霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四七章 天使(てんし)の降臨(かうりん)〔九七〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第2巻 霊主体従 丑の巻 篇:第7篇 天地の大道 よみ(新仮名遣い):てんちのだいどう
章:第47章 天使の降臨 よみ(新仮名遣い):てんしのこうりん 通し章番号:97
口述日:1921(大正10)年11月08日(旧10月09日) 口述場所: 筆録者:栗原七蔵 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年1月27日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一部の章はAIによって要約を作成しています。[×閉じる]:
シオン山と竜宮城の戦闘に破れた常世姫は、ロッキー山、ウラル山、バイカル湖、死海に向けて伝令を下した。すると死海の水はにわかに沸騰し、天に沖して原野を濁水に変じ、悪鬼となった。
ウラル山は鳴動し、八頭八尾の悪竜と化し、あまたの悪竜・悪蛇を吐き出した。バイカル湖の水は赤色を帯びて血なまぐさい雨となって降り注いだ。揚子江の上流である西蔵、天竺国境の青雲山から火焔が吐き出され、金毛九尾の悪狐となり、その口から数多の悪狐を四方に吐き出した。
天足彦、胞場姫の霊から出生した金毛九尾白面の悪狐は、天竺にくだり、ウラル山麓の原野にあらわれた。そして、八頭八尾の悪竜の一派であるコンロン王の妃となった。
しかしコンロン姫はコンロン王を滅ぼしてウラル山一帯を掌握しようと、仏頂山の鬼竜王と通じていた。それを知ったコンロン王の部下・コルシカは鬼竜王を攻撃した。常世の国の援軍は、仏頂山に進んで荒鷲、猛虎、獅子、狼となって散乱した。ここに敵味方入り乱れた同士討ちの混乱が始まった。
このとき地の高天原では国治立命が、大八洲彦命に命じて芭蕉の葉に律法を記し、もって混乱を収めようとしたが、用いる者無く失敗した。天上からは高照姫命が降り、一刻も早く地上の混乱を収めるように、と国治立命に神意を伝えた。
国治立命は混乱の収拾を確約し、国照姫命は天上に帰還した。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:0000-00-00 00:00:00 文字数:1508 OBC :rm0247
愛善世界社版:238頁 八幡書店版:第1輯 244頁 修補版: 校定版:242頁 普及版:113頁 初版: ページ備考:
001 ここに常世姫(とこよひめ)は、002竜宮城(りゆうぐうじやう)に敗(やぶ)れ、003金毛(きんまう)八尾(はつぴ)の悪狐(あくこ)と変(へん)じ、004常世城(とこよじやう)に逃(に)げかへり、005魔神(ましん)八頭(やつがしら)八尾(やつを)の大蛇(をろち)とともに、006天下(てんか)を席捲(せきけん)せむとし、007ロッキー山(さん)、008ウラル山(さん)、009バイカル湖(こ)および死海(しかい)にむかつて伝令(でんれい)をくだした。010死海(しかい)の水(みづ)はにはかに沸騰(ふつとう)し、011天(てん)に冲(ちゆう)するまもなく、012原野(げんや)を濁水(だくすゐ)に変(へん)じて悪鬼(あくき)となつた。013つひにウラル山(ざん)はにはかに鳴動(めいどう)をはじめ、014八頭(やつがしら)八尾(やつを)の悪竜(あくりゆう)と化(くわ)し、015あまたの悪竜蛇(あくりうじや)を吐(は)きだした。
016 バイカル湖(こ)の水(みづ)はにはかに赤色(せきしよく)をおび、017血(ち)なまぐさき雨(あめ)となつて、018四方(しはう)八方(はつぱう)に降(ふ)りそそいだ。019つぎに揚子江(やうすかう)の上流(じやうりう)なる西蔵(チベツト)、020天竺(てんじく)の国境(こくきやう)青雲山(せいうんざん)よりは、021しきりに火焔(くわえん)を吐(は)きだし、022金毛(きんまう)九尾(きうび)の悪狐(あくこ)となり、023その口(くち)よりは数多(あまた)の悪狐(あくこ)を吐(は)き、024各自(かくじ)四方(しはう)に散乱(さんらん)した。
025 天足彦(あだるひこ)、026胞場姫(えばひめ)の霊(れい)より出生(しゆつしやう)したる金毛(きんまう)九尾(きゆうび)白面(はくめん)の悪狐(あくこ)は、027ただちに天竺(てんじく)にくだり、028ついでウラル山麓(さんろく)の原野(げんや)に現(あら)はれた。029ここに常磐城(ときはじやう)といふ魔軍(まぐん)の城(しろ)がある。030その王(わう)は八頭(やつがしら)八尾(やつを)の悪竜(あくりゆう)の一派(いつぱ)にしてコンロン王(わう)といふ。031青雲山(せいうんざん)より現(あら)はれたる金毛(きんまう)九尾(きうび)の悪狐(あくこ)は、032コンロン王(わう)の前(まへ)に現(あら)はれ、033たちまち婉麗(ゑんれい)ならびなき女性(によしやう)と化(くわ)し、034コンロン王(わう)に愛(あい)されつひにその妃(きさき)となり、035名(な)をコンロン姫(ひめ)とつけられた。
036 コンロン姫(ひめ)はウラル山(さん)一帯(いつたい)を掌握(しやうあく)せむとし、037まづコンロン王(わう)を滅(ほろ)ぼさむとして仏頂山(ぶつちやうざん)の魔王(まわう)、038鬼竜王(きりゆうわう)に款(くわん)を通(つう)じてゐた。039コンロン王(わう)の従臣(じゆうしん)コルシカはコンロン姫(ひめ)の悪計(あくけい)を悟(さと)り、040夜陰(やいん)に乗(じやう)じてこれを暗殺(あんさつ)した。041コンロン王(わう)は鬼竜王(きりゆうわう)の悪計(あくけい)を知(し)り、042悪竜(あくりゆう)をして、043近(ちか)づき攻撃(こうげき)せしめた。044鬼竜王(きりゆうわう)は、045死力(しりよく)をつくして戦(たたか)ふた。046このとき常世国(とこよのくに)ロッキー山(さん)より常世姫(とこよひめ)の魔軍(まぐん)は黒雲(こくうん)となり、047風(かぜ)に送(おく)られて、048仏頂山(ぶつちやうざん)近(ちか)く進(すす)んだ。049空中(くうちゆう)よりは黒(くろ)き雲塊(うんくわい)雨(あめ)のごとく地上(ちじやう)に落下(らくか)し、050たちまち荒鷲(あらわし)と変(へん)じ、051猛虎(まうこ)となり、052獅子(しし)と化(くわ)し、053狼(おほかみ)となつて諸方(しよはう)に散乱(さんらん)し、054ここに驚天(きやうてん)動地(どうち)の大混乱(だいこんらん)が始(はじ)まつたのである。055敵味方(てきみかた)の区別(くべつ)なく、056世界(せかい)は大混乱(だいこんらん)状態(じやうたい)に陥(おちい)り、057味方(みかた)の同志討(どうしうち)は諸方(しよはう)に勃発(ぼつぱつ)した。
058 海上(かいじやう)には黒竜(こくりう)火焔(くわえん)を吐(は)きつつ互(たが)ひに相(あひ)争(あらそ)ひ、059勝敗(しようはい)定(さだ)まらず、060暴風(ばうふう)吹(ふ)き荒(すさ)み、061血雨(ちあめ)滝(たき)のごとく降(くだ)り、062洪水(こうずゐ)おこりて山(やま)をも没(ぼつ)せむとするにいたつた。063天空(てんくう)には幾千万(いくせんまん)とも数(かず)かぎりなき怪鳥(くわいてう)翼(つばさ)をならべて前後(ぜんご)左右(さいう)にかけめぐり、064空中(くうちゆう)に衝突(しようとつ)して、065あるひは地上(ちじやう)に、066あるひは海上(かいじやう)に落下(らくか)し、067火焔(くわえん)は濛々(もうもう)としてたちあがり、068高(たか)き山(やま)はほとんど焼(や)けうせ、069水上(すゐじやう)は地震(ぢしん)のために巨浪(きよらう)山(やま)をなし、070天地(てんち)もほとんど破壊(はくわい)せむばかりであつた。
071 このとき地(ち)の高天原(たかあまはら)に、072国治立(くにはるたちの)命(みこと)現(あら)はれたまひ、073大八洲彦(おほやしまひこの)命(みこと)に命(めい)じて、074天上(てんじやう)の天則(てんそく)をもつて地上(ちじやう)に宣伝(せんでん)せむとしたまうた。075八百万(やほよろづ)の神司(かみ)はこの旨(むね)を奉戴(ほうたい)し、076天(あま)の鳥船(とりふね)に乗(の)り諸方(しよはう)に駆(か)けめぐり、077天則(てんそく)を芭蕉(ばせう)の葉(は)に記(しる)し、078世界(せかい)各地(かくち)に撒布(さんぷ)せしめた。079されど一柱(ひとり)とてこれを用(もち)ゐる者(もの)はなく、080かへつてこれを嘲笑(てうせう)するばかりである。081大八洲彦(おほやしまひこの)命(みこと)はやむをえず、082一(ひと)まづ地(ち)の高天原(たかあまはら)に帰還(きくわん)された。
083 このとき天上(てんじやう)より嚠喨(りうりよう)たる音楽(おんがく)聞(き)こえ、084数多(あまた)の従神(じゆうしん)をともなひ、085いういうとして地(ち)の高天原(たかあまはら)めがけて降(くだ)りきたる荘厳(さうごん)な女神(めがみ)があつた。086女神(めがみ)は第一着(だいいつちやく)に竜宮城(りゆうぐうじやう)に現(あら)はれ、087城内(じやうない)にしばし光玉(くわうぎよく)と化(くわ)して休息(きうそく)し、088ふたたび元(もと)の女神(めがみ)となり、089従神(じゆうしん)とともに地(ち)の高天原(たかあまはら)なる、090国治立(くにはるたちの)命(みこと)の宮殿(きうでん)に着(つ)かせたまひ、
091『この度(たび)の地上(ちじやう)の大混乱(だいこんらん)たちまち天上(てんじやう)に影響(えいきやう)し、092天上(てんじやう)の状態(じやうたい)はあたかも乱麻(らんま)のごとし。093一(いち)時(じ)も早(はや)く大地(だいち)を修理(しうり)固成(こせい)し、094もつて天上(てんじやう)の混乱(こんらん)を治(をさ)められよ。095吾(われ)は日(ひ)の大神(おほかみ)の神使(しんし)、096高照姫(たかてるひめの)命(みこと)なり』
097と伝(つた)へられた。
098 国治立(くにはるたちの)命(みこと)は神意(しんい)を畏(かしこ)み、099すみやかに地上(ちじやう)の混乱(こんらん)を治(をさ)め、100天界(てんかい)を安全(あんぜん)ならしめ、101もつて天津(あまつ)大神(おほかみ)の御(おん)目(め)にかけむと答(こた)へられた。102高照姫(たかてるひめの)命(みこと)は大(おほ)いに喜(よろこ)び、103大神(おほかみ)もさぞ御(ご)満足(まんぞく)に思召(おぼしめ)すらむ。104妾(わらは)は急(いそ)ぎ、105貴神(きしん)の答辞(たふじ)を復命(ふくめい)したてまつらむ、106と喜(よろこ)び勇(いさ)んで天上(てんじやう)に紫雲(しうん)とともに帰(かへ)りたまうた。
107(大正一〇・一一・八 旧一〇・九 栗原七蔵録)
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