あらすじ[?]このあらすじは飯塚弘明の作成です。[×閉じる]:
インドのトルマン国の国政改革の物語。
三五教の宣伝使・照国別(てるくにわけ)が活躍する。
高姫の再生である千草姫が本巻から第72巻まで登場して悪事を繰り広げる。
- 第1~8章
-
トルマン国はウラル教を国教としていたが、国民の一部はバラモン教に入り、また一部はスコブツエン宗(バラモン教と名は違うが主義は同じ)に入っていた。
バラモン教主の大黒主(おおくろぬし)は、トルマン国を帰順させるため大足別(おおだるわけ)将軍に討伐を命じ、三千人の兵によってトルマン城(第66・67巻ではバルガン城と呼ばれていた)は包囲された。
バラモン軍の軍使キューバー(スコブツエン宗の教祖)を、王妃の千草姫は色香で籠絡しようとするが、千草姫の肉体に高姫の精霊が再生してしまう。
チウイン太子が率いる義勇軍の攻撃によりバラモン軍は敗走。その際に放火したため城下は大火災になりかけたが、照国別と照公が祝詞を奏上すると鎮火した。
- 第9~18章
-
国王のガーデン王は、照国別と照公の功績に感じて三五教に改宗することにした。照国別が斎主となって祭典が開かれ、その最中にキューバーは祭典を妨害したため逮捕。また直会の時に千草姫が暴言を吐いて照国別を罵倒する。
ガーデン王は千草姫に悪霊を注入され、千草姫を生き神として信じるようになり、城内は混乱する。
キューバーを恋慕する千草姫は、照国別と照公を投獄。キューバーの所在を探して解放しようとする。
- 第19~22章
-
チウイン太子は事の重大さを思い、千草姫を暗殺しようとするが失敗。
千草姫は世界視察の名目で、太子と王女チンレイを巡礼に出す。二人は密かにシグレ町の長屋に住み、労働者に身を落として政治改革の時を待つことにする。
千草姫は美男子の梅公に惚れて自分の部屋の中に入れる。梅公は杢助(第49巻で高姫が結婚した妖幻坊の杢助)の再生だと言って千草姫をだまし、仁恵令を出して囚人を釈放するようすすめる。
照国別たちも釈放され、シグレ町の長屋に集まってチウイン太子を中心に新しい政治指導部を組織。王城に入ると千草姫は悪狐となって逃走する。
チウインが教王となって政治改革を実行し、国家が新生された。