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伊都能売神諭
01 大正7年12月2日
02 (年月日不明)
03 大正7年12月22日
13 大正7年12月23日
05 大正7年12月24日
04 大正7年12月25日
06 大正7年12月26日
08 大正7年12月27日
07 大正8年1月1日
09 大正8年1月2日
10 大正8年1月2日
11 大正8年1月5日
12 大正8年1月11日
14 大正8年1月19日
17 大正8年1月21日
18 大正8年1月25日
19 大正8年1月25日
15 大正8年1月27日
20 大正8年1月27日
16 大正8年2月6日
21 大正8年2月13日
22 大正8年2月18日
23 大正8年2月20日
24 大正8年2月21日
25 大正8年3月7日
26 大正8年3月8日
29 大正8年3月10日
27 大正8年3月11日
28 大正8年3月12日
30 大正8年4月13日
31 大正8年4月23日
32 大正8年5月5日
33 大正8年6月3日
34 大正8年6月4日
35 大正8年7月12日
36 大正8年8月11日
37 大正8年8月12日
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大正八年二月二一日
インフォメーション
種類:
伊都能売神諭
年月日:
1919(大正8)年2月21日(旧1月21日)
神霊界掲載号:
大正8年3月1日号(第81号) 16頁
神霊界八幡書店復刻版:
第4巻 210頁
八幡書店版伊都能売神諭:
117頁
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
is24
001
大正八年二月二十一日 旧正月二十一日
002
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
国常立之尊
(
くにとこたちのみこと
)
が
竜宮館
(
りうぐうやかた
)
の
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
の
神屋敷
(
かみやしき
)
に
現
(
あら
)
はれて、
003
天照彦之尊
(
あまてるひこのみこと
)
の
御魂
(
みたま
)
の
宿
(
やど
)
りた
言霊幸彦命
(
ことたまさちひこのみこと
)
の
体内
(
たいない
)
を
借
(
か
)
りて
世界改造
(
よのたてかえ
)
の
筆先
(
ふでさき
)
を
誌
(
しる
)
しおくぞよ。
004
明治
(
めいぢ
)
二十五年から
大出口
(
おほでぐち
)
直
(
なほ
)
の
手
(
て
)
を
借
(
か
)
りて
世界
(
せかい
)
に
出現事変
(
あること
)
一切
(
いつさい
)
を
日本
(
にほん
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
人民
(
じんみん
)
に
警告
(
しらし
)
てをいた
事
(
こと
)
の
実地
(
じつち
)
が
近
(
ちか
)
よりて
来
(
き
)
たぞよ。
005
日本
(
にほん
)
の
神国
(
しんこく
)
に
生
(
うま
)
れて
来
(
き
)
た
身魂
(
みたま
)
は
皆
(
みな
)
日本魂
(
やまとだましい
)
の
性来
(
せうらい
)
が
授
(
さづ
)
けて
在
(
あ
)
りて
上中下
(
じやうちうげ
)
の
三段
(
さんだん
)
の
身魂
(
みたま
)
が
天
(
てん
)
から
降
(
くざ
)
して
世界
(
せかい
)
を
経綸
(
しぐみ
)
させるやうに
天国
(
てんごく
)
の
政治
(
せいぢ
)
が
地上
(
ちじやう
)
に
写
(
うつ
)
して、
006
君
(
きみ
)
と
臣
(
をみ
)
と
民
(
たみ
)
とに
立別
(
たてわ
)
けて
在
(
あ
)
れども、
007
今
(
いま
)
は
世
(
よ
)
が
逆様
(
さかさま
)
に
成
(
な
)
りて
居
(
お
)
るから、
008
民
(
たみ
)
の
身魂
(
みたま
)
が
大臣
(
をおみ
)
小臣
(
おみ
)
となり、
009
大臣
(
おうみ
)
小臣
(
をみ
)
の
身魂
(
みたま
)
が
民
(
たみ
)
の
位置
(
くらい
)
に
落
(
を
)
ち、
010
其上
(
そのうへ
)
に
八頭八尾
(
やつがしらやつを
)
の
邪神
(
じやじん
)
が
守護
(
しゆごう
)
いたして、
011
斯世
(
このよ
)
を
体主霊従
(
あく
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
に
乱
(
みだ
)
して
了
(
しま
)
ふて
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
此
(
こ
)
の
惨害
(
ありさま
)
、
012
是
(
これ
)
を
何
(
な
)
んとも
思
(
おも
)
はぬやうに
成
(
な
)
りたのは、
013
日本
(
にほん
)
及
(
およ
)
び
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
が
皆
(
み
)
な
四
(
よ
)
ツ
足
(
あし
)
に
欺
(
ばか
)
され
切
(
き
)
つて
居
(
お
)
るからであるぞよ。
014
世界
(
せかい
)
を
経綸
(
けいりん
)
する
天職
(
てんしよく
)
の
備
(
そな
)
はりた
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
は
日本魂
(
やまとだましい
)
が
薩張
(
さつぱ
)
り
抜
(
ぬ
)
けて
了
(
しま
)
ふて、
015
九分
(
くぶ
)
まで
獣蓄
(
けもの
)
の
身魂
(
みたま
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
お
)
るぞよ。
016
天地
(
てんち
)
開闢
(
かいびやく
)
の
初
(
はじめ
)
の
世
(
よ
)
からの
約束
(
やくそく
)
の
時節
(
じせつ
)
が
参
(
まい
)
りたから、
017
愚図々々
(
ぐずぐず
)
致
(
いた
)
して
居
(
お
)
れんから、
018
今
(
いま
)
の
静
(
しづ
)
まりて
在
(
あ
)
る
間
(
うち
)
に
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
身魂
(
みたま
)
を
研
(
みが
)
いて
居
(
お
)
らんと、
019
東
(
ひがし
)
の
大空
(
おほぞら
)
から
西
(
にし
)
の
谷底
(
たにそこ
)
へ
天
(
てん
)
の
火
(
ひ
)
が
降
(
ふ
)
る
事
(
こと
)
が
出来
(
しゆつたい
)
いたしたら
俄
(
にわか
)
に、
020
栃面貌
(
とちめんぼう
)
を
振
(
ふ
)
つてアフンと
致
(
いた
)
さな
成
(
な
)
らぬやうになるぞよ。
021
それで
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
日本魂
(
やまとだましい
)
を
研
(
みが
)
けと
申
(
もう
)
すので
在
(
あ
)
るぞよ。
022
日本魂
(
やまとだましい
)
と
申
(
もう
)
すものは
天地
(
てんち
)
の
先祖
(
せんぞ
)
の
神
(
かみ
)
の
精神
(
せいしん
)
と
合一
(
あわ
)
した
心
(
こころ
)
で
在
(
あ
)
るぞよ。
023
至仁至愛
(
ぜん
)
の
大精神
(
だいせいしん
)
にして、
024
何事
(
なにごと
)
にも
心
(
こころ
)
を
配
(
くば
)
り
行届
(
ゆきとど
)
き、
025
凶事
(
きやうじ
)
に
逢
(
あ
)
ふとも、
026
大山
(
おほやま
)
の
如
(
ごと
)
く
微躯
(
びく
)
とも
致
(
いた
)
さず、
027
物質欲
(
ぶつしつよく
)
を
断
(
た
)
ちて
精神
(
せいしん
)
は
最
(
いと
)
も
安静
(
あんぜい
)
な
心
(
こころ
)
であるぞよ。
028
天
(
てん
)
を
相手
(
あいて
)
とし
凡人
(
ぼんじん
)
と
争
(
あらそ
)
はず、
029
天地
(
てんち
)
万有
(
ばんゆう
)
山野
(
やまぬの
)
海川
(
うみかわ
)
を
我
(
われ
)
の
所有
(
しよゆう
)
となし、
030
春夏秋冬
(
はるなつあきふゆ
)
も
昼
(
ひる
)
も
夜
(
よ
)
も
暗
(
やみ
)
も
雨
(
あめ
)
も
風
(
かぜ
)
も
雷
(
かみなり
)
も
霜
(
しも
)
も
雪
(
ゆき
)
も
皆
(
みな
)
我
(
わが
)
言霊
(
ことたま
)
の
自由
(
じゆう
)
に
為
(
な
)
し
得
(
え
)
る
魂
(
たま
)
であるぞよ。
031
如何
(
いか
)
なる
災禍
(
わざわい
)
に
逢
(
あ
)
ふも
艱苦
(
かんく
)
を
甞
(
なめ
)
るも
意
(
い
)
に
介
(
かい
)
せず、
032
幸運
(
こううん
)
に
向
(
むか
)
ふも
油断
(
ゆだん
)
せず、
033
生死一如
(
せいしいちによ
)
にして
昼夜
(
ちゆうや
)
の
往来
(
おうらい
)
する
如
(
ごと
)
く、
034
世事
(
せじ
)
一切
(
いつさい
)
を
惟神
(
かんながら
)
の
大道
(
おほみち
)
に
任
(
ま
)
かせ、
035
好
(
この
)
みも
無
(
な
)
く
憎
(
うら
)
みも
為
(
な
)
さず、
036
義
(
ぎ
)
を
重
(
おも
)
んじて
心裏
(
しんり
)
常
(
つね
)
に
安静
(
あんせい
)
なる
魂
(
たま
)
が
日本魂
(
やまとだましい
)
であるぞよ。
037
常
(
つね
)
に
心中
(
しんちう
)
長閑
(
のどか
)
にして、
038
川水
(
かわみづ
)
の
流
(
なが
)
るる
如
(
ごと
)
く、
039
末
(
すゑ
)
に
至
(
いた
)
る
程
(
ほど
)
深
(
ふか
)
くなりつつ
自然
(
しぜん
)
に
四海
(
しかい
)
に
達
(
たつ
)
し、
040
我意
(
わがい
)
を
起
(
おこ
)
さず、
041
才智
(
さいち
)
を
頼
(
たよ
)
らず、
042
天
(
てん
)
の
時
(
とき
)
に
応
(
おう
)
じて
神意
(
しんい
)
に
随
(
したが
)
つて
天下
(
てんか
)
公共
(
こうきやう
)
の
為
(
ため
)
に
活動
(
かつどう
)
し、
043
万難
(
ばんなん
)
を
撓
(
たゆ
)
まず
屈
(
くつ
)
せず、
044
無事
(
ぶじ
)
にして
善
(
ぜん
)
を
行
(
おこの
)
ふを
日本魂
(
やまとだましい
)
と
申
(
もう
)
すぞよ。
045
奇魂
(
くしみたま
)
能
(
よ
)
く
活動
(
かつどう
)
する
時
(
とき
)
は
大人
(
だいにん
)
の
行
(
おこな
)
ひ
備
(
そな
)
はり、
046
真
(
しん
)
の
智者
(
ちしや
)
となり、
047
物
(
もの
)
を
以
(
もつ
)
て
物
(
もの
)
を
見極
(
みきわ
)
め、
048
自己
(
おのれ
)
に
等
(
ひと
)
しからん
事
(
こと
)
を
欲
(
よく
)
せずして
身魂
(
みたま
)
共
(
とも
)
に
平静
(
へいぜい
)
なり。
049
小人
(
せうにん
)
なるものは
自己
(
おのれ
)
を
本
(
もと
)
として
物
(
もの
)
を
見
(
み
)
、
050
自已
(
おのれ
)
に
等
(
ひと
)
しからん
事
(
こと
)
を
欲
(
よく
)
するが
故
(
ゆへ
)
に、
051
常
(
つね
)
に
心中
(
しんちう
)
静
(
しづ
)
かならず、
052
之
(
これ
)
を
体主霊従
(
あく
)
の
精神
(
せいしん
)
と
申
(
もう
)
すぞよ。
053
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
一般
(
いつぱん
)
の
心
(
こころ
)
は
皆
(
みな
)
この
心
(
こころ
)
で
在
(
あ
)
るぞよ。
054
誠
(
まこと
)
の
日本魂
(
やまとだましい
)
のある
人民
(
じんみん
)
は
其
(
その
)
意志
(
こころ
)
平素
(
つね
)
に
内
(
うち
)
にのみ
向
(
むか
)
ひ、
055
自己
(
おのれ
)
の
独
(
ひと
)
り
知
(
し
)
る
所
(
ところ
)
を
慎
(
つつし
)
み、
056
自已
(
おのれ
)
の
力量
(
りきりやう
)
才覚
(
さいかく
)
を
人
(
ひと
)
に
知
(
し
)
られん
事
(
こと
)
を
求
(
もと
)
めず、
057
天地
(
てんち
)
神明
(
しんめい
)
の
道
(
みち
)
に
従
(
したが
)
ひ
交
(
まじ
)
はり、
058
神
(
かみ
)
の
代表
(
だいひやう
)
となりて
善言美辞
(
ぜんげんびし
)
を
用
(
もち
)
ひ、
059
光風
(
こうふう
)
霽月
(
さいげつ
)
の
如
(
ごと
)
き
人格
(
じんかく
)
を
具
(
そな
)
へて
自然
(
しぜん
)
に
世
(
よ
)
に
光輝
(
こうき
)
を
放
(
はな
)
つ
身魂
(
みたま
)
であるぞよ。
060
心神
(
しんしん
)
常
(
つね
)
に
空虚
(
くうきよ
)
にして
一点
(
いつてん
)
の
私心
(
ししん
)
無
(
な
)
ければ、
061
常永
(
とこしえ
)
に
胸中
(
きやうちう
)
に
神国
(
しんこく
)
あり、
062
何事
(
なにごと
)
も
優
(
すぐ
)
れ
勝
(
まさ
)
りたる
行動
(
こうどう
)
を
好
(
この
)
み、
063
善者
(
ぜんしや
)
を
喜
(
よろ
)
こびて
友
(
とも
)
となし、
064
劣
(
おと
)
り
汚
(
けが
)
れたるを
憐
(
あわれ
)
み
且
(
か
)
つ
恵
(
めぐ
)
む、
065
富貴
(
ふうき
)
を
欲
(
よく
)
せず
羨
(
うらや
)
まず、
066
貧賤
(
ひんせん
)
を
厭
(
いと
)
はず
侮
(
あなど
)
らず、
067
只々
(
ただただ
)
天下
(
てんか
)
の
為
(
ため
)
に
至善
(
しぜん
)
を
尽
(
つく
)
す
事
(
こと
)
のみに
焦心
(
せうしん
)
す、
068
是
(
こ
)
の
至心
(
ししん
)
至情
(
しぜう
)
は
日本魂
(
やまとだましい
)
の
発動
(
はつどう
)
であるぞよ。
069
我身
(
わがみ
)
富貴
(
ふうき
)
に
処
(
しよ
)
しては
君国
(
くんこく
)
の
為
(
ため
)
に
心魂
(
しんこん
)
を
捧
(
ささ
)
げ、
070
貧
(
ひん
)
に
処
(
しよ
)
しては
簡易
(
かんやう
)
の
生活
(
せいかつ
)
に
甘
(
あま
)
んじ、
071
欲望
(
よくぼう
)
を
制
(
せい
)
し
暇
(
いとま
)
にも
他
(
た
)
を
害
(
がい
)
せず、
072
自暴
(
じばう
)
自棄
(
じしつ
)
せず、
073
天命
(
てんめい
)
を
楽
(
たのし
)
みて
自己
(
じこ
)
応分
(
おうぶん
)
の
天職
(
てんしよく
)
を
守
(
まも
)
る、
074
是
(
これ
)
が
日本魂
(
やまとだましい
)
の
発動
(
はつどう
)
であるぞよ。
075
天下修齋
(
てんかしうさい
)
の
大神業
(
だいしんぎやう
)
に
参加
(
さんか
)
する
共
(
とも
)
決
(
けつ
)
して
周章
(
あわて
)
ず
騷
(
さわ
)
がず、
076
身魂
(
しんこん
)
常
(
つね
)
に
洋々
(
やうやう
)
として
大海
(
だいかい
)
の
如
(
ごと
)
く、
077
天
(
てん
)
の
空
(
むなし
)
うして
鳥
(
とり
)
の
飛
(
と
)
ぶに
任
(
まか
)
すが
如
(
ごと
)
く、
078
海
(
うみ
)
の
広
(
ひろ
)
くして
魚
(
うを
)
の
踊
(
おど
)
るに
従
(
したが
)
ふが
如
(
ごと
)
き
不動
(
ふどう
)
の
精神
(
せいしん
)
を
常
(
つね
)
に
養
(
やしな
)
ふ、
079
是
(
これ
)
が
神政成就
(
しんせいじようじゆ
)
の
神業
(
しんげう
)
に
奉仕
(
ほうじ
)
する
身魂
(
みたま
)
の
行動
(
こうどう
)
でなけねば
成
(
な
)
らぬのであるぞよ。
080
凡人
(
ぼんじん
)
の
見
(
み
)
て
善事
(
ぜんじ
)
と
為
(
な
)
す
事
(
こと
)
にても
神
(
かみ
)
の
法
(
ほう
)
に
照
(
てら
)
して
悪
(
あ
)
しき
事
(
こと
)
は
是
(
これ
)
を
為
(
な
)
さず、
081
凡人
(
ぼんじん
)
の
見
(
み
)
て
悪
(
あく
)
と
為
(
な
)
す
事
(
こと
)
にても
神
(
かみ
)
の
誠
(
まこと
)
の
道
(
みち
)
に
照
(
てら
)
して
善
(
よ
)
き
事
(
こと
)
は
勇
(
いさ
)
みて
之
(
これ
)
を
遂行
(
すいこう
)
すべし。
082
天意
(
てんい
)
に
従
(
した
)
がひ
大業
(
たいぎやう
)
を
為
(
な
)
さんとするものは
一疋
(
いつぴき
)
の
虫
(
むし
)
と
雖
(
いへど
)
も
妄
(
みだり
)
に
之
(
これ
)
を
傷害
(
しやうがい
)
せず、
083
至仁
(
しじん
)
至愛
(
しあい
)
にして
万有
(
ばんゆう
)
を
保護
(
ほご
)
し、
084
世
(
よ
)
の
乱
(
らん
)
に
乗
(
ぜう
)
じて
望
(
のぞみ
)
を
興
(
おこ
)
さぬ
至粋
(
しすい
)
至純
(
しじゆん
)
の
精神
(
せいしん
)
を
保
(
たも
)
つ、
085
是
(
これ
)
が
誠
(
まこと
)
の
日本魂
(
やまとだましい
)
の
発動
(
はつどう
)
であるぞよ。
086
今度
(
こんど
)
の
二度目
(
にどめ
)
の
天之岩戸開
(
あまのいわとびら
)
きの
御用
(
ごよう
)
に
立
(
た
)
つ
身魂
(
みたま
)
は
是丈
(
これだけ
)
の
身魂
(
みたま
)
の
覚悟
(
かくご
)
が
無
(
な
)
ければ
到底
(
とうてい
)
終
(
をは
)
りまで
勤
(
つと
)
めると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
んから、
087
毎度
(
いつも
)
筆先
(
ふでさき
)
で
日本魂
(
やまとだましい
)
を
研
(
みが
)
いて
下
(
くだ
)
されと
申
(
もう
)
して
知
(
し
)
らして
在
(
あ
)
るぞよ。
088
今
(
いま
)
の
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
は
九分九厘
(
くぶくりん
)
まで
日本魂
(
やまとだましい
)
が
曇
(
くも
)
り
切
(
き
)
りて
了
(
しま
)
ふて
居
(
お
)
るから、
089
今
(
いま
)
の
人民
(
じんみん
)
の
所作柄
(
しよさがら
)
と
申
(
もう
)
すものは
薩張
(
さつぱ
)
り
精神
(
せいしん
)
を
利害
(
りがい
)
のために
左右
(
さゆう
)
せられて、
090
一寸
(
いつすん
)
先
(
さ
)
きは
暗黒
(
あんこく
)
であるから、
091
何時
(
いつ
)
も
心
(
こころ
)
が
急
(
せつ
)
ろしうて、
092
一寸
(
ちよつと
)
の
事変
(
こと
)
にも
狼狽
(
うろた
)
え
騷
(
いそ
)
いで
顏
(
かほ
)
の
色
(
いろ
)
まで
変
(
か
)
えて
了
(
しま
)
ふ
人民
(
じんみん
)
計
(
ばか
)
りで
在
(
あ
)
るぞよ。
093
是
(
これ
)
では
到底
(
とうてい
)
日本
(
にほん
)
の
神国
(
しんこく
)
の
人民
(
じんみん
)
とは
申
(
もう
)
されんぞよ。
094
今
(
いま
)
の
人民
(
じんみん
)
の
精神
(
せいしん
)
と
申
(
もう
)
すものは
体主霊従
(
あく
)
であるから
心
(
こころ
)
は
平素
(
いつも
)
外面
(
そと
)
ばかりに
走
(
はし
)
り、
095
人前
(
ひとまへ
)
だけは
殊勝
(
しうせう
)
らしく
慎
(
つつ
)
しみて
居
(
お
)
れど、
096
内心
(
ないしん
)
と
申
(
もう
)
すものは
頑空
(
がんくう
)
妄慮
(
もうりやう
)
であるから、
097
少
(
すこ
)
しの
事
(
こと
)
にも
微躯
(
びく
)
付
(
つ
)
いて
外国
(
がいこく
)
の
四
(
よ
)
ツ
足
(
あし
)
に
喰
(
くわ
)
えて
振
(
ふ
)
るやうな
難
(
め
)
に
逢
(
あは
)
されて
居
(
お
)
りても
未
(
ま
)
だ
気
(
き
)
が
付
(
つ
)
かぬ
厄介
(
やつかい
)
な
人民
(
じんみん
)
であるぞよ。
098
今
(
いま
)
の
人民
(
じんみん
)
は
霊界
(
れいかい
)
の
事実
(
こと
)
が
頭
(
あたま
)
から
少
(
ちつ
)
とも
解
(
わか
)
りて
居
(
お
)
らんから、
099
万古末代
(
まんごまつだい
)
生
(
い
)
き
通
(
とほ
)
しの
真理
(
しんり
)
を
弁
(
わき
)
まへず、
100
現世
(
このよ
)
でさえ
立派
(
りつぱ
)
に
暮
(
くら
)
したら
死後
(
しご
)
は
堂
(
どう
)
でも
搆
(
かま
)
はぬと
云
(
い
)
ふ
一般
(
いつぱん
)
の
馬鹿
(
ばか
)
な
身魂
(
みたま
)
で
在
(
あ
)
るから、
101
天地神明
(
てんちしんめい
)
の
御威光
(
ごいこう
)
も
畏
(
おそ
)
れず、
102
現世
(
げんざい
)
の
富貴
(
ふうき
)
安逸
(
あんいつ
)
快楽
(
くわいらく
)
のみに
心
(
こころ
)
を
奪
(
と
)
られて
貧
(
まづしき
)
を
蛇蠍
(
だかつ
)
の
如
(
ごと
)
くに
忌
(
い
)
み
嫌
(
きら
)
い、
103
精神
(
せいしん
)
が
腐
(
くさ
)
ろうが
天則
(
てんそく
)
を
外
(
はず
)
そうが
其
(
そ
)
んな
事
(
こと
)
には
毛程
(
けほど
)
も
心配
(
しんぱい
)
いたさず、
104
黄金
(
おうごん
)
万能
(
ばんのう
)
主義
(
しゆぎ
)
の
信者
(
しんじや
)
に
落
(
お
)
ち
込
(
こ
)
み、
105
国家
(
こつか
)
の
為
(
ため
)
に
身命
(
しんめい
)
を
捧
(
ささ
)
げんとする
真人
(
もの
)
を
馬鹿
(
ばか
)
ものの
如
(
よ
)
うに
詈
(
ののし
)
り
嘲
(
あざけ
)
り、
106
死
(
し
)
ぬ
事
(
こと
)
を
厭
(
いと
)
ひ
下
(
くだ
)
らぬ
体欲
(
たいよく
)
に
耽
(
ふけ
)
りて、
107
肝心
(
かんじん
)
の
天
(
てん
)
の
使命
(
しめい
)
の
降
(
くざ
)
つた
神
(
かみ
)
の
生
(
い
)
き
宮
(
みや
)
の
身魂
(
みたま
)
である
事
(
こと
)
を
忘
(
わす
)
れて
居
(
お
)
るから、
108
世界
(
せかい
)
は
日
(
ひ
)
に
増
(
ま
)
しに
悪事
(
あくじ
)
災害
(
さいがい
)
が
発生
(
はつせい
)
いたすので
在
(
あ
)
るぞよ。
109
少
(
すこ
)
し
順境
(
じゆんきやう
)
に
向
(
むか
)
えば
千年
(
せんねん
)
も
万年
(
まんねん
)
も
生
(
い
)
き
度
(
た
)
いと
申
(
もう
)
し、
110
少
(
すこ
)
し
逆境
(
ぎやくきやう
)
に
落
(
お
)
つれば
直
(
ただち
)
に
斯
(
こ
)
の
結構
(
けつこう
)
な
神国
(
しんこく
)
を
畏
(
をそ
)
れ
果敢
(
はか
)
なみ、
111
名聞
(
なきく
)
に
恥
(
はじ
)
るが
故
(
ゆへ
)
に
誠
(
まこと
)
を
忘
(
わす
)
れ
利欲
(
りよく
)
に
眼
(
まなこ
)
眩
(
くら
)
みて
義
(
ぎ
)
を
弁
(
わきま
)
へず
天命
(
てんめい
)
を
覚
(
さと
)
らず、
112
自己
(
おのれ
)
よりも
富貴
(
ふうき
)
の
人
(
ひと
)
を
羨
(
うら
)
やみ
且
(
か
)
つソネミ、
113
自己
(
おのれ
)
よりも
貧賤
(
ひんせん
)
なる
人
(
ひと
)
を
侮
(
あなど
)
り
軽蔑
(
さげす
)
み
凌
(
しの
)
ぎ
苦
(
くる
)
しめ、
114
才智
(
さいち
)
芸能
(
げいのう
)
の
自己
(
おのれ
)
より
勝
(
すぐ
)
れたる
人
(
ひと
)
に
従
(
したが
)
ひ
学
(
まな
)
ぶ
事
(
こと
)
を
為
(
な
)
さず、
115
却
(
かへつ
)
て
之
(
これ
)
を
譏
(
そし
)
り、
116
自己
(
おのれ
)
の
足
(
た
)
らざるを
補
(
おぎな
)
ふ
精神
(
せいしん
)
毫
(
ごう
)
もなく、
117
善
(
よ
)
かれ
悪
(
わる
)
かれ
自己
(
おのれ
)
を
賞
(
ほ
)
め、
118
且
(
か
)
つ
自己
(
おのれ
)
に
追従
(
ついせう
)
するものを
親
(
した
)
しみて
害毒
(
がいどく
)
を
招
(
まね
)
き、
119
遂
(
つい
)
に
又
(
ま
)
た
之
(
これ
)
を
悪
(
にく
)
み、
120
智者
(
ちしや
)
賢者
(
けんしや
)
に
問
(
と
)
ふ
事
(
こと
)
を
愧
(
は
)
ぢて
一生
(
いつせう
)
無知
(
むち
)
愚鈍
(
ぐどん
)
の
生活
(
せいかつ
)
を
送
(
おく
)
る
憐
(
あわ
)
れな
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
の
度根性
(
どこんぜう
)
で
在
(
あ
)
るから、
121
何時
(
いつ
)
までも
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
暗黒界
(
くらがり
)
で、
122
我
(
われ
)
と
我手
(
わがで
)
に
要
(
い
)
らん
困難
(
こんなん
)
を
致
(
いた
)
す
人民
(
じんみん
)
計
(
ばか
)
りで、
123
神
(
かみ
)
の
眼
(
め
)
からは
可愛想
(
かあいそう
)
で
見
(
み
)
て
居
(
お
)
れんから、
124
今度
(
こんど
)
は
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
の
目
(
め
)
を
醒
(
さま
)
して
改心
(
かいしん
)
さして
結構
(
けつこう
)
な
神代
(
かみよ
)
に
立直
(
たてなほ
)
すので
在
(
あ
)
るぞよ。
125
余
(
あま
)
り
世界
(
せかい
)
の
曇
(
くも
)
りやうが
激
(
はげ
)
しいから、
126
神界
(
しんかい
)
も
中々
(
なかなか
)
骨
(
ほね
)
が
折
(
お
)
れるぞよ。
127
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
の
中
(
なか
)
の
悪
(
あく
)
の
身魂
(
みたま
)
を
平
(
たひら
)
げて
了
(
しま
)
ふて、
128
世
(
よ
)
の
立直
(
たてなほ
)
し
致
(
いた
)
すのなれば
容易
(
たやすい
)
なれど
神
(
かみ
)
は
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
を
一人
(
いちにん
)
もツツボに
致
(
いた
)
し
度
(
と
)
もないから、
129
色々
(
いろいろ
)
と
申
(
もう
)
して
永
(
なが
)
らく
出口
(
でぐち
)
直
(
なほ
)
の
手
(
て
)
で
警告
(
しらし
)
たので
在
(
あ
)
れども、
130
余
(
あま
)
り
何時
(
いつ
)
までも
守護神
(
しゆごうじん
)
人民
(
じんみん
)
が
聞
(
き
)
いて
下
(
くだ
)
さらぬと
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ずの
事
(
こと
)
に
致
(
いた
)
さねば
成
(
な
)
らぬから、
131
神
(
かみ
)
も
中々
(
なかなか
)
辛
(
つら
)
い
思
(
おも
)
ひを
致
(
いた
)
して
居
(
お
)
るから、
132
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
ならチツトは
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
も
推量
(
すいりよう
)
いたして
早
(
はや
)
く
身魂
(
みたま
)
を
研
(
みが
)
いて
神国
(
しんこく
)
の
行動
(
おこない
)
を
為
(
し
)
て
下
(
くだ
)
され。
133
何時
(
いつ
)
までも
神
(
かみ
)
は
人民
(
じんみん
)
に
説
(
と
)
き
諭
(
さと
)
して
居
(
お
)
る
暇
(
いとま
)
がないから、
134
改心
(
かいしん
)
いたすなら
今
(
いま
)
の
間
(
うち
)
であるぞよ。
135
今
(
いま
)
の
人民
(
じんみん
)
の
心
(
こころ
)
に
合
(
あ
)
ふやうな
行為
(
おこない
)
は
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に
叶
(
かな
)
はず、
136
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に
叶
(
かな
)
ふ
行為
(
おこない
)
いたす
人民
(
じんみん
)
は
俗悪
(
ぞくあく
)
世界
(
せかい
)
の
鼻
(
はな
)
の
高
(
たか
)
い
人民
(
じんみん
)
の
心
(
こころ
)
に
叶
(
かな
)
はぬから、
137
腰
(
こし
)
の
弱
(
よわ
)
い
日本魂
(
やまとだましい
)
の
腐
(
くさ
)
りた
人民
(
じんみん
)
は
残
(
のこ
)
らず
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
に
従
(
つ
)
いて
了
(
しま
)
ふて、
138
譬
(
たと
)
え
天道
(
てんどう
)
に
叶
(
かな
)
はぬ
事
(
こと
)
でも
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
の
善
(
よ
)
いと
申
(
もう
)
す
事
(
こと
)
は
靡
(
なび
)
くなり、
139
天道
(
てんどう
)
に
叶
(
かな
)
ふた
結構
(
けつこう
)
な
事業
(
こと
)
でも
世界
(
せかい
)
から
悪
(
わる
)
く
言
(
ゆ
)
はれたら
直
(
す
)
ぐに
止
(
や
)
めて
了
(
しま
)
ふなり、
140
只
(
ただ
)
眼
(
め
)
の
前
(
まへ
)
の
名利
(
めいり
)
を
求
(
もと
)
め、
141
形
(
かたち
)
の
欲
(
よく
)
に
迷
(
まよ
)
ふて
天津誠
(
あまつまこと
)
を
知
(
し
)
らず、
142
故
(
ゆへ
)
に
斯
(
こ
)
の
結構
(
けつこう
)
な
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
の
誠
(
まこと
)
の
教
(
をしへ
)
を
迷信教
(
めいしんきやう
)
とか、
143
怪宗
(
かいしう
)
とか、
144
危険集団
(
きけんしうだん
)
とか
申
(
もう
)
して、
145
新聞
(
しんぶん
)
にまで
書
(
か
)
いて
悪
(
わる
)
く
申
(
もう
)
すので
在
(
あ
)
るが、
146
今
(
いま
)
の
俗悪
(
ぞくあく
)
世界
(
せかい
)
の
新聞
(
しんぶん
)
などに
良
(
よ
)
く
言
(
ゆ
)
はれる
様
(
やう
)
な
世間向
(
せけんむ
)
きのする
教
(
をしへ
)
で
在
(
あ
)
りたら
却
(
かへつ
)
て
斯
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
の
教
(
をしへ
)
は
悪
(
あく
)
の
教
(
をしへ
)
であるぞよ。
147
悪
(
わる
)
く
言
(
い
)
はれて
良
(
よ
)
く
成
(
な
)
る
経綸
(
しぐみ
)
であると
明治
(
めいぢ
)
二十五年から
知
(
し
)
らして
置
(
お
)
いた
事
(
こと
)
の
実地
(
じつち
)
が
出
(
で
)
て
参
(
まい
)
りたので
在
(
あ
)
るから、
148
世間
(
せけん
)
から
悪
(
わる
)
く
言
(
ゆ
)
はれる
程
(
ほど
)
此
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
の
教
(
をしへ
)
は
結構
(
けつこう
)
になるので
在
(
あ
)
るぞよ。
149
今
(
いま
)
の
人民
(
じんみん
)
は
人
(
ひと
)
から
褒
(
ほ
)
められると
過
(
す
)
ぎた
事
(
こと
)
でも
大変
(
たいへん
)
に
歓
(
よろ
)
こび
且
(
か
)
つ
人
(
ひと
)
にほこり
高振
(
たかぶ
)
りたがり、
150
又
(
また
)
自己
(
おのれ
)
を
譏
(
そし
)
るのを
聞
(
き
)
いては
実際
(
じつさい
)
なれば
驚
(
おどろ
)
き
周章
(
あわ
)
て
顏
(
かほ
)
の
色
(
いろ
)
まで
蒼
(
あを
)
くし、
151
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
を
譏
(
そし
)
られると
大変
(
たいへん
)
に
立腹
(
りつぷく
)
いたして
名譽
(
めいよ
)
恢復
(
くわいふく
)
の
訴訟
(
そせう
)
を
起
(
おこ
)
し、
152
自己
(
おのれ
)
の
過失
(
くわしつ
)
を
飾
(
かざ
)
り、
153
又
(
また
)
は
隠
(
かく
)
し、
154
非
(
ひ
)
を
遂
(
と
)
げて
改心
(
かいしん
)
する
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
らず、
155
自己
(
おのれ
)
の
心
(
こころ
)
の
邪悪
(
じやあく
)
なるを
知
(
し
)
りつつ
人
(
ひと
)
が
賞
(
ほ
)
めて
呉
(
く
)
れると
自己
(
おのれ
)
の
邪悪
(
じやあく
)
は
誰
(
たれ
)
も
知
(
し
)
らぬと
気
(
き
)
を
赦
(
ゆる
)
し、
156
自己
(
おのれ
)
の
欲
(
よく
)
する
事
(
こと
)
は
譬
(
たと
)
え
少々
(
せうせう
)
罪悪
(
つみあく
)
なりと
承知
(
せうち
)
しながら
善人
(
ぜんじん
)
の
諫言
(
れんげん
)
を
耳
(
みみ
)
に
入
(
い
)
れず、
157
却
(
かへつ
)
て
其
(
その
)
誠
(
まこと
)
の
人
(
ひと
)
を
悪人
(
あくにん
)
扱
(
あつか
)
ひに
致
(
いた
)
すやうに
成
(
な
)
りた
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
であるから、
158
况
(
ま
)
して
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
申
(
もう
)
す
事
(
こと
)
は
聞
(
き
)
きさうな
筈
(
はづ
)
はなけれども、
159
天
(
てん
)
から
貰
(
もら
)
ふた
直霊
(
ちよくれい
)
の
御魂
(
みたま
)
にチツトは
尋
(
たづ
)
ねて
見
(
み
)
たら
神
(
かみ
)
の
申
(
もう
)
す
事
(
こと
)
は
解
(
わか
)
らねば
成
(
な
)
らぬ
筈
(
はづ
)
で
在
(
あ
)
るぞよ。
160
結構
(
けつこう
)
な
直霊
(
たま
)
を
我身
(
わがみ
)
に
抱
(
かか
)
え
乍
(
なが
)
ら、
161
小人
(
せうにん
)
罪
(
つみ
)
を
作
(
つく
)
りて
知
(
し
)
らぬとは
余
(
あま
)
りで
在
(
あ
)
るぞよ。
162
間
(
ま
)
がな
隙
(
すき
)
がな
人
(
ひと
)
の
非事
(
ひじ
)
を
探
(
さが
)
したり、
163
人
(
ひと
)
の
名与
(
めいよ
)
を
毀
(
きづづ
)
けて
自己
(
おのれ
)
の
眼識
(
がんしき
)
が
高
(
たか
)
く
成
(
な
)
つたやうに
考
(
かん
)
がへ
且
(
か
)
つ
又
(
ま
)
たそれを
偉
(
えら
)
いやうに
思
(
おも
)
ふて
自慢
(
じまん
)
を
致
(
いた
)
したり、
164
天道
(
てんどう
)
に
背
(
そむ
)
いて
俗悪
(
ぞくあく
)
世界
(
せかい
)
の
名与
(
めいよ
)
を
求
(
もと
)
めたり、
165
義
(
ぎ
)
に
背
(
そむ
)
いて
利己主義
(
りこしゆぎ
)
を
立貫
(
たてぬ
)
き
高貴
(
かうき
)
に
媚
(
こ
)
びへつらい、
166
以
(
もつ
)
て
我身
(
わがみ
)
の
栄達
(
はんたつ
)
を
計
(
はか
)
り
人
(
ひと
)
の
目
(
め
)
を
眩
(
くら
)
まして
利
(
り
)
を
企
(
たく
)
み、
167
浮雲
(
うきぐも
)
の
如
(
ごと
)
き
富貴
(
ふうき
)
を
希望
(
きぼう
)
して
一生懸命
(
いつせうけんめい
)
に
心身
(
しんしん
)
を
労
(
ろう
)
し、
168
終
(
つい
)
には
子孫
(
しそん
)
断絶
(
だんぜつ
)
の
因
(
いん
)
と
成
(
な
)
るを
覚
(
さと
)
らず、
169
我
(
わが
)
霊魂
(
みたま
)
の
永苦
(
えいく
)
を
省
(
かへり
)
みず、
170
只
(
ただ
)
現在
(
げんざい
)
に
於
(
おい
)
てのみ
自己
(
おのれ
)
在
(
あ
)
る
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
つて
人
(
ひと
)
在
(
あ
)
る
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
らず、
171
自己
(
おのれ
)
に
利益
(
りえき
)
あれば
公道
(
こうどう
)
を
破
(
やぶ
)
り、
172
人
(
ひと
)
を
害
(
そこの
)
ふをも
顧
(
かへり
)
みずして
近
(
ちか
)
きは
其
(
その
)
身
(
み
)
を
亡
(
ほろ
)
ぼし、
173
遠
(
とほ
)
きは
其
(
その
)
家
(
いへ
)
を
亡
(
ほろ
)
ぼす
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
らず、
174
我程
(
われほど
)
の
立派
(
りつぱ
)
な
利発
(
りはつ
)
ものはなしと
慢心
(
まんしん
)
して
獣族
(
けもの
)
境界
(
きやうかい
)
に
安
(
やす
)
んじ、
175
親子
(
おやこ
)
兄弟
(
きやうだい
)
他人
(
たにん
)
の
区別
(
くべつ
)
もなく、
176
利害
(
りがい
)
の
為
(
ため
)
には
互
(
たがひ
)
に
敵視
(
てきし
)
する
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
有様
(
ありさま
)
。
177
此様
(
こん
)
な
沒義道
(
もぎどう
)
な
汚
(
けが
)
らはしき
世
(
よ
)
が
何時
(
いつ
)
までも
続
(
つづ
)
きそうな
事
(
こと
)
はないぞよ。
178
此世
(
このよ
)
が
何時
(
いつ
)
までも
此
(
この
)
調子
(
ちようし
)
で
行
(
ゆ
)
く
如
(
よ
)
うな
事
(
こと
)
で
在
(
あ
)
りたら
天地
(
てんち
)
の
間
(
あいだ
)
は
神
(
かみ
)
は
一柱
(
ひとはしら
)
もないので
在
(
あ
)
るぞよ。
179
今度
(
こんど
)
は
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
の
竜宮館
(
りうぐうやかた
)
から
天地
(
てんち
)
に
神
(
かみ
)
が
在
(
あ
)
るかないかを
明白
(
あきらか
)
に
解
(
わ
)
けて
見
(
み
)
せて、
180
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
に
改心
(
かいしん
)
さして
松
(
まつ
)
の
世
(
よ
)
ミロクの
神代
(
かみよ
)
と
致
(
いた
)
して、
181
世界
(
せかい
)
一列
(
いちれつ
)
勇
(
いさ
)
んで
暮
(
くら
)
すやうに
世
(
よ
)
を
替
(
か
)
へて
了
(
しま
)
ふのであるぞよ。
182
夫
(
そ
)
れに
成
(
な
)
る
迄
(
まで
)
に
世界
(
せかい
)
の
黄泉津比良坂
(
おほとうげ
)
が
在
(
あ
)
るから、
183
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
精神
(
せいしん
)
を
根本
(
こつぽん
)
から
立替
(
たてかへ
)
て
了
(
しま
)
ふて
誠
(
まこと
)
の
日本魂
(
やまとだましい
)
に
立帰
(
たちかへ
)
り、
184
神国
(
しんこく
)
成就
(
じやうじゆう
)
の
御用
(
ごよう
)
を
勤
(
つと
)
めて、
185
末代
(
まつだい
)
神国
(
しんこく
)
の
名
(
な
)
を
残
(
のこ
)
して
下
(
くだ
)
され、
186
神
(
かみ
)
が
誠
(
まこと
)
のものにはドンナ
神力
(
しんりき
)
も
蔭
(
かげ
)
から
渡
(
わた
)
して
与
(
や
)
るぞよ。
187
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
い
改心
(
かいしん
)
が
結構
(
けつこう
)
であるぞよ。
188
明治
(
めいぢ
)
二十五年からの
筆先
(
ふでさき
)
は
充分
(
じうぶん
)
に
腹
(
はら
)
へ
入
(
い
)
れて
見
(
み
)
て
貰
(
もら
)
はぬと、
189
大変
(
たいへん
)
な
取違
(
とりちが
)
いを
致
(
いた
)
すものが
出来
(
でき
)
るぞよ。
190
この
綾部
(
あやべ
)
へ
出
(
で
)
て
来
(
こ
)
ねば
神徳
(
しんとく
)
が
貰
(
もら
)
えんやうに
思
(
おも
)
ふて、
191
一家
(
いつか
)
を
挙
(
あ
)
げて
移住
(
いじう
)
したり、
192
今迄
(
いままで
)
の
結構
(
けつこう
)
な
職業
(
しよくぎやう
)
まで
捨
(
す
)
てたり、
193
学校
(
がくこう
)
を
退学
(
たいがく
)
したりして
迄
(
まで
)
大本
(
おほもと
)
へ
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るやうな
事
(
こと
)
は
神慮
(
しんりよ
)
に
叶
(
かな
)
はぬぞよ。
194
大本
(
おほもと
)
の
祝詞
(
のりと
)
の
中
(
なか
)
にも
学
(
まな
)
びの
術
(
わざ
)
に
戦
(
いくさ
)
の
法
(
のり
)
に
益々
(
いやます
)
も
開
(
ひら
)
け
添
(
そ
)
はりて
玉垣
(
たまがき
)
の
内津御国
(
うちつみくに
)
は
細矛
(
くわちほこ
)
千足国
(
ちたるのくに
)
心安国
(
うらやすくに
)
と
云々
(
うんぬん
)
と
出
(
で
)
てあらうがな。
195
学
(
まな
)
びの
術
(
わざ
)
を
捨
(
すて
)
てまで
信心
(
しんじん
)
いたせとは
申
(
もう
)
さんぞよ。
196
それとも
事情
(
じじやう
)
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ぬ
事
(
こと
)
があれば
仕方
(
しかた
)
はなけれども、
197
悔
(
くや
)
しい
残念
(
ざんねん
)
を
忍耐
(
こば
)
ることの
出来
(
でき
)
んやうな
身魂
(
みたま
)
でありたら
到底
(
とうてい
)
神
(
かみ
)
の
御用
(
ごよう
)
どころか
我身
(
わがみ
)
一
(
ひと
)
つさえも
修
(
おさ
)
まらんぞよ。
198
是
(
これ
)
から
大本
(
おほもと
)
の
中
(
なか
)
も
充分
(
じうぶん
)
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
け
合
(
あ
)
ふて
落度
(
おちど
)
のなき
様
(
やう
)
に
心得
(
こころえ
)
て
下
(
くだ
)
さらんと
斯
(
こ
)
の
結構
(
けつこう
)
な
神国
(
しんこく
)
の
教
(
をしへ
)
の
名
(
な
)
を
汚
(
けが
)
す
事
(
こと
)
に
成
(
な
)
りて
却
(
かへつ
)
て
世界
(
せかい
)
から
悪
(
わ
)
るく
申
(
もう
)
されても
弁解
(
べんかい
)
の
出来
(
でき
)
ぬ
事
(
こと
)
が
出来
(
しつたい
)
するぞよ。
199
此
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
の
名
(
な
)
を
汚
(
けが
)
すものは
大本
(
おほもと
)
の
中
(
なか
)
から
出現
(
しつげん
)
するぞよ。
200
外部
(
そと
)
からは
指
(
ゆび
)
一本
(
いつぽん
)
さわる
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ぬ
完全
(
かんぜん
)
で
在
(
ある
)
と
毎度
(
まいど
)
筆先
(
ふでさき
)
に
出
(
だし
)
て
知
(
しら
)
したが
余程
(
よほど
)
是
(
ここ
)
からは
何彼
(
なにか
)
の
事
(
こと
)
を
気配
(
きくばり
)
いたして
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
背
(
そむ
)
かぬ
様
(
やう
)
に
善
(
ぜん
)
一筋
(
ひとすじ
)
の
行
(
おこな
)
ひを
致
(
いた
)
して
神
(
かみ
)
の
善
(
よ
)
き
名
(
な
)
を
出
(
だす
)
やうに
致
(
いた
)
して
下
(
くだ
)
されよ。
201
何
(
なに
)
も
分
(
わか
)
らずに
人民
(
じんみん
)
の
心
(
こころ
)
の
騒
(
さわ
)
ぐ
様
(
やう
)
な
事
(
こと
)
を
申
(
もうす
)
で
無
(
ない
)
ぞよ
気
(
き
)
を
付
(
つけ
)
るぞよ。
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PTC2 出口王仁三郎の霊界物語で透見する世界現象 T之巻
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霊界物語ネットに出口王仁三郎の
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