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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第9巻(申の巻)
序歌
凡例
総説歌
第1篇 長途の旅
第1章 都落
第2章 エデンの渡
第3章 三笠丸
第4章 大足彦
第5章 海上の神姿
第6章 刹那信心
第7章 地獄の沙汰
第2篇 一陽来復
第8章 再生の思
第9章 鴛鴦の衾
第10章 言葉の車
第11章 蓬莱山
第3篇 天涯万里
第12章 鹿島立
第13章 訣別の歌
第14章 闇の谷底
第15章 団子理屈
第16章 蛸釣られ
第17章 甦生
第4篇 千山万水
第18章 初陣
第19章 悔悟の涙
第20章 心の鏡
第21章 志芸山祇
第22章 晩夏の風
第23章 高照山
第24章 玉川の滝
第25章 窟の宿替
第26章 巴の舞
第5篇 百花爛漫
第27章 月光照梅
第28章 窟の邂逅
第29章 九人娘
第30章 救の神
第31章 七人の女
第32章 一絃琴
第33章 栗毛の駒
第34章 森林の囁
第35章 秋の月
第36章 偽神憑
第37章 凱歌
附録 第三回高熊山参拝紀行歌(二)
余白歌
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(B)
(N)
一絃琴 >>>
第三一章
七人
(
しちにん
)
の
女
(
をんな
)
〔四二四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第9巻 霊主体従 申の巻
篇:
第5篇 百花爛漫
よみ(新仮名遣い):
ひゃっからんまん
章:
第31章 七人の女
よみ(新仮名遣い):
しちにんのおんな
通し章番号:
424
口述日:
1922(大正11)年02月17日(旧01月21日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年7月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
鬼武彦は、日の出神の命により、八岐大蛇に憑依された大自在天大国彦(常世神王)の動静をさぐるべく、常世神王の臣下・鷹取別の部下となって潜入し、今では常世神王からも信頼を受けるに至った経緯を一同に語った。
語り終えると、鬼武彦の竹山彦は、いずこともなく姿を消してしまった。一同はこの不思議に茫然としていたが、三五教の神のご守護を知らされて感謝に堪えず、宣伝歌を歌って神徳をたたえた。また、松代姫は春山彦夫婦への感謝と神への感謝の歌を歌った。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-06-23 23:34:05
OBC :
rm0931
愛善世界社版:
241頁
八幡書店版:
第2輯 361頁
修補版:
校定版:
251頁
普及版:
103頁
初版:
ページ備考:
001
海
(
うみ
)
の
内外
(
うちと
)
の
分
(
わか
)
ちなく
002
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
は
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
る
003
常世
(
とこよ
)
の
浪
(
なみ
)
を
隔
(
へだ
)
てたる
004
北
(
きた
)
と
南
(
みなみ
)
の
大陸
(
たいりく
)
の
005
荒
(
あら
)
ぶる
浪
(
なみ
)
も
高砂
(
たかさご
)
や
006
間
(
はざま
)
の
国
(
くに
)
の
神
(
かみ
)
の
森
(
もり
)
007
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
き
匂
(
にほ
)
ふ
春山
(
はるやま
)
の
008
郷
(
さと
)
の
司
(
つかさ
)
の
春山彦
(
はるやまひこ
)
009
心
(
こころ
)
の
花
(
はな
)
も
麗
(
うるは
)
しく
010
梅
(
うめ
)
か
桜
(
さくら
)
か
桃
(
もも
)
の
花
(
はな
)
011
野山
(
のやま
)
も
笑
(
わら
)
ふ
春姫
(
はるひめ
)
の
012
あやどる
野辺
(
のべ
)
の
若緑
(
わかみどり
)
013
栄
(
さか
)
えさかえて
五月空
(
さつきぞら
)
014
暗
(
やみ
)
も
晴
(
は
)
れ
行
(
ゆ
)
く
夏姫
(
なつひめ
)
の
015
心
(
こころ
)
の
空
(
そら
)
に
照
(
て
)
る
月
(
つき
)
は
016
光
(
ひかり
)
眩
(
まばゆ
)
く
澄
(
す
)
み
渡
(
わた
)
り
017
秋月姫
(
あきづきひめ
)
の
真心
(
まごころ
)
は
018
紅葉
(
もみぢ
)
の
錦
(
にしき
)
織
(
お
)
る
如
(
ごと
)
く
019
東
(
ひがし
)
の
海
(
うみ
)
を
分
(
わ
)
け
昇
(
のぼ
)
る
020
月
(
つき
)
の
姿
(
すがた
)
も
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
021
空
(
そら
)
つく
山
(
やま
)
の
頂
(
いただき
)
に
022
光
(
ひかり
)
も
深雪
(
みゆき
)
のきらきらと
023
輝
(
かがや
)
きわたる
深雪姫
(
みゆきひめ
)
024
冷酷
(
れいこく
)
無惨
(
むざん
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
025
春
(
はる
)
の
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
き
夏山
(
なつやま
)
の
026
緑
(
みどり
)
滴
(
したた
)
る
夫婦
(
ふうふ
)
が
情
(
なさけ
)
027
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
も
たちばな
や
028
非時
(
ときじく
)
薫
(
かを
)
る
橘姫
(
たちばなひめ
)
029
親子
(
おやこ
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
真心
(
まごころ
)
は
030
いづ
の
身魂
(
みたま
)
の
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
031
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
と
知
(
し
)
られけり
032
ミロクの
御代
(
みよ
)
を
松代姫
(
まつよひめ
)
033
常世
(
とこよ
)
の
空
(
そら
)
を
晴
(
は
)
らさむと
034
春夏秋
(
はるなつあき
)
の
露霜
(
つゆしも
)
を
035
凌
(
しの
)
ぐ
心
(
こころ
)
の
竹笹
(
たけざさ
)
や
036
風
(
かぜ
)
に
揉
(
も
)
まるる
なよ
草
(
ぐさ
)
の
037
撓
(
たわ
)
むばかりの
竹野姫
(
たけのひめ
)
038
霜
(
しも
)
の
剣
(
つるぎ
)
や
雪
(
ゆき
)
の
衣
(
きぬ
)
039
冷
(
つめ
)
たき
風
(
かぜ
)
に
揉
(
も
)
まれつつ
040
心
(
こころ
)
の
色
(
いろ
)
の
永久
(
とこしへ
)
に
041
万
(
よろづ
)
の
花
(
はな
)
に
魁
(
さきが
)
けて
042
咲
(
さき
)
も
匂
(
にほ
)
へる
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
の
043
真心
(
まごころ
)
こそは
香
(
かん
)
ばしき
044
花
(
はな
)
の
蕾
(
つぼみ
)
ぞ
麗
(
うるは
)
しき
045
神
(
かみ
)
の
守
(
まも
)
りの
顕著
(
いちじる
)
く
046
大江山
(
たいかうざん
)
に
現
(
あら
)
はれし
047
鬼武彦
(
おにたけひこ
)
の
御従神
(
みともがみ
)
048
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
も
高倉
(
たかくら
)
や
049
空
(
そら
)
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
る
白狐
(
びやくこ
)
の
旭
(
あさひ
)
050
月日
(
つきひ
)
も
共
(
とも
)
に
変身
(
みかへる
)
の
051
その
働
(
はたら
)
きぞ
健気
(
けなげ
)
なれ。
052
鬼武彦
(
おにたけひこ
)
は
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
053
座敷
(
ざしき
)
の
中央
(
まんなか
)
にどつかと
坐
(
ざ
)
し、
054
鬼武彦
『さしもに
清
(
きよ
)
き
癸
(
みづのと
)
の、
055
亥
(
ゐ
)
の
月
(
つき
)
今日
(
けふ
)
の
十六夜
(
のちのよ
)
の
月
(
つき
)
は
早
(
はや
)
西山
(
せいざん
)
に
傾
(
かたむ
)
きたれば、
056
四更
(
しかう
)
を
告
(
つ
)
ぐる
鶏鳴
(
けいめい
)
に、
057
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
は
陽気
(
やうき
)
立
(
だ
)
ち、
058
光
(
ひかり
)
もつよき
旭狐
(
あさひこ
)
の
空
(
そら
)
高倉
(
たかくら
)
と
昇
(
のぼ
)
るらむ。
059
月日
(
つきひ
)
の
駒
(
こま
)
の
関
(
せき
)
もなく、
060
大江山
(
たいかうざん
)
を
出
(
い
)
でしより、
061
東
(
ひがし
)
や
西
(
にし
)
や
北南
(
きたみなみ
)
、
062
世界
(
せかい
)
隈
(
くま
)
なく
世
(
よ
)
を
照
(
て
)
らす、
063
日出
(
ひのでの
)
神
(
かみ
)
の
御
(
おん
)
指揮
(
さしづ
)
、
064
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
に
渡
(
わた
)
り
来
(
き
)
て、
065
千変
(
せんぺん
)
万化
(
ばんくわ
)
に
身
(
み
)
を
窶
(
やつ
)
し、
066
神
(
かみ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
に
仕
(
つか
)
へたる、
067
吾
(
われ
)
は
卑
(
いや
)
しき
白狐神
(
びやくこがみ
)
、
068
数多
(
あまた
)
の
眷属
(
けんぞく
)
引
(
ひ
)
き
連
(
つ
)
れて、
069
神
(
かみ
)
の
大道
(
おほぢ
)
を
守
(
まも
)
る
折
(
をり
)
、
070
心
(
こころ
)
驕
(
おご
)
れる
鷹取別
(
たかとりわけ
)
の、
071
曲
(
まが
)
の
企
(
たく
)
みを
覆
(
くつが
)
へさむと、
072
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
心
(
こころ
)
を
砕
(
くだ
)
き、
073
旭
(
あさひ
)
、
074
高倉
(
たかくら
)
、
075
月日
(
つきひ
)
と
共
(
とも
)
に、
076
三五教
(
あななひけう
)
を
守護
(
しゆご
)
せし、
077
鬼
(
おに
)
をも
摧
(
ひし
)
ぐ
鬼武彦
(
おにたけひこ
)
が、
078
心
(
こころ
)
を
察
(
さつ
)
したまはれかし。
079
八岐
(
やまた
)
の
大蛇
(
をろち
)
に
呪
(
のろ
)
はれし、
080
大国彦
(
おほくにひこ
)
の
曲業
(
まがわざ
)
は、
081
比類
(
たぐひ
)
まれなる
悪逆
(
あくぎやく
)
無道
(
ぶだう
)
、
082
鷹取別
(
たかとりわけ
)
や
遠山別
(
とほやまわけ
)
、
083
中依別
(
なかよりわけ
)
の
三柱神
(
みはしらがみ
)
は、
084
姫
(
ひめ
)
の
命
(
みこと
)
を
捕
(
とら
)
へむと、
085
四方
(
しはう
)
八方
(
はつぱう
)
に
眼
(
まなこ
)
を
配
(
くば
)
り、
086
醜女
(
しこめ
)
探女
(
さぐめ
)
を
数限
(
かずかぎ
)
りもなく
配
(
くば
)
り
備
(
そな
)
ふるその
危
(
あやふ
)
さ、
087
手段
(
しゆだん
)
をもつて
鷹取別
(
たかとりわけ
)
が
臣下
(
しんか
)
となり、
088
竹山彦
(
たけやまひこ
)
と
佯
(
いつ
)
はつて
甘
(
うま
)
く
執
(
と
)
り
入
(
い
)
り、
089
常世
(
とこよ
)
神王
(
しんわう
)
の
覚
(
おぼえ
)
も
目出度
(
めでた
)
く、
090
今日
(
けふ
)
の
務
(
つとめ
)
を
仰
(
あふ
)
せつけられしは、
091
天
(
てん
)
の
恵
(
めぐみ
)
の
普
(
あまね
)
き
兆
(
しるし
)
、
092
善
(
ぜん
)
を
助
(
たす
)
け
悪
(
あく
)
を
亡
(
ほろぼ
)
す、
093
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
、
094
ハヽア
嬉
(
うれ
)
しやうれしや
勿体
(
もつたい
)
なや。
095
さはさりながら
御
(
ご
)
一同
(
いちどう
)
の
方々
(
かたがた
)
、
096
必
(
かなら
)
ず
共
(
とも
)
に
御
(
ご
)
油断
(
ゆだん
)
あるな、
097
一
(
ひと
)
つ
叶
(
かな
)
へばまた
一
(
ひと
)
つ、
098
欲
(
よく
)
に
限
(
き
)
りなき、
099
体主霊従
(
われよし
)
の
邪神
(
じやしん
)
の
魂胆
(
こんたん
)
、
100
隙行
(
ひまゆ
)
く
駒
(
こま
)
のいつかまた、
101
隙
(
すき
)
を
狙
(
ねら
)
つて、
102
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
月
(
つき
)
雪
(
ゆき
)
花
(
はな
)
の
御
(
おん
)
娘御
(
むすめご
)
を、
103
奪
(
うば
)
ひ
帰
(
かへ
)
るもはかられず、
104
只
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
神直日
(
かむなほひ
)
、
105
大直日
(
おほなほひ
)
の
神
(
かみ
)
の
御恵
(
みめぐ
)
みによつて、
106
降
(
ふ
)
り
来
(
きた
)
る
大難
(
だいなん
)
を、
107
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
神言
(
かみごと
)
にはらひ
退
(
の
)
け、
108
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
な
神
(
かみ
)
に
心
(
こころ
)
を
任
(
まか
)
せたまへ、
109
暁
(
あかつき
)
告
(
つ
)
ぐる
鶏
(
とり
)
の
声
(
こゑ
)
、
110
時
(
とき
)
後
(
おく
)
れては
一大事
(
いちだいじ
)
、
111
吾
(
われ
)
はこれよりこの
場
(
ば
)
を
立去
(
たちさ
)
り、
112
鷹取別
(
たかとりわけ
)
の
館
(
やかた
)
に
参
(
まゐ
)
らむ。
113
いづれもさらば』
114
と
云
(
い
)
ふかと
見
(
み
)
れば
姿
(
すがた
)
は
消
(
き
)
えて、
115
何処
(
いづこ
)
へ
行
(
ゆ
)
きしか
白煙
(
しらけむり
)
、
116
夢幻
(
ゆめまぼろし
)
となりにけり。
117
合点
(
がつてん
)
の
行
(
ゆ
)
かぬこの
場
(
ば
)
の
有様
(
ありさま
)
、
118
春山彦
(
はるやまひこ
)
を
始
(
はじ
)
めとし、
119
花
(
はな
)
にも
擬
(
まが
)
ふ
七
(
しち
)
人
(
にん
)
は、
120
茫然
(
ばうぜん
)
として
暫
(
しば
)
し
言葉
(
ことば
)
もなかりしが、
121
春山彦
(
はるやまひこ
)
は
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
122
天
(
てん
)
を
拝
(
はい
)
し
地
(
ち
)
を
拝
(
はい
)
し、
123
春山彦
『あゝ
有難
(
ありがた
)
や
尊
(
たふと
)
やな、
124
親子
(
おやこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
が
真心
(
まごころ
)
を、
125
神
(
かみ
)
も
照覧
(
せうらん
)
ましませしか』
126
と、
127
涙
(
なみだ
)
と
共
(
とも
)
に
宣伝歌
(
せんでんか
)
、
128
いと
淑
(
しと
)
やかに
歌
(
うた
)
ひ
始
(
はじ
)
むる。
129
七
(
しち
)
人
(
にん
)
の
女
(
をんな
)
も
口
(
くち
)
を
揃
(
そろ
)
へて、
130
一同
『
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
131
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立別
(
たてわけ
)
る
132
この
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
133
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
134
ただ
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
135
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
せ
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
せ
136
世
(
よ
)
の
曲事
(
まがこと
)
は
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
せ
137
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
138
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
139
たとへ
大地
(
だいち
)
は
沈
(
しづ
)
むとも
140
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
141
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ』
142
と
歌
(
うた
)
ひながら
拍手
(
はくしゆ
)
する
声
(
こゑ
)
は
天地
(
てんち
)
も
揺
(
ゆら
)
ぐばかりなり。
143
松代姫
(
まつよひめ
)
は
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
144
松代姫
『
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
とは
睦
(
むつ
)
び
合
(
あ
)
ひ
145
四方
(
よも
)
の
民草
(
たみぐさ
)
神風
(
かみかぜ
)
に
146
靡
(
なび
)
き
伏
(
ふ
)
す
世
(
よ
)
を
松代姫
(
まつよひめ
)
147
ミロクの
神
(
かみ
)
の
現
(
あら
)
はれて
148
親子
(
おやこ
)
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
いつ
御魂
(
みたま
)
149
松竹梅
(
まつたけうめ
)
の
みつ
御魂
(
みたま
)
150
三五
(
さんご
)
の
月
(
つき
)
も
空
(
そら
)
高
(
たか
)
く
151
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
る
麻柱
(
あななひ
)
の
152
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
を
伝
(
つた
)
へむと
153
高砂島
(
たかさごじま
)
を
後
(
あと
)
に
見
(
み
)
て
154
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
の
空
(
そら
)
寒
(
さむ
)
く
155
カルの
都
(
みやこ
)
に
差
(
さ
)
しかかる
156
神
(
かみ
)
の
使
(
つかひ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
157
冷
(
つめ
)
たき
風
(
かぜ
)
に
曝
(
さら
)
されて
158
間
(
はざま
)
の
国
(
くに
)
にさしかかる
159
雨
(
あめ
)
か
涙
(
なみだ
)
か
松
(
まつ
)
の
露
(
つゆ
)
160
露
(
つゆ
)
のこの
身
(
み
)
を
神国
(
かみくに
)
に
161
捧
(
ささ
)
げて
間
(
はざま
)
の
国境
(
くにざかひ
)
162
来
(
きた
)
る
折
(
をり
)
しも
鷹取別
(
たかとりわけ
)
の
163
猛
(
たけ
)
き
力
(
ちから
)
に
小雀
(
こすずめ
)
の
164
かよわき
女
(
をんな
)
の
一人旅
(
ひとりたび
)
165
尾羽
(
をば
)
打
(
うち
)
枯
(
か
)
らす
手弱女
(
たをやめ
)
を
166
捕
(
とら
)
へ
行
(
ゆ
)
かむとする
時
(
とき
)
に
167
空
(
そら
)
を
焦
(
こが
)
して
降
(
くだ
)
り
来
(
く
)
る
168
唐
(
から
)
紅
(
くれなゐ
)
の
火柱
(
ひばしら
)
に
169
打
(
う
)
たれて
逃
(
に
)
ぐる
曲津見
(
まがつみ
)
の
170
消
(
き
)
え
行
(
ゆ
)
く
後
(
あと
)
に
唯
(
ただ
)
一人
(
ひとり
)
171
疲
(
つか
)
れしこの
身
(
み
)
を
横
(
よこ
)
たへて
172
心
(
こころ
)
私
(
ひそ
)
かに
宣伝歌
(
せんでんか
)
173
歌
(
うた
)
ふ
折
(
をり
)
しも
春山彦
(
はるやまひこ
)
の
174
神
(
かみ
)
の
命
(
みこと
)
に
救
(
すく
)
はれて
175
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
の
巌窟
(
いはあな
)
に
176
来
(
きた
)
りて
見
(
み
)
れば
懐
(
なつ
)
かしき
177
竹野
(
たけの
)
の
姫
(
ひめ
)
のすくすくと
178
笑顔
(
ゑがほ
)
に
迎
(
むか
)
へし
嬉
(
うれ
)
しさよ
179
世人
(
よびと
)
の
心
(
こころ
)
冷
(
ひ
)
え
渡
(
わた
)
る
180
中
(
なか
)
にも
目出度
(
めでた
)
き
夏姫
(
なつひめ
)
の
181
日
(
ひ
)
に
夜
(
よ
)
に
厚
(
あつ
)
き
御
(
おん
)
仁慈
(
なさけ
)
182
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
のいや
深
(
ふか
)
く
183
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
はいや
高
(
たか
)
く
184
輝
(
かがや
)
く
月
(
つき
)
雪
(
ゆき
)
花
(
はな
)
の
御子
(
みこ
)
185
春山彦
(
はるやまひこ
)
や
夏姫
(
なつひめ
)
の
186
御恩
(
ごおん
)
は
いつか
忘
(
わす
)
るべき
187
心
(
こころ
)
は
いつか
忘
(
わす
)
るべき
188
嗚呼
(
ああ
)
有難
(
ありがた
)
や
麻柱
(
あななひ
)
の
189
教
(
をしへ
)
を
立
(
た
)
てし
皇神
(
すめかみ
)
の
190
御稜威
(
みいづ
)
は
千代
(
ちよ
)
に
栄
(
さか
)
ゆべし
191
功
(
いさを
)
は
四方
(
よも
)
に
開
(
ひら
)
くべし』
192
と
感謝
(
かんしや
)
の
歌
(
うた
)
を
詠
(
よ
)
みて、
193
元
(
もと
)
の
座
(
ざ
)
に
復
(
ふく
)
しける。
194
屋外
(
をくぐわい
)
には、
195
天空
(
てんくう
)
を
轟
(
とどろ
)
き
渡
(
わた
)
る
天
(
あま
)
の
磐船
(
いはふね
)
、
196
鳥船
(
とりふね
)
の
音
(
おと
)
、
197
天地
(
てんち
)
を
圧
(
あつ
)
し、
198
木枯
(
こがらし
)
の
風
(
かぜ
)
は
唸
(
うな
)
りを
立
(
た
)
てて
雨戸
(
あまど
)
を
叩
(
たた
)
くぞ
淋
(
さび
)
しけれ。
199
(
大正一一・二・一七
旧一・二一
加藤明子
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
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(B)
(N)
一絃琴 >>>
霊界物語
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霊主体従(第1~12巻)
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