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聖師伝
はしがき
01 御誕生
02 穴太の里
03 祖父の話
04 祖父の性行
05 祖父の再生
06 幼少年時代
07 小学校時代
08 久兵衛池事件
09 青年時代
10 獣医学の研究
11 父の死
12 青年時代の煩悶
13 高熊山出修の動機
14 高熊山の修行
15 使命の自覚
16 幽斎の修業
17 開祖との会見
18 聖師の大本入り
19 聖師と筆先
20 聖師の苦闘
21 神苑の拡張と造営
22 神島開き
23 大本の発展
24 第一次大本事件
25 霊界物語の口述
26 エスペラントとローマ字の採用
27 世界紅卍字会との提携
28 蒙古入り
29 世界宗教連盟と人類愛善会
30 大正より昭和へ
31 明光社の設立
32 急激な発展
33 第二次大本事件
34 愛善苑の新発足
35 晩年の聖師
36 御昇天
37 御昇天後の大本
【附録】出口聖師年譜
(メニューの右肩に*1が付いているものは、本文がまだテキスト化されていないもの。*2は内容がほぼ同じ他のテキストがあるもの。)
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二一、神苑の拡張と造営
インフォメーション
題名:
21 神苑の拡張と造営
著者:
大本教学院・編
ページ:
目次メモ:
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
B100800c21
001
聖師が大本入りをされてから間もなく、
002
開祖に神がかりされた艮の金神の金と、
003
日の大神、
004
月の大神の月日を合せて、
005
金明会
(
きんめいかい
)
という会を組織しておられましたが、
006
明治四十一年八月一日に大日本修斎会と改称し、
007
それから「本教講習」「
直霊軍
(
ちょくれいぐん
)
」などの宣伝機関の雑誌が発行されました。
008
さらに聖師は神教宣布にあたって、
009
言論機関の整備の、
010
特に大切なことをお考えになり、
011
「敷島新報」を創刊し、
012
聖師みずから印刷所において活字を拾われたり組まれたりされました。
013
また明治四十二年十一月二十二日、
014
弥仙山
(
みせんざん
)
から
国常立
(
くにとこたちの
)
大神
(
おおかみ
)
の神霊を奉迎し、
015
翌四十三年神苑の拡張造営が始まり、
016
大正三年には西のお宮、
017
金龍殿
(
きんりゅうでん
)
が建ち、
018
ひきつづき
金龍海
(
きんりゅうかい
)
の工事がはじまりました。
019
金龍海というのは、
020
神苑内の大きな池で、
021
池の中には
大八洲
(
おおやしま
)
、
022
沓島
(
めしま
)
、
023
冠島
(
おしま
)
、
024
六合
(
くに
)
大島
(
ひろじま
)
、
025
矢的島
(
やまとじま
)
などが造られたのであります。
026
すべて工事は聖師のお指図どおりに着手されましたが、
027
綾部の町の人々は、
028
「大本ではあんなところへ大きな
空池
(
からいけ
)
を掘っているが、
029
一体水はどうするつもりだろう」といっておったのであります。
030
献労奉仕をしていた信者自身にも腑におちかねていたのですが、
031
工事はぐんぐん進められました。
032
その時、
033
綾部町の下水へ落す水道の話がもち上りまして、
034
雨降りの時などに余り水を調節する必要上、
035
大きなタンクをつくらねばならぬことになったのでありますが、
036
予算がないので行きなやんでいました時に、
037
大本の神苑内に空池があるから、
038
それを使わしてもらったらよかろうというので、
039
町から大本へ交渉がありました。
040
こんなわけで、
041
第一期の土木工事がすむと、
042
水がまんまんとたたえられ、
043
すべてのことがキチリキチリと箱さしたように進んだのには、
044
町の人も信者も敬服したということであります。
045
ひきつづき大正四年に第二期の工事、
046
大正五年に第三期の工事というように進んで行き、
047
完成したのであります。
048
すべて大本の造営工事は、
049
神命のまにまに始められるのでありまして、
050
世間のように予算があって始めるのではないのでありますが、
051
それが箱さしたように運ばれてゆくのは不思議なくらいであります。
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