霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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総説

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第2巻 霊主体従 丑の巻 篇:前付 よみ(新仮名遣い):
章:総説 よみ(新仮名遣い):そうせつ 通し章番号:
口述日:(旧10月10日) 口述場所:松雲閣 筆録者:口述者 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年1月27日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:
神界における神々の着物について
国治立命のような高貴の神は、たいてい絹物、上衣は紫の無地。下衣が純白。中の衣服は紅の無地である。
国大立命は青色の無地の上衣、中衣は赤、下衣は白色。
稚桜姫命は上衣は水色、種々の美しい模様があり、上中下とも松や梅の模様がついた十二単衣の服装である。
大八洲彦命、大足彦は、上衣は黒色の無地、中衣は赤、下衣は白色の無地。
その他の神将は位によって、青、赤、緋、水色、白、黄、紺などいずれも無地の服で、絹、麻、木綿等に分かれている。
冠は八王八頭以上の神々。それ以下は烏帽子をかぶっている。直衣、狩衣。婦神はたいてい明衣。青、赤、黄、白、紫などで、袴も五色に分かれている。
神将は闕腋の胞を来て冠をつけ、黒色の衣服である。神卒は一の字の笠を頭に載せ、裾を短くからげ、手首・足首には紫の紐で結んでいる。
これは国治立命がご隠退する以前の神々の服装であるが、時代が下るにつれて、現界の人々の礼装のような服を着る神々も現れ、神使の最下である金神天狗界では、今日流行の服装で活動するようになっている。
邪神もおのおの階級に応じて正神に化けているが、光沢で判断できる。ただし、邪神も階級が上になると、霊衣・光沢が厚く、判別に苦しむときがある。
人間の精霊は、生者は円い霊衣をかぶっているが、亡者は山形にとがって三角形であり、腰から上のみである。徳が高いものは霊衣が厚く、光沢が強く、人を統御する能力を持っている。
しかし大病人などは霊衣が薄くなり、山形になりかけているものもある。
神徳ある人が鎮魂を拝受し、大神に謝罪して天津祝詞の言霊を円満晴朗に奏上したならば、霊衣は厚さを増して死亡を免れるのである。神の大恩を忘れたときは、たちまち霊衣を剥ぎ取られて幽界に送られる。
大国治立尊というときは、大宇宙一切をご守護されるときの御神名であり、単に国治立尊と申し上げるときは、大地球上の神霊界を守護されるときの御神名である。
また、神様が人間の姿となってご活動になったのは、国大立命、稚桜姫命が最初である。稚桜姫命は、日月の精を吸引した国祖の息吹から生まれた。また、国大立命は月の精より生まれた。
人間も、神々の水火から生まれた神系と、天足彦・胞場姫の人間の祖から生まれた人間の二種類の区別がある。天足彦・胞場姫も、元は大神の直系から生まれたのであるが、神命に背いたという体主霊従の罪によって、差が生まれたのである。
現代はいずれの人種も体主霊従の身魂に堕落しており、神界から見た場合には判別ができないほどになっている。
盤古大神は日の大神の直系であり、太陽界から降誕した。日の大神・伊邪那岐命のご油断によって、手のまたを潜り出て、現今でいうと支那の北方に降った。温厚な正神である。
また、大自在天大国彦は、天王星から降臨した。豪勇な神人である。
いずれもみな、善神界の正しい神であった。しかし地上界に永く住むうちに、天足彦・胞場姫の天命違反によって生じた体主霊従の邪気から生まれた邪霊に憑依され、悪神の行動を取ることになってしまった。
これが、地上世界が混濁し、俗悪世界となってしまった背景である。
八王大神常世彦は、盤古大神の水火から出生した神であり、常世の国に霊魂をとどめている。常世姫は稚桜姫命の娘であるが、八王大神の妃となった。八王大神の霊に感合し、八王大神以上の悪辣な手段で世界を我意のままに統括しようと、体主霊従的な経綸を画策している。
八王大神には、天足彦・胞場姫の霊から生まれた八頭八尾の大蛇が憑依している。常世姫には金毛九尾白面の悪狐が憑依し、大自在天には六面八臂の邪気が憑依してしまった。
艮の金神国治立命の神系、盤古大神の系統、大自在天の系統が、地上霊界において、三つ巴となって大活劇を演じることとなった。
霊界物語第二巻の口述が終わったのは大正十一年旧十月十日午前十時であり、また本日は松雲閣で御三体の大神様を始めて新しい神床に鎮祭することになっていた。
続く第三巻では、盤古大神(塩長彦)、大自在天(大国彦)、艮能金神(国治立命)三神系の紛糾と、国祖のご隠退までの状況を口述する予定である。
(註)本巻において、国治立命、豊国姫命、国大立命、稚桜姫命、木花姫命となるのは、神界の命によって仮称したものです。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-11-05 05:30:35 文字数:3881 OBC :rm020003
愛善世界社版:1頁 八幡書店版:第1輯 157頁 修補版: 校定版:3頁 普及版:1頁 初版: ページ備考:
001 神界(しんかい)における神々(かみがみ)の御(ご)服装(ふくさう)につき、002大略(たいりやく)を述(の)べておく必要(ひつえう)があらうと思(おも)ふ。003一々(いちいち)神々(かみがみ)の御(ご)服装(ふくさう)に関(くわん)して口述(こうじゆつ)するのは大変(たいへん)に手間(てま)どるから、004概括(がいくわつ)的(てき)に述(の)ぶれば、005国治立(くにはるたちの)命(みこと)のごとき高貴(かうき)の神(かみ)は、006たいてい絹物(きぬもの)にして、007上衣(うはぎ)は紫(むらさき)の無地(むぢ)で、008下衣(したぎ)が純白(じゆんぱく)で、009中(なか)の衣服(いふく)が紅(くれなゐ)の色(いろ)の無地(むぢ)である。010国大立(くにひろたちの)命(みこと)は青色(あをいろ)の無地(むぢ)の上衣(うはぎ)に、011中衣(なかぎ)は赤色(せきしよく)、012下衣(したぎ)は白色(はくしよく)の無地(むぢ)。013稚桜姫(わかざくらひめの)命(みこと)は、014上衣(うはぎ)は水色(みづいろ)に種々(しゆじゆ)の美(うる)はしき模様(もやう)があり、015たいていは上中下(じやうちうげ)とも松(まつ)や梅(うめ)の模様(もやう)のついた十二(じふに)単衣(ひとえ)の御(ご)服装(ふくさう)である。016天使(てんし)大八洲彦(おほやしまひこの)命(みこと)、017大足彦(おほだるひこ)のごときは、018上衣(うはぎ)は黒色(こくしよく)の無地(むぢ)に、019中衣(なかぎ)は赤色(せきしよく)、020下衣(したぎ)は白色(はくしよく)の無地(むぢ)の絹(きぬ)の服(ふく)である。021その他(た)の神将(しんしやう)は位(くらゐ)によつて、022青(あを)、023赤(あか)、024緋(ひ)、025水色(みづいろ)、026白(しろ)、027黄(き)、028紺(こん)等(とう)、029いづれも無地服(むぢふく)で、030絹(きぬ)、031麻(あさ)、032木綿(もめん)等(とう)に区別(くべつ)されてゐる。
033 冠(かむり)もいろいろ形(かたち)があつて纓(えい)の長短(ちやうたん)があり、034八王(やつわう)八頭神(やつがしらがみ)以上(いじやう)の神々(かみがみ)に用(もち)ゐられ、035それ以下(いか)の神司(かみがみ)は烏帽子(ゑぼし)を冠(かぶ)り、036直衣(ひたたれ)、037狩衣(かりぎぬ)。038婦神(ふしん)はたいてい明衣(みやうえ)であつて、039青(あを)、040赤(あか)、041黄(き)、042白(しろ)、043紫(むらさき)などの色(いろ)を用(もち)ゐられ、044袴(はかま)も色々(いろいろ)と五色(ごしき)に分(わか)れてゐる。045また神将(しんしやう)は闕腋(けつてき)に冠(かむり)をつけ、046残(のこ)らず黒色(こくしよく)の服(ふく)である。047神卒(しんそつ)は一(いち)の字(じ)の笠(かさ)を頭(あたま)に戴(いただ)き、048裾(すそ)を短(みじか)くからげ、049手首(てくび)、050足首(あしくび)には紫(むらさき)の紐(ひも)をもつて結(むす)び、051実(じつ)に凛々(りり)しき姿(すがた)をしてをらるるのである。052委(くは)しく述(の)ぶれば際限(さいげん)がないが、053いま述(の)べたのは国治立(くにはるたちの)命(みこと)が御(ご)隠退(いんたい)遊(あそ)ばす以前(いぜん)の神々(かみがみ)の御(ご)服装(ふくさう)の大略(たいりやく)である。
054 星移(ほしうつ)り、055月(つき)換(かは)るにつれ、056神界(しんかい)の御(ご)服装(ふくさう)はおひおひ変化(へんくわ)し来(き)たり、057現界(げんかい)の人々(ひとびと)の礼装(れいさう)に酷似(こくじ)せる神服(しんぷく)を纒(まと)はるる神司(かみ)も沢山(たくさん)に現(あら)はれ、058神使(しんし)の最下(さいか)たる八百万(やほよろづ)の金神(こんじん)天狗界(てんぐかい)にては、059今日(こんにち)流行(りうかう)の種々(しゆじゆ)の服装(ふくさう)で活動(くわつどう)さるるやうになつてをる。
060 また邪神界(じやしんかい)でもおのおの階級(かいきふ)に応(おう)じて、061大神(おほかみ)と同一(どういつ)の服装(ふくさう)を着用(ちやくよう)して化(ば)けてをるので、062霊眼(れいがん)で見(み)ても一見(いつけん)その正邪(せいじや)に迷(まよ)ふことがある。
063 ただ至善(しぜん)の神々(かみがみ)は、064その御(ご)神体(しんたい)の包羅(はうら)せる霊衣(れいい)は非常(ひじやう)に厚(あつ)くして、065かつ光沢(くわうたく)強(つよ)く眼(め)を射(い)るばかりなるに反(はん)し、066邪神(じやしん)はその霊衣(れいい)はなはだ薄(うす)くして、067光沢(くわうたく)なきをもつて正邪(せいじや)を判別(はんべつ)するぐらゐである。068しかるに八王(やつわう)大神(だいじん)とか、069常世姫(とこよひめ)のごときは、070正神界(せいしんかい)の神々(かみがみ)のごとく、071霊衣(れいい)も比較(ひかく)的(てき)に厚(あつ)く、072また相当(さうたう)の光沢(くわうたく)を有(いう)してをるので、073一見(いつけん)してその判別(はんべつ)に苦(くる)しむことがある。
074 また自分(じぶん)が幽界(いうかい)を探険(たんけん)した時(とき)にも、075種々(しゆじゆ)の色(いろ)の服(ふく)を着(つ)けてゐる精霊(せいれい)を目撃(もくげき)した。076これは罪(つみ)の軽重(けいちよう)によつて、077色(いろ)が別(わか)れてゐるのである。078しかし幽界(いうかい)にも亡者(まうじや)ばかりの霊魂(れいこん)がをるのではない。079現界(げんかい)に立働(たちはたら)いてゐる生(い)きた人間(にんげん)の精霊(せいれい)も、080やはり幽界(いうかい)に霊籍(れいせき)をおいてをるものがある。081これらの人間(にんげん)は現界(げんかい)においても、082幽界(いうかい)の苦痛(くつう)が影響(えいきやう)して、083日夜(にちや)悲惨(ひさん)な生活(せいくわつ)を続(つづ)けてをるものである。084これらの苦痛(くつう)を免(まぬが)るる方法(はうはふ)は、085現体(げんたい)のある間(あひだ)に神(かみ)を信仰(しんかう)し、086善事(ぜんじ)を行(おこな)ひ万民(ばんみん)を助(たす)け、087能(あた)ふかぎりの社会(しやくわい)的(てき)奉仕(ほうし)を務(つと)めて、088神(かみ)の御恵(みめぐみ)を受(う)け、089その罪(つみ)を洗(あら)ひ清(きよ)めておかねばならぬ。
090 さて現界(げんかい)に生(い)きてゐる人間(にんげん)の精霊(せいれい)を見(み)ると、091現人(げんじん)と同形(どうけい)の幽体(いうたい)を持(も)つてゐるが、092亡者(まうじや)の精霊(せいれい)に比(くら)べると、093一見(いつけん)して生者(せいじや)と亡者(まうじや)の精霊(せいれい)の区別(くべつ)が、094判然(はんぜん)とついてくるものである。095生者(せいじや)の幽体(いうたい)(精霊(せいれい))は、096円(まる)い霊衣(れいい)を身体(しんたい)一面(いちめん)に被(かぶ)つてゐるが、097亡者(まうじや)の幽体(いうたい)は頭部(とうぶ)は山形(やまがた)に尖(とが)り、098三角形(さんかくけい)の霊衣(れいい)を纒(まと)うてをる。099それも腰(こし)から上(うへ)のみ霊衣(れいい)を着(ちやく)し、100腰(こし)以下(いか)には霊衣(れいい)はない。101幽霊(いうれい)には足(あし)がないと俗間(ぞくかん)にいふのも、102この理(り)に基(もと)づくものである。103また徳(とく)高(たか)きものの精霊(せいれい)は、104その霊衣(れいい)きはめて厚(あつ)く、105大(おほ)きく、106光沢(くわうたく)強(つよ)くして人(ひと)を射(い)るごとく、107かつ、108よく人(ひと)を統御(とうぎよ)する能力(のうりよく)を持(も)つてゐる。109現代(げんだい)はかくの如(ごと)き霊衣(れいい)の立派(りつぱ)な人間(にんげん)がすくないので、110大人物(だいじんぶつ)といはるるものができない。111現代(げんだい)の人間(にんげん)はおひおひと霊衣(れいい)が薄(うす)くなり、112光沢(くわうたく)は放射(はうしや)することなく、113あたかも邪神界(じやしんかい)の精霊(せいれい)の着(き)てをる霊衣(れいい)のごとく、114少(すこ)しの権威(けんゐ)もないやうになつて破(やぶ)れてをる。115大病人(だいびやうにん)などを見(み)ると、116その霊衣(れいい)は最(もつと)も薄(うす)くなり、117頭部(とうぶ)の霊衣(れいい)は、118やや山形(やまがた)になりかけてをるのも、119今(いま)まで沢山(たくさん)に見(み)たことがある。120いつも大病人(だいびやうにん)を見舞(みま)ふたびに、121その霊衣(れいい)の厚薄(こうはく)と円角(ゑんかく)の程度(ていど)によつて判断(はんだん)をくだすのであるが、122百発(ひやくぱつ)百中(ひやくちゆう)である。123なにほど名医(めいい)が匙(さじ)を投(な)げた大病人(だいびやうにん)でも、124その霊衣(れいい)を見(み)て、125厚(あつ)くかつ光(ひかり)が存(そん)してをれば、126その病人(びやうにん)はかならず全快(ぜんくわい)するのである。127これに反(はん)して天下(てんか)の名医(めいい)や、128博士(はくし)が、129生命(いのち)は大丈夫(だいぢやうぶ)だと断定(だんてい)した病人(びやうにん)でも、130その霊衣(れいい)がやや三角形(さんかくけい)を呈(てい)したり、131紙(かみ)のごとく薄(うす)くなつてゐたら、132その病人(びやうにん)は必(かなら)ず死(し)んでしまふものである。
133 ゆゑに神徳(しんとく)ある人(ひと)が鎮魂(ちんこん)を拝授(はいじゆ)し、134大神(おほかみ)に謝罪(しやざい)し、135天津(あまつ)祝詞(のりと)の言霊(げんれい)を円満(ゑんまん)清朗(せいろう)に奏上(そうじやう)したならば、136たちまちその霊衣(れいい)は厚(あつ)さを増(ま)し、137三角形(さんかくけい)は円形(ゑんけい)に立直(たちなほ)り、138死亡(しばう)を免(まぬが)れるものである。139かくして救(すく)はれたる人(ひと)は、140神(かみ)の大恩(たいおん)を忘(わす)れたときにおいて、141たちまち霊衣(れいい)を神界(しんかい)より剥(は)ぎとられ、142ただちに幽界(いうかい)に送(おく)られるものである。
143 自分(じぶん)は数多(あまた)の人(ひと)に接(せつ)してより、144第一(だいいち)にこの霊衣(れいい)の厚薄(こうはく)を調(しら)べてみるが、145信仰(しんかう)の徳(とく)によつて漸次(ぜんじ)にその厚(あつ)みを加(くは)へ、146身体(しんたい)ますます強壮(きやうさう)になつた人(ひと)もあり、147また神(かみ)に反対(はんたい)したり、148人(ひと)の妨害(ばうがい)をしたりなどして、149天授(てんじゆ)の霊衣(れいい)を薄(うす)くし、150中(なか)には円相(ゑんさう)がやや山形(やまがた)に変化(へんくわ)しつつある人(ひと)も沢山(たくさん)実見(じつけん)した。151自分(じぶん)はさういふ人(ひと)にむかつて、152色々(いろいろ)と親切(しんせつ)に信仰(しんかう)の道(みち)を説(と)いた。153されどそんな人(ひと)にかぎつて神(かみ)の道(みち)を疑(うたが)ひ、154かへつて親切(しんせつ)に思(おも)つて忠告(ちゆうこく)すると心(こころ)をひがまし、155逆(ぎやく)にとつて大反対(だいはんたい)をするのが多(おほ)いものである。156これを思(おも)へばどうしても霊魂(みたま)の因縁(いんねん)性来(しやうらい)といふものは、157如何(いかん)ともすることが出来(でき)ないものとつくづく思(おも)ひます。
158○
159 大国治立(おほくにはるたちの)尊(みこと)と申(まを)し上(あ)げるときは、160大宇宙(だいうちう)一切(いつさい)を御(ご)守護(しゆご)遊(あそ)ばすときの御(ご)神名(しんめい)であり、161単(たん)に国治立(くにはるたちの)尊(みこと)と申(まを)し上(あ)げるときは、162大地球(だいちきう)上(じやう)の神霊界(しんれいかい)を守護(しゆご)さるるときの御(ご)神名(しんめい)である。163自分(じぶん)の口述中(こうじゆつちゆう)に二種(にしゆ)の名称(めいしよう)があるのは、164この神理(しんり)に基(もと)づいたものである。
165 また神(かみ)様(さま)が人間姿(にんげんすがた)となつて御(ご)活動(くわつどう)になつたその始(はじめ)は、166国大立(くにひろたちの)命(みこと)、167稚桜姫(わかざくらひめの)命(みこと)が最初(さいしよ)であり、168稚桜姫(わかざくらひめの)命(みこと)は日月(じつげつ)の精(せい)を吸引(きふいん)し、169国祖(こくそ)の神(かみ)が気吹(いぶき)によつて生(うま)れたまひ、170国大立(くにひろたちの)命(みこと)は月(つき)の精(せい)より生(うま)れ出(い)でたまうた人間姿(にんげんすがた)の神(かみ)様(さま)である。171それよりおひおひ神々(かみがみ)の水火(いき)によりて生(うま)れたまひし神系(しんけい)と、172また天足彦(あだるひこ)、173胞場姫(えばひめ)の人間(にんげん)の祖(そ)より生(うま)れいでたる人間(にんげん)との、174二種(にしゆ)に区別(くべつ)があり、175神(かみ)の直接(ちよくせつ)の水火(いき)より生(うま)れたる直系(ちよくけい)の人間(にんげん)と、176天足彦(あだるひこ)、177胞場姫(えばひめ)の系統(けいとう)より生(うま)れいでたる人間(にんげん)とは、178その性質(せいしつ)において大変(たいへん)な相違(さうゐ)がある。179そして神(かみ)の直接(ちよくせつ)の水火(いき)より生(うま)れ出(いで)たる人間(にんげん)は、180その頭髪(とうはつ)黒(くろ)くして漆(うるし)の如(ごと)く、181天足彦(あだるひこ)、182胞場姫(えばひめ)より生(うま)れたる人間(にんげん)の子孫(しそん)は赤色(せきしよく)の頭髪(とうはつ)を有(ゆう)している。[※「そして神の直接の」から「頭髪を有して居る。」まで、校定版・八幡版では削除されている。]183天足彦(あだるひこ)、184胞場姫(えばひめ)といへども、185元(もと)は大神(おほかみ)の直系(ちよくけい)より生(うま)れたのであれども、186世(よ)の初発(しよはつ)にあたり、187神命(しんめい)に背(そむ)きたるその体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)の罪(つみ)によつて、188人間(にんげん)に差別(さべつ)が自然(しぜん)にできたのである。
189 されども何(いづ)れの人種(じんしゆ)も、190今日(こんにち)は九分(くぶ)九厘(くりん)まで、191みな体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)、192尊体(そんたい)卑心(ひしん)の身魂(みたま)に堕落(だらく)してゐるのであつて、193今日(こんにち)のところ神界(しんかい)より見(み)たまふときは、194甲乙(かふおつ)を判別(はんべつ)なし難(がた)く、195つひに人種(じんしゆ)平等(べうどう)の至当(したう)なるを叫(さけ)ばるるに立(たち)いたつたのである。
196○
197 盤古(ばんこ)大神(だいじん)塩長彦(しほながひこ)は日(ひ)の大神(おほかみ)の直系(ちよくけい)にして、198太陽界(たいやうかい)より降誕(かうたん)したる神人(かみ)である。199日(ひ)の大神(おほかみ)の伊邪那岐(いざなぎの)命(みこと)の御(ご)油断(ゆだん)によりて、200手(て)の俣(また)より潜(くぐ)り出(い)で、201現今(げんこん)の支那(しな)の北方(ほつぱう)に降(くだ)りたる温厚(をんこう)無比(むひ)の正神(せいしん)である。
202 また大自在(だいじざい)天神(てんじん)大国彦(おほくにひこ)は、203天王星(てんわうせい)より地上(ちじやう)に降臨(かうりん)したる豪勇(がうゆう)の神人(かみ)である。204いづれもみな善神界(ぜんしんかい)の尊(たふと)き神人(かみ)であつたが、205地上(ちじやう)に永住(えいぢゆう)されて永(なが)き歳月(さいげつ)を経過(けいくわ)するにしたがひ、206天足彦(あだるひこ)、207胞場姫(えばひめ)の天命(てんめい)に背反(はいはん)せる結果(けつくわ)、208体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)の妖気(えうき)地上(ちじやう)に充満(じゆうまん)し、209つひにはその妖気(えうき)邪霊(じやれい)の悪竜(あくりゆう)、210悪狐(あくこ)、211邪鬼(じやき)のために、212いつとなく憑依(ひようい)されたまひて、213悪神(あくがみ)の行動(かうどう)を自然(しぜん)に採(と)りたまふこととなつた。214それより地上(ちじやう)の世界(せかい)は混濁(こんだく)し、215汚穢(をえ)の気(き)みなぎり、216悪鬼(あくき)羅刹(らせつ)の跋扈(ばつこ)跳梁(てうりやう)をたくましうする俗悪(ぞくあく)世界(せかい)と化(くわ)してしまつた。
217 八王(やつわう)大神(だいじん)常世彦(とこよひこ)は、218盤古(ばんこ)大神(だいじん)の水火(いき)より出生(しゆつしやう)したる神(かみ)にして、219常世(とこよ)の国(くに)に霊魂(れいこん)を留(とど)め、220常世姫(とこよひめ)は稚桜姫(わかざくらひめの)命(みこと)の娘(むすめ)にして、221八王(やつわう)大神(だいじん)の妃(きさき)となり、222八王(やつわう)大神(だいじん)の霊(れい)に感合(かんがふ)し、223つひには八王(やつわう)大神(だいじん)以上(いじやう)の悪辣(あくらつ)なる手段(しゆだん)を用(もち)ゐ、224世界(せかい)を我意(がい)のままに統轄(とうかつ)せむとし、225車輪(しやりん)の暴動(ばうどう)を継続(けいぞく)しつつ、226その霊(れい)はなほ現代(げんだい)にいたるも常世(とこよ)の国(くに)にとどまつて、227体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)的(てき)世界(せかい)経綸(けいりん)の策(さく)を計画(けいくわく)してをる。
228 ゆゑに常世姫(とこよひめ)の霊(れい)の憑依(ひようい)せる国(くに)の守護神(しゆごじん)は、229今(いま)になほその意志(いし)を実行(じつかう)せむと企(くはだ)ててをる。230八王(やつわう)大神(だいじん)常世彦(とこよひこ)には天足彦(あだるひこ)、231胞場姫(えばひめ)の霊(れい)より生(うま)れたる八頭(やつがしら)八尾(やつを)の大蛇(おろち)が憑依(ひようい)してこれを守護(しゆご)し、232常世姫(とこよひめ)には金毛(きんまう)九尾(きゆうび)白面(はくめん)の悪狐(あくこ)憑依(ひようい)してこれを守護(しゆご)し、233大自在天(だいじざいてん)には、234六面(ろくめん)八臂(はつぴ)の邪気(じやき)憑依(ひようい)してこれを守護(しゆご)し、235ここに艮(うしとら)の金神(こんじん)国治立(くにはるたちの)命(みこと)の神系(しんけい)と盤古(ばんこ)大神(だいじん)の系統(けいとう)と、236大自在天(だいじざいてん)の系統(けいとう)とが、237地上(ちじやう)の霊界(れいかい)において三(み)つ巴(どもゑ)になつて大活劇(だいくわつげき)を演(えん)ぜらるるといふ霊界(れいかい)の珍(めづら)しき物語(ものがたり)である。
238 自分(じぶん)はここまで口述(こうじゆつ)したとき、239何心(なにごころ)なくかたはらに散乱(さんらん)せる大正(たいしよう)日日(にちにち)新聞(しんぶん)に眼(め)をそそぐと、240今日(こんにち)はあたかも大正(たいしやう)十(じふ)年(ねん)陰暦(いんれき)十(じふ)月(ぐわつ)十日(とをか)午前(ごぜん)十(じふ)時(じ)であることに気(き)がついた。241霊界(れいかい)物語(ものがたり)第二(だいに)巻(くわん)の口述(こうじゆつ)ををはつた今日(けふ)の吉日(きちじつ)は、242松雲閣(しよううんかく)において御(ご)三体(さんたい)の大神(おほかみ)様(さま)を始(はじ)めて新(あたら)しき神床(かむどこ)に鎮祭(ちんさい)することとなつてゐた。243これも何(なに)かの神界(しんかい)の御(ご)経綸(けいりん)の一端(いつたん)と思(おも)へば思(おも)へぬこともない。
244 ついでに第三(だいさん)巻(くわん)には、245盤古(ばんこ)大神(だいじん)(塩長彦(しほながひこ))、246大自在天(だいじざいてん)(大国彦(おほくにひこ))、247艮(うしとら)能(の)金神(こんじん)(国治立(くにはるたちの)命(みこと))三神系(さんしんけい)の紛糾(ふんきう)的(てき)経緯(けいゐ)の大略(たいりやく)を述(の)べ、248国祖(こくそ)の御(ご)隠退(いんたい)までの世界(せかい)の状況(じやうきやう)、249神々(かみがみ)の驚天(きやうてん)動地(どうち)の大活動(だいくわつどう)を略述(りやくじゆつ)する考(かんが)へであります。250読者(どくしや)諸氏(しよし)の幸(さいはひ)に御(ご)熟読(じゆくどく)あつて、251それが霊界(れいかい)探求(たんきう)の一端(いつたん)ともならば、252口述者(こうじゆつしや)の目的(もくてき)は達(たつ)せらるる次第(しだい)であります。
253 アゝ惟神(かむながら)霊(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
254   大正(たいしやう)十(じふ)年(ねん)旧(きう)十(じふ)月(ぐわつ)十日(とをか)午前(ごぜん)十(じふ)時(じ)十分(じつぷん)
255      於松雲閣 口述者識
 
256(註)本巻(ほんくわん)において、257国治立(くにはるたちの)命(みこと)、258豊国姫(とよくにひめの)命(みこと)、259国大立(くにひろたちの)命(みこと)、260稚桜姫(わかざくらひめの)命(みこと)、261木花姫(このはなひめの)命(みこと)とあるは、262神界(しんかい)の命(めい)により仮称(かしよう)したものであります。263しかし真(しん)の御(ご)神名(しんめい)は読(よ)んで見(み)れば自然(しぜん)に判明(はんめい)することと思(おも)ひます。
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