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大正八年六月四日
インフォメーション
種類:
伊都能売神諭
年月日:
1919(大正8)年6月4日(旧5月7日)
神霊界掲載号:
大正8年7月15日号(第90号) 13頁
神霊界八幡書店復刻版:
第5巻 177頁
八幡書店版伊都能売神諭:
172頁
概要:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2017-08-30 10:18:06
OBC :
is34
001
大正八年六月四日
002
大国常立尊
(
おほくにとこたちのみこと
)
が
昔
(
むかし
)
の
神代
(
かみよ
)
から、
003
世
(
よ
)
に
落
(
を
)
ちて
斯
(
この
)
世界
(
せかい
)
を
守護
(
しゆご
)
致
(
いた
)
し、
004
八尾八頭
(
おろち
)
と
鬼
(
おに
)
と
金毛九尾白面悪狐
(
よつあし
)
の
陰謀
(
たくみ
)
を、
005
一々
(
いちいち
)
残
(
のこ
)
らず
探索
(
さうさく
)
いたして、
006
帳面
(
ちやうめん
)
に
付
(
つ
)
け
留
(
とめ
)
た
同様
(
どうよう
)
に、
007
明治
(
めいじ
)
二十五年から、
008
変性男子
(
へんぜうなんし
)
の
御霊
(
みたま
)
の
宿
(
やど
)
りて
居
(
を
)
る
出口大直日主
(
でぐちおほなほひぬし
)
の
命
(
みこと
)
の
手
(
て
)
と
口
(
くち
)
とで
細々
(
こまごま
)
と
知
(
し
)
らしたが、
009
今
(
いま
)
の
人民
(
じんみん
)
は
学力
(
がくりき
)
と
智慧
(
ちゑ
)
と
金銀
(
きんぎん
)
に
目
(
め
)
が
眩
(
くら
)
みて
了
(
しま
)
ふて
居
(
を
)
るから、
010
一人
(
いちにん
)
も
誠
(
まこと
)
に
致
(
いた
)
すものが
無
(
なか
)
りたなれど、
011
モウ
天地
(
てんち
)
からの
時節
(
じせつ
)
が
参
(
まい
)
りたから、
012
悪神
(
あくがみ
)
の
陰謀
(
たくみ
)
が
日本
(
にほん
)
の
上
(
うへ
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
にも
判
(
わか
)
るやうに
成
(
な
)
りて
来
(
き
)
たから、
013
物事
(
ものごと
)
が
迅
(
はや
)
くなりて、
014
ヂリヂリ
舞
(
まひ
)
を
致
(
いた
)
すぞよ。
015
今
(
いま
)
の
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
は
何
(
なに
)
も
知
(
し
)
らずに、
016
気楽
(
きらく
)
な
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ふて
居
(
を
)
るが、
017
世界
(
せかい
)
の
大戦争
(
だいせんさう
)
が
平和
(
へいわ
)
に
治
(
をさ
)
まりたと
思
(
おも
)
ふたら
了見
(
りやうけん
)
が
違
(
ちが
)
ふぞよ。
018
日本
(
にほん
)
は
是
(
これ
)
から
確
(
しつか
)
りいたさぬと
国
(
くに
)
が
潰
(
つぶ
)
れて
了
(
しま
)
ふぞよ。
019
日本
(
にほん
)
の
国
(
くに
)
に
此
(
この
)
神
(
かみ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
か
昔
(
むかし
)
から
致
(
いた
)
して
無
(
なか
)
りたら、
020
一転
(
いちころ
)
に
占領
(
とられ
)
て
了
(
しま
)
ふ
所
(
とこ
)
なれど、
021
日本
(
にほん
)
には
国常立尊
(
くにとこたちのみこと
)
が
神力
(
しんりき
)
の
在
(
あ
)
る
生神
(
いきがみ
)
を
眷属
(
けんぞく
)
に
使
(
つか
)
ふて、
022
水
(
みづ
)
も
漏
(
も
)
らさぬ
深
(
ふ
)
かい
仕組
(
しぐみ
)
が
致
(
いた
)
してあるから、
023
何程
(
なにほど
)
世
(
よ
)
の
本
(
もと
)
からの
悪神
(
あくがみ
)
が、
024
ヱベス
大国
(
だいこく
)
や
仏
(
ぶつ
)
や
豕児
(
ぶた
)
を
使
(
つ
)
かふて、
025
神国
(
しんこく
)
を
色々
(
いろいろ
)
の
手段
(
しゆだん
)
を
廻
(
めぐ
)
らして
攻
(
せ
)
めて
来
(
き
)
ても、
026
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
の
守護
(
しゆご
)
いたす
限
(
かぎ
)
り、
027
坤
(
ひつじさる
)
の
金神
(
こんじん
)
の
宿
(
やど
)
りた
肉体
(
にくたい
)
の
続
(
つづ
)
く
限
(
かぎ
)
りは、
028
九分九厘
(
くぶくりん
)
までトントン
拍子
(
びやうし
)
に
行
(
や
)
らしてをいて、
029
一厘
(
いちりん
)
の
所
(
とこ
)
で
手
(
て
)
の
掌
(
ひら
)
を
覆
(
か
)
へして、
030
日本
(
にほん
)
へ
手柄
(
てがら
)
を
致
(
いた
)
させて、
031
世界中
(
せかいぢう
)
の
人民
(
じんみん
)
を
助
(
たす
)
けて、
032
眼
(
め
)
を
覚
(
さま
)
して
遣
(
や
)
る
仕組
(
しぐみ
)
であるから、
033
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
なら
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
いたして、
034
神
(
かみ
)
の
軍人
(
ぐんじん
)
となり、
035
神政
(
しんせい
)
成就
(
ぜうじゆ
)
の
御用
(
ごよう
)
に
立
(
た
)
つ
様
(
やう
)
に
致
(
いた
)
さねば、
036
折角
(
せつかく
)
日本人
(
にほんじん
)
と
生
(
うま
)
れさして
貰
(
もら
)
ふた
功能
(
こうなう
)
が
無
(
な
)
いではないか。
037
永
(
なが
)
らく
掛
(
かか
)
りた
悪神
(
あくがみ
)
の
陰謀
(
たくみ
)
は、
038
山
(
やま
)
の
谷々
(
たにだに
)
から
海
(
うみ
)
の
底
(
そこ
)
まで、
039
一厘
(
いちりん
)
の
隙間
(
すきま
)
も
無
(
な
)
い
程
(
ほど
)
、
040
手配
(
てく
)
ばり
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
るから、
041
到底
(
とうてい
)
人民
(
じんみん
)
の
力
(
ちから
)
では
静
(
しづ
)
める
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
は
致
(
いた
)
さんから、
042
今度
(
こんど
)
は
神
(
かみ
)
が
表
(
をもて
)
へ
現
(
あら
)
はれて、
043
瑞
(
みづ
)
の
御魂
(
みたま
)
で
止
(
と
)
どめを
刺
(
さ
)
して、
044
天地
(
てんち
)
の
神々様
(
かみがみさま
)
は
申
(
もう
)
すに
及
(
およ
)
ばず、
045
世界中
(
せかいぢう
)
の
守護神
(
しゆごうじん
)
にも
人民
(
じんみん
)
にも、
046
実地
(
じつち
)
の
神力
(
しんりき
)
を
見
(
み
)
せて、
047
改心
(
かいしん
)
をさして
与
(
や
)
るぞよ。
048
瑞
(
みづ
)
の
霊
(
みたま
)
の
大化物
(
おほばけもの
)
が
天晴
(
あつぱ
)
れ
世界
(
せかい
)
へ
現
(
あら
)
はれるやうに
成
(
な
)
ると、
049
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
の
顔
(
かほ
)
の
色
(
いろ
)
が
変
(
かわ
)
りて
来
(
く
)
るぞよ。
050
眼
(
め
)
も
明
(
あ
)
けて
居
(
を
)
れぬ
様
(
やう
)
なことがあるぞよ。
051
鼻
(
はな
)
も
利
(
き
)
かぬやうになり、
052
口
(
くち
)
も
開
(
あい
)
た
限
(
かぎ
)
りに
立往生
(
たちわうぜう
)
いたす
如
(
よ
)
うな
事
(
こと
)
に
成
(
な
)
りて
来
(
く
)
るぞよ。
053
一度
(
いちど
)
神
(
かみ
)
が
知
(
し
)
らした
事
(
こと
)
は、
054
堂
(
だう
)
しても
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るぞよ。
055
神
(
かみ
)
は
一言半句
(
いちげんはんく
)
も
嘘
(
うそ
)
は
申
(
もう
)
さんが、
056
何
(
なに
)
をいふても
広
(
ひろ
)
い
天地
(
てんち
)
の
間
(
あいだ
)
の
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
らすのであるから、
057
小
(
ちい
)
さい
人民
(
じんみん
)
の
心
(
こころ
)
には
這入
(
はい
)
り
兼
(
かね
)
るから、
058
人民
(
じんみん
)
は
浅
(
あさ
)
く
感得
(
とり
)
て、
059
折角
(
せつかく
)
の
神
(
かみ
)
から
掛
(
かけ
)
られた
綱
(
つな
)
に
外
(
は
)
づれる
者
(
もの
)
が
沢山
(
たくさん
)
に
出来
(
でき
)
てくるから、
060
夫
(
そ
)
れでは
可愛想
(
かあいそう
)
なから、
061
何時
(
いつ
)
までも
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
をクドウ
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けるので
在
(
あ
)
るぞよ。
062
世界
(
せかい
)
はまだまだ
混雑
(
こんざつ
)
が
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るから、
063
日本
(
にほん
)
の
人民
(
じんみん
)
も
守護神
(
しゆごうじん
)
も、
064
確
(
しつ
)
かりと
腹帯
(
はらをび
)
を
締
(
しめ
)
て
居
(
を
)
らぬと、
065
俄
(
にわか
)
の
時化
(
しけ
)
で
吃驚
(
びつくり
)
いたして、
066
船
(
ふね
)
が
何方
(
どちら
)
へ
覆
(
か
)
へるやら
知
(
し
)
れんぞよ。
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