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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第9巻(申の巻)
序歌
凡例
総説歌
第1篇 長途の旅
第1章 都落
第2章 エデンの渡
第3章 三笠丸
第4章 大足彦
第5章 海上の神姿
第6章 刹那信心
第7章 地獄の沙汰
第2篇 一陽来復
第8章 再生の思
第9章 鴛鴦の衾
第10章 言葉の車
第11章 蓬莱山
第3篇 天涯万里
第12章 鹿島立
第13章 訣別の歌
第14章 闇の谷底
第15章 団子理屈
第16章 蛸釣られ
第17章 甦生
第4篇 千山万水
第18章 初陣
第19章 悔悟の涙
第20章 心の鏡
第21章 志芸山祇
第22章 晩夏の風
第23章 高照山
第24章 玉川の滝
第25章 窟の宿替
第26章 巴の舞
第5篇 百花爛漫
第27章 月光照梅
第28章 窟の邂逅
第29章 九人娘
第30章 救の神
第31章 七人の女
第32章 一絃琴
第33章 栗毛の駒
第34章 森林の囁
第35章 秋の月
第36章 偽神憑
第37章 凱歌
附録 第三回高熊山参拝紀行歌(二)
余白歌
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第9巻(申の巻)
> 第4篇 千山万水 > 第26章 巴の舞
<<< 窟の宿替
(B)
(N)
月光照梅 >>>
第二六章
巴
(
ともゑ
)
の
舞
(
まひ
)
〔四一九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第9巻 霊主体従 申の巻
篇:
第4篇 千山万水
よみ(新仮名遣い):
せんざんばんすい
章:
第26章 巴の舞
よみ(新仮名遣い):
ともえのまい
通し章番号:
419
口述日:
1922(大正11)年02月16日(旧01月20日)
口述場所:
筆録者:
土井靖都
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年7月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
西の岩窟の大蛇彦の説教は続き、三五教の教えを熊公、鹿公に授けた。熊公と鹿公は岩窟の前で、大蛇彦の神徳をたたえる歌を節面白く歌った。すると、この歌につられて岩窟の中から志芸山津見が現れ、三人は吾を忘れて踊り狂った。
三人は日夜滝に禊をなし、おのおの手分けして三五教の教えを伝えた。熊公は石柝の司、鹿公は根柝の司の活動をなし、黄泉比良坂の神業に参加して大功を立てることになる。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-06-23 23:13:50
OBC :
rm0926
愛善世界社版:
202頁
八幡書店版:
第2輯 347頁
修補版:
校定版:
209頁
普及版:
86頁
初版:
ページ備考:
001
折
(
をり
)
から
高照山
(
たかてるやま
)
より
吹
(
ふ
)
き
下
(
おろ
)
す
嵐
(
あらし
)
の
音
(
おと
)
も、
002
岩戸
(
いはと
)
の
大音響
(
だいおんきやう
)
も、
003
次第
(
しだい
)
々々
(
しだい
)
に
鎮
(
しづ
)
まりて、
004
後
(
あと
)
には
千丈
(
せんぢやう
)
の
琴滝
(
ことだき
)
の
落
(
お
)
つる
音
(
おと
)
、
005
淙々
(
そうそう
)
と
聞
(
きこ
)
ゆるのみ。
006
巌窟
(
いはや
)
の
中
(
なか
)
より
又
(
また
)
もや
竹筒
(
たけづつ
)
を
吹
(
ふ
)
いた
様
(
やう
)
な
声
(
こゑ
)
がして、
007
大蛇彦
『
鹿公
(
しかこう
)
よ、
008
この
大蛇彦
(
をろちひこ
)
の
申
(
まを
)
す
事
(
こと
)
を
確
(
しつか
)
り
聴
(
き
)
けよ。
009
俄
(
にはか
)
の
改心
(
かいしん
)
は
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
はぬ。
010
盗人
(
ぬすびと
)
捕
(
つかま
)
へて
縄
(
なは
)
を
綯
(
な
)
ふやうな
事
(
こと
)
では
まさか
の
時
(
とき
)
の
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
はぬぞ。
011
この
神
(
かみ
)
の
申
(
まを
)
すこと
とつくり
と
腹
(
はら
)
に
容
(
い
)
れて、
012
誠
(
まこと
)
の
人間
(
にんげん
)
に
生
(
うま
)
れ
変
(
かは
)
り、
013
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
をよく
聴
(
き
)
いて、
014
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
為
(
ため
)
に
力
(
ちから
)
をつくせ。
015
悪
(
あく
)
の
企
(
たく
)
みは
仇花
(
あだばな
)
だ。
016
何時
(
いつ
)
までも
色
(
いろ
)
は
保
(
たも
)
たぬ。
017
花
(
はな
)
は
栄
(
さか
)
えぬ、
018
実
(
み
)
は
結
(
むす
)
ばぬぞ。
019
短
(
みじか
)
い
此
(
この
)
世
(
よ
)
に
生
(
うま
)
れ
来
(
き
)
て
、
020
永
(
なが
)
い
霊魂
(
みたま
)
の
命
(
いのち
)
を
失
(
うしな
)
ふな
。
021
枝葉
(
えだは
)
も
茂
(
しげ
)
る
常磐木
(
ときはぎ
)
の、
022
何時
(
いつ
)
も
青々
(
あをあを
)
松心
(
まつごころ
)
、
023
賢
(
さか
)
しき
心
(
こころ
)
を
取直
(
とりなほ
)
し、
024
穏
(
おだや
)
かな
心
(
こころ
)
になつて
神
(
かみ
)
に
親
(
した
)
しみ、
025
人
(
ひと
)
に
交
(
まじ
)
はれ。
026
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
仇花
(
あだばな
)
はない。
027
耳
(
みみ
)
を
傾
(
かたむ
)
けて
心
(
こころ
)
を
落付
(
おちつ
)
け、
028
聴
(
き
)
けば
聴
(
き
)
くほど
神徳
(
とく
)
がつく。
029
世界
(
せかい
)
の
為
(
ため
)
に
誠
(
まこと
)
の
為
(
ため
)
に、
030
苦労
(
くらう
)
を
致
(
いた
)
すは
結構
(
けつこう
)
だ。
031
決
(
けつ
)
して
決
(
けつ
)
して
今
(
いま
)
までのやうな
体主霊従
(
われよし
)
の
心
(
こころ
)
を
出
(
だ
)
すな。
032
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
から
掃除
(
さうぢ
)
して、
033
神直日
(
かむなほひ
)
、
034
大直日
(
おほなほひ
)
の
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
助
(
たす
)
けられ、
035
栄
(
さか
)
え
久
(
ひさ
)
しき
松
(
まつ
)
の
世
(
よ
)
の
鑑
(
かがみ
)
となれよ。
036
死
(
し
)
んでも
生
(
い
)
きても
神
(
かみ
)
の
懐
(
ふところ
)
に
抱
(
だ
)
かれた
人間
(
にんげん
)
の
身
(
み
)
、
037
只
(
ただ
)
神
(
かみ
)
に
任
(
まか
)
せよ。
038
誠心
(
まごころ
)
を
籠
(
こ
)
めて
祈
(
いの
)
れよ。
039
素直
(
すなほ
)
に
改心
(
かいしん
)
いたして
涼
(
すず
)
やかな
行
(
おこな
)
ひを
致
(
いた
)
せ。
040
世間
(
せけん
)
の
人
(
ひと
)
に、
041
鬼
(
おに
)
よ
悪魔
(
あくま
)
よといはれたるその
悪名
(
あくめい
)
を
雪
(
そそ
)
げよ、
042
祓
(
はら
)
へよ。
043
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
誠
(
まこと
)
の
風
(
かぜ
)
に、
044
高照山
(
たかてるやま
)
の
谷
(
たに
)
の
底
(
そこ
)
で、
045
力
(
ちから
)
一杯
(
いつぱい
)
膏
(
あぶら
)
を
抜
(
ぬ
)
かれ、
046
腸
(
はらわた
)
を
洗
(
あら
)
はれ、
047
胆
(
きも
)
を
練
(
ね
)
られて、
048
始
(
はじ
)
めてこの
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
悪魔
(
あくま
)
を
滅
(
ほろ
)
ぼす
強
(
つよ
)
い
人間
(
にんげん
)
となれ。
049
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
の
深
(
ふか
)
き
御心
(
みこころ
)
を
悟
(
さと
)
り、
050
遠
(
とほ
)
き
近
(
ちか
)
きの
隔
(
へだ
)
てなく、
051
暗
(
くら
)
き
明
(
あか
)
きの
分
(
わか
)
ちなく、
052
世界
(
せかい
)
一目
(
ひとめ
)
に
見渡
(
みわた
)
す
神
(
かみ
)
の
眼
(
め
)
に
止
(
と
)
まる
様
(
やう
)
の、
053
清
(
きよ
)
き
正
(
ただ
)
しき
行
(
おこな
)
ひをして
呉
(
く
)
れ。
054
何事
(
なにごと
)
によらず、
055
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
を
心
(
こころ
)
として、
056
世界
(
せかい
)
の
為
(
ため
)
に
誠心
(
まごころ
)
をつくし、
057
弱
(
よわ
)
き
者
(
もの
)
を
助
(
たす
)
け、
058
神
(
かみ
)
の
威勢
(
ゐせい
)
を
世
(
よ
)
に
出
(
だ
)
して、
059
この
琴滝
(
ことだき
)
のやうに
清
(
きよ
)
き
名
(
な
)
を
四方
(
よも
)
に
轟
(
とどろ
)
かせ』
060
鹿公
(
しかこう
)
『いやもう、
061
何
(
なに
)
から
何
(
なに
)
まで
抜目
(
ぬけめ
)
のない、
062
御念
(
ごねん
)
の
入
(
い
)
つた
有難
(
ありがた
)
き
仰
(
あふ
)
せ、
063
骨身
(
ほねみ
)
にこたへました。
064
果
(
はて
)
しなき
欲心
(
よくしん
)
に
迷
(
まよ
)
ひ、
065
日々
(
にちにち
)
に
心
(
こころ
)
を
曇
(
くも
)
らせ、
066
不埒
(
ふらち
)
な
不都合
(
ふつがふ
)
な
事
(
こと
)
ばかり
致
(
いた
)
して
来
(
き
)
ました。
067
どうぞ
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
広
(
ひろ
)
き
厚
(
あつ
)
き
御心
(
みこころ
)
に
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
して、
068
吾々
(
われわれ
)
の
深
(
ふか
)
い
罪
(
つみ
)
をお
宥
(
ゆる
)
し
下
(
くだ
)
さいませ。
069
アヽもう
是
(
これ
)
でお
暇
(
いとま
)
を
頂戴
(
ちやうだい
)
いたします』
070
巌窟
(
いはあな
)
の
中
(
なか
)
より、
071
大蛇彦
『
マ
ダマダ、
072
マダマダ、
073
帰
(
かへ
)
つてはならぬ』
074
熊公
(
くまこう
)
『オイ、
075
鹿公
(
しかこう
)
、
076
もちつと
辛抱
(
しんばう
)
せ』
077
鹿公
(
しかこう
)
『マアマアマア、
078
未
(
ま
)
だまだ、
079
アヽ
未
(
ま
)
だまだと
仰有
(
おつしや
)
るのだ。
080
マアどうどうしたら
可
(
よ
)
からう。
081
イイ
加減
(
かげん
)
に
幕
(
まく
)
を
切
(
き
)
り
上
(
あ
)
げて
下
(
くだ
)
さつたら
可
(
よ
)
かりさうなものだがなあ。
082
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
退引
(
のつぴき
)
ならぬ
言葉
(
ことば
)
に、
083
尾
(
を
)
を
巻
(
ま
)
き、
084
舌
(
した
)
を
巻
(
ま
)
き、
085
ヘコ
を
巻
(
ま
)
いた
熊公
(
くまこう
)
のやうな
男
(
をとこ
)
が
居
(
ゐ
)
るものだから、
086
この
鹿公
(
しかこう
)
までが
巻添
(
まきぞへ
)
にあはされたのだ。
087
サアこれから
捻鉢巻
(
ねぢはちまき
)
でもして、
088
世界
(
せかい
)
のために
尽
(
つく
)
さねばならぬワイ』
089
熊公
『
鹿
(
しか
)
の
巻添
(
ま
きぞへ
)
ではなうて、
090
鹿
(
しか
)
の
捩鉢巻
(
ねじはち
ま
き
)
に
巻舌
(
ま
きじた
)
では
余
(
あま
)
り
尊
(
たふと
)
くもなからうかい』
091
巌窟
(
いはあな
)
の
中
(
なか
)
より、
092
大蛇彦
『
ミ
ヽヽ
身
(
み
)
の
程
(
ほど
)
を
考
(
かんが
)
へて、
093
身分
(
み
ぶん
)
相応
(
さうおう
)
の
行
(
おこな
)
ひを
致
(
いた
)
し、
094
人
(
ひと
)
に
未熟
(
み
じゆく
)
といはれな。
095
醜悪
(
み
つとも
)
ないことをして
見下
(
み
さ
)
げられな、
096
蔑視
(
み
くび
)
られな。
097
ム
ヽヽ
六ケ敷
(
む
つかし
)
い
事
(
こと
)
をいふな。
098
今
(
いま
)
までの
様
(
やう
)
に
世間
(
せけん
)
の
人
(
ひと
)
に
無理
(
む
り
)
難題
(
なんだい
)
を
吹
(
ふ
)
きかけて、
099
無闇
(
む
やみ
)
に
金
(
かね
)
を
奪
(
と
)
るな。
100
悪
(
あく
)
の
報
(
む
く
)
いは
恐
(
おそ
)
ろしいぞ。
101
罪障
(
めぐり
)
を
積
(
つ
)
むな。
102
盲目
(
めくら
)
滅法
(
めつぱふ
)
に、
103
前後
(
あとさき
)
構
(
かま
)
はずに、
104
無駄
(
む
だ
)
の
事
(
こと
)
をしてはならぬぞ。
105
大和
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
に
立
(
た
)
ち
帰
(
かへ
)
り
何時
(
いつ
)
も
動
(
うご
)
かぬ
松心
(
まつごころ
)
で、
106
雪
(
ゆき
)
より
清
(
きよ
)
く、
107
花
(
はな
)
より
麗
(
うるは
)
しく、
108
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
光
(
ひかり
)
となれ、
109
塩
(
しほ
)
となれ。
110
乱暴
(
らんばう
)
狼藉
(
ろうぜき
)
致
(
いた
)
らざるなき、
111
今
(
いま
)
までの
汝
(
なんぢ
)
の
所業
(
しわざ
)
や
利己
(
りこ
)
主義
(
しゆぎ
)
を
捨
(
す
)
て、
112
陋劣
(
ろうれつ
)
な
手段
(
しゆだん
)
を
止
(
や
)
めて
吾身
(
わがみ
)
を
省
(
かへり
)
み、
113
何時
(
いつ
)
までも
変
(
かは
)
らぬ
美
(
うつく
)
しい
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
の
様
(
やう
)
な
心
(
こころ
)
を
以
(
もつ
)
て
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
を
能
(
よ
)
く
守
(
まも
)
れ。
114
麗
(
うるは
)
しい
三五
(
あななひ
)
の
教
(
をしへ
)
を
夢寐
(
む
び
)
にも
忘
(
わす
)
れず、
115
日夜
(
にちや
)
怠
(
おこた
)
らず
清
(
きよ
)
き
祈
(
いの
)
りを
捧
(
ささ
)
げよ。
116
大蛇彦
(
をろちひこ
)
の
神
(
かみ
)
が
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けて
置
(
お
)
くぞよ。
117
オーオー』
118
と
又
(
また
)
もや
巌窟
(
いはあな
)
の
中
(
うち
)
より、
119
大音響
(
だいおんきやう
)
が
聞
(
きこ
)
え
来
(
きた
)
る。
120
熊公
(
くまこう
)
、
121
鹿公
(
しかこう
)
は
巌窟
(
いはあな
)
の
前
(
まへ
)
に
立
(
た
)
つて
歌
(
うた
)
ふ。
122
熊公、鹿公
『
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
も
高照
(
たかてる
)
の
123
山
(
やま
)
より
落
(
お
)
つる
言霊
(
ことたま
)
の
124
滝
(
たき
)
の
響
(
ひびき
)
は
淙々
(
そうそう
)
と
125
遠
(
とほ
)
く
近
(
ちか
)
くに
鳴
(
な
)
り
渡
(
わた
)
る
126
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
の
巌窟
(
いはあな
)
に
127
神
(
かみ
)
の
使
(
つかひ
)
の
大蛇彦
(
をろちひこ
)
128
木
(
こ
)
の
花姫
(
はなひめ
)
の
分霊
(
わけみたま
)
129
此処
(
ここ
)
に
現
(
あら
)
はれましまして
130
日
(
ひ
)
に
夜
(
よ
)
につきぬ
御教
(
みをしへ
)
を
131
天地
(
あめつち
)
四方
(
よも
)
の
神人
(
しんじん
)
に
132
具
(
つぶ
)
さに
宣
(
の
)
らせ
給
(
たま
)
ひつつ
133
流
(
なが
)
れも
清
(
きよ
)
き
言霊
(
ことたま
)
の
134
滝
(
たき
)
に
心
(
こころ
)
を
洗
(
あら
)
ひ
去
(
さ
)
り
135
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
現
(
あ
)
れまして
136
草
(
くさ
)
の
片葉
(
かきは
)
にいたるまで
137
世
(
よ
)
は
平
(
たひら
)
けく
安
(
やす
)
らけく
138
言問
(
ことと
)
ひやめて
神
(
かみ
)
の
世
(
よ
)
を
139
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
に
治
(
をさ
)
めむと
140
心
(
こころ
)
を
千々
(
ちぢ
)
に
砕
(
くだ
)
かせつ
141
滝津涙
(
たきつなみだ
)
を
注
(
そそ
)
ぎまし
142
吾
(
われ
)
らを
救
(
すく
)
ひ
給
(
たま
)
ふなり
143
嗚呼
(
ああ
)
皇神
(
すめかみ
)
よ
皇神
(
すめかみ
)
よ
144
人
(
ひと
)
は
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御子
(
みこ
)
145
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
ぞ
146
世
(
よ
)
は
烏羽玉
(
うばたま
)
の
暗
(
くら
)
くして
147
塵
(
ちり
)
や
芥
(
あくた
)
に
穢
(
けが
)
れたる
148
霊魂
(
みたま
)
をこれの
琴滝
(
ことだき
)
に
149
禊
(
みそ
)
ぎ
祓
(
はら
)
ひてすくすくと
150
直日
(
なほひ
)
の
神
(
かみ
)
の
玉
(
たま
)
となり
151
暗
(
くら
)
き
谷間
(
たにま
)
を
伊都能売
(
いづのめ
)
の
152
神
(
かみ
)
の
功
(
いさを
)
や
高照
(
たかてる
)
の
153
山
(
やま
)
より
高
(
たか
)
く
照
(
て
)
らすべし
154
東
(
ひがし
)
と
西
(
にし
)
の
巌窟
(
いはあな
)
に
155
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
ふ
皇神
(
すめかみ
)
の
156
心
(
こころ
)
は
清
(
きよ
)
き
琴滝
(
ことだき
)
の
157
みづの
霊魂
(
みたま
)
の
姿
(
すがた
)
かな
158
あゝ
願
(
ねが
)
はくばこの
水
(
みづ
)
の
159
清
(
きよ
)
きが
如
(
ごと
)
く
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
の
160
霊魂
(
みたま
)
を
洗
(
あら
)
ひ
清
(
きよ
)
めませ
161
吾
(
われ
)
らは
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
御子
(
みこ
)
162
神
(
かみ
)
と
人
(
ひと
)
とは
睦
(
むつ
)
び
合
(
あ
)
ひ
163
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
とは
秩序
(
ちつじよ
)
よく
164
千代
(
ちよ
)
万代
(
よろづよ
)
に
変
(
かは
)
りなく
165
動
(
うご
)
かぬ
御代
(
みよ
)
や
松
(
まつ
)
茂
(
しげ
)
る
166
神世
(
かみよ
)
も
清
(
きよ
)
き
高砂
(
たかさご
)
の
167
松
(
まつ
)
の
栄
(
さか
)
えの
久
(
ひさ
)
しかれ
168
松
(
まつ
)
の
栄
(
さか
)
えの
久
(
ひさ
)
しかれ』
169
と
節
(
ふし
)
面白
(
おもしろ
)
く
調子
(
てうし
)
を
合
(
あは
)
せて
歌
(
うた
)
ふ。
170
この
歌
(
うた
)
の
面白
(
おもしろ
)
さに、
171
志芸山津見
(
しぎやまづみ
)
は
釣
(
つ
)
り
出
(
だ
)
されて、
172
巌窟
(
がんくつ
)
の
中
(
なか
)
より、
173
手
(
て
)
をふり
足
(
あし
)
を
躍
(
をど
)
らせ、
174
竹筒
(
たけづつ
)
を
吹
(
ふ
)
きながら
巌窟
(
いはや
)
の
前
(
まへ
)
に
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
り、
175
吾
(
われ
)
を
忘
(
わす
)
れて
三
(
さん
)
人
(
にん
)
三
(
み
)
つ
巴
(
どもゑ
)
となりて
踊
(
をど
)
りくるふ。
176
ここに
志芸山津見
(
しぎやまづみ
)
、
177
熊公
(
くまこう
)
、
178
鹿公
(
しかこう
)
の
三
(
さん
)
人
(
にん
)
は
琴滝
(
ことだき
)
の
水
(
みづ
)
に
日夜
(
にちや
)
禊
(
みそぎ
)
を
修
(
しう
)
し、
179
各
(
おのおの
)
手分
(
てわけ
)
をなして、
180
三五教
(
あななひけう
)
の
教
(
をしへ
)
を
四方
(
よも
)
に
伝
(
つた
)
ふることとなりぬ。
181
熊公
(
くまこう
)
は
石拆
(
いはさく
)
の
神
(
かみ
)
の
活動
(
くわつどう
)
をなし、
182
鹿公
(
しかこう
)
は
根拆
(
ねさく
)
の
神
(
かみ
)
の
活動
(
くわつどう
)
をなして、
183
黄泉
(
よもつ
)
比良坂
(
ひらさか
)
の
神業
(
しんげふ
)
に
参加
(
さんか
)
し
大功
(
たいこう
)
を
立
(
た
)
てたるなり。
184
(
大正一一・二・一六
旧一・二〇
土井靖都
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 窟の宿替
(B)
(N)
月光照梅 >>>
霊界物語
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霊主体従(第1~12巻)
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第9巻(申の巻)
> 第4篇 千山万水 > 第26章 巴の舞
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