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第66巻(巳の巻)
第67巻(午の巻)
第68巻(未の巻)
第69巻(申の巻)
第70巻(酉の巻)
第71巻(戌の巻)
第72巻(亥の巻)
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第73巻(子の巻)
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第75巻(寅の巻)
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第10巻(酉の巻)
序歌
凡例
総説歌
信天翁(一)
第1篇 千軍万馬
01 常世城門
〔431〕
02 天地暗澹
〔432〕
03 赤玉出現
〔433〕
04 鬼鼻団子
〔434〕
05 狐々怪々
〔435〕
06 額の裏
〔436〕
07 思はぬ光栄
〔437〕
08 善悪不可解
〔438〕
09 尻藍
〔439〕
10 注目国
〔440〕
11 狐火
〔441〕
12 山上瞰下
〔442〕
13 蟹の将軍
〔443〕
14 松風の音
〔444〕
15 言霊別
〔445〕
16 固門開
〔446〕
17 乱れ髪
〔447〕
18 常世馬場
〔448〕
19 替玉
〔449〕
20 還軍
〔450〕
21 桃の実
〔451〕
22 混々怪々
〔452〕
23 神の慈愛
〔453〕
24 言向和
〔454〕
25 木花開
〔455〕
26 貴の御児
〔456〕
第2篇 禊身の段
27 言霊解一
〔457〕
28 言霊解二
〔458〕
29 言霊解三
〔459〕
30 言霊解四
〔460〕
31 言霊解五
〔461〕
第3篇 邪神征服
32 土竜
〔462〕
33 鰤公
〔463〕
34 唐櫃
〔464〕
35 アルタイ窟
〔465〕
36 意想外
〔466〕
37 祝宴
〔467〕
附録 第三回高熊山参拝紀行歌(三)
余白歌
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第10巻
> 第1篇 千軍万馬 > 第12章 山上瞰下
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第一二章
山上瞰下
(
さんじやうかんか
)
〔四四二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻
篇:
第1篇 千軍万馬
よみ(新仮名遣い):
せんぐんばんば
章:
第12章 山上瞰下
よみ(新仮名遣い):
さんじょうかんか
通し章番号:
442
口述日:
1922(大正11)年02月22日(旧01月26日)
口述場所:
筆録者:
北村隆光
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年8月20日
概要:
舞台:
シラ山山脈の峠
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
一行は固虎の案内で、シラ山山脈を越えている。ロッキー山は西にそびえている。
珍山彦は淤縢山津見に、ロッキー山の伊弉冊命が本物かどうか、問いかけている。淤縢山津見は竜宮城で別れるときに、伊弉冊命が「ロッキー山に行く」と言っていたことを信じていた。
固虎も常世の国の人民一般は、ロッキー山に現れたのが真の伊弉冊命であると信じている、と言う。
珍山彦は、神様の経綸は表もあり裏もある、と言って、注意を促す。また、ロッキー山に行ってみて、現実が思っていたとおりと違っていても、信仰をぐらつかせることがあってはならない、と諭した。
固虎は、昨冬にここにいる松・竹・梅と同じ名前の宣伝使が常世城に囚われてきて、そのときの騒動で自分は門番から上役に変えられた、とこれまでの経緯を語った。
すると、ロッキー山の方から鬨の声が聞こえてきた。一行はシラ山の山頂でそれぞれ袂を分かち、各自行動することになった。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-06-14 20:52:43
OBC :
rm1012
愛善世界社版:
100頁
八幡書店版:
第2輯 426頁
修補版:
校定版:
104頁
普及版:
46頁
初版:
ページ備考:
001
固虎
(
かたとら
)
の
案内
(
あんない
)
にてシラ
山
(
やま
)
山脈
(
さんみやく
)
を
春風
(
はるかぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれながら、
002
漸
(
やうや
)
うにしてその
峠
(
たうげ
)
の
巓
(
いただき
)
に
達
(
たつ
)
したり。
003
東
(
ひがし
)
には
漂渺
(
へうべう
)
たる
大海原
(
おほうなばら
)
、
004
際限
(
さいげん
)
もなく
展開
(
てんかい
)
し、
005
西
(
にし
)
に
聳
(
そび
)
ゆるロッキーの
山
(
やま
)
は、
006
中腹
(
ちうふく
)
より
山巓
(
さんてん
)
にかけて、
007
或
(
あるひ
)
は
濃
(
こ
)
く、
008
或
(
あるひ
)
は
淡
(
あは
)
き
叢雲
(
むらくも
)
に
包
(
つつ
)
まれてゐる。
009
一行
(
いつかう
)
六人
(
ろくにん
)
は
峠
(
たうげ
)
の
青草
(
あをくさ
)
萠
(
も
)
ゆる
芝生
(
しばふ
)
の
上
(
うへ
)
に
息
(
いき
)
を
休
(
やす
)
め、
010
四方
(
よも
)
の
景色
(
けしき
)
に
眼
(
め
)
を
新
(
あたら
)
しく
洗
(
あら
)
ふ。
011
珍山彦
(
うづやまひこ
)
『ホー、
012
淤縢山
(
おどやま
)
さま、
013
貴方
(
あなた
)
は
矢張
(
やつぱ
)
りロッキー
山
(
ざん
)
に
伊邪那美尊
(
いざなみのみこと
)
、
014
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
が
坐
(
ま
)
しますと
信
(
しん
)
じて
居
(
ゐ
)
ますか』
015
淤縢山津見
(
おどやまづみ
)
『
無論
(
むろん
)
の
事
(
こと
)
です。
016
之
(
これ
)
がどうして
信
(
しん
)
ぜられずに
居
(
を
)
れませうか。
017
現
(
げん
)
に
竜宮城
(
りうぐうじやう
)
から
御供
(
おとも
)
して
海上
(
かいじやう
)
で
別
(
わか
)
れた
時
(
とき
)
、
018
之
(
これ
)
からロッキー
山
(
ざん
)
に
行
(
い
)
つて
身
(
み
)
を
隠
(
かく
)
す、
019
とお
口
(
くち
)
づから
御言葉
(
おことば
)
を
承
(
うけたま
)
はつたのですから』
020
珍山彦
『
成程
(
なるほど
)
、
021
それも
無理
(
むり
)
のないことだが、
022
私
(
わたくし
)
の
神懸
(
かむがか
)
りで
言
(
い
)
つた
事
(
こと
)
は、
023
如何
(
どう
)
しても
信
(
しん
)
じませぬか』
024
淤縢山津見
『
信
(
しん
)
じない
事
(
こと
)
もないですが、
025
今
(
いま
)
の
処
(
ところ
)
では
五里霧中
(
ごりむちゆう
)
に
彷徨
(
はうくわう
)
するとでも
言
(
い
)
ふやうな
心理
(
しんり
)
状態
(
じやうたい
)
です』
026
珍山彦
『
神様
(
かみさま
)
の
御経綸
(
ごけいりん
)
は、
027
その
大体
(
だいたい
)
に
於
(
おい
)
て
一定不変
(
いつていふへん
)
であつても、
028
其処
(
そこ
)
には
又
(
また
)
裏
(
うら
)
もあり
表
(
おもて
)
もあるものだ。
029
奥
(
おく
)
の
奥
(
おく
)
にも
奥
(
おく
)
があれば、
030
底
(
そこ
)
の
底
(
そこ
)
にも
底
(
そこ
)
がないほど
深
(
ふか
)
い
底
(
そこ
)
のあるもの、
031
そこ
の
処
(
ところ
)
をよく
審神
(
さには
)
せぬと
大変
(
たいへん
)
な
間違
(
まちが
)
ひが
起
(
おこ
)
りますよ。
032
それだから
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
は、
033
見直
(
みなほ
)
し、
034
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
し、
035
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
せと
神歌
(
しんか
)
に
示
(
しめ
)
されてあるのですよ』
036
淤縢山津見
『ハア、
037
その
真偽
(
しんぎ
)
、
038
当否
(
たうひ
)
は
時
(
とき
)
の
問題
(
もんだい
)
です。
039
吾々
(
われわれ
)
は
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
く
万難
(
ばんなん
)
を
排
(
はい
)
して
敵
(
てき
)
の
厳
(
きび
)
しき
警戒
(
けいかい
)
を
突破
(
とつぱ
)
し、
040
ロッキー
山
(
ざん
)
に
登
(
のぼ
)
つてその
消息
(
せうそく
)
を
探
(
さぐ
)
つて
見
(
み
)
たいと
思
(
おも
)
ふのです』
041
珍山彦
『
斯
(
か
)
う
申
(
まを
)
すと
済
(
す
)
まぬが、
042
貴方
(
あなた
)
の
心
(
こころ
)
の
裡
(
うち
)
は
恰度
(
ちやうど
)
、
043
あのロッキー
山
(
ざん
)
の
様
(
やう
)
ですよ。
044
半分
(
はんぶん
)
は
雲
(
くも
)
に
包
(
つつ
)
まれ、
045
半分
(
はんぶん
)
は
春
(
はる
)
の
野山
(
のやま
)
の
生地
(
きぢ
)
を
顕
(
あら
)
はして
居
(
ゐ
)
るのと
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
だ。
046
心
(
こころ
)
の
雲
(
くも
)
を
晴
(
は
)
らさねば、
047
真実
(
ほんたう
)
の
神
(
かみ
)
の
経綸
(
しぐみ
)
は
ハツキリ
しない。
048
この
固虎
(
かたとら
)
に
聞
(
き
)
いたら
一番
(
いちばん
)
よく
分
(
わか
)
るであらう』
049
固虎
(
かたとら
)
『いえ、
050
私
(
わたくし
)
も
確
(
たしか
)
な
事
(
こと
)
は
申上
(
まをしあ
)
げられませぬが、
051
常世神王
(
とこよしんわう
)
の
仰
(
あふ
)
せによれば、
052
伊邪那美
(
いざなみ
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
、
053
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
様
(
さま
)
は、
054
ロッキー
山
(
ざん
)
に
居
(
を
)
られるとの
事
(
こと
)
、
055
常世城
(
とこよじやう
)
は
申
(
まを
)
すに
及
(
およ
)
ばず、
056
一般
(
いつぱん
)
の
人民
(
じんみん
)
も
左様
(
さやう
)
だと
思
(
おも
)
つて
確
(
かた
)
く
信
(
しん
)
じて
居
(
を
)
ります。
057
吾々
(
われわれ
)
も、
058
どちらかと
言
(
い
)
へば、
059
信
(
しん
)
じて
居
(
を
)
る
方
(
はう
)
の
仲間
(
なかま
)
ですよ』
060
珍山彦
(
うづやまひこ
)
『
淤縢山
(
おどやま
)
さまと
云
(
い
)
ひ、
061
固虎
(
かたとら
)
さまと
云
(
い
)
ひ、
062
実
(
じつ
)
に
曖昧
(
あいまい
)
模糊
(
もこ
)
の
考
(
かんが
)
へですな。
063
貴方
(
あなた
)
の
精神
(
せいしん
)
は
不安
(
ふあん
)
ではありませぬか。
064
よくマア、
065
そんな
頼
(
たよ
)
りない
事
(
こと
)
で
信念
(
しんねん
)
が
続
(
つづ
)
くかと、
066
不思議
(
ふしぎ
)
に
思
(
おも
)
はれてなりませぬワ』
067
淤縢山津見
(
おどやまづみ
)
『
何
(
なに
)
を
言
(
い
)
つても、
068
愚昧
(
ぐまい
)
な
吾々
(
われわれ
)
人間
(
にんげん
)
の
考
(
かんが
)
へで、
069
広大無辺
(
くわうだいむへん
)
の
神様
(
かみさま
)
の
御神業
(
ごしんげふ
)
が
ハツキリ
と
分
(
わか
)
るべきものでない。
070
寧
(
むし
)
ろ
分
(
わか
)
らないのが
当然
(
たうぜん
)
だらうと
思
(
おも
)
ひます。
071
神様
(
かみさま
)
の
御神業
(
ごしんげふ
)
に
対
(
たい
)
して
審神
(
さには
)
をしたり、
072
或
(
あるひ
)
は
批評
(
ひへう
)
をするのは、
073
人間
(
にんげん
)
の
分際
(
ぶんざい
)
として
僣越
(
せんえつ
)
だと
考
(
かんが
)
へて
居
(
を
)
ります。
074
只
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
刹那心
(
せつなしん
)
で、
075
行
(
ゆ
)
く
処
(
ところ
)
まで
行
(
ゆ
)
かなくては
分
(
わか
)
らない』
076
珍山彦
『
若
(
も
)
し
伊邪那美神
(
いざなみのかみ
)
様
(
さま
)
、
077
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
様
(
さま
)
が
贋物
(
にせもの
)
であつたら、
078
その
時
(
とき
)
貴方
(
あなた
)
は
如何
(
どう
)
致
(
いた
)
しますか』
079
淤縢山津見
『その
時
(
とき
)
始
(
はじ
)
めて
心
(
こころ
)
の
雲霧
(
くもきり
)
が
晴
(
は
)
れ、
080
心
(
こころ
)
の
海
(
うみ
)
に
真如
(
しんによ
)
の
日月
(
じつげつ
)
が
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
るのです。
081
只
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
惟神
(
かむながら
)
です』
082
珍山彦
『
腹
(
はら
)
を
立
(
た
)
てる
様
(
やう
)
な
事
(
こと
)
はありますまいか』
083
淤縢山津見
『
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝歌
(
せんでんか
)
の
通
(
とほ
)
り、
084
その
時
(
とき
)
こそは
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
し
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
し、
085
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
す
覚悟
(
かくご
)
です』
086
珍山彦
『ホー、
087
そのお
考
(
かんが
)
へならば
貴方
(
あなた
)
も
宣伝使
(
せんでんし
)
の
及第点
(
きふだいてん
)
が
得
(
え
)
られますよ。
088
大変
(
たいへん
)
に
信仰
(
しんかう
)
の
持
(
も
)
ち
方
(
かた
)
が
変
(
かは
)
つて
来
(
き
)
ましたなア。
089
信仰
(
しんかう
)
の
力
(
ちから
)
は
山
(
やま
)
をも
動
(
うご
)
かすと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
があるが、
090
貴方
(
あなた
)
はあの
山
(
やま
)
を
自分
(
じぶん
)
の
前
(
まへ
)
に
引寄
(
ひきよ
)
せるだけの
信仰力
(
しんかうりよく
)
をもつて
居
(
ゐ
)
ますか』
091
淤縢山津見
『
到底
(
たうてい
)
そんな
事
(
こと
)
は
霊的
(
れいてき
)
の
事
(
こと
)
で、
092
現実的
(
げんじつてき
)
には
出来
(
でき
)
ますまい。
093
貴方
(
あなた
)
は
出来
(
でき
)
ますか』
094
珍山彦
『
出来
(
でき
)
ますとも、
095
霊界
(
れいかい
)
のみでない、
096
現実的
(
げんじつてき
)
に
私
(
わたくし
)
の
前
(
まへ
)
に
山
(
やま
)
を
引寄
(
ひきよ
)
せて
見
(
み
)
せませう。
097
貴方等
(
あなたがた
)
も
私
(
わたくし
)
の
後
(
うしろ
)
に
跟
(
つ
)
いて
御出
(
おい
)
でなさい。
098
手
(
て
)
を
翻
(
ひるがへ
)
せば
雨
(
あめ
)
となり、
099
手
(
て
)
を
覆
(
くつが
)
へせば
雲
(
くも
)
となる、
100
自由自在
(
じいうじざい
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
、
101
万々一
(
まんまんいち
)
吾
(
わが
)
言霊
(
ことたま
)
によつて
動
(
うご
)
いて
来
(
こ
)
なかつた
時
(
とき
)
は、
102
山
(
やま
)
の
神
(
かみ
)
さまに
何
(
なに
)
か
御都合
(
ごつがふ
)
があつてお
忙
(
いそが
)
しいのだらうから、
103
こちらの
方
(
はう
)
から
歩
(
ある
)
いて
往
(
い
)
つて
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
引寄
(
ひきよ
)
せるまでの
事
(
こと
)
ですよ』
104
淤縢山津見
『
大抵
(
たいてい
)
ソンナ
事
(
こと
)
だと
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
105
それなら
吾々
(
われわれ
)
も
海
(
うみ
)
でも
引寄
(
ひきよ
)
せるワ』
106
珍山彦
『オー、
107
固虎
(
かたとら
)
さま、
108
貴方
(
あなた
)
は
今
(
いま
)
の
今
(
いま
)
まで、
109
悪神
(
わるがみ
)
の
眷属
(
けんぞく
)
となつて
大変
(
たいへん
)
に
吾々
(
われわれ
)
を
苦
(
くる
)
しめようとされたが、
110
ようマア
俄
(
にはか
)
に
掌
(
てのひら
)
を
返
(
かへ
)
した
様
(
やう
)
に
変
(
かは
)
つたものですなア』
111
固虎
(
かたとら
)
『
手
(
て
)
を
翻
(
ひるがへ
)
せば
雨
(
あめ
)
となり、
112
手
(
て
)
を
覆
(
くつが
)
へせば
雲
(
くも
)
となる』
113
珍山彦
(
うづやまひこ
)
『オイオイ、
114
真似
(
まね
)
をしてはいかぬよ。
115
悪
(
あく
)
なら
悪
(
あく
)
、
116
善
(
ぜん
)
なら
善
(
ぜん
)
、
117
何処迄
(
どこまで
)
もつき
通
(
とほ
)
したら
如何
(
どう
)
だ。
118
悪
(
わる
)
かつたと
思
(
おも
)
つて、
119
俄
(
にはか
)
に
精神
(
せいしん
)
を
燕
(
つばめ
)
返
(
かへ
)
しにすると
言
(
い
)
ふのは、
120
日頃
(
ひごろ
)
剛毅
(
がうき
)
の
固虎
(
かたとら
)
さまにも
似合
(
にあ
)
はぬではないか』
121
固虎
『これは
心得
(
こころえ
)
ぬ
宣伝使
(
せんでんし
)
のお
言葉
(
ことば
)
、
122
悪
(
あく
)
を
謬
(
あやま
)
つて
善
(
ぜん
)
と
信
(
しん
)
じた
時
(
とき
)
は、
123
何処
(
どこ
)
までも
猛進
(
まうしん
)
するのが
男
(
をとこ
)
の
本領
(
ほんりやう
)
だ。
124
悪
(
わる
)
かつたと
思
(
おも
)
つて
気
(
き
)
がついた
時
(
とき
)
は、
125
忽
(
たちま
)
ち
見直
(
みなほ
)
し、
126
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
し、
127
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
すのが
誠
(
まこと
)
の
男
(
をとこ
)
ではありますまいか』
128
珍山彦
『
変説
(
へんせつ
)
改論
(
かいろん
)
の
御本尊
(
ごほんぞん
)
、
129
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
しは
結構
(
けつこう
)
だ。
130
角
(
つの
)
の
生
(
は
)
えた
牛雲別
(
うしくもわけ
)
や
嘴
(
くちばし
)
の
鋭
(
するど
)
い
鷹取別
(
たかとりわけ
)
を
離
(
はな
)
れて、
131
牛
(
うし
)
を
馬
(
うま
)
に
乗
(
の
)
り
換
(
か
)
へ
のり
直
(
なほ
)
すと
云
(
い
)
ふやうなものだなア』
132
淤縢山津見
(
おどやまづみ
)
『アツハツハヽヽ、
133
面白
(
おもしろ
)
い
面白
(
おもしろ
)
い』
134
珍山彦
(
うづやまひこ
)
『
固虎
(
かたとら
)
さま、
135
またロッキー
山
(
ざん
)
へ
行
(
い
)
つたら、
136
燕
(
つばめ
)
返
(
かへ
)
しではないかなア。
137
変説
(
へんせつ
)
改論
(
かいろん
)
の
張本
(
ちやうほん
)
だから
案
(
あん
)
じられたものだよ』
138
固虎
(
かたとら
)
『
巌
(
いは
)
より
堅
(
かた
)
い
固虎
(
かたとら
)
の
鉄
(
てつ
)
の
様
(
やう
)
な
腹中
(
はらわた
)
を
見
(
み
)
て
下
(
くだ
)
さい。
139
さう
馬鹿
(
ばか
)
にしたものぢやありませぬよ。
140
かたがた
以
(
もつ
)
て
無礼千万
(
ぶれいせんばん
)
なことを
仰有
(
おつしや
)
いますが、
141
それに
就
(
つい
)
ても
合点
(
がてん
)
のゆかぬは、
142
常世城
(
とこよじやう
)
の
昨冬
(
さくとう
)
の
不思議
(
ふしぎ
)
、
143
今
(
いま
)
此処
(
ここ
)
に
御座
(
ござ
)
る
三人
(
さんにん
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
様
(
さま
)
と
同
(
おな
)
じ
名
(
な
)
のついた
宣伝使
(
せんでんし
)
が、
144
間
(
はざま
)
の
国
(
くに
)
から
召捕
(
めしと
)
られて
常世城
(
とこよじやう
)
に
入
(
い
)
り、
145
常世神王
(
とこよしんわう
)
の
大変
(
たいへん
)
なお
気
(
き
)
に
入
(
い
)
りであつた
処
(
ところ
)
、
146
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にやら
煙
(
けむり
)
の
様
(
やう
)
になつて
消
(
き
)
えて
了
(
しま
)
つたのです。
147
そのとき
私
(
わたくし
)
は
門番
(
もんばん
)
をやつて
居
(
ゐ
)
ましたが、
148
照彦
(
てるひこ
)
と
言
(
い
)
ふ
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
も
召捕
(
めしと
)
られて、
149
これまた
不思議
(
ふしぎ
)
や、
150
煙
(
けむり
)
となつて
消
(
き
)
えて
了
(
しま
)
ひ、
151
種々
(
いろいろ
)
な
不思議
(
ふしぎ
)
を
現
(
あら
)
はし、
152
常世神王
(
とこよしんわう
)
や
鷹取別
(
たかとりわけ
)
等
(
ら
)
を
心
(
こころ
)
の
侭
(
まま
)
に
散々
(
さんざん
)
の
目
(
め
)
に
遇
(
あ
)
はし、
153
私
(
わたくし
)
はその
時
(
とき
)
の
罰
(
ばつ
)
によつて、
154
門番
(
もんばん
)
から
常世城
(
とこよじやう
)
の
上役人
(
うはやくにん
)
に
落
(
おと
)
されましたのか、
155
上
(
あ
)
げられたのか、
156
イヤハヤ、
157
もう
訳
(
わけ
)
の
分
(
わか
)
らぬ
事
(
こと
)
ですよ。
158
之
(
これ
)
が
所謂
(
いはゆる
)
、
159
迷宮
(
めいきう
)
と
云
(
い
)
ふのでせうか。
160
門番
(
もんばん
)
も
俄
(
にはか
)
に
天
(
てん
)
に
上
(
のぼ
)
つて
羽振
(
はぶ
)
りを
利
(
き
)
かし、
161
大勢
(
おほぜい
)
の
家来
(
けらい
)
を
連
(
つ
)
れてカリガネ
半島
(
はんたう
)
に
貴方等
(
あなたがた
)
を
囲
(
かこ
)
んで
一
(
ひと
)
つ
手柄
(
てがら
)
をしようと
思
(
おも
)
つたらあの
有様
(
ありさま
)
、
162
改心
(
かいしん
)
せずには
居
(
を
)
れないぢやありませぬか』
163
珍山彦
『
怖
(
こは
)
さ、
164
恐
(
おそ
)
ろしさ、
165
生命
(
いのち
)
が
惜
(
を
)
しさの
改心
(
かいしん
)
は
真実
(
ほんたう
)
の
改心
(
かいしん
)
ぢやない、
166
怪心
(
くわいしん
)
だ。
167
固虎
(
かたとら
)
、
168
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
しなさい』
169
この
時
(
とき
)
ロッキー
山
(
ざん
)
の
方
(
はう
)
に
当
(
あた
)
つて
鬨
(
とき
)
の
声
(
こゑ
)
一時
(
いちじ
)
に
聞
(
きこ
)
え
来
(
きた
)
る。
170
一行
(
いつかう
)
六人
(
ろくにん
)
は、
171
一同
『ヨー
危機一髪
(
ききいつぱつ
)
だ。
172
皆
(
みな
)
さま、
173
之
(
これ
)
から
各自
(
めいめい
)
に
覚悟
(
かくご
)
致
(
いた
)
しませう』
174
と
思
(
おも
)
ひ
思
(
おも
)
ひに
山頂
(
さんちやう
)
に
向
(
むか
)
つて
袂
(
たもと
)
を
別
(
わか
)
ち、
175
愈
(
いよいよ
)
ロッキー
山
(
ざん
)
に
対
(
たい
)
して
自由
(
じいう
)
行動
(
かうどう
)
をとる
事
(
こと
)
となれり。
176
嗚呼
(
ああ
)
この
結果
(
けつくわ
)
は
如何
(
いかん
)
。
177
心許
(
こころもと
)
なくまた
心強
(
こころづよ
)
し。
178
(
大正一一・二・二二
旧一・二六
北村隆光
録)
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三鏡解説 目次
」
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返信が必要な場合はメールでお送り下さい。
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(飯塚弘明)
【12 山上瞰下|第10巻(酉の巻)|霊界物語/rm1012】
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