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　法衣に隠れて淫事を恣(ほしいまま)にし、婆媽(ばばかか)の財布をねらふ蛸(たこ)坊主あり。霊力(れいりよく)を応用して、正直者や愚者(ぐしや)や迷妄家や、所謂(いはゆる)現代人士をだまかして懐中を温めるデモ霊感者あり。○○の力を悪用して民衆を掣紂(せいちう)し、軍刀を揮(ふる)つて暴力を恣(ほしいまま)にする国潰士(くにつぶし)あり。金力(きんりよく)を乱用して小(せう)資本家を虐(しひた)げ、己れのみ巨利を貪(むさぼ)り，政権を利用して利権を獲得し、不時(ふじ)の災害を付け込みて暴利を漁(あさ)る奸商(かんしやう)あり。懺悔を喰ひ物にする雪隠(せつちん)博士あり。只(ただ)下(した)のみを見て流汗(りうかん)淋漓(りんり)、土を掘る百姓こそ気の毒なれ。大きな面を曝して居る連中は懐手(ふところで)、握(にぎ)り睾丸(きんたま)で、美衣美食を為す。アア現代、何たる不純ぞ、何たる不合理ぞ。正義なく人道ある無し。アア誰か人間として此の現状を歎(たん)ぜざるものあらむや。然(さ)れど世は神霊の活動期に入(い)りたり。此の邪道、この横着ものの内面を暴露せずして止(や)まむや。天地の枢機(すうき)運転して、道(みち)将(まさ)に明かならむとす。世は惟神の大道、真正の人道に復(かへ)りて、宇宙は光明に輝かむとす。嗚呼(ああ)神国(しんこく)の臣民(しんみん)、勇奮(ゆうふん)興起(こうき)の時は到れり。
（昭和三・八・一二　東北日記　二の巻）

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【神霊の活動期｜第五巻　言霊解・其他｜出口王仁三郎全集／B121805c279】

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