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霊界物語
山河草木(第61~72巻、入蒙記)
特別編 入蒙記
第1篇 日本より奉天まで
第1章 水火訓
第2章 神示の経綸
第3章 金剛心
第4章 微燈の影
第5章 心の奥
第6章 出征の辞
第7章 奉天の夕
第2篇 奉天より洮南へ
第8章 聖雄と英雄
第9章 司令公館
第10章 奉天出発
第11章 安宅の関
第12章 焦頭爛額
第13章 洮南旅館
第14章 洮南の雲
第3篇 洮南より索倫へ
第15章 公爺府入
第16章 蒙古の人情
第17章 明暗交々
第18章 蒙古気質
第19章 仮司令部
第20章 春軍完備
第21章 索倫本営
第4篇 神軍躍動
第22章 木局収ケ原
第23章 下木局子
第24章 木局の月
第25章 風雨叱咤
第26章 天の安河
第27章 奉天の渦
第28章 行軍開始
第29章 端午の日
第30章 岩窟の奇兆
第5篇 雨後月明
第31章 強行軍
第32章 弾丸雨飛
第33章 武装解除
第34章 竜口の難
第35章 黄泉帰
第36章 天の岩戸
第37章 大本天恩郷
第38章 世界宗教聯合会
第39章 入蒙拾遺
附 入蒙余録
大本の経綸と満蒙
世界経綸の第一歩
蒙古建国
蒙古の夢
神示の世界経綸
余白歌
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<<< 水火訓
(B)
(N)
金剛心 >>>
第二章
神示
(
しんじ
)
の
経綸
(
けいりん
)
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 特別篇 山河草木 入蒙記
篇:
第1篇 日本より奉天まで
よみ(新仮名遣い):
にっぽんよりほうてんまで
章:
第2章 神示の経綸
よみ(新仮名遣い):
しんじのけいりん
通し章番号:
口述日:
1925(大正14)年08月15日(旧06月26日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1925(大正14)年2月14日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
大本教の聖地・綾部の八尋殿において、恒例の節分祭が執行された。祭りの執行後、源日出雄は壇上から演説を試みた。
天地万有を創造したまいし主の神を斎き祭る節分祭は、一年のうち最も聖なる祭典日です。
大正十三年二月四日はとくに、天運循環して、甲子の聖日であり、十万年に一度しか際会することのできない日です
教祖国照姫命にかからせたもうた神様は天地の祖神・大国常立尊であり、明治二十五年の正月元旦に、心身ともに浄化した教祖は、稚姫君命の精霊を宿し、聖なる教えを衆生に向かって伝達されたのです。
開祖の御役割りとは、根本の大神の聖慮を奉戴し、神界より地上に降したまえる十二の神柱を集め、霊主体従的に国土を建設することにより、世界を最初の黄金世界に復帰せしめる御神業を、国祖により任せられたのです。
今や天運循環し、世界各地に精神的な救世主が現れている。日出雄も主の神の神示に基づき、小さな教団の神柱となっていることができないようになってきた。
現在の混迷の極度に達した人心に活気を与えて神の聖霊の宿った機関として活動せしめるためには、まず第一に勇壮活発な模範を示すことにより、人間の心の岩戸を開いてやる必要がある。
開祖は冠島、沓島開きや鞍馬山など各地霊山への出修によって、それを行った。日出雄もまた神示をかしこみ、蒙古の大原野を開拓すべく、大正六年の春から密かに準備に着手していた。
そこへ、大正十年の事件によって天下の大誤解を受けたため、意を決して活動しようと思っている。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
2023/12/26出口王仁三郎全集第6巻をもとに校正。
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2023-12-28 12:52:52
OBC :
rmnm02
愛善世界社版:
14頁
八幡書店版:
第14輯 552頁
修補版:
校定版:
14頁
普及版:
初版:
ページ備考:
001
明治
(
めいぢ
)
の
末葉
(
まつえう
)
大正
(
たいしやう
)
の
初期
(
しよき
)
にかけ、
002
思想
(
しさう
)
混乱
(
こんらん
)
の
極
(
きよく
)
に
達
(
たつ
)
せる
現実界
(
げんじつかい
)
に
向
(
むか
)
つて、
003
一大
(
いちだい
)
獅子吼
(
ししく
)
をなし、
004
神教
(
しんけう
)
を
四方
(
よも
)
に
伝達
(
でんたつ
)
したる
結果
(
けつくわ
)
、
005
恰
(
あだか
)
も
洪水
(
こうずゐ
)
の
氾濫
(
はんらん
)
して
大堤防
(
だいていばう
)
を
破壊
(
はくわい
)
するが
如
(
ごと
)
き
勢
(
いきほひ
)
を
以
(
もつ
)
て
勃興
(
ぼつこう
)
したる
天授
(
てんじゆ
)
の
聖教
(
せいけう
)
、
006
三五
(
あななひ
)
の
聖団
(
せいだん
)
、
007
其
(
その
)
大本
(
おほもと
)
所在地
(
しよざいち
)
と
聞
(
きこ
)
えたる
綾
(
あや
)
の
聖地
(
せいち
)
──
仏徒
(
ぶつと
)
の
所謂
(
いはゆる
)
霊山
(
れいざん
)
会場
(
ゑぢやう
)
の
蓮華台
(
れんげだい
)
、
008
キリスト
教徒
(
けうと
)
の
最
(
もつと
)
も
憧憬
(
どうけい
)
して
已
(
や
)
まざるパレスチナの
聖場
(
せいぢやう
)
、
009
オレブ
山
(
さん
)
、
010
エルサレムの
聖地
(
せいち
)
にも
比
(
ひ
)
すべき──
神
(
かみ
)
の
本宮
(
ほんぐう
)
、
011
桶伏山
(
おけぶせやま
)
を
中心
(
ちうしん
)
とし、
012
宏壮
(
くわうさう
)
なる
殿堂
(
でんだう
)
、
013
錦
(
にしき
)
の
宮
(
みや
)
を
建設
(
けんせつ
)
し、
014
四百四十四
坪
(
つぼ
)
の
八尋殿
(
やひろどの
)
に
於
(
おい
)
て、
015
盛
(
さかん
)
に
主神
(
すしん
)
の
聖教
(
せいけう
)
を
伝達
(
でんたつ
)
し、
016
既成
(
きせい
)
宗教
(
しうけう
)
の
上
(
うへ
)
に
卓越
(
たくえつ
)
して、
017
世界
(
せかい
)
万有愛
(
ばんいうあい
)
の
教旗
(
けうき
)
を
飜
(
ひるが
)
へし、
018
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
を
初
(
はじ
)
め、
019
地上
(
ちじやう
)
の
世界
(
せかい
)
に
無数
(
むすう
)
の
崇信者
(
すうしんしや
)
を
有
(
いう
)
する
三五教
(
あななひけう
)
の
根源地
(
こんげんち
)
、
020
八尋殿
(
やひろどの
)
に
於
(
おい
)
て、
021
恆例
(
こうれい
)
の
節分祭
(
せつぶんさい
)
が
執行
(
しつかう
)
された。
022
此
(
この
)
節分祭
(
せつぶんさい
)
はキリスト
教
(
けう
)
の
所謂
(
いはゆる
)
逾越祭
(
すぎこしさい
)
の
如
(
ごと
)
きものである。
023
此
(
この
)
殿堂
(
でんどう
)
は
五六七
(
みろく
)
神政
(
しんせい
)
に
因
(
ちな
)
みて
五六七
(
みろく
)
殿
(
でん
)
と
称
(
とな
)
へられてゐる。
024
国照姫
(
くにてるひめ
)
は
地上
(
ちじやう
)
に
肉体
(
にくたい
)
を
以
(
もつ
)
て
生存
(
せいぞん
)
すること
八十
(
はちじふ
)
余
(
よ
)
年
(
ねん
)
[
*
底本(全集)では「八十四年」、天声社や愛善世界社の入蒙記では「八十余年」になっている。開祖は満年齢だと81歳、数え年だと83歳で没しており、どう計算しても84歳にはならないので、「四」ではなく「余」の誤字だと編者が判断したのだと思われる。霊界物語ネットでも「余」に修正した。(王仁蒙古入記p2でも「出口直子は八十四歳の高齢を以て」と84歳になっている)
]
、
025
大正
(
たいしやう
)
七
(
しち
)
年
(
ねん
)
陰暦
(
いんれき
)
十
(
じふ
)
月
(
ぐわつ
)
三日
(
みつか
)
神諭
(
しんゆ
)
を
書
(
か
)
き
了
(
をは
)
つて
昇天
(
しようてん
)
し、
026
其
(
その
)
聖霊
(
せいれい
)
は
稚姫君
(
わかひめぎみの
)
命
(
みこと
)
と
復帰
(
ふくき
)
し、
027
天界
(
てんかい
)
に
於
(
おい
)
て
神政
(
しんせい
)
を
行
(
おこな
)
ひ、
028
其
(
その
)
遺骸
(
ゐがい
)
は
天王平
(
てんのうだひら
)
の
奥津城
(
おくつき
)
に
永眠
(
えいみん
)
してゐる。
029
国照姫
(
くにてるひめ
)
の
後継者
(
こうけいしや
)
はすでに
二代
(
にだい
)
三代
(
さんだい
)
と
立並
(
たちなら
)
び、
030
神教
(
しんけう
)
を
伝達
(
でんたつ
)
することとなつてゐる。
031
源
(
みなもと
)
日出雄
(
ひでを
)
は
神示
(
しんじ
)
によつて、
032
明治
(
めいぢ
)
三十二
(
さんじふに
)
年
(
ねん
)
聖地
(
せいち
)
に
来
(
きた
)
り、
033
水洗礼
(
みづせんれい
)
の
教務
(
けうむ
)
を
補佐
(
ほさ
)
し、
034
大正
(
たいしやう
)
十
(
じふ
)
年
(
ねん
)
迄
(
まで
)
神業
(
かむわざ
)
を
続
(
つづ
)
けてゐた。
035
此
(
この
)
間
(
かん
)
殆
(
ほとん
)
ど
二十四
(
にじふよ
)
年
(
ねん
)
、
036
高姫
(
たかひめ
)
の
精霊
(
せいれい
)
の
宿
(
やど
)
りたる
徳島
(
とくしま
)
お
福
(
ふく
)
、
037
菖蒲
(
あやめ
)
のお
花
(
はな
)
、
038
高村
(
たかむら
)
高造
(
たかざう
)
、
039
四方
(
しかた
)
与多平
(
よたへい
)
、
040
鷹巣
(
たかのす
)
文助
(
ぶんすけ
)
、
041
其
(
その
)
他
(
た
)
数多
(
あまた
)
の
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじう
)
派
(
は
)
に
極力
(
きよくりよく
)
妨害
(
ばうがい
)
されつつも、
042
凡
(
すべ
)
ての
障壁
(
しやうへき
)
を
蹴破
(
しうは
)
して、
043
十年
(
じふねん
)
一日
(
いちじつ
)
の
如
(
ごと
)
く、
044
神教
(
しんけう
)
に
従事
(
じうじ
)
した。
045
梅村
(
うめむら
)
信行
(
のぶゆき
)
、
046
湯浅
(
ゆあさ
)
仁斎
(
じんさい
)
、
047
西田
(
にしだ
)
元教
(
もとのり
)
などの
輔
(
たす
)
けはあつたが、
048
分
(
わか
)
らずやの
妨害
(
ばうがい
)
最
(
もつと
)
も
甚
(
はなは
)
だしく、
049
大
(
おほ
)
いに
神業
(
しんげふ
)
の
進展
(
しんてん
)
を
阻害
(
そがい
)
した。
050
大正
(
たいしやう
)
五
(
ご
)
年
(
ねん
)
の
末
(
すゑ
)
頃
(
ごろ
)
から
鼻高
(
はなだか
)
学者
(
がくしや
)
等
(
ら
)
が
続々
(
ぞくぞく
)
と
聖地
(
せいち
)
に
来
(
きた
)
り、
051
大正
(
たいしやう
)
十
(
じふ
)
年
(
ねん
)
に
世界
(
せかい
)
全滅
(
ぜんめつ
)
の
却託
(
ごうたく
)
を
並
(
なら
)
べ、
052
一夜作
(
いちやづく
)
りの
霊学
(
れいがく
)
を
称導
(
しようだう
)
し、
053
三五
(
あななひ
)
の
声望
(
せいばう
)
をして、
054
一時
(
いちじ
)
は
天下
(
てんか
)
に
失墜
(
しつつい
)
せしめた。
055
其
(
その
)
結果
(
けつくわ
)
は
大正
(
たいしやう
)
十
(
じふ
)
年
(
ねん
)
に
於
(
おい
)
て、
056
有名
(
いうめい
)
なる
大本
(
おほもと
)
事件
(
じけん
)
を
勃発
(
ぼつぱつ
)
し、
057
次
(
つ
)
いで
桶伏山
(
おけぶせやま
)
、
058
錦
(
にしき
)
の
宮
(
みや
)
の、
059
乱暴
(
らんばう
)
至極
(
しごく
)
な
取毀
(
とりこぼ
)
ちとなり、
060
源
(
みなもと
)
日出雄
(
ひでを
)
等
(
ら
)
は
一時
(
いちじ
)
獄
(
ごく
)
に
投
(
とう
)
ぜられ、
061
いかめしき
閻魔
(
えんま
)
の
庁
(
ちやう
)
に
引出
(
ひきだ
)
されて、
062
善悪
(
ぜんあく
)
邪正
(
じやせい
)
を
審判
(
しんぱん
)
さるることとなつた。
063
此
(
この
)
事件
(
じけん
)
に
肝
(
きも
)
をつぶし
睾丸
(
かうぐわん
)
の
宿換
(
やどがへ
)
さした
学者
(
がくしや
)
連
(
れん
)
は、
064
数十万
(
すうじふまん
)
円
(
ゑん
)
の
負債
(
ふさい
)
を
投付
(
なげつ
)
け、
065
日出雄
(
ひでを
)
以下
(
いか
)
の
純真
(
じゆんしん
)
なる
神
(
かみ
)
の
子
(
こ
)
を、
066
千丈
(
せんじやう
)
の
谷間
(
たにま
)
につきおとし、
067
知
(
し
)
らぬ
顔
(
かほ
)
の
半兵衛
(
はんべゑ
)
をきめこみ、
068
第二
(
だいに
)
の
計画
(
けいくわく
)
を
立
(
た
)
て、
069
迷
(
まよ
)
へる
少年
(
せうねん
)
をかり
集
(
あつ
)
めむとし、
070
心霊会
(
しんれいくわい
)
なるものを
組織
(
そしき
)
したが、
071
天
(
てん
)
は
斯
(
か
)
かる
暴虐
(
ばうぎやく
)
を
許
(
ゆる
)
さず、
072
一時
(
いちじ
)
其
(
その
)
傘下
(
さんか
)
に
集
(
あつ
)
まれる
猛者
(
もさ
)
連
(
れん
)
は
四方
(
しはう
)
に
散逸
(
さんいつ
)
し、
073
今
(
いま
)
や
孤立
(
こりつ
)
無援
(
むゑん
)
の
境地
(
きやうち
)
に
立
(
た
)
ち
心霊
(
しんれい
)
と
人生
(
じんせい
)
なる
孤城
(
こじやう
)
に
隠
(
かく
)
れて、
074
切
(
しき
)
りに
三五
(
あななひ
)
の
本城
(
ほんじやう
)
に
向
(
むか
)
つて
征矢
(
そや
)
を
放
(
はな
)
つてゐる。
075
此
(
この
)
間
(
かん
)
日出雄
(
ひでを
)
は
桶伏山
(
おけぶせやま
)
の
山下
(
やました
)
、
076
祥雲閣
(
しやううんかく
)
に
於
(
おい
)
て、
077
万有愛
(
ばんいうあい
)
の
教旗
(
けうき
)
を
飜
(
ひるがへ
)
し、
078
三五
(
あななひ
)
の
神教
(
しんけう
)
を
伝
(
つた
)
ふべく、
079
神示
(
しんじ
)
の
霊界
(
れいかい
)
物語
(
ものがたり
)
を
口述
(
こうじゆつ
)
発行
(
はつかう
)
し、
080
天下
(
てんか
)
に
宣伝
(
せんでん
)
せしより、
081
教勢
(
けうせい
)
頓
(
とみ
)
に
回復
(
くわいふく
)
し、
082
何
(
いづ
)
れも
其
(
その
)
教理
(
けうり
)
に
歓喜
(
くわんき
)
雀躍
(
じやくやく
)
し、
083
洋
(
やう
)
の
内外
(
ないぐわい
)
を
問
(
と
)
はず
信者
(
しんじや
)
は
日
(
ひ
)
に
月
(
つき
)
に
蝟集
(
ゐしふ
)
し
来
(
きた
)
り、
084
昔日
(
せきじつ
)
に
優
(
まさ
)
る
大勢力
(
だいせいりよく
)
を
醸成
(
じやうせい
)
した。
085
源
(
みなもと
)
日出雄
(
ひでを
)
は
節分祭
(
せつぶんさい
)
の
済
(
す
)
んだ
後
(
のち
)
、
086
壇上
(
だんじやう
)
に
立
(
た
)
ちて
一場
(
いちぢやう
)
の
演説
(
えんぜつ
)
を
試
(
こころ
)
みた。
087
源日出雄
『
天地
(
てんち
)
万有
(
ばんいう
)
を
創造
(
さうざう
)
し
玉
(
たま
)
ひし
独一
(
どくいつ
)
真神
(
しんしん
)
主
(
す
)
の
神
(
かみ
)
を
斎
(
いつ
)
きまつる
今日
(
けふ
)
は、
088
一
(
いち
)
年
(
ねん
)
一回
(
いつくわい
)
の
最
(
もつと
)
も
聖
(
きよ
)
き
祭典日
(
さいてんび
)
であります。
089
殊
(
こと
)
に
大正
(
たいしやう
)
十三
(
じふさん
)
年
(
ねん
)
二
(
に
)
月
(
ぐわつ
)
四日
(
よつか
)
の
節分祭
(
せつぶんさい
)
は、
090
天運
(
てんうん
)
循環
(
じゆんくわん
)
して、
091
甲子
(
きのえね
)
の
聖日
(
せいじつ
)
でありまして、
092
吾々
(
われわれ
)
人間
(
にんげん
)
としては、
093
十万
(
じふまん
)
年
(
ねん
)
に
一度
(
いちど
)
より
際会
(
さいくわい
)
することの
出来
(
でき
)
ない、
094
最
(
もつと
)
も
意義
(
いぎ
)
ある
主日
(
しゆのひ
)
であります。
095
大神
(
おほかみ
)
の
愛善
(
あいぜん
)
の
徳
(
とく
)
と
信真
(
しんしん
)
の
光
(
ひかり
)
に
充
(
み
)
たされたる
各国
(
かくこく
)
各地
(
かくち
)
の
役員
(
やくゐん
)
信徒
(
しんと
)
諸氏
(
しよし
)
が、
096
神縁
(
しんえん
)
相
(
あひ
)
熟
(
じゆく
)
して、
097
此
(
この
)
八尋殿
(
やひろどの
)
にお
集
(
あつ
)
まりになり、
098
吾
(
われ
)
等
(
ら
)
と
共
(
とも
)
に
芽出度
(
めでた
)
き
大祭典
(
だいさいてん
)
に、
099
奉仕
(
ほうし
)
さるることを
得
(
え
)
られましたのは、
100
至仁
(
しじん
)
至愛
(
しあい
)
の
主
(
す
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
御恵
(
みめぐ
)
みに
外
(
ほか
)
ならないことを、
101
皆様
(
みなさま
)
と
共
(
とも
)
に
感謝
(
かんしや
)
せなくてはなりませぬ。
102
御
(
ご
)
承知
(
しようち
)
の
通
(
とほ
)
り、
103
教祖
(
けうそ
)
国照姫
(
くにてるひめの
)
命
(
みこと
)
に
懸
(
かか
)
らせ
玉
(
たま
)
うた
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は、
104
宇宙
(
うちう
)
の
創造者
(
さうざうしや
)
、
105
天地
(
てんち
)
の
祖神
(
そしん
)
大国常立
(
おほくにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
でありまして、
106
明治
(
めいぢ
)
廿五
(
にじふご
)
年
(
ねん
)
正
(
しやう
)
月
(
ぐわつ
)
元旦
(
ぐわんたん
)
、
107
心身
(
しんしん
)
共
(
とも
)
に
浄化
(
じやうくわ
)
したる
教祖
(
けうそ
)
は
稚姫君
(
わかひめぎみの
)
命
(
みこと
)
の
精霊
(
せいれい
)
を
宿
(
やど
)
され、
108
前後
(
ぜんご
)
未曾有
(
みぞう
)
の
聖教
(
せいけう
)
を、
109
一切
(
いつさい
)
の
衆生
(
しゆじやう
)
に
向
(
むか
)
つて
伝達
(
でんたつ
)
されたのは、
110
吾々
(
われわれ
)
人類
(
じんるゐ
)
の
為
(
ため
)
には、
111
実
(
じつ
)
に
無限
(
むげん
)
絶大
(
ぜつだい
)
の
賜物
(
たまもの
)
であります。
112
主
(
す
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は
厳霊
(
げんれい
)
稚姫君
(
わかひめぎみの
)
命
(
みこと
)
の
御
(
ご
)
精霊
(
せいれい
)
に
其
(
その
)
神格
(
しんかく
)
をみたされ、
113
地上
(
ちじやう
)
の
神人
(
しんじん
)
たる
清浄
(
せいじやう
)
無垢
(
むく
)
の
霊身
(
れいしん
)
三五
(
あななひ
)
の
教祖
(
けうそ
)
の
肉体
(
にくたい
)
を
終局点
(
しうきよくてん
)
として
来
(
きた
)
らせ
玉
(
たま
)
ひ、
114
間接
(
かんせつ
)
内流
(
ないりう
)
の
形式
(
けいしき
)
に
仍
(
よ
)
つて、
115
大地
(
だいち
)
の
修理
(
しうり
)
固成
(
こせい
)
の
神業
(
しんげふ
)
を、
116
三界
(
さんかい
)
の
衆生
(
しゆじやう
)
に
対
(
たい
)
し
洽
(
あまね
)
く
伝達
(
でんたつ
)
すべく
現
(
あら
)
はれ
玉
(
たま
)
うたのであります。
117
其
(
その
)
初発
(
しよつぱつ
)
の
神諭
(
しんゆ
)
には『
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
一度
(
いちど
)
に
開
(
ひら
)
く
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
、
118
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
の
構
(
かま
)
ふ
世
(
よ
)
になりたぞよ、
119
須弥仙
(
しゆみせん
)
山
(
ざん
)
に
腰
(
こし
)
をかけ、
120
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
を
守
(
まも
)
るぞよ』と
大
(
だい
)
獅子吼
(
ししく
)
をされてゐます。
121
此
(
この
)
神示
(
しんじ
)
を
略解
(
りやくかい
)
すれば、
122
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
とは、
123
神界
(
しんかい
)
幽界
(
いうかい
)
現界
(
げんかい
)
の
三大
(
さんだい
)
境界
(
きやうかい
)
であり、
124
過去
(
くわこ
)
現在
(
げんざい
)
未来
(
みらい
)
をも
指
(
さ
)
して
居
(
を
)
ります。
125
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
の
梅
(
うめ
)
は
言霊学
(
げんれいがく
)
上
(
じやう
)
、
126
エと
云
(
い
)
ふことになる、
127
エは
万物
(
ばんぶつ
)
の
始
(
はじめ
)
、
128
生命
(
せいめい
)
の
源泉
(
げんせん
)
であり、
129
用
(
よう
)
は
ス
といふことになり、
130
スは
一切
(
いつさい
)
統一
(
とういつ
)
の
意味
(
いみ
)
であります。
131
又
(
また
)
スは
清浄
(
せいじやう
)
潔白
(
けつぱく
)
スミキリの
意味
(
いみ
)
ともなる。
132
花
(
はな
)
とは
初
(
はじ
)
めて
成
(
な
)
るの
意
(
い
)
であり、
133
最初
(
さいしよ
)
の
意味
(
いみ
)
であり、
134
教祖
(
けうそ
)
の
意味
(
いみ
)
ともなる。
135
主
(
す
)
の
神
(
かみ
)
が
空前
(
くうぜん
)
絶後
(
ぜつご
)
の
大神業
(
だいしんげふ
)
をいよいよ
開始
(
かいし
)
し、
136
最初
(
さいしよ
)
の
御
(
ご
)
理想
(
りさう
)
たる
黄金
(
わうごん
)
世界
(
せかい
)
を
地上
(
ちじやう
)
に
完全
(
くわんぜん
)
に
建設
(
けんせつ
)
し
玉
(
たま
)
ふといふ
芽出度
(
めでた
)
き
意味
(
いみ
)
であります。
137
艮
(
うしとら
)
といへば
東北
(
とうほく
)
を
意味
(
いみ
)
し
神典
(
しんてん
)
にては
日
(
ひ
)
の
若宮
(
わかみや
)
の
方位
(
はうゐ
)
であり、
138
万物
(
ばんぶつ
)
発生
(
はつせい
)
の
根源
(
こんげん
)
であつて
太陽
(
たいやう
)
の
昇
(
のぼ
)
り
玉
(
たま
)
ふ
方位
(
はうゐ
)
であります。
139
又
(
また
)
艮
(
うしとら
)
といふ
字義
(
じぎ
)
は
艮
(
とど
)
めとなり
初
(
はじめ
)
となり
固
(
かた
)
めとなり
永
(
なが
)
しとなり、
140
世
(
よ
)
の
終
(
をは
)
りの
世
(
よ
)
の
初
(
はじ
)
まりの
意味
(
いみ
)
となります。
141
金神
(
こんじん
)
といふ
意味
(
いみ
)
は
売卜者
(
ばいぼくしや
)
の
云
(
い
)
つてゐる
方除
(
はうよ
)
けをせられたり、
142
祟
(
たた
)
り
神
(
がみ
)
として
排斥
(
はいせき
)
せられてゐるやうな
人間
(
にんげん
)
の
仮
(
か
)
りに
造
(
つく
)
つた
神
(
かみ
)
の
意味
(
いみ
)
ではなく、
143
尊厳
(
そんげん
)
無比
(
むひ
)
金剛
(
こんがう
)
不壊
(
ふえ
)
の
意味
(
いみ
)
を
有
(
いう
)
し、
144
三界
(
さんかい
)
をして
黄金
(
わうごん
)
世界
(
せかい
)
に
完成
(
くわんせい
)
し
玉
(
たま
)
ふ
救
(
すく
)
ひの
神
(
かみ
)
といふ、
145
約
(
つづま
)
り
言葉
(
ことば
)
であります。
146
須弥仙
(
しゆみせん
)
山
(
ざん
)
といふのは、
147
仏経
(
ぶつきやう
)
にある
仮想
(
かさう
)
的
(
てき
)
の
山
(
やま
)
であつて
所謂
(
いはゆる
)
宇宙
(
うちう
)
の
中心
(
ちうしん
)
を
指
(
さ
)
したものであります。
148
日月
(
じつげつ
)
星辰
(
せいしん
)
が
此
(
この
)
須弥仙
(
しゆみせん
)
山
(
ざん
)
を
中心
(
ちうしん
)
に
進行
(
しんかう
)
し、
149
須弥仙
(
しゆみせん
)
山
(
ざん
)
には
三十三
(
さんじふさん
)
の
天
(
てん
)
があるといつてゐるのを
見
(
み
)
ても、
150
無限
(
むげん
)
絶対
(
ぜつたい
)
なる
大宇宙
(
だいうちう
)
の
意味
(
いみ
)
であることが
明瞭
(
めいりやう
)
となつて
来
(
き
)
ます。
151
此
(
この
)
須弥仙
(
しゆみせん
)
山
(
ざん
)
に
腰
(
こし
)
をかけ
艮
(
うしとら
)
の
金神
(
こんじん
)
が
守
(
まも
)
ると
宣示
(
せんじ
)
されたのは、
152
実
(
じつ
)
に
驚嘆
(
きやうたん
)
すべき
大神業
(
だいしんげふ
)
の
大完成
(
だいくわんせい
)
を
予示
(
よじ
)
されたもので、
153
万有
(
ばんいう
)
一切
(
いつさい
)
は
此
(
この
)
大神
(
おほかみ
)
の
愛善
(
あいぜん
)
の
徳
(
とく
)
と
信真
(
しんしん
)
の
光
(
ひかり
)
に
浴
(
よく
)
し、
154
現幽神
(
げんいうしん
)
三界
(
さんかい
)
に
亘
(
わた
)
り、
155
永遠
(
えいゑん
)
無窮
(
むきう
)
に
真生命
(
しんせいめい
)
を
保
(
たも
)
ち、
156
歓喜
(
くわんき
)
に
浴
(
よく
)
することを
得
(
う
)
るのであります。
157
太古
(
たいこ
)
に
於
(
お
)
ける
現世界
(
げんせかい
)
の
住民
(
ぢうみん
)
は
何
(
いづ
)
れも、
158
清浄
(
せいじやう
)
無垢
(
むく
)
にして、
159
智慧
(
ちゑ
)
証覚
(
しようかく
)
にすぐれ、
160
愛
(
あい
)
の
善
(
ぜん
)
と
信
(
しん
)
の
真
(
しん
)
をよく
体得
(
たいとく
)
し、
161
直接
(
ちよくせつ
)
天人
(
てんにん
)
と
交
(
まじ
)
はり、
162
霊界
(
れいかい
)
も
現界
(
げんかい
)
も
合
(
あは
)
せ
鏡
(
かがみ
)
の
如
(
ごと
)
く、
163
実
(
じつ
)
に
明
(
あきら
)
かな
荘厳
(
さうごん
)
な
世界
(
せかい
)
であつたのであります。
164
それより
追々
(
おひおひ
)
と
世
(
よ
)
は
降
(
くだ
)
つて
白銀
(
しろがね
)
時代
(
じだい
)
となり、
165
八岐
(
やまた
)
大蛇
(
をろち
)
や
醜狐
(
しこぎつね
)
が
跋扈
(
ばつこ
)
し
始
(
はじ
)
め、
166
智慧
(
ちゑ
)
証覚
(
しようかく
)
は
漸
(
やうや
)
くにしてにぶり
出
(
だ
)
し、
167
降
(
くだ
)
つて
赤銅
(
あかがね
)
時代
(
じだい
)
黒鉄
(
くろがね
)
時代
(
じだい
)
と
益々
(
ますます
)
現実化
(
げんじつくわ
)
し、
168
妖邪
(
えうじや
)
の
空気
(
くうき
)
は
天地
(
てんち
)
に
充満
(
じゆうまん
)
し、
169
三界
(
さんがい
)
に
紛争
(
ふんさう
)
絶間
(
たえま
)
なく、
170
今
(
いま
)
や
泥海
(
どろうみ
)
時代
(
じだい
)
と
堕落
(
だらく
)
して
了
(
しま
)
つたのです。
171
仏者
(
ぶつしや
)
は
之
(
これ
)
を
末法
(
まつぽふ
)
の
世
(
よ
)
といひ、
172
基督教
(
キリストけう
)
は
地獄
(
ぢごく
)
といひ、
173
神道家
(
しんだうか
)
は
常暗
(
とこやみ
)
の
世
(
よ
)
と
称
(
とな
)
へてゐます。
174
地上
(
ちじやう
)
一切
(
いつさい
)
の
民
(
たみ
)
は
仁慈
(
じんじ
)
無限
(
むげん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
恩恵
(
おんけい
)
を
忘却
(
ばうきやく
)
し、
175
自己愛
(
じこあい
)
的
(
てき
)
行動
(
かうどう
)
を
敢
(
あへ
)
てなし、
176
互
(
たがひ
)
に
覇
(
は
)
を
争
(
あらそ
)
ひ、
177
権利
(
けんり
)
を
獲得
(
かくとく
)
せむとし、
178
排他
(
はいた
)
と
猜疑
(
さいぎ
)
と、
179
呪咀
(
じゆそ
)
と
悪口
(
あくこう
)
のみを
之
(
こ
)
れ
事
(
こと
)
とし、
180
仏者
(
ぶつしや
)
の
所謂
(
いはゆる
)
地獄
(
ぢごく
)
餓鬼
(
がき
)
畜生
(
ちくしやう
)
修羅
(
しうら
)
の
惨状
(
さんじやう
)
を
現出
(
げんしゆつ
)
することとなりました。
181
此
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
国祖
(
こくそ
)
の
神霊
(
しんれい
)
は
此
(
この
)
惨状
(
さんじやう
)
を
座視
(
ざし
)
するに
忍
(
しの
)
びず、
182
神
(
かみ
)
より
選
(
えら
)
まれたる
清浄
(
せいじやう
)
無垢
(
むく
)
なる
霊身
(
れいしん
)
国照姫
(
くにてるひめの
)
命
(
みこと
)
をして
神意
(
しんい
)
伝達
(
でんたつ
)
の
機関
(
きくわん
)
となし、
183
万有
(
ばんいう
)
救済
(
きうさい
)
の
聖業
(
せいげふ
)
を
托
(
たく
)
されたのであります。
184
故
(
ゆゑ
)
に
三五
(
あななひ
)
の
教
(
をしへ
)
は
根本
(
こんぽん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
聖慮
(
せいりよ
)
を
奉戴
(
ほうたい
)
し、
185
神界
(
しんかい
)
より
此
(
この
)
地上
(
ちじやう
)
に
天降
(
あまくだ
)
し
玉
(
たま
)
へる
十二
(
じふに
)
の
神柱
(
かむばしら
)
を
集
(
あつ
)
め、
186
霊主
(
れいしゆ
)
体従
(
たいじゆう
)
的
(
てき
)
国土
(
こくど
)
を
建設
(
けんせつ
)
し、
187
常暗
(
とこやみ
)
の
世
(
よ
)
をして
最初
(
さいしよ
)
の
黄金
(
わうごん
)
世界
(
せかい
)
に
復帰
(
ふくき
)
せしむる
御
(
ご
)
神業
(
しんげふ
)
に
仕
(
つか
)
へまつるべき
大責任
(
だいせきにん
)
をお
任
(
まか
)
せになつたのであります。
188
今
(
いま
)
や
天運
(
てんうん
)
循環
(
じゆんくわん
)
の
神律
(
しんりつ
)
によつて、
189
世界
(
せかい
)
各地
(
かくち
)
に
精神
(
せいしん
)
的
(
てき
)
救世主
(
きうせいしゆ
)
が
現
(
あら
)
はれてをります。
190
就
(
つ
)
いては
日出雄
(
ひでを
)
も
主
(
す
)
の
神
(
かみ
)
の
神示
(
しんじ
)
に
従
(
したが
)
ひ、
191
到底
(
たうてい
)
此
(
この
)
小
(
ちひ
)
さき
教団
(
けうだん
)
のみの
神柱
(
かむばしら
)
となつてゐることは
出来
(
でき
)
ない
様
(
やう
)
になりました。
192
今日
(
こんにち
)
の
人間
(
にんげん
)
は
口先
(
くちさき
)
では
実
(
じつ
)
に
勇壮
(
ゆうさう
)
活溌
(
くわつぱつ
)
な、
193
鬼神
(
きしん
)
も
跣足
(
はだし
)
で
逃
(
に
)
げるような
大気焔
(
だいきえん
)
をはき、
194
メートルを
上
(
あ
)
げてる
者
(
もの
)
もありますが、
195
愈々
(
いよいよ
)
実地
(
じつち
)
となつた
時
(
とき
)
は
竜頭
(
りうとう
)
蛇尾
(
だび
)
に
終
(
をは
)
るのが
一般
(
いつぱん
)
の
傾向
(
けいかう
)
であります。
196
今日
(
こんにち
)
の
人間
(
にんげん
)
は
凡
(
すべ
)
てが
卑劣
(
ひれつ
)
で
柔弱
(
にふじやく
)
で、
197
小心
(
せうしん
)
で
貪欲
(
どんよく
)
で、
198
我利
(
がり
)
々々
(
がり
)
亡者
(
もうじや
)
で、
199
排他
(
はいた
)
的
(
てき
)
で、
200
真
(
しん
)
の
勇気
(
ゆうき
)
がありませぬ。
201
かかる
汚穢
(
をえ
)
陀羅
(
だら
)
昏迷
(
こんめい
)
の
極度
(
きよくど
)
に
達
(
たつ
)
した
人心
(
じんしん
)
に
活気
(
くわつき
)
を
与
(
あた
)
へ、
202
神
(
かみ
)
の
聖霊
(
せいれい
)
の
宿
(
やど
)
つた
活
(
い
)
きた
機関
(
きくわん
)
として、
203
天晴
(
あつぱ
)
れ
活動
(
くわつどう
)
せしめむとするには、
204
先
(
ま
)
づ
第一
(
だいいち
)
に
勇壮
(
ゆうさう
)
活溌
(
くわつぱつ
)
なる
模範
(
もはん
)
を
示
(
しめ
)
し、
205
各
(
かく
)
人間
(
にんげん
)
の
心
(
こころ
)
の
岩戸
(
いはと
)
を
開
(
ひら
)
いてやる
必要
(
ひつえう
)
がありますので、
206
国照姫
(
くにてるひめの
)
命
(
みこと
)
は
荒波
(
あらなみ
)
猛
(
たけ
)
る
絶海
(
ぜつかい
)
の
孤島
(
こたう
)
冠島
(
をじま
)
207
沓島
(
めじま
)
などに、
208
小舟
(
こぶね
)
で
渡
(
わた
)
り、
209
荒行
(
あらぎやう
)
をなし、
210
或
(
あるひ
)
は
鞍馬山
(
くらまやま
)
の
幽谷
(
いうこく
)
其
(
その
)
他
(
た
)
の
霊山
(
れいざん
)
霊地
(
れいち
)
へ
自
(
みづか
)
ら
出修
(
しゆつしう
)
して、
211
信徒
(
しんと
)
の
肝
(
きも
)
を
大
(
だい
)
ならしめ、
212
有為
(
いうゐ
)
なる
信者
(
しんじや
)
を
作
(
つく
)
り、
213
社会
(
しやくわい
)
の
為
(
ため
)
に
至誠
(
しせい
)
を
尽
(
つく
)
さしめむと
努
(
つと
)
められたのであります。
214
乍併
(
しかしながら
)
元来
(
ぐわんらい
)
臆病神
(
おくびやうがみ
)
の
巣窟
(
さうくつ
)
となつてゐる
人間
(
にんげん
)
は
盲
(
めくら
)
聾
(
つんぼ
)
同様
(
どうやう
)
で、
215
国照姫
(
くにてるひめの
)
命
(
みこと
)
の
聖跡
(
せいせき
)
をふんで、
216
其
(
その
)
実行
(
じつかう
)
を
試
(
こころ
)
みた
者
(
もの
)
は
一人
(
ひとり
)
もなかつたのであります。
217
勿論
(
もちろん
)
開祖
(
かいそ
)
の
行
(
ゆ
)
かれた
冠島
(
をじま
)
沓島
(
めじま
)
や
鞍馬山
(
くらまやま
)
へ
参拝
(
さんぱい
)
して
御
(
ご
)
神業
(
しんげふ
)
が
勤
(
つと
)
まつたと
思
(
おも
)
つてゐる
分
(
わか
)
らずやは
相当
(
さうたう
)
にありました。
218
けれども
其
(
その
)
精神
(
せいしん
)
を
汲取
(
くみと
)
つて
其
(
その
)
道
(
みち
)
に
大活動
(
だいくわつどう
)
を
続
(
つづ
)
けようとする
勇者
(
ゆうしや
)
は
一人
(
ひとり
)
も
出
(
で
)
なかつたのであります。
219
此
(
この
)
体
(
てい
)
をみて
憤慨
(
ふんがい
)
した
日出雄
(
ひでを
)
は
三五
(
あななひ
)
の
信徒
(
しんと
)
を
始
(
はじ
)
め
自転倒
(
おのころ
)
島
(
じま
)
の
人間
(
にんげん
)
及
(
および
)
世界
(
せかい
)
の
人間
(
にんげん
)
に
模範
(
もはん
)
を
示
(
しめ
)
す
為
(
ため
)
に、
220
神示
(
しんじ
)
を
畏
(
かしこ
)
み、
221
蒙古
(
もうこ
)
の
大原野
(
だいげんや
)
を
先
(
ま
)
づ
第一
(
だいいち
)
に
開拓
(
かいたく
)
すべく、
222
大正
(
たいしやう
)
六
(
ろく
)
年
(
ねん
)
の
春
(
はる
)
より、
223
秘
(
ひそ
)
かに
其
(
その
)
準備
(
じゆんび
)
に
着手
(
ちやくしゆ
)
して
居
(
を
)
りました。
224
古語
(
こご
)
にも
南船
(
なんせん
)
北馬
(
ほくば
)
といふ
語
(
ご
)
があります。
225
どうしても
東北
(
とうほく
)
に
進
(
すす
)
むのには
馬
(
うま
)
に
乗
(
の
)
ることが
必要
(
ひつえう
)
である。
226
故
(
ゆゑ
)
に
日出雄
(
ひでを
)
は
此
(
この
)
年
(
とし
)
より
準備
(
じゆんび
)
の
一端
(
いつたん
)
として、
227
四
頭
(
とう
)
の
馬
(
うま
)
を
飼育
(
しいく
)
し、
228
背
(
せ
)
の
高
(
たか
)
き
馬
(
うま
)
、
229
低
(
ひく
)
き
馬
(
うま
)
、
230
おとなしき
馬
(
うま
)
、
231
はげしき
馬
(
うま
)
を
乗
(
のり
)
こなし、
232
時
(
とき
)
の
到
(
いた
)
るを
待
(
ま
)
ちつつあつた。
233
そこへ
神示
(
しんじ
)
の
如
(
ごと
)
く、
234
大正
(
たいしやう
)
十
(
じふ
)
年
(
ねん
)
辛酉
(
かのととり
)
の
年
(
とし
)
に
至
(
いた
)
つて、
235
事件
(
じけん
)
の
為
(
ため
)
再
(
ふたた
)
び
天下
(
てんか
)
の
大誤解
(
だいごかい
)
をうけ、
236
行動
(
かうどう
)
の
自由
(
じいう
)
を
失
(
うしな
)
つたので、
237
意
(
い
)
を
決
(
けつ
)
し、
238
此
(
この
)
世界
(
せかい
)
の
源
(
みなもと
)
日出雄
(
ひでを
)
として
活動
(
くわつどう
)
せむと
思
(
おも
)
つてゐます。
239
どうか
諸子
(
しよし
)
は
其
(
そ
)
の
考
(
かんが
)
へを
以
(
もつ
)
て
神業
(
しんげふ
)
に
奉仕
(
ほうし
)
されむことを
希望
(
きばう
)
致
(
いた
)
します。
240
』
241
と
結
(
むす
)
んで
降壇
(
かうだん
)
した。
242
源
(
みなもと
)
日出雄
(
ひでを
)
の
心中
(
しんちう
)
には
既
(
すで
)
に
既
(
すで
)
に
神命
(
しんめい
)
を
奉戴
(
ほうたい
)
し、
243
空前
(
くうぜん
)
絶後
(
ぜつご
)
の
大神業
(
だいしんげふ
)
を
今
(
いま
)
や
企
(
くはだ
)
てむとし、
244
満月
(
まんげつ
)
の
如
(
ごと
)
く
絞
(
しぼ
)
つた
弓
(
ゆみ
)
の
矢
(
や
)
は
近
(
ちか
)
く
放
(
はな
)
たれむとしてゐたのである。
245
(
大正一四、八、一五
、
松村真澄
筆録)
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(B)
(N)
金剛心 >>>
霊界物語
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