霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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大正八年二月二一日

インフォメーション
種類:伊都能売神諭 年月日:1919(大正8)年2月21日(旧1月21日)
神霊界掲載号:大正8年3月1日号(第81号) 16頁 神霊界八幡書店復刻版:第4巻 210頁 八幡書店版伊都能売神諭:117頁
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:0000-00-00 00:00:00 文字数:4704 OBC :is24
001 大正八年二月二十一日 旧正月二十一日
002 艮(うしとら)の金神(こんじん)国常立之尊(くにとこたちのみこと)が竜宮館(りうぐうやかた)の地(ち)の高天原(たかあまはら)の神屋敷(かみやしき)に現(あら)はれて、003天照彦之尊(あまてるひこのみこと)の御魂(みたま)の宿(やど)りた言霊幸彦命(ことたまさちひこのみこと)の体内(たいない)を借(か)りて世界改造(よのたてかえ)の筆先(ふでさき)を誌(しる)しおくぞよ。004明治(めいぢ)二十五年から大出口(おほでぐち)直(なほ)の手(て)を借(か)りて世界(せかい)に出現事変(あること)一切(いつさい)を日本(にほん)の守護神(しゆごうじん)人民(じんみん)に警告(しらし)てをいた事(こと)の実地(じつち)が近(ちか)よりて来(き)たぞよ。005日本(にほん)の神国(しんこく)に生(うま)れて来(き)た身魂(みたま)は皆(みな)日本魂(やまとだましい)の性来(せうらい)が授(さづ)けて在(あ)りて上中下(じやうちうげ)の三段(さんだん)の身魂(みたま)が天(てん)から降(くざ)して世界(せかい)を経綸(しぐみ)させるやうに天国(てんごく)の政治(せいぢ)が地上(ちじやう)に写(うつ)して、006君(きみ)と臣(をみ)と民(たみ)とに立別(たてわ)けて在(あ)れども、007今(いま)は世(よ)が逆様(さかさま)に成(な)りて居(お)るから、008民(たみ)の身魂(みたま)が大臣(をおみ)小臣(おみ)となり、009大臣(おうみ)小臣(をみ)の身魂(みたま)が民(たみ)の位置(くらい)に落(を)ち、010其上(そのうへ)に八頭八尾(やつがしらやつを)の邪神(じやじん)が守護(しゆごう)いたして、011斯世(このよ)を体主霊従(あく)の行(や)り方(かた)に乱(みだ)して了(しま)ふて今(いま)の世界(せかい)の此(こ)の惨害(ありさま)、012是(これ)を何(な)んとも思(おも)はぬやうに成(な)りたのは、013日本(にほん)及(およ)び世界(せかい)の人民(じんみん)が皆(み)な四(よ)ツ足(あし)に欺(ばか)され切(き)つて居(お)るからであるぞよ。014世界(せかい)を経綸(けいりん)する天職(てんしよく)の備(そな)はりた日本(にほん)の人民(じんみん)は日本魂(やまとだましい)が薩張(さつぱ)り抜(ぬ)けて了(しま)ふて、015九分(くぶ)まで獣蓄(けもの)の身魂(みたま)に成(な)つて居(お)るぞよ。016天地(てんち)開闢(かいびやく)の初(はじめ)の世(よ)からの約束(やくそく)の時節(じせつ)が参(まい)りたから、017愚図々々(ぐずぐず)致(いた)して居(お)れんから、018今(いま)の静(しづ)まりて在(あ)る間(うち)に一日(いちにち)も早(はや)く身魂(みたま)を研(みが)いて居(お)らんと、019東(ひがし)の大空(おほぞら)から西(にし)の谷底(たにそこ)へ天(てん)の火(ひ)が降(ふ)る事(こと)が出来(しゆつたい)いたしたら俄(にわか)に、020栃面貌(とちめんぼう)を振(ふ)つてアフンと致(いた)さな成(な)らぬやうになるぞよ。021それで一日(いちにち)も早(はや)く日本魂(やまとだましい)を研(みが)けと申(もう)すので在(あ)るぞよ。022日本魂(やまとだましい)と申(もう)すものは天地(てんち)の先祖(せんぞ)の神(かみ)の精神(せいしん)と合一(あわ)した心(こころ)で在(あ)るぞよ。023至仁至愛(ぜん)の大精神(だいせいしん)にして、024何事(なにごと)にも心(こころ)を配(くば)り行届(ゆきとど)き、025凶事(きやうじ)に逢(あ)ふとも、026大山(おほやま)の如(ごと)く微躯(びく)とも致(いた)さず、027物質欲(ぶつしつよく)を断(た)ちて精神(せいしん)は最(いと)も安静(あんぜい)な心(こころ)であるぞよ。028天(てん)を相手(あいて)とし凡人(ぼんじん)と争(あらそ)はず、029天地(てんち)万有(ばんゆう)山野(やまぬの)海川(うみかわ)を我(われ)の所有(しよゆう)となし、030春夏秋冬(はるなつあきふゆ)も昼(ひる)も夜(よ)も暗(やみ)も雨(あめ)も風(かぜ)も雷(かみなり)も霜(しも)も雪(ゆき)も皆(みな)我(わが)言霊(ことたま)の自由(じゆう)に為(な)し得(え)る魂(たま)であるぞよ。031如何(いか)なる災禍(わざわい)に逢(あ)ふも艱苦(かんく)を甞(なめ)るも意(い)に介(かい)せず、032幸運(こううん)に向(むか)ふも油断(ゆだん)せず、033生死一如(せいしいちによ)にして昼夜(ちゆうや)の往来(おうらい)する如(ごと)く、034世事(せじ)一切(いつさい)を惟神(かんながら)の大道(おほみち)に任(ま)かせ、035好(この)みも無(な)く憎(うら)みも為(な)さず、036義(ぎ)を重(おも)んじて心裏(しんり)常(つね)に安静(あんせい)なる魂(たま)が日本魂(やまとだましい)であるぞよ。037常(つね)に心中(しんちう)長閑(のどか)にして、038川水(かわみづ)の流(なが)るる如(ごと)く、039末(すゑ)に至(いた)る程(ほど)深(ふか)くなりつつ自然(しぜん)に四海(しかい)に達(たつ)し、040我意(わがい)を起(おこ)さず、041才智(さいち)を頼(たよ)らず、042天(てん)の時(とき)に応(おう)じて神意(しんい)に随(したが)つて天下(てんか)公共(こうきやう)の為(ため)に活動(かつどう)し、043万難(ばんなん)を撓(たゆ)まず屈(くつ)せず、044無事(ぶじ)にして善(ぜん)を行(おこの)ふを日本魂(やまとだましい)と申(もう)すぞよ。045奇魂(くしみたま)能(よ)く活動(かつどう)する時(とき)は大人(だいにん)の行(おこな)ひ備(そな)はり、046真(しん)の智者(ちしや)となり、047物(もの)を以(もつ)て物(もの)を見極(みきわ)め、048自己(おのれ)に等(ひと)しからん事(こと)を欲(よく)せずして身魂(みたま)共(とも)に平静(へいぜい)なり。049小人(せうにん)なるものは自己(おのれ)を本(もと)として物(もの)を見(み)、050自已(おのれ)に等(ひと)しからん事(こと)を欲(よく)するが故(ゆへ)に、051常(つね)に心中(しんちう)静(しづ)かならず、052之(これ)を体主霊従(あく)の精神(せいしん)と申(もう)すぞよ。053今(いま)の世(よ)の中(なか)一般(いつぱん)の心(こころ)は皆(みな)この心(こころ)で在(あ)るぞよ。054誠(まこと)の日本魂(やまとだましい)のある人民(じんみん)は其(その)意志(こころ)平素(つね)に内(うち)にのみ向(むか)ひ、055自己(おのれ)の独(ひと)り知(し)る所(ところ)を慎(つつし)み、056自已(おのれ)の力量(りきりやう)才覚(さいかく)を人(ひと)に知(し)られん事(こと)を求(もと)めず、057天地(てんち)神明(しんめい)の道(みち)に従(したが)ひ交(まじ)はり、058神(かみ)の代表(だいひやう)となりて善言美辞(ぜんげんびし)を用(もち)ひ、059光風(こうふう)霽月(さいげつ)の如(ごと)き人格(じんかく)を具(そな)へて自然(しぜん)に世(よ)に光輝(こうき)を放(はな)つ身魂(みたま)であるぞよ。060心神(しんしん)常(つね)に空虚(くうきよ)にして一点(いつてん)の私心(ししん)無(な)ければ、061常永(とこしえ)に胸中(きやうちう)に神国(しんこく)あり、062何事(なにごと)も優(すぐ)れ勝(まさ)りたる行動(こうどう)を好(この)み、063善者(ぜんしや)を喜(よろ)こびて友(とも)となし、064劣(おと)り汚(けが)れたるを憐(あわれ)み且(か)つ恵(めぐ)む、065富貴(ふうき)を欲(よく)せず羨(うらや)まず、066貧賤(ひんせん)を厭(いと)はず侮(あなど)らず、067只々(ただただ)天下(てんか)の為(ため)に至善(しぜん)を尽(つく)す事(こと)のみに焦心(せうしん)す、068是(こ)の至心(ししん)至情(しぜう)は日本魂(やまとだましい)の発動(はつどう)であるぞよ。069我身(わがみ)富貴(ふうき)に処(しよ)しては君国(くんこく)の為(ため)に心魂(しんこん)を捧(ささ)げ、070貧(ひん)に処(しよ)しては簡易(かんやう)の生活(せいかつ)に甘(あま)んじ、071欲望(よくぼう)を制(せい)し暇(いとま)にも他(た)を害(がい)せず、072自暴(じばう)自棄(じしつ)せず、073天命(てんめい)を楽(たのし)みて自己(じこ)応分(おうぶん)の天職(てんしよく)を守(まも)る、074是(これ)が日本魂(やまとだましい)の発動(はつどう)であるぞよ。075天下修齋(てんかしうさい)の大神業(だいしんぎやう)に参加(さんか)する共(とも)決(けつ)して周章(あわて)ず騷(さわ)がず、076身魂(しんこん)常(つね)に洋々(やうやう)として大海(だいかい)の如(ごと)く、077天(てん)の空(むなし)うして鳥(とり)の飛(と)ぶに任(まか)すが如(ごと)く、078海(うみ)の広(ひろ)くして魚(うを)の踊(おど)るに従(したが)ふが如(ごと)き不動(ふどう)の精神(せいしん)を常(つね)に養(やしな)ふ、079是(これ)が神政成就(しんせいじようじゆ)の神業(しんげう)に奉仕(ほうじ)する身魂(みたま)の行動(こうどう)でなけねば成(な)らぬのであるぞよ。080凡人(ぼんじん)の見(み)て善事(ぜんじ)と為(な)す事(こと)にても神(かみ)の法(ほう)に照(てら)して悪(あ)しき事(こと)は是(これ)を為(な)さず、081凡人(ぼんじん)の見(み)て悪(あく)と為(な)す事(こと)にても神(かみ)の誠(まこと)の道(みち)に照(てら)して善(よ)き事(こと)は勇(いさ)みて之(これ)を遂行(すいこう)すべし。082天意(てんい)に従(した)がひ大業(たいぎやう)を為(な)さんとするものは一疋(いつぴき)の虫(むし)と雖(いへど)も妄(みだり)に之(これ)を傷害(しやうがい)せず、083至仁(しじん)至愛(しあい)にして万有(ばんゆう)を保護(ほご)し、084世(よ)の乱(らん)に乗(ぜう)じて望(のぞみ)を興(おこ)さぬ至粋(しすい)至純(しじゆん)の精神(せいしん)を保(たも)つ、085是(これ)が誠(まこと)の日本魂(やまとだましい)の発動(はつどう)であるぞよ。086今度(こんど)の二度目(にどめ)の天之岩戸開(あまのいわとびら)きの御用(ごよう)に立(た)つ身魂(みたま)は是丈(これだけ)の身魂(みたま)の覚悟(かくご)が無(な)ければ到底(とうてい)終(をは)りまで勤(つと)めると云(い)ふ事(こと)は出来(でき)んから、087毎度(いつも)筆先(ふでさき)で日本魂(やまとだましい)を研(みが)いて下(くだ)されと申(もう)して知(し)らして在(あ)るぞよ。088今(いま)の日本(にほん)の人民(じんみん)は九分九厘(くぶくりん)まで日本魂(やまとだましい)が曇(くも)り切(き)りて了(しま)ふて居(お)るから、089今(いま)の人民(じんみん)の所作柄(しよさがら)と申(もう)すものは薩張(さつぱ)り精神(せいしん)を利害(りがい)のために左右(さゆう)せられて、090一寸(いつすん)先(さ)きは暗黒(あんこく)であるから、091何時(いつ)も心(こころ)が急(せつ)ろしうて、092一寸(ちよつと)の事変(こと)にも狼狽(うろた)え騷(いそ)いで顏(かほ)の色(いろ)まで変(か)えて了(しま)ふ人民(じんみん)計(ばか)りで在(あ)るぞよ。093是(これ)では到底(とうてい)日本(にほん)の神国(しんこく)の人民(じんみん)とは申(もう)されんぞよ。094今(いま)の人民(じんみん)の精神(せいしん)と申(もう)すものは体主霊従(あく)であるから心(こころ)は平素(いつも)外面(そと)ばかりに走(はし)り、095人前(ひとまへ)だけは殊勝(しうせう)らしく慎(つつ)しみて居(お)れど、096内心(ないしん)と申(もう)すものは頑空(がんくう)妄慮(もうりやう)であるから、097少(すこ)しの事(こと)にも微躯(びく)付(つ)いて外国(がいこく)の四(よ)ツ足(あし)に喰(くわ)えて振(ふ)るやうな難(め)に逢(あは)されて居(お)りても未(ま)だ気(き)が付(つ)かぬ厄介(やつかい)な人民(じんみん)であるぞよ。098今(いま)の人民(じんみん)は霊界(れいかい)の事実(こと)が頭(あたま)から少(ちつ)とも解(わか)りて居(お)らんから、099万古末代(まんごまつだい)生(い)き通(とほ)しの真理(しんり)を弁(わき)まへず、100現世(このよ)でさえ立派(りつぱ)に暮(くら)したら死後(しご)は堂(どう)でも搆(かま)はぬと云(い)ふ一般(いつぱん)の馬鹿(ばか)な身魂(みたま)で在(あ)るから、101天地神明(てんちしんめい)の御威光(ごいこう)も畏(おそ)れず、102現世(げんざい)の富貴(ふうき)安逸(あんいつ)快楽(くわいらく)のみに心(こころ)を奪(と)られて貧(まづしき)を蛇蠍(だかつ)の如(ごと)くに忌(い)み嫌(きら)い、103精神(せいしん)が腐(くさ)ろうが天則(てんそく)を外(はず)そうが其(そ)んな事(こと)には毛程(けほど)も心配(しんぱい)いたさず、104黄金(おうごん)万能(ばんのう)主義(しゆぎ)の信者(しんじや)に落(お)ち込(こ)み、105国家(こつか)の為(ため)に身命(しんめい)を捧(ささ)げんとする真人(もの)を馬鹿(ばか)ものの如(よ)うに詈(ののし)り嘲(あざけ)り、106死(し)ぬ事(こと)を厭(いと)ひ下(くだ)らぬ体欲(たいよく)に耽(ふけ)りて、107肝心(かんじん)の天(てん)の使命(しめい)の降(くざ)つた神(かみ)の生(い)き宮(みや)の身魂(みたま)である事(こと)を忘(わす)れて居(お)るから、108世界(せかい)は日(ひ)に増(ま)しに悪事(あくじ)災害(さいがい)が発生(はつせい)いたすので在(あ)るぞよ。109少(すこ)し順境(じゆんきやう)に向(むか)えば千年(せんねん)も万年(まんねん)も生(い)き度(た)いと申(もう)し、110少(すこ)し逆境(ぎやくきやう)に落(お)つれば直(ただち)に斯(こ)の結構(けつこう)な神国(しんこく)を畏(をそ)れ果敢(はか)なみ、111名聞(なきく)に恥(はじ)るが故(ゆへ)に誠(まこと)を忘(わす)れ利欲(りよく)に眼(まなこ)眩(くら)みて義(ぎ)を弁(わきま)へず天命(てんめい)を覚(さと)らず、112自己(おのれ)よりも富貴(ふうき)の人(ひと)を羨(うら)やみ且(か)つソネミ、113自己(おのれ)よりも貧賤(ひんせん)なる人(ひと)を侮(あなど)り軽蔑(さげす)み凌(しの)ぎ苦(くる)しめ、114才智(さいち)芸能(げいのう)の自己(おのれ)より勝(すぐ)れたる人(ひと)に従(したが)ひ学(まな)ぶ事(こと)を為(な)さず、115却(かへつ)て之(これ)を譏(そし)り、116自己(おのれ)の足(た)らざるを補(おぎな)ふ精神(せいしん)毫(ごう)もなく、117善(よ)かれ悪(わる)かれ自己(おのれ)を賞(ほ)め、118且(か)つ自己(おのれ)に追従(ついせう)するものを親(した)しみて害毒(がいどく)を招(まね)き、119遂(つい)に又(ま)た之(これ)を悪(にく)み、120智者(ちしや)賢者(けんしや)に問(と)ふ事(こと)を愧(は)ぢて一生(いつせう)無知(むち)愚鈍(ぐどん)の生活(せいかつ)を送(おく)る憐(あわ)れな今(いま)の世界(せかい)の人民(じんみん)の度根性(どこんぜう)で在(あ)るから、121何時(いつ)までも世(よ)の中(なか)が暗黒界(くらがり)で、122我(われ)と我手(わがで)に要(い)らん困難(こんなん)を致(いた)す人民(じんみん)計(ばか)りで、123神(かみ)の眼(め)からは可愛想(かあいそう)で見(み)て居(お)れんから、124今度(こんど)は神(かみ)が表(おもて)に現(あら)はれて世界(せかい)の人民(じんみん)の目(め)を醒(さま)して改心(かいしん)さして結構(けつこう)な神代(かみよ)に立直(たてなほ)すので在(あ)るぞよ。125余(あま)り世界(せかい)の曇(くも)りやうが激(はげ)しいから、126神界(しんかい)も中々(なかなか)骨(ほね)が折(お)れるぞよ。127世界(せかい)の人民(じんみん)の中(なか)の悪(あく)の身魂(みたま)を平(たひら)げて了(しま)ふて、128世(よ)の立直(たてなほ)し致(いた)すのなれば容易(たやすい)なれど神(かみ)は世界(せかい)の人民(じんみん)を一人(いちにん)もツツボに致(いた)し度(と)もないから、129色々(いろいろ)と申(もう)して永(なが)らく出口(でぐち)直(なほ)の手(て)で警告(しらし)たので在(あ)れども、130余(あま)り何時(いつ)までも守護神(しゆごうじん)人民(じんみん)が聞(き)いて下(くだ)さらぬと止(や)むを得(え)ずの事(こと)に致(いた)さねば成(な)らぬから、131神(かみ)も中々(なかなか)辛(つら)い思(おも)ひを致(いた)して居(お)るから、132日本(にほん)の人民(じんみん)ならチツトは神(かみ)の心(こころ)も推量(すいりよう)いたして早(はや)く身魂(みたま)を研(みが)いて神国(しんこく)の行動(おこない)を為(し)て下(くだ)され。133何時(いつ)までも神(かみ)は人民(じんみん)に説(と)き諭(さと)して居(お)る暇(いとま)がないから、134改心(かいしん)いたすなら今(いま)の間(うち)であるぞよ。135今(いま)の人民(じんみん)の心(こころ)に合(あ)ふやうな行為(おこない)は誠(まこと)の神(かみ)の心(こころ)に叶(かな)はず、136神(かみ)の心(こころ)に叶(かな)ふ行為(おこない)いたす人民(じんみん)は俗悪(ぞくあく)世界(せかい)の鼻(はな)の高(たか)い人民(じんみん)の心(こころ)に叶(かな)はぬから、137腰(こし)の弱(よわ)い日本魂(やまとだましい)の腐(くさ)りた人民(じんみん)は残(のこ)らず今(いま)の世界(せかい)の人民(じんみん)に従(つ)いて了(しま)ふて、138譬(たと)え天道(てんどう)に叶(かな)はぬ事(こと)でも世界(せかい)の人民(じんみん)の善(よ)いと申(もう)す事(こと)は靡(なび)くなり、139天道(てんどう)に叶(かな)ふた結構(けつこう)な事業(こと)でも世界(せかい)から悪(わる)く言(ゆ)はれたら直(す)ぐに止(や)めて了(しま)ふなり、140只(ただ)眼(め)の前(まへ)の名利(めいり)を求(もと)め、141形(かたち)の欲(よく)に迷(まよ)ふて天津誠(あまつまこと)を知(し)らず、142故(ゆへ)に斯(こ)の結構(けつこう)な地(ち)の高天原(たかあまはら)の誠(まこと)の教(をしへ)を迷信教(めいしんきやう)とか、143怪宗(かいしう)とか、144危険集団(きけんしうだん)とか申(もう)して、145新聞(しんぶん)にまで書(か)いて悪(わる)く申(もう)すので在(あ)るが、146今(いま)の俗悪(ぞくあく)世界(せかい)の新聞(しんぶん)などに良(よ)く言(ゆ)はれる様(やう)な世間向(せけんむ)きのする教(をしへ)で在(あ)りたら却(かへつ)て斯(こ)の大本(おほもと)の教(をしへ)は悪(あく)の教(をしへ)であるぞよ。147悪(わる)く言(い)はれて良(よ)く成(な)る経綸(しぐみ)であると明治(めいぢ)二十五年から知(し)らして置(お)いた事(こと)の実地(じつち)が出(で)て参(まい)りたので在(あ)るから、148世間(せけん)から悪(わる)く言(ゆ)はれる程(ほど)此(こ)の大本(おほもと)の教(をしへ)は結構(けつこう)になるので在(あ)るぞよ。149今(いま)の人民(じんみん)は人(ひと)から褒(ほ)められると過(す)ぎた事(こと)でも大変(たいへん)に歓(よろ)こび且(か)つ人(ひと)にほこり高振(たかぶ)りたがり、150又(また)自己(おのれ)を譏(そし)るのを聞(き)いては実際(じつさい)なれば驚(おどろ)き周章(あわ)て顏(かほ)の色(いろ)まで蒼(あを)くし、151無(な)い事(こと)を譏(そし)られると大変(たいへん)に立腹(りつぷく)いたして名譽(めいよ)恢復(くわいふく)の訴訟(そせう)を起(おこ)し、152自己(おのれ)の過失(くわしつ)を飾(かざ)り、153又(また)は隠(かく)し、154非(ひ)を遂(と)げて改心(かいしん)する事(こと)を知(し)らず、155自己(おのれ)の心(こころ)の邪悪(じやあく)なるを知(し)りつつ人(ひと)が賞(ほ)めて呉(く)れると自己(おのれ)の邪悪(じやあく)は誰(たれ)も知(し)らぬと気(き)を赦(ゆる)し、156自己(おのれ)の欲(よく)する事(こと)は譬(たと)え少々(せうせう)罪悪(つみあく)なりと承知(せうち)しながら善人(ぜんじん)の諫言(れんげん)を耳(みみ)に入(い)れず、157却(かへつ)て其(その)誠(まこと)の人(ひと)を悪人(あくにん)扱(あつか)ひに致(いた)すやうに成(な)りた今(いま)の世(よ)の中(なか)であるから、158况(ま)して誠(まこと)の神(かみ)の申(もう)す事(こと)は聞(き)きさうな筈(はづ)はなけれども、159天(てん)から貰(もら)ふた直霊(ちよくれい)の御魂(みたま)にチツトは尋(たづ)ねて見(み)たら神(かみ)の申(もう)す事(こと)は解(わか)らねば成(な)らぬ筈(はづ)で在(あ)るぞよ。160結構(けつこう)な直霊(たま)を我身(わがみ)に抱(かか)え乍(なが)ら、161小人(せうにん)罪(つみ)を作(つく)りて知(し)らぬとは余(あま)りで在(あ)るぞよ。162間(ま)がな隙(すき)がな人(ひと)の非事(ひじ)を探(さが)したり、163人(ひと)の名与(めいよ)を毀(きづづ)けて自己(おのれ)の眼識(がんしき)が高(たか)く成(な)つたやうに考(かん)がへ且(か)つ又(ま)たそれを偉(えら)いやうに思(おも)ふて自慢(じまん)を致(いた)したり、164天道(てんどう)に背(そむ)いて俗悪(ぞくあく)世界(せかい)の名与(めいよ)を求(もと)めたり、165義(ぎ)に背(そむ)いて利己主義(りこしゆぎ)を立貫(たてぬ)き高貴(かうき)に媚(こ)びへつらい、166以(もつ)て我身(わがみ)の栄達(はんたつ)を計(はか)り人(ひと)の目(め)を眩(くら)まして利(り)を企(たく)み、167浮雲(うきぐも)の如(ごと)き富貴(ふうき)を希望(きぼう)して一生懸命(いつせうけんめい)に心身(しんしん)を労(ろう)し、168終(つい)には子孫(しそん)断絶(だんぜつ)の因(いん)と成(な)るを覚(さと)らず、169我(わが)霊魂(みたま)の永苦(えいく)を省(かへり)みず、170只(ただ)現在(げんざい)に於(おい)てのみ自己(おのれ)在(あ)る事(こと)を知(し)つて人(ひと)在(あ)る事(こと)を知(し)らず、171自己(おのれ)に利益(りえき)あれば公道(こうどう)を破(やぶ)り、172人(ひと)を害(そこの)ふをも顧(かへり)みずして近(ちか)きは其(その)身(み)を亡(ほろ)ぼし、173遠(とほ)きは其(その)家(いへ)を亡(ほろ)ぼす事(こと)を知(し)らず、174我程(われほど)の立派(りつぱ)な利発(りはつ)ものはなしと慢心(まんしん)して獣族(けもの)境界(きやうかい)に安(やす)んじ、175親子(おやこ)兄弟(きやうだい)他人(たにん)の区別(くべつ)もなく、176利害(りがい)の為(ため)には互(たがひ)に敵視(てきし)する今(いま)の世(よ)の中(なか)の有様(ありさま)。177此様(こん)な沒義道(もぎどう)な汚(けが)らはしき世(よ)が何時(いつ)までも続(つづ)きそうな事(こと)はないぞよ。178此世(このよ)が何時(いつ)までも此(この)調子(ちようし)で行(ゆ)く如(よ)うな事(こと)で在(あ)りたら天地(てんち)の間(あいだ)は神(かみ)は一柱(ひとはしら)もないので在(あ)るぞよ。179今度(こんど)は地(ち)の高天原(たかあまはら)の竜宮館(りうぐうやかた)から天地(てんち)に神(かみ)が在(あ)るかないかを明白(あきらか)に解(わ)けて見(み)せて、180世界(せかい)の人民(じんみん)に改心(かいしん)さして松(まつ)の世(よ)ミロクの神代(かみよ)と致(いた)して、181世界(せかい)一列(いちれつ)勇(いさ)んで暮(くら)すやうに世(よ)を替(か)へて了(しま)ふのであるぞよ。182夫(そ)れに成(な)る迄(まで)に世界(せかい)の黄泉津比良坂(おほとうげ)が在(あ)るから、183今(いま)の世(よ)の中(なか)の精神(せいしん)を根本(こつぽん)から立替(たてかへ)て了(しま)ふて誠(まこと)の日本魂(やまとだましい)に立帰(たちかへ)り、184神国(しんこく)成就(じやうじゆう)の御用(ごよう)を勤(つと)めて、185末代(まつだい)神国(しんこく)の名(な)を残(のこ)して下(くだ)され、186神(かみ)が誠(まこと)のものにはドンナ神力(しんりき)も蔭(かげ)から渡(わた)して与(や)るぞよ。187一日(いちにち)も早(はや)い改心(かいしん)が結構(けつこう)であるぞよ。
188明治(めいぢ)二十五年からの筆先(ふでさき)は充分(じうぶん)に腹(はら)へ入(い)れて見(み)て貰(もら)はぬと、189大変(たいへん)な取違(とりちが)いを致(いた)すものが出来(でき)るぞよ。190この綾部(あやべ)へ出(で)て来(こ)ねば神徳(しんとく)が貰(もら)えんやうに思(おも)ふて、191一家(いつか)を挙(あ)げて移住(いじう)したり、192今迄(いままで)の結構(けつこう)な職業(しよくぎやう)まで捨(す)てたり、193学校(がくこう)を退学(たいがく)したりして迄(まで)大本(おほもと)へ出(で)て来(く)るやうな事(こと)は神慮(しんりよ)に叶(かな)はぬぞよ。194大本(おほもと)の祝詞(のりと)の中(なか)にも学(まな)びの術(わざ)に戦(いくさ)の法(のり)に益々(いやます)も開(ひら)け添(そ)はりて玉垣(たまがき)の内津御国(うちつみくに)は細矛(くわちほこ)千足国(ちたるのくに)心安国(うらやすくに)と云々(うんぬん)と出(で)てあらうがな。195学(まな)びの術(わざ)を捨(すて)てまで信心(しんじん)いたせとは申(もう)さんぞよ。196それとも事情(じじやう)止(や)むを得(え)ぬ事(こと)があれば仕方(しかた)はなけれども、197悔(くや)しい残念(ざんねん)を忍耐(こば)ることの出来(でき)んやうな身魂(みたま)でありたら到底(とうてい)神(かみ)の御用(ごよう)どころか我身(わがみ)一(ひと)つさえも修(おさ)まらんぞよ。198是(これ)から大本(おほもと)の中(なか)も充分(じうぶん)気(き)を付(つ)け合(あ)ふて落度(おちど)のなき様(やう)に心得(こころえ)て下(くだ)さらんと斯(こ)の結構(けつこう)な神国(しんこく)の教(をしへ)の名(な)を汚(けが)す事(こと)に成(な)りて却(かへつ)て世界(せかい)から悪(わ)るく申(もう)されても弁解(べんかい)の出来(でき)ぬ事(こと)が出来(しつたい)するぞよ。199此(こ)の大本(おほもと)の名(な)を汚(けが)すものは大本(おほもと)の中(なか)から出現(しつげん)するぞよ。200外部(そと)からは指(ゆび)一本(いつぽん)さわる事(こと)は出来(でき)ぬ完全(かんぜん)で在(ある)と毎度(まいど)筆先(ふでさき)に出(だし)て知(しら)したが余程(よほど)是(ここ)からは何彼(なにか)の事(こと)を気配(きくばり)いたして神(かみ)の教(をしへ)に背(そむ)かぬ様(やう)に善(ぜん)一筋(ひとすじ)の行(おこな)ひを致(いた)して神(かみ)の善(よ)き名(な)を出(だす)やうに致(いた)して下(くだ)されよ。201何(なに)も分(わか)らずに人民(じんみん)の心(こころ)の騒(さわ)ぐ様(やう)な事(こと)を申(もうす)で無(ない)ぞよ気(き)を付(つけ)るぞよ。
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