あらすじ[?]このあらすじは飯塚弘明の作成です。[×閉じる]:
インドのトルマン国の「スガの港」の物語。
千草の高姫と妖幻坊の杢助の悪事と、それに対する照国別一行の活躍が描かれている。
- 第1~7章
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高姫や妖幻坊が乗った老朽船が「ハルの湖」を「スガの港」に向かって進んで行く。
しかし途中で嵐に遭って転覆。乗客たちは照国別一行が乗った新造船に救助された。
妖幻坊は兇霊の正体を現し、高姫を連れて離れ島「太魔(たま)の島」に漂着。
高姫はこの島にいたカップルを白蟻の餌食にして、服と舟を奪って妖幻坊と一緒に島から離れる。
その後、梅公別(うめこうわけ)が島に現れてカップルを救出した。
- 第8~17章
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スガの港の長者アリスは財産全部を大神に捧げて神殿「スガの宮」を造営する。
その完成祭典の2日前に、ダリヤ姫が神谷村の玉清別に送られて帰宅した。玄真坊に拐かされて行方不明になっていたのだ。(第71巻第1~7章参照)
ヨリコ姫はスガの宮に宗教問答所を開設。それを聞いた高姫と妖幻坊は旅館の別館をウラナイ教の本部にして宣伝を開始。スガの宮よりも参詣者が多くなった。
キューバーは恋着した高姫のために、スガの町中を宣伝に回る。
- 第18~22章
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高姫は、ヨリコ姫がオーラ山の山賊の女帝だったという素性をすっぱ抜いてヨリコ姫をスガの宮から追い出し、スガの宮を手に入れて、関係者を一人も残らず叩き出す。
梅公別が大きなツヅラを担いでやって来て、「あなたの身には欠点はないのか」と言ってツヅラを開けると、「太魔の島」で白蟻の餌食にしたカップルが出て来た。
高姫は顔面蒼白となり、悪狐となって空の彼方に逃げて行った。
スガの宮は元のように玉清別が宮司となり、ヨリコ姫と花香姫は、照国別一行と共に宣伝の旅に出ることになった。
- 特別篇 筑紫潟
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巻末に収録されている「筑紫潟」には、黒姫が死後、中有界で苦しみ、最後にはエンゼルによって救われる様子が記されている。