霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二九章 子生(こうみ)の誓(ちかひ)〔五二五〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第12巻 霊主体従 亥の巻 篇:第4篇 古事記略解 よみ(新仮名遣い):こじきりゃっかい
章:第29章 子生の誓 よみ(新仮名遣い):こうみのちかい 通し章番号:525
口述日: 口述場所: 筆録者:谷村真友[#講演筆録] 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年9月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:
須佐之男命は根の堅洲国に行く前に、姉神である天照大御神にいとまごいを告げに高天原にやってきた。これは大事件であるというので、国内が大騒ぎになった。
天照大御神はこの騒ぎを聞いて、弟神に何か悪い心があって高天原にやってくるのではないか、と疑いの心を持った。そこで、戦闘の準備をして荒々しく弟神を迎えた。ちょうど、今日の新聞が、大本を疑ってかかるような状態である。
そこで須佐之男命は姉神に弁解をされたが、姉神は証拠を見せろと仰せになる。そこで、御子生みの誓約をすることになった。
須佐之男命の剣から生まれたのは、多紀理姫命、市寸嶋比売命、多気津姫命の三女神であった。それぞれ尚武勇健、稜威直進、正義純直という言霊学上の解釈になる。これが瑞霊の霊性である。
須佐之男命の武器からは従順な女神がお生まれになった。
一方、天照大御神の鏡からは、猛々しい五柱の男神がお生まれになった。これによって、天照大御神は変性男子、須佐之男命は変性女子である御魂が立て別けられたのである。
須佐之男命には悪い心がなかったことが明らかになった。つまり誓約には勝ったのだが、須佐之男命に従う者らはこの結果に増長し、さまざまな乱暴を行い始めた。
天照大御神は、弟神がこのような乱暴を行うはずがないとして静観していた。しかし機織り(世界経綸)をしているときに、馬の皮を上から落とされて邪魔をされた。またそれで機織り女が死んでしまうという事件が起きた。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ:御統真琉(美須麻琉)、熊野久須毘命(熊野樟日命) データ凡例: データ最終更新日:2021-09-22 04:00:20 文字数:5745 OBC :rm1229
愛善世界社版:259頁 八幡書店版:第2輯 722頁 修補版: 校定版:275頁 普及版:114頁 初版: ページ備考:
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]:神霊界 > 大正9年11月11日号(第131号) > 天の岩戸開〔古事記の真解〕
001 そこで須佐之男(すさのをの)命(みこと)がお父(とう)さんの伊邪那岐(いざなぎの)命(みこと)に申上(まをしあ)げられましたのには、002然(しか)らば私(わたくし)は根(ね)の堅洲国(かたすくに)に参(まゐ)ります。003併(しか)しそれにつきましては、004高天原(たかあまはら)に坐(ま)す姉君(あねぎみ)の天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)に一度(いちど)お暇(いとま)乞(ご)ひを致(いた)して参(まゐ)り度(たい)と存(ぞん)じます。005高天原(たかあまはら)に上(のぼ)りますと申(まを)されて、
006 『乃(すなは)ち天(あめ)に参上(まゐのぼ)りますときに、007山川(やまかは)悉(ことごと)く動(どよ)み、008国土(くにつち)皆(みな)震(ゆ)りき』
009 天(てん)にお上(あが)りになるといふ此(この)天(あめ)は大本(おほもと)で言(い)へば高天原(たかあまはら)で、010今日(こんにち)に譬(たと)へて見(み)たならば国(くに)の政治(せいぢ)の中心(ちうしん)で現代(げんだい)日本(にほん)の高天原(たかあまはら)は東京(とうきやう)であります。011神界(しんかい)にも政治(せいぢ)の中心(ちうしん)が高天原(たかあまはら)にあつたのは当然(たうぜん)で御座(ござ)います。012そこでいよいよ高天原(たかあまはら)に上(のぼ)り給(たま)はむとするとき山(やま)も川(かは)も悉(ことごと)く動(うご)いた。013国土(くにつち)皆(みな)震(ふる)ひ出(だ)しました。014即(すなは)ち物質界(ぶつしつかい)の上(うへ)にも精神界(せいしんかい)の上(うへ)にも、015大地震(だいぢしん)があつたのであります。016併(しか)しこれは形容(けいよう)であつて、017社会(しやくわい)万民(ばんみん)総(すべ)てのものが今更(いまさら)のやうに驚(おどろ)き、018国土(こくど)の神々(かみがみ)が一度(いちど)に震駭(しんがい)した。019今日(こんにち)の言葉(ことば)で言(い)へば内乱(ないらん)が起(おこ)つたといふやうな意味(いみ)で非常(ひじやう)な騒(さわ)ぎであります。020須佐之男(すさのをの)命(みこと)がこれから根(ね)の堅洲国(かたすくに)においでになるに就(つい)ては、021今度(こんど)お暇(いとま)乞(ご)ひの為(ため)に高天原(たかあまはら)にお上(あが)りになるといふので、022国中(くにぢう)非常(ひじやう)な大騒(おほさわ)ぎで、023終(つひ)に騒乱(さうらん)が起(おこ)つたのであります。024一方(いつぱう)天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)様(さま)は、025今度(こんど)須佐之男(すさのをの)命(みこと)が天(てん)に上(のぼ)るに就(つい)て、026国中(くにぢう)大騒(おほさわ)ぎであるといふことを聞(きこ)し召(め)されて、027大(おほ)いにお驚(おどろ)きになつて、
028 『あが汝兄(なせ)の命(みこと)の上(のぼ)り来(き)ます由(ゆゑ)は、029必(かなら)ず美(うつく)しき心(こころ)ならじ、030我(あ)が国(くに)を奪(うば)はむと欲(おもほ)すにこそ』
031と詔(の)り給(たま)うて弟(おとうと)の須佐之男(すさのをの)命(みこと)が海原(うなばら)を治(しら)さずして、032高天原(たかあまはら)に上(のぼ)つて来(く)るといふことであるが、033これは必(かなら)ず美(うつく)しい心(こころ)ではなからう。034我(わが)此(この)主宰(しゆさい)する所(ところ)の高天原(たかあまはら)を占領(せんりやう)に来(く)るのであらうと仰(あふ)せになつて、
035 『御髪(みかみ)を解(と)き御美髪(みみづら)に纏(ま)かして』
036 男(をとこ)の髪(かみ)のやうに結(むす)ひ直(なほ)して大丈夫(ますらを)の装束(しやうぞく)をして数多(あまた)の部下(ぶか)を整列(せいれつ)せしめ、037戦(たたか)ひの用意(ようい)をなさつたのであります。038元来(ぐわんらい)変性(へんじやう)男子(なんし)の霊性(れいせい)はお疑(うたがひ)が深(ふか)いもので、039わしの国(くに)を奪(と)りに来(く)る、040或(あるひ)は自分(じぶん)の自由(じいう)にする心算(つもり)であらう、041斯(こ)う御(ご)心配(しんぱい)になつたのであります。042丁度(ちやうど)これに似(に)たことが、043明治(めいぢ)二十五(にじふご)年(ねん)以来(いらい)のお筆先(ふでさき)に非常(ひじやう)に沢山(たくさん)書(か)いてあります。044変性(へんじやう)女子(によし)が高天原(たかあまはら)へ来(き)て潰(つぶ)して了(しま)うと云(い)つて、045変性(へんじやう)女子(によし)の行動(かうどう)に対(たい)して非常(ひじやう)に圧迫(あつぱく)を加(くは)へられる。046また女子(によし)が大本(おほもと)全体(ぜんたい)を破壊(つぶ)して了(しま)うといふやうなことが、047お筆先(ふでさき)に現(あらは)れて居(を)ります。048それで教主(けうしゆ)初(はじ)め役員(やくゐん)一同(いちどう)、049教祖(けうそ)の教(をしへ)の通(とほ)りに此(この)皇国(くわうこく)の為(た)め、050霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)の神教(しんけう)を説(と)いて日夜(にちや)務(つと)めて居(ゐ)るので御座(ござ)いますが、051併(しか)し大本(おほもと)教祖(けうそ)も変性(へんじやう)男子(なんし)の霊魂(みたま)であつて矢張(やつぱり)疑(うたがひ)が深(ふか)いといふ点(てん)もあります。052天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)様(さま)は、053疑(うたが)ひ深(ぶか)くも弟(おとうと)の美(うつく)しい心(こころ)を、054これは悪(わる)い心(こころ)を以(もつ)て来(き)たのではあるまいかとお疑(うたがひ)になつたのであります。055教祖(けうそ)もさう云(い)ふ工合(ぐあひ)に変性(へんじやう)男子(なんし)の神界(しんかい)の型(かた)が出来(でき)て居(ゐ)るのであります。056さうして、
057 『左右(さいう)の御美髪(みみづら)にも御(お)鬘(かづら)にも、058左右(ひだりみぎ)の御手(みて)にも、059各(おのおの)八坂(やさか)の勾玉(まがたま)の五百津(いほつ)の御統真琉(みすまる)の珠(たま)を纏(ま)き持(も)たして、060背(せ)には千入(ちのり)の靱(ゆぎ)を負(お)ひ』
061 矢筒(やつつ)や弓(ゆみ)をお持(も)ちになりて、
062 『伊都(いづ)の竹鞆(たけとも)を取(と)り佩(おは)して弓腹(ゆはら)を振(ふ)り立(た)てて』
063 弓(ゆみ)を一生(いつしやう)懸命(けんめい)に、064ギユツト満月(まんげつ)の如(ごと)く引(ひ)き絞(しぼ)つて、
065 『堅庭(かたには)は向股(むかもも)に踏(ふ)みなづみ、066沫雪(あはゆき)なす蹶(くえ)散(ばらら)かして、067伊都(いづ)の男健(をたけ)び踏(ふ)み健(たけ)びて待(ま)ち問(と)ひ給(たま)はく』
068 男健(をたけ)びといふのは、069角力(すもう)取(と)りが土俵(どへう)に上(あが)つてドンドンと四股(しこ)を踏(ふ)んで、070全身(ぜんしん)の勇気(ゆうき)を出(だ)す有様(ありさま)であつて、071弟(おとうと)が軍勢(ぐんぜい)を引(ひ)き連(つ)れて来(き)たならば一撃(いちげき)の下(もと)に討(う)ち亡(ほろ)ぼして了(しま)うて遣(や)らうと、072高天原(たかあまはら)の軍勢(ぐんぜい)を御(お)呼(よ)び集(あつ)めになつたのであります。
073 如何(いか)にも女神(めがみ)の勇(いさ)ましさと、074偉(えら)い勢(いきほひ)を形容(けいよう)してあります。075弟(おとうと)の須佐之男(すさのをの)命(みこと)が上(のぼ)つて来(く)るのは、076高天原(たかあまはら)を攻(せ)め落(おと)さうと思(おも)つて来(く)るのではないかと、077非常(ひじやう)に御(ご)心配(しんぱい)になつてそれに対(たい)する用意(ようい)をしてお待(ま)ちになつたのであります。078今日(こんにち)世人(せじん)や新聞(しんぶん)雑誌(ざつし)記者(きしや)や既成(きせい)宗教家(しうけうか)や学者(がくしや)などが、079大本(おほもと)が何(なに)か妙(めう)なことを考(かんが)へて居(を)るのではあるまいかと、080変(へん)な所(ところ)へ気(き)を廻(まは)して居(ゐ)るのと同(おな)じことであります。081そこで、
082 『何故(なにゆゑ)上来(のぼりき)ませると問(と)ひ給(たま)ひき』
083 汝(な)は海原(うなはら)を治(をさ)めて居(を)ればよいのである。084然(しか)るに今頃(いまごろ)何(なに)が為(た)めに高天原(たかあまはら)へ出(で)て来(き)たかとお問(と)ひになつた。085すると須佐之男(すさのをの)命(みこと)が答(こた)へられた。086私(わたくし)が今(いま)来(き)て見(み)れば、087大変(たいへん)な防備(ばうび)がしてある。088大変(たいへん)な軍備(ぐんび)がして有(あ)りますが、089これは私(わたくし)に対(たい)する備(そな)へでせうが、090私(わたくし)は決(けつ)して然(さ)う云(い)ふ穢(きたな)い考(かんが)へは持(も)つて居(を)りませぬ。091ただ父君(ちちぎみ)伊邪那岐(いざなぎの)命(みこと)が何故(なにゆゑ)その方(はう)は泣(な)くかとお尋(たづ)ねになりましたから、092実状(じつじやう)を申上(まをしあ)げるのはどうも辛(つら)う御座(ござ)いますし、093親様(おやさま)に心配(しんぱい)をかけるのは畏(おそ)れ多(おほ)いと思(おも)つて、094私(わたくし)は母(はは)の国(くに)に参(まゐ)らうと思(おも)ひますと申(まを)し上(あ)げました所(ところ)が、095父(ちち)の大御神(おほみかみ)は以(もつ)ての外(ほか)のお怒(いか)りで、096此(この)国(くに)を治(をさ)めるだけの力(ちから)無(な)きものなら、097勝手(かつて)に行(ゆ)けと仰有(おつしや)つて、098手足(てあし)の爪(つめ)を抜(ぬ)き、099鬚(ひげ)をぬき、100髪(かみ)の毛(け)を一本(いつぽん)もないやうに、101こんな風(ふう)にせられました。102で私(わたくし)はこれから母(はは)の国(くに)に参(まゐ)りますといふことを姉上(あねうへ)に申上(まをしあ)げに参(まゐ)つたのであります。103然(さ)うしますると天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)様(さま)は、104果(はた)して然(しか)らば、105汝(なんぢ)は何(なに)によつてその心(こころ)の綺麗(きれい)なことを証明(しようめい)するか、106証拠(しようこ)を見(み)せて貰(もら)ひ度(た)いと仰(おほ)せられた。107そこで須佐之男(すさのをの)命(みこと)は、
108 『各(おのおの)誓(ちか)ひて御子(みこ)生(う)まな』
109 誓(ちか)ひといふことは、110誓約(せいやく)のことであります。111若(も)しも私(わたくし)が悪(わる)かつたならば斯々(かくかく)、112善(よ)かつたならば斯々(かくかく)といふ誓(ちか)ひであります。
113 『故爾(かれここ)に各(おのおの)天(あめ)の安河(やすかは)を中(なか)に置(お)きて誓(うけ)ふときに』
114 天(あめ)の安河(やすかは)といふのは、115非常(ひじやう)に清浄(せいじやう)な所(ところ)を意味(いみ)するのであります。116総(すべ)て河(かは)の流(なが)れのやうに、117少(すこ)しも滞(とどこほ)らない留(とど)まらない所(ところ)は綺麗(きれい)であります。118物(もの)を溜(ため)るといふことは腐敗(ふはい)を意味(いみ)します。119この綺麗(きれい)な清(きよ)らかな、120公平(こうへい)無私(むし)な所(ところ)を、121天(あめ)の安河(やすかは)といふのであります。122それを真中(まんなか)にして、123本当(ほんたう)の公平(こうへい)無私(むし)なる鏡(かがみ)を茲(ここ)に立(た)てて、124さうして両方(りやうはう)から誓約(せいやく)をせられました。125どう云(い)ふ誓約(せいやく)であるかといふに、126須佐之男(すさのをの)命(みこと)は十拳(とつか)の剣(つるぎ)を持(も)つて居(を)られた。127剣(つるぎ)といふものは男(をとこ)の魂(たましひ)であります。128昔(むかし)から我(わが)国(くに)では刀(かたな)を武士(ぶし)の魂(たましひ)又(また)は大和(やまと)魂(だましひ)と申(まを)して居(を)ります。129女(をんな)の魂(たましひ)は鏡(かがみ)であります。130乃(すなは)ちお前(まへ)の魂(たましひ)である所(ところ)の剣(つるぎ)を渡(わた)せと天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)が仰(あふ)せられたから、131それをお渡(わた)しになると、132天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)は三(み)つに折(を)つて、
133 『天(あめ)の真名井(まなゐ)に振(ふ)り滌(すす)ぎてさ嚼(が)みに嚼(か)みて吹(ふ)き棄(う)つる気吹(いぶき)の狭霧(さぎり)に成(な)りませる神(かみ)の御名(みな)は』
134 第一番(だいいちばん)にお生(うま)れになつた神(かみ)は多紀理(たぎり)姫(ひめの)命(みこと)、135次(つぎ)に市寸嶋(いちきしま)比売(ひめの)命(みこと)、136次(つぎ)に多気津(たきつ)姫(ひめの)命(みこと)の三女神(さんによしん)で現(げん)に竹生嶋(ちくぶしま)に祀(まつ)つてあります。137安芸(あき)の宮嶋(みやじま)に祀(まつ)つてありますのは市杵島(いちきしま)姫(ひめの)命(みこと)であります。138次(つぎ)に多紀理(たぎり)姫(ひめの)命(みこと)、139多岐津(たきつ)比売(ひめの)命(みこと)、140この三(さん)人(にん)の女神(めがみ)がお生(うま)れになつた。141今度(こんど)は須佐之男(すさのをの)命(みこと)、142この神(かみ)様(さま)は非常(ひじやう)に怖(こは)い、143絵(ゑ)で見(み)る鐘馗(しようき)さんみたいな暴悪(ばうあく)無類(むるゐ)の神(かみ)様(さま)のやうに見(み)える、144おまけに剣(つるぎ)まで佩(は)ひて居(を)られる、145その剣(つるぎ)をお調(しら)べになると、146三(さん)人(にん)の綺麗(きれい)な姫(ひめ)様(さま)がお生(うま)れになつて居(ゐ)るのである。147この三女神(さんぢよしん)は竹生島(ちくぶしま)その他(た)の神社(じんじや)に祀(まつ)つてあります。148三女神(さんぢよしん)の神名(しんめい)を言霊(ことたま)上(じやう)より解釈(かいしやく)すれば『多紀理(たぎり)姫(ひめの)命(みこと)は尚武(しやうぶ)勇健(ゆうけん)の神(かみ)』『市寸島(いちきしま)姫(ひめ)は稜威(りようゐ)直進(ちよくしん)、149正義(せいぎ)純直(じゆんちよく)の神(かみ)』『多気津(たきつ)姫(ひめの)命(みこと)は突進(とつしん)的(てき)勢力(せいりよく)迅速(じんそく)の神(かみ)様(さま)』で是(これ)が真正(しんせい)の瑞(みづ)の御魂(みたま)の霊性(れいせい)であります。150この竹生島(ちくぶしま)とは竹生(たけなり)と書(か)きまして昔(むかし)から武器(ぶき)の神(かみ)様(さま)としてあります。151即(すなは)ち武器(ぶき)といふのは、152竹(たけ)が初(はじ)まりであつて、153先(ま)づ竹槍(たけやり)を造(つく)つた。154そして竹(たけ)で箭(や)を造(つく)り、155弓(ゆみ)を拵(こしら)へることを発明(はつめい)したといふやうな工合(ぐあひ)に、156今(いま)の武器(ぶき)の初(はじ)めは竹(たけ)であつた故(ゆゑ)に武(ぶ)の字(じ)をタケと読(よ)むのであります。157そこで今(いま)建速(たけはや)須佐之男(すさのをの)命(みこと)の持(も)つて居(を)られました剣(つるぎ)、158つまり須佐之男(すさのをの)命(みこと)様(さま)の御霊(みたま)である所(ところ)の刀(かたな)からは三(さん)人(にん)の姫神(ひめがみ)がお生(うま)れになつた。159刀(かたな)を持(も)つて居(を)るから建速(たけはや)と申(まを)すとも言(い)ひます。160多紀理(たぎり)比売(ひめ)は手切姫(たぎりひめ)で斬(き)る。161多岐都(たきつ)比売(ひめ)は手(て)で突(つ)くといふ意味(いみ)にもなります。162伊突姫(いつきひめ)も突刺(つきさ)す意味(いみ)である。163すると槍(やり)とか剣(つるぎ)とかは伊突(いつ)き、164手切(たぎ)り、165手断突(たきつ)の働(はたら)きになつて居(を)ります。166兎(と)に角(かく)立派(りつぱ)な綺麗(きれい)な極(ごく)従順(じうじゆん)な鏡(かがみ)の如(ごと)き姫神(ひめがみ)様(さま)でありました。167それで之(こ)れを瑞(みづ)の霊(みたま)とも、168三人(みつ)の瑞(みづ)の霊(みたま)[※御校正本・愛世版では「三人の瑞の霊」だが、校定版・八幡版では「三人の霊」に直している。]とも申(まを)します。169三月(さんぐわつ)三日(みつか)の節句(せつく)を女(をんな)の節句(せつく)として祝(いは)ひますのも然(さ)う云(い)ふ所(ところ)から出(で)て居(を)ります。170それから今度(こんど)は須佐之男(すさのをの)命(みこと)が天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)の御(お)用(もち)ゐになつて居(を)ります珠(たま)、171平和(へいわ)の象徴(しやうちやう)たる所(ところ)の飾(かざ)りの八坂(やさか)の勾瓊(まがたま)を御(お)受(う)けになつて、172天(あま)の真名井(まなゐ)の綺麗(きれい)な水(みづ)にお滌(すす)ぎになつて、
173 『さがみにかみて吹(ふ)き棄(う)つる気吹(いぶき)の狭霧(さぎり)に成(な)りませる神(かみ)の御名(みな)は』
174 玉(たま)と云(い)ふものは元来(ぐわんらい)清(きよ)く美(うつく)しい光(ひか)り輝(かがや)く真善美(しんぜんび)のものであつて、175刀(かたな)の如(ごと)くに斬(き)つたり突(つ)いたりするものではありませぬ。176実(じつ)に平和(へいわ)に見(み)えるものであります。177これは左(ひだり)とか右(みぎ)りとか沢山(たくさん)ありますけれども長(なが)くなりますから委(くわ)しく申上(まをしあ)げませぬ。178而(しか)して気吹(いぶき)の狭霧(さぎり)になりませるとありますのは、179此処(ここ)はつまり鎮魂(ちんこん)であります。180初(はじ)め先(ま)づ鎮魂(ちんこん)して各自(かくじ)の霊(れい)を調(しら)べるのであります。181吾々(われわれ)の静坐(せいざ)瞑目(めいもく)して致(いた)して居(を)ります所(ところ)の鎮魂(ちんこん)と同(おな)じ意味(いみ)であります。182如何(いか)なる守護神(しゆごじん)が現(あら)はれてゐるか、183霊魂(みたま)の集中(しうちう)を審(あらた)めて見(み)るので御座(ござ)います。184そこでお生(うま)れになりましたのが、185正勝(まさか)吾勝(あかつ)勝速日(かちはやひ)天(あめ)の忍穂耳(おしほみみの)命(みこと)、186不撓(ふたう)不屈(ふくつ)勝利(しようり)光栄(くわうえい)の神(かみ)、187次(つぎ)に鎮魂(ちんこん)してお生(うま)れになつたのが天(あめ)の菩卑能(ほひの)命(みこと)、188血染(ちぞめ)焼尽(せうじん)の神(かみ)。189次(つぎ)が天津(あまつ)日子根(ひこね)の命(みこと)、190破壊(はくわい)屠戮(とりく)の神(かみ)。191次(つぎ)に活津(いきつ)彦根(ひこねの)命(みこと)、192打撃(だげき)攻撃(こうげき)電撃(でんげき)の神(かみ)。193次(つぎ)が熊野(くまぬ)久須毘(くすびの)命(みこと)、194両刃(もろは)長剣(ちやうけん)の神(かみ)。195都合(つがふ)五柱(いつはしら)の男(をとこ)の命(みこと)がお生(うま)れになつたのであります。196天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)は姿(すがた)は女(をんな)である。197女(をんな)の肉体(にくたい)をお有(も)ちであつたので御座(ござ)いますが、198その霊(れい)は以上(いじやう)述(の)べた如(ごと)く実(じつ)に勇壮(ゆうさう)無比(むひ)の男神(だんしん)でありました。199鎮魂(ちんこん)の結果(けつくわ)お生(うま)れ遊(あそ)ばしたのは五柱(いつはしら)の男(をとこ)の神(かみ)様(さま)の霊性(れいせい)が現(あら)はれた、200それで姿(すがた)は女(をんな)であつて男(をとこ)の御霊(みたま)を備(そな)へて居(を)られますから、201天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)を変性(へんじやう)男子(なんし)と申(まを)し、202厳(いづ)の御魂(みたま)と申(まを)し、203須佐之男(すさのをの)命(みこと)は姿(すがた)は男(をとこ)であつても女(をんな)の霊(れい)をおもちであつたから変性(へんじやう)女子(によし)と謂(い)ひ瑞(みづ)の御魂(みたま)といふので御座(ござ)います。204而(しか)して前(まへ)の三女(みつ)の霊(みたま)に対(たい)して、205この五柱(いつはしら)の命(みこと)を五男(いつ)の霊(みたま)とも申(まを)します。206之(これ)を仏教(ぶつけう)では八大(はちだい)竜王(りうわう)と唱(とな)へまして、207京都(きやうと)の祇園(ぎをん)では八王子(はちわうじ)というて御(お)祭(まつ)りになつて在(あ)ります。
208 茲(ここ)で初(はじ)めて須佐之男(すさのをの)命(みこと)は表面(へうめん)怖(こは)い暴逆(ばうぎやく)な神(かみ)様(さま)であるけれども実(じつ)は極(ご)く優美(やさ)しい、209善(よ)い心(こころ)の神(かみ)様(さま)であるといふことが解(わか)り、210これに引(ひ)きかへ天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)は極(ご)くお優(やさ)しい、211鏡(かがみ)からぬけ出(いで)たやうな玲瓏(れいろう)たるお方(かた)でありますけれども、212前(まへ)の言霊解(ことたまかい)の如(ごと)き御霊(みたま)があつたのであります。
213 ここで一(ひと)つよく考(かんが)へなければならぬ事(こと)は天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)のお言葉(ことば)に、
214 『言向(ことむ)け和(や)はせ』
215と書(か)いてありますが、216言葉(ことば)を以(もつ)て世界(せかい)を治(をさ)めよといふことになります。217さうしますと天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)は外交(ぐわいかう)の難(むづか)しい事(こと)について御(ご)子孫(しそん)にお示(しめ)しになつたのでありまして、218どこまでも此(この)珠(たま)を以(もつ)て充分(じうぶん)に平和(へいわ)を旨(むね)として治(をさ)めて行(ゆ)かなくてはいかぬといふ御(お)心(こころ)でありました。219然(しか)るに須佐之男(すさのをの)命(みこと)は根(ね)の堅洲国(かたすのくに)へ行(ゆ)くについても、220武備(ぶび)を非常(ひじやう)に盛(さか)んにして軍艦(ぐんかん)を沢山(たくさん)に拵(こしら)へ、221大砲(たいはう)を沢山(たくさん)造(つく)るといふ、222所謂(いはゆる)武装(ぶさう)的(てき)平和(へいわ)のお心(こころ)である。223斯(こ)う考(かんが)へますと、224今(いま)の外国(ぐわいこく)の主義(しゆぎ)が須佐之男(すさのをの)命(みこと)のと同(おな)じである。225体主(たいしゆ)霊従(れいじう)である。226天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)は日本国(にほんこく)になつて居(を)るといつてもよいと思(おも)ひます。227日本人(にほんじん)の心(こころ)の中(なか)には武備(ぶび)がある。228大和(やまと)魂(だましひ)がある。229けれども表面(へうめん)には武装(ぶさう)がないのである。230いざといふ場合(ばあひ)には稜威(いづ)の雄健(をたけ)び、231踏健(ふみたけ)びをしなくてはならぬがその間(かん)には常(つね)に極(ご)く平和(へいわ)に落着(おちつ)いて居(を)る。232然(しか)るに外国(ぐわいこく)は始終(しじう)刀(かたな)を有(もつ)てゐる。233外(そと)に向(むか)つて十拳(とつか)の剣(つるぎ)を握(にぎ)つてゐるけれども、234愈(いよいよ)戦(たたか)ふとなれば、235あちらは三(さん)人(にん)の女(をんな)の神(かみ)様(さま)であるのに反(はん)して、236表面(へうめん)弱(よわ)い如(ごと)くに見(み)えても五(ご)人(にん)の男(をとこ)の神(かみ)様(さま)の霊性(れいせい)が出(で)て来(く)るのである。237この霊(れい)および身魂(みたま)のことに就(つい)てはお筆先(ふでさき)にも出(で)て居(を)ります。238身魂(みたま)の善悪(ぜんあく)を改(あらた)めると申(まを)されてあります。
239 『是(ここ)に天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)、240須佐之男(すさのをの)命(みこと)に告(の)り給(たま)はく』
241 後(あと)から生(うま)れた所(ところ)の五柱(いつはしら)の神(かみ)はわしの有(も)つて居(ゐ)る珠(たま)から出(で)て来(き)たものであるから自分(じぶん)の子(こ)である。242所謂(いはゆる)自分(じぶん)の魂(たま)から出(で)た男神(なんしん)はみな自分(じぶん)の子(こ)である。243それから先刻(せんこく)生(うま)れた姫御児(ひめみこ)はその種(たね)が汝(なれ)が魂(たま)十拳(とつか)の剣(つるぎ)から出(で)たのだからこれは汝(なんぢ)の子(こ)であると仰有(おつしや)つた。244これで身魂(みたま)の立(た)て分(わ)けが出来(でき)た。245須佐之男(すさのをの)命(みこと)は変性(へんじやう)女子(によし)で、246天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)は変性(へんじやう)男子(なんし)であるといふことが明(あきら)かになつた。247所(ところ)が須佐之男(すさのをの)命(みこと)は、248姉(あね)天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)は今迄(いままで)は私(わたくし)の心(こころ)を疑(うたが)うて御座(ござ)つたが、249これで私(わたくし)の清明(せいめい)潔白(けつぱく)な事(こと)は証拠(しようこ)立(だ)てられた。250私(わたくし)の心(こころ)の綺麗(きれい)な事(こと)は私(わたくし)の魂(たましひ)から生(うま)れた手弱女(たをやめ)によつて解(わか)りませう。251あの弱々(よわよわ)しい女子(によし)では戦(いくさ)をする事(こと)は出来(でき)ますまい。252斯(こ)う考(かんが)へたならば最前(さいぜん)あなたは、253私(わたくし)が高天原(たかあまはら)を奪(と)りに来(き)たらうと仰(おほせ)られたがあれは間違(まちが)ひでせう。254私(わたくし)の言(い)ふことが本当(ほんたう)でせう。
255 『これによりて言(まを)さば自(おのづか)ら我(われ)勝(かち)ぬと言(い)ひて、256勝(かち)さびに天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)の営田(みつくだ)の畔離(あはな)ち、257溝埋(みぞう)め、258亦(また)其(そ)の大嘗(おほにへ)聞(きこ)し召(め)す殿(との)に屎(くそ)まり散(ち)らしき』
259 この言葉(ことば)は少(すくな)いけれども、260この意味(いみ)は、261当時(たうじ)須佐之男(すさのをの)命(みこと)様(さま)にも尚(な)ほ沢山(たくさん)の臣下(しんか)が在(あ)つた。262茲(ここ)に須佐之男(すさのをの)命(みこと)に反対(はんたい)するものと、263味方(みかた)するものとが出来(でき)て来(き)たので迷(まよ)ひが起(おこ)つたのであります。264須佐之男(すさのをの)命(みこと)がお勝(かち)になつて、265増長(ぞうちよう)なさつたといふよりも寧(むし)ろ、266私(わたくし)の綺麗(きれい)な心(こころ)は解(わか)つた筈(はず)である。267然(しか)るに尚(なほ)悪(わる)いと仰(あふ)せになるのは心地(ここち)が悪(わる)い、268不快(ふくわい)であるといふので終(つひ)に自暴(じばう)自棄(じき)に陥(おちい)つたのであります。269やけくそを起(おこ)した結果(けつくわ)が、270田(た)の畦(あぜ)を壊(こは)したり、271溝(みぞ)を埋(うづ)めたり、272御(お)食事(しよくじ)をなさる所(ところ)へ糞(くそ)をやり散(ち)らして、273いろいろ乱暴(らんばう)のあらむ限(かぎ)りを、274須佐之男(すさのをの)命(みこと)に味方(みかた)する系統(けいとう)の者(もの)が行(おこな)つたのであります。275天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)は此(この)状態(じやうたい)を御覧(ごらん)になり、276弟(おとうと)は決(けつ)してあの多量(たりやう)の糞(くそ)をまいたりする筈(はず)はない、277酒(さけ)に酔(よ)つて何(なに)か吐(は)いたのであらう。278畔(あぜ)を離(はな)ちたり、279溝(みぞ)を埋(う)めるのは、280丁度(ちやうど)今(いま)でいふ耕地(かうち)整理(せいり)のやうなもので、281いらぬ畔(あぜ)や溝(みぞ)を潰(つぶ)して沢山(たくさん)米(こめ)が出来(でき)るようにする為(た)めだらうと、282所謂(いはゆる)直日(なほひ)に見直(みなほ)し詔(の)り直(なほ)して、283一切(いつさい)のことを総(すべ)て善意(ぜんい)に御(ご)解釈(かいしやく)されて所謂(いはゆる)詔(の)り直(なほ)し給(たま)うたのであります。284何(なん)でも善(い)い方(はう)に解(かい)して行(ゆ)けば波瀾(はらん)は少(すくな)いもので御座(ござ)います。285天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)も善意(ぜんい)に解(かい)して居(を)られましたけれども、286御(ご)神意(しんい)を悟(さと)らぬ神(かみ)等(たち)の乱暴(らんばう)は愈(いよいよ)長(ちやう)じて遣(や)り方(かた)が余(あま)りに酷(ひど)くなる。287八百万(やほよろづ)の神(かみ)様(さま)方(がた)がどうしてもお鎮(しづ)まりがない。288世(よ)の中(なか)が大騒(おほさわ)ぎになつた。289彼方(あちら)でも此方(こちら)でも暴動(ばうどう)が起(おこ)る。290無茶(むちや)苦茶(くちや)な有様(ありさま)になつた。291そのうちに、
292 『天照(あまてらす)大御神(おほみかみ)、293忌服屋(いむはたや)に坐(まし)まして、294神御衣(かむはた)織(お)らしめ給(たま)ふときに、295其(そ)の服屋(はたや)の頂(むね)を穿(うが)ちて、296天(あめ)の斑馬(ふちこま)を逆剥(さかは)ぎに剥(は)ぎて堕(おと)し入(い)るるときに、297天(あめ)の御衣(みそ)織女(おりめ)、298見驚(みおどろ)きて梭(ひ)に陰上(ほと)を衝(つ)きて死(みう)せき』
299 斯(こ)う云(い)ふ事件(じけん)が起(おこ)つたので御座(ござ)います。300ここで機(はた)を織(お)るといふことは、301世界(せかい)の経綸(けいりん)といふことであります。302経(たて)と緯(よこ)との仕組(しぐみ)をして頂(いただ)いて居(を)つたのであります。303すると此(この)経綸(けいりん)を妨(さまた)げた。304天(あめ)の斑馬(ふちこま)暴(あば)れ馬(うま)の皮(かは)を逆剥(さかはぎ)にして、305上(うへ)からどつと放(はな)したので、306機(はた)を織(お)つて居(ゐ)た稚比売(わかひめ)の命(みこと)は大変(たいへん)に驚(おどろ)いた。307驚(おどろ)いた途端(とたん)に梭(をさ)に秀処(ほと)を刺(さ)し亡(な)くなつてお了(しま)ひになつたのであります。308さあ大変(たいへん)な騒動(さうだう)になつて来(き)た。
309(大正九・一〇・一五 講演筆録)
310(大正一一・三・六 旧二・八 谷村真友再録)
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