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伊都能売神諭
01 大正7年12月2日
02 (年月日不明)
03 大正7年12月22日
13 大正7年12月23日
05 大正7年12月24日
04 大正7年12月25日
06 大正7年12月26日
08 大正7年12月27日
07 大正8年1月1日
09 大正8年1月2日
10 大正8年1月2日
11 大正8年1月5日
12 大正8年1月11日
14 大正8年1月19日
17 大正8年1月21日
18 大正8年1月25日
19 大正8年1月25日
15 大正8年1月27日
20 大正8年1月27日
16 大正8年2月6日
21 大正8年2月13日
22 大正8年2月18日
23 大正8年2月20日
24 大正8年2月21日
25 大正8年3月7日
26 大正8年3月8日
29 大正8年3月10日
27 大正8年3月11日
28 大正8年3月12日
30 大正8年4月13日
31 大正8年4月23日
32 大正8年5月5日
33 大正8年6月3日
34 大正8年6月4日
35 大正8年7月12日
36 大正8年8月11日
37 大正8年8月12日
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大正八年一月二日
インフォメーション
種類:
伊都能売神諭
年月日:
1919(大正8)年1月2日(旧12月1日)
神霊界掲載号:
大正8年1月15日号(第78号) 11頁
神霊界八幡書店復刻版:
第4巻 65頁
八幡書店版伊都能売神諭:
50頁
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2017-08-22 23:32:31
OBC :
is09
001
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
変性男子
(
へんぜうなんし
)
の
御霊
(
みたま
)
が、
002
丹波国
(
たんばのくに
)
は
南桑田郡
(
みなみくわたごうり
)
曽我部村
(
そがべむら
)
大字
(
おほあざ
)
穴太
(
あなを
)
の
延喜式内
(
えんぎしきない
)
小幡神社
(
をばたじんじや
)
の
御主神
(
ごしゆしん
)
、
003
開化天皇
(
かいかてんのう
)
の
御引合
(
おひきあ
)
はせに
由
(
よ
)
り、
004
氏子
(
うじこ
)
の
中
(
なか
)
の
変性女子
(
へんぜうによし
)
の
御魂
(
みたま
)
を
申受
(
もうしう
)
けて、
005
明治
(
めいじ
)
三十一年の二月の八日に、
006
何彼
(
なにか
)
の
因縁
(
いんねん
)
を
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
けて、
007
弥々
(
いよいよ
)
氏神様
(
うじがみさま
)
の
御承知
(
ごしようち
)
が
出来
(
でき
)
たから、
008
翌
(
あく
)
る
日
(
ひ
)
の
九日
(
ここのか
)
の
夜
(
よ
)
から
女子
(
によし
)
の
身魂
(
みたま
)
を
高熊山
(
たかくまやま
)
に
連
(
つ
)
れ
参
(
まい
)
りて、
009
帰神
(
かんがかり
)
の
修行
(
しゆぎやう
)
を
致
(
いた
)
させてあるのも、
010
昔
(
むかし
)
の
神代
(
かみよ
)
からの
経綸
(
しぐみ
)
の
時節
(
じせつ
)
が
参
(
まい
)
りたので
在
(
あ
)
るぞよ。
011
其
(
その
)
折
(
をり
)
には
不二
(
ふじ
)
の
山
(
やま
)
の
芙蓉坊
(
ふようぼう
)
と、
012
男山
(
おとこやま
)
八幡様
(
はちまんさま
)
の
松岡殿
(
まつをかどの
)
とに
守護
(
しゆごう
)
が
命
(
さ
)
せて
在
(
あ
)
りたので
在
(
あ
)
るぞよ。
013
高熊山
(
たかくまやま
)
で
女子
(
によし
)
に
神界
(
しんかい
)
から
授
(
さづ
)
けた、
014
不思議
(
ふしぎ
)
な
物
(
もの
)
は
今度
(
こんど
)
東京
(
とうきよう
)
から
大本
(
おほもと
)
へ
納
(
をさ
)
まりた十二の
鶴石
(
かくせき
)
でありたぞよ。
015
弥々
(
いよいよ
)
時節
(
じせつ
)
が
参
(
まい
)
りて
来
(
き
)
たから、
016
実物
(
じつぶつ
)
を
今日
(
こんにち
)
変性女子
(
へんぜうによし
)
の
身魂
(
みたま
)
に
授
(
さづ
)
けて
守護
(
しゆごう
)
いたさすから、
017
世界
(
せかい
)
の
国々
(
くにぐに
)
の
様子
(
やうす
)
が
是
(
これ
)
からは
今迄
(
いままで
)
の
世
(
よ
)
とは
一日
(
いちにち
)
増
(
ま
)
して
変
(
かわ
)
りて
来
(
く
)
るから、
018
此
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
の
中
(
なか
)
と
世界
(
せかい
)
とを
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けて
見
(
み
)
て
居
(
を
)
ると、
019
何彼
(
なにか
)
の
神界
(
しんかい
)
の
仕組
(
しぐみ
)
が
身魂
(
みたま
)
の
研
(
みが
)
けた
人民
(
じんみん
)
でありたら
大方
(
おほかた
)
の
見当
(
けんとう
)
が
付
(
つ
)
くやうに
成
(
な
)
るぞよ。
020
今
(
いま
)
はモチト
筆先
(
ふでさき
)
にも
口
(
くち
)
にも
肝心
(
かんじん
)
の
事
(
こと
)
は
出
(
だ
)
されんから、
021
自己
(
われ
)
の
心
(
こころ
)
を
研
(
みが
)
いて
悟
(
さと
)
りた
上
(
うへ
)
、
022
神界
(
しんかい
)
の
生
(
い
)
きた
御用
(
ごよう
)
を
致
(
いた
)
して
下
(
くだ
)
され。
023
神界
(
しんかい
)
からは
誰
(
だれ
)
に
何役
(
なにやく
)
彼
(
かれ
)
に
此
(
こ
)
の
役
(
やく
)
と
申
(
もう
)
す
事
(
こと
)
は
言
(
い
)
はんから、
024
其人
(
そのひと
)
の
心
(
こころ
)
次第
(
しだい
)
の
御用
(
ごよう
)
を
致
(
いた
)
さすぞよ。
025
今度
(
こんど
)
の
大戦争
(
おほたたかい
)
は
世
(
よ
)
の
立替
(
たてかへ
)
の
三番叟
(
さんばんそう
)
が
済
(
す
)
みたので
在
(
あ
)
るから、
026
モウ
是
(
これ
)
で
天下泰平
(
てんかたいへい
)
に
世界
(
せかい
)
が
治
(
をさ
)
まるであらうと
申
(
もう
)
して
歓
(
よろ
)
こびて
居
(
を
)
ると
大変
(
たいへん
)
な
大間違
(
おほまちが
)
いが
出来
(
しゆつたい
)
致
(
いた
)
すぞよ。
027
是
(
これ
)
から
後
(
さき
)
になると
露国
(
ろこく
)
の
悪神
(
あくがみ
)
さえ
能
(
よ
)
う
掘
(
ほ
)
り
出
(
だ
)
さなんだ
竜宮
(
りうぐう
)
の
御宝
(
みたから
)
を、
028
今度
(
こんど
)
は
英米西大国
(
えべすだいこく
)
が
自由
(
じゆう
)
に
致
(
いた
)
す
仕組
(
しぐみ
)
を
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
るが、
029
此
(
こ
)
の
宝
(
たから
)
は
今度
(
こんど
)
の
二度目
(
にどめ
)
の
世
(
よ
)
の
立替
(
たてかへ
)
の
神
(
かみ
)
の
宝
(
たから
)
で、
030
昔
(
むかし
)
から
隠
(
かく
)
して
有
(
あ
)
りたので
在
(
あ
)
るから、
031
体主霊従
(
あく
)
の
国魂
(
くにたま
)
には
自由
(
じゆう
)
には
致
(
いた
)
させんぞよ。
032
金銀
(
きんぎん
)
銅
(
どう
)
鉄
(
てつ
)
水鉛
(
すいえん
)
石炭
(
せきたん
)
木材
(
もくざい
)
食物
(
しよくもつ
)
は、
033
何程
(
なにほど
)
でも
竜宮
(
りうぐう
)
の
乙姫
(
をとひめ
)
が
守護
(
しゆごう
)
致
(
いた
)
して
日出
(
ひので
)
の
神
(
かみ
)
に
渡
(
わた
)
してあるから、
034
肝腎
(
かんじん
)
の
時
(
とき
)
には
掘上
(
ほりあ
)
げて、
035
三千世界
(
さんぜんせかい
)
の
立直
(
たてなを
)
しに
使
(
つか
)
ふて、
036
五六七
(
みろく
)
の
神代
(
かみよ
)
を
建
(
たて
)
るぞよ。
037
寒
(
さむ
)
い
国
(
くに
)
では
在
(
あ
)
れど、
038
今
(
いま
)
まで
人民
(
じんみん
)
の
自由
(
じゆう
)
に
致
(
いた
)
さぬ
様
(
やう
)
に、
039
態
(
わざ
)
とに
寒
(
さむ
)
い
国
(
くに
)
の
広
(
ひろ
)
い
所
(
ところ
)
に
創造
(
こしらへ
)
て
蓄
(
たくわ
)
へてありたので
有
(
あ
)
るぞよ。
040
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
も
外国
(
がいこく
)
の
人民
(
じんみん
)
も
大変
(
たいへん
)
な
目的
(
もくてき
)
を
立
(
たて
)
て、
041
我
(
われ
)
の
自由
(
じゆう
)
に
致
(
いた
)
さうと
思
(
おも
)
ふて
一生懸命
(
いつせうけんめい
)
に
骨
(
ほね
)
を
折
(
を
)
りて
居
(
を
)
るなれど、
042
神
(
かみ
)
の
宝
(
たから
)
に
人民
(
じんみん
)
が
勝手
(
かつて
)
に
手
(
て
)
を
掛
(
か
)
けたら
大騒動
(
おほそうどう
)
が
起
(
をこ
)
るぞよ。
043
是
(
これ
)
も
時節
(
じせつ
)
であるから、
044
外国
(
がいこく
)
の
身魂
(
みたま
)
がモウ
手
(
て
)
を
出
(
だ
)
し
掛
(
か
)
けて
居
(
を
)
るなれど、
045
九分九厘
(
くぶくりん
)
まで
行
(
い
)
つた
所
(
ところ
)
で
手
(
て
)
の
掌
(
ひら
)
を
覆
(
かへ
)
して、
046
欲
(
よく
)
の
皮
(
かわ
)
を
脱
(
む
)
いて
見
(
み
)
せてやるぞよ。
047
海
(
うみ
)
は
一
(
ひと
)
つ
隔
(
へだ
)
てて
居
(
を
)
りても
日本
(
にほん
)
の
神
(
かみ
)
の
宝
(
たから
)
であるから、
048
外国
(
がいこく
)
の
自由
(
じゆう
)
には
神界
(
しんかい
)
から
致
(
いた
)
させんぞよ。
049
神
(
かみ
)
が
一度
(
いちど
)
申
(
もう
)
した
事
(
こと
)
は
何時
(
いつ
)
になりても
間違
(
まちが
)
いは
無
(
な
)
いぞよ。
050
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
は
皆
(
みな
)
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
の
殊愛
(
べつ
)
の
御子
(
おんこ
)
と
拵
(
こし
)
らへて、
051
誠
(
まこと
)
一
(
ひと
)
つを
貫
(
つらぬ
)
きて
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
を
愛撫
(
たすけ
)
るやうに、
052
斯
(
こ
)
の
結構
(
けつこう
)
な
神国
(
しんこく
)
に
生
(
うま
)
れさして
在
(
あ
)
る
神
(
かみ
)
の
容器
(
いれもの
)
の
身魂
(
みたま
)
であるから、
053
一日
(
いちにち
)
半時
(
はんとき
)
でも
泣
(
な
)
いたり
悔
(
くや
)
みたり、
054
不足
(
ふそく
)
を
申
(
もう
)
して
暮
(
くら
)
すやうな
事
(
こと
)
では
日本
(
にほん
)
に
生
(
うま
)
れた
甲斐
(
かひ
)
が
無
(
な
)
いぞよ。
055
誠
(
まこと
)
の
日本魂
(
やまとだましい
)
が
授
(
さづ
)
けてある
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
は、
056
何
(
ど
)
んな
難渋
(
なんぢう
)
が
出来
(
でき
)
て
来
(
き
)
ても
苦
(
くる
)
しみが
在
(
あ
)
りても
微躯
(
びく
)
付
(
つ
)
く
様
(
やう
)
な
事
(
こと
)
では、
057
神国
(
しんこく
)
の
神民
(
しんみん
)
とは
申
(
もう
)
されんぞよ。
058
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
は
天地
(
てんち
)
を
日夜
(
にちや
)
に
讃美
(
いわい
)
して
神
(
かみ
)
の
活動
(
はたらき
)
を
致
(
いた
)
し、
059
悪
(
わる
)
い
国
(
くに
)
を
善
(
ぜん
)
に
進開
(
ひら
)
き
導
(
みち
)
びき、
060
勇
(
いさ
)
んで
神
(
かみ
)
の
行為
(
おこない
)
を
致
(
いた
)
し、
061
世界
(
せかい
)
万国
(
ばんこく
)
を
統一
(
すべ
)
守
(
まも
)
り、
062
一家
(
いつか
)
を
修
(
をさ
)
め
身
(
み
)
を
修
(
をさ
)
めて、
063
天地
(
てんち
)
に
代
(
かわ
)
りての
大事業
(
たいもう
)
を
身魂
(
みたま
)
に
享
(
う
)
けて
居
(
を
)
る、
064
神
(
かみ
)
の
御宮
(
おみや
)
の
神民
(
しんみん
)
であるから、
065
御土
(
おつち
)
も
家
(
いへ
)
も
身
(
み
)
も
霊魂
(
たま
)
も
日々
(
にちにち
)
清
(
きよ
)
らかに
致
(
いた
)
して、
066
天国
(
てんごく
)
極楽
(
ごくらく
)
の
花
(
はな
)
を
咲
(
さ
)
かし、
067
実
(
み
)
を
結
(
むす
)
ぶ
天職
(
やくめ
)
のある
尊
(
とほ
)
といものであるのに、
068
薩張
(
さつぱ
)
り
外国
(
がいこく
)
の
宗教
(
おしえ
)
に
身魂
(
みたま
)
を
自由自在
(
じゆうじざい
)
に
汚
(
いた
)
され
曇
(
くも
)
らされて、
069
今
(
いま
)
の
日本
(
にほん
)
の
神民
(
しんみん
)
の
腰抜様
(
こしぬけさま
)
と
申
(
もう
)
すものは、
070
ドーして
天地
(
てんち
)
の
祖神様
(
をやがみさま
)
に
顔
(
かほ
)
が
合
(
あ
)
はされようか。
071
外国人
(
がいこくじん
)
の
身魂
(
みたま
)
よりも
劣
(
をと
)
りた
人民
(
じんみん
)
が
八分
(
はちぶ
)
までも
出来
(
でき
)
て
居
(
を
)
るが、
072
是
(
これ
)
も
時節
(
じせつ
)
とは
申
(
もう
)
し
乍
(
なが
)
ら、
073
余
(
あま
)
りの
事
(
こと
)
で、
074
腰
(
こし
)
の
立
(
た
)
たせやうが
無
(
な
)
いぞよ。
075
夏
(
なつ
)
咲
(
さ
)
く
花
(
はな
)
の
紫陽花
(
あじさい
)
の
色
(
いろ
)
ほど
変
(
かわ
)
る
魂線
(
たましい
)
で、
076
此
(
こ
)
の
後
(
さき
)
の
世
(
よ
)
をドウして
立
(
たて
)
て
行
(
ゆ
)
かうとするのか。
077
一
(
ひと
)
つも
日本魂
(
やまとだましい
)
の
活動
(
はたらき
)
が
有
(
あ
)
りはせんぞよ。
078
今
(
いま
)
の
中
(
うち
)
に
一人
(
いちにん
)
なり
共
(
とも
)
多
(
おほ
)
く
日本魂
(
やまとだましい
)
に
立帰
(
たちかへ
)
りて
居
(
を
)
らむと、
079
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
は
此儘
(
このまま
)
でウツカリ
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
ると、
080
今
(
いま
)
に
外国
(
がいこく
)
の
四
(
よ
)
ツ
足
(
あし
)
の
餌食
(
ゑじき
)
に
致
(
いた
)
されて
了
(
しも
)
ふぞよ。
081
夫
(
そ
)
れで
綾部
(
あやべ
)
の
大本
(
おほもと
)
は
神界
(
しんかい
)
の
因縁
(
いんねん
)
の
在
(
あ
)
る
結構
(
けつこう
)
な
地場
(
ぢば
)
であるから、
082
二度目
(
にどめ
)
の
天之岩戸
(
あまのいわと
)
を
開
(
ひら
)
いて、
083
日本
(
にほん
)
の
霊主体従
(
ひのもと
)
の
光
(
ひかり
)
を
天晴
(
あつぱ
)
れ
世界
(
せかい
)
へ
輝
(
かがや
)
かして、
084
天下万民
(
しんみん
)
を
神国
(
しんこく
)
に
助
(
たす
)
けたさに、
085
明治
(
めいじ
)
二十五年から、
086
大出口
(
おほでぐち
)
直
(
なを
)
に
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
が
憑
(
うつ
)
りて、
087
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
ふ
人民
(
じんみん
)
を
引寄
(
ひきよ
)
して
経綸
(
しぐみ
)
を
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
るので
有
(
あ
)
るぞよ。
088
それで
此
(
この
)
大本
(
おほもと
)
へ
引寄
(
ひきよ
)
せられた
人民
(
じんみん
)
は、
089
男
(
をとこ
)
女
(
をんな
)
に
関
(
かか
)
はらず、
090
皆
(
みな
)
神界
(
しんかい
)
の
経綸
(
しぐみ
)
の
綱
(
つな
)
が
掛
(
か
)
けて
在
(
あ
)
るのであるから、
091
充分
(
じうぶん
)
に
心
(
こころ
)
を
落付
(
をちつ
)
けて
御神徳
(
おかげ
)
を
落
(
をと
)
さぬやう、
092
神
(
かみ
)
の
結構
(
けつこう
)
な
御用
(
ごよう
)
に
離
(
はな
)
れんやうに、
093
能
(
よ
)
く
明治
(
めいじ
)
二十五年からの
筆先
(
ふでさき
)
を
腹
(
はら
)
へ
入
(
い
)
れて
下
(
くだ
)
され、
094
筆先
(
ふでさき
)
が
少
(
すこ
)
しでも
腹
(
はら
)
へ
這入
(
はい
)
りたら、
095
這入
(
はい
)
りた
丈
(
だけ
)
の
誠
(
まこと
)
を
尽
(
つく
)
して、
096
日本
(
にほん
)
の
為
(
ため
)
世界
(
せかい
)
の
救助
(
たすけ
)
のために、
097
力
(
ちから
)
を
尽
(
つく
)
して
下
(
くだ
)
され、
098
尽
(
つく
)
した
丈
(
だ
)
けの
事
(
こと
)
は
神
(
かみ
)
が
万倍
(
まんばい
)
に
致
(
いた
)
して
御礼
(
おれい
)
申
(
もう
)
すぞよ。
099
今
(
いま
)
が
世
(
よ
)
の
境
(
さかい
)
の
大峠
(
おほとほげ
)
であるから、
100
国
(
くに
)
を
助
(
たす
)
け
人民
(
じんみん
)
を
助
(
たす
)
ける
真心
(
まごころ
)
のある
誠
(
まこと
)
の
役員
(
やくいん
)
信者
(
しんじや
)
は、
101
今
(
いま
)
の
間
(
うち
)
は
家
(
いへ
)
や
妻子
(
つまこ
)
に
心
(
こころ
)
を
曳
(
ひ
)
かれるやうな
事
(
こと
)
では
物事
(
ものごと
)
成就
(
ぜうじゆ
)
いたさんぞよ。
102
大正
(
たいせう
)
の
忠臣蔵
(
ちうしんぐら
)
は
綾部
(
あやべ
)
の
大本
(
おほもと
)
高天原
(
たかあまはら
)
の
神境
(
しんかい
)
に
仕組
(
しぐみ
)
が
致
(
いた
)
してあるぞよ。
103
万古末代
(
まんごまつだい
)
死
(
し
)
なず
亡
(
ほろ
)
びず
生通
(
いきとほ
)
しの
日本
(
にほん
)
義士
(
ぎし
)
、
104
数
(
かず
)
は四八の
瑞秀
(
みつひで
)
の
身魂
(
みたま
)
、
105
三千世界
(
さんぜんせかい
)
を
照
(
て
)
らす
生魂
(
いくみたま
)
斗
(
ばか
)
りを
集
(
あつ
)
めて、
106
弥々
(
いよいよ
)
敵討
(
かたきうち
)
の
段
(
だん
)
になりたら
世界中
(
せかいぢう
)
の
神
(
かみ
)
、
107
守護神
(
しゆごうじん
)
、
108
人民
(
じんみん
)
に
歓
(
よろ
)
こばれて、
109
千歳
(
ちとせ
)
の
松
(
まつ
)
の
緑
(
みど
)
り
益々
(
ますます
)
青
(
あを
)
く、
110
弥々
(
いよいよ
)
清
(
きよ
)
く、
111
鶴
(
つる
)
は
空
(
そら
)
より
舞下
(
まいくだ
)
り、
112
地
(
ち
)
に
這
(
は
)
ふたる
万代
(
よろづよ
)
の
亀
(
かめ
)
は
御空
(
みそら
)
に
舞上
(
まいのぼ
)
り、
113
天地
(
てんち
)
揃
(
そろ
)
ふて
穏
(
をだや
)
かに
松
(
まつ
)
の
神代
(
かみよ
)
と
相
(
あい
)
成
(
な
)
るから、
114
夫
(
そ
)
れ
迄
(
まで
)
に
教監役員信者
(
をしえのたね
)
は
用意
(
ようゐ
)
を
致
(
いた
)
しておいて
下
(
くだ
)
され。
115
肝腎
(
かんじん
)
の
性念場
(
せうねんば
)
に
成
(
な
)
りてから
何程
(
なにほど
)
あせりても
役
(
やく
)
には
立
(
た
)
たぬから、
116
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
一寸
(
ちよつと
)
静
(
しづ
)
まりて
居
(
を
)
る
間
(
うち
)
に、
117
我一
(
われいち
)
と
身魂
(
みたま
)
を
研
(
みが
)
いて
神
(
かみ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
の
御用
(
ごよう
)
を
悟
(
さと
)
りて
其様
(
そのよう
)
の
施設
(
おこない
)
を
致
(
いた
)
して
下
(
くだ
)
され。
118
世
(
よ
)
の
元
(
もと
)
の
昔
(
むかし
)
の
初
(
はじま
)
りから
未
(
ま
)
だ
一度
(
いちど
)
も
無
(
な
)
い
大望
(
たいもう
)
な
世
(
よ
)
の
立替
(
たてかへ
)
立直
(
たてなを
)
しで
在
(
あ
)
るから、
119
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
と
変
(
かわ
)
りて
居
(
を
)
らねば、
120
今度
(
こんど
)
の
神界
(
しんかい
)
の
御用
(
ごよう
)
は
到底
(
とうてい
)
勤
(
つと
)
め
上
(
あが
)
らんぞよ。
121
中々
(
なかなか
)
今
(
いま
)
の
役員
(
やくいん
)
の
思
(
おも
)
ふて
居
(
を
)
るやうな
立替
(
たてかへ
)
立直
(
たてなを
)
しの
経綸
(
しぐみ
)
で
無
(
な
)
いぞよ。
122
九分九厘
(
くぶくりん
)
まで
行
(
い
)
た
所
(
ところ
)
で
一厘
(
いちりん
)
の
経綸
(
しぐみ
)
は
人民
(
じんみん
)
には
解
(
わか
)
らず、
123
神
(
かみ
)
は
今
(
いま
)
の
今
(
いま
)
まで
肝心
(
かんじん
)
の
一厘
(
いちりん
)
の
仕組
(
しぐみ
)
はドンナ
結構
(
けつこう
)
な
身魂
(
みたま
)
にも
明
(
あ
)
かして
知
(
し
)
らすと
云
(
い
)
ふ
訳
(
わけ
)
には
行
(
ゆ
)
かんから、
124
余程
(
よほど
)
胴
(
どう
)
を
据
(
す
)
えて
居
(
を
)
らん
事
(
こと
)
には、
125
一厘
(
いちりん
)
の
所
(
ところ
)
に
成
(
な
)
りてから
神徳
(
しんとく
)
を
落
(
をと
)
す
者
(
もの
)
が
出来
(
でき
)
るぞよ。
126
夫
(
そ
)
れで
此
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
の
経綸
(
しぐみ
)
の
御用
(
ごよう
)
致
(
いた
)
す
人民
(
じんみん
)
は、
127
気宥
(
きゆる
)
しはチツトも
出来
(
でき
)
んと
申
(
もう
)
して
毎度
(
まいど
)
知
(
し
)
らして
在
(
あ
)
るのぢやぞよ。
128
抜刀
(
ぬきみ
)
の
中
(
なか
)
に
据
(
すわ
)
りて
居
(
を
)
るやうの
覚悟
(
かくご
)
を
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
れと
申
(
もう
)
して
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けてあるぞよ。
129
一寸
(
ちよつと
)
でも
慢神
(
まんしん
)
と
油断
(
ゆだん
)
が
在
(
あ
)
りたら
直
(
す
)
ぐに
変
(
かわ
)
る
恐
(
こわ
)
い
所
(
ところ
)
の
結構
(
けつこう
)
な
所
(
ところ
)
であるぞよ。
130
来年
(
らいねん
)
は
余程
(
よほど
)
世界
(
せかい
)
には
国難
(
こくなん
)
が
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るなれど、
131
誠
(
まこと
)
の
日本魂
(
やまとだましい
)
さえ
研
(
みが
)
けて
居
(
を
)
りたら
別
(
べつ
)
に
心配
(
しんぱい
)
は
要
(
い
)
らぬから、
132
大本
(
おほもと
)
の
役員
(
やくいん
)
信者
(
しんじや
)
は
申
(
もう
)
すに
及
(
およ
)
ばず、
133
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
も
確
(
しつ
)
かり
致
(
いた
)
して、
134
利己主義
(
われよし
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
を
変
(
か
)
へて
了
(
しま
)
はんと
凌
(
しの
)
げん
事
(
こと
)
が
出来
(
しゆつたい
)
いたすぞよ。
135
日本
(
にほん
)
も
金
(
かね
)
が
殖
(
ふ
)
えたと
申
(
もう
)
して
安心
(
あんしん
)
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
るなれど、
136
此
(
こ
)
の
金
(
かね
)
は
滅多
(
めつた
)
に
日本
(
にほん
)
の
役
(
やく
)
には
立
(
たた
)
んから、
137
向
(
むか
)
ふの
国
(
くに
)
に
預
(
あづ
)
けてある
金
(
かね
)
は
当
(
あて
)
にならぬぞよ。
138
早速
(
さつそく
)
の
間
(
ま
)
に
逢
(
あ
)
いは
致
(
いた
)
さんぞよ。
139
外国人
(
がいこくじん
)
に
自由自在
(
じゆうじざい
)
に
致
(
いた
)
されて
居
(
を
)
りても、
140
未
(
ま
)
だ
気
(
き
)
が
付
(
つ
)
かぬ
人民
(
じんみん
)
が
八分
(
はちぶ
)
あるから
可愛相
(
かあいそう
)
なものであるぞよ。
141
日本
(
にほん
)
の
上
(
うへ
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
に
結構
(
けつこう
)
な
日本
(
にほん
)
神国
(
しんこく
)
の
因縁
(
いんねん
)
が
解
(
わか
)
りて
居
(
を
)
らんから、
142
斯
(
こ
)
んな
損害
(
そんがい
)
が
出来
(
でき
)
るので
有
(
あ
)
るぞよ。
143
中
(
ちう
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
も
下
(
げ
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
も、
144
薩張
(
さつぱ
)
り
盲目
(
めくら
)
同様
(
どうよう
)
で
一寸
(
ちよつと
)
先
(
さ
)
きが
見
(
み
)
えぬから、
145
日本
(
にほん
)
も
段々
(
だんだん
)
苦
(
くる
)
しく
成
(
な
)
るので
在
(
あ
)
るぞよ。
146
何程
(
なにほど
)
人民
(
じんみん
)
が
骨
(
ほね
)
を
折
(
を
)
りても
天下泰平
(
てんかたいへい
)
に
治
(
をさ
)
まると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
いから、
147
今度
(
こんど
)
は
天
(
てん
)
の
御三体
(
ごさんたい
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
の
御許
(
おゆる
)
しを
戴
(
いただ
)
きて、
148
尉
(
ぜう
)
と
姥
(
うば
)
との
生神
(
いきがみ
)
が
世界
(
せかい
)
の
始末
(
しまつ
)
を
就
(
つ
)
けるのであるぞよ。
149
夫
(
そ
)
れに
就
(
つい
)
ては
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
を
道具
(
だうぐ
)
に
使
(
つか
)
ふて、
150
二度目
(
にどめ
)
の
岩戸開
(
いわとびら
)
きを
致
(
いた
)
すので
在
(
あ
)
るから、
151
因縁
(
いんねん
)
の
深
(
ふか
)
い
身魂
(
みたま
)
から
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
へ
綱
(
つな
)
かけて
引
(
ひき
)
よして
霊魂
(
たま
)
を
研
(
みが
)
かすので
在
(
あ
)
るから、
152
今
(
いま
)
大本
(
おほもと
)
に
御用
(
ごよう
)
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
る
人民
(
じんみん
)
は、
153
一人
(
いちにん
)
も
粗末
(
そまつ
)
に
来
(
く
)
る
人
(
ひと
)
を
扱
(
あつか
)
ふ
事
(
こと
)
は
成
(
な
)
らぬぞよ。
154
結構
(
けつこう
)
な
神様
(
かみさま
)
が
世
(
よ
)
に
落
(
を
)
ちて
御座
(
ござ
)
るから、
155
何人
(
だれ
)
に
憑
(
うつ
)
りて
御出
(
おいで
)
なさるやら、
156
人民
(
じんみん
)
では
解
(
わか
)
らぬから、
157
其人
(
そのひと
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
て
取扱
(
とりあつか
)
ひを
替
(
かへ
)
る
様
(
やう
)
な
事
(
こと
)
は
致
(
いた
)
されんから、
158
皆
(
みな
)
心得
(
こころえ
)
て
下
(
くだ
)
されよ。
159
明治
(
めいじ
)
に
成
(
な
)
りてからの
人民
(
じんみん
)
は
追々
(
おいおい
)
と
日本魂
(
やまとだましい
)
が
外国
(
がいこく
)
へ
移
(
うつ
)
りて
了
(
しも
)
ふて、
160
人民
(
じんみん
)
の
格
(
かく
)
といふものが
低
(
ひく
)
うなりたから、
161
名
(
な
)
よりも
格
(
かく
)
よりも
金銀
(
きんぎん
)
斗
(
ばか
)
りに
心
(
こころ
)
を
奪
(
と
)
られて、
162
昔
(
むかし
)
の
剣
(
つるぎ
)
より
今
(
いま
)
の
菜刀
(
ながたな
)
と
申
(
もう
)
して、
163
国
(
くに
)
の
位
(
くらい
)
も
人
(
ひと
)
の
格
(
かく
)
も
忘
(
わす
)
れて、
164
体主霊従
(
あく
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
斗
(
ばか
)
りに
成
(
な
)
りて
居
(
を
)
りたなれど、
165
今度
(
こんど
)
二度目
(
にどめ
)
の
岩戸
(
いわと
)
を
開
(
ひら
)
いて
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けたら、
166
昔
(
むかし
)
の
剣
(
つるぎ
)
を
世
(
よ
)
に
出
(
だ
)
して、
167
日本魂
(
やまとだましい
)
の
光
(
ひかり
)
を
出
(
だ
)
して、
168
天下
(
てんか
)
を
泰平
(
たいへい
)
に
末永
(
すへなが
)
き
神国
(
しんこく
)
の
政治
(
よ
)
に
立直
(
たてなを
)
すぞよ。
169
綾部
(
あやべ
)
の
大本
(
おほもと
)
、
170
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
へ、
171
天目一之命
(
あめのまひとつのみこと
)
を
引寄
(
ひきよ
)
して、
172
日本魂
(
やまとだましい
)
の
篭
(
こも
)
りた
剣
(
つるぎ
)
を
鍛
(
きた
)
えさすぞよ。
173
モウ
時節
(
じせつ
)
が
来
(
き
)
たから
何時
(
いつ
)
から
始
(
はじ
)
めるやら
知
(
し
)
れんぞよ。
174
天
(
あめ
)
の
斑駒
(
ふちこま
)
も
引寄
(
ひきよ
)
して
神界
(
しんかい
)
の
経綸
(
しぐみ
)
を
開
(
ひら
)
き
初
(
はじ
)
めるぞよ。
175
鶴
(
つる
)
と
亀
(
かめ
)
とが
竜宮館
(
りうぐうやかた
)
へ
舞下
(
まひさ
)
がる
時節
(
じせつ
)
が
近寄
(
ちかよ
)
りて
来
(
き
)
たぞよ。
176
吃驚
(
びつくり
)
いたす
事
(
こと
)
があるぞよ。
177
珍
(
めづ
)
らしき
経綸
(
しぐみ
)
の
蓋
(
ふた
)
を
開
(
あ
)
けて
見
(
み
)
せるぞよ。
178
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
国常立之尊
(
くにとこたちのみこと
)
変性男子
(
へんぜうなんし
)
の
御魂
(
みたま
)
が、
179
竜宮館
(
りうぐうやかた
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
を
守護
(
しゆごう
)
致
(
いた
)
さす
変性女子
(
へんぜうによし
)
の
御魂
(
みたま
)
の
手
(
て
)
を
借
(
か
)
りて、
180
世
(
よ
)
の
立直
(
たてなを
)
しの
筆先
(
ふでさき
)
を
書
(
か
)
きおくぞよ。
181
今
(
いま
)
の
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
は
外国
(
がいこく
)
の
体主霊従
(
あく
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
に
心酔
(
ほうけ
)
て
了
(
しも
)
ふて
居
(
を
)
るから、
182
家
(
いへ
)
や
倉庫
(
くら
)
を
立派
(
りつぱ
)
に
建並
(
たてなら
)
べ、
183
要
(
い
)
りもせぬ
別荘
(
べつそう
)
なぞに
金
(
かね
)
を
惜
(
をし
)
まず、
184
人夫
(
にんぷ
)
を
惜
(
をし
)
まず、
185
神
(
かみ
)
の
大宮
(
おほみや
)
でも
叶
(
かな
)
はんやうな
贅沢
(
ぜいたく
)
な
生活方
(
くらし
)
をいたし、
186
家
(
いへ
)
の
柱
(
はしら
)
は
桧作
(
ひのきづく
)
り、
187
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
桧
(
ひのき
)
づくめで、
188
屋根
(
やね
)
迄
(
まで
)
も
桧皮茸
(
ひのきかわぶき
)
に
致
(
いた
)
して、
189
肝腎
(
かんじん
)
の
氏神
(
うじがみ
)
の
社
(
やしろ
)
は
粗末
(
そまつ
)
な
事
(
こと
)
に
打捨
(
うちすて
)
て、
190
雨
(
あめ
)
が
漏
(
も
)
りても
柱
(
はしら
)
が
朽
(
く
)
ちても、
191
産土神
(
うぶすながみ
)
や
氏神
(
うじがみ
)
の
社
(
やしろ
)
を
修繕
(
なほす
)
と
申
(
もう
)
す
事
(
こと
)
は、
192
金
(
かね
)
を
惜
(
をし
)
みてゴテゴテ
申
(
もう
)
して
出
(
だ
)
さず、
193
要
(
い
)
らぬ
事
(
こと
)
には
金
(
かね
)
を
湯水
(
ゆみづ
)
の
様
(
やう
)
に
使
(
つか
)
ふて、
194
ヱライ
人間
(
にんげん
)
の
様
(
やう
)
に
鼻
(
はな
)
斗
(
ばか
)
り
高
(
たか
)
ふ
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
る
野天狗
(
のてんぐ
)
や、
195
四
(
よ
)
ツ
足
(
あし
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
斗
(
ばか
)
りで
有
(
あ
)
るから、
196
世界
(
せかい
)
に
幸福
(
よ
)
き
事
(
こと
)
は
一
(
ひと
)
つも
出来
(
でき
)
は
致
(
いた
)
さうまいがな。
197
村々
(
むらむら
)
に
仏
(
ぶつ
)
の
堂
(
どう
)
は
見晴
(
みはら
)
しの
良
(
よ
)
い
高
(
たか
)
い
場所
(
ばしよ
)
へ
持
(
も
)
つて
行
(
ゆ
)
きて、
198
無暗
(
むやみ
)
に
立派
(
りつぱ
)
なものを
拵
(
こし
)
らへ
乍
(
なが
)
ら、
199
肝心
(
かんじん
)
の
天地
(
てんち
)
の
祖神
(
をやがみ
)
と
氏神
(
うじがみ
)
を
地
(
ち
)
に
落
(
をと
)
し、
200
村下
(
むらしも
)
の
低
(
ひく
)
い
所
(
ところ
)
に
小
(
ちい
)
さい
粗末
(
そまつ
)
な
御宮
(
おみや
)
を
建
(
た
)
て、
201
年
(
ねん
)
に
一度
(
いちど
)
の
祭典
(
まつり
)
も
形
(
かたち
)
斗
(
ばか
)
りで、
202
食
(
く
)
たり
飲
(
の
)
んだり
空騒
(
からさわ
)
ぎ
斗
(
ばか
)
り
致
(
いた
)
して、
203
食
(
く
)
ふと
呑
(
の
)
むと
寝
(
ね
)
る
事
(
こと
)
より
知
(
し
)
らん
四
(
よ
)
ツ
足
(
あし
)
御魂
(
みたま
)
斗
(
ばか
)
りで
在
(
あ
)
ろうがな。
204
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
の
中
(
なか
)
に
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
から
神
(
かみ
)
を
大切
(
たいせつ
)
に
思
(
おも
)
ふものも、
205
丁重
(
ていちやう
)
に
御給仕
(
おきゆうじ
)
をいたして、
206
神
(
かみ
)
の
大恩
(
だいをん
)
、
207
先祖
(
せんぞ
)
の
御恩
(
ごをん
)
に
報
(
むく
)
いる
精神
(
せいしん
)
の
人民
(
じんみん
)
は、
208
僅
(
わづか
)
に
一分
(
いちぶ
)
が
六
(
むつ
)
ケ
敷
(
し
)
き、
209
今
(
いま
)
の
日本
(
にほん
)
の
神国
(
しんこく
)
の
現状
(
ありさま
)
であるぞよ。
210
今
(
いま
)
の
間
(
うち
)
に
一時
(
いちじ
)
も
早
(
はや
)
く
守護神
(
しゆごうじん
)
が
改心
(
かいしん
)
致
(
いた
)
さんと、
211
肉体
(
にくたい
)
に
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
事
(
こと
)
が
出来
(
しゆつたい
)
いたして、
212
外国
(
がいこく
)
へ
行
(
ゆ
)
かねば
成
(
な
)
らぬ
様
(
やう
)
に
成
(
な
)
るぞよ。
213
折角
(
せつかく
)
に
結構
(
けつこう
)
な
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
へ
上
(
あ
)
げて
貰
(
もら
)
ふた
守護神
(
しゆごうじん
)
も
肉体
(
にくたい
)
も、
214
神
(
かみ
)
から
外国
(
がいこく
)
行
(
ゆ
)
きに
致
(
いた
)
されては、
215
今迄
(
いままで
)
の
御魂
(
みたま
)
の
苦労
(
くろう
)
が
水
(
みづ
)
の
泡
(
あわ
)
に
成
(
な
)
りては、
216
モウ
此
(
こ
)
の
先
(
さき
)
は
末代
(
まつだい
)
取返
(
とりかへ
)
しの
成
(
な
)
らん
約
(
つま
)
らん
事
(
こと
)
とは
思
(
おも
)
はぬか。
217
我身
(
わがみ
)
知
(
し
)
らずの
我魂
(
わがたま
)
知
(
し
)
らずと
申
(
もう
)
しても
余
(
あま
)
りであるぞよ。
218
今
(
いま
)
の
日本
(
にほん
)
の
神国
(
しんこく
)
は
外国魂
(
がいこくだま
)
斗
(
ばか
)
りが
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
を
張
(
は
)
りた
様
(
やう
)
に、
219
天地
(
てんち
)
を
搦
(
から
)
みて
居
(
を
)
るから、
220
天
(
てん
)
の
日輪様
(
にちりんさま
)
の
御威光
(
ごいこう
)
も
恐
(
をそ
)
れぬ
様
(
やう
)
に
成
(
な
)
りて
了
(
しも
)
ふて、
221
神国
(
しんこく
)
と
申
(
もう
)
すのは
名
(
な
)
斗
(
ばか
)
りで、
222
暗黒
(
くらやみ
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
であるから、
223
上
(
うへ
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
も
下
(
した
)
の
人民
(
じんみん
)
も
脚下
(
あしもと
)
に
在
(
あ
)
る
深溝
(
ふかみぞ
)
が
眼
(
め
)
に
付
(
つ
)
かぬ、
224
誠
(
まこと
)
に
一寸
(
ちよつと
)
先
(
さ
)
きの
見
(
み
)
えぬ
盲目
(
めくら
)
ばかりの
世
(
よ
)
であるから、
225
綾部
(
あやべ
)
の
大本
(
おほもと
)
、
226
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
から
光
(
ひか
)
りを
出
(
だ
)
して、
227
身魂
(
みたま
)
を
照
(
て
)
らしてやろうと
思
(
おも
)
へぼ、
228
まばゆがりて
迯
(
に
)
げて
去
(
い
)
ぬもの
斗
(
ばか
)
りで
在
(
あ
)
るから、
229
未
(
ま
)
だ
未
(
ま
)
だ
誠
(
まこと
)
の
事
(
こと
)
は
申
(
もう
)
して
与
(
や
)
れんぞよ。
230
誠
(
まこと
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
人民
(
じんみん
)
は
我
(
われ
)
と
我
(
わが
)
身魂
(
みたま
)
を
研
(
みが
)
ひて、
231
斯
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
の
教
(
をしえ
)
を
腹
(
はら
)
へ
入
(
い
)
れて
下
(
くだ
)
されたら、
232
神界
(
しんかい
)
から
何
(
なに
)
も
申
(
もう
)
して
与
(
や
)
らいでも、
233
自
(
おの
)
づと
判
(
わか
)
りて
来
(
く
)
るから、
234
結構
(
けつこう
)
な
御用
(
ごよう
)
が
出来
(
でき
)
て、
235
日々
(
にちにち
)
勇
(
いさ
)
みて
嬉
(
うれ
)
し
嬉
(
うれ
)
しで
暮
(
くら
)
せる
様
(
やう
)
になりて
来
(
く
)
るぞよ。
236
三千世界
(
さんぜんせかい
)
に
大本
(
おほもと
)
の
神
(
かみ
)
の
御用
(
ごよう
)
ほど
結構
(
けつこう
)
な
尊
(
とほ
)
とい
楽
(
たの
)
もしひ
御用
(
ごよう
)
は、
237
何国
(
どこ
)
にも
在
(
あ
)
りは
致
(
いた
)
さんぞよ。
238
大正
(
たいせう
)
八年一月二日
旧
(
きう
)
同七年十二月一日
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