霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一章 水火訓(すゐくわくん)

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 特別篇 山河草木 入蒙記 篇:第1篇 日本より奉天まで よみ(新仮名遣い):にっぽんよりほうてんまで
章:第1章 水火訓 よみ(新仮名遣い):すいかくん 通し章番号:
口述日:1925(大正14)年08月15日(旧06月26日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年2月14日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
国照姫は国祖大神の勅により、水を持って天下の生きとし生けるものに洗礼を施そうと、明治二十五年から、霊地綾部の里で神の教えを伝えていた。
水とは、自然界の生物を育てる資料なのであって、水洗礼とはつまり、天界の基礎である自然界・現実界をまず正して行く、ということである。
国祖・国常立尊の大神霊は、稚姫君命の精霊に御霊を充たして、予言者国照姫の肉体に降りて来た。こうして国祖は間接内流の方式により、過去・現在・未来の有様を概括的に伝授したのである。これが一万巻の筆先(神諭)となった。
この神諭は、現世界の肉体人を教え導き、安らかな生活、飢病戦のない黄金世界を建造するための神業である。これを称して、水洗礼というのである。
国照姫の役割は、後からやってくる救世主出現の基礎を作るため、先駆者として神命によって地上に出現したのである。
国照姫のみならず、今日まで世の中に現れていた予言者や救世主はいずれも、自然界を主となし霊界を従として、地上の人間に天界の教えの一部を伝達していたのである。
しかしながら今日は人間の精神界は混乱し、無神論さえ唱える輩も現れた。水洗礼のみでは安心を得ることができなくなってきた。
そこで火の洗礼である霊界の消息を如実に現して、世界人類を覚醒させる必要に迫られたがために、言霊別の精霊を、地上の予言者の体に下されたのである。
火の洗礼とは、霊主体従的な神業のことである。霊界を主となし、現界を従とした教理のことである。
ここにいよいよ火の洗礼を施すべく、源日出雄の肉体は言霊別の精霊を宿し、真澄別は治国別の精霊を宿し、神業完成のために、未開の地から神の教えの種を植え付けようと、神命によって活動を始めたのである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考:2023/12/25出口王仁三郎全集第6巻をもとに校正。 タグ: データ凡例: データ最終更新日:2023-12-28 12:32:33 OBC :rmnm01
愛善世界社版:5頁 八幡書店版:第14輯 549頁 修補版: 校定版:5頁 普及版: 初版: ページ備考:
001(かみ)稜威(みいづ)高熊山(たかくまやま)
002(やま)(ふもと)(うま)れたる
003神徳(しんとく)四方(よも)三葉彦(みつばひこ)
004(かみ)精霊(せいれい)相宿(あひやど)
005黄金(わうごん)世界(せかい)(ひら)かむと
006こがねの(にはとり)黎明(れいめい)
007()ぐる(ゆふべ)(つき)(そら)
008干支(えと)(ちな)みし十二(じふに)()
009小判(こばん)(せん)(りやう)掘出(ほりだ)して
010(かみ)御国(みくに)(たてまつ)
011三千(さんぜん)世界(せかい)蒼生(さうせい)
012浦安国(うらやすくに)心安(うらやす)
013天国(てんごく)浄土(じやうど)(すく)はむと
014(ひと)(ふた)(みい)()(いつ)()
015(なな)つの(はる)弥生空(やよひぞら)
016富士(ふじ)高根(たかね)(つか)へたる
017松岡(まつをか)神使(しんし)(あら)はれて
018(あさ)(ゆふ)なに身魂(みたま)をば
019(まも)らせ(たま)二十(はたち)まり
020(やつ)つの御年(みとし)如月(きさらぎ)
021白梅(しらうめ)かほる夕月夜(ゆうづくよ)
022うづの霊地(れいち)(ともな)ひて
023現幽神(げんいうしん)三界(さんがい)
024(その)真相(しんさう)をつばらかに
025すべての(なりはひ)放擲(はうてき)
026不二(ふじ)神山(みやま)(まひ)まうで
027(かみ)のみゐづを()()けて
028(こころ)(いろ)丹波(あかなみ)
029(ふたた)郷里(くに)立返(たちかへ)
030西(にし)(ひがし)(きた)(みなみ)
031(かみ)のまにまに全国(ぜんこく)
032(をしへ)伝達(でんたつ)したりけり
033明治(めいぢ)三十一(さんじふいち)(ねん)
034文月(ふみづき)下旬(げじゆん)となりければ
035(かみ)御言(みこと)(かしこ)みて
036西北(せいほく)さして()でてゆく
037西(にし)御空(みそら)(なが)むれば
038半国山(はんごくさん)巍然(すくすく)
039(くも)(あつ)して(そび)えたち
040(ひがし)愛宕(あたご)霊峰(れいほう)
041城丹(じやうたん)両国(りやうごく)睥睨(へいげい)
042(みなみ)妙見(めうけん)(そび)()
043(きた)帝釈(たいしやく)大悲山(だいひざん)
044などの峻峯(しゆんぽう)青垣(あをがき)
045めぐらす(なか)穴太(あなを)より
046(きた)(きた)へと()(はこ)
047浮世(うきよ)はなれし坊主池(ばうずいけ)
048(こころ)高砂池(たかさごいけ)()
049辿(たど)りて数多(あまた)信徒(まめひと)
050(すく)ひやらむと(ただ)一人(ひとり)
051小松林(こまつばやし)神霊(しんれい)
052(おく)られ(なが)(すす)()
053小林(こばやし)小河(をがは)鷹林(たかばやし)
054千原(ちはら)川関(かはぜき)のりこえて
055虎天堰(とらてんぜき)()てみれば
056並木(なみき)(まつ)(かた)ほとり
057いとも(ちひ)さき(ひと)()
058物淋(ものさび)しげに()つてゐる
059(かつ)()せむと(もん)()
060くぐつて茶湯(ちやゆ)(もと)むれば
061(この)()(つま)(おも)はしき
062一人(ひとり)婦人(ふじん)(あら)はれて
063かけた茶碗(ちやわん)()(やう)
064ガチヤガチヤガチヤと(しやべ)()
065ガチヤガチヤ(ばなし)()きつけて
066やおら腰掛(こしかけ)はなれつつ
067船井(ふなゐ)都会(とくわい)八木(やぎ)(まち)
068(みち)広瀬(ひろせ)鳥羽(とば)(さと)
069(かぜ)さへ(あつ)室河原(むろがはら)
070小山(こやま)松原(まつばら)乗越(のりこ)えて
071(はな)園部(そのべ)安着(あんちやく)
072(しば)しはここに()をとどめ
073観音坂(くわんのんざか)須知町(しうちまち)
074蒲生野(がまふの)こえて桧山(ひのきやま)
075(あゆ)みも(いち)()(さん)(みや)
076神歌(しんか)(うた)(こゑ)さへも
077枯木峠(かれきとうげ)榎山(ゑのきやま)
078大原(おほはら)神社(じんじや)伏拝(ふしをが)
079台頭(だいとう)須知山(すちやま)(のり)こえて
080(かぜ)()きわたる小雲川(こくもがは)
081(かぜ)にゆらるる並木松(なみきまつ)
082水無月(みなづき)神社(じんじや)(みぎ)()
083国照姫(くにてるひめ)のあれませる
084裏町館(うらまちやかた)()きにけり
085あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
086(かみ)使命(しめい)(おも)くして
087二十五(にじふご)(ねん)(その)(あひだ)王仁三郎が大本入りした明治32年(1899年)から入蒙する大正13年(1924年)までの満25年という意味か?
088艱難(かんなん)辛苦(しんく)()(しの)
089時節(じせつ)(きた)りて神業(しんげふ)
090実現(じつげん)間際(まぎは)となりければ
091言霊別(ことたまわけ)精霊(せいれい)
092身魂(みたま)にみたし真澄別(ますみわけ)
093名田彦(なだひこ)守高(もりたか)両人(りやうにん)
094()へていよいよ大海(たいかい)
095(わた)蒙古(もうこ)大原野(だいげんや)
096神政(しんせい)成就(じやうじゆ)先駆(さきがけ)
097大活躍(だいくわつやく)(はじ)めたる
098神霊界(しんれいかい)物語(ものがたり)
099時節(じせつ)(きた)りて()きそむる
100大国常立(おほくにとこたち)大御神(おほみかみ)
101(かむ)素盞嗚(すさのを)大御神(おほみかみ)
102恩頼(みたまのふゆ)をくだしまし
103うまらにつばらに真相(しんさう)
104()べさせ(たま)へと()(まつ)る。
105 国照姫(くにてるひめ)国祖(こくそ)大神(おほかみ)(ちよく)()け、106(みづ)(もつ)所在(あらゆる)天下(てんか)蒼生(さうせい)にバプテスマを(ほどこ)さむと、107明治(めいぢ)二十五(にじふご)(ねん)より、108神定(しんてい)霊地(れいち)綾部(あやべ)(さと)(おい)て、109人間界(にんげんかい)(あやま)れる行為(かうゐ)矯正(けうせい)し、110地上(ちじやう)天国(てんごく)建設(けんせつ)すべく、111(その)先駆(せんく)として昼夜(ちうや)間断(かんだん)なく、112営々(えいえい)孜々(しし)として、113神教(しんけう)伝達(でんたつ)された。114(みづ)(もつ)洗礼(せんれい)(ほどこ)すといふは、115(けつ)して朝夕(てうせき)清水(しみづ)頭上(づじやう)よりあびる(ばか)りを()ふのではない。116自然界(しぜんかい)(すべ)形体(けいたい)世界(せかい)であり、117生物(せいぶつ)(すべ)(みづ)()つて発育(はついく)()げてゐる。118(みづ)動植物(どうしよくぶつ)にとつて()()からざる資料(しれう)であり、119生活(せいくわつ)必要品(ひつえうひん)である。120現代(げんだい)仁義(じんぎ)道徳(だうとく)廃頽(はいたい)し、121五倫(ごりん)五常(ごじやう)(みち)(さかん)(さけ)ばるると(いへど)も、122(その)実行(じつかう)(くはだ)てたる(もの)()えてない。123神界(しんかい)(おい)ては()天界(てんかい)基礎(きそ)たる現実界(げんじつかい)(むか)つて、124改造(かいざう)(さけ)びをあげられたのである。125国常立(くにとこたちの)(みこと)大神霊(だいしんれい)精霊界(せいれいかい)にまします稚姫君(わかひめぎみの)(みこと)精霊(せいれい)(おん)(みたま)()たし、126予言者(よげんしや)国照姫(くにてるひめ)肉体(にくたい)(きた)らしめ、127所謂(いはゆる)大神(おほかみ)間接(かんせつ)内流(ないりう)法式(はふしき)()つて、128過去(くわこ)現在(げんざい)未来(みらい)有様(ありさま)概括(がいくわつ)(てき)伝達(でんたつ)せしめ(たま)ふたのが、129一万(いちまん)(ぐわん)筆先(ふでさき)となつて(あら)はれたのである。130(この)神諭(しんゆ)自然界(しぜんかい)(たい)し、131()第一(だいいち)人間(にんげん)言語(げんご)動作(どうさ)(あらた)めしめ、132(しか)して(のち)深遠(しんゑん)微妙(びめう)なる真理(しんり)万民(ばんみん)(つた)へむが(ため)準備(じゆんび)をなさしめられたのである。133(すべ)現世界(げんせかい)肉体人(にくたいじん)(をし)(みちび)き、134安逸(あんいつ)なる生活(せいくわつ)(おく)らしめ、135風水火(ふうすゐくわ)(わざはひ)饑病戦(きびやうせん)(うれひ)もなき(やう)136所謂(いはゆる)黄金(わうごん)世界(せかい)建造(けんざう)せむとするの神業(かむわざ)(しよう)して水洗礼(みづせんれい)といふのである。
137 国照姫(くにてるひめ)肉体(にくたい)(その)肉体(にくたい)智慧(ちゑ)証覚(しようかく)度合(どあひ)によつて、138救世主(きうせいしゆ)出現(しゆつげん)基礎(きそ)(つく)るべく、139(かつ)(その)先駆者(せんくしや)として、140神命(しんめい)のまにまに地上(ちじやう)出現(しゆつげん)されたのである。141国照姫(くにてるひめ)(みこと)のみならず、142今日(こんにち)(まで)()(なか)(あら)はれたる救世主(きうせいしゆ)(また)予言者(よげんしや)などは、143(いづ)れも自然界(しぜんかい)(しゆ)となし、144霊界(れいかい)(じゆう)として、145地上(ちじやう)人間(にんげん)天界(てんかい)(をしへ)一部(いちぶ)伝達(でんたつ)してゐたのである。146釈迦(しやか)147キリスト、148マホメツト、149孔子(こうし)150孟子(もうし)(その)()世界(せかい)所在(あらゆる)先哲(せんてつ)も、151(みな)神界(しんかい)(めい)をうけて地上(ちじやう)(あら)はれた(もの)であるが、152霊界(れいかい)真相(しんさう)何時(いつ)()いてゐない。153釈迦(しやか)(ごと)きは(やや)霊界(れいかい)消息(せうそく)綿密(めんみつ)()いてゐるようではあるが、154(いづ)れも比喩(ひゆ)偶言(ぐうげん)155(なぞ)(とう)にて茫漠(ばうばく)たるものである。156(その)(じつ)157(いま)釈迦(しやか)(いへども)158天界(てんかい)真相(しんさう)()くことを(ゆる)されてゐなかつたのである。159キリストは、160(わが)弟子(でし)(ども)より天国(てんごく)状態(じやうたい)如何(いか)に……と(たづ)ねられた(とき)地上(ちじやう)にあつて地上(ちじやう)のことさへも(わか)らない人間(にんげん)(たい)し、161天国(てんごく)をといたとて、162どうして天国(てんごく)のことが受入(うけい)れられうぞ』と(こた)へてゐる。163(かみ)時代(じだい)相応(さうおう)164必要(ひつえう)()つて、165(をしへ)伝達(でんたつ)されるのであるから、166(いま)だキリストに(たい)して、167天国(てんごく)真相(しんさう)(つた)へられなかつたのである。168(また)(その)必要(ひつえう)(みと)めなかつたのである。169(しか)るに今日(こんにち)人智(じんち)(やうや)(すす)み、170物質(ぶつしつ)(てき)科学(くわがく)(ほとん)終点(しうてん)(たつ)し、171人心(じんしん)益々(ますます)不安(ふあん)(おちい)り、172宇宙(うちう)神霊(しんれい)(みと)めない(もの)173(また)神霊(しんれい)有無(うむ)(うたが)(もの)174(および)無神論(むしんろん)さへも(とな)ふる(やう)になつて()た。175かかる精神界(せいしんかい)混乱(こんらん)時代(じだい)(たい)し、176水洗礼(みづせんれい)たる今迄(いままで)予言者(よげんしや)救世主(きうせいしゆ)教理(けうり)(もつ)ては、177到底(たうてい)成神(じやうしん)成仏(じやうぶつ)(いき)(たつ)し、178安心(あんしん)立命(りつめい)(こころ)から()ることが出来(でき)なくなつたのである。179(ゆゑ)(かみ)現幽(げんいう)相応(さうおう)()()つて、180()洗礼(せんれい)たる霊界(れいかい)消息(せうそく)(もつと)適確(てきかく)如実(によじつ)顕彰(けんしやう)して、181世界(せかい)人類(じんるゐ)覚醒(かくせい)せしむる必要(ひつえう)(せま)られたので、182言霊別(ことたまわけ)精霊(せいれい)地上(ちじやう)予言者(よげんしや)(からだ)(くだ)されたのである。
183 (かつ)てヨハネはヨルダン(かは)(おい)て、184(みづ)(もつ)下民(げみん)洗礼(せんれい)(ほどこ)してゐた(とき)185今後(こんご)(きた)るべき(もの)(われ)よりも(だい)なる(もの)である。186そして(われ)(みづ)(もつ)洗礼(せんれい)(ほどこ)し、187(かれ)()(もつ)洗礼(せんれい)(ほどこ)すと予言(よげん)してゐた「我よりも大なる者である。そして我は水を以て」の2ヶ所の「我」は底本(全集)通り。戦後の入蒙記(天声社や愛善世界社)では「吾」に修正されている。188それは所謂(いはゆる)キリストを()したのである。189(しか)(なが)らキリストはヨハネより(みづ)洗礼(せんれい)()け、190(これ)より(すす)んで天下(てんか)(むか)つて()洗礼(せんれい)(ほどこ)すべく準備(じゆんび)してゐた(とき)191天意(てんい)()つて、192()洗礼(せんれい)(ほどこ)すに(いた)らず、193(つひ)十字架(じふじか)(じやう)(つゆ)()えて(しま)つたのである。194(かれ)死後(しご)弟子(でし)(ども)(まへ)姿(すがた)(あら)はし、195山上(さんじやう)遺訓(ゐくん)なるものを(のこ)したといふ。196(しか)(この)遺訓(ゐくん)(いづ)れも現界人(げんかいじん)信仰(しんかう)(みちび)(ため)神諭(しんゆ)であつて、197(けつ)して()洗礼(せんれい)ではない。198(ゆゑ)(かれ)(ふたた)地上(ちじやう)再臨(さいりん)して()洗礼(せんれい)(ほどこ)すべく(ちか)つて昇天(しようてん)したのである。199()洗礼(せんれい)()つても東京(とうきやう)大震災(だいしんさい)200大火災(だいくわさい)(ごと)きものを()ふのではない。201大火災(だいくわさい)物質界(ぶつしつかい)洗礼(せんれい)であるから、202(これ)矢張(やは)(みづ)洗礼(せんれい)といふべきものである。203()洗礼(せんれい)霊主(れいしゆ)体従(たいじう)(てき)神業(しんげふ)であつて、204霊界(れいかい)(しゆ)となし、205現界(げんかい)(じう)となしたる教理(けうり)であり、206(みづ)洗礼(せんれい)体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)といつて、207現界人(げんかいじん)行為(かうゐ)(しゆ)とし、208死後(しご)霊界(れいかい)(じゆう)となして()(はじ)めた(をしへ)である。209(ゆゑ)水洗礼(みづせんれい)(へん)するも正鵠(せいかう)()たものでないと(とも)に、210火洗礼(ひせんれい)(をしへ)(へん)するも(また)正鵠(せいかう)()たものでない。211(えう)するに(れい)(しゆ)となるか、212(たい)(しゆ)となるかの差異(さゐ)があるのみである。
213 (ここ)にいよいよ()洗礼(せんれい)(ほどこ)すべき(みなもと)日出雄(ひでを)肉体(にくたい)言霊別(ことたまわけ)精霊(せいれい)宿(やど)し、214真澄別(ますみわけ)治国別(はるくにわけ)精霊(せいれい)(その)肉体(にくたい)()たし、215神業(しんげふ)完成(くわんせい)(ため)に、216野蛮(やばん)未開(みかい)()より神教(しんけう)種子(たね)植付(うゑつ)けむと、217神命(しんめい)()つて活動(くわつどう)したのである。218あゝ惟神(かむながら)(たま)()はへませ。
219大正一四、八、一五松村真澄筆録)
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