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霊界物語
山河草木（第61～72巻、入蒙記）
特別編 入蒙記
第1篇 日本より奉天まで
第1章 水火訓
第2章 神示の経綸
第3章 金剛心
第4章 微燈の影
第5章 心の奥
第6章 出征の辞
第7章 奉天の夕
第2篇 奉天より洮南へ
第8章 聖雄と英雄
第9章 司令公館
第10章 奉天出発
第11章 安宅の関
第12章 焦頭爛額
第13章 洮南旅館
第14章 洮南の雲
第3篇 洮南より索倫へ
第15章 公爺府入
第16章 蒙古の人情
第17章 明暗交々
第18章 蒙古気質
第19章 仮司令部
第20章 春軍完備
第21章 索倫本営
第4篇 神軍躍動
第22章 木局収ケ原
第23章 下木局子
第24章 木局の月
第25章 風雨叱咤
第26章 天の安河
第27章 奉天の渦
第28章 行軍開始
第29章 端午の日
第30章 岩窟の奇兆
第5篇 雨後月明
第31章 強行軍
第32章 弾丸雨飛
第33章 武装解除
第34章 竜口の難
第35章 黄泉帰
第36章 天の岩戸
第37章 大本天恩郷
第38章 世界宗教聯合会
第39章 入蒙拾遺
附 入蒙余録
大本の経綸と満蒙
世界経綸の第一歩
蒙古建国
蒙古の夢
神示の世界経綸
余白歌
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霊界物語
>
山河草木（第61～72巻、入蒙記）
>
特別編 入蒙記
> 附 入蒙余録 > 世界経綸の第一歩
＜＜＜ 大本の経綸と満蒙
(B)
(N)
蒙古建国 ＞＞＞
世界
(
せかい
)
経綸
(
けいりん
)
の
第一歩
(
だいいつぽ
)
インフォメーション
著者：
出口王仁三郎
巻：
霊界物語 特別篇 山河草木 入蒙記
篇：
附 入蒙余録
よみ（新仮名遣い）：
章：
世界経綸の第一歩
よみ（新仮名遣い）：
せかいけいりんのだいいっぽ
通し章番号：
口述日：
1925（大正14）年08月15日（旧06月26日）
口述場所：
筆録者：
松村真澄
校正日：
校正場所：
初版発行日：
1925（大正14）年2月14日
概要：
舞台：
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です（一部加筆訂正してあります）。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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：
いよいよ本年は十二万年に一度の甲子の年です。これまでは魂磨きの時代でありましたが、いよいよ挙国一致して事に当たらなければならないのであります。
神諭に「誠の分かった役員三人あれば立派に神業が完成される」とあるように、役員三人の心が合いさえすれば、それが元になって正義の団体が固まり、どんなことでも成就するでしょう。
大正十三年は甲子の年であり、神様の仕組まれた世界経綸の始まりとして、三人の役員を連れて、蒙古入りを始めたのであります。
少なくとも一ヵ年は帰国させて下さらないと思っていましたが、百二十六日で日本に再び帰ることになったのは、神界の思し召しがあることで、大本がまだ統一していないため、まずこれを統一して世界の経綸に着手すべく仕組まれたものと考えます。
蒙古から帰国後、過去の陋習を廃し、適材を適所に配してできるだけ新しい空気を作るように勤めましたので、みなそれぞれ助け合って御神業が完成するように努めてほしいものです。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
[×閉じる]
：
備考：
2024/2/22出口王仁三郎全集第6巻を底本として校正。
タグ：
データ凡例：
データ最終更新日：
2024-02-22 17:57:33
OBC ：
rmnm7002
愛善世界社版：
365頁
八幡書店版：
第14輯 685頁
修補版：
校定版：
367頁
普及版：
初版：
ページ備考：
001
愈
(
いよいよ
)
本年
(
ほんねん
)
は
十二万
(
じふにまん
)
年
(
ねん
)
に
一度
(
いちど
)
の
甲子
(
きのえね
)
の
年
(
とし
)
であります。
002
人類
(
じんるい
)
が
発生
(
はつせい
)
してから、
003
学者
(
がくしや
)
の
説
(
せつ
)
によれば、
004
十万
(
じふまん
)
年
(
ねん
)
とか
五十万
(
ごじふまん
)
年
(
ねん
)
とか
色々
(
いろいろ
)
言
(
い
)
つてゐる
様
(
やう
)
ですが、
005
実際
(
じつさい
)
は
地球
(
ちきう
)
の
修理
(
しうり
)
固成
(
こせい
)
が
出来
(
でき
)
て
最初
(
さいしよ
)
に
人間
(
にんげん
)
の
形
(
かたち
)
を
以
(
もつ
)
て
現
(
あら
)
はれ
玉
(
たま
)
うたのが
大国常立
(
おほくにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
であります
［
※
第1巻第20章「日地月の発生」：「それで金の竜体から発生せられた、大きな剣膚の厳めしい角の多い一種の竜神は、人体化して、荘厳尊貴にして立派な人間の姿に変化せられた。これはまだ本当の現体の人間姿ではなくして、霊体の人間姿であつた」
］
。
006
甲子
(
かうし
)
はすべてが
更始
(
かうし
)
となり
元
(
もと
)
へもどることであり、
007
艮
(
うしとら
)
は
初
(
はじ
)
めであり
艮
(
かた
)
めでありまして、
008
愈
(
いよいよ
)
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
神徳
(
しんとく
)
が
顕現
(
けんげん
)
される
時期
(
じき
)
であります。
009
今日
(
こんにち
)
迄
(
まで
)
は
魂研
(
たまみが
)
きの
時代
(
じだい
)
であり、
010
練習
(
れんしふ
)
の
時代
(
じだい
)
でありましたが、
011
愈
(
いよいよ
)
甲子
(
かうし
)
の
年
(
とし
)
からは
挙国
(
きよこく
)
一致
(
いつち
)
して
事
(
こと
)
に
当
(
あた
)
らねばならぬのであります。
012
大本
(
おほもと
)
に
因縁
(
いんねん
)
あつて
集
(
あつ
)
まられた
人々
(
ひとびと
)
から、
013
先
(
ま
)
づ
世界
(
せかい
)
の
大立替
(
おほたてかへ
)
大立直
(
おほたてなほ
)
しの
型
(
かた
)
を
出
(
だ
)
さねばならぬ
事
(
こと
)
になつて
参
(
まゐ
)
つたのであります。
014
併
(
しか
)
し
皆
(
みな
)
さまが
協力
(
けふりよく
)
一致
(
いつち
)
せなくては
大神業
(
だいしんげふ
)
は
成就
(
じやうじゆ
)
せない。
015
たとへば
一本
(
いつぽん
)
の
矢
(
や
)
はごく
弱
(
よわ
)
いものであり、
016
すぐ
折
(
を
)
れるが、
017
何本
(
なんぼん
)
か
固
(
かた
)
まれば
中々
(
なかなか
)
強
(
つよ
)
く
容易
(
ようい
)
に
挫折
(
ざせつ
)
せないものです。
018
今日
(
こんにち
)
迄
(
まで
)
の
大本
(
おほもと
)
は
世界
(
せかい
)
の
状態
(
じやうたい
)
が
映
(
うつ
)
つて
個々
(
ここ
)
分立
(
ぶんりつ
)
し、
019
祝詞文
(
のりとぶん
)
中
(
ちう
)
の『
己
(
おの
)
が
向々
(
むきむき
)
』で
上
(
うへ
)
を
向
(
む
)
いたもの、
020
下
(
した
)
を
向
(
む
)
いたもの、
021
或
(
あるひ
)
は
右
(
みぎ
)
を、
022
左
(
ひだり
)
を、
023
天国
(
てんごく
)
を、
024
地獄
(
ぢごく
)
を、
025
艮
(
うしとら
)
を、
026
坤
(
ひつじさる
)
をと
云
(
い
)
つた
具合
(
ぐあひ
)
に
個々
(
ここ
)
別々
(
べつべつ
)
に
向
(
むか
)
つてゐたが、
027
之
(
これ
)
では
神業
(
しんげふ
)
の
完成
(
くわんせい
)
どころか
却
(
かへつ
)
て
妨害
(
ばうがい
)
になる。
028
祝詞文
(
のりとぶん
)
の
中
(
なか
)
の『
己
(
おの
)
が
向々
(
むきむき
)
有
(
あ
)
らしめず』の
聖句
(
せいく
)
の
通
(
とほ
)
り、
029
信者
(
しんじや
)
一般
(
いつぱん
)
が
協同
(
けふどう
)
一致
(
いつち
)
して
事
(
こと
)
に
当
(
あた
)
らねばなりませぬ。
030
神諭
(
しんゆ
)
に『
誠
(
まこと
)
の
分
(
わか
)
つた
役員
(
やくいん
)
三
(
さん
)
人
(
にん
)
あれば
立派
(
りつぱ
)
に
神業
(
しんげふ
)
が
完成
(
くわんせい
)
される』とお
示
(
しめ
)
しになつてゐますが、
031
小
(
ちひ
)
さい
胡麻粒
(
ごまつぶ
)
一
(
ひと
)
つが
元子
(
げんし
)
となつて
金米糖
(
こんぺいたう
)
が
出来
(
でき
)
るやうに、
032
役員
(
やくゐん
)
三
(
さん
)
人
(
にん
)
の
心
(
こころ
)
が
合
(
あ
)
ひさへすれば、
033
それが
元
(
もと
)
になつて
正義
(
せいぎ
)
の
団体
(
だんたい
)
が
固
(
かた
)
まり
追々
(
おひおひ
)
と
大
(
おほ
)
きなものになり、
034
どんなことでも
成就
(
じやうじゆ
)
するでせう。
035
併
(
しか
)
し
単
(
たん
)
に
只
(
ただ
)
三
(
さん
)
人
(
にん
)
だけでは
最後
(
さいご
)
の
艮
(
とど
)
めは
刺
(
さ
)
せないので、
036
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ざる
場合
(
ばあひ
)
を
慮
(
おもむぱか
)
り
玉
(
たま
)
うて
037
三
(
さん
)
人
(
にん
)
でもとの
意味
(
いみ
)
をお
示
(
しめ
)
しになつてゐるのであります。
038
大本
(
おほもと
)
の
内部
(
ないぶ
)
も
今迄
(
いままで
)
は
個々
(
ここ
)
分立
(
ぶんりつ
)
であつたが、
039
今後
(
こんご
)
は
協同
(
けふどう
)
一致
(
いつち
)
の
習慣
(
しふくわん
)
をつけねば
一朝
(
いつてう
)
事
(
こと
)
が
起
(
おこ
)
つた
場合
(
ばあひ
)
に
頤
(
あご
)
を
外
(
はづ
)
す
様
(
やう
)
な
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
てはつまらない。
040
夫
(
それ
)
故
(
ゆゑ
)
いよいよ
今回
(
こんくわい
)
の
大改革
(
だいかいかく
)
が
断行
(
だんかう
)
されたのであります。
041
本年
(
ほんねん
)
（
十三
(
じふさん
)
年
(
ねん
)
）は
甲子
(
きのえね
)
の
年
(
とし
)
で、
042
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
仕組
(
しく
)
まれたる
世界
(
せかい
)
経綸
(
けいりん
)
の
初
(
はじ
)
まりとして、
043
私
(
わたし
)
は
今春
(
こんしゆん
)
早々
(
さうさう
)
三
(
さん
)
人
(
にん
)
を
引連
(
ひきつ
)
れて
遥々
(
はるばる
)
と
蒙古入
(
もうこいり
)
を
始
(
はじ
)
めたのであります。
044
此
(
この
)
事業
(
じげふ
)
は
大
(
おほ
)
きな
仕事
(
しごと
)
であつて、
045
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は
少
(
すくな
)
くとも
一
(
いつ
)
ケ
年
(
ねん
)
位
(
くらゐ
)
は
帰国
(
きこく
)
さして
下
(
くだ
)
さらないと
思
(
おも
)
つてゐましたが、
046
百
(
ひやく
)
廿六
(
にじふろく
)
日
(
にち
)
で
日本
(
につぽん
)
へ
再
(
ふたた
)
び
帰
(
かへ
)
ることになつたのは
神界
(
しんかい
)
の
思召
(
おぼしめし
)
のある
事
(
こと
)
で、
047
大本
(
おほもと
)
が
統一
(
とういつ
)
して
居
(
を
)
らぬ
故
(
ゆゑ
)
、
048
これを
統一
(
とういつ
)
しておいて
世界
(
せかい
)
の
経綸
(
けいりん
)
に
着手
(
ちやくしゆ
)
すべく
経綸
(
けいりん
)
されたものと
考
(
かんが
)
へます。
049
私
(
わたし
)
は
帰国後
(
きこくご
)
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
に
伺
(
うかが
)
ひ、
050
今日
(
こんにち
)
迄
(
まで
)
の
諸種
(
しよしゆ
)
の
陋習
(
ろふしふ
)
を
打破
(
だは
)
して
適材
(
てきざい
)
を
適所
(
てきしよ
)
に
配
(
はい
)
し、
051
出来
(
でき
)
る
丈
(
だけ
)
新
(
あたら
)
しい
空気
(
くうき
)
をつくる
事
(
こと
)
につとめました。
052
適材
(
てきざい
)
適所
(
てきしよ
)
と
言
(
い
)
つても
絶対
(
ぜつたい
)
的
(
てき
)
に
適当
(
てきたう
)
とは
云
(
い
)
へぬ。
053
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
から
見
(
み
)
れば
皆
(
みな
)
一様
(
いちやう
)
に
不完全
(
ふくわんぜん
)
であるから、
054
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
命令
(
めいれい
)
で
選
(
えら
)
まれた
人々
(
ひとびと
)
が、
055
何
(
なに
)
も
出来
(
でき
)
ない、
056
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
も
目
(
め
)
が
見
(
み
)
えないとか
何
(
なん
)
とか
不平
(
ふへい
)
や
小言
(
こごと
)
を
云
(
い
)
はないで、
057
少時
(
しばらく
)
時節
(
じせつ
)
を
待
(
ま
)
つて
頂
(
いただ
)
きたい。
058
凡
(
すべ
)
て
物
(
もの
)
は
不完全
(
ふくわんぜん
)
から
段々
(
だんだん
)
と
進
(
すす
)
むものでありますから、
059
御
(
ご
)
神業
(
しんげふ
)
が
完成
(
くわんせい
)
する
様
(
やう
)
に
努
(
つと
)
めてほしい。
060
ついては
責任
(
せきにん
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
立
(
た
)
つ
人
(
ひと
)
をそれぞれお
願
(
ねが
)
ひしたのでありますから、
061
皆
(
みな
)
それぞれ
助
(
たす
)
け
合
(
あ
)
つてつとめて
頂
(
いただ
)
き
度
(
た
)
いものであります。
062
（大正一四、一、二五号 神の国誌）
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