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神諭
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(B)
(N)
大正8年1月19日 >>>
大正八年一月一一日
インフォメーション
種類:
伊都能売神諭
年月日:
1919(大正8)年1月11日(旧12月10日)
神霊界掲載号:
大正8年2月1日号(第79号) 9頁
神霊界八幡書店復刻版:
第4巻 111頁
八幡書店版伊都能売神諭:
60頁
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2017-08-23 11:04:14
OBC :
is12
001
大正八年一月十一日 旧同七年十二月十日
002
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
大国常立尊
(
おほくにとこたちのみこと
)
が、
003
時節
(
じせつ
)
参
(
まい
)
りて
天晴
(
あつぱ
)
れ
世界
(
せかい
)
へ
現
(
あら
)
はれて、
004
三千世界
(
さんぜんせかい
)
の
立替
(
たてかへ
)
立直
(
たてなを
)
しを
致
(
いた
)
すに
就
(
つい
)
て、
005
先
(
ま
)
づ
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
から
立替
(
たてかへ
)
立直
(
たてなを
)
しを
初
(
はじ
)
めるから、
006
大本
(
おほもと
)
の
役員
(
やくいん
)
は
腹帯
(
はらをび
)
を
確
(
しつか
)
り
〆
(
しめ
)
て
居
(
を
)
らぬと
吃驚
(
びつくり
)
仰天
(
ぎやうてん
)
、
007
あいた
口
(
くち
)
が
閉
(
ふさ
)
がらぬ
様
(
やう
)
な
事
(
こと
)
が
出来
(
しゆつたい
)
いたすぞよ。
008
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
神界
(
しんかい
)
では
経綸
(
しぐみ
)
が
成就
(
ぜうじゆ
)
いたして、
009
何時
(
いつ
)
でも
物事
(
ものごと
)
は
始
(
はじ
)
められるやうに、
010
結構
(
けつこう
)
な
事
(
こと
)
になりて
居
(
を
)
るなれど、
011
肝心
(
かんじん
)
の
大本
(
おほもと
)
の
内部
(
なか
)
のものに
誠
(
まこと
)
の
事
(
こと
)
が
一
(
ひと
)
つも
解
(
わか
)
らん
人民
(
じんみん
)
が
混
(
まぜ
)
りて
居
(
を
)
るから、
012
言
(
い
)
ひ
聞
(
き
)
かして
早速
(
さつそく
)
判
(
わか
)
る
身魂
(
みたま
)
なら、
013
供々
(
ともども
)
に
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
き
合
(
あ
)
ふて、
014
神界
(
しんかい
)
の
御用
(
ごよう
)
を
致
(
いた
)
させるなり、
015
判
(
わか
)
らねば
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
でも
可愛相
(
かあいそう
)
でも、
016
神
(
かみ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
の
成就
(
ぜうじゆ
)
いたす
迄
(
まで
)
、
017
各自
(
めいめい
)
に
何
(
なん
)
なりと
致
(
いた
)
して、
018
時節
(
じせつ
)
を
待
(
ま
)
つが
神国
(
しんこく
)
の
為
(
ため
)
であるぞよ。
019
何
(
なに
)
も
解
(
わか
)
らぬ
身魂
(
みたま
)
が
浅
(
あさ
)
い
考
(
かんが
)
えで
種々
(
いろいろ
)
の
事
(
こと
)
を
申
(
もう
)
すと、
020
神界
(
しんかい
)
の
大変
(
たいへん
)
な
邪魔
(
じやま
)
になるから、
021
邪魔
(
じやま
)
いたして
神慮
(
かみごころ
)
に
叶
(
かな
)
はん
事
(
こと
)
が
出来
(
しゆつたい
)
いたすと、
022
神
(
かみ
)
は
困
(
こま
)
らねど
其人
(
そのひと
)
が
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
であるから、
023
神
(
かみ
)
は
排斥
(
のけ
)
は
致
(
いた
)
すのでは
無
(
な
)
い、
024
助
(
たす
)
けてやりて
可成
(
なるべく
)
は
御用
(
ごよう
)
に
立
(
たて
)
たいので
在
(
あ
)
れど、
025
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ずの
事
(
こと
)
であるぞよ。
026
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
もチツトは
推量
(
すいれう
)
いたして
下
(
くだ
)
され。
027
後
(
あと
)
で
取返
(
とりかへ
)
しが
出来
(
でき
)
んから、
028
今
(
いま
)
が
一大事
(
いちだいじ
)
の
場合
(
ばあい
)
であるから、
029
何辺
(
なんべん
)
でも
腹
(
はら
)
の
立
(
た
)
つほどクドウ
気
(
き
)
を
注
(
つ
)
けておくぞよ。
030
此
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
は
至誠
(
しせい
)
一
(
ひと
)
つの
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
と
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
で
在
(
あ
)
るから、
031
世界
(
せかい
)
から
何物
(
なにもの
)
が
出
(
で
)
て
参
(
まい
)
りて
反対
(
はんたい
)
を
致
(
いた
)
しても、
032
微躯
(
びく
)
ともせぬ
世界
(
せかい
)
の
大本
(
おほもと
)
であれども、
033
何時
(
いつ
)
も
筆先
(
ふでさき
)
に
出
(
だ
)
して
知
(
し
)
らしてある
通
(
とほ
)
りに、
034
外
(
ほか
)
からは
指
(
ゆび
)
一本
(
いつぽん
)
さす
事
(
こと
)
も
出来
(
でき
)
ぬなれど、
035
内部
(
なか
)
の
役員
(
やくいん
)
信者
(
しんじや
)
の
言葉
(
ことば
)
と
行状
(
をこない
)
が
神慮
(
かみごころ
)
に
叶
(
かな
)
はんやうな
事
(
こと
)
が
在
(
あ
)
りたら、
036
中
(
なか
)
から
破裂
(
はれつ
)
するやうな
事
(
こと
)
になるから、
037
折角
(
せつかく
)
今
(
いま
)
まで
神
(
かみ
)
が
苦労
(
くろう
)
いたした
事
(
こと
)
が
水
(
みづ
)
の
泡
(
あわ
)
には
出来
(
でき
)
んから、
038
大本
(
おほもと
)
の
中
(
なか
)
から
一番
(
いちばん
)
に
心
(
こころ
)
の
立替
(
たてかへ
)
、
039
役員
(
やくいん
)
の
立直
(
たてなを
)
しを
致
(
いた
)
して
了
(
しも
)
ふから、
040
それまでに
身魂
(
みたま
)
を
清
(
きよ
)
らかに
致
(
いた
)
して、
041
神
(
かみ
)
の
眼
(
め
)
に
付
(
つ
)
く
行為
(
をこない
)
を
致
(
いた
)
されよ。
042
モウ
天
(
てん
)
からの
時節
(
じせつ
)
が
巡
(
めぐ
)
りて
来
(
き
)
て、
043
一日
(
いちにち
)
も
猶予
(
ゆうよ
)
の
出来
(
でき
)
ぬ
事
(
こと
)
に
差迫
(
さしせま
)
りて
居
(
を
)
るぞよ。
044
グヅグヅ
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
ると、
045
後
(
あと
)
の
烏
(
からす
)
が
先
(
さき
)
になると
申
(
もう
)
して、
046
毎度
(
まいど
)
知
(
し
)
らして
置
(
お
)
いたが、
047
モハヤ
今
(
いま
)
の
大本
(
おほもと
)
は
後
(
あと
)
の
烏
(
からす
)
が
先
(
さき
)
になりて
居
(
を
)
るから、
048
今迄
(
いままで
)
の
役員
(
やくいん
)
は
爰
(
ここ
)
で
確
(
しつ
)
かり
腹帯
(
はらをび
)
を
〆
(
しめ
)
て
覚悟
(
かくご
)
を
致
(
いた
)
さんと、
049
此
(
こ
)
の
上
(
うへ
)
追越
(
をひこ
)
されるやうな
事
(
こと
)
では、
050
早
(
はや
)
うから
大本
(
おほもと
)
へ
参
(
まい
)
りて
苦労
(
くろう
)
いたした
甲斐
(
かひ
)
が
無
(
な
)
くなるぞよ。
051
能
(
よ
)
ふ
胸
(
むね
)
に
手
(
て
)
を
宛
(
あて
)
て
考
(
かんが
)
へて
下
(
くだ
)
さりたら、
052
神
(
かみ
)
のクドウ
申
(
もう
)
すこの
至仁至愛
(
みろく
)
の
神
(
かみ
)
の
精神
(
せいしん
)
が
明白
(
ありやか
)
に
判
(
わか
)
りて
来
(
き
)
て、
053
有難
(
ありがた
)
い
勿体
(
もつたい
)
ないと
申
(
もう
)
して
涙
(
なみだ
)
が
止
(
と
)
まらぬ
様
(
やう
)
に
成
(
な
)
るので
在
(
あ
)
れど、
054
肝心
(
かんじん
)
の
精神
(
せいしん
)
が
間違
(
まちが
)
ふて
居
(
を
)
るから、
055
日々
(
にちにち
)
不足
(
ふそく
)
を
申
(
もう
)
さな
成
(
な
)
らぬ
事
(
こと
)
になるので
在
(
あ
)
るぞよ。
056
心
(
こころ
)
一
(
ひと
)
つの
大本
(
おほもと
)
と
申
(
もう
)
すのは
爰
(
ここ
)
の
事
(
こと
)
であるぞよ。
057
◎
058
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
は、
059
真正
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
から
賦与
(
さづか
)
りた
智慧
(
ちゑ
)
や
神徳
(
しんとく
)
を
曇
(
くも
)
らして
了
(
しも
)
ふて、
060
体主霊従
(
あく
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
を
歓
(
よろ
)
こび、
061
色々
(
いろいろ
)
と
身欲
(
みよく
)
ばかりを
考
(
かんが
)
へて、
062
小
(
ちい
)
さい
欲
(
よく
)
に
迷
(
まよ
)
ひ、
063
此
(
こ
)
の
広
(
ひろ
)
い
天地
(
てんち
)
を
狭
(
せ
)
まく
縮
(
ちぢ
)
めて、
064
身魂
(
みたま
)
の
安心
(
あんしん
)
と
云
(
い
)
ふ
肝心
(
かんじん
)
の
天賦
(
てんぷ
)
の
宝
(
たから
)
を
捨
(
す
)
て
省
(
かへり
)
みぬ、
065
誠
(
まこと
)
に
神
(
かみ
)
から
見
(
み
)
れば
欲
(
よく
)
を
知
(
し
)
らぬ
可愛相
(
かあいそう
)
な
人民
(
じんみん
)
斗
(
ばか
)
りであるから、
066
一日
(
いちにち
)
片時
(
かたとき
)
も
今
(
いま
)
の
人民
(
じんみん
)
は
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
から
安楽
(
あんらく
)
と
云
(
い
)
ふ
味
(
あじ
)
を
知
(
し
)
らんのであるぞよ。
067
神界
(
しんかい
)
からは
何
(
なに
)
一
(
ひ
)
とつ
人民
(
じんみん
)
の
不自由
(
ふじゆう
)
なきやうに
致
(
いた
)
して
与
(
や
)
りてあれど、
068
肝心
(
かんじん
)
の
身魂
(
みたま
)
が
曇
(
くも
)
りて
居
(
を
)
るから、
069
そこら
一面
(
いちめん
)
に
落
(
を
)
ちて
在
(
あ
)
る
結構
(
けつこう
)
な
神徳
(
しんとく
)
を
足
(
あし
)
で
踏
(
ふ
)
んで
居
(
を
)
つても
能
(
よ
)
う
拾
(
ひろ
)
はんので
思
(
おも
)
ふやうに
行
(
ゆ
)
かんと
申
(
もう
)
して、
070
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
にまで
不足
(
ふそく
)
を
申
(
もう
)
すのであるぞよ。
071
霊主体従
(
ひのもと
)
の
行為
(
おこない
)
さえ
致
(
いた
)
したら、
072
三千世界
(
さんぜんせかい
)
は
広
(
ひろ
)
く
美
(
うつ
)
くしく
楽
(
たの
)
しく
見
(
み
)
えるのであれども、
073
外国
(
がいこく
)
の
八尾八頭大蛇
(
やつを
)
の
霊
(
れい
)
と
金毛九尾白面悪狐
(
よつあし
)
の
霊
(
れい
)
とに
自由自在
(
じゆうじざい
)
に
弄物
(
をもちや
)
に
為
(
し
)
られて、
074
守護神
(
しゆごうじん
)
と
肉体
(
にくたい
)
が
体主霊従
(
あく
)
になり
切
(
き
)
りて
了
(
しも
)
ふて
居
(
を
)
るから、
075
斯
(
こ
)
の
結構
(
けつこう
)
な
天地
(
てんち
)
が
思
(
おも
)
ふやうに
行
(
ゆ
)
かぬので
在
(
あ
)
るぞよ。
076
天地
(
てんち
)
の
元
(
もと
)
の
生神
(
いきがみ
)
の
神慮
(
きかん
)
に
叶
(
かな
)
ふ
守護神
(
しゆごうじん
)
肉体
(
にくたい
)
でありたら、
077
今
(
いま
)
の
如
(
よ
)
うな
暗黒
(
くらやみ
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
居
(
を
)
りても、
078
霊主体従
(
ひのもと
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
いたすから、
079
斯
(
こ
)
んな
結構
(
けつこう
)
な
良
(
よ
)
き
世
(
よ
)
は
無
(
な
)
いと
讃美
(
よろこび
)
をいたして、
080
何時
(
いつ
)
もニコニコとして
勇
(
いさ
)
んで
暮
(
くら
)
せるのであるぞよ。
081
三千世界
(
さんぜんせかい
)
の
立直
(
たてなを
)
しは
出来
(
でき
)
て
居
(
を
)
らぬ
前
(
まへ
)
でも、
082
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
に
叶
(
かな
)
ふた
人民
(
じんみん
)
はモハヤ
身魂
(
みたま
)
が
立直
(
たてなを
)
りて
居
(
を
)
るので
在
(
あ
)
るから、
083
世界
(
せかい
)
に
何事
(
なにごと
)
が
出来
(
しゆつたい
)
いたしても、
084
我身
(
わがみ
)
は
塵
(
ちり
)
ほども
苦
(
くる
)
しいとは
思
(
おも
)
はぬやうの
神徳
(
しんとく
)
を
戴
(
いただ
)
きて、
085
高見
(
たかみ
)
から
見物
(
けんぶつ
)
するやうな
心
(
こころ
)
になりて、
086
天地
(
てんち
)
が
震動
(
しんどう
)
いたしても
如何
(
どんな
)
大変
(
たいへん
)
突発
(
とつぱつ
)
いたしても
驚
(
をどろ
)
かぬ
神徳
(
しんとく
)
が
備
(
そな
)
はるので
在
(
あ
)
るから
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
が
苦
(
くる
)
しみて
居
(
を
)
るのは、
087
我
(
われ
)
と
我手
(
わがて
)
に
苦
(
くるし
)
みの
種
(
たね
)
を
蒔
(
ま
)
いて、
088
又
(
ま
)
た
自身
(
われ
)
が
苦
(
くるし
)
みの
実
(
み
)
を
苅
(
か
)
り
取
(
と
)
りて
居
(
を
)
るので
在
(
あ
)
るぞよ。
089
心
(
こころ
)
さへ
研
(
みが
)
けて
誠
(
まこと
)
が
覚
(
わか
)
りて
来
(
き
)
たら、
090
斯
(
こ
)
んな
楽
(
たの
)
もしき
広
(
ひろ
)
き
結構
(
けつこう
)
な
神世
(
かみよ
)
は
無
(
な
)
いので
在
(
あ
)
れども、
091
一寸
(
ちよつと
)
でも
心
(
こころ
)
の
持方
(
もちかた
)
が
間違
(
まちが
)
ふたら、
092
此
(
こ
)
の
広
(
ひろ
)
い
天地
(
てんち
)
が
狭
(
せま
)
くなりて
苦
(
くる
)
しく
成
(
な
)
るぞよ。
093
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
は、
094
苦
(
くる
)
しまいでも
楽
(
たの
)
しみて
暮
(
くら
)
せる
事
(
こと
)
を、
095
我
(
われ
)
から
求
(
もと
)
めて
苦
(
くる
)
しみて
居
(
を
)
るのであるから、
096
神
(
かみ
)
は
可愛相
(
かあいそう
)
で
見
(
み
)
て
居
(
を
)
るに
忍
(
しの
)
びんから、
097
永
(
なが
)
らくの
間
(
あいだ
)
出口
(
でぐち
)
直
(
なを
)
に
御苦労
(
ごくろう
)
になりて、
098
神世
(
かみよ
)
の
教
(
をしへ
)
がさしてあるなれど、
099
盲目
(
めくら
)
聾
(
つんぼ
)
ばかりで、
100
今
(
いま
)
に
何
(
なに
)
も
解
(
わか
)
らん
守護神
(
しゆごうじん
)
人民
(
じんみん
)
斗
(
ばか
)
り、
101
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
なもの
斗
(
ばか
)
りであるぞよ。
102
是
(
これ
)
といふのも
外国
(
がいこく
)
の
大蛇
(
をろち
)
と
四
(
よ
)
ツ
足
(
あし
)
の
悪邪乃御魂
(
あくのみたま
)
が
這入
(
はい
)
り
込
(
こみ
)
て
居
(
を
)
るのであるから、
103
神力
(
しんりき
)
を
戴
(
いただ
)
いて、
104
身魂
(
みたま
)
の
中
(
なか
)
に
住居
(
すまゐ
)
いたす
悪魔
(
あくま
)
を
追出
(
おいだ
)
して
了
(
しま
)
はねば、
105
何程
(
なにほど
)
結構
(
けつこう
)
な
神界
(
しんかい
)
の
教
(
をしえ
)
を
聞
(
き
)
かして
貰
(
もら
)
ふても
耳
(
みみ
)
へも
這入
(
はい
)
らず、
106
誠
(
まこと
)
の
安心
(
あんしん
)
も
出来
(
でき
)
ぬのであるぞよ。
107
可愛相
(
かあいそう
)
でもモウ
神
(
かみ
)
も
手
(
て
)
の
付
(
つ
)
けようが
無
(
な
)
い
所
(
とこ
)
まで
人民
(
じんみん
)
がくもりて
了
(
しも
)
ふて、
108
神
(
かみ
)
の
光
(
ひか
)
りが
見
(
み
)
えんから
仕方
(
しかた
)
はないぞよ。
109
○
110
大本
(
おほもと
)
の
修行
(
しゆげう
)
は
今迄
(
いままで
)
の
体主霊従
(
あく
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
を
立替
(
たてかへ
)
さすので
在
(
あ
)
れども、
111
神
(
かみ
)
の
教
(
をしえ
)
を
聞
(
き
)
いて、
112
チツト
宛
(
づつ
)
腹
(
はら
)
の
中
(
なか
)
へ
浸
(
し
)
み
込
(
こ
)
み
出
(
だ
)
すと、
113
人民
(
じんみん
)
と
申
(
もう
)
すものは
勝手
(
かつて
)
なもので
在
(
あ
)
るから、
114
今
(
いま
)
まで
致
(
いた
)
して
来
(
き
)
た
事業
(
こと
)
が
嫌
(
いや
)
に
成
(
な
)
りたり、
115
阿房
(
あほう
)
らしく
思
(
おも
)
へたり、
116
苦
(
くる
)
しく
感
(
かん
)
ずるやうに
成
(
な
)
つて
来
(
く
)
るもので
在
(
あ
)
るが、
117
夫
(
そ
)
れが
忍耐
(
こばれ
)
んやうな
事
(
こと
)
では、
118
事業
(
こと
)
を
更
(
か
)
へても
神界
(
しんかい
)
の
御用
(
ごよう
)
は、
119
人間界
(
にんげんかい
)
の
事業
(
しごと
)
とは
段
(
だん
)
が
違
(
ちが
)
ふから、
120
中々
(
なかなか
)
勤
(
つと
)
め
上
(
あ
)
げられんぞよ。
121
大本
(
おほもと
)
の
教
(
をしえ
)
を
聞
(
き
)
いて、
122
チツトでも
神徳
(
しんとく
)
を
戴
(
いただ
)
いたら、
123
其
(
その
)
神徳
(
しんとく
)
を
以
(
もつ
)
て
今
(
いま
)
までの
事業
(
こと
)
を
大本
(
おほもと
)
の
教
(
をしえ
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
に、
124
少々
(
せうせう
)
づつなりと
改良
(
あらため
)
て
行
(
ゆ
)
く
精神
(
せいしん
)
にならぬと、
125
何彼
(
なにか
)
無
(
な
)
しに
綾部
(
あやべ
)
の
大本
(
おほもと
)
へ
行
(
ゆ
)
きて、
126
近
(
ちか
)
くに
居
(
を
)
りさえすれば
神徳
(
しんとく
)
が
戴
(
いただ
)
ける
様
(
やう
)
に
思
(
おも
)
ふと、
127
大間違
(
おほまちが
)
いが
出来
(
しゆつたい
)
いたして、
128
後
(
あと
)
で
神
(
かみ
)
に
不服
(
ふそく
)
を
申
(
もう
)
さな
成
(
な
)
らぬやうに
成
(
な
)
るから、
129
神
(
かみ
)
が
前
(
まへ
)
つ
前
(
まへ
)
つに
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けておくぞよ。
130
大本
(
おほもと
)
の
近
(
ちか
)
くに
居
(
を
)
りたら
神徳
(
しんとく
)
が
戴
(
いただ
)
けるものなら、
131
此
(
こ
)
の
綾部
(
あやべ
)
の
人民
(
じんみん
)
が
神徳
(
しんとく
)
を
戴
(
いただ
)
いて
御用
(
ごよう
)
が
出来
(
でき
)
る
筈
(
はづ
)
であれども、
132
今
(
いま
)
に
誠
(
まこと
)
の
神徳
(
しんとく
)
を
戴
(
いただ
)
いたものは
何程
(
なにほど
)
も
無
(
な
)
いではないか。
133
大本
(
おほもと
)
の
中
(
なか
)
に
這入
(
はい
)
りて、
134
二十五六年も
神
(
かみ
)
の
教
(
をし
)
えを
日夜
(
にちや
)
に
見
(
み
)
たり、
135
聞
(
き
)
いたり
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
る
役員
(
やくいん
)
でさえ、
136
今
(
いま
)
に
神徳
(
しんとく
)
が
貰
(
もら
)
へんものが
在
(
あ
)
るぞよ。
137
心
(
こころ
)
の
持方
(
もちかた
)
一
(
ひと
)
つで
何程
(
なにほど
)
遠方
(
ゑんぽう
)
に
居
(
を
)
りても
神徳
(
しんとく
)
は
戴
(
いただ
)
けて、
138
立派
(
りつぱ
)
に
神界
(
しんかい
)
の
御用
(
ごよう
)
が
勤
(
つと
)
まるので
在
(
あ
)
るから、
139
綾部
(
あやべ
)
綾部
(
あやべ
)
と
申
(
もう
)
して、
140
家
(
いへ
)
まで
持
(
も
)
つて
来
(
き
)
ても、
141
神
(
かみ
)
の
誠
(
まこと
)
の
教
(
をしへ
)
が
判
(
わか
)
らぬ
人民
(
じんみん
)
は、
142
何時
(
いつ
)
まで
近
(
ちか
)
くに
居
(
を
)
りて、
143
日々
(
にちにち
)
大本
(
おほもと
)
へ
詰
(
つ
)
め
切
(
き
)
りたとて
何
(
なに
)
一
(
ひと
)
つ
判
(
わか
)
りもせず、
144
眼
(
め
)
も
見
(
み
)
えず
耳
(
みみ
)
も
利
(
き
)
かず、
145
手
(
て
)
も
足
(
あし
)
も
出
(
だ
)
し
様
(
やう
)
が
判
(
わか
)
らぬぞよ。
146
神
(
かみ
)
の
神徳
(
しんとく
)
と
申
(
もう
)
すものは、
147
遠
(
とほ
)
い
近
(
ちか
)
いの
差別
(
さべつ
)
もないぞよ。
148
明
(
あかる
)
い
暗
(
くら
)
いの
区別
(
くべつ
)
も
無
(
な
)
い、
149
何
(
なに
)
一
(
ひ
)
とつとして
行渡
(
ゆきわた
)
らんといふ
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
いから、
150
何処
(
どこ
)
に
居
(
を
)
りても
身魂
(
みたま
)
さへ
研
(
みが
)
けたら、
151
ドンナ
大
(
おほ
)
きい
神徳
(
しんとく
)
でも
渡
(
わた
)
してやるぞよ。
152
大本
(
おほもと
)
へ
永
(
なが
)
らく
這入
(
はい
)
りて
居
(
を
)
りて、
153
今
(
いま
)
に
神
(
かみ
)
の
御用
(
ごよう
)
一
(
ひと
)
つ
命
(
さ
)
す
事
(
こと
)
の
出来
(
でき
)
ぬ
人民
(
じんみん
)
が
沢山
(
たくさん
)
にウジヤリて
居
(
を
)
るが、
154
皆
(
みな
)
身魂
(
みたま
)
の
曇
(
くも
)
りが
激
(
はげ
)
しうて
罪障
(
めぐり
)
が
深
(
ふか
)
いから、
155
折角
(
せつかく
)
この
結構
(
けつこう
)
な
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
へ
引寄
(
ひきよ
)
して
貰
(
もら
)
ふて、
156
日々
(
にちにち
)
に
神
(
かみ
)
の
誠
(
まこと
)
の
行状
(
をこない
)
を
変性男子
(
へんぜうなんし
)
の
鏡
(
かがみ
)
で
見
(
み
)
せて
戴
(
いただ
)
いて
居
(
を
)
り
乍
(
なが
)
ら、
157
今
(
いま
)
に
一
(
ひと
)
つも
改心
(
かいしん
)
が
出来
(
でき
)
ず、
158
段々
(
だんだん
)
慢神
(
まんしん
)
いたして、
159
何
(
な
)
んでも
無
(
な
)
い
用
(
よう
)
を
申付
(
もうしつ
)
けても、
160
神
(
かみ
)
の
御用
(
ごよう
)
を
為
(
し
)
てやると
云
(
い
)
ふやうな
精神
(
せいしん
)
で、
161
神
(
かみ
)
に
恩
(
おん
)
を
被
(
き
)
せるやうな
訳
(
わけ
)
の
分
(
わか
)
らぬ
精神
(
せいしん
)
であるから、
162
昔
(
むかし
)
からの
深
(
ふか
)
い
罪穢
(
めぐり
)
を
除
(
と
)
りて
助
(
たす
)
けて
与
(
や
)
りた
其
(
その
)
上
(
うへ
)
で、
163
神界
(
しんかい
)
の
御用
(
ごよう
)
に
使
(
つか
)
ふて、
164
手柄
(
てがら
)
を
為
(
さ
)
して
歓
(
よろ
)
こばしたいと
思
(
おも
)
へども、
165
元来
(
もとから
)
の
思
(
おも
)
ひが
間違
(
まちが
)
ふて
居
(
を
)
るから、
166
神
(
かみ
)
もドウ
致
(
いた
)
す
事
(
こと
)
も
出来
(
でき
)
ぬから、
167
今
(
いま
)
の
間
(
ま
)
に
早
(
はや
)
く
心
(
こころ
)
の
立替
(
たてかへ
)
立直
(
たてなを
)
しを
致
(
いた
)
さんと、
168
後
(
あと
)
で
残念
(
ざんねん
)
でヂリヂリ
舞
(
まひ
)
を
致
(
いた
)
さな
成
(
な
)
らん
事
(
こと
)
が
今
(
いま
)
に
出来
(
しゆつたい
)
いたすから、
169
神
(
かみ
)
はどうぞどうぞと
思
(
おも
)
ふて、
170
破
(
わ
)
れ
物
(
もの
)
を
抱
(
かか
)
へるやうに
心
(
こころ
)
を
使
(
つか
)
ふて
居
(
を
)
るから、
171
チツトは
推量
(
すいれう
)
いたすが
宜
(
よ
)
かろうぞよ。
172
○
173
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
を
助
(
たす
)
けたさに、
174
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
が
因縁
(
いんねん
)
の
御魂
(
みたま
)
出口
(
でぐち
)
直
(
なを
)
殿
(
どの
)
の
体内
(
たいない
)
を
借
(
か
)
りて、
175
永
(
なが
)
らくの
間
(
あいだ
)
変性男子
(
へんぜうなんし
)
に
苦労
(
くろう
)
を
致
(
いた
)
さした、
176
神政
(
しんせい
)
開祖
(
かいそ
)
の
奥津城
(
をくつき
)
は、
177
変性女子
(
へんぜうによし
)
や
役員
(
やくいん
)
の
赤心
(
まごころ
)
で
立派
(
りつぱ
)
に
致
(
いた
)
して
下
(
くだ
)
されて、
178
神
(
かみ
)
は
満足
(
まんぞく
)
であるぞよ。
179
是
(
これ
)
からは
神界
(
しんかい
)
の
肝心
(
かんじん
)
の
御用
(
ごよう
)
の
時
(
とき
)
は、
180
天王台
(
てんわうだい
)
へ
変性女子
(
へんぜうのし
)
を
引寄
(
ひきよ
)
して、
181
何彼
(
なにか
)
の
相談
(
さうだん
)
を
致
(
いた
)
さねば
成
(
な
)
らぬから、
182
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
経綸
(
しぐみ
)
を
完成
(
いた
)
して
貰
(
もら
)
はんと、
183
今
(
いま
)
の
彼
(
あ
)
の
有様
(
ありさま
)
、
184
沢山
(
たくさん
)
に
役員
(
やくいん
)
信者
(
しんじや
)
は
参拝
(
さんぱい
)
いたして
下
(
くだ
)
さるは
結構
(
けつこう
)
なれど、
185
我
(
われ
)
の
眼
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
彼
(
あ
)
んな
事
(
こと
)
をして
捨
(
すて
)
てあるのに、
186
気
(
き
)
の
付
(
つ
)
く
人民
(
じんみん
)
は
今
(
いま
)
に
一人
(
いちにん
)
も
無
(
な
)
いとは
惨
(
むご
)
いものであるぞよ。
187
此
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
の
御用
(
ごよう
)
いたす
人民
(
じんみん
)
は、
188
一を
聞
(
き
)
いて十を
悟
(
さと
)
る
位
(
くらい
)
で
無
(
な
)
いと、
189
誠
(
まこと
)
の
間
(
ま
)
には
合
(
あ
)
はぬのじやと
申
(
もう
)
して、
190
毎度
(
まいど
)
筆先
(
ふでさき
)
で
知
(
し
)
らして
在
(
あ
)
るが、
191
眼
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
誰
(
だれ
)
にも
見
(
み
)
える
不始末
(
ふしまつ
)
が
何
(
な
)
んとも
無
(
な
)
いやうな
事
(
こと
)
であるから、
192
神
(
かみ
)
も
中々
(
なかなか
)
骨
(
ほね
)
の
折
(
を
)
れる
事
(
こと
)
であるぞよ。
193
是
(
これ
)
でも
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
の
曇
(
くも
)
りた
人民
(
じんみん
)
よりも
何段
(
なんだん
)
も
上
(
うへ
)
の
身魂
(
みたま
)
の
選
(
よ
)
り
抜
(
ぬ
)
きが
集
(
よ
)
せて
在
(
あ
)
るのでさえも
此
(
こ
)
の
通
(
とほ
)
りで
在
(
あ
)
るから、
194
三千世界
(
さんぜんせかい
)
の
立直
(
たてなを
)
しは
大事業
(
たいもう
)
と
申
(
もう
)
すので
在
(
あ
)
るぞよ。
195
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
もキチンと
秩序
(
ちつじよ
)
を
立
(
たて
)
て
行
(
ゆ
)
くのが
神
(
かみ
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
、
196
人民
(
じんみん
)
は
神
(
かみ
)
の
道具
(
だうぐ
)
に
拵
(
こし
)
らえてある、
197
神
(
かみ
)
の
分身魂
(
わけみたま
)
であるぞよ。
198
今
(
いま
)
の
天王台
(
てんわうだい
)
のアノずんだらな
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
と
申
(
もう
)
すものは、
199
普通
(
なみ
)
の
人民
(
じんみん
)
の
眼
(
め
)
にも
付
(
つ
)
く
事
(
こと
)
であるのに、
200
大本
(
おほもと
)
の
教
(
をしえ
)
を
日々
(
にちにち
)
聞
(
き
)
いて
居
(
を
)
れる
御方
(
おかた
)
に
気
(
き
)
が
付
(
つ
)
かんとは、
201
不思議
(
ふしぎ
)
と
申
(
もう
)
すより
外
(
ほか
)
は
無
(
な
)
いぞよ。
202
中
(
なか
)
には
気
(
き
)
の
付
(
つ
)
いた
役員
(
やくいん
)
信者
(
しんじや
)
も
在
(
あ
)
るでは
在
(
あ
)
ろうなれど、
203
モ
一
(
ひ
)
とつ
誠
(
まこと
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
が
足
(
た
)
らぬから、
204
ツイ
忘
(
わす
)
れて
了
(
しも
)
ふのであろう。
205
肝心
(
かんじん
)
の
国
(
くに
)
の
教
(
をしへ
)
の
祖
(
をや
)
の
奥津城
(
をくつき
)
、
206
日参
(
につさん
)
致
(
いた
)
したり
通夜
(
つや
)
いたす
斗
(
ばか
)
りが
誠
(
まこと
)
ではないぞよ。
207
是
(
これ
)
からの
筆先
(
ふでさき
)
段々
(
だんだん
)
酷
(
きび
)
しく
成
(
な
)
るから、
208
女子
(
によし
)
が
厭
(
いや
)
がれども
世界
(
せかい
)
とは
代
(
か
)
えられんから、
209
一寸
(
ちよつと
)
も
神
(
かみ
)
の
方
(
ほう
)
は
遠慮
(
ゑんりよ
)
はいたさぬから、
210
何彼
(
なにか
)
の
事
(
こと
)
に
是
(
これ
)
からは
心配
(
こころくば
)
り
気配
(
きくば
)
りを
致
(
いた
)
して
下
(
くだ
)
されよ。
211
此
(
こ
)
の
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
は
実意
(
じつい
)
と
丁寧
(
ていねい
)
と
誠
(
まこと
)
と
正直
(
せうじき
)
と
心配
(
こころくば
)
りが
無
(
な
)
いやうな
事
(
こと
)
では、
212
神界
(
しんかい
)
の
御役
(
おやく
)
には
立
(
た
)
たんぞよ。
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