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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第10巻(酉の巻)
序歌
凡例
総説歌
信天翁(一)
第1篇 千軍万馬
第1章 常世城門
第2章 天地暗澹
第3章 赤玉出現
第4章 鬼鼻団子
第5章 狐々怪々
第6章 額の裏
第7章 思はぬ光栄
第8章 善悪不可解
第9章 尻藍
第10章 注目国
第11章 狐火
第12章 山上瞰下
第13章 蟹の将軍
第14章 松風の音
第15章 言霊別
第16章 固門開
第17章 乱れ髪
第18章 常世馬場
第19章 替玉
第20章 還軍
第21章 桃の実
第22章 混々怪々
第23章 神の慈愛
第24章 言向和
第25章 木花開
第26章 貴の御児
第2篇 禊身の段
第27章 言霊解一
第28章 言霊解二
第29章 言霊解三
第30章 言霊解四
第31章 言霊解五
第3篇 邪神征服
第32章 土竜
第33章 鰤公
第34章 唐櫃
第35章 アルタイ窟
第36章 意想外
第37章 祝宴
附録 第三回高熊山参拝紀行歌(三)
余白歌
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第10巻(酉の巻)
> 第1篇 千軍万馬 > 第22章 混々怪々
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(B)
(N)
神の慈愛 >>>
第二二章
混々
(
こんこん
)
怪々
(
くわいくわい
)
〔四五二〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻
篇:
第1篇 千軍万馬
よみ(新仮名遣い):
せんぐんばんば
章:
第22章 混々怪々
よみ(新仮名遣い):
こんこんかいかい
通し章番号:
452
口述日:
1922(大正11)年02月25日(旧01月29日)
口述場所:
筆録者:
藤津久子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年8月20日
概要:
舞台:
ロッキー山城
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
黄泉島の形勢は、ロッキー山に伝えられた。大雷は、味方の全敗を大国彦、大国姫に注進した。
そして松・竹・梅の三個の桃の実に化けていたはずの国玉姫、杵築姫、田糸姫らもロッキー山に帰城した。そして、負け戦にも関わらず、大笑いをして大国姫を驚かせた。
敗軍を報せに来た大雷は実は、本物の日の出神の使い・鬼武彦の化身であった。そして国玉姫、杵築姫、田糸姫、火雷ら魔軍の中心的な諸将も、鬼武彦の眷属が化けた姿であったことが明かされた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-07-16 00:46:11
OBC :
rm1022
愛善世界社版:
166頁
八幡書店版:
第2輯 451頁
修補版:
校定版:
173頁
普及版:
77頁
初版:
ページ備考:
001
醜
(
しこ
)
の
魔風
(
まかぜ
)
の
吹
(
ふ
)
き
荒
(
すさ
)
ぶ、
002
ロッキー
山
(
ざん
)
の
山颪
(
やまおろし
)
、
003
大国姫
(
おほくにひめの
)
神
(
かみ
)
は
黄泉島
(
よもつじま
)
なる
戦
(
たたか
)
ひに、
004
味方
(
みかた
)
の
勝
(
かち
)
を
美山別
(
みやまわけ
)
、
005
国玉姫
(
くにたまひめ
)
の
訪
(
おとづ
)
れを、
006
今
(
いま
)
や
遅
(
おそ
)
しと
待
(
ま
)
ち
居
(
ゐ
)
たる。
007
時
(
とき
)
しもあれや
大空
(
おほぞら
)
を、
008
轟
(
とどろ
)
き
渡
(
わた
)
る
天
(
あま
)
の
磐船
(
いはふね
)
、
009
此処
(
ここ
)
彼処
(
かしこ
)
、
010
円
(
ゑん
)
を
描
(
ゑが
)
いて
下
(
くだ
)
り
来
(
く
)
る。
011
鳴音
(
なるおと
)
高
(
たか
)
き
大雷
(
おほいかづち
)
、
012
火雷
(
ほのいかづち
)
の
二柱
(
ふたはしら
)
、
013
ロッキー
山
(
ざん
)
の
城門
(
じやうもん
)
に
現
(
あら
)
はれ、
014
門外
(
もんぐわい
)
より
門番
(
もんばん
)
に
命
(
めい
)
じ、
015
鉄門
(
かなど
)
を
左右
(
さいう
)
に
開
(
ひら
)
かしめ、
016
息
(
いき
)
もせきせき
奥殿
(
おくでん
)
目
(
め
)
がけて
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
る。
017
ロッキー
山
(
ざん
)
の
重臣
(
ぢゆうしん
)
武虎別
(
たけとらわけ
)
は
進
(
すす
)
み
出
(
い
)
で、
018
大雷
(
おほいかづち
)
、
019
火雷
(
ほのいかづち
)
の
二将
(
にしやう
)
を
見
(
み
)
るより、
020
武虎別
『オー、
021
思
(
おも
)
ひがけなき
二神
(
にしん
)
の
帰城
(
きじやう
)
、
022
黄泉島
(
よもつじま
)
の
戦
(
たたか
)
ひ、
023
味方
(
みかた
)
の
勝敗
(
しようはい
)
如何
(
いか
)
に、
024
速
(
すみや
)
かに
話
(
はな
)
されよ』
025
大雷
(
おほいかづち
)
『
吾々
(
われわれ
)
中途
(
ちうと
)
にて
急
(
いそ
)
ぎ
帰
(
かへ
)
りしは、
026
余
(
よ
)
の
儀
(
ぎ
)
にあらず。
027
黄泉島
(
よもつじま
)
の
戦闘
(
せんとう
)
は
殆
(
ほとん
)
ど
味方
(
みかた
)
の
全敗
(
ぜんぱい
)
、
028
このまま
打捨
(
うちす
)
て
置
(
お
)
かば、
029
敵
(
てき
)
の
大将
(
たいしやう
)
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
は
数多
(
あまた
)
の
神軍
(
しんぐん
)
を
引連
(
ひきつ
)
れ、
030
黄泉島
(
よもつじま
)
は
未
(
ま
)
だ
愚
(
おろか
)
、
031
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
に
攻
(
せ
)
め
渡
(
わた
)
り、
032
ロッキー
山
(
ざん
)
を
占領
(
せんりやう
)
し、
033
吾々
(
われわれ
)
をして
根底
(
ねそこ
)
の
国
(
くに
)
に
追
(
お
)
ひ
落
(
おと
)
さむは
目睫
(
もくせふ
)
の
間
(
かん
)
にあり。
034
貴下
(
きか
)
は
速
(
すみや
)
かに
此
(
この
)
由
(
よし
)
大神
(
おほかみ
)
に
奏上
(
そうじやう
)
されよ』
035
火雷
(
ほのいかづち
)
『
時
(
とき
)
後
(
おく
)
れては
一大事
(
いちだいじ
)
、
036
瞬
(
またた
)
くひまも
猶予
(
いうよ
)
ならず。
037
早
(
はや
)
く
早
(
はや
)
く』
038
と
急
(
せ
)
き
立
(
た
)
てる。
039
武虎別
(
たけとらわけ
)
は
何
(
なん
)
の
答
(
いらへ
)
もなく、
040
そのまま
隔
(
へだ
)
ての
襖
(
からかみ
)
を
押
(
お
)
し
開
(
ひら
)
きて
慌
(
あわただ
)
しく
奥殿
(
おくでん
)
目
(
め
)
がけて
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
りぬ。
041
後
(
あと
)
に
二人
(
ふたり
)
は
呆然
(
ばうぜん
)
として
もど
かしげに、
042
大国姫
(
おほくにひめ
)
の
出場
(
しゆつぢやう
)
を
首
(
くび
)
をのばして
今
(
いま
)
や
遅
(
おそ
)
しと
待
(
ま
)
ち
居
(
ゐ
)
たるが、
043
此
(
この
)
時
(
とき
)
、
044
門前
(
もんぜん
)
に
何
(
なん
)
となく
騒
(
さわ
)
がしき
音
(
おと
)
聞
(
きこ
)
え
来
(
きた
)
る。
045
二人
(
ふたり
)
は
耳
(
みみ
)
を
澄
(
す
)
まして
其
(
その
)
物音
(
ものおと
)
に
聞
(
き
)
き
入
(
い
)
れば、
046
国玉姫
(
くにたまひめ
)
、
047
杵築姫
(
きつきひめ
)
、
048
田糸姫
(
たいとひめ
)
の
三柱
(
みはしら
)
の
美人
(
びじん
)
は
悠々
(
いういう
)
として
数多
(
あまた
)
の
女神
(
めがみ
)
を
引連
(
ひきつ
)
れ、
049
此
(
こ
)
の
場
(
ば
)
に
入
(
い
)
り
来
(
きた
)
るなりき。
050
大雷
(
おほいかづち
)
は
思
(
おも
)
はず
声
(
こゑ
)
をかけ、
051
大雷
『ヤア
貴下
(
きか
)
ら
三
(
さん
)
人
(
にん
)
は
戦
(
たたか
)
ひの
真最中
(
まつさいちう
)
にも
拘
(
かか
)
はらず、
052
危急
(
ききふ
)
存亡
(
そんばう
)
の
場合
(
ばあひ
)
、
053
戦陣
(
せんぢん
)
を
捨
(
す
)
て、
054
女々
(
めめ
)
しくも
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
れるか。
055
之
(
これ
)
には
深
(
ふか
)
き
様子
(
やうす
)
のある
事
(
こと
)
ならむ、
056
具
(
つぶさ
)
に
物語
(
ものがた
)
られよ』
057
国玉姫
(
くにたまひめ
)
『アツハヽヽ、
058
オホヽヽヽ』
059
杵築姫
(
きつきひめ
)
『ウフヽヽヽ、
060
エヘヽヽヽ』
061
田糸姫
(
たいとひめ
)
『イヒヽヽヽ、
062
ホヽヽヽ』
063
三
(
さん
)
人
(
にん
)
一同
(
いちどう
)
にいやらしき
声
(
こゑ
)
を
張
(
は
)
りあげ、
064
敗軍
(
まけいくさ
)
も
心
(
こころ
)
に
留
(
と
)
めざるが
如
(
ごと
)
き
気楽
(
きらく
)
さうな
笑
(
わら
)
ひ
声
(
ごゑ
)
に、
065
大国姫
(
おほくにひめの
)
命
(
みこと
)
、
066
武虎別
(
たけとらわけ
)
は
慌
(
あわただ
)
しく
出
(
い
)
で
来
(
きた
)
り、
067
大国姫
(
おほくにひめ
)
『アイヤ、
068
汝
(
なんぢ
)
は
大雷
(
おほいかづち
)
、
069
火雷
(
ほのいかづち
)
にはあらざるか。
070
天下
(
てんか
)
分目
(
わけめ
)
の
此
(
この
)
戦
(
たたか
)
ひ、
071
敵
(
てき
)
も
味方
(
みかた
)
も
死力
(
しりよく
)
を
尽
(
つく
)
し、
072
鎬
(
しのぎ
)
をけづる
真最中
(
まつさいちう
)
に
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
るは
其
(
その
)
意
(
い
)
を
得
(
え
)
ず、
073
いぶかしさの
限
(
かぎ
)
りなり。
074
また
国玉姫
(
くにたまひめ
)
ら
三
(
さん
)
人
(
にん
)
のその
笑
(
わら
)
ひ
声
(
ごゑ
)
は
何事
(
なにごと
)
ぞ』
075
とやや
顔色
(
かほいろ
)
を
赭
(
あか
)
らめて
問
(
と
)
ひかくれば、
076
大雷
(
おほいかづち
)
は
大口
(
おほぐち
)
開
(
ひら
)
いて、
077
大雷
『
オ
ホヽヽヽ、
078
恐
(
お
そ
)
れ
入
(
い
)
つたる
御
(
ご
)
挨拶
(
あいさつ
)
、
079
鬼
(
お
に
)
も、
080
大蛇
(
を
ろち
)
も、
081
狼
(
お
ほかみ
)
も、
082
掴
(
つか
)
んで
喰
(
くら
)
ふ
大雷
(
お
ほいかづち
)
、
083
オ
メ
オ
メ
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
る
理由
(
りいう
)
があらうか。
084
大勢
(
お
ほぜい
)
の
軍卒
(
ぐんそつ
)
を
引連
(
ひきつ
)
れながら
腰
(
こし
)
を
屈
(
かが
)
め、
085
尾
(
を
)
を
巻
(
ま
)
いて
お
ぢ
お
ぢと
帰
(
かへ
)
り
来
(
きた
)
る
理由
(
りいう
)
はない。
086
恐
(
お
そ
)
れながら
此
(
この
)
大雷
(
お
ほいかづち
)
は、
087
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
御使
(
お
んつかひ
)
鬼武彦
(
お
にたけひこ
)
の
化神
(
ばけがみ
)
なるぞ。
088
己
(
お
)
れの
正体
(
しやうたい
)
は
判
(
わか
)
るまい。
089
狼狽
(
うろた
)
へきつた
其
(
その
)
面付
(
つらつき
)
の
を
かしさ。
090
大国姫
(
お
ほくにひめの
)
命
(
みこと
)
も、
091
畏
(
お
そ
)
れ
多
(
お
ほ
)
くも、
092
伊邪那美
(
いざなみの
)
神
(
かみ
)
をさし
措
(
お
)
き
伊邪那美
(
いざなみの
)
大神
(
お
ほかみ
)
と
偽
(
いつは
)
り、
093
この
世
(
よ
)
を
誑
(
たばか
)
る
大曲津
(
お
ほまがつ
)
の
張本
(
ちやうほん
)
、
094
この
侭
(
まま
)
にしては
オ
ヽ
置
(
お
)
くものか。
095
ヤイ、
096
もうそんな
馬鹿
(
ばか
)
な
芸当
(
げいたう
)
は
お
け
お
け。
097
を
こがましくも、
098
ロッキー
山
(
ざん
)
の
魔神
(
まがみ
)
の
お
里
(
さと
)
にあり。
099
押
(
お
)
しも
押
(
お
)
されもせぬ
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
に
敵対
(
てきた
)
ふとは、
100
分
(
ぶん
)
に
過
(
す
)
ぎたる
汝
(
なんぢ
)
の
企
(
たく
)
み、
101
今後
(
こんご
)
は
三五教
(
あななひけう
)
の
教
(
をしへ
)
を
守
(
まも
)
り、
102
ソンナ
恐
(
お
そ
)
ろしい
計画
(
たくみ
)
を
致
(
いた
)
すでないぞ。
103
何
(
なん
)
だツ、
104
お
多福面
(
たふくづら
)
をしよつて、
105
おつ
に
構
(
かま
)
へて
大国姫
(
お
ほくにひめ
)
の
贋神
(
にせがみ
)
が、
106
伊邪那美
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
なぞとは
尻
(
けつ
)
が
呆
(
あき
)
れるワイ。
107
根
(
ね
)
の
国
(
くに
)
底
(
そこ
)
の
国
(
くに
)
に
落
(
お
)
ちて
怖
(
お
そ
)
ろしい
責苦
(
せめく
)
に
遇
(
あ
)
へば、
108
如何
(
いか
)
に
お
転婆
(
てんば
)
の
其
(
その
)
方
(
はう
)
も、
109
多寡
(
たくわ
)
が
女
(
を
んな
)
の
弱腰
(
よわごし
)
、
110
鬼
(
お
に
)
の
鉄棒
(
かなぼう
)
や
斧
(
を
の
)
を
以
(
もつ
)
て
追
(
お
)
ひまくられては、
111
お
前
(
まへ
)
の
逃
(
に
)
げ
場所
(
ばしよ
)
もあるまい。
112
オ
メ
オ
メと
根底
(
ねそこ
)
の
国
(
くに
)
で
恥
(
はぢ
)
を
掻
(
か
)
くより、
113
今
(
いま
)
の
中
(
うち
)
に
心
(
こころ
)
を
改
(
あらた
)
め、
114
面白
(
お
もしろ
)
くない
計画
(
たくみ
)
を
止
(
や
)
めて
祖神
(
お
やがみ
)
様
(
さま
)
に
従
(
したが
)
へ。
115
さう
致
(
いた
)
せば
お
前
(
まへ
)
の
罪
(
つみ
)
は
追
(
お
)
ひ
追
(
お
)
ひと
赦
(
ゆる
)
されるであらう。
116
大雷
(
お
ほいかづち
)
と
見
(
み
)
えたるは
大
(
お
ほ
)
きな
間違
(
まちが
)
ひ、
117
鬼武彦
(
お
にたけひこ
)
が
千変
(
せんぺん
)
万化
(
ばんくわ
)
の
活動
(
くわつどう
)
だ。
118
アハヽヽヽ』
119
火雷
(
ほのいかづち
)
『
ホ
ヽヽヽ、
120
呆
(
ほ
う
)
けた
面
(
つら
)
して
ホ
ロ
ホ
ロと、
121
涙
(
なみだ
)
をこぼして
其
(
その
)
態
(
ざま
)
は
何
(
なん
)
だ、
122
今迄
(
いままで
)
の
悪
(
わる
)
い
たくみ
を
ホ
ホ、
123
ホ
ウキで
掃
(
は
)
いた
様
(
やう
)
に、
124
さつぱりと
放
(
ほ
か
)
して
終
(
しま
)
へ。
125
伊邪那美
(
いざなみの
)
神
(
かみ
)
と
甘
(
うま
)
く
化
(
ば
)
けおほせ、
126
これで
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だと
ほ
くそ
笑
(
ゑみ
)
をして
居
(
ゐ
)
た
其
(
その
)
方
(
は
う
)
、
127
何
(
なに
)
ほ
ど
自分
(
じぶん
)
の
力
(
ちから
)
に
呆
(
ほ
う
)
けて
誇
(
ほ
こ
)
つて
居
(
ゐ
)
ても、
128
ごうたくを
吐
(
ほ
ざ
)
いても、
129
貴様
(
きさま
)
の
欲
(
ほ
)
しい
黄泉島
(
よもつじま
)
は
中々
(
なかなか
)
以
(
もつ
)
て
手
(
て
)
に
入
(
い
)
らぬぞ、
130
細引
(
ほ
そびき
)
の
褌
(
ふんどし
)
だ。
131
あつちに
外
(
はづ
)
れ、
132
こつちに
外
(
はづ
)
れ
致
(
いた
)
して
ボ
タ
餅
(
もち
)
は
棚
(
たな
)
から
落
(
お
)
ちて
来
(
こ
)
ないぞ、
133
発根
(
ほ
つこん
)
から
改心
(
かいしん
)
致
(
いた
)
さばよし、
134
大
(
おほ
)
きな
布袋
(
ほ
て
)
つ
腹
(
ぱら
)
を
拘
(
かか
)
へて、
135
何
(
なに
)
を
企
(
たく
)
んでも
ホ
コトンばかりだ、
136
時鳥
(
ほ
ととぎす
)
だ。
137
八千八
(
はつせんや
)
声
(
こゑ
)
の
血
(
ち
)
を
吐
(
は
)
いて、
138
苦
(
くる
)
しみ
藻掻
(
もが
)
き、
139
誉
(
ほ
まれ
)
処
(
どころ
)
か
法螺
(
ほ
ら
)
の
抜
(
ぬ
)
け
殻
(
がら
)
、
140
穴
(
あな
)
でも
掘
(
ほ
)
つて、
141
すつ
込
(
こ
)
まねばならぬやうな
恥
(
はづ
)
かしいことが
出来
(
でき
)
て、
142
ホ
ロ
ホ
ロと
涙
(
なみだ
)
をこぼし、
143
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
には
放棄
(
ほ
か
)
され、
144
取返
(
とりかへ
)
しのならぬ
事
(
こと
)
が
出来
(
しゆつたい
)
いたすぞ。
145
改心
(
かいしん
)
いたすなら
今
(
いま
)
ぢや。
146
ホ
ヽヽヽ
火雷
(
ほ
のいかづち
)
とは
真赤
(
まつか
)
な
偽
(
いつは
)
り、
147
われは
火産霊
(
ほ
のむすびの
)
神
(
かみ
)
だ。
148
よつくわが
面
(
つら
)
を
見
(
み
)
て
置
(
お
)
けよ。
149
アツハヽヽハー』
150
国玉姫
(
くにたまひめ
)
『
オ
ホヽヽヽ、
151
淤縢山津見
(
お
どやまづみ
)
がやつて
来
(
き
)
て、
152
ロッキー
城
(
じやう
)
を
撹
(
か
)
き
乱
(
みだ
)
し、
153
固虎彦
(
か
たとらひこ
)
が
仇
(
か
たき
)
の
間者
(
か
んじや
)
となつて、
154
汝
(
なんぢ
)
が
計画
(
たくみ
)
を
根本
(
こんぽん
)
よりひつくり
覆
(
か
へ
)
す
其
(
その
)
謀計
(
たくみ
)
に
気
(
き
)
の
付
(
つ
)
かざる
馬鹿神
(
ば
か
がみ
)
ども、
155
アハヽヽヽハー、
156
呆
(
あ
き
)
れ
蛙
(
かへる
)
の
面
(
つら
)
の
水
(
みづ
)
だ。
157
阿呆
(
あ
ほう
)
阿呆
(
あ
ほう
)
と
朝
(
あ
さ
)
から
晩
(
ばん
)
まで、
158
峰
(
みね
)
の
烏
(
からす
)
が
鳴
(
な
)
き
渡
(
わた
)
る。
159
ア
フンとするは
目
(
ま
)
の
あ
たり』
160
田糸姫
(
たいとひめ
)
『
ウ
フヽヽ、
161
ウ
ラル
教
(
けう
)
に
欺
(
だま
)
されて
動
(
う
ご
)
きの
取
(
と
)
れぬ
黄泉島
(
よもつじま
)
の
戦
(
たたか
)
ひ、
162
エ
ヘヽヽ、
163
エ
ンマが
罪人
(
ざいにん
)
の
戸籍
(
こせき
)
を
調
(
しら
)
べるやうな
得体
(
え
たい
)
の
知
(
し
)
れぬ
えぐい
面付
(
つらつ
)
き。
164
エ
ヘヽヽヽ』
165
杵築姫
(
きつきひめ
)
『
イ
ツヒヽヽヽ、
166
伊邪那美
(
い
ざなみの
)
命
(
みこと
)
などと、
167
い
い
加減
(
かげん
)
な
法螺
(
ほら
)
を
吹
(
ふ
)
いて、
168
威張
(
ゐ
ば
)
り
散
(
ち
)
らした
大国姫
(
おほくにひめ
)
、
169
一寸先
(
いつすんさき
)
は
真暗
(
まつくら
)
がり、
170
今
(
い
ま
)
に
化
(
ばけ
)
の
皮
(
かは
)
が
現
(
あら
)
はれるぞ。
171
大雷
(
おほいかづち
)
、
172
火雷
(
ほのいかづち
)
も、
173
国玉姫
(
くにたまひめ
)
も、
174
田糸姫
(
たいとひめ
)
も、
175
杵築姫
(
きつきひめ
)
も、
176
残
(
のこ
)
らずお
化
(
ばけ
)
と
大
(
おほ
)
馬鹿者
(
ばかもの
)
と
一
(
ひと
)
つになつた
此
(
こ
)
の
芝居
(
しばゐ
)
、
177
黄泉
(
よもつ
)
比良坂
(
ひらさか
)
の
桃
(
もも
)
の
実
(
み
)
も、
178
今
(
い
ま
)
はさつぱり
虫
(
むし
)
が
喰
(
く
)
うて
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
次第
(
しだい
)
なりだ。
179
本当
(
ほんたう
)
の
国玉
(
くにたま
)
、
180
杵築
(
きつき
)
、
181
田糸
(
たいと
)
の
三
(
さん
)
人
(
にん
)
は、
182
比良坂
(
ひらさか
)
に
於
(
おい
)
て、
183
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
神軍
(
しんぐん
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
悩
(
なや
)
まされ、
184
肝腎
(
かんじん
)
の
国玉姫
(
くにたまひめ
)
はキツキ
目
(
め
)
に
遇
(
あ
)
はされて
頭
(
あたま
)
を
割
(
わ
)
られ、
185
腕
(
うで
)
をくじかれ、
186
イ
タイ、
187
イ
タイと
半死
(
はんし
)
半生
(
はんしやう
)
、
188
見
(
み
)
るも
哀
(
あは
)
れな
次第
(
しだい
)
であるぞよ。
189
イ
ヒヽヽヽ、
190
命
(
い
のち
)
あつての
物種
(
ものだね
)
だ。
191
一時
(
い
つとき
)
も
早
(
はや
)
く
魂
(
たま
)
を
入
(
い
)
れ
換
(
か
)
へ
致
(
いた
)
すがよからう。
192
コンコンコンコンカイカイカイ』
193
忽
(
たちま
)
ち
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
男女
(
だんぢよ
)
は
牛
(
うし
)
の
如
(
ごと
)
く
大
(
だい
)
なる
白狐
(
びやくこ
)
となり、
194
大国姫
(
おほくにひめ
)
、
195
武虎別
(
たけとらわけ
)
目
(
め
)
がけて
飛
(
と
)
び
付
(
つ
)
かむとする。
196
この
時
(
とき
)
またもや
門前
(
もんぜん
)
騒
(
さわ
)
がしく、
197
日
(
ひ
)
の
出神
(
でのかみ
)
の
御
(
ご
)
来場
(
らいぢやう
)
と
先導者
(
せんだうしや
)
の
声
(
こゑ
)
、
198
城
(
しろ
)
の
内外
(
ないぐわい
)
に
響
(
ひび
)
き
来
(
きた
)
る。
199
(
大正一一・二・二五
旧一・二九
藤津久子
録)
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