あらすじ[?]このあらすじは飯塚弘明の作成です。[×閉じる]:
第56巻から58巻の前半までは、フサの国テルモン山の神館(かむやかた)の物語である。求道居士(きゅうどうこじ)と三千彦(みちひこ)が活躍する。
本巻の冒頭には、天界と地獄界の図が掲載されている。
また「総説」の末尾の「附言」には、第1巻第37章に出てくる「顕国の御玉」が大本に献納された経緯が記されている。
- 第1~9章
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フサの国(ペルシャ)と月の国(インド)の国境に聳えるテルモン山の神司・小国別(おくにわけ)にはデビス姫とケリナ姫という二人の娘がいた。
ケリナ姫は鎌彦と駆け落ちするが、鎌彦が行方不明になってしまい、失意して崖から川に投身自殺する。元バラモン兵のベル、ヘル、シャルの三人が救い出すが、ケリナ姫をめぐって争いとなり、四人は再び川に転落。
四人の精霊は八衢(中有界)をさまよい、求道居士に救われてケリナ姫、ベル、ヘルは現界に戻って来る。しかしシャルは高姫を信じて従ったため、八衢から戻ってくることが出来なかった。
- 第10~14章
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ベルとヘルは求道居士とケリナ姫を殺そうとするが失敗して逃走。アン・ブラック滝で、デビス姫が水行しているのを見つけ、気絶させて宝石を奪い取ろうとするが、二人で取り合いの喧嘩となり、二人とも気を失ってしまう。
求道居士が三人を救い、ヘルは悔悟したが、ベルは宝石を奪い取って逃げ去った。
- 第15~20章
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玉国別(たまくにわけ)の弟子の三千彦(みちひこ)は、小国別から「テルモン山はバラモン教発祥の地で、教主・大黒主から預かった如意宝珠の玉が紛失してしまい、発見できなければ死んでお詫びをしなければならない。どうか玉を見つけて下さい」と頼まれる。
玉は家令オールスチンの息子ワックスが隠し持っており、玉は無事に小国別に返還された。
この辺りはみなバラモン教徒で、「三五教の悪人がいる」とワックスが演説したため人々は群集心理で館に押しかける。
主な登場人物[?]基本的にセリフやアクションがある人物のみ採録しています。名前だけしか出てこない人は省いています。[×閉じる]:
小国別…テルモン山の神司。バラモン教。
小国姫…小国別の妻
デビス姫…小国別の娘
ケリナ姫…小国別の娘。鎌彦と駆け落ちする。
鎌彦…ケリナ姫と駆け落ちするが、失踪。
ベル、
ヘル、
シャル…バラモン軍の残党の盗賊。
求道居士(旧名・エミシ)
…比丘。
白の守衛、
赤の守衛…八衢の関所の守衛
六造…八衢の精霊
高姫…八衢の精霊。ウラナイ教の教祖・高姫
文治別命…第二霊国のエンゼル。小北山の受付・文助の本霊。9章
(56巻15章~)
三千彦…玉国別の弟子
スマート…霊犬
ケー、
セミス…小国姫の侍女
オールスチン…テルモン館の家令
ワックス…オールスチンの息子
エキス、
ヘルマン…ワックスの悪友
エル…テルモン館の使用人。受付。慌て者。
パイン…町の総代