霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第六章 モーゼとエリヤ〔五六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第2巻 霊主体従 丑の巻 篇:第1篇 神界の混乱 よみ(新仮名遣い):しんかいのこんらん
章:第6章 モーゼとエリヤ よみ(新仮名遣い):もーぜとえりや 通し章番号:56
口述日:1921(大正10)年10月28日(旧09月28日) 口述場所: 筆録者:外山豊二 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年1月27日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
言霊別命はまた、稚桜姫命、大八洲彦命の命により、オコツク海方面の猛将・岩高彦を招くことになった。
しかし岩高彦は、オコツク海方面には邪神が多くはびこっているため、自分がこの場所を開けて地の高天原に参向するわけには行かない、代わりに部下の滝津彦を遣わそう、と提案した。
言霊別命は、その言を地の高天原に奏上しようと述べた。そこへ、天の一方から雷鳴が一時に百も轟くほどの大音響を発して、黒雲を押し分けて降ってくる巨神人があった。たちまち天に群がる悪竜・邪鬼を、左右の鉄棒で打ち悩ませると、降ってきた。
そして、自分は天神の命によって国治立命の補佐を命じられた神である、と明かした。この神の名を天道別命といい、後のモーゼの神となって神則を定めた神である。またの名を天道坊と言う。
また、西方の海から雲霧立ち上り、中天で天地を輝かす明るい玉となって大陸を越えてオコツク海に落ち、海面に渦巻きを立てると、その波間から現れた巨神人があった。これを天真道彦命、またの名を天真坊と言う。
天真坊は、国治立命が天地を創造した際に、神命を奉じて海中に玉となって沈み、神命が下るのを待っていた神である。この混乱期に現れて、予言警告を発して神人を戒める、エリヤの神である。
言霊別命は、天道別命、天真道彦命、オコツク海の部将・滝津彦の三神人を得て、天にも上る心地で相伴って竜宮城に帰還した。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2016-12-23 07:01:39 OBC :rm0206
愛善世界社版:31頁 八幡書店版:第1輯 169頁 修補版: 校定版:33頁 普及版:15頁 初版: ページ備考:
001 言霊別(ことたまわけの)(みこと)稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)002大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)(めい)(ほう)じ、003海原彦(うなばらひこの)(みこと)部下(ぶか)猛将(まうしやう)岩高彦(いわたかひこ)はオコツク(かい)方面(はうめん)にありと()り、004これを高天原(たかあまはら)招致(せうち)せむとされた。
005 言霊別(ことたまわけの)(みこと)(あま)磐楠船(いはくすぶね)()りて、006浪風(なみかぜ)(あら)海原(うなばら)酷烈(こくれつ)なる寒気(かんき)(をか)して(すす)まれた。007ここに岩高彦(いはたかひこ)神命(しんめい)()きおほいに(よろこ)び、008われに優渥(いうあく)なる神命(しんめい)(くだ)りしは(じつ)光栄(くわうえい)()にあまる次第(しだい)なり、009しかしながら当方(たうはう)邪神(じやしん)もつとも(おほ)く、010寸時(すんじ)もわれの不在(ふざい)(ゆる)さず、011あまたの悪竜神(あくりゆうじん)(いま)やオコツク(かい)八方(はつぱう)より占奪(せんだつ)せむとするの真最中(まつさいちう)なり。012ゆえに折角(せつかく)()神勅(しんちよく)なれども(みこと)(おう)ずることを()ず。013もしこの一角(いつかく)魔軍(まぐん)占領(せんりやう)されなば、014竜宮城(りゆうぐうじやう)()高天原(たかあまはら)(たも)ちがたし。015われはこの(うみ)(かく)れて大神(おほかみ)のために死力(しりよく)をつくさむ。016されども神命(しんめい)拒否(きよひ)するは心許(こころもと)なければ、017部下(ぶか)神将(しんしやう)滝津彦(たきつひこ)をわれに(かは)つて参向(さんかう)せしめむと(こた)へた。
018 言霊別(ことたまわけの)(みこと)は、
019理義(りぎ)明白(めいはく)なる貴下(きか)()言葉(ことば)020げにもつともなり。021われは(かへ)りて大神(おほかみ)貴下(きか)赤誠(せきせい)奏上(そうじやう)(たてまつ)らむ』
022満腔(まんこう)感謝(かんしや)()べられた。023このとき(てん)一方(いつぱう)より百雷(ひやくらい)(いち)()(とどろ)くごとき大音響(だいおんきやう)(はつ)し、024黒雲(こくうん)押分(おしわ)(くだ)りくる巨神人(きよしん)あり。025たちまち天上(てんじやう)(むら)がる悪竜(あくりゆう)邪鬼(じやき)を、026左右(さいう)()鉄棒(てつぼう)()(まは)縦横(じゆうわう)無尽(むじん)にうち(なや)ませ、027悠々(いういう)として(くだ)りきたり、028岩高彦(いはたかひこ)(むか)つて、
029(いま)地上(ちじやう)世界(せかい)悪霊(あくがみ)のために大混乱(だいこんらん)(おちい)らむとするの(てう)あり。030われは天神(てんしん)(めい)によりて地上(ちじやう)神政(しんせい)輔翼(ほよく)し、031国治立(くにはるたちの)(みこと)とともに、032天上(てんじやう)制度(せいど)地上(ちじやう)()かむがために(くだ)れり』
033といと(おごそ)かに()べられたり。034この(かみ)再来(さいらい)して(のち)にモーゼの神人(かみ)となり、035すべて神則(しんそく)(さだ)められた。036この(かみ)御名(みな)天道別(あまぢわけの)(みこと)といひ、037また天道坊(てんどうぼう)仮称(かしよう)する。
038 ここに(とほ)西方(せいはう)(うみ)より雲霧(うんむ)立昇(たちのぼ)り、039中天(ちゆうてん)において光茫(くわうばう)天地(てんち)(かがや)かす明玉(めいぎよく)となつて、040大陸(たいりく)()えオコツク(かい)()ち、041水煙(みずけぶり)()て、042かつ海面(かいめん)渦巻(うづまき)をたて、043山岳(さんがく)のごとき波間(はかん)より(あら)はれ(いで)たる巨神人(きよしん)あり、044これを天真道彦(あめのまみちひこの)(みこと)といふ。045また天真坊(てんまぼう)仮称(かしよう)する。
046 この(かみ)国治立(くにはるたちの)(みこと)天地(てんち)剖判(ぼうはん)のとき、047神命(しんめい)(ほう)じて海中(かいちゆう)明玉(めいぎよく)となつて(しづ)み、048神命(しんめい)のくだるを()ちたまうた(かみ)である。049いまや神界(しんかい)混乱(こんらん)混乱(こんらん)(かさ)ね、050邪神(じやしん)悪鬼(あくき)跳梁(てうりやう)跋扈(ばつこ)する時機(じき)なり、051神司(かみがみ)善悪(ぜんあく)正邪(せいじや)区別(くべつ)なく右往(うわう)左往(さわう)(まよ)ふのをりからなれば、052天地(てんち)諸神司(しよしん)にむかつて宇宙(うちう)一切(いつさい)道理(だうり)()き、053因果(いんぐわ)神律(しんりつ)開示(かいじ)せむとして(あら)はれたまうた。054この神人(かみ)再生(さいせい)して天下(てんか)(あら)はれ、055予言(よげん)警告(けいこく)(はつ)して神人(しんじん)(いまし)めたまふた。056これをエリヤの(かみ)といふ。
057 言霊別(ことたまわけの)(みこと)二神人(にしん)出現(しゆつげん)(ちから)()058(てん)にも(のぼ)心地(ここち)して四神人(ししん)(あひ)ともなひ竜宮城(りゆうぐうじやう)目出度(めでた)帰城(きじやう)し、059ここにいよいよ大神(おほかみ)神慮(しんりよ)(あま)ねく天上(てんじやう)天下(てんか)拡充(くわくじゆう)された。
060大正一〇・一〇・二八 旧九・二八 外山豊二録)
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