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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第9巻(申の巻)
序歌
凡例
総説歌
第1篇 長途の旅
第1章 都落
第2章 エデンの渡
第3章 三笠丸
第4章 大足彦
第5章 海上の神姿
第6章 刹那信心
第7章 地獄の沙汰
第2篇 一陽来復
第8章 再生の思
第9章 鴛鴦の衾
第10章 言葉の車
第11章 蓬莱山
第3篇 天涯万里
第12章 鹿島立
第13章 訣別の歌
第14章 闇の谷底
第15章 団子理屈
第16章 蛸釣られ
第17章 甦生
第4篇 千山万水
第18章 初陣
第19章 悔悟の涙
第20章 心の鏡
第21章 志芸山祇
第22章 晩夏の風
第23章 高照山
第24章 玉川の滝
第25章 窟の宿替
第26章 巴の舞
第5篇 百花爛漫
第27章 月光照梅
第28章 窟の邂逅
第29章 九人娘
第30章 救の神
第31章 七人の女
第32章 一絃琴
第33章 栗毛の駒
第34章 森林の囁
第35章 秋の月
第36章 偽神憑
第37章 凱歌
附録 第三回高熊山参拝紀行歌(二)
余白歌
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霊主体従(第1~12巻)
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第9巻(申の巻)
> 第2篇 一陽来復 > 第9章 鴛鴦の衾
<<< 再生の思
(B)
(N)
言葉の車 >>>
第九章
鴛鴦
(
をし
)
の
衾
(
ふすま
)
〔四〇二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第9巻 霊主体従 申の巻
篇:
第2篇 一陽来復
よみ(新仮名遣い):
いちようらいふく
章:
第9章 鴛鴦の衾
よみ(新仮名遣い):
おしのふすま
通し章番号:
402
口述日:
1922(大正11)年02月13日(旧01月17日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年7月5日
概要:
舞台:
ウヅの館
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
正鹿山津見(桃上彦)は五月姫との婚礼の式を終えた。そこへ、故郷に残してきた三人の娘が訪ねて来たとの報せが届いた。
正鹿山津見と三人の娘は再会を果たし、親子はうれし涙に咽んでいた。
珍山彦は慶事重なるめでたい日を祝して、皆で歌を披露しあおう、と提案した。そして、美しい声で先を切って祝歌を歌い始めた。
続いて淤縢山津見司が歌った。珍山彦は続いて、五月姫に歌を促した。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-06-23 22:01:08
OBC :
rm0909
愛善世界社版:
67頁
八幡書店版:
第2輯 299頁
修補版:
校定版:
71頁
普及版:
28頁
初版:
ページ備考:
001
久方
(
ひさかた
)
の
天津
(
あまつ
)
御空
(
みそら
)
も
地土
(
くにつち
)
も
002
左右
(
ひだりみぎ
)
りと
廻
(
めぐ
)
る
世
(
よ
)
に
003
邂逅
(
めぐりあ
)
うたる
親
(
おや
)
と
子
(
こ
)
の
004
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
の
五月暗
(
さつきやみ
)
005
晴
(
は
)
れて
嬉
(
うれ
)
しき
夏
(
なつ
)
の
日
(
ひ
)
の
006
緑
(
みどり
)
滴
(
したた
)
る
黒髪
(
くろかみ
)
を
007
撫
(
な
)
でさすりつつ
入
(
い
)
り
来
(
きた
)
る
008
父
(
ちち
)
の
便
(
たよ
)
りを
松代姫
(
まつよひめ
)
009
心
(
こころ
)
の
竹
(
たけ
)
のふしぶしに
010
積
(
つも
)
る
思
(
おも
)
ひをいたいけの
011
花
(
はな
)
の
蕾
(
つぼみ
)
の
唇
(
くちびる
)
を
012
開
(
ひら
)
く
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
の
御子
(
みこ
)
013
三月
(
みつき
)
三日
(
みつか
)
にヱルサレム
014
館
(
やかた
)
を
抜
(
ぬ
)
けて
三人
(
みたり
)
連
(
づ
)
れ
015
月
(
つき
)
雪
(
ゆき
)
花
(
はな
)
の
照彦
(
てるひこ
)
は
016
主従
(
しうじう
)
都
(
みやこ
)
を
竜世姫
(
たつよひめ
)
017
いよいよ
此処
(
ここ
)
に
月照彦
(
つきてるひこ
)
の
018
神
(
かみ
)
の
御魂
(
みたま
)
の
鎮
(
しづ
)
まれる
019
珍
(
うづ
)
の
都
(
みやこ
)
の
主宰神
(
つかさがみ
)
020
桃上彦
(
ももがみひこ
)
の
掌
(
つかさど
)
る
021
珍
(
うづ
)
の
館
(
やかた
)
に
着
(
つ
)
きにけり
022
五月
(
さつき
)
の
空
(
そら
)
の
木下闇
(
こしたやみ
)
023
五日
(
いつか
)
は
晴
(
は
)
れむ
常磐木
(
ときはぎ
)
の
024
五月
(
いつつき
)
五日
(
いつか
)
の
今日
(
けふ
)
の
宵
(
よひ
)
025
父子
(
おやこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
の
廻
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
ひ
026
くるくる
廻
(
まは
)
る
盃
(
さかづき
)
の
027
つき
の
顔
(
かんばせ
)
五月姫
(
さつきひめ
)
028
松竹梅
(
まつたけうめ
)
の
千代
(
ちよ
)
八千代
(
やちよ
)
029
栄
(
さかえ
)
の
基
(
もと
)
となり
響
(
ひび
)
く
030
宴会
(
うたげ
)
の
声
(
こゑ
)
は
此処
(
ここ
)
彼処
(
かしこ
)
031
珍
(
うづ
)
の
都
(
みやこ
)
も
国原
(
くにはら
)
も
032
揺
(
ゆる
)
ぐばかりの
賑
(
にぎ
)
はしさ。
033
正鹿
(
まさか
)
山津見
(
やまづみの
)
神
(
かみ
)
は
五月姫
(
さつきひめ
)
との
結婚
(
けつこん
)
の
式
(
しき
)
ををはり、
034
淤縢山津見
(
おどやまづみ
)
、
035
駒山彦
(
こまやまひこ
)
、
036
珍山彦
(
うづやまひこ
)
三柱
(
みはしら
)
とともに、
037
宴会
(
うたげ
)
の
最中
(
さいちう
)
、
038
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
心
(
こころ
)
を
痛
(
いた
)
めし
故郷
(
ふるさと
)
の、
039
松
(
まつ
)
、
040
竹
(
たけ
)
、
041
梅
(
うめ
)
の
最愛
(
さいあい
)
の
娘子
(
むすめご
)
の
訪
(
たづ
)
ね
来
(
きた
)
りし
事
(
こと
)
を
聞
(
き
)
き、
042
歓喜
(
くわんき
)
の
涙
(
なみだ
)
に
咽
(
むせ
)
ぶ
折
(
をり
)
しも、
043
国彦
(
くにひこ
)
の
案内
(
あんない
)
につれて
一行
(
いつかう
)
は
此
(
この
)
場
(
ば
)
に
現
(
あら
)
はれぬ。
044
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
娘
(
むすめ
)
は
嬉
(
うれ
)
しさに
胸
(
むね
)
逼
(
せま
)
り、
045
父
(
ちち
)
の
顔
(
かほ
)
を
見
(
み
)
るより
早
(
はや
)
く
三
(
さん
)
人
(
にん
)
一度
(
いちど
)
に
首
(
かうべ
)
を
垂
(
た
)
れ、
046
傍
(
かたはら
)
に
人
(
ひと
)
なくば
飛
(
と
)
びつき
抱
(
いだ
)
きつき
互
(
たが
)
ひに
泣
(
な
)
かむものと、
047
思
(
おも
)
ひは
同
(
おな
)
じ
親心
(
おやごころ
)
、
048
桃上彦
(
ももがみひこ
)
も
暫
(
しば
)
し
喜
(
よろこ
)
びの
涙
(
なみだ
)
に
咽
(
むせ
)
びて、
049
唯
(
ただ
)
一言
(
ひとこと
)
の
言葉
(
ことば
)
さへも
出
(
だ
)
し
得
(
え
)
ず
今
(
いま
)
まで
賑
(
にぎ
)
はひし
宴会
(
うたげ
)
の
席
(
せき
)
も、
050
何
(
なん
)
となく
五月
(
さつき
)
の
雨
(
あめ
)
の
湿
(
しめ
)
り
気味
(
ぎみ
)
とはなりぬ。
051
珍山彦
(
うづやまひこ
)
は、
052
珍山彦
『ヤア、
053
これはこれは、
054
目出度
(
めでた
)
い
事
(
こと
)
が
重
(
かさ
)
なれば
重
(
かさ
)
なるものだ。
055
今日
(
けふ
)
は
五月
(
ごぐわつ
)
五日
(
いつか
)
、
056
菖蒲
(
あやめ
)
の
節句
(
せつく
)
だ。
057
黒白
(
あやめ
)
も
分
(
わ
)
かぬ
暗
(
やみ
)
の
世
(
よ
)
を、
058
あかして
通
(
とほ
)
る
宣伝使
(
せんでんし
)
の、
059
天女
(
てんによ
)
にも
擬
(
まが
)
ふ
五月姫
(
さつきひめ
)
、
060
三月
(
さんぐわつ
)
三日
(
みつか
)
の
桃
(
もも
)
の
花
(
はな
)
にも
比
(
くら
)
ぶべき
桃上彦
(
ももがみひこ
)
の
命
(
みこと
)
と、
061
偕老
(
かいらう
)
同穴
(
どうけつ
)
の
契
(
ちぎり
)
を
結
(
むす
)
びし
矢先
(
やさき
)
、
062
瑞霊
(
みづのみたま
)
の
三人
(
みたり
)
連
(
づれ
)
、
063
松
(
まつ
)
のミロクの
代
(
よ
)
を
祝
(
いは
)
ふ
御
(
おん
)
娘子
(
むすめご
)
の
松代姫
(
まつよひめ
)
様
(
さま
)
、
064
直
(
すぐ
)
な
心
(
こころ
)
の
竹野姫
(
たけのひめ
)
様
(
さま
)
、
065
三五教
(
あななひけう
)
の
教
(
をしへ
)
も
六合
(
りくがふ
)
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
、
066
綻
(
ほころ
)
びかけし
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
様
(
さま
)
の
親子
(
おやこ
)
の
対面
(
たいめん
)
、
067
何
(
なん
)
と
目出度
(
めでた
)
い
事
(
こと
)
であらうか。
068
それにまだまだ
目出度
(
めでた
)
きは
月照彦
(
つきてるひこ
)
の
神
(
かみ
)
の
名
(
な
)
を
負
(
お
)
ふ
照彦
(
てるひこ
)
さまの
御
(
お
)
供
(
とも
)
とは、
069
何
(
なん
)
とした
不思議
(
ふしぎ
)
な
配合
(
はいがふ
)
だらう。
070
あゝこれで
鶯宿梅
(
あうしゆくばい
)
の
梅
(
うめ
)
の
喜
(
よろこ
)
び、
071
桃林
(
たうりん
)
の
花
(
はな
)
曇
(
ぐも
)
り、
072
五月
(
さつき
)
の
暗
(
やみ
)
もさつぱり
晴
(
は
)
れて、
073
月日
(
つきひ
)
は
御空
(
みそら
)
に
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
るミロクの
神代
(
かみよ
)
が
近
(
ちか
)
づくであらう。
074
三五
(
さんご
)
の
月
(
つき
)
の
輝
(
かがや
)
いたその
夜
(
よさ
)
に
初
(
はじ
)
めて
会
(
あ
)
うた
五月姫
(
さつきひめ
)
、
075
父
(
ちち
)
の
名
(
な
)
は
闇山
(
くらやま
)
津見
(
づみ
)
でも、
076
もうかうなつた
以上
(
いじやう
)
は
照山
(
てるやま
)
津見
(
づみ
)
だ。
077
皆
(
みな
)
さま、
078
今日
(
こんにち
)
の
此
(
こ
)
の
御
(
ご
)
慶事
(
けいじ
)
を
祝
(
いは
)
ふために、
079
親子
(
おやこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
の
睦
(
むつ
)
びあうた
目出度
(
めでた
)
さを
歌
(
うた
)
ひませうか』
080
淤縢山津見
(
おどやまづみ
)
は、
081
淤縢山津見
『それは
実
(
じつ
)
に
結構
(
けつこう
)
で
御座
(
ござ
)
います。
082
どうか
発起人
(
ほつきにん
)
の
貴方
(
あなた
)
から
歌
(
うた
)
つて
下
(
くだ
)
さいませ』
083
と
願
(
ねが
)
ふにぞ、
084
珍山彦
(
うづやまひこ
)
は、
085
珍山彦
『
然
(
しか
)
らば
私
(
わたくし
)
より
露払
(
つゆはら
)
ひを
致
(
いた
)
しませうか』
086
と、
087
今
(
いま
)
までの
怪
(
あや
)
しき
疳声
(
かんごゑ
)
に
似
(
に
)
ず、
088
余韻
(
よゐん
)
嫋々
(
でうでう
)
たる
麗
(
うるは
)
しき
声音
(
せいおん
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げて
歌
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
めたり。
089
珍山彦
『
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
る
照
(
て
)
る
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つ
090
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
は
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
つ
091
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
が
現
(
あら
)
はれて
092
三月
(
みつき
)
三日
(
みつか
)
の
桃
(
もも
)
の
花
(
はな
)
093
花
(
はな
)
は
紅
(
くれなゐ
)
葉
(
は
)
は
緑
(
みどり
)
094
緑
(
みどり
)
滴
(
したた
)
る
松山
(
まつやま
)
の
095
青葉
(
あをば
)
に
来啼
(
きな
)
く
時鳥
(
ほととぎす
)
096
八千八
(
はつせんや
)
声
(
こゑ
)
の
叫
(
さけ
)
び
声
(
ごゑ
)
097
晴
(
は
)
れて
嬉
(
うれ
)
しき
五月空
(
さつきぞら
)
098
喜
(
よろこ
)
び
胸
(
むね
)
に
三千年
(
みちとせ
)
の
099
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
春
(
はる
)
に
桃上彦
(
ももがみひこ
)
の
100
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
の
妹
(
いも
)
と
背
(
せ
)
の
101
千代
(
ちよ
)
の
喜
(
よろこ
)
び
垂乳根
(
たらちね
)
の
102
親子
(
おやこ
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
廻
(
めぐ
)
り
会
(
あ
)
ひ
103
五月
(
いつつき
)
五日
(
いつか
)
の
今日
(
けふ
)
の
宵
(
よひ
)
104
遠
(
とほ
)
き
神代
(
かみよ
)
の
昔
(
むかし
)
より
105
夕暮
(
ゆふぐ
)
れ
悪
(
あ
)
しと
忌
(
い
)
みし
世
(
よ
)
も
106
かはりて
今
(
いま
)
は
夕暮
(
ゆふぐ
)
れの
107
天地
(
てんち
)
に
満
(
み
)
つる
喜
(
よろこ
)
びは
108
またと
ありな
の
滝
(
たき
)
の
上
(
うへ
)
109
鏡
(
かがみ
)
の
池
(
いけ
)
の
限
(
かぎ
)
りなく
110
清水
(
しみづ
)
湧
(
わ
)
き
出
(
づ
)
る
如
(
ごと
)
くなり
111
神代
(
かみよ
)
を
祝
(
ことほ
)
ぐ
松代姫
(
まつよひめ
)
112
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
の
113
貴
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
のすくすくと
114
生
(
お
)
ひ
立
(
た
)
ち
早
(
はや
)
き
竹野姫
(
たけのひめ
)
115
貴
(
うづ
)
の
都
(
みやこ
)
を
後
(
あと
)
にして
116
珍
(
うづ
)
の
都
(
みやこ
)
に
月照
(
つきてる
)
の
117
空
(
そら
)
高砂
(
たかさご
)
の
珍
(
うづ
)
の
国
(
くに
)
118
珍山彦
(
うづやまひこ
)
の
木
(
こ
)
の
花
(
はな
)
は
119
弥
(
いや
)
高々
(
たかだか
)
と
高照姫
(
たかてるひめ
)
の
120
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
に
通
(
かよ
)
ふなり
121
大蛇
(
をろち
)
の
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
せられて
122
ここに
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
神人
(
しんじん
)
は
123
主従
(
しうじう
)
親子
(
おやこ
)
の
顔
(
かほ
)
合
(
あは
)
せ
124
心
(
こころ
)
合
(
あは
)
せて
何時
(
いつ
)
までも
125
厳霊
(
いづのみたま
)
を
経
(
たて
)
となし
126
瑞霊
(
みづのみたま
)
を
緯
(
ぬき
)
となし
127
三五
(
さんご
)
の
月
(
つき
)
の
御教
(
みをしへ
)
を
128
天地
(
あめつち
)
四方
(
よも
)
に
輝
(
かがや
)
かせ
129
天地
(
あめつち
)
四方
(
よも
)
に
輝
(
かがや
)
かせ』
130
と
歌
(
うた
)
ひ
終
(
をは
)
れば、
131
淤縢山
(
おどやま
)
津見
(
づみの
)
神
(
かみ
)
は、
132
またもや
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
いて
祝歌
(
しゆくか
)
を
歌
(
うた
)
ふ。
133
淤縢山津見
『
三月
(
みつき
)
三日
(
みつか
)
の
桃
(
もも
)
の
花
(
はな
)
134
三千
(
さんぜん
)
年
(
ねん
)
の
昔
(
むかし
)
より
135
培
(
つちか
)
ひ
育
(
そだ
)
てし
園
(
その
)
の
桃
(
もも
)
136
君
(
きみ
)
に
捧
(
ささ
)
ぐる
桃実
(
もものみ
)
の
137
心
(
こころ
)
も
春
(
はる
)
のこの
宴会
(
うたげ
)
138
五月
(
いつつき
)
五日
(
いつか
)
の
花菖蒲
(
はなあやめ
)
139
香
(
かを
)
り
床
(
ゆか
)
しき
五月姫
(
さつきひめ
)
140
御空
(
みそら
)
も
晴
(
は
)
れて
高砂
(
たかさご
)
の
141
尾
(
を
)
の
上
(
へ
)
の
松
(
まつ
)
の
下蔭
(
したかげ
)
に
142
尉
(
じやう
)
と
姥
(
うば
)
との
末長
(
すゑなが
)
く
143
清
(
きよ
)
く
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
渡
(
わた
)
りませ
144
頭
(
かしら
)
は
深雪
(
みゆき
)
の
友白髪
(
ともしらが
)
145
松
(
まつ
)
、
竹
(
たけ
)
、
梅
(
うめ
)
の
愛娘
(
まなむすめ
)
146
世
(
よ
)
は
烏羽玉
(
うばたま
)
の
暗
(
くら
)
くとも
147
月日
(
つきひ
)
は
空
(
そら
)
に
照彦
(
てるひこ
)
の
148
光
(
ひかり
)
眩
(
まば
)
ゆき
佳人
(
かじん
)
と
佳人
(
かじん
)
149
鶴
(
つる
)
は
千歳
(
ちとせ
)
と
舞
(
ま
)
ひ
納
(
をさ
)
め
150
亀
(
かめ
)
は
万代
(
よろづよ
)
舞
(
ま
)
ひ
歌
(
うた
)
ふ
151
秋津
(
あきつ
)
島根
(
しまね
)
の
珍
(
うづ
)
の
国
(
くに
)
152
五男
(
ごなん
)
三女
(
さんぢよ
)
と
五月姫
(
さつきひめ
)
153
千代
(
ちよ
)
に
治
(
をさ
)
まる
国彦
(
くにひこ
)
の
154
栄
(
さかえ
)
をまつぞ
目出度
(
めでた
)
けれ
155
栄
(
さかえ
)
をまつぞ
目出度
(
めでた
)
けれ』
156
珍山彦
(
うづやまひこ
)
は、
157
珍山彦
『ヤア
目出度
(
めでた
)
い
目出度
(
めでた
)
い、
158
コレコレ
五月姫
(
さつきひめ
)
さま、
159
貴女
(
あなた
)
は
此家
(
ここ
)
のこれからは
立派
(
りつぱ
)
な
奥様
(
おくさま
)
、
160
今
(
いま
)
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
御
(
お
)
娘子
(
むすめご
)
は
貴女
(
あなた
)
の
真
(
まこと
)
の
御
(
おん
)
子
(
こ
)
ぢや、
161
腹
(
はら
)
も
痛
(
いた
)
めずに、
162
こんな
立派
(
りつぱ
)
な
月
(
つき
)
とも
雪
(
ゆき
)
とも
花
(
はな
)
とも
知
(
し
)
れぬ
天女神
(
てんによしん
)
を
子
(
こ
)
に
持
(
も
)
つて、
163
さぞ
嬉
(
うれ
)
しからう。
164
縁
(
えん
)
と
云
(
い
)
ふものは
不思議
(
ふしぎ
)
なもので、
165
佳人
(
かじん
)
が
醜夫
(
しうふ
)
に
娶
(
めと
)
られたり、
166
愚人
(
ぐじん
)
が
美女
(
びぢよ
)
と
結婚
(
けつこん
)
するのは
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
配合
(
はいがふ
)
だ。
167
然
(
しか
)
るに
貴女
(
あなた
)
は
正鹿
(
まさか
)
山津見
(
やまづみの
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
のやうな
智仁勇
(
ちじんゆう
)
兼備
(
けんび
)
、
168
何
(
なに
)
一
(
ひと
)
つ
穴
(
あな
)
のない、
169
あななひ
教
(
けう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
を
夫
(
をつと
)
に
持
(
も
)
ち、
170
佳人
(
かじん
)
と
美女
(
びぢよ
)
の
鴛鴦
(
をし
)
の
契
(
ちぎり
)
の
夢
(
ゆめ
)
暖
(
あたた
)
かく、
171
夫婦
(
ふうふ
)
親子
(
おやこ
)
が
花
(
はな
)
の
如
(
ごと
)
く
月
(
つき
)
の
如
(
ごと
)
く
雪
(
ゆき
)
の
如
(
ごと
)
く、
172
清
(
きよ
)
き
生活
(
せいくわつ
)
を
送
(
おく
)
らるると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は、
173
またと
世界
(
せかい
)
にこれに
越
(
こ
)
した
幸福
(
かうふく
)
はあるまい。
174
恋
(
こひ
)
には
正邪
(
せいじや
)
美醜
(
びしう
)
賢愚
(
けんぐ
)
の
隔
(
へだ
)
てがないと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
だが、
175
貴女
(
あなた
)
の
恋
(
こひ
)
は
完全
(
くわんぜん
)
ですよ。
176
桃
(
もも
)
と
菖蒲
(
あやめ
)
の
花
(
はな
)
も
実
(
み
)
もある
千代
(
ちよ
)
の
喜
(
よろこ
)
び、
177
幾千代
(
いくちよ
)
までもと
契
(
ちぎ
)
る
言葉
(
ことば
)
も
口籠
(
くちごも
)
る。
178
鴛鴦
(
をし
)
の
衾
(
ふすま
)
の
新枕
(
にひまくら
)
、
179
実
(
じつ
)
に
目出度
(
めでた
)
い、
180
お
目出度
(
めでた
)
い』
181
五月姫
(
さつきひめ
)
は、
182
五月姫
『
有難
(
ありがた
)
う
御座
(
ござ
)
います』
183
と
唯
(
ただ
)
一言
(
ひとこと
)
、
184
顔
(
かほ
)
赭
(
あか
)
らめて
稍
(
やや
)
俯
(
うつむ
)
いて
居
(
ゐ
)
る。
185
珍山彦
(
うづやまひこ
)
は、
186
珍山彦
『もしもし
五月姫
(
さつきひめ
)
さま、
187
貴女
(
あなた
)
は
今晩
(
こんばん
)
の
花
(
はな
)
だ。
188
一
(
ひと
)
つ
華
(
はな
)
やかに
歌
(
うた
)
つて
貰
(
もら
)
ひませうか』
189
五月姫
(
さつきひめ
)
は
耻
(
はづ
)
かしげに
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
190
長袖
(
ちやうしう
)
淑
(
しと
)
やかに
歌
(
うた
)
ひ
舞
(
ま
)
ひ
始
(
はじ
)
めたり。
191
(
大正一一・二・一三
旧一・一七
加藤明子
録)
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