あらすじ[?]このあらすじは飯塚弘明の作成です。[×閉じる]:
インドの「ビクの国」の後継者問題と、鬼春別・久米彦が改心する物語。
- 第1~6章
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ビクの国のビクトリア王は、子供が娘(ダイヤ姫)しかおらず、息子がいないので後継者について悩んでいた。もともと先妻(ビクトリア姫)との間に五男一女の子がいたが、五人の息子が自分を追放して国を五分したという夢を見たため、息子たちを殺そうと謀り、それを知ったビクトリア姫が五人を山へ逃がしたのである。
治国別(はるくにわけ)のすすめで、五人の息子を城に迎え入れ、長男のアールが後継者に定められた。
- 第7~10章
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アールが百姓の娘ハンナと結婚したいと言い出し、身分不相応の結婚に王や左守は悩むが、治国別やヒルナ姫の賛成によって無事に結婚式が開かれ、政治改革の象徴として国民から期待される。
- 第11~14章
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治国別の弟子の道晴別(みちはるわけ)は、フサの国の玉木村の里庄テームスと出会い、その二人の娘がバラモン軍によって誘拐されたことを知り、アジトのある猪倉山に救出に行く。
鬼春別と久米彦の両将軍は、道晴別一行を捕まえ岩窟の中に落としてしまう。
- 第15~17章
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気絶した道晴別一行の精霊が八衢(やちまた)の関所を訪れる。
- 第18~22章
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ビクトル山頂に社殿が完成し落成式が行われた。治国別一行は猪倉山に向かい、道晴別一行を救出し、鬼春別と久米彦を言向け和す。二人は罪を謝し、以後は治道居士(ちどうこじ)、道貫居士(どうかんこじ)と名を変えて、比丘(びく)(宣伝使と俗人との中間的存在)として活躍する。
- 神文
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巻末の附録「神文」はとても長い祝詞であるが、鎮魂帰神法を実施する前に審神者(さにわ)が奏上する祝詞である。