霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
目 次設 定
設定
印刷用画面を開く [?]プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。[×閉じる]
話者名の追加表示 [?]セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。[×閉じる]
表示できる章
テキストのタイプ [?]ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。[×閉じる]

文字サイズ
フォント

ルビの表示



アンカーの表示 [?]本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。[×閉じる]


宣伝歌 [?]宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。[×閉じる]
脚注 [?][※]や[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。まだ少ししか付いていませんが、目障りな場合は「表示しない」設定に変えて下さい。ただし[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。[×閉じる]


文字の色
背景の色
ルビの色
傍点の色 [?]底本で傍点(圏点)が付いている文字は、『霊界物語ネット』では太字で表示されますが、その色を変えます。[×閉じる]
外字1の色 [?]この設定は現在使われておりません。[×閉じる]
外字2の色 [?]文字がフォントに存在せず、画像を使っている場合がありますが、その画像の周囲の色を変えます。[×閉じる]

  

表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。


【新着情報】サブスクのお知らせ
マーキングパネル
設定パネルで「全てのアンカーを表示」させてアンカーをクリックして下さい。

【引数の設定例】 &mky=a010-a021a034  アンカー010から021と、034を、イエローでマーキング。

          

〔三〕神武天皇高佐士野行幸と神沼河耳命之段

インフォメーション
題名:〔三〕神武天皇高佐士野行幸と神沼河耳命之段 著者:出口王仁三郎
ページ:61 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2021-06-16 12:56:44 OBC :B121805c104
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]神霊界 > 大正9年12月1日号(第132号) > 皇典と現代(三)
   (上)神武天皇と伊須気余理比売
 『於是(ここに)(なな)媛女(をとめ)高佐士野(たかさじぬ)遊行(あそべ)る。伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)()(なか)()りき。(すなは)(おほ)久米(くめの)(みこと)()伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)()て、(うた)()天皇(すめらみこと)(まを)しけらく、
   (やまと)の、高佐士野(たかさじぬ)を、(なな)()く、媛女(をとめ)(ども)(たれ)をし()かむ』
 (なな)媛女(をとめ)()ふは、()神諭(しんゆ)に七(にん)(をんな)といふ(こと)(しめ)してありますが、(えう)するに七(にん)乙女(をとめ)()(こと)(なな)地成(なな)()で、乙女(をとめ)言霊(ことたま)は、
 は、(おこ)(なり)(たつとき)(なり)(たか)(なり)(てん)(くらゐ)にして、親音(しんおん)なり。
 は、(とどろく)(なり)(とく)(なり)(もと)(なり)(ひと)(なり)(まへ)(なり)(すみやか)(なり)(をのこ)(なり)水中(すゐちう)()(なり)
 は、正中(せいちう)(つかさど)(なり)()(なり)(よね)(なり)(めぐる)(なり)下知(げち)(なり)
 (これ)一言(いちごん)(つづ)めて()ひますと、(てん)()しまして、(たか)(たふと)御魂(みたま)(かみ)で、(おや)(くらゐ)(たも)(たま)ひて、(だい)地球(ちきう)(つつ)(まも)り、()()(おこ)(たす)一切(いつさい)(おほ)(もと)となり、(ひと)(をし)(みちび)き、天下(てんか)大勢(たいせい)(かい)し、(しう)(さき)んじて(もつ)万世(ばんせい)(をさ)(かた)(あきらか)にし、万事(ばんじ)()(ゆき)(とど)く、水中(すゐちう)火霊(くわれい)(すなは)変性(へんじやう)男子(なんし)女姿(によし)男体(だんたい)真人(しんじん)にして宇宙(うちう)正中(せいちう)(つかさど)り、回天(くわいてん)大業(たいげふ)()し、四(はう)神教(しんけう)下知(げち)し、()大名(たいめい)遠近(ゑんきん)(とどろ)かす神女(しんによ)()(こと)である。(ただ)(たん)オトメ()(とき)は、妙齢(めうれい)(をんな)(こと)であるが、ナナオトメ(なら)(とき)は、オトメ言霊(ことたま)非常(ひじやう)なる相違(さうゐ)があります。大地(だいち)修理(しうり)固成(こせい)する(こと)(なな)()ふので、丁度(ちやうど)国祖(こくそ)(おほ)国常立(くにとこたち)(のみこと)()神業(しんげふ)表現(へうげん)である。(また)オトメは、(いも)(ひめ)といふ(こと)にもなり、(あね)(ひめ)天照(あまてらす)大神(おほかみ)(たい)して、(いもうと)(ひめ)若姫君(わかひめぎみ)(のみこと)(あた)るのであります。変性(へんじやう)男子(なんし)御魂(みたま)が、半分(はんぶん)国常立(くにとこたち)(のみこと)で、半分(はんぶん)御魂(みたま)若姫君(わかひめぎみ)(のみこと)であるぞよと、神諭(しんゆ)(しめ)されあるは、今日(こんにち)(わが)(くに)神界(しんかい)()ける惟神(かむながら)真道(まみち)弥広(いやひろ)(おほ)出口(いつき)(くに)直日(なほひ)(ぬし)(のみこと)(あた)るのであります。現代(げんだい)は、(なな)媛女(をとめ)出現(しゆつげん)して、皇祖(くわうそ)皇宗(くわうそう)()遺訓(ゐくん)天下(てんか)宣伝(せんでん)()実行(じつかう)し、(もつ)君国(くんこく)奉仕(ほうし)せなくてはならぬ時期(じき)であります。
 『高佐士野(たかさじぬ)遊行(あそべ)る』
 高佐士野(たかさじぬ)は、大和(やまと)(のくに)地名(ちめい)でありますが、(これ)言霊(ことたま)(がく)(じやう)より解釈(かいしやく)する(とき)は、
 (たま)(かへ)し、(かがや)く、(さはや)かの(かへ)し、()みの(かへ)し、()るの(かへ)しである。(すなは)円満(ゑんまん)具足(ぐそく)(たま)(ごと)き、神教(しんけう)(かがや)(わた)りて、(さはや)かに(すみ)(わた)り、天下(てんか)()(ひび)くと()(こと)である。(すなは)完全(くわんぜん)無欠(むけつ)(かみ)道場(だうぢやう)()意味(いみ)である。遊行(あそべ)ると()(こと)は、(うへ)(あら)はれ、大本(たいほん)初頭(しよとう)言霊(ことたま)であり。上下(しやうか)一致(いつち)和合(わがふ)十足(たる)言霊(ことたま)であり、(こころ)(いろ)(あら)はすと()ふこと、()(はふ)(てら)言霊(ことたま)である。(これ)()つて()るも、至聖(しせい)至貴(しき)至善(しぜん)至美(しび)なる()高天原(たかあまはら)に、天上(てんじやう)天下(てんか)唯我(ゆゐが)独尊(どくそん)経綸(けいりん)(はじ)め、()実行(じつかう)しつつある神域(しんゐき)である(こと)(わか)るのであります。
 『伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)()(なか)()りき』
 伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)言霊(ことたま)は、(すで)(まへ)()べましたから、(これ)省略(しやうりやく)(いた)しますが『()(なか)()りき』と()(こと)は、()神域(しんゐき)中心(ちうしん)(てき)人物(じんぶつ)にて()りし、と()(こと)であります。
 『(おほ)久米(くめの)(みこと)()伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)()て、(うた)()天皇(すめらみこと)(まを)しけらく』
 『(やまと)の、高佐士野(たかさじぬ)を』(やまと)大和(やまと)(くに)()したのであるが、(これ)言霊(ことたま)(がく)より解釈(かいしやく)する(とき)は、ヤマト日本(につぽん)(すなは)皇国(くわうこく)全体(ぜんたい)総称(そうしよう)である。『高佐士野(たかさじぬ)を、(なな)()く、媛女(をとめ)(ども)野村(のむら)(かへ)しで、ナヲ(かへ)しはである。(また)ナカ(かへ)しはである。(すなは)火水(かみ)である。(かみ)(むす)びである。()()るの(かへ)し、(かみ)()る、(きみ)(たふと)む、(くに)(すく)ふの言霊(ことたま)(かへ)しである。()れで(なな)()媛女(をとめ)()言霊(ことたま)活用(くわつよう)大抵(たいてい)(わか)つたでありませう。(また)(にん)()(すう)(をんな)とも()(こと)出来(でき)る。()()(まこと)君国(くんこく)(おも)神人(しんじん)が、所々(ところどころ)沢山(たくさん)出現(しゆつげん)して()ると()(こと)であります。
 そこで、『(たれ)をし将覓(まかむ)
天皇(てんくわう)が、沢山(たくさん)媛女(をとめ)(うち)で、(いづ)れを引見(いんけん)採用(さいよう)すれば()からうかと()下問(かもん)になつたのであります。
 『(ここ)伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)()媛女(をとめ)(ども)(さき)()てりき。(すなは)天皇(すめらみこと)()媛女(をとめ)(ども)()そなはして、御心(みこころ)伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)最前(いやさき)()てることを()りたまひて、(みうた)()(こた)へたまはく』
 『()媛女(をとめ)(ども)(さき)()てりき』と()意義(いぎ)は、沢山(たくさん)神人(しんじん)(あら)はれて、君国(くんこく)(ため)至誠(しせい)(ささ)ぐる忠良(ちうりやう)にして、柔順(じうじゆん)なる媛女(をとめ)(なか)にも、(もつと)(さき)()(あが)り、天下(てんか)宣伝(せんでん)して()るのが、(しん)(かみ)御使(みつかひ)であると()意味(いみ)であります。そこで天皇(てんわう)御心(みこころ)(かな)うたのは、最前(いやさき)()ちたるは、伊須気余理(いすけより)(ひめ)なる(こと)()(さと)りになつた、と()(こと)であります。
 『(みうた)()(こた)へたまはく』と()(こと)は、天皇(てんわう)直接(ちよくせつ)()言葉(ことば)を、媛女(をとめ)()(たま)はず、間接(かんせつ)(うた)のやうに(おほ)久米(くめの)(みこと)(おほ)御心(みこころ)()(うつ)しになつたのであります。
 (すなは)ち『かつがつも、いや(さき)()てる、可愛()をし()かむ』と(あふ)せられたのであります。(だい)一声(いつせい)()げたる媛女(をとめ)(すなは)神人(しんじん)に、天下(てんか)統治(とうぢ)補佐(ほさ)(やく)()かさむ、との()詔勅(せうちよく)(くだ)されたのであります。この天皇(てんわう)(おほ)(きさき)()さるべき媛女(をとめ)(すなは)神人(しんじん)如何(いか)なる(ひと)でありませう()到底(たうてい)(おほ)久米(くめの)(みこと)()くては、(さが)()てる(こと)出来(でき)まいと(おも)ふのであります。
 『(ここ)(おほ)久米(くめの)(みこと)天皇(すめらみこと)(みこと)を、()伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)()れる(とき)に、()(おほ)久米(くめの)(みこと)(さけ)()()()て、(あや)しと(おも)ひて、
   胡鸞(あめ)鶺鴒(つつ)千鳥(ちどり)真鵐(ましとと)、など(さけ)利目(とめ)
 (おほ)久米(くめの)(みこと)は、天皇(てんわう)勅命(ちよくめい)媛女(をとめ)(つた)へたる(とき)に、職務(しよくむ)大切(たいせつ)(おも)(あま)り、一毫(いちがう)()()(のが)さじと非常(ひじやう)注目(ちゆうもく)(はら)つたのを、媛女(をとめ)(あま)りの詮索(せんさく)(あき)れて、何故(なにゆゑ)天皇(てんわう)御心(みこころ)(かな)つた()媛女(をとめ)(たい)し、(うたが)つて左様(さやう)(おほ)きな()(ひか)らすか、全然(まるきり)胡鸞(あめ)鶺鴒(つつ)千鳥(ちどり)真鵐(ましとと)のやうな、(すご)()ではないかと、(あや)しみ反問(はんもん)されたのである。(すべ)(もの)充分(じうぶん)研究(けんきう)し、()充分(じうぶん)考慮(かうりよ)(めぐ)らして、善悪(ぜんあく)正邪(せいじや)(のう)不能(ふのう)を、厳査(げんさ)して決定(けつてい)すべきものである。(これ)()ても、(おほ)久米(くめの)(みこと)の、忠良(ちうりやう)なる輔弼(ほひつ)(しん)たる(こと)(うかが)()(こと)出来(でき)るのであります。
 そこで(おほ)久米(くめの)(みこと)は、『媛女(をとめ)に、(ただ)()はむと、(わが)(さけ)利目(とめ)』とお(こたへ)()られたのである。この『(ただ)()はむと』と()言葉(ことば)に、深遠(しんゑん)なる意義(いぎ)があります。(これ)読者(どくしや)身魂(みたま)相応(さうおう)に、解釈(かいしやく)されむ(こと)(のぞ)みます。
 『(かれ)(その)嬢子(をとめ)(つか)(まつ)らむと(まを)しき』天皇(てんわう)()勅命(ちよくめい)(ほう)じて、伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)(のみこと)なる、至誠(しせい)至忠(しちう)団体(だんたい)代表(だいへう)(しや)は、(つつし)んで大命(たいめい)随々(まにまに)(つか)(まつ)(こと)()(うけ)されたと()(こと)であります。
 『於是(ここに)()伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)(のみこと)(いへ)狭井(さゐ)(かは)()()りき。天皇(すめらみこと)()伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)()()()()まして、一宿(ひとよ)()()()しき。』(()(かは)佐韋(さゐ)(かは)()(よし)は、()(かは)()に、(やま)由理(ゆり)(ぐさ)(おほ)かりき。(かれ)()(やま)由理(ゆり)(ぐさ)()()りて、佐韋(さゐ)(かは)(なづ)けき。(やま)由理(ゆり)(ぐさ)(もと)()佐韋(さゐ)()ひき)』
 狭井(さゐ)(かは)早瀬(はやせ)(かへ)(なり)和知(わち)(かへ)(なり)(すなは)()(はや)和知(わち)(がは)()意義(いぎ)である。(やま)由理(ゆり)(ぐさ)()意義(いぎ)は、山川(さんせん)草木(さうもく)(まで)震動(しんどう)すべき神力(しんりき)ある人草(ひとぐさ)()(こと)である。バイブルにも「信仰(しんかう)(ちから)(やま)をも(うご)かす」とあり、至誠(しせい)天地(てんち)(つう)じ、一声(いつせい)(もと)天地(てんち)震撼(しんかん)せしめ、一言(いちごん)(もと)風雨(ふうう)電雷(でんらい)叱咤(しつた)する真人(しんじん)()ふる(きよ)(かは)意義(いぎ)である。(すなは)皇典(くわうてん)岩戸(いはと)(くだり)にある所謂(いはゆる)(あめ)(やす)河原(かはら)であります。その結構(けつこう)(ところ)に、天皇(てんわう)御心(みこころ)(ゆる)して安心(あんしん)して一宿(いつしゆく)したまうたと()(こと)であります。()本文(ほんぶん)(どほ)解釈(かいしやく)すれば天皇(てんわう)媛女(をとめ)(あい)されて、()(いへ)()一泊(いつぱく)(あそ)ばしたと()(こと)でありますが、(これ)には(ふか)神界(しんかい)()経綸(けいりん)のお()(あそ)ばす(こと)であつて、現代(げんだい)国情(こくじやう)(かんが)(まつ)れば、(じつ)深遠(しんゑん)微妙(びめう)なる()神示(しんじ)であらうと(おも)ひます。
 『(のち)()伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)宮内(おほみやうち)参入(まゐ)れる(とき)に、天皇(すめらみこと)()(うた)(よみ)したまはく、
   葦原(あしはら)の、(しけ)こき小屋(をや)に、菅畳(すがたたみ)(いや)(さや)()きて、(あが)二人(ふたり)()し』
 媛女(をとめ)宮中(きうちう)()()された(とき)に、天皇(てんわう)が、葦原(あしはら)(くに)(なか)表面(へうめん)から()れば、(じつ)(みぐる)しき(ちひ)さい(いへ)であつたが、()(なか)には、(きよ)(うる)はしき(かみ)御魂(みたま)が、沢山(たくさん)(たたみ)()(かず)ほど(そろ)へてあつた。(じつ)()心持(こころもち)ちで天地(てんち)合体(がつたい)し、(てん)一人(ひとり)()一人(ひとり)の、和合(わがふ)親睦(しんぼく)をした(こと)であるわい、と(あふ)せられたのであります。
 『(しか)して阿礼(あれ)()せる御子(みこ)(みな)は、日子八井(ひこやゐの)(みこと)(つぎ)神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)(つぎ)神沼河耳(かむぬなかはみみの)(みこと)()(はしら))』
 日子八井(ひこやゐの)(みこと)言霊(ことたま)は、天津(あまつ)()(かみ)御子(みこ)にして賢明(けんめい)なる(かみ)()()(こと)である。神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)言霊(ことたま)は、神智(しんち)英雄(えいゆう)(ぱう)(こと)(あきら)かに()(かみ)御子(みこ)()意義(いぎ)であります。神沼河耳(かむぬなかはみみの)(みこと)言霊(ことたま)は、神武(しんぶ)卓絶(たくぜつ)勇気(ゆうき)凛々(りんりん)叡智(えいち)御子(みこ)()御名(みな)であります。以上(いじやう)三柱(みはしら)皇子(みこ)は、天照(あまてらす)(おほ)御神(みかみ)神系(しんけい)三輪(みわの)大物(おほもの)(ぬし)神系(しんけい)との契合(けいがふ)より()出生(しゆつしやう)(あそ)ばした皇子(わうじ)でありますから、(これ)言霊(ことたま)(がく)(じやう)三種(さんしゆ)()神器(しんき)(とく)(はい)(まつ)(こと)出来(でき)るのであります。(すなは)日子八井(ひこやゐの)(みこと)神鏡(しんきやう)で、(かむ)八井(やゐ)(のみこと)神剣(しんけん)で、神沼河耳(かむぬなかはみみの)(みこと)神璽(しんじ)であります。
   (下)当芸志耳命と神沼河耳命
 『(かれ)天皇(すめらみこと)(かむあがり)まして(のち)に、()庶兄(まませ)当芸志美々(たぎしみみの)(みこと)()嫡后(おほきさき)伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)(たは)けむと()(とき)に、()()はしらの(おと)たちを将殺(しせむ)として、(はかりご)(ほど)に、()御祖(みおや)伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)患苦(うれ)ひまして、以歌(うたよみ)して(その)御子(みこ)(たち)に、()らしめ(たま)へりし、その歌曰(みうた)
   狭井(さゐ)(かは)よ、(くも)(たち)(わた)り、畝火(うねび)(やま)()()(さや)ぎぬ、(かぜ)()かむとす。
 (また)歌曰(みうた)
    畝火(うねび)(やま)(ひる)(くも)()(ゆふ)()れば、(かぜ)()かむとぞ、()()(さや)げる』
 以上(いじやう)()本文(ほんぶん)(かい)(まつ)れば、明達(めいたつ)にして()確如(かくじよ)たる、(かむ)日本(やまと)磐余(いはれ)(ひこ)()()()(みの)天皇(すめらみこと)は、壹百参拾七の宝算(はうさん)(かさ)ねて、七十六(ねん)春三月(やよひの)甲午(なかの)朔甲辰(ひとび)に、()(かく)(あそ)ばし(たま)うたのであります。(すなは)諒闇(りやうあん)()つた。()(きよ)(じやう)じて、当芸志美美(たぎしみみの)(みこと)は、(だい)なる陰謀(いんぼう)(くはだ)てたのであります。
 タギシミミ言霊(ことたま)調(しら)べて()ると、は、(みだ)(ほろ)ぶる()(なり)(こと)二ツを()(なり)()(くだ)(なり)()(あま)(なり)(いろ)(うしな)(なり)(きはま)(まが)(かへ)(めぐ)(なり)()活用(くわつよう)(きよく)(なり)(ゆる)(さば)える(なり)言霊(ことたま)である。()()()(みだ)(ほろ)びて、政事(せいじ)()()で、力量(りきりやう)(あま)りて、(かへ)つて()降落(かうらく)し、曲事(きよくじ)(きよく)(たつ)して、天下(てんか)万民(ばんみん)(いろ)(うしな)ひ、()()()くが(ごと)思想(しさう)蔓延(まんえん)し、綱紀(かうき)弛廃(ちはい)して、天下(てんか)動乱(どうらん)するの言霊(ことたま)であります。(かく)(ごと)言霊(ことたま)御子(みこ)が、神界(しんかい)経綸(けいりん)完成(くわんせい)(たま)ふべき伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)にタハケむとして、謀略(ぼうりやく)(めぐ)らすと()(こと)は、(じつ)由々(ゆゆ)しき(だい)問題(もんだい)であります。今日(こんにち)()現状(げんじやう)(あだか)タギシミミ(みこと)活動(くわつどう)と、イスケヨリヒメ(みこと)活動(くわつどう)とが、(あひ)対立(たいりつ)して()(やう)なものであつて、皇道(くわうだう)大本(おほもと)(だい)趣旨(しゆし)と、社会(しやくわい)(しよ)学者(がくしや)外尊(ぐわいそん)内卑(ないひ)(てき)言説(げんせつ)との対立(たいりつ)して()るのと同一(どういつ)である。今後(こんご)大本(おほもと)は、()(まで)神勅(しんちよく)(ほう)じ、神諭(しんゆ)(まも)り、(もつ)イスケヨリヒメ活動(くわつどう)(つづ)けて()かねばならぬのであります。
 ()た三(しゆ)神器(しんき)表徴(へうちよう)とも()ふべき、三柱(みはしら)御子(みこ)まで、将殺(しせむ)(はか)りごつと()(こと)は、(えう)するに、神明(しんめい)国体(こくたい)破滅(はめつ)せしめむとする悪魔(あくま)所為(しよゐ)であります。
 天下(てんか)形勢(けいせい)益々(ますます)不穏(ふをん)なるを窺知(きち)せる伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)は、三(しゆ)神器(しんき)表徴(へうちよう)たる()御子(みこ)に、(うた)(もつ)()()らせになつたのであります。大本(おほもと)神諭(しんゆ)精神(せいしん)は、(えう)するに、(うた)(もつ)天下(てんか)大勢(たいせい)タギシ(みみ)(みこと)謀略(ぼうりやく)教示(けうじ)し、()警告(けいこく)されたものであります。
 (つぎ)に『狭井(さゐ)(かは)よ、(くも)(たち)(わた)り、畝火(うねび)(やま)()()(さや)ぎぬ、(かぜ)()かむとす』と()(こと)は、狭井(さゐ)(かは)(ほとり)よりは、紫雲(しうん)瑞雲(ずゐうん)靉靆(たなびき)(わた)り、(じつ)()()()御代(みよ)(もとゐ)()たむとすれども、畝火(うねび)(やま)(ほとり)は、(じつ)()()(くさ)片葉(かきは)(まで)がザワザワと()だしたが、(いま)大変(たいへん)暴風(ばうふう)襲来(しふらい)せむとして()るから、注意(ちゆうい)せよとの伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)(のみこと)警告(けいこく)であります。
 (また)歌曰(みうた)
  『畝火(うねび)(やま)(ひる)(くも)()(ゆふ)()れば、(かぜ)()かむとぞ、()()(さや)げる』
 畝火(うねび)神山(みやま)は、太陽(たいやう)(ひかり)(つよ)(うち)こそ、瑞雲(ずゐうん)()つて(じつ)至治(しち)泰平(たいへい)の、立派(りつぱ)世界(せかい)()うであるが一朝(いつてう)()(かみ)(かげ)(くら)くなりし(とき)は、暴風(ばうふう)()(すさ)み、大厦(たいか)高楼(かうろう)倒潰(たふくわい)せしめむとして、そろそろ()()連中(れんちう)(さわ)()して()る。(いま)(うち)に、余程(よほど)注意(ちゆうい)()されとの警告(けいこく)であります。大本(おほもと)神諭(しんゆ)充分(じうぶん)()研究(けんきう)になつたら、(みぎ)(しゆ)御歌(みうた)深意(しんい)窺知(きち)()るのであります。
 現時(げんじ)()うに、不良(ふりやう)鮮人(せんじん)日本(につぽん)(じん)(まで)提携(ていけい)して、危険(きけん)(きは)まる爆弾(ばくだん)密造(みつざう)したり、(いん)海外(かいぐわい)輸出(ゆしゆつ)したり、(また)不穏(ふをん)なる脅迫(けふはく)(じやう)大官(たいくわん)(もと)郵送(いうそう)したり、大本(おほもと)脅迫(けふはく)(じやう)(おく)つたり、新聞(しんぶん)雑誌(ざつし)()からぬ荘士(さうし)が、敬神(けいしん)尊皇(そんわう)報国(はうこく)実行(じつかう)(だん)たる大本(おほもと)攻撃(こうげき)したり、日米(にちべい)問題(もんだい)(つい)(かく)大学(だいがく)学生(がくせい)が、研究(けんきう)討論(たうろん)(くわい)(ひら)いて活動(くわつどう)して()るなどは、所謂(いはゆる)(かぜ)()かむとぞ、()()(さや)げる』の御歌(みうた)実現(じつげん)ではありますまいか。
 畝火(うねび)(やま)意義(いぎ)を、略解(りやくかい)せむとするには、順序(じゆんじよ)として大和(やまと)三山(さんざん)()由来(ゆらい)を、説明(せつめい)せなくてはならぬ。(かしこ)くも三(しゆ)()神器(しんき)は、極貴(きよくき)極尊(きよくそん)にして(きよく)儀式(ぎしき)(たも)(たま)ふが(ゆゑ)に、直接(ちよくせつ)御名(みな)(たた)(まつ)らずして、()鎮台(ちんだい)なる大和(やまと)三山(さんざん)(もつ)()(まつ)るのであります。この三山(さんざん)(れい)()にして、(けい)(きよく)である。万葉集(まんえうしふ)()伝授(でんじゆ)詳記(しやうき)さるるを()るべきである。大和(やまと)三山(さんざん)とは、(あま)香山(かぐやま)畝火(うねび)(やま)耳成(みみなす)(やま)(こと)である。日本(につぽん)(くに)国中(くになか)に、金輪際(こんりんざい)より顕立(けんりつ)()神山(しんざん)で、()天底(てんてい)より(きた)(やしな)()(ところ)の、(てん)機脈(きみやく)棲息(せいそく)せる霊峰(れいほう)であります。
 (けだ)(あま)香山(かぐやま)嗅山(かぐやま)である。鼻成(はななす)(やま)である。(はな)(やま)である。吾人(ごじん)身体(からだ)にしても(おも)正中(せいちう)(くらゐ)して(いき)()なり、(たま)()(くら)である。()(はな)(あな)なき(とき)は、一(ぷん)(かん)吾人(ごじん)生命(せいめい)保持(ほぢ)する(こと)出来(でき)ない。(だい)地球(ちきう)(いへど)(また)同一(どういつ)であつて、(あま)香山(かぐやま)()つて生命(いのち)(たも)()るので、地球(ちきう)(おい)ても吾人(ごじん)身体(からだ)(おい)ても第一(だいいち)主司(つかさ)であります。三(しゆ)()神器(しんき)にては、神璽(しんじ)であり玉体(ぎよくたい)であり陛下(へいか)()鎮台(ちんだい)であります。
 畝火(うねび)(やま)()()()出日(うねび)日出(うねび)(やま)意義(いぎ)であり、口成(くちなす)(やま)である。(すなは)天照(あまてらす)()大神(おほかみ)()活霊(くわつれい)として、世界(せかい)(てら)(たま)ふの()()()であります。三(しゆ)神器(しんき)にては、大皇(おほみ)(かがみ)鎮台(ちんだい)である。一天(いつてん)万乗(ばんじやう)天津(あまつ)日嗣(ひつぎ)主上(しゆじやう)が、(おほ)儀式(ぎしき)(てら)して、()()()()(やま)()()()()(たま)(ところ)の七十五(せい)(すなは)八咫(やあた)大皇(おほみ)(かがみ)()()きて、()()()(ひかり)()(たま)ふが(ゆゑ)に、現在(げんざい)(てら)(たま)(おん)事柄(ことがら)は、昼夜(ちうや)(つらぬ)(とほ)(たま)ふが(ゆゑ)太陽(たいやう)よりも(あきら)かに、()厳重(げんぢゆう)なる次第(しだい)である。
 (ゆゑ)主上(しゆじやう)一度(ひとたび)()神山(しんざん)()()(たま)うた(とき)(おい)ては、この至大(しだい)天球(てんきう)()(うち)に、(かむ)()()()ます(ところ)の、極乎(きよくこ)恒々(こうこう)烈々(れつれつ)神々(しんしん)霊々(れいれい)たる、蒸気(じようき)よりも、(けむり)よりも、(にほひ)よりも、猶々(なほなほ)微細(びさい)にして、()にも(はな)にも(はい)らざる(ところ)()()()()が、玉体(ぎよくたい)(かむ)(つど)ひに(つど)(きた)りて、()()(ところ)の七十五(せい)が、稜威(うねび)(ひかり)()(たま)ふが(ゆゑ)に、高天原(たかあまはら)写真(しやしん)結晶(けつしやう)したる焦点(せうてん)神鏡(しんきやう)()るのである。(すなは)八咫(やあた)(かがみ)(ぬく)(まつ)るが(ゆゑ)に、善言(ぜんげん)美辞(びじ)言霊(げんれい)(もつ)て、(てら)()(きは)むる(とき)は、世界(せかい)一切(いつさい)天津(あまつ)(まこと)真実(しんじつ)()が、(いと)明白(めいはく)()(わた)るのであります。天津(あまつ)金木(かなぎ)を、千座(ちくら)置座(おきくら)()(たら)はして、()の七十五(せい)真象(しんしやう)(あきら)かに(うつ)()し、()活機(くわつき)顕示(けんじ)する(とき)には、宇宙(うちう)万有(ばんいう)一切(いつさい)(あきら)かに()(とほ)(わた)る。(これ)(まつた)皇道(くわうだう)大本(おほもと)神諭(しんゆ)にして、()()()(かみ)出現(しゆつげん)であります。
 耳成(みみなす)(やま)は、()(やま)にして、気山(きやま)である。(また)真釣(まつり)(やま)である。世界(せかい)一切(いつさい)物事(ものごと)()こしめし(たま)ひて、()物事(ものごと)一切(いつさい)相当(さうたう)する言霊(ことたま)(もつ)て、()()()真釣(まつ)り、善悪(ぜんあく)正邪(せいじや)理非(りひ)曲直(きよくちよく)厳重(げんぢゆう)()()け、(さだ)(きは)(たま)ふてふ、草薙(くさなぎ)神剣(しんけん)()鎮台(ちんだい)であります。(つるぎ)釣極(つるぎ)意味(いみ)である。両刃(もろは)釣合(つりあひ)(たふと)みて、つるぎ()むのであります。
 以上(いじやう)説明(せつめい)()つて、畝火(うねび)(やま)地点(ちてん)(ならび)霊能(れいのう)活用(くわつよう)大意(たいい)(わか)つたことと(おも)ひます。
 『於是(ここに)()御子(みこ)たち(きき)()りまして、(おどろ)きて、(すなは)当芸志美美(たぎしみみ)将殺(しせむ)()たまふ(とき)に、神沼河耳(かむぬなかはみみの)(みこと)()(いろせ)神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)(まを)したまはく、吾兄(なね)(なが)(みこと)(つはもの)()りて、()りて。当芸志美美(たぎしみみ)()せたまへと(まを)したまひき。(かれ)(つはもの)()りて、(はい)りて将殺(しせむ)とし(たま)(とき)に、手足(てあし)わななきて、()()せたまはざりき』
 神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)(すなは)神剣(しんけん)たる軍兵(ぐんぴやう)(ちから)(もつ)て、タギシミミを討滅(たうめつ)せむと()したまふとも、信仰(しんかう)(あさ)くして、物質(ぶつしつ)文明(ぶんめい)のみに累惑(るゐわく)沈溺(ちんでき)して、神国(しんこく)国威(こくゐ)神力(しんりき)自覚(じかく)せざる兵士(へいし)は、数理(すうり)(てき)頭脳(づなう)のみに左右(さいう)されて()るから、到底(たうてい)勝算(しようさん)()きものと覚悟(かくご)し、今日(こんにち)(たと)ふれば、某国(ぼうこく)軍備(ぐんび)は、我国(わがくに)軍備(ぐんび)(たい)して(もつと)優勝(いうしよう)地位(ちゐ)にありとて、国家(こくか)(ほろ)ぼし()占領(せんりやう)せむとする敵国(てきこく)ありとするも、容易(ようい)膺懲(ようちよう)()(おこ)(こと)躊躇(ちうちよ)して()(ごと)状態(じやうたい)を『手足(てあし)わななきて、()()せたまはざりき』と()(こと)である。体力(たいりよく)体力(たいりよく)(たたか)(とき)は、(つよ)きもの、(かず)(おほ)きものが()つのは天地(てんち)真理(しんり)である、(たと)へば総理(そうり)大臣(だいじん)(うめ)(たに)明治前期に活躍した力士・梅ヶ谷藤太郎のこと。第15代横綱。とを土俵(どへう)(うへ)(のぼ)らせて、裸体(はだか)にして角力(すまふ)()らしたとすれば、一国(いつこく)宰相(さいしやう)でも、一握(ひとも)みにされて土俵(どへう)(そと)()()される(やう)なものであります。(ゆゑ)神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)は、(つはもの)()(なが)ら、手足(てあし)となるべき部下(ぶか)動揺(どうえう)畏怖(ゐふ)()られて()るのを()て、容易(ようい)(たたか)はれなかつたといふ(こと)であります。
 『(かれ)(ここ)に、()(いろと)神沼河耳(かむぬなかはみみの)(みこと)()(いろせ)所持(もたせる)(つはもの)(こひ)()りて、()りて、当芸志美美(たぎしみみ)()せたまひき。(かれ)(また)()御名(みな)(たた)へて、建沼河耳(たけぬなかはみみの)(みこと)(まを)しき』
 神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)()(たま)ひし、兵馬(へいば)大権(たいけん)を、(いろと)神沼河耳(かむぬなかはみみの)(みこと)(ゆづ)()けられて、右手(めて)には(つるぎ)(とく)(あら)はし、左手(ゆんで)には(たま)(とく)(もつ)て、暴悪(ばうあく)無類(むるゐ)なる当芸志美美(たぎしみみの)(みこと)()(ほろ)ぼし、天下(てんか)大害(たいがい)(のぞ)(たま)うた、と()(こと)であります。
 『(ここ)に、神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)(いろと)建沼河耳(たけぬなかはみみの)(みこと)(ゆづ)りて(まを)したまはく、()(あだ)()()せず。(なが)(みこと)(すで)()()せたまひぬ。(かれ)()(あに)なれども、(かみ)()るべからず。(ここ)()(なが)(みこと)(かみ)()して(あめ)(した)()ろしめせ、(あれ)は、(なが)(みこと)(たす)けて、(いはひ)(びと)()りて、(つか)(まつ)らむと(まを)したまひき』
 (すなは)神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)は、兵馬(へいば)大権(たいけん)天地(てんち)(かみ)法則(はふそく)(したが)ひ、(あに)なるが(ゆゑ)に、一時(いちじ)(これ)掌握(しやうあく)して()られたけれども、股肱(ここう)(すなは)手足(てあし)たる(つはもの)動揺(どうえう)して、(あだ)討滅(たうめつ)する(こと)実際(じつさい)(おい)出来(でき)ないので、(おとうと)神沼河耳(かむぬなかはみみの)(みこと)兵馬(へいば)大権(たいけん)譲渡(じやうと)し、建沼河耳(たけぬなかはみみの)(みこと)御名(みな)(たた)へて、仇敵(きうてき)討伐(たうばつ)一任(いちにん)されました。建沼河耳(たけぬなかはみみの)(みこと)言義(げんぎ)は、現今(げんこん)(だい)元帥(げんすゐ)()(こと)相当(さうたう)するのであります。そこで神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)(われ)(あに)として兵馬(へいば)大権(たいけん)(にぎ)り、()(あめ)(した)四方(よも)(くに)知食(しろしめ)()(はず)であるが、国家(こくか)(あだ)(ほろ)ぼす(こと)出来(でき)なかつた(くらゐ)であるから、天下(てんか)君臨(くんりん)すべき力徳(りきとく)()らぬ、(なれ)(おとうと)であれども、()国家(こくか)(あだ)殺滅(さつめつ)(たま)うた(しん)勇者(ゆうしや)である、(ゆゑ)(なが)(みこと)(かみ)()つて、(あめ)(した)(たひら)けく(やす)らけく(しろ)しめし(たま)へ、()(いはひ)(びと)()つて、天祖(てんそ)国祖(こくそ)(かみ)(つか)(まつ)り、(しも)(くだ)つて皇室(くわうしつ)国家(こくか)平安(へいあん)(いの)りませう、と(あふ)せになつたのであります。(じつ)神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)は、直霊(なほひ)発達(はつたつ)した御方(おかた)で、自省(じせい)(ちから)(つよ)く、時世(じせい)()るに(びん)なる御方(おかた)であつたことは、皇位(くわうゐ)建沼河耳(たけぬなかはみみの)(みこと)()()()く、()(ゆづ)りになつたのに()ても(あきら)かであります。
(大正九・一〇・一一東京確信会席上講演筆録 大正九・一二号神霊界)
目で読むのに疲れたら耳で聴こう!霊界物語の朗読ユーチューブ
オニド関連サイト最新更新情報
10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【メールアドレス
合言葉「みろく」を入力して下さい→  
霊界物語ネットは飯塚弘明が運営しています。【メールアドレス】 / 動作に不具合や誤字脱字等を発見されましたら是非お知らせ下さるようお願い申し上げます。 / 本サイトに掲載されている霊界物語等の著作物の電子データは飯塚弘明ほか、多数の方々の協力によって作られました。(スペシャルサンクス) / 本サイトの著作権(デザイン、プログラム、凡例等)は飯塚弘明にあります。出口王仁三郎の著作物(霊界物語等)の著作権は保護期間が過ぎていますのでご自由にお使いいただいて構いません。ただし一部分を引用するのではなく、本サイト掲載の大部分を利用して電子書籍等に転用する場合には、必ず出典と連絡先を記して下さい。→「本サイト掲載文献の利用について」 / 出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別的と見なされる言葉や表現もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。 / プライバシーポリシー
(C) 2007-2024 Iizuka Hiroaki