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霊界物語
天祥地瑞(第73~81巻)
第73巻(子の巻)
序文
総説
第1篇 紫微天界
第1章 天之峯火夫の神
第2章 高天原
第3章 天之高火男の神
第4章 ⦿の神声
第5章 言幸比古の神
第6章 言幸比女の神
第7章 太祓
第8章 国生み神生みの段
第9章 香具の木の実
第10章 婚ぎの御歌
第11章 紫微の宮司
第12章 水火の活動
第13章 神の述懐歌(一)
第14章 神の述懐歌(二)
第2篇 高照神風
第15章 国生みの旅
第16章 八洲の河
第17章 駒の嘶き
第18章 佐田の辻
第19章 高日の宮
第20章 廻り逢ひ
第21章 禊の段
第22章 御子生みの段
第23章 中の高滝
第24章 天国の旅
第25章 言霊の滝
第3篇 東雲神国
第26章 主神の降臨
第27章 神秘の扉
第28章 心内大蛇
第29章 無花果
第30章 日向の河波
第31章 夕暮の館
第32章 玉泉の月
第33章 四馬の遠乗
第34章 国魂の発生
第35章 四鳥の別れ
第36章 荒野の駿馬
第37章 玉手の清宮
余白歌
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第73巻(子の巻)
> 第3篇 東雲神国 > 第35章 四鳥の別れ
<<< 国魂の発生
(B)
(N)
荒野の駿馬 >>>
第三五章
四鳥
(
してう
)
の
別
(
わか
)
れ〔一八六六〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第73巻 天祥地瑞 子の巻
篇:
第3篇 東雲神国
よみ(新仮名遣い):
しののめしんこく
章:
第35章 四鳥の別れ
よみ(新仮名遣い):
しちょうのわかれ
通し章番号:
1866
口述日:
1933(昭和8)年10月18日(旧08月29日)
口述場所:
水明閣
筆録者:
内崎照代
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1933(昭和8)年11月22日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
顕津男の神は、王泉郷の館を立ち出でるにあたり、感謝と別れの歌を歌った。
世司比女、大物主、河守比女は旅立ちを名残惜しむ歌を歌うが、顕津男の神は別れの悲しみを振り払って立ち出でていく。
世司比女は玉泉の前にて述懐の歌を歌い、なおも高殿に上って顕津男の神が向かった南方をはるかにみつつ、顕津男の神を慕う歌を歌った。
そして一切をあきらめ、高殿を降りて玉泉に禊をした。以降、大物主、河守比女らとともに力を合わせて御子を育て、東雲の国をいつまでも守ることとなった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm7335
愛善世界社版:
八幡書店版:
第13輯 140頁
修補版:
校定版:
399頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
茲
(
ここ
)
に
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は、
002
主
(
ス
)
の
大御神
(
おほみかみ
)
の
依
(
よ
)
さしの
神業
(
みわざ
)
の
其
(
そ
)
の
一部
(
いちぶ
)
の
成
(
な
)
りしをいたく
喜
(
よろこ
)
び
給
(
たま
)
ひ、
003
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
、
004
日向姫
(
ひむかひめ
)
の
命
(
みこと
)
の
神人
(
しんじん
)
を、
005
大物主
(
おほものぬし
)
の
神
(
かみ
)
に
頼
(
たの
)
みおき、
006
且
(
か
)
つ
河守
(
かはもり
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
に
厚
(
あつ
)
く
謝辞
(
しやじ
)
をのべ
乍
(
なが
)
ら、
007
名残
(
なごり
)
惜
(
を
)
しくも
住
(
す
)
みなれし
此
(
これ
)
の
館
(
やかた
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でむとして、
008
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
まし
給
(
たま
)
ふ。
009
『
久方
(
ひさかた
)
の
天
(
あめ
)
の
高宮
(
たかみや
)
いや
高
(
たか
)
に
010
われは
仰
(
あふ
)
がむ
神生
(
かみう
)
み
終
(
を
)
へて
011
わが
心
(
こころ
)
天津
(
あまつ
)
日
(
ひ
)
の
如
(
ごと
)
晴
(
は
)
れにけり
012
国魂神
(
くにたまがみ
)
は
安
(
やす
)
く
生
(
あ
)
れまし
013
国魂
(
くにたま
)
の
神
(
かみ
)
の
生
(
あ
)
れます
今日
(
けふ
)
よりは
014
依
(
よ
)
さしの
神業
(
みわざ
)
またも
仕
(
つか
)
へむ
015
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
神
(
かみ
)
に
別
(
わか
)
れてわれは
今
(
いま
)
016
南
(
みなみ
)
の
国
(
くに
)
に
進
(
すす
)
まむとすも
017
高照山
(
たかてるやま
)
南
(
みなみ
)
にひらく
神国
(
かみくに
)
は
018
あらぶる
神
(
かみ
)
の
多
(
おほ
)
しとぞ
聞
(
き
)
く
019
この
館
(
やかた
)
久見
(
ひさみ
)
ることはあたはじと
020
おもへば
寂
(
さび
)
しきわが
思
(
おも
)
ひなり
021
日向姫
(
ひむかひめ
)
の
命
(
みこと
)
よ
汝
(
なれ
)
はすくすくに
022
育
(
そだ
)
ちて
国
(
くに
)
の
柱
(
はしら
)
となりませ
023
日向姫
(
ひむかひめ
)
命
(
みこと
)
の
御前
(
みまへ
)
を
離
(
さか
)
るとも
024
われは
忘
(
わす
)
れじ
愛
(
め
)
ぐしみにつつ
025
世司
(
よつかさ
)
の
比女神
(
ひめがみ
)
われに
別
(
わか
)
るとも
026
歎
(
なげ
)
かせ
給
(
たま
)
ひそ
惟神
(
かむながら
)
なれば
027
われこそは
神国
(
みくに
)
をひらき
神
(
かみ
)
を
生
(
う
)
む
028
司
(
つかさ
)
にしあれば
留
(
とど
)
まり
得
(
え
)
ずも』
029
此
(
こ
)
の
御歌
(
みうた
)
を
聞
(
き
)
くより、
030
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は、
031
追慕
(
つゐぼ
)
の
念
(
ねん
)
止
(
や
)
みがたく、
032
御声
(
みこゑ
)
を
曇
(
くも
)
らせ
乍
(
なが
)
ら
御歌
(
みうた
)
うたひ
給
(
たま
)
ふ。
033
『みづみづし
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
神柱
(
みはしら
)
は
034
幾代
(
いくよ
)
ふるともわれ
忘
(
わす
)
れめや
035
露
(
つゆ
)
の
間
(
ま
)
の
契
(
ちぎり
)
と
思
(
おも
)
へば
悲
(
かな
)
しもよ
036
夜
(
よ
)
ごと
夜
(
よ
)
ごとを
如何
(
いか
)
に
眠
(
ねむ
)
らむ
037
高照
(
たかてる
)
の
峰
(
みね
)
より
高
(
たか
)
き
瑞御霊
(
みづみたま
)
038
神
(
かみ
)
に
別
(
わか
)
れて
何
(
なに
)
たのしまむ
039
年月
(
としつき
)
をけながく
待
(
ま
)
ちて
逢
(
あ
)
ひ
初
(
そ
)
めし
040
岐美
(
きみ
)
ははやくも
別
(
わか
)
れ
立
(
た
)
たすか
041
凡神
(
ただがみ
)
の
身
(
み
)
におはさねば
出
(
い
)
でましを
042
止
(
とど
)
むる
術
(
すべ
)
もわれなかりけり
043
よしや
岐美
(
きみ
)
万里
(
ばんり
)
の
外
(
そと
)
におはすとも
044
忘
(
わす
)
れ
給
(
たま
)
ひそわれと
御子
(
みこ
)
とを
045
日向姫
(
ひむかひめ
)
命
(
みこと
)
を
育
(
そだ
)
て
岐美
(
きみ
)
の
前
(
まへ
)
に
046
捧
(
ささ
)
げむよき
日
(
ひ
)
なきぞかなしき』
047
大物主
(
おほものぬし
)
の
神
(
かみ
)
は
御歌
(
みうた
)
うたはせ
給
(
たま
)
ふ。
048
『
二柱
(
ふたはしら
)
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
をおしはかり
049
われは
涙
(
なみだ
)
にくれにけるかも
050
斯
(
かか
)
る
世
(
よ
)
にかかる
歎
(
なげ
)
きのおはすとは
051
夢
(
ゆめ
)
にもわれは
思
(
おも
)
はざりしよ
052
この
上
(
うへ
)
は
御子
(
みこ
)
を
守
(
まも
)
りて
比女神
(
ひめがみ
)
に
053
安
(
やす
)
く
仕
(
つか
)
へむ
岐美
(
きみ
)
出
(
い
)
でまさね
054
比女神
(
ひめがみ
)
のあつき
心
(
こころ
)
を
知
(
し
)
りながら
055
出
(
い
)
でます
岐美
(
きみ
)
を
雄々
(
をを
)
しとおもふ』
056
河守
(
かはもり
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ふ。
057
『この
上
(
うへ
)
は
神
(
かみ
)
の
神業
(
みわざ
)
よ
妨
(
さまた
)
げじと
058
思
(
おも
)
ひ
直
(
なほ
)
しつ
名残
(
なごり
)
惜
(
を
)
しまる
059
玉泉
(
たまいづみ
)
湧
(
わ
)
き
立
(
た
)
つ
清水
(
しみづ
)
真清水
(
ましみづ
)
は
060
岐美
(
きみ
)
の
姿
(
すがた
)
を
永久
(
とは
)
に
浮
(
うか
)
べむ
061
二柱
(
ふたはしら
)
向
(
むか
)
ひ
立
(
た
)
たして
御姿
(
みすがた
)
を
062
うつし
給
(
たま
)
ひしことを
忘
(
わす
)
れじ
063
月
(
つき
)
も
日
(
ひ
)
も
朝夕
(
あさゆふ
)
浮
(
うか
)
ぶ
玉泉
(
たまいづみ
)
064
忘
(
わす
)
れたまひそこれの
真清水
(
ましみづ
)
065
大空
(
おほぞら
)
の
月
(
つき
)
も
宿
(
やど
)
らす
玉泉
(
たまいづみ
)
066
岐美
(
きみ
)
の
姿
(
すがた
)
のうつらであるべき
067
常磐木
(
ときはぎ
)
の
松
(
まつ
)
の
梢
(
こずゑ
)
の
色
(
いろ
)
ふかみ
068
岐美
(
きみ
)
の
御
(
み
)
ゆきを
送
(
おく
)
る
今日
(
けふ
)
かも
069
万
(
まん
)
年
(
ねん
)
の
齢
(
よはひ
)
たもてる
大幹
(
おほみき
)
の
070
楠
(
くす
)
の
梢
(
こずゑ
)
は
露
(
つゆ
)
垂
(
た
)
らしつつ
071
楠
(
くす
)
の
木
(
き
)
の
葉末
(
はずゑ
)
の
露
(
つゆ
)
は
岐美
(
きみ
)
を
送
(
おく
)
る
072
まことのしたたる
涙
(
なみだ
)
なるかも』
073
顕津男
(
あきつを
)
の
神
(
かみ
)
は
暗然
(
あんぜん
)
として
両眼
(
りやうがん
)
に
涙
(
なみだ
)
を
湛
(
たた
)
え
乍
(
なが
)
ら、
074
ひらりと
馬背
(
ばはい
)
に
跨
(
またが
)
り
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
まし
給
(
たま
)
ふ。
075
『
足曳
(
あしびき
)
の
山
(
やま
)
の
百草
(
ももぐさ
)
八千草
(
やちぐさ
)
も
076
露
(
つゆ
)
にうなだる
神代
(
みよ
)
なりにけり
077
東雲
(
しののめ
)
の
国
(
くに
)
は
広
(
ひろ
)
けし
比女神
(
ひめがみ
)
よ
078
心
(
こころ
)
くばりて
安
(
やす
)
くましませ
079
住
(
す
)
みなれしこれの
館
(
やかた
)
に
別
(
わか
)
れ
行
(
ゆ
)
く
080
苦
(
くる
)
しき
我
(
われ
)
の
心
(
こころ
)
をさとらせ
081
朝夕
(
あさゆふ
)
に
御子
(
みこ
)
の
声
(
こゑ
)
聞
(
き
)
きし
楽
(
たの
)
しさも
082
今日
(
けふ
)
より
聞
(
き
)
き
得
(
え
)
ず
我
(
われ
)
は
淋
(
さび
)
しも
083
いざさらば
名残
(
なごり
)
は
尽
(
つ
)
きじ
神
(
かみ
)
たちよ
084
国
(
くに
)
つくるべくわれは
立
(
た
)
たなむ』
085
と
謡
(
うた
)
ひ
給
(
たま
)
ひて、
086
馬背
(
ばはい
)
に
鞭
(
むちう
)
ち
神姿
(
みすがた
)
勇
(
いさま
)
しく
玉泉郷
(
ぎよくせんきやう
)
を
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
で
給
(
たま
)
ふ。
087
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
御後
(
みあと
)
見送
(
みおく
)
りながら、
088
ハツとばかりに
泣
(
な
)
き
伏
(
ふ
)
し
給
(
たま
)
ふ
其
(
そ
)
の
真心
(
まごころ
)
ぞあはれなりけり。
089
大物主
(
おほものぬし
)
の
神
(
かみ
)
は
御後
(
みあと
)
遥
(
はる
)
かに
見送
(
みおく
)
りながら、
090
『
天晴
(
あはれ
)
々々
(
あはれ
)
貴
(
たふと
)
き
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
はや
091
只
(
ただ
)
一柱
(
ひとはしら
)
大野
(
おほの
)
を
馳
(
は
)
せます
092
紫
(
むらさき
)
の
瑞気
(
ずゐき
)
ただよふ
東雲
(
しののめ
)
の
093
広
(
ひろ
)
き
国原
(
くにはら
)
独
(
ひと
)
り
進
(
すす
)
ますも
094
瑞御霊
(
みづみたま
)
これの
館
(
やかた
)
に
現
(
あ
)
れまして
095
命
(
みこと
)
生
(
う
)
みませし
事
(
こと
)
の
畏
(
かしこ
)
き
096
千万
(
ちよろづ
)
のなやみに
耐
(
た
)
へて
瑞御霊
(
みづみたま
)
097
国
(
くに
)
つくります
神業
(
みわざ
)
尊
(
たふと
)
し
098
百神
(
ももがみ
)
の
醜
(
しこ
)
のさやぎをよそにして
099
国
(
くに
)
つくります
雄々
(
をを
)
しき
神
(
かみ
)
よ
100
大空
(
おほぞら
)
にかがやく
月
(
つき
)
の
光
(
かげ
)
澄
(
す
)
みて
101
玉
(
たま
)
の
泉
(
いづみ
)
はかがやきにけり
102
瑞御霊
(
みづみたま
)
これの
館
(
やかた
)
にまさずとも
103
この
玉泉
(
ぎよくせん
)
を
御霊
(
みたま
)
と
仰
(
あふ
)
がむ
104
村肝
(
むらきも
)
の
心
(
こころ
)
淋
(
さび
)
しき
夕
(
ゆふ
)
ぐれは
105
玉
(
たま
)
の
泉
(
いづみ
)
の
月
(
つき
)
を
仰
(
あふ
)
がむ
106
せめてもの
岐美
(
きみ
)
の
名残
(
なごり
)
と
玉泉
(
たまいづみ
)
107
夕
(
ゆふ
)
べ
夕
(
ゆふ
)
べを
仰
(
あふ
)
ぎまつらな』
108
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は、
109
やうやう
心
(
こころ
)
をとり
直
(
なほ
)
し
儼然
(
げんぜん
)
として
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
110
玉泉
(
たまいづみ
)
の
前
(
まへ
)
に
近寄
(
ちかよ
)
り
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
まし
給
(
たま
)
ふ。
111
『
永久
(
とことは
)
に
澄
(
す
)
みきり
漂
(
ただよ
)
ふこの
泉
(
いづみ
)
は
112
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
か
月
(
つき
)
宿
(
やど
)
ります
113
比古神
(
ひこがみ
)
のこれの
館
(
やかた
)
にまさずとも
114
玉
(
たま
)
の
泉
(
いづみ
)
はわれをなぐさむ
115
仰
(
あふ
)
ぎ
見
(
み
)
れば
空
(
そら
)
に
月読
(
つきよみ
)
俯
(
ふ
)
して
見
(
み
)
れば
116
玉
(
たま
)
の
泉
(
いづみ
)
にやどらす
月
(
つき
)
かげ
117
久方
(
ひさかた
)
の
御空
(
みそら
)
を
渡
(
わた
)
る
月読
(
つきよみ
)
の
118
御霊
(
みたま
)
にそひて
御子
(
みこ
)
を
生
(
う
)
みけり
119
この
御子
(
みこ
)
はいたづら
事
(
ごと
)
に
生
(
あ
)
れ
出
(
い
)
でし
120
命
(
みこと
)
にあらず
神
(
かみ
)
の
御霊
(
みたま
)
よ
121
駿馬
(
はやこま
)
に
鞭
(
むちう
)
ち
出
(
い
)
でし
比古神
(
ひこがみ
)
は
122
今
(
いま
)
やいづこを
駆
(
かけ
)
りますらむ
123
わが
霊
(
たま
)
は
岐美
(
きみ
)
の
乗
(
の
)
らせる
駿馬
(
はやこま
)
に
124
いそひて
行
(
ゆ
)
くも
月
(
つき
)
照
(
て
)
る
野辺
(
のべ
)
を
125
夢現
(
ゆめうつつ
)
露
(
つゆ
)
のちぎりの
岐美
(
きみ
)
送
(
おく
)
る
126
今日
(
けふ
)
の
夕
(
ゆふべ
)
のはかなき
思
(
おも
)
ひよ
127
村肝
(
むらきも
)
の
心
(
こころ
)
を
洗
(
あら
)
ふ
玉泉
(
たまいづみ
)
128
うつらふ
月
(
つき
)
はわが
命
(
いのち
)
かも』
129
河守
(
かはもり
)
比女
(
ひめ
)
は
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
ませ
給
(
たま
)
ふ。
130
『
雄々
(
をを
)
しくも
神
(
かみ
)
の
御業
(
みわざ
)
に
仕
(
つか
)
へむと
131
妻子
(
つまこ
)
をあとに
岐美
(
きみ
)
立
(
た
)
ちにけり
132
ただ
一人
(
ひとり
)
果
(
はて
)
しも
知
(
し
)
らぬ
国原
(
くにはら
)
に
133
鞭
(
むちう
)
たす
岐美
(
きみ
)
の
雄々
(
をを
)
しさおもふ
134
雄々
(
をを
)
しくも
優
(
やさ
)
しくませし
瑞御霊
(
みづみたま
)
135
かたみと
泉
(
いづみ
)
に
月
(
つき
)
を
浮
(
う
)
かせり
136
今
(
いま
)
よりは
日向
(
ひむか
)
の
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
をば
137
育
(
はぐく
)
みまつり
国
(
くに
)
を
治
(
をさ
)
めむ
138
大物主
(
おほものぬし
)
の
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
に
日向姫
(
ひむかひめ
)
139
国
(
くに
)
の
柱
(
はしら
)
と
生
(
お
)
ひ
立
(
た
)
ちまさむ』
140
いづれも
述懐
(
じゆつくわい
)
の
歌
(
うた
)
詠
(
よ
)
み
給
(
たま
)
ひつつ、
141
主
(
しゆ
)
の
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
でし
館
(
やかた
)
に
神言
(
かみごと
)
を
奏上
(
そうじやう
)
し、
142
其
(
そ
)
の
夜
(
よ
)
は
淋
(
さび
)
しく
語
(
かた
)
り
明
(
あか
)
し
給
(
たま
)
ひけるが、
143
比古神
(
ひこがみ
)
を
恋
(
こ
)
ふる
心
(
こころ
)
の
愈々
(
いよいよ
)
深
(
ふか
)
く
悲
(
かな
)
しく、
144
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は
東雲
(
しののめ
)
の
空
(
そら
)
近
(
ちか
)
く、
145
三層楼
(
さんそうろう
)
の
高殿
(
たかどの
)
に
登
(
のぼ
)
り、
146
南方
(
なんばう
)
を
遥
(
はる
)
かに
打
(
う
)
ち
見
(
み
)
やりつつ
御歌
(
みうた
)
詠
(
よ
)
まし
給
(
たま
)
ふ。
147
『
天晴
(
あはれ
)
々々
(
あはれ
)
雲
(
くも
)
のあなたに
出
(
い
)
でましし
148
岐美
(
きみ
)
はいづらぞ
心
(
こころ
)
もとなや
149
むらさきの
雲
(
くも
)
は
南
(
みなみ
)
にたなびけり
150
ああこの
清
(
すが
)
しき
紫
(
むらさき
)
の
雲
(
くも
)
はや
151
東雲
(
しののめ
)
の
国魂神
(
くにたまがみ
)
を
生
(
う
)
みおきて
152
雄々
(
をを
)
しき
岐美
(
きみ
)
は
立
(
た
)
たせけるかも
153
恋
(
こ
)
ほしさの
心
(
こころ
)
は
同
(
おな
)
じわが
岐美
(
きみ
)
の
154
あつき
心
(
こころ
)
を
愛
(
いと
)
しとおもふ
155
ままならば
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
156
いづくの
果
(
はて
)
も
照
(
て
)
らさむものを
157
南
(
みんなみ
)
の
空
(
そら
)
にかがやき
給
(
たま
)
ふべく
158
岐美
(
きみ
)
ははろけく
出
(
い
)
でましにける
159
かりごもの
乱
(
みだ
)
れ
果
(
は
)
てたる
国原
(
くにはら
)
を
160
治
(
をさ
)
めますらむ
岐美
(
きみ
)
の
稜威
(
みいづ
)
は
161
岐美
(
きみ
)
は
今
(
いま
)
いづらの
空
(
そら
)
を
駈
(
か
)
けますか
162
われは
恋
(
こひ
)
しもあとに
残
(
のこ
)
りて
163
比古神
(
ひこがみ
)
に
再
(
ふたた
)
び
逢
(
あ
)
はむ
術
(
すべ
)
もなき
164
わが
身
(
み
)
とおもへばひたに
悲
(
かな
)
しも
165
愛善
(
あいぜん
)
の
光
(
ひかり
)
に
満
(
み
)
つる
神代
(
みよ
)
にして
166
かかる
歎
(
なげ
)
きのありと
知
(
し
)
らざりき
167
村肝
(
むらきも
)
の
心
(
こころ
)
の
駒
(
こま
)
をたて
直
(
なほ
)
し
168
われは
歎
(
なげ
)
かじ
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
169
なげかへばひたに
曇
(
くも
)
らむ
国原
(
くにはら
)
と
170
おもひあきらめ
世
(
よ
)
に
生
(
い
)
きむかも
171
主
(
ス
)
の
神
(
かみ
)
よ
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
の
行先
(
ゆくさき
)
に
172
幸
(
さち
)
あれかしと
守
(
まも
)
り
給
(
たま
)
ひね』
173
世司
(
よつかさ
)
比女
(
ひめ
)
の
神
(
かみ
)
は、
174
一切
(
いつさい
)
をあきらめ
給
(
たま
)
ひ、
175
高殿
(
たかどの
)
を
降
(
お
)
りて
玉
(
たま
)
の
泉
(
いづみ
)
に
禊
(
みそぎ
)
しつ、
176
是
(
これ
)
より
二柱
(
ふたはしら
)
の
神
(
かみ
)
と
共
(
とも
)
に
朝夕
(
あさゆふ
)
心
(
こころ
)
を
配
(
くば
)
り、
177
力
(
ちから
)
を
合
(
あは
)
せ、
178
御子
(
みこ
)
を
守
(
まも
)
り
育
(
そだ
)
て、
179
東雲
(
しののめ
)
の
国
(
くに
)
を
千代
(
ちよ
)
に
八千代
(
やちよ
)
に
守
(
まも
)
り
給
(
たま
)
ひしぞ
畏
(
かしこ
)
けれ。
180
(
昭和八・一〇・一八
旧八・二九
於水明閣
内崎照代
謹録)
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