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第75巻(寅の巻)
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第29巻(辰の巻)
序
総説
端書
第1篇 玉石混来
01 アリナの滝
〔823〕
02 懸橋御殿
〔824〕
03 白楊樹
〔825〕
04 野辺の訓戒
〔826〕
第2篇 石心放告
05 引懸戻し
〔827〕
06 玉の行衛
〔828〕
07 牛童丸
〔829〕
08 高姫慴伏
〔830〕
09 俄狂言
〔831〕
10 国治の国
〔832〕
第3篇 神鬼一転
11 日出姫
〔833〕
12 悔悟の幕
〔834〕
13 愛流川
〔835〕
14 カーリン丸
〔836〕
15 ヨブの入信
〔837〕
16 波の響
〔838〕
第4篇 海から山へ
17 途上の邂逅
〔839〕
18 天祥山
〔840〕
19 生霊の頼
〔841〕
20 道すがら
〔842〕
余白歌
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第一八章
天祥山
(
てんしやうざん
)
〔八四〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第29巻 海洋万里 辰の巻
篇:
第4篇 海から山へ
よみ(新仮名遣い):
うみからやまへ
章:
第18章 天祥山
よみ(新仮名遣い):
てんしょうざん
通し章番号:
840
口述日:
1922(大正11)年08月13日(旧06月21日)
口述場所:
筆録者:
松村真澄
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1923(大正12)年9月3日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
マールとボールはヨブに諭されて己の誤りをただし、高姫一行の道案内をして天祥山のハンドの滝まで道案内をすることになった。
ナイアガラに比すべき大瀑布であるハンドの滝の音は、十四五町前からも聞こえてきた。天祥山から吹き降ろす涼風に、滝に近づくにつれて熱帯のこの地でも肌寒くなってきた。
マールはこの山は猛獣が多かったが、町民たちが猛獣の害を除くべく三五教に祈願を始め、それがために二年ほど前から猛獣はだいぶ少なくなったと話した。ただ数は少ないが、モールバンドという怪物が居るという事を伝えて一行に気をつけた。
大瀑布に近づくと、飛沫はあたりに散って互いの姿もはっきり見えないほどになってきた。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2022-01-06 17:05:47
OBC :
rm2918
愛善世界社版:
263頁
八幡書店版:
第5輯 561頁
修補版:
校定版:
272頁
普及版:
120頁
初版:
ページ備考:
001
大海中
(
おほわだなか
)
に
浮
(
うか
)
びたる
002
カーリン
島
(
たう
)
に
名
(
な
)
も
高
(
たか
)
き
003
無頼
(
ぶらい
)
の
悪漢
(
あくかん
)
マール、ボールは
004
島
(
しま
)
の
男女
(
なんによ
)
に
嫌
(
きら
)
はれて
005
詮術
(
せんすべ
)
もなき
悲
(
かな
)
しさに
006
夜陰
(
やいん
)
に
乗
(
じやう
)
じヨブの
家
(
いへ
)
007
忍
(
しの
)
びて
宝
(
たから
)
を
掠奪
(
りやくだつ
)
し
008
暗
(
やみ
)
に
紛
(
まぎ
)
れて
逃出
(
にげいだ
)
す
009
天網
(
てんまう
)
恢々
(
くわいくわい
)
疎
(
そ
)
なれ
共
(
ども
)
010
洩
(
も
)
れぬ
例
(
ため
)
しに
洩
(
も
)
れずして
011
逃行
(
にげゆ
)
く
姿
(
すがた
)
を
門口
(
かどぐち
)
で
012
此
(
この
)
家
(
や
)
のヨブに
見付
(
みつ
)
けられ
013
お
前
(
まへ
)
はマール、ボールかと
014
声
(
こゑ
)
かけられて
恐縮
(
きようしゆく
)
し
015
茲
(
ここ
)
にグヅグヅしてゐたら
016
島
(
しま
)
の
規則
(
きそく
)
に
照
(
て
)
らされて
017
明日
(
あす
)
は
必
(
かなら
)
ず
締首
(
しめくび
)
の
018
所刑
(
しおき
)
に
会
(
あ
)
ふは
知
(
し
)
れた
事
(
こと
)
019
逃
(
に
)
げるに
若
(
し
)
かずと
磯端
(
いそばた
)
の
020
小舟
(
こぶね
)
を
盗
(
ぬす
)
んで
両人
(
りやうにん
)
が
021
波立
(
なみた
)
ち
騒
(
さわ
)
ぐ
海原
(
うなばら
)
を
022
櫓櫂
(
ろかい
)
を
操
(
あやつ
)
り
生命
(
いのち
)
懸
(
が
)
け
023
北
(
きた
)
へ
北
(
きた
)
へと
漕
(
こ
)
いで
行
(
ゆ
)
く
024
俄
(
にはか
)
に
吹
(
ふ
)
き
来
(
く
)
る
暴風
(
ばうふう
)
に
025
小舟
(
こぶね
)
は
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
の
散
(
ち
)
る
如
(
ごと
)
く
026
茲
(
ここ
)
に
危
(
あやふ
)
き
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
027
やつと
命
(
いのち
)
を
拾
(
ひろ
)
ひつつ
028
ゼムの
港
(
みなと
)
に
漂着
(
へうちやく
)
し
029
後
(
あと
)
振
(
ふ
)
り
返
(
かへ
)
り
眺
(
なが
)
むれば
030
只
(
ただ
)
一時
(
いつとき
)
の
出来
(
でき
)
心
(
ごころ
)
031
犯
(
おか
)
した
罪
(
つみ
)
の
恐
(
おそ
)
ろしさ
032
後
(
あと
)
より
追手
(
おつて
)
のかかるよな
033
不安
(
ふあん
)
の
雲
(
くも
)
に
包
(
つつ
)
まれて
034
天地
(
てんち
)
の
神
(
かみ
)
に
罪悪
(
ざいあく
)
の
035
お
詫
(
わび
)
をなさむと
天祥
(
てんしやう
)
の
036
山
(
やま
)
にかかれる
大瀑布
(
だいばくふ
)
037
ハンドの
滝
(
たき
)
に
身
(
み
)
を
打
(
う
)
たせ
038
七日
(
なぬか
)
七夜
(
ななや
)
の
荒行
(
あらげふ
)
を
039
勤
(
つと
)
むる
折
(
をり
)
しも
恐
(
おそ
)
ろしや
040
モールバンドの
怪獣
(
くわいじう
)
が
041
思
(
おも
)
はずここへのそのそと
042
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
りて
両人
(
りやうにん
)
を
043
尻尾
(
しつぽ
)
の
先
(
さき
)
の
鋭利
(
えいり
)
なる
044
剣
(
けん
)
をふり
立
(
た
)
てふりすごき
045
二人
(
ふたり
)
に
向
(
むか
)
つて
攻
(
せ
)
め
来
(
きた
)
る
046
進退
(
しんたい
)
茲
(
ここ
)
に
谷
(
きは
)
まりし
047
マール、ボールは
胸
(
むね
)
を
据
(
す
)
ゑ
048
天
(
てん
)
をば
拝
(
はい
)
し
地
(
ち
)
を
拝
(
はい
)
し
049
力
(
ちから
)
限
(
かぎ
)
りに
太祝詞
(
ふとのりと
)
050
天
(
あま
)
の
数歌
(
かずうた
)
一
(
ひと
)
二
(
ふた
)
三
(
み
)
つ
051
四
(
よ
)
つ
五
(
い
)
つ
六
(
む
)
つ
七
(
なな
)
つ
八
(
や
)
つ
052
九
(
ここの
)
つ
十
(
たり
)
百
(
もも
)
千
(
ち
)
万
(
よろづ
)
053
心
(
こころ
)
を
砕
(
くだ
)
いて
祈
(
いの
)
り
居
(
ゐ
)
る
054
モールバンドは
容赦
(
ようしや
)
なく
055
尻尾
(
しつぽ
)
に
力
(
ちから
)
を
集中
(
しふちう
)
し
056
二人
(
ふたり
)
を
打
(
う
)
たむとする
所
(
とこ
)
へ
057
俄
(
にはか
)
に
聞
(
きこ
)
ゆる
宣伝歌
(
せんでんか
)
058
次第
(
しだい
)
次第
(
しだい
)
に
近付
(
ちかづ
)
けば
059
流石
(
さすが
)
獰猛
(
だうまう
)
な
怪獣
(
くわいじう
)
も
060
次第
(
しだい
)
次第
(
しだい
)
に
萎縮
(
ゐしゆく
)
して
061
鉾
(
ほこ
)
をば
戢
(
をさ
)
め
尾
(
を
)
を
縮
(
ちぢ
)
め
062
頭
(
かしら
)
をさげてノタノタと
063
あたりの
林
(
はやし
)
に
身
(
み
)
を
隠
(
かく
)
し
064
後白雲
(
あとしらくも
)
となりにけり。
065
マール、ボールの
両人
(
りやうにん
)
は
066
九死
(
きうし
)
一生
(
いつしやう
)
の
此
(
この
)
場合
(
ばあひ
)
067
助
(
たす
)
け
玉
(
たま
)
ひし
生神
(
いきがみ
)
は
068
何神
(
なにがみ
)
なるぞと
近
(
ちか
)
よりて
069
両手
(
りやうて
)
を
合
(
あは
)
せ
跪
(
ひざまづ
)
き
070
涙
(
なみだ
)
と
共
(
とも
)
に
伺
(
うかが
)
へば
071
三五教
(
あななひけう
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
072
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
や
竜国別
(
たつくにわけ
)
の
073
神
(
かみ
)
の
司
(
つかさ
)
を
始
(
はじ
)
めとし
074
テーリスタンやカーリンス
075
四
(
よ
)
人
(
にん
)
の
珍
(
うづ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
076
茲
(
ここ
)
に
二人
(
ふたり
)
は
平伏
(
へいふく
)
し
077
救命
(
きうめい
)
謝恩
(
しやおん
)
の
辞
(
じ
)
を
述
(
の
)
べて
078
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
の
弟子
(
でし
)
となり
079
此
(
この
)
滝水
(
たきみづ
)
に
身
(
み
)
を
浸
(
ひた
)
し
080
朝
(
あさ
)
な
夕
(
ゆふ
)
なに
大神
(
おほかみ
)
を
081
祈
(
いの
)
りてここに
詣
(
まう
)
で
来
(
く
)
る
082
数多
(
あまた
)
の
人
(
ひと
)
を
救
(
すく
)
ひつつ
083
楽
(
たのし
)
き
月日
(
つきひ
)
を
送
(
おく
)
りしが
084
いよいよ
今日
(
けふ
)
は
玉
(
たま
)
の
緒
(
を
)
の
085
命
(
いのち
)
拾
(
ひろ
)
ひし
一年目
(
いちねんめ
)
086
命
(
いのち
)
の
親
(
おや
)
の
恩人
(
おんじん
)
を
087
虐
(
しへた
)
げまつりし
高姫
(
たかひめ
)
を
088
ここに
待受
(
まちう
)
け
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
の
089
教
(
のり
)
の
司
(
つかさ
)
の
仇
(
あだ
)
を
討
(
う
)
ち
090
万分一
(
まんぶんいち
)
の
恩報
(
おんはう
)
じ
091
仕
(
つか
)
へまつりて
天地
(
あめつち
)
の
092
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
赤誠
(
せきせい
)
を
093
現
(
あら
)
はし
呉
(
く
)
れむと
待
(
ま
)
ちゐたる
094
時
(
とき
)
しもあれや
高姫
(
たかひめ
)
は
095
常彦
(
つねひこ
)
、
春彦
(
はるひこ
)
始
(
はじ
)
めとし
096
ヨブを
引
(
ひ
)
きつれ
悠々
(
いういう
)
と
097
天祥山
(
てんしやうざん
)
を
指
(
ゆび
)
さして
098
進
(
すす
)
んで
来
(
きた
)
る
四人
(
よにん
)
連
(
づ
)
れ
099
マール、ボールの
両人
(
りやうにん
)
は
100
これこそ
的切
(
てきき
)
り
高姫
(
たかひめ
)
と
101
九寸
(
くすん
)
五分
(
ごぶ
)
をば
振翳
(
ふりかざ
)
し
102
右
(
みぎ
)
と
左
(
ひだり
)
に
突
(
つ
)
きつける
103
流石
(
さすが
)
の
高姫
(
たかひめ
)
身
(
み
)
をかはし
104
飛鳥
(
ひてう
)
の
如
(
ごと
)
く
飛
(
と
)
び
退
(
の
)
けば
105
カーリン
島
(
たう
)
のヨブさまは
106
二人
(
ふたり
)
の
中
(
なか
)
に
割
(
わ
)
つて
入
(
い
)
り
107
まづまづ
待
(
ま
)
てよ
両人
(
りやうにん
)
よ
108
お
前
(
まへ
)
はマール、ボールの
両人
(
りやうにん
)
か
109
如何
(
どう
)
してお
前
(
まへ
)
はここへ
来
(
き
)
た
110
様子
(
やうす
)
を
聞
(
き
)
かせと
呼
(
よ
)
ばはれば
111
ヨブと
聞
(
き
)
くより
両人
(
りやうにん
)
は
112
驚
(
おどろ
)
き
周章
(
あわて
)
手
(
て
)
をつかへ
113
心
(
こころ
)
の
鬼
(
おに
)
に
責
(
せ
)
められて
114
あやまり
入
(
い
)
るぞ
健気
(
けなげ
)
なれ
115
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
116
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましまして
117
因縁者
(
いんねんもの
)
の
寄合
(
よりあひ
)
で
118
此
(
この
)
街道
(
かいだう
)
に
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
119
うまら
に
つばら
に
説
(
と
)
きあかし
120
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
や
高姫
(
たかひめ
)
の
121
雪
(
ゆき
)
より
清
(
きよ
)
き
胸
(
むね
)
の
内
(
うち
)
122
輝
(
かがや
)
き
渡
(
わた
)
るぞ
尊
(
たふと
)
けれ
123
あゝ
惟神
(
かむながら
)
々々
(
かむながら
)
124
御霊
(
みたま
)
幸
(
さち
)
はひましませよ。
125
マール、
126
ボールの
両人
(
りやうにん
)
は、
127
高姫
(
たかひめ
)
、
128
ヨブの
訓戒
(
くんかい
)
に
依
(
よ
)
り、
129
釈然
(
しやくぜん
)
として
吾
(
わが
)
考
(
かんが
)
への
誤
(
あやま
)
れることを
悟
(
さと
)
り、
130
天祥山
(
てんしやうざん
)
のハンドの
滝
(
たき
)
迄
(
まで
)
案内者
(
あんないしや
)
として
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
事
(
こと
)
となつた。
131
茲
(
ここ
)
に
一行
(
いつかう
)
六
(
ろく
)
人
(
にん
)
は
途々
(
みちみち
)
勇
(
いさ
)
ましく
宣伝歌
(
せんでんか
)
を
唄
(
うた
)
ひ
乍
(
なが
)
ら、
132
路傍
(
ろばう
)
の
大蜥蜴
(
おほとかげ
)
や
虻
(
あぶ
)
蜂
(
はち
)
などを
脅威
(
けふゐ
)
しつつ、
133
早
(
はや
)
くも
天祥山
(
てんしやうざん
)
の
山口
(
やまぐち
)
に
差
(
さし
)
かかつた。
134
ハンドの
滝
(
たき
)
迄
(
まで
)
は、
135
まだ
十四五
(
じふしご
)
丁
(
ちやう
)
の
距離
(
きより
)
がある。
136
され
共
(
ども
)
ナイヤガラの
瀑布
(
ばくふ
)
に
次
(
つ
)
いでの
名高
(
なだか
)
き
大滝
(
おほたき
)
、
137
淙々
(
そうそう
)
たる
滝
(
たき
)
の
音
(
おと
)
は
手
(
て
)
に
取
(
と
)
る
如
(
ごと
)
く
聞
(
きこ
)
えて
来
(
き
)
た。
138
油蝉
(
あぶらぜみ
)
や
蜩
(
ひぐらし
)
の
鳴
(
な
)
く
声
(
こゑ
)
は、
139
耳
(
みみ
)
を
聾
(
ろふ
)
せむ
許
(
ばか
)
り
鳴
(
な
)
き
立
(
た
)
てる。
140
流石
(
さすが
)
熱国
(
ねつこく
)
のブラジルの
此
(
この
)
地域
(
ちゐき
)
、
141
二三
(
にさん
)
里
(
り
)
の
間
(
あひだ
)
は
天祥山
(
てんしやうざん
)
より
吹
(
ふ
)
き
颪
(
おろ
)
す
涼風
(
りやうふう
)
に、
142
恰
(
あたか
)
も
内地
(
ないち
)
の
秋
(
あき
)
の
如
(
ごと
)
く、
143
滝
(
たき
)
に
近付
(
ちかづ
)
くに
従
(
したが
)
ひ
肌寒
(
はださむ
)
く、
144
歯
(
は
)
さへガチガチと
鳴
(
な
)
り
出
(
だ
)
して
来
(
き
)
た。
145
常彦
(
つねひこ
)
『
随分
(
ずゐぶん
)
涼
(
すず
)
しい
所
(
ところ
)
ですなア。
146
高砂島
(
たかさごじま
)
へ
渡
(
わた
)
つて
以来
(
いらい
)
、
147
斯様
(
かやう
)
な
涼
(
すず
)
しい
目
(
め
)
に
会
(
あ
)
うた
事
(
こと
)
は
初
(
はじ
)
めてです。
148
此
(
この
)
山
(
やま
)
には
種々
(
いろいろ
)
と
恐
(
おそ
)
ろしい
猛獣
(
まうじう
)
が
棲
(
す
)
んでゐると
云
(
い
)
ふことを、
149
船中
(
せんちう
)
の
客
(
きやく
)
より
聞
(
き
)
きましたが、
150
実
(
じつ
)
に
物凄
(
ものすご
)
い
光景
(
くわうけい
)
ぢやありませぬか』
151
マール『
此
(
この
)
山
(
やま
)
には
獅子
(
しし
)
、
152
山犬
(
やまいぬ
)
、
153
虎
(
とら
)
、
154
熊
(
くま
)
などの
猛獣
(
まうじう
)
が
出没
(
しゆつぼつ
)
致
(
いた
)
しまして、
155
夜
(
よ
)
な
夜
(
よ
)
な
里
(
さと
)
に
現
(
あら
)
はれ
来
(
きた
)
り、
156
年老
(
としよ
)
りや
子供
(
こども
)
に
害
(
がい
)
を
与
(
あた
)
へますから、
157
吾々
(
われわれ
)
は
三五教
(
あななひけう
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
を
此
(
この
)
瀑布
(
ばくふ
)
の
傍
(
かたはら
)
にお
祭
(
まつ
)
りいたし、
158
朝夕
(
あさゆふ
)
人民
(
じんみん
)
安全
(
あんぜん
)
の
為
(
ため
)
に、
159
御
(
ご
)
祈念
(
きねん
)
をこらして
居
(
を
)
ります。
160
其
(
その
)
御
(
お
)
神徳
(
かげ
)
にや
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
は
猛獣
(
まうじう
)
の
影
(
かげ
)
も
余程
(
よほど
)
減
(
へ
)
つて
来
(
き
)
ました。
161
二
(
に
)
年
(
ねん
)
以前
(
いぜん
)
に
比
(
くら
)
ぶれば、
162
二十分
(
にじふぶん
)
の
一
(
いち
)
位
(
くらゐ
)
より
居
(
を
)
らなくなりました。
163
そしてモウ
一
(
ひと
)
つ
恐
(
おそ
)
ろしいモールバンドと
云
(
い
)
ふ
怪獣
(
くわいじう
)
が
時々
(
ときどき
)
やつて
来
(
き
)
ます。
164
其
(
その
)
獣
(
けだもの
)
は
象
(
ざう
)
を
十匹
(
じつぴき
)
も
寄
(
よ
)
せた
様
(
やう
)
な
胴体
(
どうたい
)
をし、
165
水掻
(
みづか
)
きのある
爪
(
つめ
)
の
長
(
なが
)
い
四本足
(
しほんあし
)
で、
166
鰐
(
わに
)
の
様
(
やう
)
な
尻尾
(
しつぽ
)
の
先
(
さき
)
に
鋭利
(
えいり
)
な
剣
(
けん
)
がついてゐて、
167
すべての
猛獣
(
まうじう
)
を
其
(
その
)
尾
(
を
)
でしばき
斃
(
たふ
)
し、
168
食
(
く
)
つて
居
(
ゐ
)
る
恐
(
おそ
)
ろしき
動物
(
どうぶつ
)
が
居
(
を
)
ります。
169
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
は
猛獣
(
まうじう
)
が
少
(
すくな
)
くなつたので、
170
モールバンドも
滅多
(
めつた
)
に
参
(
まゐ
)
りませぬが、
171
若
(
も
)
しも
彼
(
かれ
)
の
目
(
め
)
に
止
(
と
)
まつたが
最後
(
さいご
)
、
172
人間
(
にんげん
)
だろが、
173
獣
(
けだもの
)
だらうが、
174
容赦
(
ようしや
)
なく
片
(
かた
)
つぱしから
尾
(
を
)
で
叩
(
たた
)
き
殺
(
ころ
)
し、
175
皆
(
みな
)
食
(
く
)
つて
了
(
しま
)
うと
云
(
い
)
ふ
恐
(
おそ
)
ろしい
奴
(
やつ
)
ですから
随分
(
ずゐぶん
)
気
(
き
)
を
付
(
つ
)
けねばなりますまい。
176
時々
(
ときどき
)
暑
(
あつ
)
くなるとハンドの
滝
(
たき
)
に
横
(
よこ
)
たはつて
滝水
(
たきみづ
)
を
浴
(
あ
)
び、
177
グウグウと
鼾
(
いびき
)
をかいて
寝
(
ね
)
てゐることがあります。
178
私
(
わたくし
)
も
昨年来
(
さくねんらい
)
四五回
(
しごくわい
)
見
(
み
)
つけました。
179
さういふ
時
(
とき
)
にはソーツと
足
(
あし
)
を
忍
(
しの
)
ばせて
近
(
ちか
)
よらない
方
(
はう
)
が
得策
(
とくさく
)
です。
180
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
の
宣伝使
(
せんでんし
)
の
様
(
やう
)
に
御
(
ご
)
神徳
(
しんとく
)
があれば
言霊
(
ことたま
)
を
以
(
もつ
)
て
追
(
お
)
ひ
散
(
ち
)
らす
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ますが、
181
到底
(
たうてい
)
吾々
(
われわれ
)
如
(
ごと
)
き
神徳
(
しんとく
)
のなき
者
(
もの
)
は
近寄
(
ちかよ
)
らぬのが
一番
(
いちばん
)
ですよ。
182
併
(
しか
)
し
今日
(
けふ
)
は
私
(
わたくし
)
があの
滝
(
たき
)
に
於
(
お
)
いて
鷹依姫
(
たかよりひめ
)
さまに
命
(
いのち
)
を
拾
(
ひろ
)
つて
貰
(
もら
)
つた
記念日
(
きねんび
)
ですから、
183
これからあの
滝
(
たき
)
の
下
(
した
)
で
祭典
(
さいてん
)
を
行
(
おこな
)
ひ、
184
天地
(
てんち
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
に
御
(
お
)
礼
(
れい
)
を
申上
(
まをしあ
)
げねばなりませぬ。
185
幸
(
さひは
)
ひあなた
方
(
がた
)
は
宣伝使
(
せんでんし
)
で
居
(
ゐ
)
らせられますから、
186
一
(
ひと
)
つ
此
(
この
)
祭典
(
さいてん
)
を
賑々
(
にぎにぎ
)
しく
御
(
お
)
手伝
(
てつだ
)
ひ
下
(
くだ
)
さいませぬか』
187
高姫
(
たかひめ
)
『それは
何
(
なに
)
より
好都合
(
かうつがふ
)
です』
188
と
云
(
い
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
早
(
はや
)
くも
滝
(
たき
)
の
側近
(
そばちか
)
く
辿
(
たど
)
り
着
(
つ
)
いた。
189
大瀑布
(
だいばくふ
)
の
飛沫
(
ひまつ
)
はあたりに
散
(
ち
)
つて
霧
(
きり
)
の
如
(
ごと
)
く
濛々
(
もうもう
)
とそこらの
樹木
(
じゆもく
)
を
包
(
つつ
)
んでゐる。
190
互
(
たがひ
)
の
姿
(
すがた
)
さへもハツキリ
見
(
み
)
えぬ
迄
(
まで
)
に
深
(
ふか
)
き
霧
(
きり
)
が
立
(
た
)
ちこめて
居
(
ゐ
)
た。
191
(
大正一一・八・一三
旧六・二一
松村真澄
録)
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