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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第10巻(酉の巻)
序歌
凡例
総説歌
信天翁(一)
第1篇 千軍万馬
第1章 常世城門
第2章 天地暗澹
第3章 赤玉出現
第4章 鬼鼻団子
第5章 狐々怪々
第6章 額の裏
第7章 思はぬ光栄
第8章 善悪不可解
第9章 尻藍
第10章 注目国
第11章 狐火
第12章 山上瞰下
第13章 蟹の将軍
第14章 松風の音
第15章 言霊別
第16章 固門開
第17章 乱れ髪
第18章 常世馬場
第19章 替玉
第20章 還軍
第21章 桃の実
第22章 混々怪々
第23章 神の慈愛
第24章 言向和
第25章 木花開
第26章 貴の御児
第2篇 禊身の段
第27章 言霊解一
第28章 言霊解二
第29章 言霊解三
第30章 言霊解四
第31章 言霊解五
第3篇 邪神征服
第32章 土竜
第33章 鰤公
第34章 唐櫃
第35章 アルタイ窟
第36章 意想外
第37章 祝宴
附録 第三回高熊山参拝紀行歌(三)
余白歌
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霊界物語
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霊主体従(第1~12巻)
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第10巻(酉の巻)
> 第3篇 邪神征服 > 第34章 唐櫃
<<< 鰤公
(B)
(N)
アルタイ窟 >>>
第三四章
唐櫃
(
からびつ
)
〔四六四〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻
篇:
第3篇 邪神征服
よみ(新仮名遣い):
じゃしんせいふく
章:
第34章 唐櫃
よみ(新仮名遣い):
からびつ
通し章番号:
464
口述日:
1922(大正11)年02月27日(旧02月01日)
口述場所:
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年8月20日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
時公は三五教の宣伝使がやってきたことを酋長に知らせに行った。酋長は、三五教を引き入れたら、ウラル彦配下の蛇掴にまた難題をふっかけられると思い、追い返すように怒鳴りたてた。
このとき玄関で石凝姥神は、自分がこの曲事を祓い清めよう、と宣伝歌を歌った。この歌を聞いて酋長をはじめ一同は、蘇生したごとくなり、踊りくるってよろこんだ。
このとき、門を潜って入ってきた女があった。そして玄関で三五教の宣伝歌を歌い始めた。これは梅ケ香姫であった。
石凝姥神と梅ケ香姫は、この奇遇に互いに顔を見合わせた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2020-07-16 02:17:28
OBC :
rm1034
愛善世界社版:
263頁
八幡書店版:
第2輯 486頁
修補版:
校定版:
270頁
普及版:
120頁
初版:
ページ備考:
001
曲津
(
まがつ
)
の
猛
(
たけ
)
る
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
002
かかる
例
(
ためし
)
もアルタイの
003
山
(
やま
)
の
砦
(
とりで
)
に
巣
(
す
)
を
構
(
かま
)
へ
004
鬼
(
おに
)
か
大蛇
(
をろち
)
か
蛇掴
(
へびつかみ
)
005
魔神
(
まがみ
)
は
一日
(
ひとひ
)
に
十
(
とう
)
あまり
006
二
(
ふた
)
つの
蛇
(
へび
)
を
取
(
と
)
り
喰
(
くら
)
ひ
007
春夏秋
(
はるなつあき
)
はよけれども
008
雪
(
ゆき
)
降
(
ふ
)
りしきる
冬
(
ふゆ
)
の
夜
(
よ
)
は
009
蛇
(
へび
)
の
姿
(
すがた
)
もかくろひて
010
飢
(
うゑ
)
をばしのぐ
由
(
よし
)
もなく
011
魔神
(
まがみ
)
は
遂
(
つひ
)
に
遠近
(
をちこち
)
の
012
村町里
(
むらまちさと
)
に
現
(
あら
)
はれて
013
世人
(
よびと
)
の
妻
(
つま
)
や
娘子
(
むすめご
)
を
014
一日
(
ひとひ
)
に
一人
(
ひとり
)
奪
(
と
)
り
喰
(
くら
)
ひ
015
日々
(
ひび
)
に
減
(
へ
)
り
行
(
ゆ
)
く
女子
(
をみなご
)
の
016
哀
(
あはれ
)
にもれず
鉄谷
(
かなたに
)
の
017
村
(
むら
)
の
司
(
つかさ
)
の
鉄彦
(
かなひこ
)
が
018
一人娘
(
ひとりむすめ
)
の
清姫
(
きよひめ
)
に
019
白羽
(
しらは
)
の
征矢
(
そや
)
は
立
(
た
)
ちにける。
020
憂
(
うれ
)
ひに
沈
(
しづ
)
む
門
(
もん
)
の
内
(
うち
)
、
021
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
も
湿
(
しめ
)
り
勝
(
がち
)
なる
闇
(
やみ
)
の
夜
(
よ
)
に、
022
門
(
もん
)
の
戸
(
と
)
叩
(
たた
)
いて
入
(
い
)
り
来
(
きた
)
る、
023
心
(
こころ
)
も
堅
(
かた
)
き
石凝姥
(
いしこりどめ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
は、
024
門番
(
もんばん
)
時公
(
ときこう
)
の
案内
(
あんない
)
につれ、
025
五
(
ご
)
人
(
にん
)
の
土人
(
どじん
)
と
共
(
とも
)
に、
026
玄関先
(
げんくわんさき
)
に
立
(
た
)
ち
現
(
あら
)
はれたるを
見
(
み
)
るや、
027
時公
(
ときこう
)
は
慌
(
あわただ
)
しく
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
に
駆入
(
かけい
)
り、
028
時公
『
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げます、
029
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げます。
030
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
がお
越
(
こ
)
しになりました』
031
主人
(
しゆじん
)
の
鉄彦
(
かなひこ
)
は、
032
妻
(
つま
)
の
鉄姫
(
かなひめ
)
、
033
清姫
(
きよひめ
)
と
共
(
とも
)
に
唐櫃
(
からびつ
)
の
前
(
まへ
)
に
座
(
ざ
)
を
占
(
し
)
め、
034
門番
(
もんばん
)
の
言葉
(
ことば
)
も
耳
(
みみ
)
に
入
(
い
)
らぬ
体
(
てい
)
にて
憂
(
うれ
)
ひに
沈
(
しづ
)
み
居
(
ゐ
)
る。
035
隣
(
となり
)
の
室
(
しつ
)
には、
036
村人
(
むらびと
)
の
口々
(
くちぐち
)
に
囁
(
ささや
)
く
声
(
こゑ
)
悲
(
かな
)
しげに
聞
(
きこ
)
え
居
(
ゐ
)
る。
037
時公
(
ときこう
)
は、
038
時公
『モシモシ、
039
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
が
見
(
み
)
えました』
040
鉄彦
(
かなひこ
)
『
何
(
なに
)
ツ、
041
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
とは、
042
そりや
大変
(
たいへん
)
だ。
043
門
(
もん
)
を
堅
(
かた
)
く
閉
(
と
)
ぢて
一歩
(
いつぽ
)
も
入
(
い
)
れる
事
(
こと
)
は
罷
(
まか
)
りならぬぞ』
044
時公
(
ときこう
)
は、
045
時公
『ハイ』
046
と
云
(
い
)
つたきり、
047
頭
(
あたま
)
をがしがし
掻
(
か
)
いて
縮
(
ちぢ
)
まり
居
(
ゐ
)
る。
048
鉄彦
『
早
(
はや
)
く
行
(
い
)
つて
門
(
もん
)
を
閉
(
し
)
めぬか。
049
万々一
(
まんまんいち
)
、
050
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
が
吾
(
わが
)
屋敷
(
やしき
)
へ
一歩
(
いつぽ
)
たりとも
踏
(
ふ
)
み
込
(
こ
)
ませなば、
051
又
(
また
)
もやウラル
彦
(
ひこ
)
の
眷属
(
けんぞく
)
、
052
蛇掴
(
へびつかみ
)
の
神
(
かみ
)
に
如何
(
いか
)
なる
難題
(
なんだい
)
を
吹
(
ふ
)
きかけらるるやも
図
(
はか
)
り
難
(
がた
)
し。
053
疾
(
はや
)
く
門
(
もん
)
を
閉
(
とざ
)
せよ』
054
時公
『イヽ
今
(
いま
)
、
055
コヽ
此処
(
ここ
)
に
宣伝使
(
せんでんし
)
が
無理
(
むり
)
やりに
私
(
わたくし
)
を
突
(
つ
)
き
倒
(
たふ
)
し
蹴
(
け
)
り
倒
(
たふ
)
し、
056
跳
(
は
)
ね
飛
(
と
)
ばし、
057
加之
(
おまけ
)
に
拳骨
(
げんこつ
)
を
喰
(
くら
)
はして
這入
(
はい
)
つて
来
(
き
)
ました。
058
いやもう
乱暴
(
らんばう
)
な
奴
(
やつ
)
で、
059
力
(
ちから
)
の
強
(
つよ
)
い
剛力
(
がうりき
)
無双
(
むさう
)
の
私
(
わたくし
)
でも、
060
どうする
事
(
こと
)
も
出来
(
でき
)
ませぬ。
061
凶
(
わる
)
い
後
(
あと
)
には
きつと
よい
事
(
こと
)
が
来
(
き
)
ますから、
062
どうぞ
見直
(
みなほ
)
し
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
して
下
(
くだ
)
さいませ』
063
鉄彦
『ホー、
064
貴様
(
きさま
)
は
三五教
(
あななひけう
)
だな、
065
何時
(
いつ
)
そんな
教
(
をしへ
)
を
聞
(
き
)
いたのか』
066
時公
『ハイ、
067
今
(
いま
)
門
(
もん
)
の
口
(
くち
)
で
聞
(
き
)
きました』
068
此
(
この
)
時
(
とき
)
玄関
(
げんくわん
)
に
当
(
あた
)
つて、
069
石凝姥神
『
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
070
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立
(
た
)
て
別
(
わ
)
ける
071
ウラルの
山
(
やま
)
に
巣
(
す
)
を
構
(
つく
)
る
072
ウラルの
彦
(
ひこ
)
の
曲神
(
まがかみ
)
の
073
部下
(
てした
)
に
仕
(
つか
)
ふる
蛇掴
(
へびつかみ
)
074
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
075
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
る
上
(
うへ
)
からは
076
もはや
逃
(
のが
)
れぬ
百年目
(
ひやくねんめ
)
077
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
078
人
(
ひと
)
を
奪
(
と
)
り
喰
(
く
)
ふ
曲神
(
まがかみ
)
の
079
頭
(
かしら
)
挫
(
ひし
)
ぎて
鷲掴
(
わしづか
)
み
080
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
鉄谷
(
かなたに
)
の
081
里
(
さと
)
に
塞
(
ふさ
)
がる
村雲
(
むらくも
)
や
082
悩
(
なや
)
みを
清
(
きよ
)
く
吹
(
ふ
)
き
払
(
はら
)
ひ
083
浦安国
(
うらやすくに
)
の
浦安
(
うらやす
)
き
084
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
に
治
(
をさ
)
むべし
085
あゝ
鉄彦
(
かなひこ
)
よ
鉄姫
(
かなひめ
)
よ
086
身魂
(
みたま
)
も
清
(
きよ
)
き
清姫
(
きよひめ
)
よ
087
案
(
あん
)
じ
煩
(
わづら
)
ふ
事
(
こと
)
勿
(
なか
)
れ
088
此
(
この
)
世
(
よ
)
を
造
(
つく
)
りし
神直日
(
かむなほひ
)
089
心
(
こころ
)
も
広
(
ひろ
)
き
大直日
(
おほなほひ
)
090
唯
(
ただ
)
何事
(
なにごと
)
も
人
(
ひと
)
の
世
(
よ
)
は
091
直日
(
なほひ
)
に
見直
(
みなほ
)
し
聞
(
き
)
き
直
(
なほ
)
し
092
世
(
よ
)
の
曲事
(
まがこと
)
は
宣
(
の
)
り
直
(
なほ
)
す
093
三五教
(
あななひけう
)
の
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
094
鬼
(
おに
)
や
大蛇
(
をろち
)
や
狼
(
おほかみ
)
の
095
勢
(
いきほひ
)
如何
(
いか
)
に
猛
(
たけ
)
くとも
096
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
の
言霊
(
ことたま
)
に
097
言向
(
ことむ
)
け
和
(
やは
)
し
村肝
(
むらきも
)
の
098
心
(
こころ
)
も
晴
(
は
)
れて
冬
(
ふゆ
)
の
空
(
そら
)
099
月
(
つき
)
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
る
望
(
もち
)
の
夜
(
よ
)
の
100
御空
(
みそら
)
すがしき
清姫
(
きよひめ
)
を
101
今宵
(
こよひ
)
の
内
(
うち
)
に
恙
(
つつが
)
なく
102
命
(
いのち
)
救
(
すく
)
ひて
曲神
(
まがかみ
)
を
103
アルタイ
山
(
さん
)
の
山
(
やま
)
の
尾
(
を
)
に
104
追
(
お
)
ひ
散
(
ち
)
らしつつ
宇智川
(
うちがは
)
の
105
河瀬
(
かはせ
)
に
禊祓
(
みそぎはら
)
ふべし
106
河瀬
(
かはせ
)
に
禊祓
(
みそぎはら
)
ふべし
107
憂
(
うれ
)
ひを
晴
(
は
)
らせ
疾
(
と
)
く
晴
(
は
)
らせ
108
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
め
諸共
(
もろとも
)
に
109
朝日
(
あさひ
)
は
照
(
て
)
るとも
曇
(
くも
)
るとも
110
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
つとも
虧
(
か
)
くるとも
111
仮令
(
たとへ
)
天地
(
てんち
)
は
覆
(
かへ
)
るとも
112
三五教
(
あななひけう
)
は
世
(
よ
)
を
救
(
すく
)
ふ
113
あな
有難
(
ありがた
)
き
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
114
あな
有難
(
ありがた
)
き
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
』
115
と
涼
(
すず
)
しき
宣伝歌
(
せんでんか
)
の
声
(
こゑ
)
。
116
鉄彦
(
かなひこ
)
親子
(
おやこ
)
を
始
(
はじ
)
め
別室
(
べつしつ
)
に
集
(
あつ
)
まりたる
村人
(
むらびと
)
は、
117
この
歌
(
うた
)
を
聞
(
き
)
いて
今迄
(
いままで
)
とは
打
(
う
)
つて
変
(
かは
)
り
蘇生
(
そせい
)
したる
如
(
ごと
)
き
面色
(
おももち
)
にて、
118
思
(
おも
)
はず
知
(
し
)
らず
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
ち、
119
ウロー、
120
ウローと
叫
(
さけ
)
びながら
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り
踊
(
をど
)
り
狂
(
くる
)
ふ。
121
此
(
この
)
時
(
とき
)
又
(
また
)
もや
優
(
やさ
)
しき
女
(
をんな
)
の
声
(
こゑ
)
にて
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
歌
(
うた
)
ひながら、
122
門
(
もん
)
を
潜
(
くぐ
)
つて
入
(
い
)
り
来
(
きた
)
る
女
(
をんな
)
あり。
123
玄関
(
げんくわん
)
に
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まり、
124
(梅ケ香姫)
『
闇
(
やみ
)
を
縫
(
ぬ
)
ひ
来
(
く
)
る
一
(
ひと
)
つ
火
(
び
)
を
125
辿
(
たど
)
りて
此処
(
ここ
)
に
来
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
126
鉄谷村
(
かなたにむら
)
の
酋長
(
しうちやう
)
の
127
鉄門
(
かなど
)
はサラリと
開
(
ひら
)
かれて
128
憂
(
うれ
)
ひを
包
(
つつ
)
む
家
(
いへ
)
の
内
(
うち
)
129
様子
(
やうす
)
あらむと
頭
(
かしら
)
をば
130
傾
(
かたむ
)
け
耳
(
みみ
)
を
澄
(
す
)
ませつつ
131
暗
(
くら
)
さは
暗
(
くら
)
し
烏羽玉
(
うばたま
)
の
132
闇
(
やみ
)
にも
擬
(
まが
)
ふ
鉄彦
(
かなひこ
)
や
133
妻
(
つま
)
の
鉄姫
(
かなひめ
)
、
清子姫
(
きよこひめ
)
134
アルタイ
山
(
さん
)
の
曲神
(
まがかみ
)
の
135
醜
(
しこ
)
の
餌食
(
ゑじき
)
になる
今宵
(
こよひ
)
136
思
(
おも
)
ひは
同
(
おな
)
じ
女気
(
をんなぎ
)
の
137
娘心
(
むすめごころ
)
を
推
(
を
)
し
量
(
はか
)
り
138
世人
(
よびと
)
を
救
(
すく
)
ふ
三五
(
あななひ
)
の
139
教
(
をしへ
)
を
開
(
ひら
)
く
妾
(
わらは
)
こそ
140
今宵
(
こよひ
)
は
此処
(
ここ
)
に
みかへる
の
141
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
仕
(
つか
)
へむと
142
思
(
おも
)
ふ
心
(
こころ
)
はアルタイの
143
谷
(
たに
)
より
深
(
ふか
)
く
思
(
おも
)
ひつめ
144
宇智
(
うち
)
の
川
(
かは
)
より
尚
(
な
)
ほ
深
(
ふか
)
く
145
心
(
こころ
)
定
(
さだ
)
めし
宣伝使
(
せんでんし
)
146
今宵
(
こよひ
)
は
吾
(
われ
)
を
窟戸
(
いはやど
)
に
147
舁
(
かつ
)
ぎて
往
(
ゆ
)
けよ
疾
(
と
)
く
往
(
ゆ
)
けよ
148
神
(
かみ
)
が
表
(
おもて
)
に
現
(
あら
)
はれて
149
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
とを
立
(
た
)
て
別
(
わ
)
ける
150
今
(
いま
)
この
時
(
とき
)
ぞこの
時
(
とき
)
ぞ
151
時
(
とき
)
後
(
おく
)
れては
一大事
(
いちだいじ
)
152
早
(
はや
)
く
此
(
この
)
門
(
もん
)
開
(
あ
)
けよかし
153
早
(
はや
)
く
此
(
この
)
門
(
もん
)
開
(
あ
)
けよかし』
154
石凝姥
(
いしこりどめの
)
神
(
かみ
)
は、
155
思
(
おも
)
はぬ
宣伝使
(
せんでんし
)
の
声
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
きていぶかり、
156
玄関
(
げんくわん
)
に
立
(
た
)
ち
出
(
い
)
で
見
(
み
)
れば、
157
黄泉
(
よもつ
)
比良坂
(
ひらさか
)
の
戦闘
(
せんとう
)
に
偉勲
(
ゐくん
)
を
奏
(
そう
)
したる
梅ケ香姫
(
うめがかひめ
)
なり。
158
二人
(
ふたり
)
は
思
(
おも
)
はず
顔
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はせ、
159
互
(
たがひ
)
に、
160
石凝姥神、梅ケ香姫
『オー』
161
と
云
(
い
)
つたきり、
162
黙然
(
もくねん
)
として
暫
(
しば
)
し
佇
(
たたず
)
みその
奇遇
(
きぐう
)
に
呆
(
あき
)
れ
居
(
ゐ
)
たりき。
163
(
大正一一・二・二七
旧二・一
加藤明子
録)
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