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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第12巻(亥の巻)
序文
凡例
総説歌
第1篇 天岩戸開(一)
第1章 正神邪霊
第2章 直会宴
第3章 蚊取別
第4章 初蚊斧
第5章 初貫徹
第6章 招待
第7章 覚醒
第2篇 天岩戸開(二)
第8章 思出の歌
第9章 正夢
第10章 深夜の琴
第11章 十二支
第12章 化身
第13章 秋月滝
第14章 大蛇ケ原
第15章 宣直し
第16章 国武丸
第3篇 天岩戸開(三)
第17章 雲の戸開
第18章 水牛
第19章 呉の海原
第20章 救ひ舟
第21章 立花島
第22章 一島攻撃
第23章 短兵急
第24章 言霊の徳
第25章 琴平丸
第26章 秋月皎々
第27章 航空船
第4篇 古事記略解
第28章 三柱の貴子
第29章 子生の誓
第30章 天の岩戸
余白歌
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霊界物語
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第12巻(亥の巻)
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<<< 直会宴
(B)
(N)
初蚊斧 >>>
第三章
蚊取別
(
かとりわけ
)
〔四九九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第12巻 霊主体従 亥の巻
篇:
第1篇 天岩戸開(一)
よみ(新仮名遣い):
あまのいわとびらき(一)
章:
第3章 蚊取別
よみ(新仮名遣い):
かとりわけ
通し章番号:
499
口述日:
1922(大正11)年03月06日(旧02月08日)
口述場所:
筆録者:
岩田久太郎
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年9月30日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
イホの都の町外れの国魂神の祠の前で、初公を始め群衆は、直会の席で酔いに任せて酋長と春公に棍棒で襲い掛かった。
そのとき、闇を透かして宣伝歌が聞こえてきた。三五教の宣伝歌を歌いながら現れた宣伝使は、群集の中をゆうゆうとやってきた。茹蛸のような赤い顔をかがり火に照らされて、おかしな腰つきで人々の前に現れると、宣伝歌を繰り返すのだった。
初公は大いに怒り、宣伝使につきかかった。宣伝使は体をかわして、初公に酒を飲むな、と諭すと、宣伝歌を歌い始めた。宣伝歌は酒を戒め、自分の過去の罪悪を懺悔して、村人たちに悔い改めを促すものであった。
初公は、教えは気に食わないが声は気に入った、と酒を蚊取別に勧める。しかし蚊取別はお神酒以外は飲めない、と言って断る。初公はまた大いに怒るが、蚊取別は贅沢を戒める。
騒ぎのうちに、群集は酋長と春公が逃げてしまったことに気づいた。そして、酋長の家に押しかけようとする。蚊取別は、止めても聴かないので、霊縛をかけて群集をその場に金縛りにしてしまった。
このとき、祠の後ろで事態を見守っていた三兄弟は宣伝歌を歌いながら蚊取別の前に現れた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-11-11 23:10:52
OBC :
rm1203
愛善世界社版:
21頁
八幡書店版:
第2輯 633頁
修補版:
校定版:
21頁
普及版:
8頁
初版:
ページ備考:
001
イホの
都
(
みやこ
)
の
町
(
まち
)
外
(
はづ
)
れ、
002
国魂
(
くにたま
)
の
祠
(
ほこら
)
の
森
(
もり
)
に
集
(
あつ
)
まりたる
群集
(
ぐんしふ
)
は、
003
直会
(
なほらひ
)
の
神酒
(
みき
)
に
酔
(
よ
)
ひ、
004
終
(
つひ
)
に
酋長
(
しうちやう
)
および
春公
(
はるこう
)
に
向
(
むか
)
つて、
005
棍棒
(
こんぼう
)
を
振
(
ふ
)
つて
四方
(
しはう
)
より
飛
(
と
)
びかからむとする
其
(
その
)
時
(
とき
)
しも、
006
闇
(
やみ
)
を
透
(
す
)
かして
宣伝歌
(
せんでんか
)
聞
(
きこ
)
え
来
(
き
)
たる。
007
(蚊取別)
『
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
008
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立別
(
たてわ
)
ける
009
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
010
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
011
唯
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
012
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
せ
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
せ
013
身
(
み
)
の
過
(
あやまち
)
は
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
せ』
014
と
声
(
こゑ
)
も
朗
(
ほがら
)
かに
唄
(
うた
)
ひながら、
015
群集
(
ぐんしふ
)
の
中
(
なか
)
に
悠々
(
いういう
)
として
進
(
すす
)
み
来
(
く
)
る
一人
(
ひとり
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
、
016
篝火
(
かがりび
)
に
照
(
てら
)
されて、
017
茹章魚
(
ゆでだこ
)
の
様
(
やう
)
な
赭
(
あか
)
い
顔
(
かほ
)
に
禿頭
(
はげあたま
)
、
018
腰
(
こし
)
つき
可笑
(
をか
)
しく
其
(
その
)
前
(
まへ
)
に
現
(
あら
)
はれ、
019
又
(
また
)
もや
以前
(
いぜん
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
繰返
(
くりかへ
)
すのであつた。
020
初公
(
はつこう
)
は
大
(
おほい
)
に
怒
(
いか
)
り、
021
初公
(
はつこう
)
『コラ、
022
何処
(
どこ
)
の
奴
(
やつ
)
か
知
(
し
)
らぬが、
023
善
(
ぜん
)
も
悪
(
あく
)
も
有
(
あ
)
つたものかい。
024
章魚
(
たこ
)
の
様
(
やう
)
な
面付
(
つらつき
)
しやがつて
何
(
なん
)
だツ。
025
折角
(
せつかく
)
の
我々
(
われわれ
)
の
面白
(
おもしろ
)
い
酒宴
(
さかもり
)
に
茶々
(
ちやちや
)
入
(
い
)
れるのか。
026
サア、
027
マ
一遍
(
いつぺん
)
吐
(
ほざ
)
いて
見
(
み
)
ろ、
028
量見
(
りやうけん
)
ならぬぞ』
029
と
右
(
みぎ
)
の
肩
(
かた
)
を
無理
(
むり
)
に
聳
(
そび
)
やかし、
030
凹目
(
おちめ
)
をギロツカセ、
031
ヒヨロリ、
032
ヒヨロリと
宣伝使
(
せんでんし
)
の
前
(
まへ
)
に
現
(
あらは
)
れ、
033
ウンと
許
(
ばか
)
りに
突
(
つ
)
き
当
(
あた
)
つた。
034
宣伝使
(
せんでんし
)
は
体
(
たい
)
を
躱
(
かは
)
し、
035
宣伝使
(
せんでんし
)
『ヤア、
036
お
前
(
まへ
)
さんは
此
(
この
)
町
(
まち
)
のお
方
(
かた
)
と
見
(
み
)
えるが、
037
お
酒
(
さけ
)
は
余
(
あま
)
り
上
(
あが
)
らぬが
良
(
よ
)
からう』
038
初公
(
はつこう
)
『ナヽ
何
(
なん
)
だツ。
039
お
酒
(
さけ
)
を
上
(
あが
)
ろと
上
(
あが
)
るまいと、
040
放
(
ほ
)
つときやがれ。
041
何
(
なに
)
も
貴様
(
きさま
)
の
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
むだのでもなし、
042
俺
(
おれ
)
の
酒
(
さけ
)
を
俺
(
おれ
)
が
勝手
(
かつて
)
に
飲
(
の
)
むだのだ。
043
此
(
この
)
辛
(
から
)
い
時節
(
じせつ
)
に、
044
自分
(
じぶん
)
の
酒
(
さけ
)
迄
(
まで
)
かれこれ
云
(
い
)
はれてたまるかい。
045
貴様
(
きさま
)
は
何処
(
どこ
)
の
馬鹿者
(
ばかもの
)
だ。
046
オイオイ
皆
(
みな
)
の
奴
(
やつ
)
、
047
此奴
(
こいつ
)
は
三五教
(
あななひけう
)
だぞ。
048
酋長
(
しうちやう
)
も
春公
(
はるこう
)
も
同腹
(
どうはら
)
だ。
049
二人
(
ふたり
)
叩
(
たた
)
くも
三
(
さん
)
人
(
にん
)
叩
(
たた
)
くも
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
だ。
050
此奴
(
こいつ
)
が
親分
(
おやぶん
)
らしい。
051
是
(
これ
)
から
先
(
さき
)
へ、
052
畳
(
たた
)
ンだ、
053
畳
(
たた
)
ンだ』
054
宣伝使
(
せんでんし
)
(蚊取別)
『
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
055
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
056
仮令
(
たとへ
)
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
057
誠
(
まこと
)
の
力
(
ちから
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
058
救
(
すく
)
ひの
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
に
059
心
(
こころ
)
を
覚
(
さま
)
せ
目
(
め
)
を
醒
(
さま
)
せ
060
黒雲
(
くろくも
)
四方
(
よも
)
に
塞
(
ふさ
)
がりて
061
黒白
(
あやめ
)
も
分
(
わか
)
ぬ
闇
(
やみ
)
の
夜
(
よ
)
に
062
人
(
ひと
)
の
心
(
こころ
)
を
照
(
てら
)
さむと
063
神
(
かみ
)
の
御言
(
みこと
)
を
畏
(
かしこ
)
みて
064
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
山河
(
やまかは
)
を
065
渡
(
わた
)
りて
此処
(
ここ
)
にイホの
森
(
もり
)
066
人声
(
ひとごゑ
)
高
(
たか
)
しと
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
067
初
(
はじ
)
めて
会
(
あ
)
つた
初彦
(
はつひこ
)
が
068
酒
(
さけ
)
の
機嫌
(
きげん
)
で
熱
(
ねつ
)
を
吹
(
ふ
)
く
069
吹
(
ふ
)
くは
吹
(
ふ
)
くは
法螺
(
ほら
)
の
貝
(
かひ
)
070
二百十
(
にひやくとを
)
日
(
か
)
ぢやなけれども
071
吹
(
ふ
)
いたる
後
(
あと
)
は
良
(
よ
)
くないぞ
072
早
(
はや
)
く
静
(
しづ
)
まれ
風
(
かぜ
)
の
神
(
かみ
)
073
弱
(
よわ
)
い
奴
(
やつ
)
ぢやと
附
(
つ
)
け
込
(
こ
)
みて
074
肩臂
(
かたひぢ
)
怒
(
いか
)
らす
可笑
(
をか
)
しさよ
075
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
むのはよけれども
076
酒
(
さけ
)
に
飲
(
の
)
まれた
初公
(
はつこう
)
の
077
その
足附
(
あしつき
)
は
何事
(
なにごと
)
ぞ
078
恰
(
あたか
)
も
家鴨
(
ひる
)
の
火事
(
くわじ
)
見舞
(
みまひ
)
079
腰
(
こし
)
はフナフナ
目
(
め
)
クルクル
080
今
(
いま
)
に
心
(
こころ
)
を
直
(
なほ
)
さねば
081
天地
(
てんち
)
は
暗
(
くら
)
く
揺
(
ゆ
)
り
動
(
うご
)
き
082
五穀
(
ごこく
)
実
(
みの
)
らず
果物
(
くだもの
)
も
083
残
(
のこ
)
らず
虫
(
むし
)
に
落
(
おと
)
されて
084
眩暈
(
めまひ
)
が
来
(
く
)
るは
目
(
ま
)
の
当
(
あた
)
り
085
頭
(
あたま
)
を
土
(
つち
)
に
足上
(
あしうへ
)
に
086
のたくり
苦
(
くるし
)
む
憐
(
あは
)
れさを
087
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
は
見捨
(
みす
)
て
兼
(
か
)
ね
088
コーカス
山
(
ざん
)
に
現
(
あらは
)
れて
089
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
照
(
てら
)
す
朝日子
(
あさひこ
)
の
090
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
091
天地
(
あめつち
)
四方
(
よも
)
に
宣
(
の
)
べ
玉
(
たま
)
ふ
092
アヽ
人々
(
ひとびと
)
よ
人々
(
ひとびと
)
よ
093
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
速
(
すむや
)
けく
094
酒
(
さけ
)
に
腐
(
くさ
)
りし
腸
(
はらわた
)
を
095
天
(
あめ
)
の
真奈井
(
まなゐ
)
の
玉水
(
たまみづ
)
に
096
洗
(
あら
)
つて
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
為
(
ため
)
に
097
誠
(
まこと
)
を
尽
(
つく
)
せ
皆
(
みな
)
尽
(
つく
)
せ
098
三五教
(
あななひけう
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
099
救
(
すく
)
ひの
船
(
ふね
)
は
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
に
100
我
(
われ
)
も
昔
(
むかし
)
は
自在天
(
じざいてん
)
101
大国彦
(
おほくにひこ
)
に
使
(
つか
)
はれて
102
あらぬ
罪
(
つみ
)
をば
作
(
つく
)
りたる
103
曲津
(
まがつ
)
の
神
(
かみ
)
の
住
(
すみ
)
の
家
(
いへ
)
104
腸
(
はら
)
を
腐
(
くさ
)
らす
酒
(
さけ
)
好
(
この
)
み
105
瓢
(
ひさご
)
を
腰
(
こし
)
にブラ
下
(
さ
)
げて
106
ウラルの
教
(
をしへ
)
を
開
(
ひら
)
きつつ
107
生血
(
なまち
)
を
絞
(
しぼ
)
りし
蚊取別
(
かとりわけ
)
108
わけて
尊
(
たふと
)
き
朝日子
(
あさひこ
)
の
109
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
に
救
(
すく
)
はれて
110
心
(
こころ
)
も
魂
(
たま
)
も
澄
(
す
)
み
渡
(
わた
)
り
111
筑紫
(
つくし
)
の
島
(
しま
)
の
守
(
まも
)
り
神
(
がみ
)
112
純世
(
すみよ
)
の
姫
(
ひめ
)
の
神使
(
かむづかひ
)
113
悪
(
あく
)
を
退
(
しりぞ
)
け
善
(
ぜん
)
に
附
(
つ
)
き
114
身
(
み
)
の
罪科
(
つみとが
)
を
天地
(
あめつち
)
に
115
謝罪
(
あやま
)
り
悔
(
く
)
いて
元津祖
(
もとつおや
)
116
神
(
かみ
)
の
賜
(
たま
)
ひし
真心
(
まごころ
)
に
117
一日
(
ひとひ
)
も
早
(
はや
)
く
帰
(
かへ
)
れかし
118
畏
(
かしこ
)
き
神
(
かみ
)
の
御教
(
みをしへ
)
は
119
水
(
みづ
)
を
洩
(
も
)
らさぬ
三五教
(
あななひけう
)
120
あな
有難
(
ありがた
)
や
尊
(
たふと
)
しと
121
共
(
とも
)
に
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
ち
皇神
(
すめかみ
)
を
122
称
(
たた
)
へまつれよ
百人
(
ももびと
)
よ』
123
初公
(
はつこう
)
『
何
(
なん
)
だ、
124
ベラベラと
気楽
(
きらく
)
さうに、
125
訳
(
わけ
)
も
分
(
わか
)
らぬ
事
(
こと
)
を
吐
(
ほざ
)
きやがつて、
126
それほど
酒
(
さけ
)
が
喰
(
くら
)
ひたいのか、
127
喰
(
くら
)
ひたければ
此処
(
ここ
)
に
燗冷
(
かんざま
)
しがある。
128
是
(
これ
)
でも
一杯
(
いつぱい
)
喰
(
くら
)
つて、
129
もう
一切
(
ひとき
)
り
歌
(
うた
)
つて
呉
(
く
)
れ。
130
貴様
(
きさま
)
の
姿
(
すがた
)
は
気
(
き
)
に
入
(
い
)
らぬが、
131
声
(
こゑ
)
と
歌
(
うた
)
が
気
(
き
)
に
入
(
い
)
つた。
132
サア、
133
この
燗冷
(
かんざま
)
しでもグツと
飲
(
の
)
むで、
134
もう
一切
(
ひとき
)
り
歌
(
うた
)
つたり
歌
(
うた
)
つたり』
135
蚊取別
(
かとりわけ
)
『イヤ、
136
私
(
わたくし
)
は
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
、
137
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
神酒
(
おみき
)
は
戴
(
いただ
)
きますが、
138
皆様
(
みなさま
)
の
飲
(
の
)
みふるした
余
(
あま
)
り
酒
(
ざけ
)
は、
139
平
(
ひら
)
に
御免
(
ごめん
)
を
蒙
(
かうむ
)
ります』
140
初公
(
はつこう
)
『ナヽ
何
(
なに
)
を
吐
(
ぬか
)
しやがるのだ。
141
ド
乞食
(
こじき
)
奴
(
め
)
が、
142
贅沢
(
ぜいたく
)
を
云
(
い
)
ふな。
143
貴様
(
きさま
)
の
様
(
やう
)
な
贅沢
(
ぜいたく
)
な
奴
(
やつ
)
が、
144
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
にうろつくものだから、
145
春公
(
はるこう
)
の
奴
(
やつ
)
、
146
沢山
(
たくさん
)
に
米
(
こめ
)
や
酒
(
さけ
)
を
倉
(
くら
)
にウンと
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
やがつて、
147
まだ
御
(
お
)
前
(
まへ
)
らは
贅沢
(
ぜいたく
)
なとか、
148
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
其処
(
そこ
)
まで
行詰
(
ゆきつ
)
まつて
居
(
を
)
らぬから、
149
倉
(
くら
)
を
開
(
ひら
)
くは
早
(
はや
)
いとか
吐
(
ほざ
)
きやがるのだ。
150
悪
(
わる
)
い
智慧
(
ちゑ
)
をつけよつて、
151
量見
(
りやうけん
)
ならぬぞ』
152
蚊取別
(
かとりわけ
)
『それは
大変
(
たいへん
)
な
間違
(
まちがひ
)
です。
153
我々
(
われわれ
)
は
贅沢
(
ぜいたく
)
を
戒
(
いまし
)
めに
歩
(
ある
)
いて
居
(
を
)
るもの、
154
聞
(
き
)
き
違
(
ちが
)
つて
貰
(
もら
)
つては
困
(
こま
)
りますよ』
155
群集
(
ぐんしふ
)
の
中
(
なか
)
より
又
(
また
)
もや
一人
(
ひとり
)
の
泥酔者
(
よひどれ
)
が、
156
行歩
(
かうほ
)
蹣跚
(
まんさん
)
として
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
現
(
あらは
)
れ
来
(
きた
)
り、
157
男
(
をとこ
)
『コラコラ、
158
初公
(
はつこう
)
、
159
コンナ
奴
(
やつ
)
に
相手
(
あひて
)
になつて
居
(
を
)
るものだから、
160
肝腎
(
かんじん
)
の
酋長
(
しうちやう
)
や
春公
(
はるこう
)
の
奴
(
やつ
)
、
161
知
(
し
)
らぬ
間
(
ま
)
に
逃
(
に
)
げて
仕舞
(
しま
)
ひよつたぢやないか』
162
初公
(
はつこう
)
『ヨウさうだ。
163
風
(
かぜ
)
を
喰
(
くら
)
つて
逃
(
に
)
げ
失
(
う
)
せたか。
164
イヤ、
165
ナニ、
166
彼奴
(
あいつ
)
の
家
(
うち
)
へこれから
押
(
お
)
しかけて
行
(
い
)
かう。
167
小
(
ちひ
)
さくなつて、
168
倉
(
くら
)
の
中
(
なか
)
へ
逃込
(
にげこ
)
むで、
169
鼠
(
ねずみ
)
の
様
(
やう
)
に
俵
(
たはら
)
に
喰
(
く
)
ひ
附
(
つ
)
いて
居
(
ゐ
)
やがるだらう。
170
サアサア
是
(
これ
)
から
春公
(
はるこう
)
征伐
(
せいばつ
)
だ。
171
酋長
(
しうちやう
)
も
巻添
(
まきぞへ
)
だ』
172
蚊取別
(
かとりわけ
)
声
(
こゑ
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げて、
173
蚊取別
『ヤア、
174
皆
(
みな
)
の
方々
(
かたがた
)
しばらく
御
(
お
)
待
(
ま
)
ちなされ。
175
我々
(
われわれ
)
が
申上
(
まをしあ
)
げたい
事
(
こと
)
がある。
176
キツト
悪
(
わる
)
い
事
(
こと
)
は
云
(
い
)
はぬ。
177
御
(
お
)
聞
(
き
)
きになつたが
皆様
(
みなさま
)
の
為
(
ため
)
だらう』
178
初公
(
はつこう
)
『エー、
179
何
(
なに
)
を
愚図
(
ぐづ
)
々々
(
ぐづ
)
云
(
い
)
やがるのだ。
180
此
(
この
)
棒
(
ぼう
)
で
貴様
(
きさま
)
の
頭
(
どたま
)
を
蚊取別
(
かんとりわけ
)
と
胴突
(
どうづ
)
いてやらうか、
181
貴様
(
きさま
)
は
燗冷
(
かんざま
)
しは
嫌
(
きら
)
ひだと
吐
(
ほざ
)
きやがつた。
182
何
(
なん
)
ぼ
燗取酒
(
かんとりざけ
)
でも、
183
こンな
処
(
とこ
)
で
立派
(
りつぱ
)
な
燗酒
(
かんざけ
)
が
飲
(
の
)
めると
思
(
おも
)
ふか。
184
冷酒
(
ひやざけ
)
でも
結構
(
けつこう
)
だのに、
185
何
(
なに
)
を
不足
(
ふそく
)
さうに
愚図
(
ぐづ
)
々々
(
ぐづ
)
云
(
い
)
ふのだい。
186
オイオイ
皆
(
みな
)
の
連中
(
れんちう
)
、
187
行
(
ゆ
)
け
行
(
ゆ
)
け、
188
春公
(
はるこう
)
の
家
(
うち
)
へ』
189
蚊取別
(
かとりわけ
)
は
声
(
こゑ
)
も
涼
(
すず
)
しく
天
(
あま
)
の
数歌
(
かずうた
)
を
歌
(
うた
)
ひ、
190
最後
(
さいご
)
にウンと
群集
(
ぐんしふ
)
に
向
(
むか
)
つて
霊
(
れい
)
を
送
(
おく
)
つた。
191
初公
(
はつこう
)
、
192
斧公
(
をのこう
)
の
二人
(
ふたり
)
は
化石
(
くわせき
)
の
様
(
やう
)
になつて、
193
其
(
その
)
場
(
ば
)
でピタリと
倒
(
たふ
)
れた。
194
群集
(
ぐんしふ
)
は
口
(
くち
)
を
開
(
あ
)
けたまま、
195
手
(
て
)
を
振
(
ふ
)
り
上
(
あ
)
げたまま、
196
足
(
あし
)
を
踏
(
ふ
)
んばつたまま、
197
立
(
たち
)
かけたまま、
198
千種
(
せんしゆ
)
万態
(
ばんたい
)
、
199
化石
(
くわせき
)
の
様
(
やう
)
になつて、
200
目
(
め
)
ばかりギロギロと
動
(
うご
)
かし
居
(
ゐ
)
る。
201
此
(
この
)
時
(
とき
)
祠
(
ほこら
)
の
後
(
うしろ
)
より、
202
(三光の宣伝使)
『
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
203
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立
(
た
)
て
別
(
わけ
)
る
204
家
(
いへ
)
を
破
(
やぶ
)
るも
酒
(
さけ
)
のため
205
喧嘩
(
けんくわ
)
をするも
酒
(
さけ
)
のため
206
泣
(
な
)
くも
怒
(
おこ
)
るも
酒
(
さけ
)
の
為
(
ため
)
207
酒
(
さけ
)
程
(
ほど
)
悪
(
わる
)
い
奴
(
やつ
)
は
無
(
な
)
い
208
蚊取
(
かとり
)
の
別
(
わけ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
209
今
(
いま
)
や
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
現
(
あらは
)
れて
210
酒
(
さけ
)
に
狂
(
くる
)
へる
里人
(
さとびと
)
を
211
各々
(
おのもおのも
)
に
霊
(
たま
)
縛
(
しば
)
り
212
アヽ
勇
(
いさ
)
ましや
勇
(
いさ
)
ましや
213
神
(
かみ
)
の
力
(
ちから
)
はまのあたり
214
四辺
(
あたり
)
輝
(
かがや
)
く
篝火
(
かがりび
)
に
215
照
(
てら
)
して
見
(
み
)
れば
三五
(
あななひ
)
の
216
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
伝
(
つた
)
へ
行
(
ゆ
)
く
217
雄々
(
をを
)
しき
姿
(
すがた
)
の
一人旅
(
ひとりたび
)
218
心
(
こころ
)
も
堅
(
かた
)
き
磐樟彦
(
いはくすひこ
)
の
219
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
三柱
(
みはしら
)
御子
(
みこ
)
の
220
高光彦
(
たかてるひこ
)
や
玉光彦
(
たまてるひこ
)
221
国光彦
(
くにてるひこ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
222
君
(
きみ
)
の
勲
(
いさを
)
を
覗
(
すか
)
し
見
(
み
)
て
223
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
より
愛
(
め
)
でまつる
224
アヽ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
225
御霊
(
みたま
)
幸
(
さちは
)
ひましませよ』
226
と
歌
(
うた
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
は
蚊取別
(
かとりわけ
)
の
前
(
まへ
)
へ
粛々
(
しゆくしゆく
)
として
現
(
あらは
)
れ
来
(
き
)
たる。
227
(
大正一一・三・六
旧二・八
岩田久太郎
録)
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(N)
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