霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
設定
|
ヘルプ
ホーム
霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第12巻(亥の巻)
序文
凡例
総説歌
第1篇 天岩戸開(一)
第1章 正神邪霊
第2章 直会宴
第3章 蚊取別
第4章 初蚊斧
第5章 初貫徹
第6章 招待
第7章 覚醒
第2篇 天岩戸開(二)
第8章 思出の歌
第9章 正夢
第10章 深夜の琴
第11章 十二支
第12章 化身
第13章 秋月滝
第14章 大蛇ケ原
第15章 宣直し
第16章 国武丸
第3篇 天岩戸開(三)
第17章 雲の戸開
第18章 水牛
第19章 呉の海原
第20章 救ひ舟
第21章 立花島
第22章 一島攻撃
第23章 短兵急
第24章 言霊の徳
第25章 琴平丸
第26章 秋月皎々
第27章 航空船
第4篇 古事記略解
第28章 三柱の貴子
第29章 子生の誓
第30章 天の岩戸
余白歌
×
設定
この文献を王仁DBで開く
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新着情報】
サブスク
のお知らせ
|
サイトをリニューアルしました。不具合がある場合は
従来バージョン
をお使い下さい
霊界物語
>
霊主体従(第1~12巻)
>
第12巻(亥の巻)
> 前付 > 序文
(N)
凡例 >>>
序文
(
じよぶん
)
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第12巻 霊主体従 亥の巻
篇:
前付
よみ(新仮名遣い):
章:
序文
よみ(新仮名遣い):
じょぶん
通し章番号:
口述日:
1922(大正11)年03月06日(旧02月08日)
口述場所:
筆録者:
外山豊二
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年9月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
教祖の筆先とは、霊眼に映った現在過去未来や神々の言霊を断片的に筆写したものである。
演劇にたとえてみれば、各役者のせりふを抜書きした、暗記用の覚書のようなものである。だから、神劇全体を目撃したものでなければ、その真意を評することはできないのである。
それぞれのせりふを集めて一つの芝居を仕組むのは、緯の役なのである。
霊界物語の役目とは、太古の神々の活動を始め、現在過去未来の神界の活劇を、断片的に示すことなのである。だから、教祖の筆先を緯役が勝手に組み替えた、というのは大なる誤解である。
むしろ、筆先の断片を抜き出して勝手に解釈し、真の神の教えを軽信した結果、昨春のような事件を引き起こしたのである。
物語は歴史のみでなく、教訓でもあり、筆先の解説でもあり、確言書でもあり、また大神劇の脚本でもあるのである。この物語に拠らなければ、神界の御経綸・御意思は到底分かるものではないのである。
物語は、数十万年前の霊界の事を示しているので、多々不思議な点がある。故に不審な点も多々あると思うが、筆先と霊界物語は経緯不離の関係にあることを考えて欲しい。
今まで緯役が発表した筆先の解釈は、緯役自身が神界の実地に触れて根拠のある点のみを、発表しているのである。それが理解できないのは、神劇を目撃していないからである。
それゆえに、霊界物語(=神劇)を発表することにしたのである。
筆先に一言一句も変えてはならない、とあるが、緯役にはよく調べて出してくれ、とも言っている。「変えてはならない」とは、緯役以外の者に対しての言葉であることを、混同してはならない。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm120001
愛善世界社版:
前付 1頁
八幡書店版:
第2輯 621頁
修補版:
校定版:
前付 1頁
普及版:
前付 1頁
初版:
ページ備考:
001
教祖
(
けうそ
)
御
(
お
)
筆先
(
ふでさき
)
と
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
に
就
(
つい
)
て、
002
少
(
すこ
)
しく
所感
(
しよかん
)
を
述
(
の
)
べて
置
(
お
)
きます。
003
抑
(
そもそ
)
も
教祖
(
けうそ
)
の
手
(
て
)
を
通
(
とほ
)
して
書
(
か
)
かれた
筆先
(
ふでさき
)
は、
004
到底
(
たうてい
)
現代人
(
げんだいじん
)
の
智識
(
ちしき
)
や
学力
(
がくりよく
)
で
之
(
これ
)
を
解釈
(
かいしやく
)
する
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ぬものであります。
005
如何
(
いかん
)
となれば、
006
筆先
(
ふでさき
)
は
教祖
(
けうそ
)
が
霊眼
(
れいがん
)
に
映
(
えい
)
じた
瞬間
(
しゆんかん
)
の
過現未
(
くわげんみ
)
の
現象
(
げんしやう
)
や、
007
又
(
また
)
は
神々
(
かみがみ
)
の
言霊
(
ことたま
)
の
断片
(
だんぺん
)
を
惟神
(
かむながら
)
的
(
てき
)
に
録
(
ろく
)
したものですから、
008
一言
(
いちごん
)
一句
(
いつく
)
と
雖
(
いへど
)
もその
言語
(
げんご
)
の
出所
(
しゆつしよ
)
と
時
(
とき
)
と
位置
(
ゐち
)
とを
霊眼
(
れいがん
)
を
開
(
ひら
)
いて
洞観
(
どうくわん
)
せなくては、
009
其
(
その
)
真相
(
しんさう
)
は
判
(
わか
)
るものではありませぬ。
010
之
(
これ
)
を
今日
(
こんにち
)
の
演劇
(
えんげき
)
に
譬
(
たとへ
)
て
見
(
み
)
れば、
011
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
の
筆先
(
ふでさき
)
の
名
(
な
)
の
許
(
もと
)
に、
012
塩谷
(
えんや
)
判官
(
はんぐわん
)
高貞
(
たかさだ
)
の
言語
(
げんご
)
もあれば、
013
高野
(
かうの
)
師直
(
もろなほ
)
、
014
大星
(
おほほし
)
由良之介
(
ゆらのすけ
)
、
015
大野
(
おほの
)
九太夫
(
くだゆふ
)
、
016
千崎
(
せんざき
)
弥五郎
(
やごらう
)
、
017
早野
(
はやの
)
勘平
(
かんぺい
)
、
018
お
軽
(
かる
)
、
019
大野
(
おほの
)
定九郎
(
さだくらう
)
、
020
加古川
(
かこがは
)
本蔵
(
ほんざう
)
、
021
桃井
(
もものゐ
)
若狭之介
(
わかさのすけ
)
などの
役者
(
やくしや
)
が
各自
(
かくじ
)
に
台詞
(
せりふ
)
を
使
(
つか
)
ふのを、
022
由良之介
(
ゆらのすけ
)
は
由良之介
(
ゆらのすけ
)
一人
(
ひとり
)
に
対
(
たい
)
する
台詞
(
せりふ
)
、
023
九太夫
(
くだゆふ
)
は
九太夫
(
くだゆふ
)
一人
(
ひとり
)
のみの
台詞
(
せりふ
)
を
集
(
あつ
)
めたのが、
024
教祖
(
けうそ
)
の
筆先
(
ふでさき
)
であります。
025
所謂
(
いはゆる
)
芝居
(
しばゐ
)
の
下稽古
(
したげいこ
)
の
時
(
とき
)
に、
026
各役者
(
かくやくしや
)
が
自分
(
じぶん
)
の
扮
(
ふん
)
すべき
役目
(
やくめ
)
の
台詞
(
せりふ
)
のみを
読
(
よ
)
み
覚
(
おぼ
)
ゆるための
抜書
(
ぬきがき
)
のやうなものであります。
027
故
(
ゆゑ
)
に、
028
実際
(
じつさい
)
の
霊界
(
れいかい
)
にある
神劇
(
しんげき
)
を
目撃
(
もくげき
)
したものでなければ、
029
筆先
(
ふでさき
)
を
批評
(
ひへう
)
する
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ませぬ。
030
例
(
たと
)
へば
大星
(
おほほし
)
由良之介
(
ゆらのすけ
)
の
台詞
(
せりふ
)
の
筆先
(
ふでさき
)
を
見
(
み
)
れば、
031
実
(
じつ
)
に
感心
(
かんしん
)
も
為
(
な
)
し
忠臣
(
ちうしん
)
義士
(
ぎし
)
の
模範
(
もはん
)
とする
事
(
こと
)
も
出来
(
でき
)
ますが、
032
之
(
これ
)
に
反
(
はん
)
して
九太夫
(
くだゆふ
)
の
台詞
(
せりふ
)
を
記
(
しる
)
した
筆先
(
ふでさき
)
を
見
(
み
)
る
時
(
とき
)
は、
033
実
(
じつ
)
に
嘔吐
(
おうど
)
を
催
(
もよほ
)
す
而已
(
のみ
)
ならず、
034
実
(
じつ
)
に
怪
(
け
)
しからぬ
筆先
(
ふでさき
)
に
見
(
み
)
えるのであります。
035
故
(
ゆゑ
)
に
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は、
036
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
大芝居
(
おほしばゐ
)
であるぞよと、
037
筆先
(
ふでさき
)
に
書
(
か
)
いて
居
(
ゐ
)
られます。
038
其
(
その
)
各自
(
かくじ
)
の
台詞書
(
せりふがき
)
を
集
(
あつ
)
めて、
039
一
(
ひと
)
つの
芝居
(
しばゐ
)
を
仕組
(
しぐ
)
むのが
緯
(
よこ
)
の
役
(
やく
)
であります。
040
故
(
ゆゑ
)
に
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
は
筆先
(
ふでさき
)
の
断片
(
だんぺん
)
的
(
てき
)
なるに
反
(
はん
)
し、
041
忠臣蔵
(
ちうしんぐら
)
の
全脚本
(
ぜんきやくほん
)
とも
云
(
い
)
ふべきものであります。
042
筆先
(
ふでさき
)
の
中
(
なか
)
にも、
043
智恵
(
ちゑ
)
や
学
(
がく
)
では
此
(
この
)
筆先
(
ふでさき
)
は
到底
(
たうてい
)
判
(
わか
)
るもので
無
(
な
)
い、
044
因縁
(
いんねん
)
の
霊魂
(
みたま
)
に
神界
(
しんかい
)
の
実地
(
じつち
)
が
見
(
み
)
せてあるから、
045
其
(
その
)
者
(
もの
)
と
直
(
なほ
)
とでなければ
筆先
(
ふでさき
)
の
精神
(
せいしん
)
は
判
(
わか
)
らぬぞよ、
046
と
記
(
しる
)
してあるのを
見
(
み
)
ても
判
(
わか
)
りませう。
047
又
(
また
)
時
(
とき
)
と
処
(
ところ
)
と
位置
(
ゐち
)
とに
因
(
よ
)
りて、
048
筆先
(
ふでさき
)
の
文句
(
もんく
)
に
異同
(
いどう
)
あるのも
当然
(
たうぜん
)
である。
049
軽々
(
かるがる
)
しく
筆先
(
ふでさき
)
は
人間
(
にんげん
)
の
論評
(
ろんぺう
)
すべきものではありませぬ。
050
筆先
(
ふでさき
)
は
決
(
けつ
)
して
純然
(
じゆんぜん
)
たる
教典
(
けうてん
)
ではありませぬ。
051
要
(
えう
)
するに、
052
太古
(
たいこ
)
の
神々
(
かみがみ
)
の
活動
(
くわつどう
)
を
始
(
はじ
)
め、
053
現在
(
げんざい
)
未来
(
みらい
)
の
神界
(
しんかい
)
の
活劇
(
くわつげき
)
を、
054
断片
(
だんぺん
)
的
(
てき
)
に
示
(
しめ
)
した
台詞
(
せりふ
)
書
(
が
)
きに
過
(
す
)
ぎませぬ。
055
之
(
これ
)
を
一
(
ひと
)
つに
取
(
とり
)
まつめてその
真相
(
しんさう
)
を
劇化
(
げきくわ
)
して、
056
完全
(
くわんぜん
)
に
世人
(
せじん
)
に
示
(
しめ
)
す
様
(
やう
)
にするのが
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
編纂
(
へんさん
)
の
大使命
(
だいしめい
)
なのであります。
057
右様
(
みぎやう
)
の
性質
(
せいしつ
)
の
筆先
(
ふでさき
)
を
一所
(
いつしよ
)
に
集
(
あつ
)
めて、
058
神劇
(
しんげき
)
の
真相
(
しんさう
)
を
世
(
よ
)
に
発表
(
はつぺう
)
せむと
努力
(
どりよく
)
する
緯役
(
よこやく
)
の
苦心
(
くしん
)
をも
覚
(
さと
)
らずに、
059
緯役
(
よこやく
)
が
完全
(
くわんぜん
)
な
筆先
(
ふでさき
)
をワヤに
作
(
つく
)
りかへたなぞと
批評
(
ひひやう
)
する
人
(
ひと
)
は、
060
筆先
(
ふでさき
)
の
真
(
しん
)
の
価値
(
かち
)
なり
又
(
また
)
神
(
かみ
)
の
御
(
ご
)
意志
(
いし
)
を
以
(
もつ
)
て、
061
自分
(
じぶん
)
の
意志
(
いし
)
と
同一
(
どういつ
)
に
見做
(
みな
)
した
人々
(
ひとびと
)
の
誤
(
あやま
)
りであります。
062
教祖
(
けうそ
)
の
書
(
か
)
かれた
筆先
(
ふでさき
)
(
台詞書
(
せりふがき
)
)の
九太夫
(
くだゆう
)
の
巻
(
まき
)
を
見
(
み
)
た
人
(
ひと
)
は、
063
キツト
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
の
教
(
をしへ
)
は
悪
(
あく
)
であると
云
(
い
)
ふであらう。
064
由良之介
(
ゆらのすけ
)
の
台詞書
(
せりふがき
)
を
見
(
み
)
た
人
(
ひと
)
は、
065
定
(
さだ
)
めて
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
の
教
(
をしへ
)
を
立派
(
りつぱ
)
な
結構
(
けつこう
)
な
教
(
をしへ
)
であると
云
(
い
)
ふでありませう。
066
この
台詞書
(
せりふがき
)
を
整理
(
せいり
)
して
立派
(
りつぱ
)
な
神劇
(
しんげき
)
を
組立
(
くみた
)
てた
上
(
うへ
)
、
067
始
(
はじ
)
めて
平民
(
へいみん
)
教育
(
けういく
)
の
芝居
(
しばゐ
)
ともなり、
068
バイブルともなるのであります。
069
九太夫
(
くだゆう
)
一
(
いち
)
人
(
にん
)
の
台詞
(
せりふ
)
を
見
(
み
)
たり、
070
由良之介
(
ゆらのすけ
)
一人
(
ひとり
)
の
台詞書
(
せりふがき
)
のみを
見
(
み
)
て、
071
善
(
ぜん
)
だの
悪
(
あく
)
だの
忠
(
ちう
)
だの
不忠
(
ふちう
)
だのと
批評
(
ひひやう
)
するのは、
072
批評
(
ひひやう
)
する
人
(
ひと
)
が
間違
(
まちが
)
つて
居
(
ゐ
)
るのであります。
073
故
(
ゆゑ
)
に
緯役
(
よこやく
)
は
大正
(
たいしやう
)
十
(
じふ
)
年
(
ねん
)
旧
(
きう
)
九
(
く
)
月
(
ぐわつ
)
十八
(
じふはち
)
日
(
にち
)
、
074
教祖
(
けうそ
)
の
神霊
(
しんれい
)
の
御
(
ご
)
請求
(
せいきう
)
に
由
(
よ
)
つて、
075
病躯
(
びやうく
)
を
忍
(
しの
)
び
臥床
(
ぐわしやう
)
の
儘
(
まま
)
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
を
口述
(
こうじゆつ
)
することと
致
(
いた
)
しました。
076
然
(
しか
)
るに
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
は
簡明
(
かんめい
)
を
欠
(
か
)
くとか、
077
冗長
(
じようちやう
)
にして
捕捉
(
ほそく
)
する
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ないとか、
078
複雑
(
ふくざつ
)
之
(
これ
)
を
読
(
よ
)
むの
煩
(
はん
)
に
堪
(
た
)
へないとか、
079
神劇
(
しんげき
)
としても
俗化
(
ぞくくわ
)
して
居
(
ゐ
)
て
神威
(
しんゐ
)
を
冒涜
(
ばうとく
)
するものだとか、
080
甚
(
はなは
)
だしきは
緯役
(
よこやく
)
の
精神
(
せいしん
)
そのものの
発露
(
はつろ
)
だとか、
081
種々
(
しゆじゆ
)
雑多
(
ざつた
)
の
小言
(
こごと
)
を
聞
(
き
)
きますが、
082
緯役
(
よこやく
)
として
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
を
口述
(
こうじゆつ
)
し
始
(
はじ
)
めたのは、
083
今迄
(
いままで
)
の
信徒
(
しんと
)
の
方々
(
かたがた
)
が
筆先
(
ふでさき
)
の
台詞書
(
せりふがき
)
而
(
しか
)
も
九太夫
(
くだゆう
)
の
台詞
(
せりふ
)
を
真
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
如
(
ごと
)
く
軽信
(
けいしん
)
された
結果
(
けつくわ
)
、
084
昨春
(
さくしゆん
)
の
様
(
やう
)
な
事件
(
じけん
)
を
突発
(
とつぱつ
)
する
様
(
やう
)
になつたのだから、
085
過失
(
くわしつ
)
を
再
(
ふたた
)
びせざらしめむとして、
086
病中
(
びやうちう
)
を
忍
(
しの
)
び
本物語
(
ほんものがたり
)
を
著述
(
ちよじゆつ
)
する
事
(
こと
)
に
成
(
な
)
つたのであります。
087
決
(
けつ
)
して
道楽
(
だうらく
)
や
物好
(
ものず
)
きでコンナ
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ませうか。
088
馬琴
(
ばきん
)
は
二十八
(
にじふはち
)
年間
(
ねんかん
)
を
費
(
つひや
)
して
八犬伝
(
はつけんでん
)
を
作
(
つく
)
りました。
089
この
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
は、
090
僅
(
わづ
)
かに
一
(
いち
)
年
(
ねん
)
足
(
た
)
らずの
間
(
あひだ
)
にて
口述
(
こうじゆつ
)
日数
(
につすう
)
は
百五十
(
ひやくごじふ
)
日
(
にち
)
、
091
而
(
しか
)
も
八犬伝
(
はつけんでん
)
の
三倍
(
さんばい
)
を
超過
(
てうくわ
)
して
居
(
ゐ
)
る
大部
(
たいぶ
)
なものであります。
092
何
(
いづ
)
れも
人間
(
にんげん
)
の
頭脳
(
づなう
)
の
産物
(
さんぶつ
)
でない
事
(
こと
)
は、
093
少
(
すこ
)
し
著述
(
ちよじゆつ
)
に
経験
(
けいけん
)
ある
文士
(
ぶんし
)
なれば
一目
(
いちもく
)
瞭然
(
れうぜん
)
たるべきものだと
考
(
かんが
)
へます。
094
又
(
また
)
中
(
なか
)
には、
095
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
は
神幽現
(
しんいうげん
)
三界
(
さんかい
)
の
歴史
(
れきし
)
であつて、
096
家庭
(
かてい
)
の
宝典
(
ほうてん
)
たる
教化
(
けうくわ
)
的
(
てき
)
価値
(
かち
)
なきものだと
云
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
る
布教師
(
ふけうし
)
があるさうですが、
097
未
(
ま
)
だ
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
を
読了
(
どくれう
)
せないからの
誤
(
あやま
)
りであります。
098
第一
(
だいいつ
)
巻
(
くわん
)
より
第四
(
だいよん
)
巻
(
くわん
)
迄
(
まで
)
位
(
ぐらゐ
)
を
読
(
よ
)
むだ
人
(
ひと
)
は、
099
教訓
(
けうくん
)
的
(
てき
)
よりも
歴史
(
れきし
)
的
(
てき
)
方面
(
はうめん
)
の
多
(
おほ
)
いものと
思惟
(
しゐ
)
されるのは
寧
(
むし
)
ろ
当然
(
たうぜん
)
だろうと
思
(
おも
)
ひます。
100
併
(
しか
)
し
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
は
歴史
(
れきし
)
でもあり、
101
教訓
(
けうくん
)
でもあり、
102
教祖
(
けうそ
)
の
筆先
(
ふでさき
)
の
解説書
(
かいせつしよ
)
であり、
103
確言書
(
かくげんしよ
)
であり、
104
大神劇
(
だいしんげき
)
の
脚本
(
きやくほん
)
であります。
105
この
物語
(
ものがたり
)
に
依
(
よ
)
らなければ、
106
教祖
(
けうそ
)
の
筆先
(
ふでさき
)
の
断片
(
だんぺん
)
的
(
てき
)
(
台詞書
(
せりふがき
)
)のみにては、
107
到底
(
たうてい
)
神界
(
しんかい
)
の
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
と
御
(
ご
)
意志
(
いし
)
は
判
(
わか
)
るものでは
無
(
な
)
いのであります。
108
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
の
文句
(
もんく
)
の
中
(
なか
)
に、
109
一旦
(
いつたん
)
帰幽
(
きいう
)
した
神人
(
しんじん
)
が
時代
(
じだい
)
不相応
(
ふさうおう
)
の
後世
(
こうせい
)
まで
生
(
い
)
きて
居
(
ゐ
)
て
種々
(
しゆじゆ
)
の
活動
(
くわつどう
)
をしたり、
110
又
(
また
)
ヱルサレムの
都
(
みやこ
)
が
現今
(
げんこん
)
の
小
(
せう
)
亜細亜
(
アジア
)
の
土耳古
(
トルコ
)
であつたりするなどは、
111
現代人
(
げんだいじん
)
の
尤
(
もつと
)
も
疑
(
うたが
)
ひの
種
(
たね
)
を
蒔
(
ま
)
くものと
予期
(
よき
)
して
居
(
ゐ
)
ます。
112
併
(
しか
)
し
何
(
なに
)
を
謂
(
い
)
つても
数十万
(
すふじふまん
)
年前
(
ねんぜん
)
の
物語
(
ものがたり
)
であり、
113
又
(
また
)
霊界
(
れいかい
)
を
主
(
しゆ
)
として
口述
(
こうじゆつ
)
したのですから、
114
不審
(
ふしん
)
の
点
(
てん
)
は
沢山
(
たくさん
)
にあるでせう。
115
口述者
(
こうじゆつしや
)
自身
(
じしん
)
に
於
(
おい
)
ても
不審
(
ふしん
)
、
116
不可解
(
ふかかい
)
の
点
(
てん
)
は
沢山
(
たくさん
)
ありませう。
117
筆先
(
ふでさき
)
と
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
とは
経緯
(
けいゐ
)
不離
(
ふり
)
の
関係
(
くわんけい
)
にある
事
(
こと
)
を
考
(
かんが
)
へて
貰
(
もら
)
ひたい。
118
また
今
(
いま
)
まで
発表
(
はつぺう
)
した
神諭
(
しんゆ
)
は、
119
由良之介
(
ゆらのすけ
)
や
千崎
(
せんざき
)
弥五郎
(
やごらう
)
の
台詞
(
せりふ
)
のみを
教訓
(
けうくん
)
として
発表
(
はつぺう
)
したものであります。
120
たまに
九太夫
(
くだゆふ
)
の
台詞
(
せりふ
)
のやうに
人
(
ひと
)
に
依
(
よ
)
つて
感
(
かん
)
じられる
点
(
てん
)
がある
様
(
やう
)
なのは、
121
其
(
その
)
人
(
ひと
)
が
神劇
(
しんげき
)
の
全体
(
ぜんたい
)
を
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
ないから
起
(
おこ
)
る
誤解
(
ごかい
)
であります。
122
由良之介
(
ゆらのすけ
)
でも
七段目
(
しちだんめ
)
の
茶屋場
(
ちややば
)
あたりでは、
123
一寸
(
ちよつと
)
見
(
み
)
ると
九太夫
(
くだゆふ
)
式
(
しき
)
の
言辞
(
げんじ
)
を
弄
(
ろう
)
してゐる。
124
されど
彼
(
かれ
)
の
心中
(
しんちう
)
は
決
(
けつ
)
して
悪
(
あく
)
ではない。
125
緯役
(
よこやく
)
として
今
(
いま
)
まで
発表
(
はつぺう
)
した
神諭
(
しんゆ
)
を、
126
九太夫
(
くだゆふ
)
式
(
しき
)
の
点
(
てん
)
がある
様
(
やう
)
に
解
(
かい
)
するのは、
127
霊界
(
れいかい
)
の
真相
(
しんさう
)
が
解
(
わか
)
らないからであります。
128
何
(
いづ
)
れも
緯役
(
よこやく
)
として
解決
(
かいけつ
)
の
着
(
つ
)
かない
様
(
やう
)
なものや、
129
悪言
(
あくげん
)
的
(
てき
)
の
筆先
(
ふでさき
)
は
決
(
けつ
)
して
発表
(
はつぺう
)
はして
居
(
ゐ
)
ませぬ。
130
精神
(
せいしん
)
のゆがみたる
人
(
ひと
)
が
見
(
み
)
たら
悪
(
わる
)
く
見
(
み
)
えるであらうが、
131
緯役
(
よこやく
)
として
神界
(
しんかい
)
の
実地
(
じつち
)
に
触
(
ふ
)
れ
根拠
(
こんきよ
)
ある
点
(
てん
)
のみを
選抜
(
せんばつ
)
して
神諭
(
しんゆ
)
とした
迄
(
まで
)
であります。
132
悪
(
わる
)
く
見
(
み
)
ゆるのは
神霊
(
しんれい
)
の
活劇
(
くわつげき
)
を
見
(
み
)
ないからであります。
133
故
(
ゆゑ
)
にその
蒙
(
もう
)
を
啓
(
ひら
)
くために、
134
本書
(
ほんしよ
)
を
発表
(
はつぺう
)
する
事
(
こと
)
となつたのであります。
135
中
(
なか
)
には『
筆先
(
ふでさき
)
は
一字
(
いちじ
)
も
直
(
なほ
)
すことは
成
(
な
)
らぬぞよ』とあるのを
楯
(
たて
)
に
採
(
と
)
り、
136
緯役
(
よこやく
)
が
直
(
なほ
)
したのが
不都合
(
ふつがふ
)
だと
謂
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
る
人
(
ひと
)
がある。
137
是
(
これ
)
も
一
(
いち
)
を
聞
(
き
)
いて
二
(
に
)
を
知
(
し
)
らぬ
人
(
ひと
)
の
誤
(
あやま
)
りである。
138
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
は
緯役
(
よこやく
)
だから
書
(
か
)
き
放題
(
はうだい
)
に
出口直
(
でぐちなほ
)
に
書
(
か
)
かしてあるから、
139
女子
(
によし
)
がよく
調
(
しら
)
べて
直
(
なほ
)
して
出
(
だ
)
して
下
(
くだ
)
さいと
示
(
しめ
)
してある。
140
是
(
これ
)
が
緯役
(
よこやく
)
としての
使命
(
しめい
)
である。
141
『
一字
(
いちじ
)
も
直
(
なほ
)
す
事
(
こと
)
は
成
(
な
)
らぬぞよ』と
示
(
しめ
)
されたる
意義
(
いぎ
)
は、
142
変性
(
へんじやう
)
女子
(
によし
)
以下
(
いか
)
の
当時
(
たうじ
)
の
筆記者
(
ひつきしや
)
に
対
(
たい
)
して
示
(
しめ
)
された
筆先
(
ふでさき
)
の
詞
(
ことば
)
である。
143
之
(
これ
)
と
混同
(
こんどう
)
して
緯役
(
よこやく
)
を
云々
(
うんうん
)
するのは
少
(
すこ
)
し
早計
(
さうけい
)
でありませう。
Δこのページの一番上に戻るΔ
(N)
凡例 >>>
霊界物語
>
霊主体従(第1~12巻)
>
第12巻(亥の巻)
> 前付 > 序文
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【序文|第12巻|霊主体従|霊界物語|/rm120001】
合言葉「みろく」を入力して下さい→