霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一三章 秋月滝(あきづきのたき)〔五〇九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第12巻 霊主体従 亥の巻 篇:第2篇 天岩戸開(二) よみ(新仮名遣い):あまのいわとびらき(二)
章:第13章 秋月滝 よみ(新仮名遣い):あきづきのたき 通し章番号:509
口述日:1922(大正11)年03月09日(旧02月11日) 口述場所: 筆録者:谷村真友 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年9月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一部の章はAIによって要約を作成しています。[×閉じる]:
一行は、ウラル彦の手先の曲津神によって、汚れを撒き散らしている滝の側まで、シナイ山の山中を分け入ってやってきた。
ここには、秋月の滝、深雪の滝、橘の滝、高光の滝、玉光の滝、国光の滝という六つの大滝があるという。
一行はまずは秋月の滝へと進んで来た。すると、滝の上の大岩石が音を立てて崩れ落ちてくる。初公は慌てるが、蚊取別はこれは曲津神の幻術だと見破る。
初公は一生懸命神言を唱えていると、滝の中から火の玉が現れ、滝を昇っていく。そしてすっと消えると、辺りは真っ暗闇になってしまった。
初公は必死になって宣伝歌を歌うと、辺りは明るく晴れ、空にはほのかに日の光が射し始めた。初公は嬉しくなって、蚊取別を呼んだが、辺りには誰もいなくなっていた。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2020-11-12 00:39:08 文字数:2136 OBC :rm1213
愛善世界社版:110頁 八幡書店版:第2輯 666頁 修補版: 校定版:116頁 普及版:47頁 初版: ページ備考:
001 常夜(とこよ)往(ゆ)く暗(やみ)を晴(は)らして世(よ)の中(なか)を、002清(きよ)めむよしもナイル河(がは)、003ウラルの彦(ひこ)の御教(みをしへ)に、004心(こころ)も身(み)をも蕩(とろ)かされ、005正(ただ)しき業(わざ)もシナイ山(ざん)、006木々(きぎ)の繁(しげ)みに隠(かく)ろいて、007この世(よ)を乱(みだ)す曲津(まがつ)神(かみ)、008汚(けが)れを流(なが)す恐(おそろ)しさ、009空(そら)照(て)り渡(わた)る秋月(あきづき)の、010滝(たき)さへ濁(にご)る泥(どろ)の雨(あめ)、011降(ふ)り来(く)るものは泥(どろ)と灰(はい)、012地(ち)に堆高(うづたか)く重(かさ)なりて、013足(あし)踏(ふ)みなずむ谷(たに)の路(みち)、014灰(はひ)降(ふ)る後(あと)の夏(なつ)の日(ひ)に、015冷(つめ)たき雪(ゆき)の降(ふ)り積(つも)り、016夏(なつ)にも非(あら)ず冬(ふゆ)ならず、017春日(はるひ)か秋(あき)かあや四季(しき)の、018順序(ついで)乱(みだ)れて常夜(とこよ)行(ゆ)く、019神(かみ)の恵(めぐ)みもいやちこに、020御空(みそら)晴(は)らして高光彦(たかてるひこ)や国光彦(くにてるひこ)、021曲津(まがつ)の身玉光彦(みたまてるひこ)や、022初花(はつはな)開(ひら)く祝姫(はふりひめ)、023蚊取(かとり)の別(わけ)の六人(むたり)連(づ)れ、024谷間(たにま)を指(さ)して進(すす)み行(ゆ)く。
025初公(はつこう)『ヨー、026そつくりだ、027夢(ゆめ)に見(み)た通(とほ)りの森林(しんりん)もあり、028滝(たき)もある。029然(しか)し昼(ひる)とは云(い)ひ乍(なが)ら、030ほの暗(ぐら)い世(よ)の中(なか)に滝(たき)ばかり白(しろ)く光(ひか)つて居(を)る。031彼奴(あいつ)が一(ひと)つの曲者(くせもの)だよ。032サアこれからあの滝(たき)に向(むか)つて言霊(ことたま)でウンとやつて見(み)よか』
033蚊取別(かとりわけ)『ソー惶(あわ)てるものぢやない、034気(き)を落(お)ち着(つ)けて緩(ゆつ)くりとかかる事(こと)にしよう。035祝姫(はふりひめ)さまは早(は)や此(この)滝(たき)に経験(けいけん)があるのだから、036言(い)はば今度(こんど)は弔(とむら)ひ戦(いくさ)だ、037シツカリ遣(や)るのだぜ』
038初公(はつこう)『大分(だいぶ)に暗(くら)くなつて来(き)たワイ。039何処(どこ)か此処(ここ)らに麻(あさ)の縄(なは)が落(お)ちて居(を)らぬかいな』
040蚊取別(かとりわけ)『麻(あさ)の縄(なは)が落(お)ちて居(を)れば夢(ゆめ)が実現(じつげん)するのだから、041それこそ又(また)もや大蛇(をろち)の背中(せなか)だ。042ヤア皆(みな)の方々(かたがた)、043此処(ここ)には秋月(あきづき)の滝(たき)、044深雪(みゆき)の滝(たき)、045橘(たちばな)の滝(たき)、046高光(たかてる)の滝(たき)、047玉光(たまてる)の滝(たき)、048国光(くにてる)の滝(たき)と六(む)つの大滝(おほたき)がある。049それを各々(おのおの)手分(てわ)けして、050一(ひと)つづつ言向和(ことむけやは)す事(こと)にしたらどうでせうなア』
051初公(はつこう)『モシモシ、052初(はつ)の滝(たき)、053蚊取別(かとりわけ)の滝(たき)はありませぬかいな』
054蚊取別(かとりわけ)『沢山(たくさん)にある、055然(しか)しそんな些細(ささい)な滝(たき)は数(かず)に入(はい)つて居(を)らぬのだよ。056余(あま)り大(おほ)きくて数(かず)に入(はい)らぬのが蚊取別(かとりわけ)の滝(たき)、057あまり小(ちひ)さくて数(かず)に入(はい)らぬのが初(はつ)の滝(たき)と云(い)ふのだよ』
058初公(はつこう)『酷(ひど)いなア、059然(しか)し六(ろく)人(にん)一度(いちど)に力(ちから)を集(あつ)めて秋月(あきづき)の滝(たき)へ突撃(とつげき)を試(こころ)むる事(こと)にしませうかい』
060 斯(か)く云(い)ふ間(うち)滝(たき)の音(おと)はドードーと刻々(こくこく)に激(はげ)しく聞(きこ)えて来(く)る。061飛沫(ひまつ)は四方(しはう)に飛散(とびち)り、062折(をり)からの風(かぜ)に連(つ)れて六(ろく)人(にん)の佇(たたず)む前(まへ)に驟雨(しうう)の如(ごと)く落(お)ち来(きた)る。
063初公(はつこう)『サア大変(たいへん)だ。064滝(たき)の奴(やつ)、065祝姫(はふりひめ)に秋波(しうは)でなくて激波(げきは)、066激沫(げきまつ)を飛(と)ばして、067チヨイチヨイとお顔(かほ)を舐(なめ)ると云(い)ふ洒落(しやれ)だナア』
068蚊取別(かとりわけ)『滝(たき)が来(き)たのぢやない、069此方(こちら)より進(すす)むだぢやないか、070ソラ、071ここは滝(たき)の前(まへ)だよ』
072初公(はつこう)『ヤア此奴(こいつ)は不思議(ふしぎ)、073歩(ある)きもせぬのに七八町(しちはつちやう)もある処(ところ)をどうして此処(ここ)まで来(き)たのだらうか』
074蚊取別(かとりわけ)『極(きま)つた事(こと)よ、075大蛇(をろち)の背中(せなか)に乗(の)せられて来(き)たのだもの。076貴様(きさま)一寸(ちよつと)前(まへ)を見(み)よ、077鎌首(かまくび)を立(た)てて居(ゐ)るぢやないか』
078初公(はつこう)『ヤア愈(いよいよ)怪(あや)しいぞ、079迷宮(めいきう)に入(い)つた。080どうやら蚊取別(かとりわけ)もかうなつて来(く)ると怪(あや)しいものだ。081神蚊(かみか)悪魔蚊(あくまか)、082本当蚊(ほんたうか)嘘蚊(うそか)、083お化蚊(ばけか)本物蚊(ほんものか)、084蚊々々(かかか)烏蚊(からすか)鳶蚊(とびか)、085天狗蚊(てんぐか)大蛇蚊(をろちか)、086取別(とりわけ)訳(わけ)が分(わか)らぬぢやない蚊(か)い』
087 斯(か)く言(い)ふ間(うち)谷間(たにま)に立(た)てる見上(みあ)ぐる許(ばか)りの大岩石(だいがんせき)はガラガラと音(おと)して、088六(ろく)人(にん)の頭上(づじやう)に落(お)ちかからうとする。
089初公(はつこう)『サア蚊取別(かとりわけ)さま、090宣伝歌(せんでんか)だ宣伝歌(せんでんか)だ、091愚図(ぐづ)々々(ぐづ)して居(ゐ)ると岩(いは)に押(お)し潰(つぶ)されてしまうワ』
092蚊取別(かとりわけ)『あれは岩(いは)ではない、093滝(たき)の水烟(みづけむり)だ。094早(は)や曲津(まがつ)神(かみ)に瞞(だま)されて居(ゐ)るな』
095 滝(たき)の音(おと)は刻々(こくこく)に高(たか)く轟(とどろ)いて来(く)る。096初公(はつこう)は一生(いつしやう)懸命(けんめい)汗(あせ)を滝(たき)と流(なが)しながら神言(かみごと)を奏上(そうじやう)し、097薄暗(うすぐら)き滝(たき)の畔(ほとり)は忽(たちま)ち紅(あか)くなつて来(き)た。098見(み)れば滝(たき)の中(なか)より巨大(きよだい)なる火(ひ)の玉(たま)が、099スウスウと滝(たき)を目蒐(めが)けて昇(のぼ)り行(ゆ)く。
100初公(はつこう)『ヤア出(で)やがつた赤玉(あかだま)奴(め)が。101初(はつ)さまの御(ご)鎮魂(ちんこん)にウンと火(ひ)の玉(たま)を消(け)して遣(や)らうか。102ヤア待(ま)て待(ま)て彼奴(あいつ)が居(を)るとそこらが明(あか)くて丁度(ちやうど)灯(あかり)の代(かは)りになるから放(ほ)つといてやらうかナア』
103 巨大(きよだい)な火(ひ)の玉(たま)は、104ブスリと消(き)えた。105四辺(あたり)は真暗闇(まつくらやみ)である。
106初公(はつこう)『ヤア蚊取別(かとりわけ)さま、107祝姫(はふりひめ)さま、108真闇(まつくら)になつた、109宣伝歌(せんでんか)を歌(うた)つて下(くだ)さい』
110 滝(たき)の音(おと)は益々(ますます)高(たか)く聞(きこ)える。
111初公(はつこう)『サヽ蚊取別(かとりわけ)さま、112宣伝歌(せんでんか)を力(ちから)一杯(いつぱい)一生(いつしやう)懸命(けんめい)歌(うた)ひませう。113何(な)んだ返事(へんじ)をせぬのか、114ハハア、115余(あま)り滝(たき)の音(おと)が高(たか)くて聞(きこ)えぬのだらう』
116と云(い)ひながら両手(りやうて)を組(く)み、117一生(いつしやう)懸命(けんめい)に滝壺(たきつぼ)に向(むか)つて宣伝歌(せんでんか)を歌(うた)つた。
118初公(はつこう)『朝日(あさひ)は照(て)るとも曇(くも)るとも
119月(つき)は盈(み)つとも虧(か)くるとも
120たとへ天地(てんち)は暗(くら)くとも
121白瀬(しらせ)の川(かは)の滝(たき)に住(す)む
122此(こ)の曲津見(まがつみ)を言霊(ことたま)の
123貴(うづ)の剣(つるぎ)を抜(ぬ)き持(も)ちて
124切(き)り屠(ほふ)らずに置(お)く可(べ)き蚊(か)
125取別(とりわけ)神(かみ)の御(おん)化身(けしん)
126瑞(みづ)の御魂(みたま)の御光(みひかり)に
127岩戸(いはと)こめたる雲霧(くもきり)を
128伊吹(いぶ)きに払(はら)ふ祝姫(はふりひめ)
129赤(あか)い火(ひ)の玉(たま)飛(と)び出(だ)して
130高光彦(たかてるひこ)か玉光(たまてる)か
131広国(ひろくに)光(て)らす宣伝使(せんでんし)
132睦(むつ)び合(あ)うたる神柱(かむばしら)
133厳(いづ)の雄健(をたけ)び踏(ふ)み健(たけ)び
134厳(いづ)のころびを振(ふ)り起(お)こし
135曲(まが)を悉(ことごと)言向(ことむ)けて
136四方(よも)に塞(ふさ)がる村雲(むらくも)を
137晴(は)らして日(ひ)の出(で)の世(よ)となさむ
138此(この)世(よ)を造(つく)りし神直日(かむなほひ)
139心(こころ)も広(ひろ)き大直日(おほなほひ)
140直日(なほひ)に見直(みなほ)し宣(の)り直(なほ)す
141行平別(ゆきひらわけ)の言霊(ことたま)に
142敵(てき)する神(かみ)はあらざらむ
143天(あま)の岩戸(いはと)も秋月(あきづき)の
144滝(たき)の音(おと)さへ鎮(しづ)まりて
145枝(えだ)も鳴(な)らさぬ神(かみ)の御代(みよ)
146ナイルの河(かは)も純世姫(すみよひめ)
147心(こころ)を尽(つく)しの島ケ根(しまがね)に
148太(ふと)き稜威(みいづ)を阿弗利加(アフリカ)や
149広(ひろ)き原野(はらぬ)に蟠(わだか)まる
150曲(まが)言向(ことむ)けて初国(はつくに)を
151開(ひら)く行平別(ゆきひらわけ)の神(かみ)
152アヽ曲神(まがかみ)よ、曲神(まがかみ)よ
153神(かみ)の御言(みこと)にまつろひて
154ナイルの河(かは)の滝水(たきみづ)に
155心(こころ)を洗(あら)へよ清(きよ)めよや』
156と歌(うた)ひ終(をは)れば、157不思議(ふしぎ)や今(いま)まで暗黒(あんこく)なりし谷間(たにま)は夜(よ)の明(あ)けたる如(ごと)く、158天津(あまつ)御空(みそら)には、159雲(くも)を分(わ)けてほのかに日(ひ)の光(ひか)り現(あら)はれ来(きた)りければ、160初公(はつこう)は欣喜(きんき)雀躍(じやくやく)の余(あま)り、161後(あと)振(ふ)り返(かへ)り、
162初公『モシ蚊取別(かとりわけ)様(さま)』
163と言(い)ひつつ傍(かたはら)を見(み)れば宣伝使(せんでんし)の影(かげ)は一柱(ひとはしら)も見(み)えずなりにける。
164初公(はつこう)『ハテ不思議(ふしぎ)だ、165何(なん)の事(こと)だか訳(わけ)が分(わか)らぬ。166然(しか)し乍(なが)ら久(ひさ)し振(ぶり)で天(あま)の岩戸(いはと)が開(ひら)けたと見(み)えて、167かすかながらも日輪(にちりん)様(さま)のお顔(かほ)を拝(をが)むだ。168アヽ有難(ありがた)いありがたい天津(あまつ)祝詞(のりと)を上(あ)げませう』
169(大正一一・三・九 旧二・一一 谷村真友録)
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