霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一八章 佐田(さだ)(つじ)〔一八四九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第73巻 天祥地瑞 子の巻 篇:第2篇 高照神風 よみ(新仮名遣い):たかてるしんぷう
章:第18章 佐田の辻 よみ(新仮名遣い):さだのつじ 通し章番号:1849
口述日:1933(昭和8)年10月13日(旧08月24日) 口述場所:水明閣 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1933(昭和8)年11月22日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
大御母の神からの知らせにより、経綸の神々は、高照山麓の聖地、高日の宮に集まって、顕津男の神の降臨を待っていた。
神々の中より選ばれて道の辺に一行を待ち迎える神は、眼知男の神、またの名を目の神といった。目の神は、花の咲きにおう原野の十字路にて、味豊の神、照男の神を従え、顕津男の神一行の来着を待っていた。
顕津男の神がやってくると、目の神は喜びの歓迎歌を歌い、顕津男の神は旅の来歴を歌った。
高照山の大高原を進む一行に、万の神の歓呼の声が高く響き、道の両側に跪いて顕津男の神一
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm7318
愛善世界社版: 八幡書店版:第13輯 75頁 修補版: 校定版:162頁 普及版: 初版: ページ備考:
001高照山(たかてるやま)雲表(うんぺう)
002(たか)(そび)えて(てん)をぬき
003尾上(をのへ)山裾(やますそ)(くま)もなく
004常磐木(ときはぎ)(しげ)百花(ももばな)
005(えん)(きそ)ひて()をつづり
006さながら(にしき)(ごと)くなり
007のどかに()()春風(はるかぜ)
008花弁(くわべん)四方(よも)()らしつつ
009芳香(はうかう)ますます(くん)()
010迦陵(かりよう)頻伽(びんが)天国(てんごく)
011(はる)(すが)しく(うた)ふなり
012()一面(いちめん)花蓆(はなむしろ)
013五色(ごしき)(てふ)翩翻(へんぼん)
014春野(はるの)(はな)にたはむれつ
015爽快(さうくわい)(かぎ)()かりけり
016顕津男(あきつを)(かみ)一行(いつかう)
017白馬(はくば)(またが)麒麟(きりん)(せな)
018()りて悠々(いういう)(すす)みゆく
019鳳凰(ほうわう)(てん)()(くる)
020(もも)(かみ)(たち)口々(くちぐち)
021天津(あまつ)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)
022(いづ)言霊(ことたま)()りあげて
023(あめ)(つち)とは(むか)()
024高照山(たかてるやま)霊場(れいぢやう)
025(なが)るる(ごと)(すす)みゆく
026太元(おほもと)顕津男(あきつを)(かみ)
027旅立(たびだ)ちこそは(すが)しけれ
028弥々(いよいよ)(これ)より(くに)()
029国魂神(くにたまがみ)()まさむと
030勇猛心(ゆうまうしん)発揮(はつき)して
031(ひがし)(みや)栄城山(さかきやま)
032(あと)(なが)めて(すす)みゆく
033(かみ)(こころ)雄々(をを)しけれ
034()(わた)りたる大空(おほぞら)
035(わた)らふ(つき)(かげ)(きよ)
036(すず)しき(かぜ)非時(ときじく)
037(おもて)()づる(よる)野辺(のべ)
038(さや)らむものこそ()かりけれ
039ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
040顕津男(あきつを)(かみ)草枕(くさまくら)
041(たび)出立(いでた)(すが)しけれ。
042 大御母(おほみはは)(かみ)急報(きふはう)によりて、043経綸(しぐみ)神々(かみがみ)高照山(たかてるさん)(ろく)聖地(せいち)高日(たかひ)(みや)伊寄(いよ)(つど)ひ、044顕津男(あきつを)(かみ)降臨(かうりん)(いま)(おそ)しと()(たま)ひける。045高日(たかひ)(みや)(あつま)れる(かみ)(たち)(なか)より(えら)まれて(みち)()()(むか)へたる(かみ)あり、046この(かみ)(おん)()眼知男(まなこしりを)(かみ)()ふ。047(また)()()(かみ)()ふ。048()(かみ)(はな)爛漫(らんまん)()(にほ)原野(げんや)(なか)十字路(じふじろ)味豊(あぢとよ)(かみ)049照男(てるを)(かみ)(したが)へて、050(いま)一行(いつかう)来着(らいちやく)()()(たま)ひぬ。051大御母(おほみはは)神言(みこと)案内(あんない)につれて(すす)(きた)顕津男(あきつを)(かみ)英姿(えいし)(なが)めて、052()(かみ)(よろこ)(いさ)(うた)(たま)はく、
053『けながくも(わが)待佗(まちわ)びし甲斐(かひ)ありて
054あこがれの岐美(きみ)(いま)()ませる
055大御母(おほみはは)(かみ)神言(みこと)(したが)ひて
056この十字路(じふじろ)岐美(きみ)()ちむかふ』
057 顕津男(あきつを)(かみ)馬上(ばじやう)より、
058(なれ)こそは眼知男(まなこしりを)(かみ)なれや
059わが()をよくも(さと)りいませる
060(ひむがし)(みや)()()(くに)つくる
061神業(みわざ)(かしこ)みわれ()つるかも
062唯一人(ただひとり)(たび)()()(おも)ひしを
063(われ)をむかふる(きみ)(たふと)
064()(かみ)神業(みわざ)(かしこ)(われ)(いま)
065(くに)つくらむとここに()()
066大御母(おほみはは)(かみ)神言(みこと)(みちび)きに
067八洲(やす)河原(かはら)もやすく(わた)りぬ
068八洲河(やすかは)(きよ)きが(ごと)国原(くにばら)
069塵埃(ちりほこり)さへなかれと(おも)ふ』
070 眼知男(まなこしりを)(かみ)馬前(ばぜん)端然(たんぜん)として威儀(ゐぎ)(ただ)し、
071()(かみ)(つく)らせ(たま)ひし紫微(しび)(くに)
072岐美(きみ)なかりせば(をさ)めむよしなし
073百神(ももがみ)(しこ)のさやりは(しげ)くとも
074()言霊(ことたま)(なび)()すべし
075高照(たかてる)(やま)(かしこ)岐美(きみ)()さば
076(かみ)御稜威(みいづ)四方(よも)(てら)さむ』
077 顕津男(あきつを)(かみ)馬上(ばじやう)より、078(しづか)御歌(みうた)よませ(たま)ふ。
079久方(ひさかた)(そら)日月(じつげつ)(かがや)きて
080(てら)したまはむ高照(たかてる)(やま)
081(むらさき)(くも)(つつ)みし高照(たかてる)
082(やま)()かして神代(みよ)(をさ)めむ』
083 如衣(ゆくえ)比女(ひめ)(かみ)馬上(ばじやう)より、
084遥々(はるばる)岐美(きみ)(むか)へし()(かみ)
085(うづ)(いさを)感謝(かんしや)(まつ)らむ
086われはもよ()にしあれども高照(たかてる)
087(やま)雲霧(くもきり)(はら)はむとぞ(おも)
088顕津男(あきつを)(かみ)(ちから)となりまして
089(この)国原(くにばら)(ひら)()(かみ)
090(われ)(また)顕津男(あきつを)(かみ)諸共(もろとも)
091(うづ)神業(かむわざ)(つか)へむと(おも)ふ』
092 ()(かみ)はこれに(こた)へて、
093雄々(をを)しくも()らせ(たま)ひし(こと)()
094如衣(ゆくえ)(かみ)(うづ)益良女(ますらめ)
095いざさらば御供(みとも)(つか)(まつ)るべし
096(こま)はなけれど膝栗毛(ひざくりげ)にて』
097 ()(うた)ひて真榊(まさかき)打振(うちふ)打振(うちふ)山野(さんや)邪気(じやき)(はら)ひながら、098高照山(たかてるやま)大高原(だいかうげん)()(すす)むが(ごと)()()(たま)ふ。099(よろづ)(かみ)歓呼(くわんこ)(こゑ)以前(いぜん)(まさ)りて益々(ますます)(たか)くさやけく、100(かみ)善悪(ぜんあく)上下(じやうげ)区別(くべつ)なく(みち)両側(りやうがは)(ひざまづ)きて一行(いつかう)(むか)(たてまつ)る。
101昭和八・一〇・一三 旧八・二四 於水明閣 加藤明子謹録)
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