霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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信天翁(あはうどり)(一)

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻 篇:前付 よみ(新仮名遣い):
章:信天翁(一) よみ(新仮名遣い):あほうどり 通し章番号:
口述日: 口述場所:竜宮館 筆録者: 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年8月20日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
『変性女子は尊き至聖至厳の五六七殿に、仮説劇場を常置して霊界物語なんぞを語っている。変性女子にだまされきった近侍たちは、浮いた調子で節をつけ、寄席気分で神を馬鹿にしている』と嘆く輩がいる。
そういった輩は、霊界物語は変性女子の世迷言であるとして認めず、何を言っても聞き入れてくれない。
しかしながら、失礼ながら聞かない方が日本一の信天翁(あほうどり)ではあるまいか。体主霊従の輩に限って、殊勝なことを言って聖人面をするものである。
三味線弾いて節つけて語るが馬鹿なら、一言も聞かずにごてごてと謗る方も馬鹿ではないか。変性男子の筆先にも、阿呆になりてくれ、とあるではないか。
そんなこともわからないとは、邪神八十八系統に知らずのうちに魂を抜かれてしまっているのではないか。そういう人こそ、血道をあげて一心に欺かれているのではないのか。
もう構わないから、どしどしと節をつけて面白く語って弾いて、難しいことを仰るお方の肝玉をデングリ返し、怖じず臆せずやり通せ。
分からぬ盲は後回しでいい。やがて後悔するだろう。何があろうと曲津が騒ごうと、道を説き明かす五六七の教えを、生命の限り止めはせぬ。
しかしこんなことを書いたら、またぞろ自惚れ審神者先生どもが、『歌劇思想の悪霊が、緯役の変性女子に憑いて書かせたのだ』などと言って減らず口を叩くんだろう。
まあ、自分の顔についた墨もわからぬ、自分の目に入った梁も見えない盲者どもの言い訳なぞ、世迷言と聞き流そう。
馬耳東風の瑞月は、嘲罵の雲霧を吹き分けて、下界をのぞくのだ。そして二百十日の風のように、力いっぱい、大木の倒れるまで吹いて見せようぞ。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm100004
愛善世界社版:7頁 八幡書店版:第2輯 391頁 修補版: 校定版:9頁 普及版:4頁 初版: ページ備考:
001至聖(しせい)至厳(しげん)五六七(みろく)殿(でん)
002(たふと)(かみ)御教(みをしへ)
003さとす(まこと)神席(しんせき)
004仮設(かせつ)劇場(げきぢやう)常置(じやうち)して
005(かた)霊界(れいかい)物語(ものがたり)
006(だま)されきつた近侍(きんじ)()
007()いた調子(てうし)(ふし)をつけ
008三筋(みすぢ)(いと)でチヤンチヤンと
009聖場(せいぢやう)(けが)()(あし)
010副守(ふくしゆ)のすさびを(くち)()けて
011()(やつ)()(やつ)三味線(さみせん)
012()いて得意(とくい)になるナイス
013(よこ)()てつて(つく)(やつ)
014阿呆(あほう)阿呆(あほう)との寄合(よりあひ)ぢや
015寄席(よせ)気分(きぶん)でワイワイと
016(かみ)聖場(せいぢやう)馬鹿(ばか)にする
017(こま)つた(やつ)(あら)はれた
018(これ)矢張(やつぱ)緯役(よこやく)
019変性(へんじやう)女子(によし)世迷言(よまひごと)
020審神(さには)をせねば()かれない
021(みみ)(けが)れる(むね)わるい
022いやぢやいやぢやと(かほ)しかめ
023()はず(ぎら)ひの没分暁漢(わからずや)
024(なに)()うても()()れぬ
025デモ先生(せんせい)(けつ)(あな)
026(あま)(ちひ)さい肝玉(きもだま)
027あきれて()さへ()ではせぬ
028発頭人(ほつとうにん)のわれわれが
029熟々(つらつら)(おも)ひめぐらせば
030()かぬお(かた)身魂(みたま)こそ
031(くち)(わる)いか()らねども
032日本一(につぽんいち)信天翁(あほうどり)
033表面(うはつら)ばかりむつかしき
034(かほ)をしながら(ひと)()
035(ところ)でずるいことばかり
036体主(たいしゆ)霊従(れいじう)偽善者(きぜんしや)
037(かへつ)殊勝(しゆしよう)らし(こと)()
038聖人面(せいじんづら)をするものぞ
039三味線(さみせん)ひいたり(ふし)つけて
040(かた)るが馬鹿(ばか)なら一言(ひとこと)
041()きに()ずしてゴテゴテと
042そしるお(かた)馬鹿(ばか)加減(かげん)
043変性(へんじやう)男子(なんし)筆先(ふでさき)
044阿呆(あほう)になりて()()れと
045()いてあるのを白煙(しらけむり)
046八十八(はちじふはち)()系統(けいとう)
047()らず()らずに(たま)ぬかれ
048血道(ちみち)をわけて一心(いつしん)
049(あざむ)かれたる(ひと)だらう
050あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
051かまはないからどしどしと
052(かた)つて()いて面白(おもしろ)
053六ケ(むつか)しう仰有(おつしや)()(かた)()
054肝玉(きもだま)デングリ(かへ)しつつ
055()めず(おく)せずやり(とほ)
056(わか)らぬ盲者(めくら)はあとまはし
057やがて(ほぞ)()(とき)()
058朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
059(つき)()つとも()くるとも
060たとへ大地(だいち)(しづ)むとも
061曲津(まがつ)御霊(みたま)はさわぐとも
062苦集(くしふ)滅道(めつだう)()(さと)
063道法(だうはふ)礼節(れいせつ)開示(かいじ)する
064五六七(みろく)(をしへ)いつまでも
065生命(いのち)(かぎ)()めはせぬ
066(かみ)(こころ)推量(すゐりやう)して
067チツとは(こころ)(ひろ)くもて
068(かみ)言葉(ことば)二言(にごん)ない
069()めぬと()つたら何処迄(どこまで)
070(くち)ある(かぎ)りやめはせぬ
071アヽさりながらさりながら
072こんな(こと)をば()いたなら
073自分(じぶん)免許(めんきよ)審神者(さには)()
074変性(へんじやう)女子(によし)(そば)(ちか)
075歌劇(かげき)思想(しさう)抱持(はうぢ)して
076()るモウロクの悪霊(あくれい)
077うつられ(やす)緯役(よこやく)
078()いて()かしたと()らず(ぐち)
079(また)(さかん)(たた)くだろ
080どうせ綾部(あやべ)大本(おほもと)
081()()御魂(みたま)天地(あめつち)
082(かみ)()よりは(ちう)なもの
083自分(じぶん)(かほ)についた(すみ)
084(わが)()さへぎる(つりばり)
085(すこ)しも()えぬ色盲者(しきもうじや)
086都合(つがふ)(わる)言訳(いひわけ)
087世迷言(よまひごと)ぞと()(なが)
088馬耳(ばじ)東風(とうふう)瑞月(ずゐげつ)
089嘲罵(てうば)雲霧(くもきり)かき()けて
090下界(げかい)をのぞき()()てる
091二百十(にひやくとを)()(かぜ)(ごと)
092(ちから)一杯(いつぱい)大木(たいぼく)
093(たふ)れる(まで)()いて()
094あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
095御霊(みたま)(さち)はひましませよ。
096  大正十一年瑞月祥日
097      於竜宮館
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