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伊都能売神諭
01 大正7年12月2日
02 (年月日不明)
03 大正7年12月22日
13 大正7年12月23日
05 大正7年12月24日
04 大正7年12月25日
06 大正7年12月26日
08 大正7年12月27日
07 大正8年1月1日
09 大正8年1月2日
10 大正8年1月2日
11 大正8年1月5日
12 大正8年1月11日
14 大正8年1月19日
17 大正8年1月21日
18 大正8年1月25日
19 大正8年1月25日
15 大正8年1月27日
20 大正8年1月27日
16 大正8年2月6日
21 大正8年2月13日
22 大正8年2月18日
23 大正8年2月20日
24 大正8年2月21日
25 大正8年3月7日
26 大正8年3月8日
29 大正8年3月10日
27 大正8年3月11日
28 大正8年3月12日
30 大正8年4月13日
31 大正8年4月23日
32 大正8年5月5日
33 大正8年6月3日
34 大正8年6月4日
35 大正8年7月12日
36 大正8年8月11日
37 大正8年8月12日
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大正八年二月一八日
インフォメーション
種類:
伊都能売神諭
年月日:
1919(大正8)年2月18日(旧1月18日)
神霊界掲載号:
大正8年3月1日号(第81号) 5頁
神霊界八幡書店復刻版:
第4巻 199頁
八幡書店版伊都能売神諭:
99頁
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-06-16 11:43:18
OBC :
is22
001
大正八年二月十八日 旧正月の十八日
002
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
国常立之尊
(
くにとこたちのみこと
)
が
世界
(
せかい
)
の
中心
(
まんなか
)
田庭
(
たには
)
の
国
(
くに
)
の
神屋敷
(
かみやしき
)
、
003
神宮
(
じんぐう
)
本宮
(
ほんぐう
)
坪
(
つぼ
)
の
内
(
うち
)
、
004
竜宮
(
りうぐう
)
やかたの
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
に
現
(
あら
)
はれて、
005
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
宿
(
やど
)
りて
居
(
を
)
る
言霊幸彦命
(
ことたまさちひこのみこと
)
の
手
(
て
)
を
借
(
か
)
りて、
006
世
(
よ
)
の
根本
(
こつぽん
)
からの
大略
(
あらまし
)
の
因縁
(
いんねん
)
を
書
(
か
)
いて
置
(
お
)
くぞよ。
007
恋
(
こひ
)
しくば
尋
(
たづ
)
ね
来
(
き
)
て
見
(
み
)
よ
丹波
(
あかなみ
)
の、
008
山
(
やま
)
と
山
(
やま
)
との
畳
(
たたみ
)
並
(
なら
)
べる
綾部
(
あやべ
)
の
里
(
さと
)
の
谷間
(
たにあい
)
の、
009
世
(
よ
)
の
大本
(
おほもと
)
に
咲
(
さ
)
く
花
(
はな
)
の
薫
(
かほ
)
る
在所
(
あるとこ
)
を。
010
二度目
(
にどめ
)
の
世
(
よ
)
の
立替
(
たてかへ
)
改造
(
たてなをし
)
は、
011
天
(
てん
)
の
在
(
あ
)
る
限
(
かぎ
)
り
地
(
ち
)
の
在
(
あ
)
る
極
(
きは
)
み、
012
根底
(
そこ
)
の
国
(
くに
)
のドン
底
(
そこ
)
までも、
013
説
(
と
)
いて
聞
(
き
)
かせる
綾部
(
あやべ
)
の
大本
(
おほもと
)
であるぞよ。
014
変性男子
(
へんぜうなんし
)
と
変性女子
(
へんぜうによし
)
の
身魂
(
みたま
)
が
現
(
あら
)
はれて、
015
世界
(
せかい
)
の
改造
(
たてなをし
)
を
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
る
事
(
こと
)
は、
016
此
(
こ
)
の
節分
(
せつぶん
)
からは
明白
(
ありやか
)
に
成
(
な
)
りて
来
(
き
)
て
居
(
を
)
ろうがな。
017
明治
(
めいじ
)
二十五年から三十年で
世
(
よ
)
の
立替
(
たてかへ
)
立直
(
たてなを
)
しを
致
(
いた
)
すと
申
(
もう
)
して、
018
出口
(
でぐち
)
直
(
なを
)
の
手
(
て
)
と
口
(
くち
)
とで
知
(
し
)
らした
事
(
こと
)
の
実地
(
じつち
)
が、
019
誰
(
だれ
)
の
眼
(
め
)
にも
付
(
つ
)
く
如
(
よ
)
うになりて
来
(
き
)
て
居
(
を
)
るのに、
020
肝心
(
かんじん
)
の
大本
(
おほもと
)
へ
這入
(
はい
)
りて
永
(
なが
)
らく
筆先
(
ふでさき
)
を
読
(
よ
)
みて
居
(
を
)
る
人民
(
じんみん
)
に
何
(
なに
)
も
判
(
わか
)
らぬので、
021
神界
(
しんかい
)
の
経綸
(
しぐみ
)
は
世界
(
せかい
)
から
一日
(
いちにち
)
ましに
実現
(
じつげん
)
するなり、
022
膝下
(
ひざもと
)
はアフンと
致
(
いた
)
して
結構
(
けつこう
)
な
神徳
(
しんとく
)
を
後
(
あと
)
の
烏
(
からす
)
に
奪
(
と
)
つて
帰
(
かい
)
られるからと、
023
毎度
(
まいど
)
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けてありたから、
024
今
(
いま
)
に
成
(
な
)
りて
元
(
もと
)
の
役員
(
やくいん
)
は
何程
(
なにほど
)
地団駄
(
ぢだんだ
)
踏
(
ふ
)
んで
悔
(
くや
)
しがりても
追付
(
をつつ
)
かぬから、
025
素直
(
すなを
)
に
致
(
いた
)
して
何
(
なん
)
なりと
身
(
み
)
に
合
(
あ
)
ふた
御用
(
ごよう
)
を、
026
一生懸命
(
いつせうけんめい
)
に
勤
(
つと
)
めて
下
(
くだ
)
されよ。
027
今迄
(
いままで
)
は
元
(
もと
)
の
役員
(
やくいん
)
は
皆
(
みな
)
慢神
(
まんしん
)
いたして
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
五六七
(
みろく
)
の
世
(
よ
)
の
御用
(
ごよう
)
の
邪魔
(
じやま
)
計
(
ばか
)
り
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
りたから、
028
大変
(
たいへん
)
な
神界
(
しんかい
)
の
御気障
(
おきざわ
)
り、
029
世界改造
(
よのたてなをし
)
の
御用
(
ごよう
)
が十年も
後
(
をく
)
れて
居
(
を
)
るから、
030
明治
(
めいじ
)
二十五年に三十年の
間
(
あいだ
)
に
全部
(
ぜんぶ
)
世界改造
(
よのたてなをし
)
を
遂功
(
しあげ
)
て、
031
結構
(
けつこう
)
な
神界
(
しんかい
)
に
致
(
いた
)
そうと
思
(
おも
)
ふた
仕組
(
しぐみ
)
を、
032
元
(
もと
)
の
役員
(
やくいん
)
が
女子
(
によし
)
の
御用
(
ごよう
)
の
邪魔
(
じやま
)
計
(
ばか
)
り
致
(
いた
)
して、
033
十年
余
(
あま
)
り
後
(
をく
)
れさして
居
(
を
)
るから、
034
余程
(
よほど
)
御詫
(
おわび
)
を
致
(
いた
)
して、
035
十分
(
じうぶん
)
の
活動
(
はたらき
)
を
致
(
いた
)
さんと
天地
(
てんち
)
から
御許
(
おゆる
)
しがないぞよ。
036
毎時
(
いつも
)
出口
(
でぐち
)
直
(
なを
)
の
手
(
て
)
で、
037
変性女子
(
へんぜうによし
)
は
大化物
(
おほばけもの
)
であるから、
038
取違
(
とりちが
)
いを
致
(
いた
)
すなと
申
(
もう
)
して
知
(
し
)
らしてあれど、
039
余
(
あま
)
り
慢神
(
まんしん
)
の
強
(
つよ
)
い、
040
訳
(
わけ
)
の
分
(
わか
)
らぬ
身魂
(
みたま
)
で
在
(
あ
)
るから、
041
力
(
ちから
)
一杯
(
いつぱい
)
変性女子
(
へんぜうによし
)
の
御用
(
ごよう
)
の
邪魔
(
じやま
)
を
致
(
いた
)
して
置
(
お
)
いて、
042
大変
(
たいへん
)
な
結構
(
けつこう
)
な
御用
(
ごよう
)
を
致
(
いた
)
して
来
(
き
)
た
様
(
やう
)
に
思
(
おも
)
ふて、
043
今
(
いま
)
に
大
(
おほ
)
きな
取違
(
とりちが
)
い
計
(
ばか
)
り
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
るぞよ。
044
此
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
は
元
(
もと
)
の
役員
(
やくいん
)
が
在
(
あ
)
りたならこそ、
045
茲
(
ここ
)
まで
発達
(
はつたつ
)
したのぢやと
云
(
い
)
ふやうな
心
(
こころ
)
で
居
(
を
)
るが、
046
それがヱライ
慢神
(
まんしん
)
取違
(
とりちが
)
いであるぞよ。
047
元
(
もと
)
の
役員
(
やくいん
)
が
覇張
(
はば
)
らずに
控
(
ひか
)
えて
居
(
を
)
りたなら、
048
モウ十年
早
(
はや
)
く
物事
(
ものごと
)
が
運
(
はこ
)
びて、
049
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
も
早
(
はや
)
く
助
(
たす
)
かり、
050
神界
(
しんかい
)
もモチト
早
(
はや
)
ふ
満足
(
まんぞく
)
して
戴
(
いただ
)
けるので
在
(
あ
)
りたなれど、
051
十二人の
役員
(
やくいん
)
の
慢神
(
まんしん
)
取違
(
とりちが
)
いが
今
(
いま
)
に
響
(
ひび
)
ひて
来
(
き
)
て、
052
世界
(
せかい
)
の
事
(
こと
)
が
大変
(
たいへん
)
に
後
(
をく
)
れて
了
(
しも
)
ふて、
053
神
(
かみ
)
も
迷惑
(
めいわく
)
を
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
るぞよ。
054
早
(
はや
)
く
大本
(
おほもと
)
の
中
(
なか
)
の
元
(
もと
)
からの
役員
(
やくいん
)
の
身魂
(
みたま
)
の
改正
(
あらため
)
を
致
(
いた
)
さねば、
055
神界
(
しんかい
)
の
経綸
(
しぐみ
)
の
邪魔
(
じやま
)
に
成
(
な
)
る
計
(
ばか
)
りで
在
(
あ
)
るから、
056
今
(
いま
)
の
中
(
なか
)
に
改心
(
かいしん
)
が
出来
(
でき
)
れば
良
(
よ
)
し、
057
堂
(
どう
)
しても
改心
(
かいしん
)
が
出来
(
でき
)
ねば、
058
可愛想
(
かあいそう
)
でも
世界
(
せかい
)
の
万民
(
ばんみん
)
と
少
(
すこ
)
しの
人民
(
じんみん
)
とは
代
(
か
)
えられんから、
059
小
(
せう
)
の
虫
(
むし
)
を
殺
(
ころ
)
してでも
大
(
だい
)
の
虫
(
むし
)
を
助
(
たす
)
けねば
成
(
な
)
らぬから、
060
重
(
かさ
)
ねて
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けるぞよ。
061
後
(
あと
)
から
参
(
まい
)
りた
役員
(
やくいん
)
も
未
(
ま
)
だ
時日
(
ひ
)
が
浅
(
あさ
)
いから、
062
判
(
わか
)
らぬのも
無理
(
むり
)
はないから、
063
余
(
あま
)
り
八釜敷
(
やかまし
)
うは
申
(
もう
)
さぬなれど、
064
世界
(
せかい
)
の
物事
(
ものごと
)
が
絶命
(
ぜつめい
)
の
所
(
とこ
)
まで
迫
(
せま
)
りて
居
(
を
)
るから、
065
神界
(
しんかい
)
も
急
(
いそ
)
ぐから、
066
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
身魂
(
みたま
)
を
研
(
みが
)
いて、
067
誠
(
まこと
)
の
日本魂
(
やまとだましい
)
を
発揮
(
はつき
)
して
下
(
くだ
)
され。
068
油断
(
ゆだん
)
はチツトも
出来
(
でき
)
ぬ
世界
(
せかい
)
の
大本
(
おほもと
)
であるぞよ。
069
いよいよ
三千年
(
さんぜんねん
)
の
神界
(
しんかい
)
の
経綸
(
しぐみ
)
の
時節
(
じせつ
)
が
来
(
き
)
たぞよ。
070
三千年
(
さんぜんねん
)
と
申
(
もう
)
しても、
071
百
(
ひやく
)
を三十
重
(
かさ
)
ねた
意味
(
いみ
)
では
無
(
な
)
いぞよ。
072
数十万年
(
すうじうまんねん
)
の
永
(
なが
)
き
神
(
かみ
)
の
世
(
よ
)
一代
(
いちだい
)
を
指
(
さ
)
して
申
(
もう
)
す
事
(
こと
)
であるぞよ。
073
古
(
ふる
)
き
神世
(
かみよ
)
の
有様
(
ありさま
)
を
早
(
はや
)
く
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
に
解
(
と
)
いて
聞
(
き
)
かさんと、
074
日本
(
にほん
)
の
神国
(
しんこく
)
の
人民
(
じんみん
)
が、
075
天地
(
てんち
)
を
経綸
(
しぐみ
)
する
主宰者
(
つかさ
)
で
在
(
あ
)
りながら、
076
外国
(
がいこく
)
の
人民
(
じんみん
)
と
同
(
おな
)
じ
如
(
よ
)
うに
成
(
な
)
りて
了
(
しも
)
ふて
居
(
を
)
るから、
077
第一番
(
だいいちばん
)
に
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
が
我
(
わが
)
身魂
(
みたま
)
の
天職
(
てんしよく
)
を
覚
(
さと
)
りて、
078
日本魂
(
やまとだましい
)
に
立帰
(
たちかへ
)
りて、
079
神世
(
かみよ
)
からの
尊
(
とうと
)
い
因縁
(
いんねん
)
を
覚
(
さと
)
りた
上
(
うへ
)
、
080
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
を
助
(
たす
)
けて
与
(
や
)
らねば
成
(
な
)
らぬ、
081
天来
(
てんらい
)
の
大責任者
(
だいせきにんしや
)
であるぞよ。
082
世界
(
せかい
)
に
大混雑
(
だいこんざつ
)
が
起
(
をこ
)
るのも、
083
悪
(
わる
)
い
病
(
やまい
)
が
流行
(
はや
)
るのも、
084
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
の
上下
(
うへした
)
の
身魂
(
みたま
)
が
曇
(
くも
)
りて、
085
天
(
てん
)
までも
曇
(
くも
)
らして、
086
日本魂
(
やまとだましい
)
の
活動
(
はたらき
)
が
出来
(
でき
)
ぬからの
事
(
こと
)
で
在
(
あ
)
るぞよ。
087
世界
(
せかい
)
の
小言
(
こごと
)
の
絶
(
た
)
えぬのも、
088
日本国
(
にほんこく
)
の
責任
(
せきにん
)
であるから、
089
斯
(
こ
)
の
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
を
守護
(
しゆごう
)
いたす、
090
日本
(
にほん
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
と
人民
(
じんみん
)
が
一番
(
いちばん
)
に
改心
(
かいしん
)
を
致
(
いた
)
して、
091
天地
(
てんち
)
の
間
(
あいだ
)
を
清浄
(
きよらか
)
に
致
(
いた
)
さねば、
092
何時
(
いつ
)
までも
天下泰平
(
てんかたいへい
)
には
治
(
をさ
)
まらんぞよ。
093
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
は
尊
(
とう
)
とき
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
の
宮
(
みや
)
に
拵
(
こし
)
らへてあるので
在
(
あ
)
るから、
094
神
(
かみ
)
の
生
(
い
)
き
宮
(
みや
)
を
余程
(
よほど
)
清浄
(
きれい
)
に
致
(
いた
)
さんと、
095
神
(
かみ
)
が
生
(
い
)
きた
宮
(
みや
)
に
住
(
す
)
みて、
096
天地
(
てんち
)
経綸
(
しぐみ
)
の
御用
(
ごよう
)
を
勤
(
つと
)
める
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
んから
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
今
(
いま
)
までの
汚
(
きた
)
ない
心
(
こころ
)
や、
097
小
(
ちい
)
さい
物欲
(
ものよく
)
を
速川
(
はやかは
)
の
瀬
(
せ
)
に
流
(
なが
)
し
捨
(
す
)
てて、
098
身禊
(
みそぎ
)
の
行
(
ぎやう
)
を
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
らんと、
099
肝腎
(
かんじん
)
要
(
かな
)
めの
世界改造
(
よのたてなをし
)
の
御用
(
ごよう
)
が
勤
(
つと
)
め
上
(
あ
)
がらんぞよ。
100
此
(
こ
)
の
時代
(
よ
)
に
生
(
うま
)
れて
来
(
き
)
た
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
は、
101
特別
(
とくべつ
)
に
神界
(
しんかい
)
の
仕組
(
しぐみ
)
に
仕
(
つか
)
ふやうに
生
(
うま
)
れさして
在
(
あ
)
るのであるから、
102
今
(
いま
)
の
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
は、
103
天地
(
てんち
)
の
使命
(
しめい
)
が
中昔
(
ちうこう
)
の
世
(
よ
)
の
人民
(
じんみん
)
とは
一層
(
いつそう
)
重大
(
おも
)
いのであるぞよ。
104
同
(
おな
)
じ
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
でも
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
ぐらい
結構
(
けつこう
)
な
国
(
くに
)
はないぞよ。
105
其
(
そ
)
の
結構
(
けつこう
)
な
日本
(
にほん
)
の
神国
(
しんこく
)
に
生
(
せい
)
を
享
(
う
)
けた
神民
(
しんみん
)
は、
106
猶更
(
なほさら
)
この
上
(
うへ
)
もなき
仕合
(
しあは
)
せもので
在
(
あ
)
るから、
107
世界
(
せかい
)
万国
(
ばんこく
)
に
対
(
たい
)
する
責任
(
せきにん
)
が、
108
外国
(
がいこく
)
の
人民
(
じんみん
)
よりは
何十倍
(
なんじうばい
)
も
重
(
をも
)
いので
在
(
あ
)
るから、
109
自己本意
(
われよし
)
の
精神
(
せいしん
)
では
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
とは
申
(
もう
)
されんぞよ。
110
斯
(
こ
)
の
結構
(
けつこう
)
な
神国
(
しんこく
)
の
神民
(
しんみん
)
が、
111
霊主体従
(
ぜん
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
を
薩張
(
さつぱ
)
り
忘
(
わす
)
れて
了
(
しも
)
ふて、
112
外国
(
がいこく
)
の
体主霊従
(
あく
)
の
世
(
よ
)
の
持
(
も
)
ち
方
(
かた
)
に
八分
(
はちぶ
)
も
九分
(
くぶ
)
も
成
(
な
)
りて
了
(
しも
)
ふて
居
(
を
)
るのも、
113
昔
(
むかし
)
の
神代
(
かみよ
)
に
露国
(
ろこく
)
で
育
(
そだ
)
ちた
八尾八頭
(
やつをうやつがしら
)
の
大蛇
(
だいじや
)
の
悪霊
(
あくれい
)
に
欺
(
だま
)
し
込
(
こ
)
まれて、
114
泥
(
どろ
)
の
世界
(
せかい
)
に
浸
(
し
)
み
切
(
き
)
つて
居
(
を
)
るから、
115
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
が
神世
(
かみよ
)
一代
(
いちだい
)
の
苦労
(
くろう
)
を
致
(
いた
)
して、
116
五六七
(
みろく
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
の
御加勢
(
おてつだい
)
で、
117
水晶
(
すいしよう
)
の
神世
(
かみよ
)
に
立直
(
たてなを
)
す
経綸
(
しぐみ
)
であれども、
118
永
(
なが
)
らくの
間
(
あいだ
)
泥
(
どろ
)
に
浸
(
し
)
みた
守護神
(
しゆごうじん
)
人民
(
じんみん
)
であるから、
119
何程
(
なにほど
)
言
(
い
)
ひ
聞
(
き
)
かしても
耳
(
みみ
)
へ
這入
(
はい
)
らず、
120
泥
(
どろ
)
の
世界
(
せかい
)
から
暗
(
やみ
)
の
世界
(
せかい
)
へ
落
(
を
)
ち
行
(
ゆこ
)
うと
致
(
いた
)
す、
121
一寸
(
ちよつと
)
先
(
さ
)
きの
見
(
み
)
えぬ
盲目
(
めくら
)
同様
(
どうよう
)
の
身魂
(
みたま
)
に
成
(
な
)
りて、
122
今
(
いま
)
では
外国人
(
がいこくじん
)
よりも
劣
(
をと
)
りた
人民
(
じんみん
)
が
沢山
(
たくさん
)
出来
(
でき
)
て
居
(
を
)
るから、
123
神
(
かみ
)
も
中々
(
なかなか
)
骨
(
ほね
)
が
折
(
を
)
れるぞよ。
124
今
(
いま
)
が
世界
(
せかい
)
の
大峠
(
おほとほげ
)
の
坂
(
さか
)
に
掛
(
かか
)
りた
所
(
ところ
)
で
危機一髪
(
ききいつぱつ
)
の
場合
(
ばあい
)
であるから、
125
攻
(
せ
)
めて
因縁
(
いんねん
)
ありて
引
(
ひ
)
き
寄
(
よ
)
せられた
大本
(
おほもと
)
の
役員
(
やくいん
)
信者
(
しんじや
)
が、
126
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
いたして、
127
我身
(
わがみ
)
の
荷物
(
にもつ
)
を
軽
(
かる
)
くいたして、
128
千騎一騎
(
せんきいつき
)
の
活動
(
はたらき
)
を
致
(
いた
)
して、
129
千載一遇
(
せんさいいちぐう
)
の
神業
(
しんげう
)
に
参加
(
さんか
)
いたして、
130
末代
(
まつだい
)
の
晴
(
は
)
れの
舞台
(
ぶたい
)
を
踏
(
ふ
)
みて
下
(
くだ
)
されよ。
131
神
(
かみ
)
は
信心
(
しんじん
)
の
旧
(
ふる
)
い
新
(
あたら
)
しいは
申
(
もう
)
さんから、
132
判
(
わか
)
りた
人
(
ひと
)
から
我一
(
われいち
)
と
神国
(
しんこく
)
成就
(
ぜうじゆ
)
の
為
(
ため
)
に
活動
(
かつだう
)
いたして、
133
天地
(
てんち
)
の
祖神様
(
をやがみさま
)
の
御神慮
(
ごしんりよ
)
を
安
(
やす
)
んじ
奉
(
まつ
)
るように
致
(
いた
)
して
下
(
くだ
)
され。
134
小
(
ちい
)
さい
物質
(
ぶつしつ
)
の
欲
(
よく
)
位
(
ぐら
)
いに
心
(
こころ
)
を
曳
(
ひ
)
かれて
居
(
を
)
るやうな
事
(
こと
)
では、
135
到底
(
とうてい
)
此度
(
このたび
)
の
大神業
(
だいしんげう
)
は
勤
(
つと
)
まりは
致
(
いた
)
さんぞよ。
136
神
(
かみ
)
の
方
(
ほう
)
には
役員
(
やくいん
)
信者
(
しんじや
)
の
区別
(
くべつ
)
は
致
(
いた
)
さん、
137
身魂
(
みたま
)
の
研
(
みが
)
けた
人民
(
じんみん
)
から
神徳
(
しんとく
)
を
渡
(
わた
)
すから
誰
(
だれ
)
に
由
(
よ
)
らず
身魂
(
みたま
)
次第
(
しだい
)
で、
138
神界
(
しんかい
)
から
黙
(
だま
)
りて
居
(
を
)
りて
御用
(
ごよう
)
を
其人
(
そのひと
)
の
知
(
し
)
らぬ
間
(
ま
)
に
致
(
いた
)
さして
居
(
を
)
るから、
139
其
(
そ
)
の
覚悟
(
かくご
)
を
致
(
いた
)
してをらねば
大間違
(
おほまちが
)
いが
出来
(
でき
)
るぞよ。
140
神界
(
しんかい
)
は
誰彼
(
だれかれ
)
の
区別
(
くべつ
)
はないから、
141
身魂
(
みたま
)
の
研
(
みが
)
けた
人民
(
じんみん
)
から
其
(
そ
)
れ
其
(
ぞ
)
れの
御用
(
ごよう
)
に
使
(
つか
)
ふてをるから、
142
未
(
ま
)
だ
此
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
の
名
(
な
)
も
在所
(
ありか
)
も
何
(
なに
)
も
知
(
し
)
らぬ
人民
(
じんみん
)
でも
結構
(
けつこう
)
な
御用
(
ごよう
)
が
命
(
さ
)
して
在
(
あ
)
るぞよ。
143
其
(
そ
)
れで
此
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
は
外
(
ほか
)
にも
沢山
(
たくさん
)
に
経綸
(
しぐみ
)
の
御用
(
ごよう
)
が
致
(
いた
)
さして
在
(
あ
)
るから、
144
油断
(
ゆだん
)
は
一寸
(
ちよつと
)
も
出来
(
でき
)
んと
申
(
もう
)
して、
145
いつも
筆先
(
ふでさき
)
で
気
(
き
)
を
注
(
つ
)
けてありたのじやぞよ。
146
是
(
これ
)
から
未
(
ま
)
だ
未
(
ま
)
だ
神界
(
しんかい
)
の
経綸
(
しぐみ
)
の
良
(
よ
)
く
解
(
わか
)
る、
147
結構
(
けつこう
)
な
御用
(
ごよう
)
の
出来
(
でき
)
る
守護神
(
しゆごうじん
)
人民
(
じんみん
)
を、
148
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
へ
引
(
ひ
)
き
寄
(
よ
)
せるから、
149
大本
(
おほもと
)
の
神霊界
(
しんれいかい
)
を
充分
(
じうぶん
)
に
骨折
(
ほねを
)
りて
世界
(
せかい
)
へ
拡
(
ひろ
)
めて
下
(
くだ
)
され、
150
神
(
かみ
)
が
守護
(
しゆごう
)
を
致
(
いた
)
すから、
151
未
(
ま
)
だ
未
(
ま
)
だ
経綸
(
しぐみ
)
の
人民
(
じんみん
)
が
世
(
よ
)
に
隠
(
かく
)
れてをるぞよ。
152
其人
(
そのにん
)
を
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
引
(
ひ
)
き
寄
(
よ
)
して、
153
経綸
(
しぐみ
)
の
御用
(
ごよう
)
に
使
(
つか
)
はねば、
154
神界
(
しんかい
)
が
後
(
をく
)
れる
計
(
ばか
)
りで、
155
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
の
困難
(
こんなん
)
が
永
(
なが
)
く
成
(
な
)
る
計
(
ばか
)
りで
在
(
あ
)
るぞよ。
156
神
(
かみ
)
の
警告
(
しら
)
した
筆先
(
ふでさき
)
を
見
(
み
)
いでも、
157
少
(
すこ
)
しでも
身魂
(
みたま
)
の
光
(
ひか
)
りた
守護神
(
しゆごうじん
)
人民
(
じんみん
)
で
在
(
あ
)
りたら、
158
此
(
この
)
後
(
さき
)
の
世界
(
せかい
)
の
成行
(
なりゆ
)
きの
様子
(
やうす
)
が
見当
(
けんとう
)
が
付
(
つ
)
かねば
成
(
な
)
らぬやうに、
159
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
様子
(
やうす
)
が
変
(
かわ
)
りて
来
(
き
)
て
居
(
を
)
るのに、
160
体主霊従
(
あく
)
の
外国
(
がいこく
)
の
身魂
(
みたま
)
に
染
(
し
)
み
切
(
き
)
りて
居
(
を
)
るから、
161
先
(
さ
)
きが
見
(
み
)
えぬどころか、
162
我身
(
わがみ
)
の
脚下
(
あしもと
)
へ
火
(
ひ
)
が
焼
(
も
)
えて
来
(
き
)
て、
163
身体
(
からだ
)
が
半分
(
はんぶん
)
火傷
(
やけど
)
する
所
(
ところ
)
まで
気
(
き
)
が
付
(
つ
)
かぬやうな、
164
動物
(
どうぶつ
)
よりも
劣
(
をと
)
りた
穀潰
(
ごくつぶ
)
しの
人民
(
じんみん
)
が、
165
幾千万人
(
いくせんまんにん
)
居
(
を
)
りた
所
(
ところ
)
で、
166
何
(
なん
)
の
役
(
やく
)
にも
立
(
た
)
ちは
致
(
いた
)
さん。
167
米喰虫
(
こめくひむし
)
の
蛆虫
(
うじむし
)
同然
(
だうぜん
)
、
168
国
(
くに
)
が
立
(
たと
)
うが
立
(
た
)
つまいが、
169
外国
(
がいこく
)
に
奪
(
と
)
られようが
何
(
ど
)
うなろうが、
170
我身
(
わがみ
)
さへ
気楽
(
きらく
)
に
食
(
く
)
えさえしたら
良
(
よ
)
いと
云
(
い
)
ふ
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
有様
(
ありさま
)
、
171
今
(
いま
)
に
人
(
ひと
)
が
人
(
ひと
)
を
喰
(
く
)
ふやうに
成
(
な
)
るから、
172
其
(
そ
)
う
成
(
な
)
りたら
一旦
(
いつたん
)
この
世界
(
せかい
)
を
根本
(
こんぽん
)
から
元
(
もと
)
の○○に
致
(
いた
)
して、
173
改造
(
やりなを
)
さねば
成
(
な
)
らぬから、
174
可成
(
なるべく
)
は
此儘
(
このまま
)
で
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
を
改心
(
かいしん
)
さして、
175
世
(
よ
)
を
立
(
た
)
てたいのが
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
の
一心
(
いつしん
)
であるから、
176
後
(
あと
)
で
取返
(
とりかへ
)
しは
成
(
な
)
らんから、
177
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
をクドウ
申
(
もう
)
して
知
(
し
)
らすので
在
(
あ
)
るから、
178
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
神
(
かみ
)
の
生
(
い
)
き
宮
(
みや
)
ならチツトは
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
も
推量
(
すいれう
)
して
下
(
くだ
)
されよ。
179
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
大国常立之尊
(
おほくにとこたちのみこと
)
が、
180
天照彦之命
(
あまてるひこのみこと
)
の
御魂
(
みたま
)
の
宿
(
やど
)
りて
居
(
を
)
る、
181
坤
(
ひつじさる
)
の
金神
(
こんじん
)
の
生
(
い
)
き
宮
(
みや
)
、
182
言霊幸彦命
(
ことたまさちひこのみこと
)
の
手
(
て
)
を
借
(
か
)
りて
天地
(
てんち
)
の
開
(
ひら
)
けた
時
(
とき
)
からの
世
(
よ
)
の
成立
(
なりたち
)
から、
183
神々
(
かみがみ
)
の
各自
(
めんめ
)
の
御活動
(
おはたらき
)
を
書
(
か
)
いて
知
(
し
)
らすぞよ。
184
田庭
(
たには
)
の
国
(
くに
)
は
世界
(
せかい
)
の
始
(
はじま
)
り、
185
游能碁呂島
(
おのごろじま
)
の
正中
(
まんなか
)
で、
186
天地
(
てんち
)
を
造
(
つく
)
り
固
(
かた
)
めた
世
(
よ
)
の
音
(
ね
)
の
世
(
よ
)
の
元
(
もと
)
、
187
言霊
(
ことたま
)
の
最初
(
もと
)
に
鳴
(
な
)
り
出
(
い
)
でし、
188
天地
(
てんち
)
経綸
(
しぐみ
)
の
霊地
(
れいち
)
であるぞよ。
189
出口
(
でぐち
)
の
守
(
かみ
)
と
申
(
もう
)
すのも
言霊
(
ことたま
)
の
活用
(
はたらき
)
の
事
(
こと
)
であるぞよ。
190
夫
(
そ
)
れで
綾部
(
あやべ
)
の
大本
(
おほもと
)
へ
出
(
で
)
て
来
(
こ
)
ねば、
191
天地
(
てんち
)
を
一声
(
いつせい
)
の
下
(
もと
)
に
震動
(
しんどう
)
させ、
192
雨風
(
あめかぜ
)
を
自由
(
じゆう
)
に
使
(
つか
)
い、
193
雷神
(
らいしん
)
を
駆使
(
くし
)
すると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ぬので
在
(
あ
)
るぞよ。
194
天地
(
てんち
)
経綸
(
しぐみ
)
の
神力
(
しんりき
)
なる
言霊
(
ことたま
)
アオウエイ
五大
(
ごだい
)
母音
(
ぼおん
)
[
※
「母音」は底本通り。
]
は
綾
(
あや
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
の
神屋敷
(
かみやしき
)
が
大本
(
おほもと
)
であるぞよ。
195
人体
(
じんたい
)
を
備
(
そな
)
へた
五男三女
(
ごなんさんによ
)
の
神
(
かみ
)
は、
196
近江
(
おほみ
)
の
国
(
くに
)
が
始
(
はじま
)
り、
197
其他
(
そのた
)
の
生物
(
せいぶつ
)
は
八木
(
やぎ
)
が
始
(
はじ
)
まりで
在
(
あ
)
るぞよ。
198
この
言霊
(
ことたま
)
の
初
(
はじま
)
り、
199
丹波
(
たんば
)
綾部
(
あやべ
)
、
200
竜宮館
(
りうぐうやかた
)
の
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
、
201
神宮
(
じんぐう
)
本宮
(
ほんぐう
)
の
神屋敷
(
かみやしき
)
に、
202
伊都
(
いづ
)
の
身魂
(
みたま
)
、
203
瑞能身魂
(
みづのみたま
)
の
二柱
(
ふたはしら
)
が
表
(
あら
)
はれて、
204
元
(
もと
)
の
神世
(
かみよ
)
へ
世
(
よ
)
を
捻
(
ね
)
じ
直
(
なを
)
す
時節
(
じせつ
)
が
来
(
き
)
たのであるぞよ。
205
式三番叟
(
しきさんばんそう
)
の
歌
(
うた
)
にも、
206
今日
(
こんにち
)
の
三番叟
(
さんばんそう
)
、
207
天下泰平
(
てんかたいへい
)
、
208
国土
(
こくか
)
成就
(
ぜうじゆ
)
、
209
日
(
ひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも、
210
鳴
(
な
)
るは
五十鈴
(
いすず
)
の
滝
(
たき
)
の
水々々々
(
みづみづみづみづ
)
、
211
千秋万歳
(
せんしうばんざい
)
、
212
処
(
ところ
)
も
富貴繁昌
(
ふうきはんぜう
)
、
213
この
色
(
いろ
)
の
白
(
しろ
)
き
尉
(
ぜう
)
どのが
治
(
をさ
)
め
参
(
まい
)
らせ
候
(
さふらふ
)
事
(
こと
)
は
何
(
なに
)
よりも
易
(
やす
)
き
事
(
こと
)
にて
候
(
さふらふ
)
。
214
元
(
もと
)
の
屋敷
(
やしき
)
へ
御直
(
おなを
)
り
候
(
さふらふ
)
と
申
(
もう
)
す
事
(
こと
)
は、
215
今度
(
こんど
)
の
二度目
(
にどめ
)
の
世
(
よ
)
の
立替
(
たてかへ
)
の、
216
変性男子
(
へんぜうなんし
)
と
女子
(
によし
)
との
活動
(
はたらき
)
の
事
(
こと
)
やら、
217
綾部
(
あやべ
)
に
二柱
(
ふたはしら
)
の
神
(
かみ
)
の
立帰
(
たちかへ
)
りて、
218
天下泰平
(
てんかたいへい
)
に
世
(
よ
)
を
治
(
をさ
)
めて、
219
万古末代
(
まんごまつだい
)
続
(
つづ
)
かすと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
の
神示
(
しらせ
)
が、
220
神界
(
しんかい
)
から
作
(
つく
)
りて
在
(
あ
)
りたのじやぞよ。
221
三千世界
(
さんぜんせかい
)
の
立替
(
たてかへ
)
の
三番叟
(
さんばんそう
)
も
恙
(
つつが
)
なく
相
(
あい
)
済
(
す
)
みて、
222
弥々
(
いよいよ
)
初段
(
しよだん
)
が
世界
(
せかい
)
に
初
(
はじま
)
りたから、
223
皆
(
みな
)
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
致
(
いた
)
さぬと
後
(
あと
)
の
祭
(
まつ
)
りに
成
(
な
)
りて、
224
肝心
(
かんじん
)
の
晴
(
はれ
)
の
舞台
(
ぶたい
)
に
登場
(
とうぜう
)
出来
(
でき
)
んぞよ。
225
◎
226
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
は
皆
(
みな
)
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
の
分霊
(
ぶんれい
)
分体
(
ぶんたい
)
であり、
227
亦
(
ま
)
た
神々
(
かみがみ
)
の
宿
(
やど
)
にて
世界
(
せかい
)
を
開発
(
ひら
)
く
生
(
い
)
き
宮
(
みや
)
であるぞよ。
228
中
(
なか
)
にも
日本
(
にほん
)
は
豊葦原
(
とよあしはら
)
の
中津国
(
なかつくに
)
と
申
(
もう
)
して
在
(
あ
)
るが、
229
其
(
その
)
中津国
(
なかつくに
)
に
生
(
うま
)
れた
人民
(
じんみん
)
は
殊更
(
ことさら
)
上級
(
ぜうきう
)
の
神々
(
かみがみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
で
在
(
あ
)
るから、
230
神国
(
しんこく
)
の
神民
(
しんみん
)
は
上御一人
(
かみごいちにん
)
の
現人神
(
あらひとかみ
)
を
真
(
しん
)
の
親
(
をや
)
とし
主
(
しゆ
)
となし
師
(
し
)
と
致
(
いた
)
して
上下
(
じやうげ
)
心
(
こころ
)
を
一
(
いつ
)
に
固
(
かた
)
めて、
231
天地
(
てんち
)
の
経綸
(
しぐみ
)
を
行
(
をこな
)
ふ
可
(
べ
)
き
天職
(
てんしよく
)
の
有
(
あ
)
る
事
(
こと
)
を
悟
(
さと
)
り、
232
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
今迄
(
いままで
)
の
誤
(
あや
)
まりた
精神
(
せいしん
)
を
立直
(
たてなを
)
して、
233
二度目
(
にどめ
)
の
天
(
あま
)
の
岩戸
(
いわと
)
を
開
(
ひら
)
ひて、
234
常世
(
とこよ
)
往
(
ゆ
)
く
黒白
(
あやめ
)
も
分
(
わ
)
かぬ
暗黒界
(
やみのよ
)
を
光
(
ひか
)
り
輝
(
かが
)
やく
神世
(
かみよ
)
に
致
(
いた
)
さねば、
235
天地
(
てんち
)
の
神々様
(
かみがみさま
)
に
申訳
(
もうしわけ
)
が
立
(
た
)
たぬぞよ。
236
此
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
の
教
(
をしえ
)
が
真実
(
しんじつ
)
に
腹
(
はら
)
に
納
(
おさ
)
まりて、
237
其
(
その
)
行
(
おこな
)
いが
出来
(
でき
)
る
人民
(
じんみん
)
でありたら
夫
(
そ
)
れが
誠
(
まこと
)
の
差添
(
さしそへ
)
の
種
(
たね
)
で
在
(
あ
)
るぞよ。
238
是
(
これ
)
から
本
(
もと
)
の
種
(
たね
)
を
現
(
あら
)
はして
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
分
(
わ
)
けて
見
(
み
)
せるぞよ。
239
此
(
こ
)
の
神
(
かみ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
は
何程
(
なにほど
)
悪
(
あく
)
の
種
(
たね
)
でも
今度
(
こんど
)
の
際
(
きは
)
に
改心
(
かいしん
)
さえ
致
(
いた
)
したなら、
240
元
(
もと
)
の
胤
(
たね
)
を
表
(
あら
)
はさずに
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
との
真釣合
(
まつりあ
)
はせを
致
(
いた
)
して
御用
(
ごよう
)
を
致
(
いた
)
さすから、
241
此
(
こ
)
の
金神
(
こんじん
)
の
慈悲心
(
じひごころ
)
が
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
に
浸徹
(
しみとほ
)
りたら、
242
如何
(
どん
)
な
悪魔
(
あくま
)
も
改心
(
かいしん
)
せずには
居
(
を
)
れぬやうに
成
(
な
)
りて、
243
心
(
こころ
)
から
発根
(
ほつこん
)
と
改心
(
かいしん
)
いたすやうに
成
(
な
)
るから、
244
第一番
(
だいいちばん
)
にこの
大本
(
おほもと
)
の
内部
(
ないぶ
)
から
充分
(
じうぶん
)
身魂
(
みたま
)
を
清
(
きよ
)
らかに
致
(
いた
)
さんと、
245
世界
(
せかい
)
の
神
(
かみ
)
と
守護神
(
しゆごうじん
)
人民
(
じんみん
)
に
押
(
を
)
しが
利
(
き
)
かんぞよ。
246
今
(
いま
)
が
大本
(
おほもと
)
の
千騎一騎
(
せんきいつき
)
の
改心
(
かいしん
)
の
時
(
とき
)
で
在
(
あ
)
るぞよ。
247
一日
(
いちにち
)
でも
後
(
をく
)
れる
程
(
ほど
)
世界
(
せかい
)
が
永
(
なが
)
く
苦
(
くる
)
しむぞよ。
248
この
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
の
初
(
はじま
)
りは
世界
(
せかい
)
一体
(
いつたい
)
に
泥海
(
どろうみ
)
で
在
(
あ
)
つて、
249
光
(
ひか
)
りも
温
(
ぬく
)
みも
何
(
なに
)
ものもなかりたぞよ。
250
丁度
(
てふど
)
譬
(
たと
)
へて
曰
(
い
)
へば
朧月夜
(
おぼろつきよ
)
の
二三層倍
(
にさんそうばい
)
も
暗
(
くら
)
い
冷
(
つめ
)
たい
世界
(
せかい
)
で、
251
山
(
やま
)
も
河
(
かわ
)
も
草木
(
くさき
)
も
何
(
なに
)
一種
(
ひといろ
)
なかつたので
在
(
あ
)
るぞよ。
252
其
(
その
)
泥
(
どろ
)
の
世界
(
せかい
)
に
身
(
み
)
の
丈
(
た
)
けは
五百丈
(
ごひやくぜう
)
ばかり、
253
身
(
み
)
の
太
(
ふと
)
さは
三百丈
(
さんびやくぜう
)
程
(
ほど
)
も
在
(
あ
)
る
蛇体
(
じやたい
)
の
荒神
(
あらがみ
)
が
住居
(
すまゐ
)
して
居
(
を
)
られたのが、
254
御精神
(
ごせいしん
)
の
良
(
よ
)
い
大神様
(
おほかみさま
)
の
前身
(
ぜんしん
)
で、
255
是
(
これ
)
が
五六七
(
みろく
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
と
御成
(
おな
)
り
遊
(
あそ
)
ばしたので
在
(
あ
)
るぞよ。
256
誠
(
まこと
)
に
長閑
(
のどか
)
やかな
御神姿
(
おすがた
)
で、
257
鱗
(
うろこ
)
は
一枚
(
いちまい
)
もなし、
258
角
(
つの
)
も
一本
(
いつぽん
)
もなし、
259
体
(
からだ
)
の
色
(
いろ
)
は
青水晶
(
あをずいせう
)
のやうな
立派
(
りつぱ
)
な
神様
(
かみさま
)
で、
260
天地
(
てんち
)
の
元
(
もと
)
の
祖神
(
をやがみ
)
と
成
(
な
)
られたので
在
(
あ
)
るぞよ。
261
斯世
(
このよ
)
を
創造
(
さうぞう
)
して、
262
天地
(
てんち
)
を
開
(
ひら
)
く
事
(
こと
)
に
非常
(
ひじよう
)
に
苦心
(
くしん
)
遊
(
あそ
)
ばしましたのが、
263
此
(
こ
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
が
第一番
(
だいいちばん
)
で、
264
ミロクの
大神
(
おほかみ
)
ともツキの
大神
(
おほかみ
)
とも
申上
(
もうしあ
)
げる
御神様
(
おんかみさま
)
であるぞよ。
265
世界
(
せかい
)
を
造
(
つく
)
るに
就
(
つい
)
て
非常
(
ひじよう
)
に
独神
(
ひとり
)
で
御心配
(
ごしんぱい
)
を
遊
(
あそ
)
ばして
御座
(
ござ
)
る
所
(
ところ
)
へ、
266
同
(
おな
)
じく
似
(
に
)
たやうな
御神姿
(
おすがた
)
の
大蛇神
(
だいじやじん
)
が
現
(
あら
)
はれたが、
267
此
(
こ
)
の
神
(
かみ
)
には
十六本
(
じふろくほん
)
の
頭
(
あたま
)
に
角
(
つの
)
が
生
(
は
)
えて、
268
其
(
その
)
角
(
つの
)
の
先
(
さき
)
から
大変
(
たいへん
)
な
光
(
ひか
)
りが
現
(
あら
)
はれて
居
(
を
)
る
神様
(
かみさま
)
に、
269
五六七
(
みろく
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
が
世界
(
せかい
)
創造
(
さうぞう
)
の
御相談
(
ごさうだん
)
をお
掛
(
か
)
けになつたので
在
(
あ
)
るぞよ。
270
扨
(
さ
)
て
其
(
その
)
時
(
とき
)
の
六六六
(
みろく
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
の
御言葉
(
おことば
)
には、
271
何時
(
いつ
)
まで
斯
(
こ
)
うして
泥
(
どろ
)
の
世界
(
せかい
)
の
暗
(
くら
)
い
所
(
ところ
)
に
住居
(
すまゐ
)
を
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
つても、
272
何
(
なに
)
一
(
ひと
)
つの
楽
(
たのし
)
みもなし、
273
何
(
なん
)
の
功能
(
かうなう
)
もなし、
274
沢山
(
たくさん
)
の
眷属
(
けんぞく
)
も
有
(
あ
)
る
事
(
こと
)
なり。
275
何
(
なん
)
とか
致
(
いた
)
して
立派
(
りつぱ
)
な
天地
(
てんち
)
を
造
(
つく
)
り
上
(
あ
)
げ、
276
万
(
よろづ
)
の
眷属
(
けんぞく
)
の
楽
(
たの
)
しく
暮
(
くら
)
すやうに
致
(
いた
)
したいのが、
277
我
(
われ
)
の
大望
(
たいもう
)
で
在
(
あ
)
るが、
278
其方様
(
そなたさま
)
は
我
(
われ
)
の
片腕
(
かたうで
)
となりて
天地
(
てんち
)
を
立別
(
たてわ
)
け、
279
美
(
うる
)
はしき
地上
(
ちぜう
)
の
世界
(
せかい
)
を
造
(
つく
)
る
御心
(
おこころ
)
は
有
(
あ
)
りませぬかと
御尋
(
おたづ
)
ね
遊
(
あそ
)
ばしたら、
280
日
(
ひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
前身
(
ぜんしん
)
なる
頭
(
あたま
)
に
十六本
(
じふろくほん
)
の
光
(
ひか
)
る
角
(
つの
)
を
生
(
は
)
やした
大蛇神様
(
だいじやじんさま
)
が
御答
(
おこたへ
)
には、
281
我身
(
わがみ
)
は
女体
(
によたい
)
の
事
(
こと
)
なり、
282
且
(
か
)
つ
又
(
ま
)
た
斯
(
こ
)
んな
業
(
ごう
)
の
深
(
ふか
)
い
見苦
(
みぐる
)
しき
姿
(
すがた
)
で
在
(
あ
)
りますから、
283
貴神様
(
あなたさま
)
の
如
(
よ
)
うな
御精神
(
ごせいしん
)
の
良
(
よ
)
い、
284
立派
(
りつぱ
)
な
神様
(
かみさま
)
の
片腕
(
かたうで
)
に
成
(
な
)
ると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は、
285
恐
(
をそ
)
れ
入
(
い
)
りて
御言葉
(
おことば
)
に
従
(
したが
)
ふ
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ませぬと、
286
大変
(
たいへん
)
に
謙
(
へりく
)
だつて
御辞退
(
ごじたい
)
遊
(
あそ
)
ばしたなれど、
287
六六六
(
みろく
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
が
強
(
し
)
いて
御頼
(
おたの
)
みに
成
(
な
)
り
我
(
われ
)
の
片腕
(
かたうで
)
に
成
(
な
)
るのは
其方様
(
そなたさま
)
より
外
(
ほか
)
にない、
288
我
(
わ
)
が
見込
(
みこ
)
んで
居
(
を
)
るからとの
仰
(
おほ
)
せに、
289
日
(
ひ
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
も
左様
(
さやう
)
なれば
御本望
(
ごほんもう
)
の
遂
(
と
)
ぐるまで
我身
(
わがみ
)
の
力
(
ちから
)
一杯
(
いつぱい
)
活動
(
かつだう
)
いたして
見
(
み
)
ます、
290
去
(
さ
)
る
代
(
かは
)
りに
天地
(
てんち
)
が
立派
(
りつぱ
)
に
出来上
(
できあが
)
りましたら、
291
我
(
われ
)
を
末代
(
まつだい
)
貴神様
(
あなたさま
)
の
女房役
(
にようぼうやく
)
と
致
(
いた
)
して
下
(
くだ
)
され
私
(
わたし
)
は
女房役
(
にようぼうやく
)
となりて
万古末代
(
まんごまつだい
)
世界
(
せかい
)
を
照
(
てら
)
しますとの
御約束
(
おやくそく
)
が
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
の
竜宮館
(
りうぐうやかた
)
で
結
(
むす
)
ばれたので
在
(
あ
)
りたぞよ。
292
其所
(
そこ
)
へ
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
の
前身
(
ぜんしん
)
国常立尊
(
くにとこたちのみこと
)
の
荒神
(
あらがみ
)
が
現
(
あら
)
はれて、
293
世界
(
せかい
)
を
造
(
つく
)
り
遊
(
あそ
)
ばす
御手伝
(
おてつだい
)
を
命
(
さ
)
して
下
(
くだ
)
されと
御願
(
おねがい
)
申上
(
もうしあ
)
げたので
在
(
あ
)
りたぞよ。
294
そこで
六六六
(
みろく
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
が
早速
(
さつそく
)
に
御承知
(
ごせうち
)
被下
(
くざさ
)
て
仰
(
おほ
)
せ
遊
(
あそ
)
ばすには、
295
其方
(
そのほう
)
は
見掛
(
みかけ
)
に
由
(
よ
)
らぬ
誠忠無比
(
せいちうむひ
)
の
神
(
かみ
)
であるから
世界
(
せかい
)
の
一切
(
いつさい
)
を
委
(
まか
)
すから、
296
落度
(
おちど
)
のなきやうに
致
(
いた
)
すが
良
(
よ
)
かろうと
仰
(
おほ
)
せられ、
297
其上
(
そのうへ
)
に
国常立之命
(
くにとこたちのみこと
)
に
思兼
(
おもひやり
)
の
神
(
かみ
)
と
申
(
もう
)
す
御名
(
おんな
)
を
下
(
くだ
)
され、
298
八百万
(
やほよろづ
)
の
神様
(
かみさま
)
を
天
(
あま
)
の
山河澄
(
やす
)
の
川原
(
かわはら
)
に
集
(
あつ
)
めて
一人
(
いちにん
)
の
眷属
(
けんぞく
)
も
残
(
のこ
)
さず
相談
(
さうだん
)
の
中間
(
なかま
)
え
入
(
い
)
れて
大集会
(
だいしゆうかい
)
を
遊
(
あそ
)
ばしたので
地
(
ち
)
の
在
(
あ
)
る
限
(
かぎ
)
りに
住居
(
すまゐ
)
いたして
居
(
を
)
れる
蛇体
(
じやたい
)
の
神々様
(
かみがみさま
)
が
集
(
あつま
)
り
合
(
あ
)
ふて
御協議
(
ごきやうぎ
)
の
上
(
うへ
)
、
299
六六六様
(
みろくさま
)
の
仰
(
おほ
)
せの
通
(
とほ
)
りに
国常立之命
(
くにとこたちのみこと
)
を
総体
(
そうたい
)
の
局
(
つぼね
)
に
選
(
えら
)
み
下
(
くだ
)
さりたのであるぞよ。
300
そこで
八百万
(
やほよろづ
)
の
神々
(
かみがみ
)
の
意見
(
いけん
)
を
聞
(
き
)
き
取
(
と
)
りて、
301
其
(
そ
)
の
由
(
よし
)
を
五六七
(
みろく
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
へ
申上
(
もうしあ
)
げたら、
302
日
(
ひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
伊邪那岐之尊
(
いざなぎのみこと
)
様
(
さま
)
と
月
(
つき
)
の
大神
(
おほかみ
)
五六七様
(
みろくさま
)
との
御弐体
(
おふたかた
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
が
更
(
さら
)
に
集会
(
しうかい
)
あそばして、
303
国常立之尊
(
くにとこたちのみこと
)
を
地
(
ち
)
の
造
(
つく
)
り
主
(
ぬし
)
と
致
(
いた
)
すぞよとの
御命令
(
ごめいれい
)
が
下
(
くだ
)
りたので、
304
此
(
こ
)
の
方
(
ほう
)
が
地
(
ち
)
の
主宰
(
しゆさい
)
となりて
多陀与弊流地面
(
ただよへるくに
)
を
修理固成
(
つくりかため
)
いたしたのであるぞよ。
305
天
(
てん
)
も
水
(
み
)
(
六
(
み
)
)
中界
(
ちうかい
)
も
水
(
み
)
(
六
(
み
)
)
下界
(
げかい
)
も
水
(
み
)
(
六
(
み
)
)で
世界中
(
せかいぢう
)
の
天地中界
(
てんちちうかい
)
三才
(
さんさい
)
が
水
(
み
)
(
六
(
み
)
)
計
(
ばか
)
りで
在
(
あ
)
りた
世
(
よ
)
に
一番
(
いちばん
)
の
大将神
(
たいせうがみ
)
の
御位
(
みくらい
)
で
御出
(
おいで
)
遊
(
あそ
)
ばしたので
六
(
み
)
(
水
(
み
)
)を
三
(
みつ
)
つ
合
(
あわ
)
せてミロクの
大神
(
おほかみ
)
と
申
(
もう
)
すのであるが、
306
天
(
てん
)
の
水
(
みづ
)
の(
六
(
み
)
)の
中
(
なか
)
から
ヽ
(
ほち
)
の
一霊
(
いちれい
)
が
地
(
ち
)
に
下
(
くざ
)
りて
五
(
いづ
)
(
火
(
ひ
)
)と
天
(
てん
)
が
固
(
かた
)
まり
地
(
ち
)
の
六
(
み
)
(
水
(
み
)
)に
ヽ
(
ほち
)
の
一霊
(
いちれい
)
が
加
(
くわ
)
はりて
地
(
ち
)
は
七
(
なな
)
(
地成
(
ななり
)
)となりたから、
307
世
(
よ
)
の
元
(
もと
)
から
申
(
もう
)
せばミロクは
六六六
(
みろく
)
なり、
308
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
立直
(
たてなを
)
しの
御用
(
ごよう
)
から
申
(
もう
)
せばミロクは
五六七
(
みろく
)
と
成
(
な
)
るのであるから、
309
六百六十六の
守護
(
しゆごう
)
は
今
(
いま
)
までのミロクで、
310
是
(
これ
)
からのミロクの
御働
(
おはたら
)
きは
五六七
(
みろく
)
と
成
(
な
)
るので
在
(
あ
)
るぞよ。
311
国常立之尊
(
くにとこたちのみこと
)
が
世
(
よ
)
の
元
(
もと
)
を
修理固成
(
かためしめ
)
るに
就
(
つい
)
て、
312
天地中界
(
てんちちうかい
)
の
区別
(
くべつ
)
もなく、
313
世界
(
せかい
)
は
一団
(
いちだん
)
の
泥土
(
どろつち
)
泥水
(
どろみづ
)
で
手
(
て
)
の
付
(
つ
)
け
様
(
やう
)
がなかりたので、
314
堅
(
かた
)
いお
土
(
つち
)
の
種
(
たね
)
をミロクの
大神様
(
おほかみさま
)
に
御願
(
おねが
)
い
申
(
もう
)
し
上
(
あ
)
げたら、
315
大神様
(
おほかみさま
)
が
直
(
す
)
ぐに
御承知
(
ごしようち
)
になりて
一生懸命
(
いつせうけんめい
)
に
息
(
いき
)
を
吹
(
ふ
)
き
懸
(
か
)
けなされて
一凝
(
ひとこ
)
りの
堅
(
かた
)
いお
土
(
つち
)
が
出来
(
でき
)
たのを
国常立之尊
(
くにとこたちのみこと
)
の
此方
(
このほう
)
に
御授
(
おさづ
)
けに
成
(
な
)
りたので
其
(
その
)
一団
(
いちだん
)
の
御土
(
おつち
)
を
種
(
たね
)
に
致
(
いた
)
して
土
(
つち
)
と
水
(
みづ
)
とを
立別
(
たてわ
)
け、
316
山
(
やま
)
、
317
川
(
かわ
)
、
318
原
(
はら
)
、
319
野
(
の
)
、
320
海
(
うみ
)
を
拵
(
こし
)
らえたのが
地
(
ち
)
の
先祖
(
せんぞ
)
の
大国常立之尊
(
おほくにとこたちのみこと
)
であるぞよ。
321
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
大国常立之尊
(
おほくにとこたちのみこと
)
の
姿
(
すがた
)
は
今
(
いま
)
まで
筆先
(
ふでさき
)
にも
現
(
あら
)
はした
事
(
こと
)
はなかりたなれど、
322
畏
(
おそ
)
れ
多
(
おほ
)
きミロクの
大神様
(
おほかみさま
)
、
323
日
(
ひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
さまの
御神姿
(
おんみすがた
)
まで
筆先
(
ふでさき
)
に
出
(
だ
)
して
知
(
し
)
らしたから、
324
何時
(
いつ
)
までも
発表
(
はつぴやう
)
を
見合
(
みあ
)
はす
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ぬから、
325
実地
(
じつち
)
の
姿
(
すがた
)
を
書
(
か
)
き
誌
(
しる
)
すぞよ。
326
大国常立之尊
(
おほくにとこたちのみこと
)
の
元
(
もと
)
の
誠
(
まこと
)
の
姿
(
すがた
)
は
頭
(
かしら
)
に
八本
(
はちほん
)
角
(
つの
)
の
生
(
は
)
えた
鬼神
(
おにかみ
)
の
姿
(
すがた
)
で、
327
皆
(
みな
)
の
神々
(
かみがみ
)
が
余
(
あま
)
り
恐
(
おそ
)
ろしいと
申
(
もう
)
して
寄
(
よ
)
り
付
(
つ
)
かぬやうに
致
(
いた
)
した
位
(
くら
)
いの
姿
(
すがた
)
で
在
(
あ
)
るから、
328
今
(
いま
)
の
人民
(
じんみん
)
に
元
(
もと
)
の
真
(
しん
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
せたら、
329
震
(
ふる
)
い
上
(
あが
)
りて
眼
(
め
)
を
廻
(
まわ
)
すぞよ。
330
月
(
つき
)
の
大神
(
おほかみ
)
に
御成
(
おなり
)
遊
(
あそ
)
ばした
五六七
(
みろく
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
と
日
(
ひ
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
と、
331
御二体
(
おふたかた
)
の
大神
(
おほかみ
)
が(
水火
(
いき
)
)を
合
(
あ
)
はして
天
(
てん
)
を
固
(
かた
)
めに
御上
(
おあが
)
り
遊
(
あそ
)
ばした
霊場
(
れいじやう
)
が
今
(
いま
)
の
綾部
(
あやべ
)
の
神宮
(
じんぐう
)
本宮
(
ほんぐう
)
の
坪
(
つぼ
)
の
内
(
うち
)
、
332
竜宮館
(
りうぐうやかた
)
の
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
であるぞよ。
333
日本
(
にほん
)
は
世界
(
せかい
)
の
中心
(
まんなか
)
であり、
334
綾部
(
あやべ
)
は
日本
(
にほん
)
の
中心
(
まんなか
)
で
在
(
あ
)
るから、
335
天地
(
てんち
)
の
神々
(
かみがみ
)
が
世
(
よ
)
の
元
(
もと
)
から
昇
(
のぼ
)
り
降
(
くだ
)
りを
致
(
いた
)
されたり
集会
(
しうかい
)
を
遊
(
あそ
)
ばし
坐
(
まし
)
て、
336
天地
(
てんち
)
を
造
(
つく
)
られる
折
(
をり
)
に
御相談
(
ごさうだん
)
なされた
結構
(
けつこう
)
な
霊地
(
とち
)
であるから、
337
其
(
その
)
時分
(
じぶん
)
にはたつ
鳥
(
とり
)
も
落
(
お
)
ちる
勢
(
いきほ
)
いの
場所
(
ばしよ
)
で
言霊
(
ことたま
)
の
世
(
よ
)
の
元
(
もと
)
でありたぞよ。
338
其
(
その
)
後
(
のち
)
に
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
が
八百万
(
やほよろづ
)
の
邪神
(
あくがみ
)
に
艮
(
うしとら
)
へ
押込
(
おしこ
)
められてから、
339
一旦
(
いつたん
)
は
悉皆
(
みな
)
影
(
かげ
)
も
形
(
かたち
)
もなきやうに
亡
(
ほろ
)
びて
了
(
しも
)
ふたが、
340
時節
(
じせつ
)
参
(
まい
)
りて
煎豆
(
いりまめ
)
にも
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
きて
再
(
ふたた
)
び
国常立之尊
(
くにとこたちのみこと
)
の
世
(
よ
)
に
世
(
よ
)
が
戻
(
もど
)
りて
来
(
き
)
たから、
341
変性男子
(
へんぜうなんし
)
と
女子
(
によし
)
との
身魂
(
みたま
)
を
借
(
か
)
りて、
342
世
(
よ
)
の
元
(
もと
)
からの
因縁
(
ゐんねん
)
を
説
(
と
)
いて
聞
(
き
)
かせる
世界一
(
せかいいち
)
の
大本
(
おほもと
)
と
成
(
な
)
りたので
在
(
あ
)
るぞよ。
343
天
(
てん
)
の
固
(
かた
)
まりたのは
御弐体
(
おふたかた
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
が
天
(
てん
)
へ
上
(
あが
)
りて
各自
(
めいめい
)
に
水火
(
いき
)
を
合
(
あ
)
はしてキリキリと
左右
(
さゆう
)
に
三遍
(
さんぺん
)
御舞
(
おま
)
い
成
(
な
)
されて
伊吹
(
いぶき
)
の
狭霧
(
さぎり
)
を
遊
(
あそ
)
ばすと、
344
夫
(
そ
)
れで
天
(
てん
)
が
完全
(
かんぜん
)
に
固成
(
かたまり
)
たので
在
(
あ
)
るぞよ。
345
次
(
つぎ
)
に
亦
(
ま
)
た
吹
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
し
玉
(
たま
)
ふ
伊吹
(
いぶき
)
の
狭霧
(
さぎり
)
に
由
(
よ
)
りて
天
(
てん
)
に
幾億万
(
いくおくまん
)
の
星
(
ほし
)
が
出現
(
しゆつげん
)
したので
在
(
あ
)
るぞよ。
346
其
(
その
)
星
(
ほし
)
の
数
(
かづ
)
だけ
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
に
生物
(
いきもの
)
が
育
(
そだ
)
ちたら
夫
(
そ
)
れで
一旦
(
いつたん
)
世
(
よ
)
の
洗
(
あら
)
い
替
(
かえ
)
に
成
(
な
)
るので
在
(
あ
)
るぞよ。
347
天
(
てん
)
は
判然
(
はつきり
)
と
造
(
つく
)
れたなれど、
348
未
(
ま
)
だ
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
が
充分
(
じうぶん
)
に
固
(
かた
)
まりて
居
(
お
)
らなんだ
際
(
さい
)
に、
349
頭
(
かしら
)
に
十本
(
じつぽん
)
の
角
(
つの
)
の
生
(
は
)
へた
大蛇神
(
だいじやじん
)
が
我
(
われ
)
は
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
の
修理固成
(
つくりかため
)
の
加勢
(
かせい
)
よりも
天
(
てん
)
へ
上
(
あが
)
りて
天上
(
てんぜう
)
から
働
(
はたら
)
き
度
(
た
)
いと
申
(
もう
)
されて
天
(
てん
)
で○○○○○○と
成
(
な
)
られたのであるが、
350
大変
(
たいへん
)
な
御神力
(
ごしんりき
)
が
強
(
つよ
)
いので
御惣領
(
ごそうりやう
)
に
為
(
し
)
てあるなれど、
351
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
の
思
(
おも
)
ふて
居
(
を
)
る
様
(
やう
)
な
事
(
こと
)
とは
神界
(
しんかい
)
の
様子
(
やうす
)
は
又
(
ま
)
た
大変
(
たいへん
)
な
違
(
ちが
)
いであるぞよ。
352
それで
先
(
ま
)
づ
天
(
てん
)
の
方
(
ほう
)
は
固
(
かた
)
まりて
動
(
うご
)
かぬ
事
(
こと
)
に
成
(
な
)
りたなれど、
353
国常立之尊
(
くにとこたちのみこと
)
の
主宰
(
しゆさい
)
する
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
は
未
(
ま
)
だ
充分
(
じうぶん
)
の
所
(
とこ
)
へは
行
(
い
)
て
居
(
お
)
らんから、
354
此方
(
このほう
)
が
先途
(
せんど
)
に
立
(
た
)
ちて
地
(
ち
)
の
在
(
あ
)
らん
限
(
かぎ
)
り
方々
(
ほうぼう
)
の
神
(
かみ
)
に
申付
(
もうしつ
)
けて
持場
(
もちば
)
持場
(
もちば
)
を
固
(
かた
)
めさしたのが
国々
(
くにぐに
)
の
国魂神
(
くにたまかみ
)
で
在
(
あ
)
るぞよ。
355
其
(
その
)
折
(
をり
)
には
何
(
いづ
)
れの
神
(
かみ
)
も
心
(
こころ
)
一
(
ひと
)
つに
素直
(
すなほ
)
に
活動
(
かつどう
)
なされて、
356
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
も
程
(
ほど
)
なく
固
(
かた
)
まりて
眼鼻
(
めはな
)
が
付
(
つ
)
く
様
(
やう
)
に
結構
(
けつこう
)
に
成
(
な
)
つたのであるが、
357
今
(
いま
)
の
露国
(
ろこく
)
の
方面
(
ほうめん
)
に
八頭八尾
(
やつがしらやつを
)
の
大蛇神
(
だいじやじん
)
が
住居
(
すまゐ
)
いたして
居
(
お
)
りたか、
358
其
(
その
)
蛇神
(
じやじん
)
の
目的
(
もくてき
)
は
綾部
(
あやべ
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
を
中心
(
まんなか
)
として
置
(
お
)
いて、
359
自身
(
われ
)
が
天
(
てん
)
へ
上
(
あが
)
りて
天
(
てん
)
から
末代
(
まつだい
)
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
を
守護
(
しゆごう
)
いたし
度
(
た
)
いと
云
(
い
)
ふ
思
(
おも
)
わくで
在
(
あ
)
りたなれど、
360
夫
(
そ
)
れより
先
(
さき
)
に
天
(
てん
)
を
造
(
つく
)
りたいと
思
(
おも
)
ふて
夫
(
そ
)
れ
夫
(
ぞ
)
れ
苦労
(
くろう
)
を
遊
(
あそ
)
ばしたミロク
様
(
さま
)
なり、
361
一番
(
いちばん
)
に
相談
(
さうだん
)
に
乗
(
の
)
つて
供々
(
ともども
)
に
活動
(
かつどう
)
なされた
日
(
ひ
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
なり、
362
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
は
国常立之尊
(
くにとこたちのみこと
)
なり、
363
世
(
よ
)
の
元
(
もと
)
の
根本
(
こんぽん
)
の
始
(
はじま
)
りに
天地
(
てんち
)
三体
(
さんたい
)
の
神
(
かみ
)
が
八百万
(
やほよろづ
)
の
神
(
かみ
)
を
集
(
あつ
)
めて
天地
(
てんち
)
を
創造
(
さうぞう
)
いたした
其
(
その
)
後
(
あと
)
へ
八頭八尾
(
やつがしらやつを
)
の
巨蛇神
(
おうじやじん
)
が
現
(
あら
)
はれて、
364
何程
(
なにほど
)
天地
(
てんち
)
を
自由
(
じゆう
)
に
致
(
いた
)
そうと
思
(
おも
)
ふても
誰
(
だれ
)
も
相手
(
あいて
)
に
致
(
いた
)
すものがなかつたのであるぞよ。
365
其
(
そ
)
の
八頭八尾
(
やつがしらやつを
)
の
蛇神
(
じやじん
)
が
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
を
充分
(
じうぶん
)
乱
(
みだ
)
らして
置
(
お
)
いて、
366
我
(
われ
)
の
自由
(
じゆう
)
に
致
(
いた
)
す
考
(
かんが
)
えで
種々
(
いろいろ
)
と
甘
(
うま
)
い
事
(
こと
)
を
申
(
もう
)
して
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
まで
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れて、
367
此
(
こ
)
の
神国
(
しんこく
)
の
世
(
よ
)
を
持荒
(
もちあ
)
らし、
368
終
(
しまい
)
には
地
(
ち
)
の
先祖
(
せんぞ
)
の
此方
(
このほう
)
まで
押込
(
おしこ
)
めるやうに
企
(
たく
)
みて
悪
(
あく
)
の
目的
(
もくてき
)
が
今
(
いま
)
まではトントン
拍子
(
びやうし
)
に
面白
(
おもしろ
)
い
程
(
ほど
)
来
(
き
)
たなれど、
369
今度
(
こんど
)
は
艮
(
うしとら
)
へ
押込
(
おしこ
)
められて
居
(
お
)
りた
此方
(
このほう
)
が
時節
(
じせつ
)
で
世
(
よ
)
に
出
(
で
)
て
地
(
ち
)
の
世界
(
せかい
)
の
一切
(
いつさい
)
を
主宰
(
つかさ
)
するやうに
成
(
な
)
りたから、
370
改心
(
かいしん
)
いたせば
供々
(
ともども
)
に
手
(
て
)
を
曳合
(
ひきあ
)
ふて
神界
(
しんかい
)
の
御用
(
ごよう
)
に
立
(
た
)
てて
与
(
や
)
るなり、
371
改心
(
かいしん
)
出来
(
でき
)
ねば
弥々
(
いよいよ
)
艮
(
とど
)
めを
刺
(
さ
)
して
往生
(
おうぜう
)
さすぞよ。
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