霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一九章 夢(ゆめ)の跡(あと)〔六九〕

インフォメーション
著者: 巻: 篇: よみ(新仮名遣い):
章: よみ(新仮名遣い): 通し章番号:
口述日: 口述場所: 筆録者: 校正日: 校正場所: 初版発行日:
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一部の章はAIによって要約を作成しています。[×閉じる]: 主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: 文字数: OBC :rm0219
愛善世界社版: 八幡書店版: 修補版: 校定版: 普及版: 初版: ページ備考:
001 言霊別(ことたまわけの)命(みこと)は元照彦(もとてるひこ)、002武彦(たけひこ)と共(とも)に辛(から)うじてローマの都(みやこ)に帰還(きくわん)することをえた。003ローマは依然(いぜん)として、004大島彦(おほしまひこ)に固(かた)く守(まも)られてゐる。005諸神将(しよしんしよう)はおひおひと集(あつ)まり来(きた)り、006ともにモスコーに籠城(ろうじやう)し、007持久戦(ぢきうせん)に移(うつ)らむことを協議(けふぎ)した。008しかるに敵軍(てきぐん)はなほペテロにありて勢(いきほひ)侮(あなど)るべからざる情勢(じやうせい)である。009諸神将(しよしんしよう)は大挙(たいきよ)して竜宮城(りゆうぐうじやう)および地(ち)の高天原(たかあまはら)を占領(せんりやう)せむことを密議(みつぎ)した。010これに先立(さきだ)つてまづペテロ城(じやう)を亡(ほろ)ばす必要(ひつえう)があつたのである。011ローマ本営(ほんえい)にては士気(しき)大(おほ)いにあがり、012すでに天下(てんか)無敵(むてき)の概(がい)があつた。
013 しかるに言霊別(ことたまわけの)命(みこと)は心底(しんてい)より稚桜姫(わかざくらひめの)命(みこと)に反抗(はんかう)し奉(たてまつ)るの意志(いし)なく、014ただ単(たん)にわが神力(しんりき)を示(しめ)し、015小島別(こじまわけ)以下(いか)の諸神司(しよしん)を覚醒(かくせい)せしめむとの誠意(せいい)より出(で)たるものなれば、016この上(うへ)徒(いたづ)らに戦闘(せんとう)を継続(けいぞく)し、017彼我(ひが)の諸神司(しよしん)を苦(くる)しむるに及(およ)ばず、018かつ一方(いつぱう)には美山彦(みやまひこ)、019国照姫(くにてるひめ)の一派(いつぱ)ありて時(とき)を窺(うかが)ひつつあれば、020いたづらに内訌(ないかう)をおこし、021味方(みかた)の勢力(せいりよく)を減(げん)ずるは策(さく)の得(え)たるものに非(あら)ず、022要(えう)するに今次(こんじ)のわが行動(かうどう)は味方(みかた)の戦闘力(せんとうりよく)を養(やしな)ひ、023もつて演習(えんしふ)を試(こころ)みたるに過(す)ぎず、024一(いち)時(じ)も早(はや)く戦(たたかひ)ををさめ、025稚桜姫(わかざくらひめの)命(みこと)を助(たす)け神業(かむわざ)に奉仕(ほうし)せむと、026ひそかに決心(けつしん)を定(さだ)めてゐたのである。027されど花園彦(はなぞのひこ)以下(いか)の諸神将(しよしんしよう)は、028命(みこと)の真意(しんい)を解(かい)せず、029飽(あ)くまで対抗戦(たいかうせん)を継続(けいぞく)せむと、030勇(いさ)み猛(たけ)りつつあつた。
031 稚桜姫(わかざくらひめの)命(みこと)は言霊別(ことたまわけの)命(みこと)の真意(しんい)をさとり給(たま)はず、032あくまで叛旗(はんき)を翻(ひるがへ)し野望(やばう)を達(たつ)せむとするものと認(みと)めたまひ、033新(あらた)に真道彦(まみちひこ)、034神倉彦(かみくらひこ)、035花照彦(はなてるひこ)を部将(ぶしやう)とし、036ローマに向(むか)はしめむとし給(たま)ふたのである。037しかして一旦(いつたん)常世(とこよ)の国(くに)に追(お)ひかへしたる、038常世姫(とこよひめ)の大功績(だいこうせき)に愛(め)でこれを赦(ゆる)して、039ふたたび竜宮城(りゆうぐうじやう)に帰還(きくわん)せしめたまふた。
040 常世姫(とこよひめ)の信任(しんにん)は復活(ふくくわつ)した。041元来(ぐわんらい)常世姫(とこよひめ)は奸侫(かんねい)邪智(じやち)にして、042抜目(ぬけめ)なき女性(をみな)なれば、043言霊別(ことたまわけの)命(みこと)の勢力(せいりよく)には到底(たうてい)勝(か)つべからざるを悟(さと)り、044稚桜姫(わかざくらひめの)命(みこと)に進言(しんげん)して、045一(いち)時(じ)言霊別(ことたまわけの)命(みこと)を赦(ゆる)し、046竜宮城(りゆうぐうじやう)に帰還(きくわん)せしめ、047時(とき)をはかりてこれを失脚(しつきやく)せしめむとの計画(けいくわく)をしてゐた。
048 稚桜姫(わかざくらひめの)命(みこと)はここに言霊別(ことたまわけの)命(みこと)の勢力(せいりよく)侮(あなど)りがたきを看破(かんぱ)したまひ、049花森彦(はなもりひこ)をローマに遣(つか)はし、050すみやかに帰順(きじゆん)せむことを勧告(くわんこく)せられた。051花森彦(はなもりひこ)は天(あまの)磐樟船(いはくすぶね)にあまたの神司(かみがみ)を従(したが)へ、052ローマに到着(たうちやく)しひそかに言霊別(ことたまわけの)命(みこと)に謁(えつ)し、053稚桜姫(わかざくらひめの)命(みこと)の御(ご)意志(いし)を伝(つた)へた。054言霊別(ことたまわけの)命(みこと)は内心(ないしん)すでに覚悟(かくご)しゐたる折柄(をりから)なれば、055喜(よろこ)んでその聖旨(せいし)を受(う)け、056直(ただ)ちにローマ、057モスコーを捨(す)て竜宮城(りゆうぐうじやう)に帰還(きくわん)し、058大命(たいめい)を奉(ほう)じて犬馬(けんば)の労(らう)をとらむことを約(やく)し、059信書(しんしよ)を認(したた)めて花森彦(はなもりひこ)の手(て)に渡(わた)した。
060 花森彦(はなもりひこ)はただちに諸神司(しよしん)とともに帰城(きじやう)し、061言霊別(ことたまわけの)命(みこと)の心底(しんてい)より帰順(きじゆん)せることを報告(はうこく)し、062かつその信書(しんしよ)を捧呈(ほうてい)した。
063 ここに言霊別(ことたまわけの)命(みこと)は全神軍(ぜんしんぐん)をあつめ、064真意(しんい)を伝(つた)へ、065すみやかに帰城(きじやう)せむことを宣告(せんこく)した。066花園彦(はなぞのひこ)、067元照彦(もとてるひこ)、068武彦(たけひこ)、069大島彦(おほしまひこ)は大(おほ)いに怒(いか)り、070その卑怯(ひけふ)なる変心(へんしん)を強(つよ)く詰(なじ)り、071かつ反抗(はんかう)を試(こころ)み、072つひに言霊別(ことたまわけの)命(みこと)の命(めい)に従(したが)はず、073依然(いぜん)ローマ、074モスコーを固守(こしゆ)せむことを強硬(きやうかう)に述(の)べたてた。075命(みこと)は夜陰(やいん)ひそかにローマに遁(のが)れ、076ペテロに向(む)かはれた。077ここには稚桜姫(わかざくらひめの)命(みこと)の神使(しんし)として杉嶋彦(すぎしまひこ)来(きた)り、078常世姫(とこよひめ)の仲裁(ちゆうさい)によりて、079言霊別(ことたまわけの)命(みこと)の帰順(きじゆん)せしことを報告(はうこく)せし後(あと)であつた。080ペテロに捕虜(ほりよ)となりし正照彦(まさてるひこ)、081溝川彦(みぞかはひこ)は放免(はうめん)された。082このとき竜宮城(りゆうぐうじやう)より数多(あまた)の神使(しんし)、083盛装(せいさう)をこらして礼儀(れいぎ)をただして、084言霊別(ことたまわけの)命(みこと)を出迎(でむか)へ、085命(みこと)は歓呼(くわんこ)のうちに帰城(きじやう)せられた。
086 一旦(いつたん)帰順(きじゆん)を拒(こば)みたる花園彦(はなぞのひこ)以下(いか)の諸神将(しよしんしよう)も、087言霊別(ことたまわけの)命(みこと)の深(ふか)き神慮(しんりよ)をやうやく悟(さと)り、088つひに言霊別(ことたまわけの)命(みこと)と行動(かうどう)を共(とも)にすることとなり、089目出度(めでた)くこの紛争(ふんさう)は終結(しうけつ)を告(つ)げた。090しかしローマには花園彦(はなぞのひこ)、091モスコーには大島彦(おほしまひこ)が、092おのおの帰順(きじゆん)してこれを守備(しゆび)してゐた。
093(大正一〇・一〇・三一 旧一〇・一 谷口正治録)
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