霊界物語.ネット
~出口王仁三郎 大図書館~
王仁DB
|
設定
×
設定
URL:
印刷用画面を開く
[?]
プリント専用のシンプルな画面が開きます。文章の途中から印刷したい場合は、文頭にしたい位置のアンカーをクリックしてから開いて下さい。
[×閉じる]
話者名の追加表示
[?]
セリフの前に話者名が記していない場合、誰がしゃべっているセリフなのか分からなくなってしまう場合があります。底本にはありませんが、話者名を追加して表示します。
[×閉じる]
追加表示する
追加表示しない
【標準】
表示できる章
テキストのタイプ
[?]
ルビを表示させたまま文字列を選択してコピー&ペーストすると、ブラウザによってはルビも一緒にコピーされてしまい、ブログ等に引用するのに手間がかかります。そんな時には「コピー用のテキスト」に変更して下さい。ルビも脚注もない、ベタなテキストが表示され、きれいにコピーできます。
[×閉じる]
通常のテキスト
【標準】
コピー用のテキスト
文字サイズ
S
【標準】
M
L
行間
ふつう
【標準】
少し広く
もっと広く
ルビの表示
通常表示
【標準】
括弧の中に表示
表示しない
アンカーの表示
[?]
本文中に挿入している3~4桁の数字がアンカーです。原則として句読点ごとに付けており、標準設定では本文の左端に表示させています。クリックするとその位置から表示されます(URLの#の後ろに付ける場合は数字の頭に「a」を付けて下さい)。長いテキストをスクロールさせながら読んでいると、どこまで読んだのか分からなくなってしまう時がありますが、読んでいる位置を知るための目安にして下さい。目障りな場合は「表示しない」設定にして下さい。
[×閉じる]
左側だけに表示する
【標準】
表示しない
全てのアンカーを表示
宣伝歌
[?]
宣伝歌など七五調の歌は、底本ではたいてい二段組でレイアウトされています。しかしブラウザで読む場合には、二段組だと読みづらいので、標準設定では一段組に変更して(ただし二段目は分かるように一文字下げて)表示しています。お好みよって二段組に変更して下さい。
[×閉じる]
一段組
【標準】
二段組
脚注[※]用語解説
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
【標準】
脚注マークを表示しない
脚注[*]編集用
[?]
[※]、[*]、[#]で括られている文字は当サイトで独自に付けた脚注です。[※]は主に用語説明、[*]は編集用の脚注で、表示させたり消したりできます。[#]は重要な注記なので表示を消すことは出来ません。
[×閉じる]
脚注マークを表示する
脚注マークを表示しない
【標準】
外字の外周色
[?]
一般のフォントに存在しない文字は専用の外字フォントを使用しています。目立つようにその文字の外周の色を変えます。
[×閉じる]
無色
【標準】
赤色
現在のページには外字は使われていません
表示がおかしくなったらリロードしたり、クッキーを削除してみて下さい。
【新刊】
『神眼で読む霊界物語』ヒカルランド社から発売中
> 第26章 巴の舞
<<< 窟の宿替
(B)
(N)
月光照梅 >>>
第二六章
巴
(
ともゑ
)
の
舞
(
まひ
)
〔四一九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第9巻 霊主体従 申の巻
篇:
第4篇 千山万水
よみ(新仮名遣い):
せんざんばんすい
章:
第26章 巴の舞
よみ(新仮名遣い):
ともえのまい
通し章番号:
419
口述日:
1922(大正11)年02月16日(旧01月20日)
口述場所:
筆録者:
土井靖都
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年7月5日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
[×閉じる]
:
西の岩窟の大蛇彦の説教は続き、三五教の教えを熊公、鹿公に授けた。熊公と鹿公は岩窟の前で、大蛇彦の神徳をたたえる歌を節面白く歌った。すると、この歌につられて岩窟の中から志芸山津見が現れ、三人は吾を忘れて踊り狂った。
三人は日夜滝に禊をなし、おのおの手分けして三五教の教えを伝えた。熊公は石柝の司、鹿公は根柝の司の活動をなし、黄泉比良坂の神業に参加して大功を立てることになる。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-06-23 23:13:50
OBC :
rm0926
愛善世界社版:
202頁
八幡書店版:
第2輯 347頁
修補版:
校定版:
209頁
普及版:
86頁
初版:
ページ備考:
001
折
(
をり
)
から
高照山
(
たかてるやま
)
より
吹
(
ふ
)
き
下
(
おろ
)
す
嵐
(
あらし
)
の
音
(
おと
)
も、
002
岩戸
(
いはと
)
の
大音響
(
だいおんきやう
)
も、
003
次第
(
しだい
)
々々
(
しだい
)
に
鎮
(
しづ
)
まりて、
004
後
(
あと
)
には
千丈
(
せんぢやう
)
の
琴滝
(
ことだき
)
の
落
(
お
)
つる
音
(
おと
)
、
005
淙々
(
そうそう
)
と
聞
(
きこ
)
ゆるのみ。
006
巌窟
(
いはや
)
の
中
(
なか
)
より
又
(
また
)
もや
竹筒
(
たけづつ
)
を
吹
(
ふ
)
いた
様
(
やう
)
な
声
(
こゑ
)
がして、
007
大蛇彦
『
鹿公
(
しかこう
)
よ、
008
この
大蛇彦
(
をろちひこ
)
の
申
(
まを
)
す
事
(
こと
)
を
確
(
しつか
)
り
聴
(
き
)
けよ。
009
俄
(
にはか
)
の
改心
(
かいしん
)
は
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
はぬ。
010
盗人
(
ぬすびと
)
捕
(
つかま
)
へて
縄
(
なは
)
を
綯
(
な
)
ふやうな
事
(
こと
)
では
まさか
の
時
(
とき
)
の
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
はぬぞ。
011
この
神
(
かみ
)
の
申
(
まを
)
すこと
とつくり
と
腹
(
はら
)
に
容
(
い
)
れて、
012
誠
(
まこと
)
の
人間
(
にんげん
)
に
生
(
うま
)
れ
変
(
かは
)
り、
013
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
をよく
聴
(
き
)
いて、
014
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
為
(
ため
)
に
力
(
ちから
)
をつくせ。
015
悪
(
あく
)
の
企
(
たく
)
みは
仇花
(
あだばな
)
だ。
016
何時
(
いつ
)
までも
色
(
いろ
)
は
保
(
たも
)
たぬ。
017
花
(
はな
)
は
栄
(
さか
)
えぬ、
018
実
(
み
)
は
結
(
むす
)
ばぬぞ。
019
短
(
みじか
)
い
此
(
この
)
世
(
よ
)
に
生
(
うま
)
れ
来
(
き
)
て
、
020
永
(
なが
)
い
霊魂
(
みたま
)
の
命
(
いのち
)
を
失
(
うしな
)
ふな
。
021
枝葉
(
えだは
)
も
茂
(
しげ
)
る
常磐木
(
ときはぎ
)
の、
022
何時
(
いつ
)
も
青々
(
あをあを
)
松心
(
まつごころ
)
、
023
賢
(
さか
)
しき
心
(
こころ
)
を
取直
(
とりなほ
)
し、
024
穏
(
おだや
)
かな
心
(
こころ
)
になつて
神
(
かみ
)
に
親
(
した
)
しみ、
025
人
(
ひと
)
に
交
(
まじ
)
はれ。
026
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
仇花
(
あだばな
)
はない。
027
耳
(
みみ
)
を
傾
(
かたむ
)
けて
心
(
こころ
)
を
落付
(
おちつ
)
け、
028
聴
(
き
)
けば
聴
(
き
)
くほど
神徳
(
とく
)
がつく。
029
世界
(
せかい
)
の
為
(
ため
)
に
誠
(
まこと
)
の
為
(
ため
)
に、
030
苦労
(
くらう
)
を
致
(
いた
)
すは
結構
(
けつこう
)
だ。
031
決
(
けつ
)
して
決
(
けつ
)
して
今
(
いま
)
までのやうな
体主霊従
(
われよし
)
の
心
(
こころ
)
を
出
(
だ
)
すな。
032
心
(
こころ
)
の
底
(
そこ
)
から
掃除
(
さうぢ
)
して、
033
神直日
(
かむなほひ
)
、
034
大直日
(
おほなほひ
)
の
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
助
(
たす
)
けられ、
035
栄
(
さか
)
え
久
(
ひさ
)
しき
松
(
まつ
)
の
世
(
よ
)
の
鑑
(
かがみ
)
となれよ。
036
死
(
し
)
んでも
生
(
い
)
きても
神
(
かみ
)
の
懐
(
ふところ
)
に
抱
(
だ
)
かれた
人間
(
にんげん
)
の
身
(
み
)
、
037
只
(
ただ
)
神
(
かみ
)
に
任
(
まか
)
せよ。
038
誠心
(
まごころ
)
を
籠
(
こ
)
めて
祈
(
いの
)
れよ。
039
素直
(
すなほ
)
に
改心
(
かいしん
)
いたして
涼
(
すず
)
やかな
行
(
おこな
)
ひを
致
(
いた
)
せ。
040
世間
(
せけん
)
の
人
(
ひと
)
に、
041
鬼
(
おに
)
よ
悪魔
(
あくま
)
よといはれたるその
悪名
(
あくめい
)
を
雪
(
そそ
)
げよ、
042
祓
(
はら
)
へよ。
043
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
誠
(
まこと
)
の
風
(
かぜ
)
に、
044
高照山
(
たかてるやま
)
の
谷
(
たに
)
の
底
(
そこ
)
で、
045
力
(
ちから
)
一杯
(
いつぱい
)
膏
(
あぶら
)
を
抜
(
ぬ
)
かれ、
046
腸
(
はらわた
)
を
洗
(
あら
)
はれ、
047
胆
(
きも
)
を
練
(
ね
)
られて、
048
始
(
はじ
)
めてこの
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
悪魔
(
あくま
)
を
滅
(
ほろ
)
ぼす
強
(
つよ
)
い
人間
(
にんげん
)
となれ。
049
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
の
深
(
ふか
)
き
御心
(
みこころ
)
を
悟
(
さと
)
り、
050
遠
(
とほ
)
き
近
(
ちか
)
きの
隔
(
へだ
)
てなく、
051
暗
(
くら
)
き
明
(
あか
)
きの
分
(
わか
)
ちなく、
052
世界
(
せかい
)
一目
(
ひとめ
)
に
見渡
(
みわた
)
す
神
(
かみ
)
の
眼
(
め
)
に
止
(
と
)
まる
様
(
やう
)
の、
053
清
(
きよ
)
き
正
(
ただ
)
しき
行
(
おこな
)
ひをして
呉
(
く
)
れ。
054
何事
(
なにごと
)
によらず、
055
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
を
心
(
こころ
)
として、
056
世界
(
せかい
)
の
為
(
ため
)
に
誠心
(
まごころ
)
をつくし、
057
弱
(
よわ
)
き
者
(
もの
)
を
助
(
たす
)
け、
058
神
(
かみ
)
の
威勢
(
ゐせい
)
を
世
(
よ
)
に
出
(
だ
)
して、
059
この
琴滝
(
ことだき
)
のやうに
清
(
きよ
)
き
名
(
な
)
を
四方
(
よも
)
に
轟
(
とどろ
)
かせ』
060
鹿公
(
しかこう
)
『いやもう、
061
何
(
なに
)
から
何
(
なに
)
まで
抜目
(
ぬけめ
)
のない、
062
御念
(
ごねん
)
の
入
(
い
)
つた
有難
(
ありがた
)
き
仰
(
あふ
)
せ、
063
骨身
(
ほねみ
)
にこたへました。
064
果
(
はて
)
しなき
欲心
(
よくしん
)
に
迷
(
まよ
)
ひ、
065
日々
(
にちにち
)
に
心
(
こころ
)
を
曇
(
くも
)
らせ、
066
不埒
(
ふらち
)
な
不都合
(
ふつがふ
)
な
事
(
こと
)
ばかり
致
(
いた
)
して
来
(
き
)
ました。
067
どうぞ
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
広
(
ひろ
)
き
厚
(
あつ
)
き
御心
(
みこころ
)
に
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
し
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
して、
068
吾々
(
われわれ
)
の
深
(
ふか
)
い
罪
(
つみ
)
をお
宥
(
ゆる
)
し
下
(
くだ
)
さいませ。
069
アヽもう
是
(
これ
)
でお
暇
(
いとま
)
を
頂戴
(
ちやうだい
)
いたします』
070
巌窟
(
いはあな
)
の
中
(
なか
)
より、
071
大蛇彦
『
マ
ダマダ、
072
マダマダ、
073
帰
(
かへ
)
つてはならぬ』
074
熊公
(
くまこう
)
『オイ、
075
鹿公
(
しかこう
)
、
076
もちつと
辛抱
(
しんばう
)
せ』
077
鹿公
(
しかこう
)
『マアマアマア、
078
未
(
ま
)
だまだ、
079
アヽ
未
(
ま
)
だまだと
仰有
(
おつしや
)
るのだ。
080
マアどうどうしたら
可
(
よ
)
からう。
081
イイ
加減
(
かげん
)
に
幕
(
まく
)
を
切
(
き
)
り
上
(
あ
)
げて
下
(
くだ
)
さつたら
可
(
よ
)
かりさうなものだがなあ。
082
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
退引
(
のつぴき
)
ならぬ
言葉
(
ことば
)
に、
083
尾
(
を
)
を
巻
(
ま
)
き、
084
舌
(
した
)
を
巻
(
ま
)
き、
085
ヘコ
を
巻
(
ま
)
いた
熊公
(
くまこう
)
のやうな
男
(
をとこ
)
が
居
(
ゐ
)
るものだから、
086
この
鹿公
(
しかこう
)
までが
巻添
(
まきぞへ
)
にあはされたのだ。
087
サアこれから
捻鉢巻
(
ねぢはちまき
)
でもして、
088
世界
(
せかい
)
のために
尽
(
つく
)
さねばならぬワイ』
089
熊公
『
鹿
(
しか
)
の
巻添
(
ま
きぞへ
)
ではなうて、
090
鹿
(
しか
)
の
捩鉢巻
(
ねじはち
ま
き
)
に
巻舌
(
ま
きじた
)
では
余
(
あま
)
り
尊
(
たふと
)
くもなからうかい』
091
巌窟
(
いはあな
)
の
中
(
なか
)
より、
092
大蛇彦
『
ミ
ヽヽ
身
(
み
)
の
程
(
ほど
)
を
考
(
かんが
)
へて、
093
身分
(
み
ぶん
)
相応
(
さうおう
)
の
行
(
おこな
)
ひを
致
(
いた
)
し、
094
人
(
ひと
)
に
未熟
(
み
じゆく
)
といはれな。
095
醜悪
(
み
つとも
)
ないことをして
見下
(
み
さ
)
げられな、
096
蔑視
(
み
くび
)
られな。
097
ム
ヽヽ
六ケ敷
(
む
つかし
)
い
事
(
こと
)
をいふな。
098
今
(
いま
)
までの
様
(
やう
)
に
世間
(
せけん
)
の
人
(
ひと
)
に
無理
(
む
り
)
難題
(
なんだい
)
を
吹
(
ふ
)
きかけて、
099
無闇
(
む
やみ
)
に
金
(
かね
)
を
奪
(
と
)
るな。
100
悪
(
あく
)
の
報
(
む
く
)
いは
恐
(
おそ
)
ろしいぞ。
101
罪障
(
めぐり
)
を
積
(
つ
)
むな。
102
盲目
(
めくら
)
滅法
(
めつぱふ
)
に、
103
前後
(
あとさき
)
構
(
かま
)
はずに、
104
無駄
(
む
だ
)
の
事
(
こと
)
をしてはならぬぞ。
105
大和
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
に
立
(
た
)
ち
帰
(
かへ
)
り
何時
(
いつ
)
も
動
(
うご
)
かぬ
松心
(
まつごころ
)
で、
106
雪
(
ゆき
)
より
清
(
きよ
)
く、
107
花
(
はな
)
より
麗
(
うるは
)
しく、
108
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
光
(
ひかり
)
となれ、
109
塩
(
しほ
)
となれ。
110
乱暴
(
らんばう
)
狼藉
(
ろうぜき
)
致
(
いた
)
らざるなき、
111
今
(
いま
)
までの
汝
(
なんぢ
)
の
所業
(
しわざ
)
や
利己
(
りこ
)
主義
(
しゆぎ
)
を
捨
(
す
)
て、
112
陋劣
(
ろうれつ
)
な
手段
(
しゆだん
)
を
止
(
や
)
めて
吾身
(
わがみ
)
を
省
(
かへり
)
み、
113
何時
(
いつ
)
までも
変
(
かは
)
らぬ
美
(
うつく
)
しい
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
の
様
(
やう
)
な
心
(
こころ
)
を
以
(
もつ
)
て
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
を
能
(
よ
)
く
守
(
まも
)
れ。
114
麗
(
うるは
)
しい
三五
(
あななひ
)
の
教
(
をしへ
)
を
夢寐
(
む
び
)
にも
忘
(
わす
)
れず、
115
日夜
(
にちや
)
怠
(
おこた
)
らず
清
(
きよ
)
き
祈
(
いの
)
りを
捧
(
ささ
)
げよ。
116
大蛇彦
(
をろちひこ
)
の
神
(
かみ
)
が
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けて
置
(
お
)
くぞよ。
117
オーオー』
118
と
又
(
また
)
もや
巌窟
(
いはあな
)
の
中
(
うち
)
より、
119
大音響
(
だいおんきやう
)
が
聞
(
きこ
)
え
来
(
きた
)
る。
120
熊公
(
くまこう
)
、
121
鹿公
(
しかこう
)
は
巌窟
(
いはあな
)
の
前
(
まへ
)
に
立
(
た
)
つて
歌
(
うた
)
ふ。
122
熊公、鹿公
『
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
も
高照
(
たかてる
)
の
123
山
(
やま
)
より
落
(
お
)
つる
言霊
(
ことたま
)
の
124
滝
(
たき
)
の
響
(
ひびき
)
は
淙々
(
そうそう
)
と
125
遠
(
とほ
)
く
近
(
ちか
)
くに
鳴
(
な
)
り
渡
(
わた
)
る
126
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
の
巌窟
(
いはあな
)
に
127
神
(
かみ
)
の
使
(
つかひ
)
の
大蛇彦
(
をろちひこ
)
128
木
(
こ
)
の
花姫
(
はなひめ
)
の
分霊
(
わけみたま
)
129
此処
(
ここ
)
に
現
(
あら
)
はれましまして
130
日
(
ひ
)
に
夜
(
よ
)
につきぬ
御教
(
みをしへ
)
を
131
天地
(
あめつち
)
四方
(
よも
)
の
神人
(
しんじん
)
に
132
具
(
つぶ
)
さに
宣
(
の
)
らせ
給
(
たま
)
ひつつ
133
流
(
なが
)
れも
清
(
きよ
)
き
言霊
(
ことたま
)
の
134
滝
(
たき
)
に
心
(
こころ
)
を
洗
(
あら
)
ひ
去
(
さ
)
り
135
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
と
現
(
あ
)
れまして
136
草
(
くさ
)
の
片葉
(
かきは
)
にいたるまで
137
世
(
よ
)
は
平
(
たひら
)
けく
安
(
やす
)
らけく
138
言問
(
ことと
)
ひやめて
神
(
かみ
)
の
世
(
よ
)
を
139
堅磐
(
かきは
)
常磐
(
ときは
)
に
治
(
をさ
)
めむと
140
心
(
こころ
)
を
千々
(
ちぢ
)
に
砕
(
くだ
)
かせつ
141
滝津涙
(
たきつなみだ
)
を
注
(
そそ
)
ぎまし
142
吾
(
われ
)
らを
救
(
すく
)
ひ
給
(
たま
)
ふなり
143
嗚呼
(
ああ
)
皇神
(
すめかみ
)
よ
皇神
(
すめかみ
)
よ
144
人
(
ひと
)
は
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
御子
(
みこ
)
145
尊
(
たふと
)
き
神
(
かみ
)
の
生宮
(
いきみや
)
ぞ
146
世
(
よ
)
は
烏羽玉
(
うばたま
)
の
暗
(
くら
)
くして
147
塵
(
ちり
)
や
芥
(
あくた
)
に
穢
(
けが
)
れたる
148
霊魂
(
みたま
)
をこれの
琴滝
(
ことだき
)
に
149
禊
(
みそ
)
ぎ
祓
(
はら
)
ひてすくすくと
150
直日
(
なほひ
)
の
神
(
かみ
)
の
玉
(
たま
)
となり
151
暗
(
くら
)
き
谷間
(
たにま
)
を
伊都能売
(
いづのめ
)
の
152
神
(
かみ
)
の
功
(
いさを
)
や
高照
(
たかてる
)
の
153
山
(
やま
)
より
高
(
たか
)
く
照
(
て
)
らすべし
154
東
(
ひがし
)
と
西
(
にし
)
の
巌窟
(
いはあな
)
に
155
現
(
あら
)
はれ
給
(
たま
)
ふ
皇神
(
すめかみ
)
の
156
心
(
こころ
)
は
清
(
きよ
)
き
琴滝
(
ことだき
)
の
157
みづの
霊魂
(
みたま
)
の
姿
(
すがた
)
かな
158
あゝ
願
(
ねが
)
はくばこの
水
(
みづ
)
の
159
清
(
きよ
)
きが
如
(
ごと
)
く
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
の
160
霊魂
(
みたま
)
を
洗
(
あら
)
ひ
清
(
きよ
)
めませ
161
吾
(
われ
)
らは
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
神
(
かみ
)
の
御子
(
みこ
)
162
神
(
かみ
)
と
人
(
ひと
)
とは
睦
(
むつ
)
び
合
(
あ
)
ひ
163
天
(
あめ
)
と
地
(
つち
)
とは
秩序
(
ちつじよ
)
よく
164
千代
(
ちよ
)
万代
(
よろづよ
)
に
変
(
かは
)
りなく
165
動
(
うご
)
かぬ
御代
(
みよ
)
や
松
(
まつ
)
茂
(
しげ
)
る
166
神世
(
かみよ
)
も
清
(
きよ
)
き
高砂
(
たかさご
)
の
167
松
(
まつ
)
の
栄
(
さか
)
えの
久
(
ひさ
)
しかれ
168
松
(
まつ
)
の
栄
(
さか
)
えの
久
(
ひさ
)
しかれ』
169
と
節
(
ふし
)
面白
(
おもしろ
)
く
調子
(
てうし
)
を
合
(
あは
)
せて
歌
(
うた
)
ふ。
170
この
歌
(
うた
)
の
面白
(
おもしろ
)
さに、
171
志芸山津見
(
しぎやまづみ
)
は
釣
(
つ
)
り
出
(
だ
)
されて、
172
巌窟
(
がんくつ
)
の
中
(
なか
)
より、
173
手
(
て
)
をふり
足
(
あし
)
を
躍
(
をど
)
らせ、
174
竹筒
(
たけづつ
)
を
吹
(
ふ
)
きながら
巌窟
(
いはや
)
の
前
(
まへ
)
に
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
り、
175
吾
(
われ
)
を
忘
(
わす
)
れて
三
(
さん
)
人
(
にん
)
三
(
み
)
つ
巴
(
どもゑ
)
となりて
踊
(
をど
)
りくるふ。
176
ここに
志芸山津見
(
しぎやまづみ
)
、
177
熊公
(
くまこう
)
、
178
鹿公
(
しかこう
)
の
三
(
さん
)
人
(
にん
)
は
琴滝
(
ことだき
)
の
水
(
みづ
)
に
日夜
(
にちや
)
禊
(
みそぎ
)
を
修
(
しう
)
し、
179
各
(
おのおの
)
手分
(
てわけ
)
をなして、
180
三五教
(
あななひけう
)
の
教
(
をしへ
)
を
四方
(
よも
)
に
伝
(
つた
)
ふることとなりぬ。
181
熊公
(
くまこう
)
は
石拆
(
いはさく
)
の
神
(
かみ
)
の
活動
(
くわつどう
)
をなし、
182
鹿公
(
しかこう
)
は
根拆
(
ねさく
)
の
神
(
かみ
)
の
活動
(
くわつどう
)
をなして、
183
黄泉
(
よもつ
)
比良坂
(
ひらさか
)
の
神業
(
しんげふ
)
に
参加
(
さんか
)
し
大功
(
たいこう
)
を
立
(
た
)
てたるなり。
184
(
大正一一・二・一六
旧一・二〇
土井靖都
録)
Δこのページの一番上に戻るΔ
<<< 窟の宿替
(B)
(N)
月光照梅 >>>
> 第26章 巴の舞
このページに誤字・脱字や表示乱れなどを見つけたら教えて下さい。
返信が必要な場合はメールでお送り下さい。【
メールアドレス
】
【第26章 巴の舞|/rm0926】
合言葉「みろく」を入力して下さい→