮司
(
みやつかさ
)
101
みゆきの
道
(
みち
)
よ
妨
(
さまた
)
げするな
102
天
(
あめ
)
は
高
(
たか
)
くまた
広
(
ひろ
)
くして
限
(
かぎ
)
りなし
103
日向
(
ひむか
)
の
河
(
かは
)
は
帯
(
おび
)
より
狭
(
せま
)
しも
104
この
狭
(
せま
)
き
河
(
かは
)
の
流
(
なが
)
れを
行
(
ゆ
)
きなやむ
105
われ
神
(
かみ
)
ながら
恥
(
はづ
)
かしみ
思
(
おも
)
ふ
106
広
(
ひろ
)
くとも
天地
(
てんち
)
の
広
(
ひろ
)
さに
比
(
くら
)
ぶれば
107
ものの
数
(
かず
)
かは
日向
(
ひむか
)
の
流
(
ながれ
)
は』
108
六柱
(
むはしら
)
の
神々
(
かみがみ
)
は、
109
日向河
(
ひむかがは
)
の
岸辺
(
きしべ
)
に
立
(
た
)
ち、
110
御歌
(
みうた
)
うたひながら、
111
茫然
(
ばうぜん
)
として
行
(
ゆ
)
き
悩
(
なや
)
ませ
給
(
たま
)
ふ
折
(
をり
)
しもあれ、
112
日向河
(
ひむかがは
)
の
水瀬
(
みなせ
)
を
左右
(
さいう
)
に
割
(
わ
)
りて、
113
白馬
(
はくば
)
に
跨
(
またが
)
り
現
(
あらは
)
れ
給
(
たま
)
ふ
女神
(
めがみ
)
あり。
114
後方
(
しりへ
)
に
六頭
(
ろくとう
)
の
駒
(
こま
)
を
従
(
したが
)
へながら、
115
波
(
なみ
)
を
押
(
お
)
し
分
(
わ
)
け
此方
(
こなた
)
に
向
(
む
)
かつて
進
(
すす
)
み
来
(
く
)
るあり。
116
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
はこの
体
(
てい
)
を
見
(
み
)
て
喜
(
よろこ
)
ばせ
給
(
たま
)
ひ、
117
『あな
尊
(
たふと
)
瑞
(
みづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
現
(
あらは
)
れて
118
河守
(
かはもり
)
の
神
(
かみ
)
生
(
あ
)
れましにけり
119
河守
(
かはもり
)
の
神
(
かみ
)
の
勲
(
いさを
)
を
今
(
いま
)
ぞ
知
(
し
)
る
120
ひかせる
駒
(
こま
)
の
迅
(
はや
)
さ
清
(
きよ
)
さよ』
121
かく
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ
折
(
をり
)
しも、
122
河守
(
かはもり
)
の
神
(
かみ
)
は
忽
(
たちま
)
ち
岸辺
(
きしべ
)
に、
123
駒
(
こま
)
諸共
(
もろとも
)
駈
(
か
)
け
上
(
のぼ
)
り
給
(
たま
)
ひ、
124
ひらりと
飛
(
と
)
び
下
(
お
)
り、
125
六柱
(
むはしら
)
の
神
(
かみ
)
の
前
(
まへ
)
に
敬意
(
けいい
)
を
表
(
へう
)
しながら、
126
『
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
の
霊
(
たま
)
に
生
(
な
)
り
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ひたる
127
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
にものを
申
(
まを
)
さむ
128
われこそは
日向
(
ひむか
)
の
河
(
かは
)
を
朝夕
(
あさゆふ
)
に
129
守
(
まも
)
り
仕
(
つか
)
ふる
比女神
(
ひめがみ
)
なるぞや
130
瑞御霊
(
みづみたま
)
国魂神
(
くにたまがみ
)
を
生
(
う
)
まさむと
131
今日
(
けふ
)
の
旅立
(
たびだ
)
ち
待
(
ま
)
ちわびにつつ
132
この
駒
(
こま
)
に
早
(
はや
)
く
召
(
め
)
しませ
日向河
(
ひむかがは
)
の
133
流
(
ながれ
)
も
暫
(
しば
)
しせきとめて
見
(
み
)
む』
134
ここに
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
感謝
(
かんしや
)
しながら、
135
『ありがたし
忝
(
かたじけな
)
しと
申
(
まを
)
すより
136
吾
(
わ
)
が
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
は
出
(
い
)
でざりにけり
137
河守
(
かはもり
)
の
神
(
かみ
)
のいさをの
尊
(
たふと
)
さに
138
わがたましひは
甦
(
よみがへ
)
りつつ
139
白銀
(
しろがね
)
の
春駒
(
はるこま
)
の
背
(
せ
)
に
跨
(
またが
)
りて
140
われは
越
(
こ
)
えなむ
日向
(
ひむか
)
の
流
(
ながれ
)
を』
141
大物主
(
おほものぬし
)
の
神
(
かみ
)
は
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
142
『
河守
(
かはもり
)
の
神
(
かみ
)
のいさをぞ
尊
(
たふと
)
けれ
143
六
(
む
)
つの
駒
(
こま
)
までひかせ
給
(
たま
)
ひつ』
144
河守
(
かはもり
)
の
神
(
かみ
)
。
145
『この
駒
(
こま
)
は
御供
(
みとも
)
の
神
(
かみ
)
に
参
(
まゐ
)
らする
146
天
(
あめ
)
の
白駒
(
しらこま
)
安
(
やす
)
く
召
(
め
)
しませ』
147
真澄
(
ますみ
)
の
神
(
かみ
)
はまた
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
148
『
白駒
(
しろこま
)
の
嘶
(
いなな
)
く
声
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
きしより
149
日向
(
ひむか
)
の
河
(
かは
)
の
流
(
ながれ
)
割
(
わ
)
れつつ
150
河底
(
かはぞこ
)
ゆ
駒
(
こま
)
ひきつれて
生
(
あ
)
れませる
151
河守
(
かはもり
)
の
神
(
かみ
)
は
貴
(
うづ
)
の
比女神
(
ひめがみ
)
』
152
近見男
(
ちかみを
)
の
神
(
かみ
)
はまた
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
153
『
河守
(
かはもり
)
の
比女神
(
ひめがみ
)
たちの
真心
(
まごころ
)
に
154
報
(
むく
)
いむ
術
(
すべ
)
もわれなかりける
155
河守
(
かはもり
)
の
比女
(
ひめ
)
のみことよ
瑞霊
(
ずゐれい
)
を
156
守
(
まも
)
りて
彼岸
(
ひがん
)
に
送
(
おく
)
りたまはれ』
157
明晴
(
あけはる
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
まし
給
(
たま
)
ふ。
158
『なやみてし
心
(
こころ
)
も
今
(
いま
)
や
明晴
(
あけはる
)
の
159
神
(
かみ
)
の
嬉
(
うれ
)
しさたとへむものなし
160
河守
(
かはもり
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
のはからひに
161
この
速河
(
はやかは
)
を
安
(
やす
)
く
渡
(
わた
)
らむ』
162
照男
(
てるを
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
うたひ
給
(
たま
)
ふ。
163
『
大空
(
おほぞら
)
に
月日
(
つきひ
)
照男
(
てるを
)
の
神
(
かみ
)
ながら
164
この
河
(
かは
)
のみはなやみたりける
165
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
に
瑞
(
みづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
宣
(
の
)
り
上
(
あ
)
げて
166
河守神
(
かはもりがみ
)
の
出
(
い
)
でまし
待
(
ま
)
ちしよ』
167
と
何
(
いづ
)
れの
神
(
かみ
)
も、
168
感謝
(
かんしや
)
の
意
(
い
)
を
表
(
へう
)
し
給
(
たま
)
ふ。
169
河守
(
かはもり
)
の
神
(
かみ
)
はにこやかに、
170
御歌
(
みうた
)
もて
答
(
こた
)
へ
給
(
たま
)
ふ。
171
『われこそは
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
御心
(
みこころ
)
の
172
水火
(
いき
)
より
生
(
あ
)
れし
河守
(
かはもり
)
比女
(
ひめ
)
よ
173
この
河
(
かは
)
を
岐美
(
きみ
)
渡
(
わた
)
らすと
聞
(
き
)
きしより
174
駒
(
こま
)
を
並
(
なら
)
べて
待
(
ま
)
ち
居
(
ゐ
)
たりける
175
この
駒
(
こま
)
は
駒野
(
こまの
)
ケ
原
(
はら
)
にわが
飼
(
か
)
ひし
176
万里
(
ばんり
)
の
駒
(
こま
)
よ
足元
(
あしもと
)
迅
(
はや
)
し』
177
かく
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ひ、
178
真
(
ま
)
つ
先
(
さき
)
に
乗
(
の
)
り
来
(
き
)
し
駒
(
こま
)
に
再
(
ふたた
)
び
跨
(
またが
)
り
給
(
たま
)
へば、
179
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
を
初
(
はじ
)
めとし、
180
五柱
(
いつはしら
)
の
神
(
かみ
)
はつぎつぎ
馬背
(
ばはい
)
に
跨
(
またが
)
り、
181
せきとめられし
広河
(
ひろかは
)
を、
182
駒
(
こま
)
の
蹄
(
ひづめ
)
の
音
(
おと
)
も
勇
(
いさ
)
ましく、
183
一文字
(
いちもんじ
)
に
彼方
(
かなた
)
の
岸
(
きし
)
に
着
(
つ
)
き
給
(
たま
)
ひける。
184
ここに
河守
(
かはもり
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は、
185
馬上
(
ばじやう
)
より
一行
(
いつかう
)
の
神
(
かみ
)
を
見返
(
みかへ
)
りながら、
186
『
日向河
(
ひむかがは
)
水
(
みづ
)
あせにつつ
瑞御霊
(
みづみたま
)
187
渡
(
わた
)
しまつりぬいざ
河
(
かは
)
満
(
み
)
てよ』
188
と、
189
宣
(
の
)
り
給
(
たま
)
ふや、
190
暫
(
しばら
)
くせきとめられし
河水
(
かはみづ
)
は、
191
一度
(
いちど
)
にどつと
両岸
(
りやうがん
)
を
浸
(
ひた
)
しつつ、
192
渦巻
(
うづま
)
き
立
(
た
)
ちて
流
(
なが
)
るるさま、
193
実
(
げ
)
に
凄
(
すさま
)
じく
見
(
み
)
えにける。
194
河守
(
かはもり
)
の
神
(
かみ
)
は
馬上
(
ばじやう
)
より、
195
遥
(
はる
)
か
彼方
(
かなた
)
の
森林
(
しんりん
)
を
指
(
ゆび
)
ざし
乍
(
なが
)
ら、
196
『
見
(
み
)
の
限
(
かぎ
)
り
広
(
ひろ
)
き
大野
(
おほの
)
の
末
(
すゑ
)
にして
197
わが
住
(
す
)
む
館
(
たち
)
はかすみけらしな
198
いざさらば
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
よ
百神
(
ももかみ
)
よ
199
わが
家
(
や
)
に
来
(
きた
)
りて
暫
(
しば
)
し
休
(
やす
)
ませ
200
言霊
(
ことたま
)
の
神
(
かみ
)
の
稜威
(
みいづ
)
に
照
(
て
)
らされて
201
われは
河水
(
かはみづ
)
しばしとどめし』
202
と
御歌
(
みうた
)
うたひつつ
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
たせ、
203
遥
(
はる
)
か
彼方
(
かなた
)
の
森蔭
(
もりかげ
)
さして
急
(
いそ
)
ぎ
給
(
たま
)
ふ。
204
大物主
(
おほものぬし
)
の
神
(
かみ
)
は
馬上
(
ばじやう
)
豊
(
ゆた
)
かに
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
205
『
高日
(
たかひ
)
の
宮
(
みや
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でて
206
大山
(
おほやま
)
小山
(
こやま
)
打
(
う
)
ち
渡
(
わた
)
り
207
小川
(
をがは
)
の
数々
(
かずかず
)
うち
越
(
こ
)
えて
208
ここにいよいよ
日向河
(
ひむかがは
)
209
岸辺
(
きしべ
)
につけば
滔々
(
たうたう
)
と
210
水瀬
(
みなせ
)
はげしく
底
(
そこ
)
深
(
ふか
)
く
211
渡
(
わた
)
らむよしも
無
(
な
)
かりしが
212
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
をはじめとし
213
神々
(
かみがみ
)
ともに
岸
(
きし
)
に
立
(
た
)
ち
214
河
(
かは
)
の
流
(
なが
)
れを
眺
(
なが
)
めつつ
215
生言霊
(
いくことたま
)
を
宣
(
の
)
りつれど
216
何
(
なに
)
のしるしもあら
波
(
なみ
)
の
217
伊猛
(
いたけ
)
り
狂
(
くる
)
ふばかりなり
218
折
(
をり
)
しもあれや
河底
(
かはそこ
)
を
219
左右
(
さいう
)
にわけて
生
(
あ
)
れませる
220
河守
(
かはもり
)
比女
(
ひめ
)
の
神司
(
かむつかさ
)
221
白馬
(
はくば
)
に
跨
(
またが
)
り
悠々
(
いういう
)
と
222
六
(
む
)
つの
白駒
(
しろこま
)
引
(
ひ
)
きつれて
223
此方
(
こなた
)
の
岸
(
きし
)
にのぼりまし
224
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
をはじめとし
225
われら
一行
(
いつかう
)
白駒
(
しろこま
)
を
226
与
(
あた
)
へ
給
(
たま
)
ひし
嬉
(
うれ
)
しさよ
227
われら
馬背
(
ばはい
)
に
跨
(
またが
)
りて
228
河守
(
かはもり
)
比女
(
ひめ
)
の
後
(
うしろ
)
より
229
暫
(
しば
)
しあせたる
河底
(
かはそこ
)
を
230
足
(
あし
)
を
速
(
はや
)
めて
飛
(
と
)
ばせつつ
231
漸
(
やうや
)
く
岸
(
きし
)
に
着
(
つ
)
きぬれば
232
日向
(
ひむか
)
の
河
(
かは
)
の
河水
(
かはみづ
)
は
233
一度
(
いちど
)
にどつと
荒波
(
あらなみ
)
を
234
立
(
た
)
てつつ
岸
(
きし
)
を
洗
(
あら
)
ひ
行
(
ゆ
)
く
235
この
光景
(
くわうけい
)
の
凄
(
すさ
)
まじさ
236
滝
(
たき
)
の
大蛇
(
をろち
)
のそれよりも
237
一入
(
ひとしほ
)
強
(
つよ
)
く
感
(
かん
)
じけり
238
彼方
(
かなた
)
にかすむ
森林
(
しんりん
)
は
239
河守
(
かはもり
)
比女
(
ひめ
)
の
神館
(
かむやかた
)
240
何
(
なに
)
はともあれ
神界
(
しんかい
)
の
241
深
(
ふか
)
き
経綸
(
しぐみ
)
を
諾
(
うべな
)
ひつ
242
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
に
従
(
したが
)
ひて
243
われは
楽
(
たの
)
しく
進
(
すす
)
むなり
244
ああ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
245
御霊
(
みたま
)
幸倍
(
さちはへ
)
坐世
(
ましませ
)
よ』
246
ここに
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
の
一行
(
いつかう
)
六柱
(
むはしら
)
は、
247
漸
(
やうや
)
く
河守
(
かはもり
)
比女
(
ひめ
)
の
神館
(
かむやかた
)
に
駒
(
こま
)
を
下
(
くだ
)
り、
248
奥庭
(
おくには
)
深
(
ふか
)
く
入
(
い
)
り
給
(
たま
)
ふ。
249
ああ
惟神
(
かむながら
)
霊
(
たま
)
幸倍
(
ちはへ
)
坐世
(
ませ
)
。
250
(
昭和八・一〇・一七
旧八・二八
於水明閣
白石恵子
謹録)
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【第30章 日向の河波|第73巻|天祥地瑞|霊界物語|/rm7330】
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