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歌会

インフォメーション
題名：歌会 著者：出口王仁三郎
ページ：93
概要： 備考：『故山の夢』p159-161 タグ： データ凡例： データ最終更新日：2023-11-01 08:02:04 OBC ：B121808c43
─二十三四歳の頃─
井上(ゐのうへ)の留守をさいはひ獣医服そつと身につけ逍遥(せうえう)する町
文助(ぶんすけ)と徳(とく)の二人を牧場にやとひ入(い)れられ小閑(せうかん)を得(う)る
家畜医範(いはん)十六冊五千頁のこらずわれは浄写なしたり
浄写せしためにや家畜医範(いはん)をば大略暗記することを得し
○
獣医学和歌(わか)の研究そのほかに冠句(くわんく)俳句(はいく)に趣味をもちたり
十歳の岡田(をかだ)和厚(わこう)氏ともとして天神町(てんじんまち)の牧場に住む
南陽寺(なんやうじ)楚玉(そぎよく)禅師(ぜんじ)の長子(ちやうし)なる岡田(をかだ)和厚(わこう)は鋭敏な小児(せうに)
南陽寺(なんやうじ)に毎月歌(うた)の例会のひらかれわれも出席をなす
惟平(これひら)翁(をう)にはじめて国学をしへられ吾(わ)が国体の尊厳を知る
耳遠き惟平(これひら)翁(をう)は八十の年(とし)こゆれどもすこやかにおはせり
惟平(これひら)翁(をう)に歌を学ぶと聞き知りて不粋(ぶすゐ)な井上おこり出したり
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