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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第10巻(酉の巻)
序歌
凡例
総説歌
信天翁(一)
第1篇 千軍万馬
第1章 常世城門
第2章 天地暗澹
第3章 赤玉出現
第4章 鬼鼻団子
第5章 狐々怪々
第6章 額の裏
第7章 思はぬ光栄
第8章 善悪不可解
第9章 尻藍
第10章 注目国
第11章 狐火
第12章 山上瞰下
第13章 蟹の将軍
第14章 松風の音
第15章 言霊別
第16章 固門開
第17章 乱れ髪
第18章 常世馬場
第19章 替玉
第20章 還軍
第21章 桃の実
第22章 混々怪々
第23章 神の慈愛
第24章 言向和
第25章 木花開
第26章 貴の御児
第2篇 禊身の段
第27章 言霊解一
第28章 言霊解二
第29章 言霊解三
第30章 言霊解四
第31章 言霊解五
第3篇 邪神征服
第32章 土竜
第33章 鰤公
第34章 唐櫃
第35章 アルタイ窟
第36章 意想外
第37章 祝宴
附録 第三回高熊山参拝紀行歌(三)
余白歌
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㎎
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霊界物語
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霊主体従(第1~12巻)
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第10巻(酉の巻)
> 第2篇 禊身の段 > 第27章 言霊解一
<<< 貴の御児
(B)
(N)
言霊解二 >>>
第二七章
言霊解
(
げんれいかい
)
一〔四五七〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻
篇:
第2篇 禊身の段
よみ(新仮名遣い):
みそぎのだん
章:
第27章 言霊解一
よみ(新仮名遣い):
げんれいかい一
通し章番号:
457
口述日:
1920(大正9)年01月15日(旧11月25日)
口述場所:
筆録者:
谷村真友[#講演筆録]
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年8月20日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
伊邪那岐神は陽神、伊邪那美神は陰神である。天地の陰陽はめぐるが、人の息は双んで出入をなす。人の息は、両神の宮である。
天の浮橋は、水火おのずからめぐって縦横を成す。孕んで胎内に初めて動くのが、天の浮橋である。
伊邪那岐命と伊邪那美命の神徳は、地球を修理固成し、生成化育を止まないようにする御神徳を持ち、発揮する。
伊邪那岐命は天津神の心を奉戴して大地を保ち、善道にいざなう水火様である。伊邪那美命は身体地球の基台となり暗黒界を照らし給う。太陰の活用あり、月の大神様、瑞の御魂である。
伊邪那岐命が『吾は厭醜悪穢国に到りて在りけり』と言ったのは、現代が道義の廃れた状態であることを言うのである。
筑紫の日向の立花の小門の阿波岐原に到り、禊をしたというのは、大々的宇宙の大修祓を断行することを宣言したのである。「筑紫の日向の立花の小門の阿波岐原」は、霊系である高皇産霊神の神業を大成する霊場である。
美曾岐は風と水の霊徳を発揮してあらゆる汚穢を祓い塵埃を清める修祓である。
伊邪那岐命が帯を投げ捨てたというのは、すべての教育・宗教・倫理の学説を、根本から革正する、ということである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2024-05-24 12:16:33
OBC :
rm1027
愛善世界社版:
203頁
八幡書店版:
第2輯 464頁
修補版:
校定版:
209頁
普及版:
92頁
初版:
ページ備考:
初出
[?]
この文献の初出または底本となったと思われる文献です。
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:
神霊界
>
大正10年1月1日号(第133号)【出口王仁三郎執筆】
>
皇典と現代(四)
001
皇典
(
くわうてん
)
美曽岐
(
みそぎ
)
の
段
(
だん
)
002
『
是
(
ここ
)
を
以
(
もつ
)
て
伊邪那岐
(
いざなぎの
)
大神
(
おほかみ
)
宣
(
の
)
り
玉
(
たま
)
はく』
003
『
是
(
ここ
)
を
以
(
もつ
)
て』とは
前
(
さき
)
の「
黄泉
(
よもつ
)
大神
(
おほかみ
)
と
事戸
(
ことど
)
を
渡
(
わた
)
し
玉
(
たま
)
ひ」
云々
(
うんぬん
)
の
御
(
ご
)
本文
(
ほんぶん
)
を
受
(
う
)
けて
謂
(
い
)
へる
言葉
(
ことば
)
であります。
004
イザナギ
の
命
(
みこと
)
の
御
(
ご
)
名義
(
めいぎ
)
は、
005
大本
(
おほもと
)
言霊
(
ことたま
)
即
(
すなは
)
ち
体
(
たい
)
より
解釈
(
かいしやく
)
する
時
(
とき
)
は、
006
イ
は
気
(
いき
)
なり、
007
ザ
は
誘
(
さそ
)
ふなり、
008
ナ
は
双
(
ならぶ
)
ことなり、
009
ギ
は
火
(
ひ
)
にして
即
(
すなは
)
ち
日
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
、
010
陽神
(
やうしん
)
なり。
011
イザナミ
の
ミ
は
水
(
みづ
)
にして
陰神
(
いんしん
)
なり、
012
所謂
(
いはゆる
)
気誘双
(
いざなみの
)
神
(
かみ
)
と
云
(
い
)
ふ
御名
(
みな
)
であつて、
013
天地
(
てんち
)
の
陰陽
(
いんやう
)
双
(
なら
)
びて
運
(
めぐ
)
り、
014
人
(
ひと
)
の
息
(
いき
)
双
(
なら
)
びて
出入
(
しゆつにふ
)
の
呼吸
(
いき
)
をなす、
015
故
(
ゆゑ
)
に
呼吸
(
いき
)
は
両神
(
りやうしん
)
在
(
いま
)
すの
宮
(
みや
)
である。
016
息
(
いき
)
胞衣
(
えな
)
の
内
(
うち
)
に
初
(
はじ
)
めて
吹
(
ふ
)
くを
号
(
なづ
)
けて
天浮橋
(
あめのうきはし
)
と
云
(
い
)
ふ。
017
その
意義
(
いぎ
)
は
ア
は
自
(
おのづか
)
らと
曰
(
い
)
ふこと、
018
メ
は
回
(
めぐ
)
ることである。
019
ウキ
はウキ、
020
ウクと
活用
(
はたら
)
き、
021
ハシ
はハシ、
022
ハス
と
活用
(
はたら
)
く
詞
(
ことば
)
である。
023
ウ
は
水
(
みづ
)
にして
㎞
(
うき
)
也
(
なり
)
。
024
ハ
は
水
(
みづ
)
にして
横
(
よこ
)
をなす、
025
即
(
すなは
)
ち
㎎
(
はし
)
である。
026
水火
(
いき
)
自然
(
おのづから
)
に
廻
(
めぐ
)
り、
027
浮発
(
ふはつ
)
して
縦横
(
たてよこ
)
を
為
(
な
)
すを
天浮橋
(
あめのうきはし
)
と
云
(
い
)
ふ。
028
大本
(
おほもと
)
神諭
(
しんゆ
)
に『
此
(
こ
)
の
大本
(
おほもと
)
は
世界
(
せかい
)
の
大橋
(
おほはし
)
、
029
この
橋
(
はし
)
渡
(
わた
)
らねば
世界
(
せかい
)
の
事
(
こと
)
は
判
(
わか
)
らぬぞよ。
030
経
(
たて
)
と
緯
(
よこ
)
との
守護
(
しゆご
)
で
世
(
よ
)
を
開
(
ひら
)
くぞよ。
031
日
(
ひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
月
(
つき
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は、
032
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
御
(
ご
)
先祖
(
せんぞ
)
様
(
さま
)
であるぞよ』とあるは
此
(
こ
)
の
意味
(
いみ
)
に
外
(
ほか
)
ならぬのであります。
033
天地
(
てんち
)
及
(
およ
)
び
人間
(
にんげん
)
の
初
(
はじ
)
めて
気
(
き
)
を
発
(
ひら
)
く、
034
之
(
これ
)
を
二神
(
にしん
)
天浮橋
(
あめのうきはし
)
に
立
(
た
)
ちてと
云
(
い
)
ふのである。
035
孕
(
はら
)
みて
胎内
(
たいない
)
に
初
(
はじ
)
めて
動
(
うご
)
くは、
036
天浮橋
(
あめのうきはし
)
であり
綾
(
あや
)
の
大橋
(
おほはし
)
である。
037
是
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
く
天地
(
てんち
)
の
気
(
き
)
吹
(
ふ
)
き
吹
(
ふ
)
き、
038
人
(
ひと
)
の
息
(
いき
)
吹
(
ふ
)
き
吹
(
ふ
)
きて、
039
其
(
その
)
末
(
すゑ
)
濡
(
しめ
)
りて
露
(
つゆ
)
の
如
(
ごと
)
き
玉
(
たま
)
を
為
(
な
)
す、
040
是
(
こ
)
れ
塩
(
しほ
)
累
(
かさなり
)
積
(
つもり
)
成
(
な
)
る
島
(
しま
)
である。
041
水火
(
みづひ
)
は
シホ
であり、
042
シマ
の
シ
は
水
(
みづ
)
なり、
043
マ
は
円
(
まどら
)
かと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
で、
044
水火累積
(
しほこり
)
て
水円
(
しま
)
を
成
(
な
)
し、
045
息
(
いき
)
の
濡
(
しめり
)
をなす、
046
その
息
(
いき
)
自
(
おの
)
づと
凝
(
こ
)
り
固
(
かた
)
まる、
047
之
(
これ
)
を
淤能碁呂
(
おのころ
)
嶋
(
しま
)
と
云
(
い
)
ふのである。
048
要
(
えう
)
するに
伊邪那岐
(
いざなぎ
)
、
049
伊邪那美
(
いざなみ
)
二神
(
にしん
)
は、
050
地球
(
ちきう
)
を
修理
(
しうり
)
固成
(
こせい
)
し、
051
以
(
もつ
)
て
生成
(
せいせい
)
化々
(
くわくわ
)
止
(
や
)
まざるの
御
(
ご
)
神徳
(
しんとく
)
を
保有
(
ほいう
)
し、
052
且
(
かつ
)
之
(
これ
)
を
発揮
(
はつき
)
し、
053
万有
(
ばんいう
)
の
根元
(
こんげん
)
を
生
(
う
)
み
玉
(
たま
)
ふ
大神
(
おほかみ
)
である。
054
併
(
しか
)
し
一旦
(
いつたん
)
黄泉国
(
よみのくに
)
の
神
(
かみ
)
と
降
(
くだ
)
らせ
玉
(
たま
)
へる
時
(
とき
)
の
伊邪那美
(
いざなみ
)
の
大神
(
おほかみ
)
は、
055
終
(
つひ
)
に
一
(
いち
)
日
(
にち
)
に
千
(
せん
)
人
(
にん
)
を
殺
(
ころ
)
さむ、
056
と
申
(
まを
)
し
玉
(
たま
)
ふに
立到
(
たちいた
)
つたのであります。
057
更
(
さら
)
に
日本
(
につぽん
)
言霊学
(
げんれいがく
)
の
用
(
よう
)
より
二神
(
にしん
)
の
神名
(
しんめい
)
を
解釈
(
かいしやく
)
すれば、
058
伊邪那岐
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
は
万有
(
ばんいう
)
の
基礎
(
きそ
)
となり
土台
(
どだい
)
となり、
059
大
(
だい
)
金剛力
(
こんがうりき
)
を
発揮
(
はつき
)
して
修理
(
しうり
)
固成
(
こせい
)
の
神業
(
しんげふ
)
を
成就
(
じやうじゆ
)
し、
060
天津
(
あまつ
)
神
(
かみ
)
の
心
(
こころ
)
を
奉体
(
ほうたい
)
して
大地
(
だいち
)
を
保
(
たも
)
ち、
061
万能
(
ばんのう
)
万徳
(
ばんとく
)
兼備
(
けんび
)
し
⦿
(
す
)
の
根元
(
こんげん
)
を
定
(
さだ
)
め、
062
永遠
(
ゑいゑん
)
無窮
(
むきう
)
に
活
(
い
)
き
徹
(
とほ
)
し、
063
天津
(
あまつ
)
御祖
(
みおや
)
の
真
(
しん
)
となり、
064
善道
(
ぜんだう
)
に
誘
(
いざな
)
ふ
火水
(
かみ
)
様
(
さま
)
である。
065
次
(
つぎ
)
に
伊邪那美
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
は、
066
三元
(
さんげん
)
を
統
(
す
)
べ
体
(
たい
)
の
根元
(
こんげん
)
を
為
(
な
)
し、
067
身体
(
しんたい
)
地球
(
ちきう
)
の
基台
(
きだい
)
となり
玉
(
たま
)
となりて
暗黒界
(
あんこくかい
)
を
照
(
てら
)
し
玉
(
たま
)
ふ、
068
太陰
(
たいいん
)
の
活用
(
くわつよう
)
ある
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
であつて、
069
月
(
つき
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
であり、
070
瑞
(
みづ
)
の
御霊
(
みたま
)
である。
071
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
尊貴
(
そんき
)
円満
(
ゑんまん
)
仁慈
(
じんじ
)
の
神
(
かみ
)
も、
072
黄泉国
(
よもつのくに
)
に
神去
(
かむさ
)
ります
時
(
とき
)
は、
073
やむを
得
(
え
)
ずして
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじう
)
の
神
(
かみ
)
と
化生
(
くわせい
)
し
給
(
たま
)
ふのである。
074
此処
(
ここ
)
には
御
(
ご
)
本文
(
ほんぶん
)
により
男神
(
をがみ
)
のみの
御
(
ご
)
活動
(
くわつどう
)
と
解釈
(
かいしやく
)
し
奉
(
たてまつ
)
るのであります。
075
『
吾
(
あ
)
は
厭醜悪
(
いなしこめしこめき
)
穢国
(
きたなきくに
)
に
到
(
いた
)
りて
在
(
あ
)
りけり』
076
ア
の
言霊
(
げんれい
)
は
天
(
あめ
)
也
(
なり
)
、
077
海
(
あま
)
也
(
なり
)
、
078
自然
(
しぜん
)
也
(
なり
)
、
079
○
(
わ
)
也
(
なり
)
、
080
七十五
(
しちじふご
)
声
(
せい
)
の
総名
(
そうみやう
)
也
(
なり
)
、
081
無
(
む
)
にして
有
(
いう
)
也
(
なり
)
、
082
空中
(
くうちう
)
の
水霊
(
すゐれい
)
也
(
なり
)
。
083
これを
以
(
もつ
)
て
考
(
かんが
)
ふれば、
084
吾
(
あ
)
とは
宇宙
(
うちう
)
万有
(
ばんいう
)
一切
(
いつさい
)
の
代名詞
(
だいめいし
)
である。
085
この
宇宙
(
うちう
)
万有
(
ばんいう
)
一切
(
いつさい
)
の
上
(
うへ
)
に
醜悪
(
しうあく
)
汚穢
(
をゑ
)
充満
(
じうまん
)
して、
086
実
(
じつ
)
に
黄泉国
(
よみのくに
)
の
状態
(
じやうたい
)
に
立到
(
たちいた
)
つたと
曰
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
である。
087
現代
(
げんだい
)
は
実
(
じつ
)
に
天
(
てん
)
も
地
(
ち
)
も
其
(
その
)
他
(
た
)
一切
(
いつさい
)
の
事物
(
じぶつ
)
は
皆
(
みな
)
イナシコメシコメキキタナキ
国
(
くに
)
と
成
(
な
)
り
果
(
は
)
てて
居
(
ゐ
)
るのである。
088
政治
(
せいぢ
)
も
外交
(
ぐわいかう
)
も
教育
(
けういく
)
も
実業
(
じつげふ
)
も
道義
(
だうぎ
)
も
皆
(
みな
)
悉
(
ことごと
)
く
廃
(
すた
)
れて、
089
神
(
かみ
)
の
守
(
まも
)
り
玉
(
たま
)
ふてふ
天地
(
てんち
)
なるを
疑
(
うたが
)
ふばかりになつて
来
(
き
)
て
居
(
を
)
るのであります。
090
『
故
(
ゆゑ
)
に
吾
(
あ
)
は
御
(
お
)
身
(
ほみま
)
の
祓為
(
はらひせ
)
なと
詔
(
の
)
りたまひて、
091
筑紫
(
つくし
)
の
日向
(
ひむか
)
の
立花
(
たちはな
)
の
小門
(
をど
)
の
阿波岐
(
あはぎ
)
原
(
はら
)
に
到
(
いた
)
りまして
美曽岐
(
みそぎ
)
祓
(
はら
)
ひたまひき』
092
大々
(
だいだい
)
的
(
てき
)
宇宙
(
うちう
)
及
(
およ
)
び
国家
(
こくか
)
の
修祓
(
しうばつ
)
を
断行
(
だんかう
)
せむと
詔
(
の
)
りたまうたのである。
093
御
(
ご
)
神諭
(
しんゆ
)
に、
094
『
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
大洗濯
(
おほせんだく
)
、
095
大掃除
(
おほさうぢ
)
を
天
(
てん
)
の
御
(
ご
)
三体
(
さんたい
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
ご
)
命令
(
めいれい
)
に
依
(
よ
)
りて、
096
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
が
立替
(
たてかへ
)
立直
(
たてなほ
)
しを
致
(
いた
)
す
世
(
よ
)
になりたぞよ』と
示
(
しめ
)
されたるは、
097
即
(
すなは
)
ち
美曽岐
(
みそぎ
)
の
大神事
(
だいしんじ
)
であります。
098
ツ
は
実相
(
じつさう
)
真如
(
しんによ
)
決断力
(
けつだんりよく
)
也
(
なり
)
、
099
照応力
(
せうおうりよく
)
也
(
なり
)
。
100
ク
は
暗
(
くらやみ
)
の
交代
(
かうたい
)
也
(
なり
)
、
101
三大暦
(
さんだいれき
)
の
本元
(
ほんげん
)
也
(
なり
)
、
102
深奥
(
しんおう
)
の
極
(
きよく
)
也
(
なり
)
。
103
シ
は
世
(
よ
)
の
現在
(
げんざい
)
也
(
なり
)
、
104
皇国
(
くわうこく
)
の
北極
(
ほくきよく
)
也
(
なり
)
、
105
天橋立
(
あまのはしだて
)
也
(
なり
)
。
106
ノ
は
天賦
(
てんぷ
)
の
儘
(
まま
)
也
(
なり
)
、
107
産霊子
(
むすびのこ
)
也
(
なり
)
、
108
無障
(
さはりなき
)
也
(
なり
)
。
109
ヒ
は
顕幽
(
けんいう
)
貫徹
(
くわんてつ
)
也
(
なり
)
、
110
無狂
(
くるひなき
)
也
(
なり
)
、
111
本末
(
ほんまつ
)
一貫
(
いつくわん
)
也
(
なり
)
。
112
ム
は
押
(
お
)
し
定
(
さだ
)
む
也
(
なり
)
、
113
国
(
くに
)
の
億兆
(
おくてう
)
を
成
(
な
)
す
也
(
なり
)
、
114
真身
(
まみ
)
の
結
(
むすび
)
也
(
なり
)
。
115
カ
は
晴
(
は
)
れ
見
(
み
)
る
也
(
なり
)
、
116
際立
(
きはだ
)
ち
変
(
かは
)
る
也
(
なり
)
、
117
光
(
ひか
)
り
暉
(
かがや
)
く
也
(
なり
)
。
118
ノ
は
続
(
つづ
)
く
言
(
ことば
)
也
(
なり
)
。
119
タ
は
対照力
(
たいせうりよく
)
也
(
なり
)
、
120
平均力
(
へいきんりよく
)
也
(
なり
)
、
121
足
(
た
)
り
余
(
あま
)
る
也
(
なり
)
。
122
チ
は
溢
(
あふ
)
れ
極
(
きは
)
まる
也
(
なり
)
、
123
造化
(
ざうくわ
)
に
伴
(
ともな
)
ふ
也
(
なり
)
、
124
親
(
おや
)
の
位
(
くらゐ
)
也
(
なり
)
。
125
ハ
は
太陽
(
たいやう
)
の
材料
(
ざいれう
)
也
(
なり
)
、
126
天体
(
てんたい
)
を
保
(
たも
)
つ
也
(
なり
)
、
127
春
(
はる
)
也
(
なり
)
。
128
ナ
は
火水
(
ひみづ
)
也
(
なり
)
、
129
真空
(
しんくう
)
の
全体
(
ぜんたい
)
也
(
なり
)
、
130
成
(
な
)
り
調
(
ととの
)
ふ
也
(
なり
)
、
131
水素
(
すゐそ
)
の
全体
(
ぜんたい
)
也
(
なり
)
。
132
ア
は
大本
(
おほもと
)
初頭
(
はじめ
)
也
(
なり
)
、
133
大母公
(
だいぼこう
)
也
(
なり
)
、
134
円象
(
ゑんしやう
)
入眼
(
にふがん
)
也
(
なり
)
。
135
ハ
は
延
(
の
)
び
開
(
ひら
)
く
也
(
なり
)
、
136
天
(
あめ
)
の
色
(
いろ
)
也
(
なり
)
、
137
歯
(
は
)
也
(
なり
)
、
138
葉
(
は
)
也
(
なり
)
。
139
ギ
は
霊魂
(
れいこん
)
の
本相
(
ほんさう
)
也
(
なり
)
、
140
天津
(
あまつ
)
御祖
(
みおや
)
の
真
(
しん
)
也
(
なり
)
、
141
循環
(
じゆんかん
)
無端
(
むたん
)
也
(
なり
)
。
142
ハ
は
切断力
(
せつだんりよく
)
也
(
なり
)
、
143
フアの
結
(
むすび
)
也
(
なり
)
、
144
辺際
(
へんさい
)
を
見
(
み
)
る
也
(
なり
)
。
145
ラ
は
高皇
(
たかみ
)
産霊
(
むすび
)
也
(
なり
)
、
146
本末
(
ほんまつ
)
打合
(
うちあ
)
ふ
也
(
なり
)
、
147
無量寿
(
むりやうじゆ
)
の
基
(
もとゐ
)
也
(
なり
)
。
148
以上
(
いじやう
)
の
言霊
(
ことたま
)
を
約
(
つづ
)
むる
時
(
とき
)
は、
149
筑紫
(
つくし
)
の
日向
(
ひむか
)
の
橘
(
たちばな
)
の
小戸
(
をど
)
の
阿波岐
(
あはぎ
)
原
(
はら
)
は、
150
実相
(
じつさう
)
真如
(
しんによ
)
の
顕彰
(
けんしやう
)
にして
一切
(
いつさい
)
の
事物
(
じぶつ
)
を
照応
(
せうおう
)
し、
151
決断力
(
けつだんりよく
)
を
具有
(
ぐいう
)
して、
152
暗黒界
(
あんこくかい
)
を
照変
(
せうへん
)
し、
153
神政
(
しんせい
)
を
樹立
(
じゆりつ
)
し、
154
御倉棚
(
みくらたな
)
の
神
(
かみ
)
なる
宇宙
(
うちう
)
経綸
(
けいりん
)
の
三大暦
(
さんだいれき
)
即
(
すなは
)
ち
恒天暦
(
かうてんれき
)
、
155
太陽暦
(
たいやうれき
)
、
156
太陰暦
(
たいいんれき
)
の
大本元
(
だいほんげん
)
を
極
(
きは
)
めて、
157
深甚
(
しんじん
)
玄妙
(
げんめう
)
の
極
(
きよく
)
を
闡明
(
せんめい
)
し、
158
現在
(
げんざい
)
の
世
(
よ
)
を
済
(
さい
)
する
為
(
ため
)
に
天橋立
(
あまのはしだて
)
なる
皇国
(
くわうこく
)
の
北極
(
ほくきよく
)
に
天賦
(
てんぷ
)
自然
(
しぜん
)
の
産霊子
(
むすびのこ
)
を
生成
(
せいせい
)
化育
(
くわいく
)
して、
159
障壁
(
しやうへき
)
なく
狂
(
くる
)
ひなく
顕幽
(
けんいう
)
貫徹
(
くわんてつ
)
、
160
本末
(
ほんまつ
)
一貫
(
いつくわん
)
、
161
以
(
もつ
)
て
万象
(
ばんしやう
)
を
押定
(
おしさだ
)
め、
162
真身
(
しんしん
)
の
結
(
むすび
)
に
依
(
よ
)
りて
国
(
くに
)
の
億兆
(
おくてう
)
を
悉皆
(
しつかい
)
完成
(
くわんせい
)
し、
163
光輝
(
くわうき
)
以
(
もつ
)
て
神徳
(
しんとく
)
を
発揚
(
はつやう
)
し、
164
青天
(
せいてん
)
白日
(
はくじつ
)
の
瑞祥
(
ずゐしやう
)
を
照
(
てら
)
して、
165
宇宙
(
うちう
)
一切
(
いつさい
)
の
大変革
(
たいへんかく
)
を
最
(
もつと
)
も
迅速
(
じんそく
)
に
敢行
(
かんかう
)
し
給
(
たま
)
ひ、
166
上下
(
しやうか
)
一致
(
いつち
)
、
167
顕幽
(
けんいう
)
一本
(
いつぽん
)
、
168
平均力
(
へいきんりよく
)
を
以
(
もつ
)
て、
169
善悪
(
ぜんあく
)
美醜
(
びしう
)
清濁
(
せいだく
)
を
対照
(
たいせう
)
し、
170
全智
(
ぜんち
)
全能
(
ぜんのう
)
にして、
171
親
(
おや
)
たるの
位
(
くらゐ
)
を
保
(
たも
)
ち、
172
溢
(
あふ
)
れ
極
(
きは
)
まる
霊力
(
れいりよく
)
を
以
(
もつ
)
て
造化
(
ざうくわ
)
に
伴
(
ともな
)
ひ、
173
太陽
(
たいやう
)
に
等
(
ひと
)
しき
稜威
(
りようゐ
)
を
顕彰
(
けんしやう
)
して
天体
(
てんたい
)
を
保有
(
ほいう
)
し、
174
春
(
はる
)
の
長閑
(
のどか
)
なる
松
(
まつ
)
の
代
(
よ
)
を
改立
(
かいりつ
)
し、
175
真空
(
しんくう
)
の
全体
(
ぜんたい
)
たる
霊魂球
(
れいこんきう
)
を
涵養
(
かんやう
)
し、
176
水素
(
すゐそ
)
の
本元
(
ほんげん
)
たる
月
(
つき
)
の
本能
(
ほんのう
)
を
照
(
てら
)
して、
177
宇宙
(
うちう
)
一切
(
いつさい
)
を
完成
(
くわんせい
)
調理
(
てうり
)
し、
178
万有
(
ばんいう
)
を
結
(
むす
)
びて
一
(
いち
)
と
成
(
な
)
し、
179
天地
(
てんち
)
を
祭
(
まつ
)
り
人道
(
じんだう
)
を
守
(
まも
)
り、
180
国家
(
こくか
)
を
平
(
たひら
)
けく
安
(
やす
)
らけく
治
(
をさ
)
め
幸
(
さち
)
はひ、
181
男性
(
だんせい
)
的
(
てき
)
機能
(
きのう
)
を
発揮
(
はつき
)
し、
182
大仁
(
だいじん
)
大慈
(
だいじ
)
の
神心
(
しんしん
)
を
照
(
てら
)
し、
183
造化
(
ざうくわ
)
の
機関
(
きくわん
)
たる
位
(
くらゐ
)
を
保
(
たも
)
ち、
184
元
(
もと
)
の
美
(
うる
)
はしき
神世
(
かみよ
)
に
突
(
つ
)
き
戻
(
もど
)
し、
185
円象
(
ゑんしやう
)
入眼
(
にふがん
)
、
186
総
(
すべ
)
ての
霊
(
れい
)
と
体
(
たい
)
に
生命
(
せいめい
)
眼目
(
がんもく
)
を
与
(
あた
)
へ、
187
大母公
(
だいぼこう
)
として
世
(
よ
)
の
大本
(
おほもと
)
となり、
188
初頭
(
はじめ
)
と
現
(
あら
)
はれ、
189
無限
(
むげん
)
に
延
(
の
)
び
無極
(
むきよく
)
に
開
(
ひら
)
き、
190
蒼天
(
さうてん
)
の
色
(
いろ
)
の
如
(
ごと
)
く
清
(
きよ
)
く、
191
且
(
か
)
つ
高
(
たか
)
く
広
(
ひろ
)
く、
192
生成
(
せいせい
)
化育
(
くわいく
)
の
徳
(
とく
)
を
上下
(
しやうか
)
の
末葉
(
まつえう
)
に
及
(
およ
)
ぼし、
193
天津
(
あまつ
)
御祖神
(
みおやがみ
)
の
真
(
しん
)
を
体得
(
たいとく
)
し、
194
循環
(
じゆんかん
)
極
(
きは
)
まりなく、
195
各自
(
かくじ
)
霊魂
(
れいこん
)
の
本相
(
ほんさう
)
を
研
(
と
)
ぎ
尽
(
つく
)
し、
196
妖邪
(
えうじや
)
を
切断
(
せつだん
)
し
世
(
よ
)
の
辺際
(
へんさい
)
を
見極
(
みきは
)
め、
197
言霊力
(
げんれいりよく
)
を
以
(
もつ
)
て
破邪
(
はじや
)
顕正
(
けんせい
)
し、
198
本末
(
ほんまつ
)
相対
(
あひたい
)
して
世
(
よ
)
を
清
(
きよ
)
め
洗
(
あら
)
ひ、
199
一切
(
いつさい
)
無量寿
(
むりやうじゆ
)
たるの
根基
(
こんき
)
を
達成
(
たつせい
)
すべき
霊系
(
れいけい
)
高皇
(
たかみ
)
産霊
(
むすび
)
の
神業
(
しんげふ
)
を
大成
(
たいせい
)
する
霊場
(
れいぢやう
)
と
曰
(
い
)
ふことである。
200
現代
(
げんだい
)
の
世
(
よ
)
に
於
(
おい
)
て、
201
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
霊場
(
れいぢやう
)
たる
神界
(
しんかい
)
の
経綸地
(
けいりんち
)
が、
202
果
(
はた
)
して
日本国
(
につぽんこく
)
に
存在
(
そんざい
)
するであらう
乎
(
か
)
。
203
若
(
も
)
し
存在
(
そんざい
)
せりとせば、
204
其
(
その
)
地点
(
ちてん
)
は
何国
(
いづくに
)
の
何
(
いづ
)
れの
方面
(
はうめん
)
であらう
乎
(
か
)
、
205
大本人
(
おほもとびと
)
と
云
(
い
)
はず、
206
日本人
(
につぽんじん
)
と
云
(
い
)
はず、
207
世界
(
せかい
)
の
人類
(
じんるゐ
)
は、
208
急
(
いそ
)
ぎ
探究
(
たんきう
)
すべき
問題
(
もんだい
)
であらうと
思
(
おも
)
ふのであります。
209
次
(
つぎ
)
に
美曽岐
(
みそぎ
)
の
言霊
(
ことたま
)
を
解釈
(
かいしやく
)
すれば、
210
ミ
は
水
(
みづ
)
也
(
なり
)
、
211
太陰
(
たいいん
)
也
(
なり
)
、
212
充
(
みつ
)
也
(
なり
)
、
213
実
(
み
)
也
(
なり
)
、
214
道
(
みち
)
也
(
なり
)
、
215
玉
(
たま
)
と
成
(
な
)
る
也
(
なり
)
。
216
ソ
は
風
(
かぜ
)
の
種
(
たね
)
也
(
なり
)
、
217
身
(
み
)
の
衣服
(
いふく
)
也
(
なり
)
、
218
⦿
(
す
)
を
包裏
(
つつみ
)
居
(
を
)
る
也
(
なり
)
。
219
ギ
は
活貫
(
いきつらぬ
)
く
也
(
なり
)
、
220
白
(
しろ
)
く
成
(
な
)
る
也
(
なり
)
、
221
色
(
いろ
)
を
失
(
うしな
)
ふ
也
(
なり
)
、
222
万
(
よろづ
)
に
渡
(
わた
)
る
也
(
なり
)
。
223
要
(
えう
)
するに、
224
所在
(
あらゆる
)
汚穢
(
をゑ
)
を
清
(
きよ
)
め
塵埃
(
ぢんあい
)
を
払
(
はら
)
ひ、
225
風
(
かぜ
)
と
水
(
みづ
)
との
霊徳
(
れいとく
)
を
発揮
(
はつき
)
して、
226
清浄
(
せいじやう
)
無垢
(
むく
)
の
神世
(
かみよ
)
を
玉成
(
ぎよくせい
)
し、
227
虚栄
(
きよえい
)
虚飾
(
きよしよく
)
を
去
(
さ
)
り、
228
万事
(
ばんじ
)
に
亘
(
わた
)
りて
充実
(
じうじつ
)
し、
229
活気
(
くわつき
)
凛々
(
りんりん
)
たる
神威
(
しんゐ
)
を
顕彰
(
けんしやう
)
し、
230
金甌
(
きんおう
)
無欠
(
むけつ
)
の
神政
(
しんせい
)
を
施行
(
しかう
)
して、
231
宇内
(
うだい
)
一点
(
いつてん
)
の
妖邪
(
えうじや
)
を
留
(
とど
)
めざる
大修祓
(
だいしうばつ
)
の
大神事
(
だいしんじ
)
を
云
(
い
)
ふのである。
232
現代
(
げんだい
)
の
趨勢
(
すうせい
)
は、
233
世界
(
せかい
)
一般
(
いつぱん
)
に
美曽岐
(
みそぎ
)
の
大神事
(
だいしんじ
)
を
厳修
(
げんしう
)
すべき
時運
(
じうん
)
に
遭遇
(
さうぐう
)
せる
事
(
こと
)
を
忘
(
わす
)
れては
成
(
な
)
らぬ。
234
大本
(
おほもと
)
の
目的
(
もくてき
)
も
亦
(
また
)
、
235
この
天下
(
てんか
)
の
美曽岐
(
みそぎ
)
を
断行
(
だんかう
)
するに
在
(
あ
)
るのであります。
236
『
故
(
かれ
)
投棄
(
なげす
)
つる
御杖
(
みつゑ
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
は
衝立
(
つきたつ
)
船戸
(
ふなどの
)
神
(
かみ
)
』
237
御杖
(
みつゑ
)
の
言霊
(
ことたま
)
、
238
ツ
は
大
(
だい
)
金剛力
(
こんがうりき
)
決断力
(
けつだんりよく
)
で
玉
(
たま
)
の
蔵
(
くら
)
であり、
239
ヱ
は
中腹
(
ちうふく
)
に
成就
(
じやうじゆ
)
し
行
(
ゆ
)
き
進
(
すす
)
み
玉
(
たま
)
を
保
(
たも
)
つことであつて、
240
即
(
すなは
)
ち
神
(
かみ
)
の
御力添
(
みちからぞ
)
へをする
役目
(
やくめ
)
であります。
241
然
(
しか
)
るに
神
(
かみ
)
は、
242
この
杖
(
つゑ
)
までも
投
(
な
)
げ
棄
(
す
)
て
玉
(
たま
)
うたと
云
(
い
)
ふことは、
243
よくも
汚
(
けが
)
れたものであります。
244
現代
(
げんだい
)
で
曰
(
い
)
へば
大政
(
たいせい
)
を
補弼
(
ほひつ
)
する
大官
(
たいくわん
)
のことであります。
245
衝立
(
つきたて
)
船戸
(
ふなどの
)
神
(
かみ
)
の
名義
(
めいぎ
)
は、
246
上
(
うへ
)
と
下
(
した
)
との
中
(
なか
)
に
衝立
(
つきた
)
ち
遮
(
さへぎ
)
り、
247
下情
(
かじやう
)
を
上
(
かみ
)
に
達
(
たつ
)
せしめず、
248
上
(
かみ
)
の
意
(
い
)
を
下
(
しも
)
に
知
(
し
)
らしめざる
近親
(
きんしん
)
の
神
(
かみ
)
と
云
(
い
)
ふことである。
249
現代
(
げんだい
)
は
何事
(
なにごと
)
にも
総
(
すべ
)
てこの
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
遮
(
さへぎ
)
り
玉
(
たま
)
ふ
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
であります。
250
杖
(
つゑ
)
とも
柱
(
はしら
)
とも
成
(
な
)
るべき
守護神
(
しゆごじん
)
が、
251
却
(
かへつ
)
て
力
(
ちから
)
に
成
(
な
)
らず
邪魔
(
じやま
)
になると
曰
(
い
)
ふので、
252
伊邪那岐
(
いざなぎの
)
大神
(
おほかみ
)
は、
253
第一着
(
だいいちちやく
)
に
御
(
おん
)
杖
(
つゑ
)
を
投
(
な
)
げ
棄
(
す
)
て
賜
(
たま
)
うたのであります。
254
『
次
(
つぎ
)
に
投棄
(
なげす
)
つる
御帯
(
みおび
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
は
道
(
みち
)
の
長乳歯
(
ながちは
)
の
神
(
かみ
)
』
255
御帯
(
みおび
)
の
言霊
(
ことたま
)
は、
256
オ
は
霊魂
(
れいこん
)
、
257
精神
(
せいしん
)
を
治
(
をさ
)
め
修
(
をさ
)
むることで、
258
亦
(
また
)
神人
(
しんじん
)
合一
(
がふいつ
)
の
連結帯
(
れんけつたい
)
である。
259
ビ
は
光華
(
くわうか
)
明彩
(
めいさい
)
、
260
照徹
(
せうてつ
)
六合
(
りくがふ
)
の
意
(
い
)
である。
261
即
(
すなは
)
ち
顕界
(
けんかい
)
の
政
(
まつりごと
)
を
為
(
な
)
すに
当
(
あた
)
りては、
262
必
(
かなら
)
ず
精神
(
せいしん
)
的
(
てき
)
に
天地
(
てんち
)
人道
(
じんだう
)
を
説
(
と
)
き
諭
(
さと
)
し、
263
以
(
もつ
)
て
億兆
(
おくてう
)
をして
帰依
(
きえ
)
せしめ、
264
顕界
(
けんかい
)
の
政治
(
せいぢ
)
に
悦服
(
えつぷく
)
帰順
(
きじゆん
)
せしめねば
成
(
な
)
らぬのである。
265
是
(
これ
)
が
所謂
(
いはゆる
)
神
(
かみ
)
の
御帯
(
みおび
)
であります。
266
神
(
かみ
)
は
此
(
この
)
御帯
(
みおび
)
も
穢
(
けが
)
れて
使
(
つか
)
へなく
成
(
な
)
つたから
投
(
な
)
げ
棄
(
す
)
て
玉
(
たま
)
うたのであります。
267
道
(
みち
)
の
長乳歯
(
ながちは
)
の
意義
(
いぎ
)
は、
268
天理
(
てんり
)
人道
(
じんだう
)
を
説
(
と
)
く
宗教家
(
しうけうか
)
、
269
教育家
(
けういくか
)
、
270
倫理
(
りんり
)
学者
(
がくしや
)
、
271
敬神
(
けいしん
)
尊皇
(
そんのう
)
愛国
(
あいこく
)
を
唱
(
とな
)
ふる
神道家
(
しんだうか
)
、
272
皇道
(
くわうだう
)
宣伝者
(
せんでんしや
)
、
273
演説
(
えんぜつ
)
説教家
(
せつけうか
)
等
(
とう
)
の
大家
(
たいか
)
と
曰
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
である。
274
この
帯
(
おび
)
を
投棄
(
なげす
)
て
給
(
たま
)
ふと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は、
275
総
(
すべ
)
ての
教育
(
けういく
)
、
276
宗教
(
しうけう
)
、
277
倫理
(
りんり
)
の
学説
(
がくせつ
)
を
根本
(
こんぽん
)
より
革正
(
かくせい
)
し
給
(
たま
)
ふと
曰
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
であります。
278
(
大正九・一・一五
講演筆録
谷村真友
)
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