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伊都能売神諭
01 大正7年12月2日
02 (年月日不明)
03 大正7年12月22日
13 大正7年12月23日
05 大正7年12月24日
04 大正7年12月25日
06 大正7年12月26日
08 大正7年12月27日
07 大正8年1月1日
09 大正8年1月2日
10 大正8年1月2日
11 大正8年1月5日
12 大正8年1月11日
14 大正8年1月19日
17 大正8年1月21日
18 大正8年1月25日
19 大正8年1月25日
15 大正8年1月27日
20 大正8年1月27日
16 大正8年2月6日
21 大正8年2月13日
22 大正8年2月18日
23 大正8年2月20日
24 大正8年2月21日
25 大正8年3月7日
26 大正8年3月8日
29 大正8年3月10日
27 大正8年3月11日
28 大正8年3月12日
30 大正8年4月13日
31 大正8年4月23日
32 大正8年5月5日
33 大正8年6月3日
34 大正8年6月4日
35 大正8年7月12日
36 大正8年8月11日
37 大正8年8月12日
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大正八年四月二三日
インフォメーション
種類:
伊都能売神諭
年月日:
1919(大正8)年4月23日(旧3月23日)
神霊界掲載号:
大正8年5月15日号(第86号) 12頁
神霊界八幡書店復刻版:
第4巻 456頁
八幡書店版伊都能売神諭:
158頁
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2017-08-28 10:42:46
OBC :
is31
001
大正八年四月二十三日
002
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
国常立
(
くにとこたち
)
の
命
(
みこと
)
の
筆先
(
ふでさき
)
であるぞよ。
003
明治
(
めいじ
)
二十五年から、
004
変性男子
(
へんぜうなんし
)
の
御魂
(
みたま
)
の
宿
(
やど
)
りて
居
(
を
)
る、
005
出口
(
でぐち
)
直
(
なを
)
の
手
(
て
)
を
借
(
か
)
り
口
(
くち
)
を
借
(
か
)
りて
警告
(
しらし
)
た
事実
(
こと
)
の
実地
(
じつち
)
が
参
(
まい
)
りたぞよ。
006
邪神界
(
がいこく
)
は
一腹
(
ひとはら
)
に
成
(
な
)
りて
来
(
く
)
ると
申
(
もう
)
して
在
(
あ
)
りたが、
007
神
(
かみ
)
が
一度
(
いちど
)
申
(
もう
)
した
事
(
こと
)
はイツに
成
(
な
)
りても
毛筋
(
けすじ
)
の
横巾
(
よこはば
)
も
間違
(
まちが
)
いの
無
(
な
)
いのが、
008
変性男子
(
へんぜうなんし
)
の
一々万々確固不易経言
(
うごかぬをしえ
)
であるぞよ。
009
日本
(
にほん
)
は
神国
(
しんこく
)
で
在
(
あ
)
るから、
010
太古
(
むかし
)
の
神世
(
かみよ
)
からの
固有
(
もと
)
の
教
(
をしえ
)
を
守
(
まも
)
りて
御用
(
ごよう
)
を
致
(
いた
)
せば
何
(
なに
)
一
(
ひと
)
つ
邪神界
(
がいこく
)
の
自由
(
じゆう
)
には
出来
(
でき
)
ぬ
神国
(
しんこく
)
であるなれど、
011
今
(
いま
)
の
日本
(
にほん
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
人民
(
じんみん
)
は、
012
肝腎
(
かんじん
)
の
脚下
(
あしもと
)
にある
結構
(
けつこう
)
な
神宝
(
たから
)
を、
013
我
(
われ
)
と
我手
(
わがで
)
に
踏
(
ふ
)
み
付
(
つ
)
けて
少
(
すこ
)
しも
顧
(
かへり
)
みず、
014
遠
(
とほ
)
き
遠
(
とほ
)
き
西
(
にし
)
の
大空
(
おほぞら
)
斗
(
ばか
)
り
眺
(
なが
)
めて、
015
浮雲
(
うきぐも
)
の
天
(
てん
)
に
御魂
(
みたま
)
を
取
(
と
)
られて
了
(
しも
)
ふて、
016
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
の
今
(
いま
)
の
困難
(
こんなん
)
、
017
跡
(
あと
)
にも
先
(
さき
)
にも
此世
(
このよ
)
始
(
はじま
)
りてから
未
(
ま
)
だ
無
(
な
)
き
事変
(
こと
)
が
日増
(
ひま
)
しに
出
(
で
)
て
来
(
き
)
て、
018
国
(
くに
)
の
大難
(
だいなん
)
が
差迫
(
さしせま
)
つて
来
(
き
)
て
居
(
を
)
るのに、
019
其日
(
そのひ
)
暮
(
ぐらし
)
の
今
(
いま
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
人民
(
じんみん
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
、
020
何程
(
なにほど
)
智慧
(
ちゑ
)
や
学
(
がく
)
の
力
(
ちから
)
でも
今度
(
こんど
)
は
到底
(
とうてい
)
間
(
ま
)
に
合
(
あは
)
んから、
021
神国
(
しんこく
)
は
神国
(
しんこく
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
に
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
立替
(
たてかへ
)
て、
022
日輪様
(
にちりんさま
)
を
背
(
せ
)
に
負
(
を
)
ひて、
023
何彼
(
なにか
)
の
経綸
(
しぐみ
)
を
致
(
いた
)
さむと、
024
今
(
いま
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
は
日輪
(
にちりん
)
に
向
(
むか
)
うて
知
(
し
)
らず
知
(
し
)
らずに
戦
(
たた
)
かうて
居
(
を
)
るので
在
(
あ
)
るから、
025
邪神界
(
がいこくじん
)
に
薩張
(
さつぱ
)
り
馬鹿
(
ばか
)
に
知
(
し
)
られて、
026
尻
(
しり
)
の
毛
(
け
)
まで
一本
(
いつぽん
)
も
無
(
な
)
き
所
(
とこ
)
まで
曳抜
(
ひきぬ
)
かれて
了
(
しも
)
ふて
居
(
を
)
るので
在
(
あ
)
るから、
027
今
(
いま
)
に
成
(
な
)
りて
何程
(
なにほど
)
立派
(
りつぱ
)
な
事
(
こと
)
を
申
(
もう
)
しても
致
(
いた
)
しても
四
(
よ
)
つ
足
(
あし
)
の
耳
(
みみ
)
へは
這入
(
はい
)
りは
致
(
いた
)
さんぞよ。
028
日本
(
にほん
)
は
結構
(
けつこう
)
な
神国
(
しんこく
)
であり、
029
天子
(
てんし
)
は
天照皇大神
(
あまてらすおほかみ
)
様
(
さま
)
の
直系
(
じき
)
の
生神様
(
いきがみさま
)
であるから、
030
是
(
これ
)
位
(
ぐら
)
ひ
立派
(
りつぱ
)
な
神国
(
しんこく
)
は、
031
此
(
こ
)
の
広
(
ひろ
)
い
世界
(
せかい
)
に
外
(
ほか
)
にモ
一
(
ひと
)
つは
無
(
な
)
いなれど、
032
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
人民
(
じんみん
)
は
全然
(
さつぱり
)
四
(
よ
)
つ
足
(
あし
)
の
精神
(
せいしん
)
と
日本魂
(
やまとだましい
)
とを
摺替
(
すりかえ
)
られて
了
(
しも
)
ふて、
033
今
(
いま
)
の
人民
(
じんみん
)
の
行状
(
をこない
)
、
034
是
(
これ
)
では
到底
(
とうてい
)
神国
(
しんこく
)
の
責任
(
せきにん
)
が
果
(
はた
)
せぬから、
035
永
(
なが
)
らく
出口
(
でぐち
)
の
手
(
て
)
で
充分
(
じうぶん
)
に
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けたので
在
(
あ
)
るぞよ。
036
日本
(
にほん
)
の
国体
(
こくたい
)
を
学理的
(
がくりてき
)
に
闡明
(
せんめい
)
して、
037
世界
(
せかい
)
の
人文
(
じんぶん
)
の
発達
(
はつたつ
)
に
於
(
を
)
ける、
038
日本
(
にほん
)
独特
(
どくとく
)
の
使命
(
しめい
)
を
発揮
(
はつき
)
すると
申
(
もう
)
して、
039
一生懸命
(
いつせうけんめい
)
に
国家
(
こくか
)
の
為
(
ため
)
に
骨
(
ほね
)
を
折
(
を
)
つて
居
(
を
)
る
大学者
(
だいがくしや
)
が
在
(
あ
)
るが、
040
日本
(
にほん
)
の
国体
(
こくたい
)
と
申
(
もう
)
すものは、
041
世界
(
せかい
)
に
類例
(
るい
)
の
無
(
な
)
い
神
(
かみ
)
の
建
(
た
)
てたる
立派
(
りつぱ
)
な
国体
(
こくたい
)
であるから、
042
今日
(
こんにち
)
の
如
(
よ
)
うな
不完全
(
ふくわんぜん
)
な
幼稚
(
ようち
)
な
学理
(
がくり
)
で
解決
(
かいけつ
)
の
出来
(
でき
)
るやうな、
043
ソンナ
国体
(
こくたい
)
では
無
(
な
)
いから、
044
今
(
いま
)
の
体主霊従
(
から
)
の
精神
(
こころ
)
を
根本
(
こんぽん
)
から
立直
(
たてなを
)
して
掛
(
かか
)
らぬと、
045
到底
(
とうてい
)
見当
(
けんとう
)
は
取
(
と
)
れは
致
(
いた
)
さんぞよ。
046
敬神
(
けいしん
)
尊皇
(
そんのう
)
愛国
(
あいこく
)
の
精神
(
せいしん
)
が、
047
日本
(
にほん
)
の
天賦
(
てんぶ
)
の
日本魂
(
やまとだましい
)
で
在
(
あ
)
れども、
048
今
(
いま
)
の
日本
(
にほん
)
の
学者
(
がくしや
)
は、
049
神
(
かみ
)
の
建
(
た
)
てた
神国
(
しんこく
)
と
言
(
い
)
ふことを
忘
(
わす
)
れてをるから、
050
何程
(
なにほど
)
立派
(
りつぱ
)
な
尊王愛国論
(
そんのうあいこくろん
)
を
唱導
(
せうだう
)
致
(
いた
)
しても、
051
肝腎
(
かんじん
)
の
皇祖
(
くわうそ
)
の
神
(
かみ
)
が
判
(
わか
)
らぬから、
052
御魂
(
みたま
)
が
無
(
な
)
いから、
053
何程
(
なにほど
)
骨
(
ほね
)
を
折
(
をり
)
ても
駄目
(
だめ
)
であるぞよ。
054
斯
(
こ
)
う
云
(
い
)
ふことを
申
(
もう
)
すと
又
(
また
)
今
(
いま
)
の
鼻高
(
はなだか
)
は、
055
綾部
(
あやべ
)
の
大本
(
おほもと
)
は
世界
(
せかい
)
の
大勢
(
おほぜい
)
に
逆行
(
ぎやくこう
)
する、
056
危険
(
きけん
)
な
頑迷
(
ぐわんめい
)
思想
(
しさう
)
であると
申
(
もう
)
して、
057
力一杯
(
ちからいつぱい
)
反対
(
はんたい
)
いたすものが
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るなれど、
058
何程
(
なにほど
)
反対
(
はんたい
)
いたしても、
059
ソンなことに
往生
(
わうぜう
)
いたす
如
(
よ
)
うな
神
(
かみ
)
でありたら、
060
三千年
(
さんぜんねん
)
の
永
(
な
)
がい
間
(
あいだ
)
の
苦労
(
くろう
)
をいたして、
061
世
(
よ
)
の
改造
(
たてかへ
)
は
仕組
(
しぐみ
)
は
致
(
いた
)
さむぞよ。
062
一日
(
いちにち
)
も
一刻
(
いつこく
)
も
速
(
すみやか
)
に
改心
(
かいしん
)
いたして、
063
神国
(
しんこく
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
にいたさんと、
064
今
(
いま
)
に
上
(
あ
)
げも
下
(
を
)
ろしも
成
(
な
)
らん
事
(
こと
)
が
出来
(
しゆつたい
)
いたすから、
065
日本
(
にほん
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
人民
(
じんみん
)
に
神
(
かみ
)
から
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けるぞよ。
066
神
(
かみ
)
は
毫末
(
ちつと
)
も
嘘
(
うそ
)
は
申
(
もう
)
さむから、
067
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
は
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
致
(
いた
)
して、
068
世界
(
せかい
)
神国
(
しんこく
)
成就
(
ぜうじゆ
)
の
準備
(
じゆんび
)
に
掛
(
かか
)
りて、
069
日本
(
にほん
)
の
国民
(
こくみん
)
の
天職
(
てんしよく
)
を
全
(
まつた
)
う
致
(
いた
)
して
下
(
くだ
)
されよ。
070
神
(
かみ
)
が
今度
(
こんど
)
は
現
(
あら
)
はれて、
071
天
(
てん
)
と
地
(
ち
)
から
守護
(
しゆご
)
いたすから、
072
一旦
(
いつたん
)
は
何
(
なに
)
が
在
(
あ
)
ろうとも
艮
(
とどめ
)
は
刺
(
さ
)
すから、
073
安神
(
あんしん
)
いたして
早
(
はや
)
く
身魂
(
みたま
)
を
研
(
みが
)
ひて
下
(
くだ
)
されよ。
074
モウ
愚図々々
(
ぐづぐづ
)
致
(
いた
)
してをる
間
(
ま
)
が
無
(
な
)
いから、
075
跡
(
あと
)
のカラスに
追越
(
をひこ
)
されんやうに
致
(
いた
)
して
下
(
くだ
)
されよ。
076
大正
(
たいせう
)
七年
(
しちねん
)
の十一月に
宿替
(
やどがへ
)
いたした
悪神
(
あくがみ
)
の
大将
(
たいせう
)
が、
077
今
(
いま
)
化
(
ば
)
けの
皮
(
かわ
)
を
現
(
あら
)
はしかけて
来
(
き
)
てをるが、
078
中々
(
なかなか
)
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
は
油断
(
ゆだん
)
が
出来
(
でき
)
ぬぞよ。
079
是
(
こ
)
れから
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
が
悪神
(
あくがみ
)
の
正体
(
せうたい
)
を
表
(
あら
)
はして、
080
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
に
見
(
み
)
せて
与
(
や
)
るから、
081
九分九厘
(
くぶくりん
)
までは
日本
(
にほん
)
も
心配
(
しんぱい
)
いたす
事
(
こと
)
がまだまだ
湧
(
わ
)
いて
来
(
く
)
るなれど、
082
人民
(
じんみん
)
の
改心
(
かいしん
)
さえ
出来
(
でき
)
たなれば、
083
昔
(
むかし
)
の
神世
(
かみよ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
通
(
どほ
)
りに
致
(
いた
)
すから、
084
一厘
(
いちりん
)
の
仕組
(
しぐみ
)
で
艮
(
とどめ
)
を
刺
(
さ
)
して、
085
三千世界
(
さんぜんせかい
)
を
泰平
(
たいへい
)
に
治
(
をさ
)
めて、
086
万劫末代
(
まんごうまつだい
)
動
(
うご
)
かぬ
松
(
まつ
)
の
神代
(
かみよ
)
に
建替
(
たてか
)
えて
了
(
しも
)
ふて、
087
天地
(
てんち
)
の
神々
(
かみがみ
)
の
大宮
(
おほみや
)
を
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
に
建
(
たて
)
て、
088
世界
(
せかい
)
一列
(
いちれつ
)
勇
(
いさ
)
んで
暮
(
くら
)
すミロクの
大神
(
おほかみ
)
の
美代
(
みよ
)
と
致
(
いた
)
すぞよ。
089
◎
090
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
国常立尊
(
くにとこたちのみこと
)
が
永
(
なが
)
らく
世
(
よ
)
に
落
(
をち
)
て、
091
三千年
(
さんぜんねん
)
の
経綸
(
しぐみ
)
致
(
いた
)
した
事
(
こと
)
の
実地
(
じつち
)
が
参
(
まい
)
りて、
092
明治
(
めいじ
)
二十五年から
変性男子
(
へんぜうなんし
)
の
体内
(
たいない
)
を
借
(
か
)
りて、
093
三千年
(
さんぜんねん
)
の
現界
(
げんかい
)
の
守護
(
しゆごう
)
で、
094
松
(
まつ
)
の
代
(
よ
)
五六七
(
みろく
)
の
神代
(
かみよ
)
に
致
(
いた
)
して、
095
天下泰平
(
てんがたいへい
)
に
世
(
よ
)
を
治
(
をさ
)
めて、
096
国会開
(
こくかいびら
)
きを
致
(
いた
)
す
経綸
(
しぐみ
)
でありたなれど、
097
余
(
あま
)
り
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
の
曇
(
くも
)
りが
思
(
をも
)
ふたよりも
激
(
ひど
)
いので、
098
国会開
(
こくかいびら
)
きの
仕組
(
しぐみ
)
が
十年
(
じゆうねん
)
斗
(
ばか
)
り
延
(
の
)
びたなれど
世
(
よ
)
の
立替
(
たてかへ
)
は
早
(
はや
)
く
致
(
いた
)
さねば、
099
日本
(
にほん
)
も
立
(
た
)
たず
世界
(
せかい
)
も
潰
(
つぶ
)
れるより
仕様
(
しよう
)
は
無
(
な
)
いから、
100
脚下
(
あしもと
)
から
始
(
はじ
)
まるから、
101
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
は
元
(
もと
)
の
日本魂
(
やまとだましい
)
に
立帰
(
たちかへ
)
りて、
102
艮
(
とど
)
めの
折
(
を
)
りの
用意
(
ようい
)
に
御魂
(
みたま
)
を
研
(
みが
)
ひて、
103
神国
(
しんこく
)
の
為
(
ため
)
に
一身
(
いつしん
)
を
献
(
ささ
)
げる
覚悟
(
かくご
)
を
致
(
いた
)
さぬと、
104
今迄
(
いままで
)
のやうな
気楽
(
きらく
)
な
考
(
かんが
)
えを
以
(
もつ
)
てをりたら、
105
国中
(
くにぢう
)
がアフンと
致
(
いた
)
さなならぬことが
出来
(
しゆつたい
)
いたすぞよ。
106
ス
と
フ
と
ヨ
との
大戦
(
おほたたか
)
ひは
是
(
これ
)
からであるぞよ。
107
一旦
(
いつたん
)
は
フ
と
ヨ
の
天下
(
てんが
)
と
成
(
な
)
る
所
(
とこ
)
まで
行
(
ゆ
)
くなれど、
108
ナの
御魂
(
みたま
)
とノの
御魂
(
みたま
)
の
和合
(
わがう
)
一致
(
いつち
)
が
出来
(
でき
)
て、
109
ス
の
御魂
(
みたま
)
が
統一
(
とういつ
)
することに
成
(
な
)
るぞよ。
110
それに
就
(
つい
)
ては
通力
(
つうりき
)
自在
(
じざい
)
の
大真人
(
だいしんじん
)
が
底津
(
そこつ
)
巌根
(
いわね
)
に
埋
(
うづ
)
めてあるから、
111
此者
(
このもの
)
を
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
世
(
よ
)
に
挙
(
あ
)
げて
御用
(
ごよう
)
に
使
(
つか
)
はねば、
112
ミロクの
神代
(
かみよ
)
は
成立
(
なりた
)
たんのであるぞよ。
113
此者
(
このもの
)
は
三千世界
(
さんぜんせかい
)
の
大化物
(
おほばけもの
)
であるから、
114
現
(
あら
)
はれたら
此
(
こ
)
の
地
(
ち
)
の
上
(
うえ
)
には、
115
是迄
(
これまで
)
の
如
(
よ
)
うな
惨酷
(
ざんこく
)
な
戦争
(
せんさう
)
も
根
(
ね
)
を
絶
(
た
)
ち、
116
悪
(
わ
)
るい
病魔
(
びやうま
)
も
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せ、
117
世界
(
せかい
)
に
大
(
おほ
)
きい
困難
(
こんなん
)
も
無
(
な
)
く、
118
盗人
(
ぬすびと
)
も
出来
(
でき
)
ず、
119
天災
(
てんさい
)
も
地変
(
ちへん
)
も
末代
(
まつだい
)
起
(
をこ
)
らず、
120
誠
(
まこと
)
に
結構
(
けつこう
)
な
平穏
(
をだやか
)
な
神代
(
かみよ
)
に
成
(
な
)
るので
在
(
あ
)
るぞよ。
121
禁闕金乃神
(
きんかつかねのかみ
)
と
申
(
もう
)
す
勝金木神
(
しようきんきしん
)
が
世界
(
せかい
)
の
艮
(
とどめ
)
に
表
(
あら
)
はれて、
122
三千世界
(
さんぜんせかい
)
の
艮
(
とど
)
めを
刺
(
さ
)
すのは、
123
モウ
暫
(
しばら
)
くの
間
(
ま
)
であるから、
124
誠
(
まこと
)
の
真人
(
ひと
)
は
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
身魂
(
みたま
)
を
研
(
みが
)
ひて、
125
ス
の
御用
(
ごよう
)
の
輔
(
たす
)
けに
成
(
な
)
る
如
(
よ
)
うに
致
(
いた
)
されよ。
126
万劫末代
(
まんごうまつだい
)
名
(
な
)
の
残
(
のこ
)
る
結構
(
けつこう
)
な
御用
(
ごよう
)
であるぞよ。
127
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
有様
(
ありさま
)
を
見
(
み
)
てをりては、
128
真
(
しん
)
の
人民
(
じんみん
)
なればヂツトしてはをれよまいぞよ。
129
是
(
これ
)
から
段々
(
だんだん
)
と
半日
(
はんにち
)
の
間
(
ま
)
にも
世界
(
せかい
)
の
様子
(
ようす
)
が
変
(
かは
)
りて
来
(
く
)
るぞよ。
130
◎
131
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
、
132
陸
(
あげ
)
の
竜宮館
(
りゆうぐうやかた
)
に
八
(
やつ
)
ツの
社
(
やしろ
)
を
建
(
たて
)
て、
133
夫
(
そ
)
れ
夫
(
ぞ
)
れに
神力
(
しんりき
)
の
在
(
あ
)
る
生神
(
いきがみ
)
を
御祭
(
おまつ
)
り
申
(
もう
)
して、
134
今度
(
こんど
)
の
二度目
(
にどめ
)
の
岩戸開
(
いわとびら
)
きの
御用
(
ごよう
)
を
致
(
いた
)
させる
経綸
(
しぐみ
)
であれども、
135
肝腎
(
かんじん
)
の
御三体
(
ごさんたい
)
の
御宮
(
おみや
)
が
出来上
(
できあが
)
らぬので、
136
経綸
(
しぐみ
)
が
後
(
をく
)
れるので
在
(
あ
)
るから、
137
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
因縁
(
いんねん
)
の
御魂
(
みたま
)
が
竜宮
(
りゆうぐう
)
の
乙姫殿
(
おとひめどの
)
の
心
(
こころ
)
に
立帰
(
たちかへ
)
りて
下
(
くだ
)
さらぬと、
138
後
(
おく
)
れた
丈
(
だ
)
けは
世界
(
せかい
)
のことが
後
(
おく
)
れて、
139
人民
(
じんみん
)
が
永
(
なが
)
く
苦
(
くる
)
しむから、
140
今
(
いま
)
までの
小
(
ちい
)
さい
心
(
こころ
)
を
早
(
はや
)
く
改
(
あらた
)
めて
下
(
くだ
)
されよ。
141
神
(
かみ
)
の
言
(
ことば
)
に
二言
(
ふたこと
)
は
無
(
な
)
いから、
142
一言
(
ひとこと
)
で
聞
(
き
)
く
守護神
(
しゆごうじん
)
人民
(
じんみん
)
でないと、
143
今度
(
こんど
)
の
誠
(
まこと
)
の
御用
(
ごよう
)
に
外
(
はづ
)
れるぞよ。
144
五六七
(
みろく
)
の
神代
(
かみよ
)
になるまでに、
145
綾部
(
あやべ
)
の
大本
(
おほもと
)
から、
146
日本
(
にほん
)
の
内
(
うち
)
の
大社
(
たいしや
)
大社
(
たいしや
)
へ、
147
神
(
かみ
)
の
命令
(
めいれい
)
で
参拜
(
さんぱい
)
いたすことが
在
(
あ
)
るが、
148
此
(
この
)
御用
(
ごよう
)
に
立
(
た
)
つ
人民
(
じんみん
)
は
身魂
(
みたま
)
の
研
(
みが
)
けたものから
選
(
よ
)
り
抜
(
ぬ
)
いて
神
(
かみ
)
が
御用
(
ごよう
)
を
申
(
もうし
)
付
(
つ
)
けるぞよ。
149
今
(
いま
)
ではモチト
身魂
(
みたま
)
が
研
(
みが
)
けておらぬから
御用
(
ごよう
)
が
定
(
き
)
まらんなれど、
150
夫
(
そ
)
れが
定
(
き
)
まるやうになりたら、
151
綾部
(
あやべ
)
の
大本
(
おほもと
)
が
世界
(
せかい
)
へ
天晴
(
あつぱ
)
れ
表
(
あら
)
はれて
来
(
き
)
て
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
が
口
(
くち
)
を
揃
(
そろ
)
へて
大本
(
おほもと
)
の
教
(
をしへ
)
は
昔
(
むかし
)
から
未
(
ま
)
だ
聞
(
きい
)
たことの
無
(
な
)
い
結構
(
けつこう
)
な
教
(
をしへ
)
でありたと
感心
(
かんしん
)
いたすやうになるから、
152
夫
(
そ
)
れまでは
此
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
の
役員
(
やくいん
)
信者
(
しんじや
)
は
御苦労
(
ごくろう
)
であるぞよ。
153
就
(
つい
)
ては
変性女子
(
へんぜうによし
)
の
身魂
(
みたま
)
と
金勝兼
(
きんかつかね
)
の
神
(
かみ
)
の
身魂
(
みたま
)
に
一層
(
いつそう
)
ヱライ
気苦労
(
きぐろう
)
があるから
女子
(
によし
)
が
何事
(
なにごと
)
を
致
(
いた
)
しても
神
(
かみ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
であるから、
154
黙
(
だま
)
りて
見
(
み
)
ておりて
下
(
くだ
)
されよ。
155
細工
(
さいく
)
は
流々
(
りうりう
)
あるから
仕上
(
しあ
)
げを
見
(
み
)
んと、
156
何
(
なに
)
も
判
(
わか
)
りは
致
(
いた
)
さんぞよ。
157
普腎菩薩
(
ふじんぼさつ
)
の
身魂
(
みたま
)
が
美濃
(
みの
)
の
国
(
くに
)
に
表
(
あら
)
はれて
八咫鏡
(
やたのかがみ
)
を
説
(
と
)
きをいて
国替
(
くにがえ
)
いたされたなれど、
158
今
(
いま
)
では
肉体
(
にくたい
)
が
無
(
な
)
くなりて
居
(
お
)
るから、
159
跡
(
あと
)
を
継
(
つ
)
ぐものも
無
(
な
)
し、
160
其
(
その
)
流
(
なが
)
れを
汲
(
く
)
むものが
尾張
(
おはり
)
にもあるなれど、
161
肝腎
(
かんじん
)
の
五六七
(
みろく
)
の
出現地
(
しゆつげんち
)
が
判
(
わか
)
り
居
(
お
)
らんから、
162
世界
(
せかい
)
の
艮
(
とどめ
)
は
刺
(
さ
)
せんから、
163
色々
(
いろいろ
)
の
所
(
ところ
)
へ
首
(
くび
)
を
突込
(
つきこ
)
むと
終
(
おはり
)
には
何
(
なに
)
も
解
(
わか
)
らぬ
如
(
よ
)
うになりて
跡
(
あと
)
で
地団太
(
じだんた
)
踏
(
ふ
)
んでヂリヂリ
舞
(
まひ
)
を
致
(
いた
)
しても
行
(
い
)
かむ
事
(
こと
)
になるぞよ。
164
斯
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
の
教
(
をしへ
)
は
艮
(
とどめ
)
の
教
(
をしへ
)
であるから
大本
(
おほもと
)
の
大橋
(
おほはし
)
を
一旦
(
いつたん
)
渡
(
わた
)
りたものが
外
(
ほか
)
へ
参
(
まい
)
りて
何程
(
なにほど
)
結構
(
けつこう
)
な
事
(
こと
)
を
聞
(
き
)
いても
行
(
い
)
けば
行
(
い
)
く
程
(
ほど
)
道
(
みち
)
が
無
(
な
)
くなりて
跡戻
(
あともど
)
り
斗
(
ばか
)
りになるから
神
(
かみ
)
が
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けてやるぞよ。
165
今
(
いま
)
は
何処
(
どこ
)
の
教
(
をしへ
)
も
表面
(
ひやうめん
)
は
立派
(
りつぱ
)
であれども
誠
(
まこと
)
の
生神
(
いきがみ
)
の
守護
(
しゆごう
)
が
無
(
な
)
くなりて
人民
(
じんみん
)
の
智慧
(
ちゑ
)
や
学
(
がく
)
で
考
(
かんが
)
へた
事
(
こと
)
であるから、
166
肝心
(
かんじん
)
の
艮
(
とど
)
めは
刺
(
さ
)
せんぞよ。
167
誰
(
たれ
)
に
由
(
よ
)
らず
此
(
この
)
大本
(
おほもと
)
の
筆先
(
ふでさき
)
に
背
(
そむ
)
いて
研究
(
けんきう
)
に
行
(
い
)
て
見
(
み
)
よれ、
168
跡戻
(
あともど
)
り
斗
(
ばか
)
りで
一
(
ひと
)
つも
思
(
おも
)
ひは
立
(
た
)
たんぞよ。
169
三千世界
(
さんぜんせかい
)
の
艮
(
とどめ
)
を
刺
(
さ
)
すのは
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
の
大本
(
おほもと
)
より
外
(
ほか
)
には
世界中
(
せかいぢう
)
探
(
さが
)
しても
一所
(
ひととこ
)
も
無
(
な
)
いぞよ。
170
心
(
こころ
)
の
狹
(
せま
)
い
腹
(
はら
)
の
小
(
ちい
)
さい
誠
(
まこと
)
の
無
(
な
)
いものは
迯
(
に
)
げて
去
(
い
)
ぬぞよと
毎度
(
まいど
)
申
(
もう
)
して
筆先
(
ふでさき
)
に
出
(
だ
)
して
在
(
あ
)
ろうがな。
171
肝心
(
かんじん
)
の
時
(
とき
)
になりて
迯
(
に
)
げ
帰
(
かへ
)
りて
結構
(
けつこう
)
な
神徳
(
しんとく
)
を
落
(
おと
)
すものが
沢山
(
たくさん
)
に
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るぞよ。
172
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
は
物事
(
ものごと
)
に
移
(
うつ
)
り
易
(
やす
)
いと
今
(
いま
)
に
申
(
もう
)
して
神諭
(
ふでさき
)
を
取違
(
とりちが
)
い
致
(
いた
)
して
居
(
お
)
るものが
在
(
あ
)
るが、
173
何程
(
なにほど
)
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
はうつり
易
(
やす
)
いと
申
(
もう
)
しても
神界
(
しんかい
)
の
経綸
(
しぐみ
)
に
就
(
つい
)
ては
毛筋
(
けすじ
)
ほども
違
(
ちが
)
はさんから、
174
其
(
そ
)
んな
考
(
かんがへ
)
で
居
(
お
)
ると一も
取
(
と
)
らず二も
取
(
と
)
らず、
175
御蔭
(
おかげ
)
の
段
(
だん
)
になりた
折
(
おり
)
には
指
(
ゆび
)
を
喰
(
く
)
はへてアフンと
致
(
いた
)
さなならぬ
事
(
こと
)
になりて
来
(
く
)
るぞよ。
176
明治
(
めいぢ
)
二十五年からの
変性男子
(
へんぜうなんし
)
の
筆先
(
ふでさき
)
と
大正
(
たいせう
)
元年
(
がんねん
)
からの
女子
(
によし
)
の
申
(
もう
)
した
事
(
こと
)
や
書
(
か
)
いた
筆先
(
ふでさき
)
を
熟
(
とく
)
と
考
(
かんが
)
えて
見
(
み
)
よれ、
177
皆
(
みな
)
その
通
(
とほ
)
りに
成
(
な
)
りて
来
(
き
)
ておるぞよ。
178
まだ
斯後
(
このさき
)
で
実地
(
じつち
)
が
来
(
く
)
る
事
(
こと
)
も
沢山
(
たくさん
)
にあるぞよ。
179
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
は
今
(
いま
)
が
大峠
(
おほとほげ
)
に
掛
(
かか
)
りた
所
(
とこ
)
であるから、
180
守護神
(
しゆごうじん
)
も
人民
(
じんみん
)
も
充分
(
じうぶん
)
に
腹帯
(
はらおび
)
を
〆
(
しめ
)
ておりて
天地
(
てんち
)
の
神々
(
かみがみ
)
を
敬
(
うや
)
まひ
大君
(
おほきみ
)
を
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
から
主
(
しゆ
)
、
181
師
(
し
)
、
182
親
(
しん
)
と
仰
(
あふ
)
ぎ
奉
(
まつ
)
り、
183
愛国心
(
あいこくしん
)
を
養
(
やしの
)
ふて
置
(
お
)
かぬと、
184
天地
(
てんち
)
の
御先祖
(
ごせんぞう
)
へ
申訳
(
もうしわけ
)
の
立
(
た
)
たぬ
事
(
こと
)
が
出来
(
しゆつたい
)
いたすぞよ。
185
◎
186
鶏津鳥
(
にはつとり
)
かけ
鳴
(
な
)
き
騒
(
さは
)
ぎ
立上
(
たちあが
)
り
米
(
こめ
)
の
餌
(
えさ
)
をば
食
(
くい
)
飽
(
あ
)
きて、
187
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
に
立向
(
たちむか
)
ふ、
188
吾妻
(
あづま
)
の
空
(
そら
)
は
茜
(
あかね
)
刺
(
さ
)
す
日
(
ひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
守
(
まも
)
りまし
常世
(
とこよ
)
の
暗
(
やみ
)
を
照
(
て
)
り
返
(
かへ
)
し、
189
一度
(
いちど
)
は
晴
(
は
)
るる
葦原
(
あしはら
)
の
中津御国
(
なかつみくに
)
の
功績
(
かうせき
)
も、
190
ヱベス
大国
(
だいこく
)
現
(
あら
)
はれて、
191
大土
(
おほづち
)
小土
(
こづち
)
ふり
廻
(
ま
)
はし
猛
(
たけ
)
ひ
狂
(
くる
)
ひつ
日
(
ひ
)
に
月
(
つき
)
に
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
るぞ
恐
(
おそ
)
ろしき。
192
然
(
さ
)
れども
霊主体従
(
ひのもと
)
火水
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
。
193
三
(
み
)
つ
巴
(
どもえ
)
が
表
(
あら
)
はれて、
194
四
(
よ
)
つ
尾
(
を
)
の
峰
(
みね
)
の
弥高
(
いやたか
)
き
稜威
(
いづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
神力
(
しんりき
)
に
六
(
むつ
)
の
此世
(
このよ
)
を
平穏
(
おだやか
)
に
治
(
おさ
)
むる
地成
(
なな
)
の
年
(
とし
)
よりも、
195
天
(
てん
)
に
登
(
のぼ
)
りて
稚日女
(
わかひめ
)
の
神
(
かみ
)
の
神言
(
みこと
)
の
弥尊
(
いやたか
)
く、
196
九
(
ここの
)
つ
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
き
匂
(
にほ
)
ふ
高天原
(
たかあまはら
)
の
神屋敷
(
かみやしき
)
。
197
十方
(
じゆつぽう
)
世界
(
せかい
)
の
艮
(
とど
)
めを
刺
(
さ
)
して
塵
(
ちり
)
や
埃
(
あくた
)
をサルの
年
(
とし
)
、
198
万代
(
よろずよ
)
朽
(
く
)
ちぬ
美
(
うる
)
はしき、
199
高
(
たか
)
き
与
(
ほま
)
れをトリ
年
(
どし
)
の、
200
世
(
よ
)
の
根
(
ね
)
の
神
(
かみ
)
は
丑艮
(
うしとら
)
に
光
(
ひか
)
りかがやく
目出度
(
めでた
)
さよ。
201
二十二人の
生御魂
(
いくみたま
)
、
202
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
の
宮殿
(
きうでん
)
の
幹
(
みき
)
の
柱
(
あしら
)
[
※
ルビ「あしら」は底本通り
]
と
鳴戸海
(
なるとうみ
)
、
203
渦卷
(
うづま
)
き
来
(
きた
)
る
国津神
(
くにつかみ
)
。
204
国
(
くに
)
の
礎
(
いしづゑ
)
千代
(
ちよ
)
八千代
(
やちよ
)
、
205
動
(
うご
)
かぬ
神代
(
みよ
)
ぞ
楽
(
たの
)
もしき。
206
◎
207
二
(
ふた
)
つの
入
(
にう
)
の
入
(
い
)
りかけた
此
(
この
)
品物
(
しなもの
)
を
方々
(
ほうぼう
)
から、
208
我
(
われ
)
の
自由
(
じゆう
)
にせむものと、
209
神
(
かみ
)
の
敏
(
さかし
)
き
目
(
め
)
も
顧
(
かへり
)
みず、
210
ヱベス
大国
(
だいこく
)
大盗梁
(
だいとうりよう
)
、
211
仏
(
ほとけ
)
さんまで
捻鉢卷
(
ねぢはちまき
)
の
大車輪
(
だいしやりん
)
、
212
九分
(
くぶ
)
にイタりて
迯
(
に
)
げ
出
(
いだ
)
せば、
213
西
(
にし
)
の
御寺
(
おてら
)
の
和尚
(
おせう
)
まで
此場
(
このば
)
を
引
(
ひ
)
くとの
権幕
(
けんまく
)
に、
214
コリヤ
惨酷
(
ざんこく
)
じや
堂
(
どう
)
しようと、
215
ヱベスと
仏
(
ほとけ
)
が
一思案
(
ひとしあん
)
、
216
一時
(
いちじ
)
和尚
(
おせう
)
の
言前
(
いひまへ
)
を
立
(
たて
)
てやろかい
又
(
ま
)
た
跡
(
あと
)
は
跡
(
あと
)
の
考
(
かんが
)
え
合点
(
がてん
)
か
合点々々
(
がてんがてん
)
と
額体合
(
うなづきあ
)
ひチント
談
(
はなし
)
は
済
(
す
)
んだなれど
葉
(
は
)
マキの
煙草
(
たばこ
)
の
一服
(
いつぷく
)
休
(
やす
)
み、
217
舞台
(
ぶたい
)
換
(
か
)
はれば
大平
(
たいへい
)
の、
218
夢
(
ゆめ
)
を
醒
(
さま
)
した
海若
(
うなわか
)
の、
219
その
驚
(
おど
)
ろきや
如何
(
いか
)
ばかり、
220
トントン
拍子
(
ひやうし
)
の
悪神
(
あくがみ
)
も、
221
鯨
(
くぢら
)
に
鯱
(
しやち
)
の
戦
(
たたか
)
いに
果敢
(
はか
)
なき
最后
(
さいご
)
を
酉
(
とり
)
の
年
(
とし
)
、
222
猛悪無道
(
もうあくむどう
)
の
獅子王
(
ししわう
)
も
身中
(
みうち
)
の
小
(
ちい
)
さき
虫
(
むし
)
に
仆
(
たふ
)
さるる、
223
昔
(
むかし
)
のたとゑも
目
(
ま
)
のあたり、
224
日出
(
ひので
)
の
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
の
柱
(
あしら
)
[
※
ルビ「あしら」は底本通り
]
は
永遠
(
とこしえ
)
に、
225
四方
(
よも
)
の
国々
(
くにぐに
)
言向
(
ことむ
)
けて、
226
名
(
な
)
も
高砂
(
たかさご
)
の
千代
(
ちよ
)
の
松
(
まつ
)
、
227
松
(
まつ
)
の
緑
(
みど
)
りの
色
(
いろ
)
深
(
ふか
)
く
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
仰
(
あふ
)
ぐなり。
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