あらすじ[?]このあらすじは飯塚弘明の作成です。[×閉じる]:
「天祥地瑞」篇は大宇宙の根本の世界「紫微天界(しびてんかい)」の修理固成が描かれる。第73~75巻は太元顕津男(おほもとあきつを)の神の国生み神生みの旅の物語である。
まず本巻では、言霊によって紫微天界が創られてゆく様子と、太元顕津男の神が旅立って、御樋代神(みひしろがみ)と出会い、御子が生まれて行く様子が記されている。
- 第1~14章
-
言霊の働きによって紫微天界が創造され、その中心部にス神(天之峰火夫(あまのみねひを)の神)が祀られた。
天之道立(あめのみちたつ)の神は厳の御霊として西の宮(紫微宮)の神司として、太元顕津男の神は瑞の御霊として東の宮(高地秀の宮)の神司として奉仕する。
ス神から国生み神生みの神業を命じられた太元顕津男の神は、高野比女の神を正妃と定めて東の宮から神業を開始する。
- 第15~25章
-
太元顕津男の神の神業を理解する神は少なく、神格・神業が根本的に異なる天之道立の神はもちろん、神々は口をそろえて反対した。その上、自分の配下からも反抗する神々が出てきたため、東の宮を離れて神業を遂行することを決心する。
栄城山(さかきやま)の頂上で天津祝詞を奏上し神業の完成を祈ると、その言霊に感動した神々が集い太元顕津男の神を助けることになった。
その後、須佐の川辺で御樋代神の如衣比女(ゆくへひめ)の神とめぐり会い、高照山にて、国魂神の美玉姫の命が生まれる。
- 第26~37章
-
東雲国(しののめこく)の「玉泉郷」で御樋代神の世司比女(よつかさひめ)の神とめぐり会い、日向姫の命が生まれる。
三笠山の聖場「玉手の宮」では御樋代神の現世比女(うつしよひめ)の神とめぐり会い、玉手姫の命が生まれる。