霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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〔三〕神武天皇高佐士野行幸と神沼河耳命之段

インフォメーション
題名:〔三〕神武天皇高佐士野行幸と神沼河耳命之段 著者:出口王仁三郎
ページ:61 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2021-06-16 12:56:44 OBC :B121805c104
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]神霊界 > 大正9年12月1日号(第132号) > 皇典と現代(三)
   (上)神武天皇と伊須気余理比売
 『於是(ここに)(なな)媛女(をとめ)高佐士野(たかさじぬ)遊行(あそべ)る。伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)()(なか)()りき。(すなは)(おほ)久米(くめの)(みこと)()伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)()て、(うた)()天皇(すめらみこと)(まを)しけらく、
   (やまと)の、高佐士野(たかさじぬ)を、(なな)()く、媛女(をとめ)(ども)(たれ)をし()かむ』
 (なな)媛女(をとめ)()ふは、()神諭(しんゆ)に七(にん)(をんな)といふ(こと)(しめ)してありますが、(えう)するに七(にん)乙女(をとめ)()(こと)(なな)地成(なな)()で、乙女(をとめ)言霊(ことたま)は、
 は、(おこ)(なり)(たつとき)(なり)(たか)(なり)(てん)(くらゐ)にして、親音(しんおん)なり。
 は、(とどろく)(なり)(とく)(なり)(もと)(なり)(ひと)(なり)(まへ)(なり)(すみやか)(なり)(をのこ)(なり)水中(すゐちう)()(なり)
 は、正中(せいちう)(つかさど)(なり)()(なり)(よね)(なり)(めぐる)(なり)下知(げち)(なり)
 (これ)一言(いちごん)(つづ)めて()ひますと、(てん)()しまして、(たか)(たふと)御魂(みたま)(かみ)で、(おや)(くらゐ)(たも)(たま)ひて、(だい)地球(ちきう)(つつ)(まも)り、()()(おこ)(たす)一切(いつさい)(おほ)(もと)となり、(ひと)(をし)(みちび)き、天下(てんか)大勢(たいせい)(かい)し、(しう)(さき)んじて(もつ)万世(ばんせい)(をさ)(かた)(あきらか)にし、万事(ばんじ)()(ゆき)(とど)く、水中(すゐちう)火霊(くわれい)(すなは)変性(へんじやう)男子(なんし)女姿(によし)男体(だんたい)真人(しんじん)にして宇宙(うちう)正中(せいちう)(つかさど)り、回天(くわいてん)大業(たいげふ)()し、四(はう)神教(しんけう)下知(げち)し、()大名(たいめい)遠近(ゑんきん)(とどろ)かす神女(しんによ)()(こと)である。(ただ)(たん)オトメ()(とき)は、妙齢(めうれい)(をんな)(こと)であるが、ナナオトメ(なら)(とき)は、オトメ言霊(ことたま)非常(ひじやう)なる相違(さうゐ)があります。大地(だいち)修理(しうり)固成(こせい)する(こと)(なな)()ふので、丁度(ちやうど)国祖(こくそ)(おほ)国常立(くにとこたち)(のみこと)()神業(しんげふ)表現(へうげん)である。(また)オトメは、(いも)(ひめ)といふ(こと)にもなり、(あね)(ひめ)天照(あまてらす)大神(おほかみ)(たい)して、(いもうと)(ひめ)若姫君(わかひめぎみ)(のみこと)(あた)るのであります。変性(へんじやう)男子(なんし)御魂(みたま)が、半分(はんぶん)国常立(くにとこたち)(のみこと)で、半分(はんぶん)御魂(みたま)若姫君(わかひめぎみ)(のみこと)であるぞよと、神諭(しんゆ)(しめ)されあるは、今日(こんにち)(わが)(くに)神界(しんかい)()ける惟神(かむながら)真道(まみち)弥広(いやひろ)(おほ)出口(いつき)(くに)直日(なほひ)(ぬし)(のみこと)(あた)るのであります。現代(げんだい)は、(なな)媛女(をとめ)出現(しゆつげん)して、皇祖(くわうそ)皇宗(くわうそう)()遺訓(ゐくん)天下(てんか)宣伝(せんでん)()実行(じつかう)し、(もつ)君国(くんこく)奉仕(ほうし)せなくてはならぬ時期(じき)であります。
 『高佐士野(たかさじぬ)遊行(あそべ)る』
 高佐士野(たかさじぬ)は、大和(やまと)(のくに)地名(ちめい)でありますが、(これ)言霊(ことたま)(がく)(じやう)より解釈(かいしやく)する(とき)は、
 (たま)(かへ)し、(かがや)く、(さはや)かの(かへ)し、()みの(かへ)し、()るの(かへ)しである。(すなは)円満(ゑんまん)具足(ぐそく)(たま)(ごと)き、神教(しんけう)(かがや)(わた)りて、(さはや)かに(すみ)(わた)り、天下(てんか)()(ひび)くと()(こと)である。(すなは)完全(くわんぜん)無欠(むけつ)(かみ)道場(だうぢやう)()意味(いみ)である。遊行(あそべ)ると()(こと)は、(うへ)(あら)はれ、大本(たいほん)初頭(しよとう)言霊(ことたま)であり。上下(しやうか)一致(いつち)和合(わがふ)十足(たる)言霊(ことたま)であり、(こころ)(いろ)(あら)はすと()ふこと、()(はふ)(てら)言霊(ことたま)である。(これ)()つて()るも、至聖(しせい)至貴(しき)至善(しぜん)至美(しび)なる()高天原(たかあまはら)に、天上(てんじやう)天下(てんか)唯我(ゆゐが)独尊(どくそん)経綸(けいりん)(はじ)め、()実行(じつかう)しつつある神域(しんゐき)である(こと)(わか)るのであります。
 『伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)()(なか)()りき』
 伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)言霊(ことたま)は、(すで)(まへ)()べましたから、(これ)省略(しやうりやく)(いた)しますが『()(なか)()りき』と()(こと)は、()神域(しんゐき)中心(ちうしん)(てき)人物(じんぶつ)にて()りし、と()(こと)であります。
 『(おほ)久米(くめの)(みこと)()伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)()て、(うた)()天皇(すめらみこと)(まを)しけらく』
 『(やまと)の、高佐士野(たかさじぬ)を』(やまと)大和(やまと)(くに)()したのであるが、(これ)言霊(ことたま)(がく)より解釈(かいしやく)する(とき)は、ヤマト日本(につぽん)(すなは)皇国(くわうこく)全体(ぜんたい)総称(そうしよう)である。『高佐士野(たかさじぬ)を、(なな)()く、媛女(をとめ)(ども)野村(のむら)(かへ)しで、ナヲ(かへ)しはである。(また)ナカ(かへ)しはである。(すなは)火水(かみ)である。(かみ)(むす)びである。()()るの(かへ)し、(かみ)()る、(きみ)(たふと)む、(くに)(すく)ふの言霊(ことたま)(かへ)しである。()れで(なな)()媛女(をとめ)()言霊(ことたま)活用(くわつよう)大抵(たいてい)(わか)つたでありませう。(また)(にん)()(すう)(をんな)とも()(こと)出来(でき)る。()()(まこと)君国(くんこく)(おも)神人(しんじん)が、所々(ところどころ)沢山(たくさん)出現(しゆつげん)して()ると()(こと)であります。
 そこで、『(たれ)をし将覓(まかむ)
天皇(てんくわう)が、沢山(たくさん)媛女(をとめ)(うち)で、(いづ)れを引見(いんけん)採用(さいよう)すれば()からうかと()下問(かもん)になつたのであります。
 『(ここ)伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)()媛女(をとめ)(ども)(さき)()てりき。(すなは)天皇(すめらみこと)()媛女(をとめ)(ども)()そなはして、御心(みこころ)伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)最前(いやさき)()てることを()りたまひて、(みうた)()(こた)へたまはく』
 『()媛女(をとめ)(ども)(さき)()てりき』と()意義(いぎ)は、沢山(たくさん)神人(しんじん)(あら)はれて、君国(くんこく)(ため)至誠(しせい)(ささ)ぐる忠良(ちうりやう)にして、柔順(じうじゆん)なる媛女(をとめ)(なか)にも、(もつと)(さき)()(あが)り、天下(てんか)宣伝(せんでん)して()るのが、(しん)(かみ)御使(みつかひ)であると()意味(いみ)であります。そこで天皇(てんわう)御心(みこころ)(かな)うたのは、最前(いやさき)()ちたるは、伊須気余理(いすけより)(ひめ)なる(こと)()(さと)りになつた、と()(こと)であります。
 『(みうた)()(こた)へたまはく』と()(こと)は、天皇(てんわう)直接(ちよくせつ)()言葉(ことば)を、媛女(をとめ)()(たま)はず、間接(かんせつ)(うた)のやうに(おほ)久米(くめの)(みこと)(おほ)御心(みこころ)()(うつ)しになつたのであります。
 (すなは)ち『かつがつも、いや(さき)()てる、可愛()をし()かむ』と(あふ)せられたのであります。(だい)一声(いつせい)()げたる媛女(をとめ)(すなは)神人(しんじん)に、天下(てんか)統治(とうぢ)補佐(ほさ)(やく)()かさむ、との()詔勅(せうちよく)(くだ)されたのであります。この天皇(てんわう)(おほ)(きさき)()さるべき媛女(をとめ)(すなは)神人(しんじん)如何(いか)なる(ひと)でありませう()到底(たうてい)(おほ)久米(くめの)(みこと)()くては、(さが)()てる(こと)出来(でき)まいと(おも)ふのであります。
 『(ここ)(おほ)久米(くめの)(みこと)天皇(すめらみこと)(みこと)を、()伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)()れる(とき)に、()(おほ)久米(くめの)(みこと)(さけ)()()()て、(あや)しと(おも)ひて、
   胡鸞(あめ)鶺鴒(つつ)千鳥(ちどり)真鵐(ましとと)、など(さけ)利目(とめ)
 (おほ)久米(くめの)(みこと)は、天皇(てんわう)勅命(ちよくめい)媛女(をとめ)(つた)へたる(とき)に、職務(しよくむ)大切(たいせつ)(おも)(あま)り、一毫(いちがう)()()(のが)さじと非常(ひじやう)注目(ちゆうもく)(はら)つたのを、媛女(をとめ)(あま)りの詮索(せんさく)(あき)れて、何故(なにゆゑ)天皇(てんわう)御心(みこころ)(かな)つた()媛女(をとめ)(たい)し、(うたが)つて左様(さやう)(おほ)きな()(ひか)らすか、全然(まるきり)胡鸞(あめ)鶺鴒(つつ)千鳥(ちどり)真鵐(ましとと)のやうな、(すご)()ではないかと、(あや)しみ反問(はんもん)されたのである。(すべ)(もの)充分(じうぶん)研究(けんきう)し、()充分(じうぶん)考慮(かうりよ)(めぐ)らして、善悪(ぜんあく)正邪(せいじや)(のう)不能(ふのう)を、厳査(げんさ)して決定(けつてい)すべきものである。(これ)()ても、(おほ)久米(くめの)(みこと)の、忠良(ちうりやう)なる輔弼(ほひつ)(しん)たる(こと)(うかが)()(こと)出来(でき)るのであります。
 そこで(おほ)久米(くめの)(みこと)は、『媛女(をとめ)に、(ただ)()はむと、(わが)(さけ)利目(とめ)』とお(こたへ)()られたのである。この『(ただ)()はむと』と()言葉(ことば)に、深遠(しんゑん)なる意義(いぎ)があります。(これ)読者(どくしや)身魂(みたま)相応(さうおう)に、解釈(かいしやく)されむ(こと)(のぞ)みます。
 『(かれ)(その)嬢子(をとめ)(つか)(まつ)らむと(まを)しき』天皇(てんわう)()勅命(ちよくめい)(ほう)じて、伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)(のみこと)なる、至誠(しせい)至忠(しちう)団体(だんたい)代表(だいへう)(しや)は、(つつし)んで大命(たいめい)随々(まにまに)(つか)(まつ)(こと)()(うけ)されたと()(こと)であります。
 『於是(ここに)()伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)(のみこと)(いへ)狭井(さゐ)(かは)()()りき。天皇(すめらみこと)()伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)()()()()まして、一宿(ひとよ)()()()しき。』(()(かは)佐韋(さゐ)(かは)()(よし)は、()(かは)()に、(やま)由理(ゆり)(ぐさ)(おほ)かりき。(かれ)()(やま)由理(ゆり)(ぐさ)()()りて、佐韋(さゐ)(かは)(なづ)けき。(やま)由理(ゆり)(ぐさ)(もと)()佐韋(さゐ)()ひき)』
 狭井(さゐ)(かは)早瀬(はやせ)(かへ)(なり)和知(わち)(かへ)(なり)(すなは)()(はや)和知(わち)(がは)()意義(いぎ)である。(やま)由理(ゆり)(ぐさ)()意義(いぎ)は、山川(さんせん)草木(さうもく)(まで)震動(しんどう)すべき神力(しんりき)ある人草(ひとぐさ)()(こと)である。バイブルにも「信仰(しんかう)(ちから)(やま)をも(うご)かす」とあり、至誠(しせい)天地(てんち)(つう)じ、一声(いつせい)(もと)天地(てんち)震撼(しんかん)せしめ、一言(いちごん)(もと)風雨(ふうう)電雷(でんらい)叱咤(しつた)する真人(しんじん)()ふる(きよ)(かは)意義(いぎ)である。(すなは)皇典(くわうてん)岩戸(いはと)(くだり)にある所謂(いはゆる)(あめ)(やす)河原(かはら)であります。その結構(けつこう)(ところ)に、天皇(てんわう)御心(みこころ)(ゆる)して安心(あんしん)して一宿(いつしゆく)したまうたと()(こと)であります。()本文(ほんぶん)(どほ)解釈(かいしやく)すれば天皇(てんわう)媛女(をとめ)(あい)されて、()(いへ)()一泊(いつぱく)(あそ)ばしたと()(こと)でありますが、(これ)には(ふか)神界(しんかい)()経綸(けいりん)のお()(あそ)ばす(こと)であつて、現代(げんだい)国情(こくじやう)(かんが)(まつ)れば、(じつ)深遠(しんゑん)微妙(びめう)なる()神示(しんじ)であらうと(おも)ひます。
 『(のち)()伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)宮内(おほみやうち)参入(まゐ)れる(とき)に、天皇(すめらみこと)()(うた)(よみ)したまはく、
   葦原(あしはら)の、(しけ)こき小屋(をや)に、菅畳(すがたたみ)(いや)(さや)()きて、(あが)二人(ふたり)()し』
 媛女(をとめ)宮中(きうちう)()()された(とき)に、天皇(てんわう)が、葦原(あしはら)(くに)(なか)表面(へうめん)から()れば、(じつ)(みぐる)しき(ちひ)さい(いへ)であつたが、()(なか)には、(きよ)(うる)はしき(かみ)御魂(みたま)が、沢山(たくさん)(たたみ)()(かず)ほど(そろ)へてあつた。(じつ)()心持(こころもち)ちで天地(てんち)合体(がつたい)し、(てん)一人(ひとり)()一人(ひとり)の、和合(わがふ)親睦(しんぼく)をした(こと)であるわい、と(あふ)せられたのであります。
 『(しか)して阿礼(あれ)()せる御子(みこ)(みな)は、日子八井(ひこやゐの)(みこと)(つぎ)神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)(つぎ)神沼河耳(かむぬなかはみみの)(みこと)()(はしら))』
 日子八井(ひこやゐの)(みこと)言霊(ことたま)は、天津(あまつ)()(かみ)御子(みこ)にして賢明(けんめい)なる(かみ)()()(こと)である。神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)言霊(ことたま)は、神智(しんち)英雄(えいゆう)(ぱう)(こと)(あきら)かに()(かみ)御子(みこ)()意義(いぎ)であります。神沼河耳(かむぬなかはみみの)(みこと)言霊(ことたま)は、神武(しんぶ)卓絶(たくぜつ)勇気(ゆうき)凛々(りんりん)叡智(えいち)御子(みこ)()御名(みな)であります。以上(いじやう)三柱(みはしら)皇子(みこ)は、天照(あまてらす)(おほ)御神(みかみ)神系(しんけい)三輪(みわの)大物(おほもの)(ぬし)神系(しんけい)との契合(けいがふ)より()出生(しゆつしやう)(あそ)ばした皇子(わうじ)でありますから、(これ)言霊(ことたま)(がく)(じやう)三種(さんしゆ)()神器(しんき)(とく)(はい)(まつ)(こと)出来(でき)るのであります。(すなは)日子八井(ひこやゐの)(みこと)神鏡(しんきやう)で、(かむ)八井(やゐ)(のみこと)神剣(しんけん)で、神沼河耳(かむぬなかはみみの)(みこと)神璽(しんじ)であります。
   (下)当芸志耳命と神沼河耳命
 『(かれ)天皇(すめらみこと)(かむあがり)まして(のち)に、()庶兄(まませ)当芸志美々(たぎしみみの)(みこと)()嫡后(おほきさき)伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)(たは)けむと()(とき)に、()()はしらの(おと)たちを将殺(しせむ)として、(はかりご)(ほど)に、()御祖(みおや)伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)患苦(うれ)ひまして、以歌(うたよみ)して(その)御子(みこ)(たち)に、()らしめ(たま)へりし、その歌曰(みうた)
   狭井(さゐ)(かは)よ、(くも)(たち)(わた)り、畝火(うねび)(やま)()()(さや)ぎぬ、(かぜ)()かむとす。
 (また)歌曰(みうた)
    畝火(うねび)(やま)(ひる)(くも)()(ゆふ)()れば、(かぜ)()かむとぞ、()()(さや)げる』
 以上(いじやう)()本文(ほんぶん)(かい)(まつ)れば、明達(めいたつ)にして()確如(かくじよ)たる、(かむ)日本(やまと)磐余(いはれ)(ひこ)()()()(みの)天皇(すめらみこと)は、壹百参拾七の宝算(はうさん)(かさ)ねて、七十六(ねん)春三月(やよひの)甲午(なかの)朔甲辰(ひとび)に、()(かく)(あそ)ばし(たま)うたのであります。(すなは)諒闇(りやうあん)()つた。()(きよ)(じやう)じて、当芸志美美(たぎしみみの)(みこと)は、(だい)なる陰謀(いんぼう)(くはだ)てたのであります。
 タギシミミ言霊(ことたま)調(しら)べて()ると、は、(みだ)(ほろ)ぶる()(なり)(こと)二ツを()(なり)()(くだ)(なり)()(あま)(なり)(いろ)(うしな)(なり)(きはま)(まが)(かへ)(めぐ)(なり)()活用(くわつよう)(きよく)(なり)(ゆる)(さば)える(なり)言霊(ことたま)である。()()()(みだ)(ほろ)びて、政事(せいじ)()()で、力量(りきりやう)(あま)りて、(かへ)つて()降落(かうらく)し、曲事(きよくじ)(きよく)(たつ)して、天下(てんか)万民(ばんみん)(いろ)(うしな)ひ、()()()くが(ごと)思想(しさう)蔓延(まんえん)し、綱紀(かうき)弛廃(ちはい)して、天下(てんか)動乱(どうらん)するの言霊(ことたま)であります。(かく)(ごと)言霊(ことたま)御子(みこ)が、神界(しんかい)経綸(けいりん)完成(くわんせい)(たま)ふべき伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)にタハケむとして、謀略(ぼうりやく)(めぐ)らすと()(こと)は、(じつ)由々(ゆゆ)しき(だい)問題(もんだい)であります。今日(こんにち)()現状(げんじやう)(あだか)タギシミミ(みこと)活動(くわつどう)と、イスケヨリヒメ(みこと)活動(くわつどう)とが、(あひ)対立(たいりつ)して()(やう)なものであつて、皇道(くわうだう)大本(おほもと)(だい)趣旨(しゆし)と、社会(しやくわい)(しよ)学者(がくしや)外尊(ぐわいそん)内卑(ないひ)(てき)言説(げんせつ)との対立(たいりつ)して()るのと同一(どういつ)である。今後(こんご)大本(おほもと)は、()(まで)神勅(しんちよく)(ほう)じ、神諭(しんゆ)(まも)り、(もつ)イスケヨリヒメ活動(くわつどう)(つづ)けて()かねばならぬのであります。
 ()た三(しゆ)神器(しんき)表徴(へうちよう)とも()ふべき、三柱(みはしら)御子(みこ)まで、将殺(しせむ)(はか)りごつと()(こと)は、(えう)するに、神明(しんめい)国体(こくたい)破滅(はめつ)せしめむとする悪魔(あくま)所為(しよゐ)であります。
 天下(てんか)形勢(けいせい)益々(ますます)不穏(ふをん)なるを窺知(きち)せる伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)は、三(しゆ)神器(しんき)表徴(へうちよう)たる()御子(みこ)に、(うた)(もつ)()()らせになつたのであります。大本(おほもと)神諭(しんゆ)精神(せいしん)は、(えう)するに、(うた)(もつ)天下(てんか)大勢(たいせい)タギシ(みみ)(みこと)謀略(ぼうりやく)教示(けうじ)し、()警告(けいこく)されたものであります。
 (つぎ)に『狭井(さゐ)(かは)よ、(くも)(たち)(わた)り、畝火(うねび)(やま)()()(さや)ぎぬ、(かぜ)()かむとす』と()(こと)は、狭井(さゐ)(かは)(ほとり)よりは、紫雲(しうん)瑞雲(ずゐうん)靉靆(たなびき)(わた)り、(じつ)()()()御代(みよ)(もとゐ)()たむとすれども、畝火(うねび)(やま)(ほとり)は、(じつ)()()(くさ)片葉(かきは)(まで)がザワザワと()だしたが、(いま)大変(たいへん)暴風(ばうふう)襲来(しふらい)せむとして()るから、注意(ちゆうい)せよとの伊須気余理(いすけより)比売(ひめ)(のみこと)警告(けいこく)であります。
 (また)歌曰(みうた)
  『畝火(うねび)(やま)(ひる)(くも)()(ゆふ)()れば、(かぜ)()かむとぞ、()()(さや)げる』
 畝火(うねび)神山(みやま)は、太陽(たいやう)(ひかり)(つよ)(うち)こそ、瑞雲(ずゐうん)()つて(じつ)至治(しち)泰平(たいへい)の、立派(りつぱ)世界(せかい)()うであるが一朝(いつてう)()(かみ)(かげ)(くら)くなりし(とき)は、暴風(ばうふう)()(すさ)み、大厦(たいか)高楼(かうろう)倒潰(たふくわい)せしめむとして、そろそろ()()連中(れんちう)(さわ)()して()る。(いま)(うち)に、余程(よほど)注意(ちゆうい)()されとの警告(けいこく)であります。大本(おほもと)神諭(しんゆ)充分(じうぶん)()研究(けんきう)になつたら、(みぎ)(しゆ)御歌(みうた)深意(しんい)窺知(きち)()るのであります。
 現時(げんじ)()うに、不良(ふりやう)鮮人(せんじん)日本(につぽん)(じん)(まで)提携(ていけい)して、危険(きけん)(きは)まる爆弾(ばくだん)密造(みつざう)したり、(いん)海外(かいぐわい)輸出(ゆしゆつ)したり、(また)不穏(ふをん)なる脅迫(けふはく)(じやう)大官(たいくわん)(もと)郵送(いうそう)したり、大本(おほもと)脅迫(けふはく)(じやう)(おく)つたり、新聞(しんぶん)雑誌(ざつし)()からぬ荘士(さうし)が、敬神(けいしん)尊皇(そんわう)報国(はうこく)実行(じつかう)(だん)たる大本(おほもと)攻撃(こうげき)したり、日米(にちべい)問題(もんだい)(つい)(かく)大学(だいがく)学生(がくせい)が、研究(けんきう)討論(たうろん)(くわい)(ひら)いて活動(くわつどう)して()るなどは、所謂(いはゆる)(かぜ)()かむとぞ、()()(さや)げる』の御歌(みうた)実現(じつげん)ではありますまいか。
 畝火(うねび)(やま)意義(いぎ)を、略解(りやくかい)せむとするには、順序(じゆんじよ)として大和(やまと)三山(さんざん)()由来(ゆらい)を、説明(せつめい)せなくてはならぬ。(かしこ)くも三(しゆ)()神器(しんき)は、極貴(きよくき)極尊(きよくそん)にして(きよく)儀式(ぎしき)(たも)(たま)ふが(ゆゑ)に、直接(ちよくせつ)御名(みな)(たた)(まつ)らずして、()鎮台(ちんだい)なる大和(やまと)三山(さんざん)(もつ)()(まつ)るのであります。この三山(さんざん)(れい)()にして、(けい)(きよく)である。万葉集(まんえうしふ)()伝授(でんじゆ)詳記(しやうき)さるるを()るべきである。大和(やまと)三山(さんざん)とは、(あま)香山(かぐやま)畝火(うねび)(やま)耳成(みみなす)(やま)(こと)である。日本(につぽん)(くに)国中(くになか)に、金輪際(こんりんざい)より顕立(けんりつ)()神山(しんざん)で、()天底(てんてい)より(きた)(やしな)()(ところ)の、(てん)機脈(きみやく)棲息(せいそく)せる霊峰(れいほう)であります。
 (けだ)(あま)香山(かぐやま)嗅山(かぐやま)である。鼻成(はななす)(やま)である。(はな)(やま)である。吾人(ごじん)身体(からだ)にしても(おも)正中(せいちう)(くらゐ)して(いき)()なり、(たま)()(くら)である。()(はな)(あな)なき(とき)は、一(ぷん)(かん)吾人(ごじん)生命(せいめい)保持(ほぢ)する(こと)出来(でき)ない。(だい)地球(ちきう)(いへど)(また)同一(どういつ)であつて、(あま)香山(かぐやま)()つて生命(いのち)(たも)()るので、地球(ちきう)(おい)ても吾人(ごじん)身体(からだ)(おい)ても第一(だいいち)主司(つかさ)であります。三(しゆ)()神器(しんき)にては、神璽(しんじ)であり玉体(ぎよくたい)であり陛下(へいか)()鎮台(ちんだい)であります。
 畝火(うねび)(やま)()()()出日(うねび)日出(うねび)(やま)意義(いぎ)であり、口成(くちなす)(やま)である。(すなは)天照(あまてらす)()大神(おほかみ)()活霊(くわつれい)として、世界(せかい)(てら)(たま)ふの()()()であります。三(しゆ)神器(しんき)にては、大皇(おほみ)(かがみ)鎮台(ちんだい)である。一天(いつてん)万乗(ばんじやう)天津(あまつ)日嗣(ひつぎ)主上(しゆじやう)が、(おほ)儀式(ぎしき)(てら)して、()()()()(やま)()()()()(たま)(ところ)の七十五(せい)(すなは)八咫(やあた)大皇(おほみ)(かがみ)()()きて、()()()(ひかり)()(たま)ふが(ゆゑ)に、現在(げんざい)(てら)(たま)(おん)事柄(ことがら)は、昼夜(ちうや)(つらぬ)(とほ)(たま)ふが(ゆゑ)太陽(たいやう)よりも(あきら)かに、()厳重(げんぢゆう)なる次第(しだい)である。
 (ゆゑ)主上(しゆじやう)一度(ひとたび)()神山(しんざん)()()(たま)うた(とき)(おい)ては、この至大(しだい)天球(てんきう)()(うち)に、(かむ)()()()ます(ところ)の、極乎(きよくこ)恒々(こうこう)烈々(れつれつ)神々(しんしん)霊々(れいれい)たる、蒸気(じようき)よりも、(けむり)よりも、(にほひ)よりも、猶々(なほなほ)微細(びさい)にして、()にも(はな)にも(はい)らざる(ところ)()()()()が、玉体(ぎよくたい)(かむ)(つど)ひに(つど)(きた)りて、()()(ところ)の七十五(せい)が、稜威(うねび)(ひかり)()(たま)ふが(ゆゑ)に、高天原(たかあまはら)写真(しやしん)結晶(けつしやう)したる焦点(せうてん)神鏡(しんきやう)()るのである。(すなは)八咫(やあた)(かがみ)(ぬく)(まつ)るが(ゆゑ)に、善言(ぜんげん)美辞(びじ)言霊(げんれい)(もつ)て、(てら)()(きは)むる(とき)は、世界(せかい)一切(いつさい)天津(あまつ)(まこと)真実(しんじつ)()が、(いと)明白(めいはく)()(わた)るのであります。天津(あまつ)金木(かなぎ)を、千座(ちくら)置座(おきくら)()(たら)はして、()の七十五(せい)真象(しんしやう)(あきら)かに(うつ)()し、()活機(くわつき)顕示(けんじ)する(とき)には、宇宙(うちう)万有(ばんいう)一切(いつさい)(あきら)かに()(とほ)(わた)る。(これ)(まつた)皇道(くわうだう)大本(おほもと)神諭(しんゆ)にして、()()()(かみ)出現(しゆつげん)であります。
 耳成(みみなす)(やま)は、()(やま)にして、気山(きやま)である。(また)真釣(まつり)(やま)である。世界(せかい)一切(いつさい)物事(ものごと)()こしめし(たま)ひて、()物事(ものごと)一切(いつさい)相当(さうたう)する言霊(ことたま)(もつ)て、()()()真釣(まつ)り、善悪(ぜんあく)正邪(せいじや)理非(りひ)曲直(きよくちよく)厳重(げんぢゆう)()()け、(さだ)(きは)(たま)ふてふ、草薙(くさなぎ)神剣(しんけん)()鎮台(ちんだい)であります。(つるぎ)釣極(つるぎ)意味(いみ)である。両刃(もろは)釣合(つりあひ)(たふと)みて、つるぎ()むのであります。
 以上(いじやう)説明(せつめい)()つて、畝火(うねび)(やま)地点(ちてん)(ならび)霊能(れいのう)活用(くわつよう)大意(たいい)(わか)つたことと(おも)ひます。
 『於是(ここに)()御子(みこ)たち(きき)()りまして、(おどろ)きて、(すなは)当芸志美美(たぎしみみ)将殺(しせむ)()たまふ(とき)に、神沼河耳(かむぬなかはみみの)(みこと)()(いろせ)神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)(まを)したまはく、吾兄(なね)(なが)(みこと)(つはもの)()りて、()りて。当芸志美美(たぎしみみ)()せたまへと(まを)したまひき。(かれ)(つはもの)()りて、(はい)りて将殺(しせむ)とし(たま)(とき)に、手足(てあし)わななきて、()()せたまはざりき』
 神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)(すなは)神剣(しんけん)たる軍兵(ぐんぴやう)(ちから)(もつ)て、タギシミミを討滅(たうめつ)せむと()したまふとも、信仰(しんかう)(あさ)くして、物質(ぶつしつ)文明(ぶんめい)のみに累惑(るゐわく)沈溺(ちんでき)して、神国(しんこく)国威(こくゐ)神力(しんりき)自覚(じかく)せざる兵士(へいし)は、数理(すうり)(てき)頭脳(づなう)のみに左右(さいう)されて()るから、到底(たうてい)勝算(しようさん)()きものと覚悟(かくご)し、今日(こんにち)(たと)ふれば、某国(ぼうこく)軍備(ぐんび)は、我国(わがくに)軍備(ぐんび)(たい)して(もつと)優勝(いうしよう)地位(ちゐ)にありとて、国家(こくか)(ほろ)ぼし()占領(せんりやう)せむとする敵国(てきこく)ありとするも、容易(ようい)膺懲(ようちよう)()(おこ)(こと)躊躇(ちうちよ)して()(ごと)状態(じやうたい)を『手足(てあし)わななきて、()()せたまはざりき』と()(こと)である。体力(たいりよく)体力(たいりよく)(たたか)(とき)は、(つよ)きもの、(かず)(おほ)きものが()つのは天地(てんち)真理(しんり)である、(たと)へば総理(そうり)大臣(だいじん)(うめ)(たに)明治前期に活躍した力士・梅ヶ谷藤太郎のこと。第15代横綱。とを土俵(どへう)(うへ)(のぼ)らせて、裸体(はだか)にして角力(すまふ)()らしたとすれば、一国(いつこく)宰相(さいしやう)でも、一握(ひとも)みにされて土俵(どへう)(そと)()()される(やう)なものであります。(ゆゑ)神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)は、(つはもの)()(なが)ら、手足(てあし)となるべき部下(ぶか)動揺(どうえう)畏怖(ゐふ)()られて()るのを()て、容易(ようい)(たたか)はれなかつたといふ(こと)であります。
 『(かれ)(ここ)に、()(いろと)神沼河耳(かむぬなかはみみの)(みこと)()(いろせ)所持(もたせる)(つはもの)(こひ)()りて、()りて、当芸志美美(たぎしみみ)()せたまひき。(かれ)(また)()御名(みな)(たた)へて、建沼河耳(たけぬなかはみみの)(みこと)(まを)しき』
 神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)()(たま)ひし、兵馬(へいば)大権(たいけん)を、(いろと)神沼河耳(かむぬなかはみみの)(みこと)(ゆづ)()けられて、右手(めて)には(つるぎ)(とく)(あら)はし、左手(ゆんで)には(たま)(とく)(もつ)て、暴悪(ばうあく)無類(むるゐ)なる当芸志美美(たぎしみみの)(みこと)()(ほろ)ぼし、天下(てんか)大害(たいがい)(のぞ)(たま)うた、と()(こと)であります。
 『(ここ)に、神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)(いろと)建沼河耳(たけぬなかはみみの)(みこと)(ゆづ)りて(まを)したまはく、()(あだ)()()せず。(なが)(みこと)(すで)()()せたまひぬ。(かれ)()(あに)なれども、(かみ)()るべからず。(ここ)()(なが)(みこと)(かみ)()して(あめ)(した)()ろしめせ、(あれ)は、(なが)(みこと)(たす)けて、(いはひ)(びと)()りて、(つか)(まつ)らむと(まを)したまひき』
 (すなは)神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)は、兵馬(へいば)大権(たいけん)天地(てんち)(かみ)法則(はふそく)(したが)ひ、(あに)なるが(ゆゑ)に、一時(いちじ)(これ)掌握(しやうあく)して()られたけれども、股肱(ここう)(すなは)手足(てあし)たる(つはもの)動揺(どうえう)して、(あだ)討滅(たうめつ)する(こと)実際(じつさい)(おい)出来(でき)ないので、(おとうと)神沼河耳(かむぬなかはみみの)(みこと)兵馬(へいば)大権(たいけん)譲渡(じやうと)し、建沼河耳(たけぬなかはみみの)(みこと)御名(みな)(たた)へて、仇敵(きうてき)討伐(たうばつ)一任(いちにん)されました。建沼河耳(たけぬなかはみみの)(みこと)言義(げんぎ)は、現今(げんこん)(だい)元帥(げんすゐ)()(こと)相当(さうたう)するのであります。そこで神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)(われ)(あに)として兵馬(へいば)大権(たいけん)(にぎ)り、()(あめ)(した)四方(よも)(くに)知食(しろしめ)()(はず)であるが、国家(こくか)(あだ)(ほろ)ぼす(こと)出来(でき)なかつた(くらゐ)であるから、天下(てんか)君臨(くんりん)すべき力徳(りきとく)()らぬ、(なれ)(おとうと)であれども、()国家(こくか)(あだ)殺滅(さつめつ)(たま)うた(しん)勇者(ゆうしや)である、(ゆゑ)(なが)(みこと)(かみ)()つて、(あめ)(した)(たひら)けく(やす)らけく(しろ)しめし(たま)へ、()(いはひ)(びと)()つて、天祖(てんそ)国祖(こくそ)(かみ)(つか)(まつ)り、(しも)(くだ)つて皇室(くわうしつ)国家(こくか)平安(へいあん)(いの)りませう、と(あふ)せになつたのであります。(じつ)神八井耳(かむやゐみみの)(みこと)は、直霊(なほひ)発達(はつたつ)した御方(おかた)で、自省(じせい)(ちから)(つよ)く、時世(じせい)()るに(びん)なる御方(おかた)であつたことは、皇位(くわうゐ)建沼河耳(たけぬなかはみみの)(みこと)()()()く、()(ゆづ)りになつたのに()ても(あきら)かであります。
(大正九・一〇・一一東京確信会席上講演筆録 大正九・一二号神霊界)
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
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