霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三五章 秋(あき)の月(つき)〔四二八〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第9巻 霊主体従 申の巻 篇:第5篇 百花爛漫 よみ(新仮名遣い):ひゃっからんまん
章:第35章 秋の月 よみ(新仮名遣い):あきのつき 通し章番号:428
口述日:1922(大正11)年02月17日(旧01月21日) 口述場所: 筆録者:外山豊二 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年7月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:
館では、竹野姫が宣伝使の心構えと意気を歌に歌い上げていた。それに対して、秋月姫は宣伝使の功績をたたえる歌を歌っていた。
春山彦は館に到着した。そして村人たちを下がらせると、照彦を丁重に奥に迎え入れた。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2020-06-23 23:48:56 文字数:1769 OBC :rm0935
愛善世界社版:270頁 八幡書店版:第2輯 371頁 修補版: 校定版:281頁 普及版:114頁 初版: ページ備考:
001緑紅(みどりくれなゐ)こきまぜて
002錦(にしき)の機(はた)を織(お)りなせる
003秋(あき)の野山(のやま)の小夜姫(さよひめ)の
004心(こころ)も赤(あか)き紅葉(もみぢば)を
005冷(つめ)たき冬(ふゆ)の木枯(こがらし)に
006朽(くち)も果(は)てよとたたかるる
007淋(さび)しきこの場(ば)の光景(くわうけい)に
008花(はな)を添(そ)へむと立上(たちあが)り
009紅葉(もみぢ)の如(ごと)き手(て)を拍(う)つて
010歌(うた)ふも床(ゆか)し竹野姫(たけのひめ)
011心(こころ)の奥(おく)ぞ憫(あは)れなる。
012竹野姫『朝日(あさひ)は照(て)るとも曇(くも)るとも
013雨(あめ)は降(ふ)るとも晴(は)るるとも
014雪(ゆき)は積(つ)むとも消(き)ゆるとも
015誠(まこと)の神(かみ)の護(まも)ります
016教(をしへ)にならふ人(ひと)の身(み)は
017地震(ぢしん)雷(かみなり)火(ひ)の車(くるま)
018百(もも)の災害(わざはひ)千万(ちよろづ)の
019曲津(まがつ)の猛(たけ)び襲(おそ)ふとも
020如何(いか)で怖(おそ)れむ神(かみ)の道(みち)
021鷹取別(たかとりわけ)は何者(なにもの)ぞ
022常世(とこよ)神王(しんわう)何者(なにもの)ぞ
023彼(かれ)は人(ひと)の子(こ)罪(つみ)の御子(みこ)
024われは神(かみ)の子(こ)神(かみ)の御子(みこ)
025神(かみ)に随(したが)ふ神(かみ)の子(こ)の
026如何(いか)で怖(おそ)るることあらむ
027春山彦(はるやまひこ)や夏姫(なつひめ)の
028厚(あつ)き心(こころ)は千早(ちはや)振(ふ)る
029尊(たふと)き神(かみ)の御心(みこころ)に
030叶(かな)ひまつりて遠近(をちこち)の
031尾(を)の上(へ)に猛(たけ)る曲津(まがつ)神(かみ)
032醜女(しこめ)探女(さぐめ)も言向(ことむ)けて
033神(かみ)の御前(みまへ)にかへり言(ごと)
034申(まを)し給(たま)ふは目(ま)のあたり
035三五教(あななひけう)の宣伝使(せんでんし)
036間(はざま)の森(もり)に現(あら)はれて
037声(こゑ)も涼(すず)しく宣伝歌(せんでんか)
038歌(うた)ひ来(きた)るは何人(なにびと)ぞ
039嬉(うれ)しき便(たよ)りを松竹(まつたけ)や
040梅ケ香姫(うめがかひめ)の香(かん)ばしく
041開(ひら)かせ給(たま)へ神(かみ)のいづ
042生血(いきち)をしぼる鬼神(おにがみ)の
043醜(しこ)の叫(さけ)びも何(なん)のその
044信仰(しんかう)強(つよ)きわれわれに
045刃向(はむか)ふ刃(やいば)はあらざらめ
046鬼(おに)をもひしぐ鬼武彦(おにたけひこ)
047旭(あさひ)、高倉(たかくら)今(いま)何処(いづこ)
048月日(つきひ)の白狐(びやくこ)現(あら)はれて
049今(いま)の悩(なや)みを救(すく)へかし
050春山彦(はるやまひこ)にふりかかる
051その災厄(わざはひ)を払(はら)へかし
052三五教(あななひけう)の宣伝使(せんでんし)
053松竹梅(まつたけうめ)と三(み)つ栗(ぐり)の
054中(なか)の娘(むすめ)と生(うま)れたる
055竹野(たけの)の姫(ひめ)が祈事(ねぎごと)を
056御空(みそら)も高(たか)く聞(きこ)し召(め)せ
057千尋(ちひろ)の海(うみ)の底(そこ)にます
058乙米姫(おとよねひめ)も聞(きこ)すらむ
059アタルの港(みなと)を船出(ふなで)して
060荒浪(あらなみ)たける海原(うなばら)を
061漂(ただよ)ひ来(きた)りし竹野姫(たけのひめ)
062妾(わらは)を救(すく)ひしその如(ごと)く
063今(いま)現(あ)れませる麻柱(あななひ)の
064道(みち)の教(をしへ)の宣伝使(せんでんし)
065救(すく)はせ給(たま)へ平(たひら)けく
066いと安(やす)らけく聞(きこ)し召(め)せ
067神(かみ)は妾(わらは)と倶(とも)にます
068われは尊(たふと)き宣伝使(せんでんし)
069神(かみ)の身魂(みたま)ぞ守(まも)ります
070守(まも)り給(たま)へや天津(あまつ)神(かみ)
071恵(めぐ)み給(たま)へや国津(くにつ)神(かみ)
072救(すく)はせ給(たま)へ黄泉(よもつ)神(かみ)
073常世(とこよ)の国(くに)に塞(ふさ)がれる
074雲(くも)を払(はら)へよ科戸彦(しなどひこ)
075心(こころ)澄(す)みきる秋月姫(あきづきひめ)の
076貴(うづ)の命(みこと)や深雪姫(みゆきひめ)
077太(ふと)き功(いさを)も橘姫(たちばなひめ)の
078妹(いも)の命(みこと)や駒山彦(こまやまひこ)の
079神(かみ)の命(みこと)の宣伝使(せんでんし)
080祈(いの)れよ祈(いの)れ神(かみ)の前(まへ)
081祈(いの)れよ祈(いの)れ神(かみ)の前(まへ)』
082と歌(うた)ひ舞(ま)ふしをらしさ。
083滴(したた)る眦(まなじり)月(つき)の眉(まゆ)
084膚(はだへ)も白(しろ)く軟(やは)らかく
085身(み)のたけさへも長月(ながつき)の
086三五(さんご)の月(つき)に擬(まが)ふなる
087秋月姫(あきづきひめ)は立(た)ち上(あが)り
088涼(すず)しき声(こゑ)は秋(あき)の野(の)の
089草野(くさの)にすだく鈴虫(すずむし)か
090父(ちち)の帰(かへ)りを松虫(まつむし)の
091声(こゑ)も目出度(めでた)く歌(うた)ひ舞(ま)ふ。
092秋月姫『恵(めぐ)みも深(ふか)き垂乳根(たらちね)の
093父(ちち)と母(はは)とに育(はぐ)くまれ
094春(はる)待(ま)ちかねし鶯(うぐひす)の
095ホーホケキヨーの片言(かたこと)も
096漸(やうや)くなれて姉妹(おとどい)は
097恵(めぐ)みも厚(あつ)き夏姫(なつひめ)の
098いと懐(なつ)かしき母(はは)のそば
099父(ちち)の命(みこと)の御恵(みめぐ)みは
100山(やま)より高(たか)く澄(す)み渡(わた)る
101御空(みそら)を照(て)らす秋月(あきづき)の
102わが身(み)を守(まも)るありがたさ
103月(つき)雪(ゆき)花(はな)と謳(うた)はれて
104間(はざま)の国(くに)に名(な)も高(たか)く
105誉(ほま)れ輝(かがや)く春山彦(はるやまひこ)の
106神(かみ)の命(みこと)の治(しら)す世(よ)は
107常世(とこよ)の春(はる)の永久(とこしへ)に
108尾(を)の上(へ)の松(まつ)の末長(すゑなが)く
109枝(えだ)も栄(さか)ゆる葉(は)も茂(しげ)る
110茂(しげ)れる松(まつ)に丹頂(たんちやう)の
111鶴(つる)も巣(す)ぐへよ聖(ひじり)の世(よ)
112四方(よも)の民草(たみぐさ)睦(むつ)び合(あ)ふ
113時(とき)こそあれや荒(すさ)び来(く)る
114八十(やそ)の曲津(まがつ)に誘(さそ)はれて
115神(かみ)の教(をしへ)を破(やぶ)らむと
116鷹取別(たかとりわけ)の醜神(しこがみ)は
117あな恨(うら)めしきウラル教(けう)
118曲(まが)の教(をしへ)を楯(たて)として
119世人(よびと)の心(こころ)曇(くも)らせつ
120天(あま)の鳥船(とりふね)舞(ま)ひ狂(くる)ひ
121地(つち)に曲津見(まがつみ)吼(ほ)え猛(たけ)り
122百千万(ももちよろづ)の禍(わざはひ)も
123一度(いちど)に起(おこ)る黄泉国(よもつくに)
124醜(しこ)の軍(いくさ)を言向(ことむ)けて
125聖(きよ)き神世(かみよ)に立直(たてなほ)し
126百(もも)の民草(たみくさ)救(たす)けむと
127木(こ)の花姫(はなひめ)の現(あ)れまして
128人(ひと)の言葉(ことば)を刈菰(かりごも)の
129乱(みだ)れたる世(よ)を固(かた)めむと
130心(こころ)配(くば)らせ給(たま)ひつつ
131四方(よも)に間配(まくば)る神使(かむつか)ひ
132遠(とほ)き近(ちか)きの八洲国(やしまぐに)
133こしの国(くに)まで出(い)でまして
134松竹梅(まつたけうめ)の賢女(さかしめ)や
135月(つき)雪(ゆき)花(はな)のくはし女(め)を
136引(ひ)き寄(よ)せ給(たま)ひ神国(かみくに)の
137礎(いしずゑ)固(かた)く搗(つ)き給(たま)ふ
138その功績(いさをし)ぞ尊(たふと)けれ
139その功績(いさをし)ぞ畏(かしこ)けれ』
140と秋月姫(あきづきひめ)は声(こゑ)も涼(すず)しく神明(しんめい)の高徳(かうとく)を陳(の)べ、141宣伝使(せんでんし)の労苦(らうく)を謝(しや)したり。
142 忽(たちま)ち門前(もんぜん)に聞(きこ)ゆる馬(うま)の嘶(いなな)き、143蹄(ひづめ)の音(おと)、144数多(あまた)の人声(ひとごゑ)。145夏姫(なつひめ)は立(た)ち上(あが)り門(もん)を開(ひら)く折(をり)しも、146春山彦(はるやまひこ)は、147一人(ひとり)の宣伝使(せんでんし)と共(とも)に馬(うま)に跨(またが)り、148悠々(いういう)と入(い)り来(き)たる。149春山彦(はるやまひこ)は馬上(ばじやう)より、
150春山彦『村人(むらびと)共(ども)、151御(ご)苦労(くらう)千万(せんばん)、152最早(もはや)かくなる上(うへ)は大丈夫(だいぢやうぶ)、153一(いち)時(じ)も早(はや)く中依別(なかよりわけ)の関所(せきしよ)に報(し)らせ、154駕籠(かご)を持(も)ち来(きた)れ。155われはこの宣伝使(せんでんし)に就(つい)て、156少(すこ)しく取調(とりしら)ぶる仔細(しさい)あれば、157明日(あす)の夕方(ゆふがた)復(ふたた)び迎(むか)ひに来(きた)れ』
158と大音声(だいおんじやう)に呼(よば)はれば、159数多(あまた)の村人(むらびと)は、
160村人『オー』
161と答(こた)へて、162潮(うしほ)の退(ひ)く如(ごと)く門前(もんぜん)を立去(たちさ)りにける。163春山彦(はるやまひこ)はヒラリと飛(と)び下(お)り声低(こゑびく)に、
164春山彦『照彦(てるひこ)の宣伝使(せんでんし)様(さま)、165見苦(みぐる)しき荒屋(あばらや)、166ゆるゆる御(ご)休息(きうそく)下(くだ)さいませ。167貴方(あなた)にお目(め)にかけたきものが沢山(たくさん)ござれば』
168と聞(き)く間(ま)もあらず照彦(てるひこ)はヒラリと飛(と)び下(お)り、169夫婦(ふうふ)の案内(あんない)につれて一同(いちどう)の前(まへ)に、170悠々(いういう)として現(あら)はれにける。
171(大正一一・二・一七 旧一・二一 外山豊二録)
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