霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二六章 讃嘆(ウローウロー)〔三七六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第8巻 霊主体従 未の巻 篇:第4篇 巴留の国 よみ(新仮名遣い):はるのくに
章:第26章 讃嘆 よみ(新仮名遣い):うろーうろー 通し章番号:376
口述日:1922(大正11)年02月09日(旧01月13日) 口述場所: 筆録者:東尾吉雄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年6月15日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]:
一行はすわ敵軍かと警戒するが、これは巴留の国の人民たちが、宣伝使がやってきてから鷹取別の軍勢が退却して行ったので、感謝のために貢物を持ってやって来たのであった。
蚊々虎はこの騒ぎの中でまたもや滑稽なやり取りをして一同を煙に巻いている。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2020-06-07 14:56:37 文字数:2912 OBC :rm0826
愛善世界社版:175頁 八幡書店版:第2輯 213頁 修補版: 校定版:177頁 普及版:78頁 初版: ページ備考:
001 門内(もんない)には駱駝(らくだ)の嘶(いなな)く声(こゑ)、002群衆(ぐんしう)の話(はな)し声(ごゑ)、003刻々(こくこく)に高(たか)まり来(き)たる。004蚊々虎(かがとら)はムツクと身(み)を起(おこ)し、005玄関(げんくわん)に立(た)ち現(あら)はれ、
006蚊々虎『ヤアヤアその物音(ものおと)は敵(てき)か味方(みかた)か、007実否(じつぴ)は如何(いか)に』
008と、009呶鳴(どな)り立(た)ててゐる。
010 高彦(たかひこ)は吹(ふ)き出(だ)し、
011高彦『オイオイ、012周章(あわ)てるな、013なぜ刹那心(せつなしん)を発揮(はつき)せぬか』
014蚊々虎『刹那心(せつなしん)ぢやと云(い)つたつて、015斯(か)う成(な)つて来(き)てはどうもかうも有(あ)つたものかい。016刹那心(せつなしん)も切(せつ)無(な)いワイ、017この蚊々(かが)さまは』
018高彦『アハヽヽヽ、019弱(よわ)い奴(やつ)だな、020法螺(ほら)計(ばか)り吹(ふ)きよつて。021昨日(きのふ)のやうな勇気(ゆうき)はよう出(だ)さぬのか』
022蚊々虎『出(だ)さいでか、023まあ見(み)ておれ。024これから蚊々虎(かがとら)は寄(よ)せ来(く)る敵(てき)に向(むか)つて、025この鉄拳(てつけん)を縦横(じうわう)無尽(むじん)に打(う)ち振(ふ)り打(う)ち振(ふ)り、026打(ぶ)つて打(ぶ)つて打(ぶ)ち倒(たふ)し、027勝鬨(かちどき)挙(あ)ぐるは瞬(またた)く間(うち)さ。028細工(さいく)は流々(りうりう)仕上(しあ)げを見(み)てから何(なん)なと言(い)へ』
029と云(い)ふより早(はや)く、030韋駄天(ゐだてん)走(ばし)りに門外(もんぐわい)に飛(と)び出(だ)しける。031高彦(たかひこ)は後(あと)見送(みおく)り乍(なが)ら、
032高彦『オーイ、033待(ま)て待(ま)て、034アー往(い)つて了(しま)ひよつた。035周章者(あわてもの)だなあ、036飛(と)んで火(ひ)に入(い)る夏(なつ)の虫(むし)かい、037モシモシ淤縢山(おどやま)津見(づみ)様(さま)、038如何(いかが)取(と)り計(はか)らひませう』
039淤縢山津見『まあ急(せ)くに及(およ)ばぬ。040悠(ゆつ)くりお茶(ちや)など飲(の)んで心(こころ)を落着(おちつ)けたら良(よ)からう』
041駒山彦『察(さつ)するところ、042鷹取別(たかとりわけ)の配下(てした)の軍勢(ぐんぜい)が、043吾々(われわれ)一同(いちどう)を亡(ほろ)ぼすべく、044押(お)し寄(よ)せたのでは有(あ)りますまいかナア淤縢山(おどやま)さま』
045淤縢山津見『サア淤縢山津見(おどやまづみ)には何(なん)とも判(わか)らぬなあ』
046 この時(とき)韋駄天(ゐだてん)走(ばし)りに玄関(げんくわん)より上(あが)つて来(き)た蚊々虎(かがとら)は、
047蚊々虎『オーイ、048淤縢山津見(おどやまづみ)、049一同(いちどう)の者(もの)、050確(しつか)り致(いた)せ、051敵(てき)は間近(まぢか)く攻(せ)め寄(よ)せたりだ。052駒山彦(こまやまひこ)を始(はじ)めとし、053慗(なまじ)いに身(み)を逃(のが)れむとして敵(てき)の捕虜(とりこ)となり、054死恥(しにはぢ)を見(み)せむよりは、055潔(いさぎよ)くこの場(ば)で割腹(かつぷく)々々(かつぷく)。056サアサア腹(はら)を切(き)つたり切(き)つたり』
057高彦『アハヽヽヽ、058オイ、059狂言(きやうげん)をするない。060あの声(こゑ)を聞(き)いたか。061ウローウローと言(い)つてるではないか。062吾々(われわれ)一行(いつかう)を、063この辺(へん)の人民(じんみん)が神(かみ)様(さま)のやうに思(おも)つて、064お祝(いはひ)に来(き)てるのだぞ。065駱駝(らくだ)の声(こゑ)と言(い)ひ、066喜(よろこ)びの声(こゑ)と云(い)ひ、067あの言霊(ことたま)にどうして敵意(てきい)を含(ふく)んで居(を)るか。068貴様(きさま)もいい周章者(あわてもの)だ。069それだから臍下(さいか)丹田(たんでん)、070天(あま)の岩戸(いはと)に魂(たましひ)を据(す)ゑて居(を)らぬと、071まさかの時(とき)には狼狽(うろた)へて、072キリキリ舞(ま)ひを致(いた)さな成(な)らぬと仰有(おつしや)るのだよ。073何(なん)だ、074この態(ざま)は、075キリキリ舞(まひ)を仕(し)よつて、076恥(はぢ)でも知(し)れ。077五月姫(さつきひめ)さまが、078襖(ふすま)を細目(ほそめ)に開(あ)けて、079笑(わら)つて居(ゐ)らつしやるぞ』
080蚊々虎『ソンナことは遠(とほ)の昔(むかし)に百(ひやく)も承知(しようち)だ千(せん)も合点(がつてん)だ。081駒山彦(こまやまひこ)の奴(やつ)、082俺(おれ)を地獄(ぢごく)から迎(むか)ひに来(き)たなんて脅(おど)かしよつたから、083俺(おれ)も一(ひと)つ返報(へんぱう)がへしをして見(み)たのだ。084貴様(きさま)は要(い)らぬ事(こと)を云(い)ひよつて、085俺(おれ)の妙計(めうけい)の裏(うら)を掻(か)くと云(い)ふ事(こと)があるかい。086実(じつ)の事(こと)を云(い)へば、087五月姫(さつきひめ)様(さま)でさへも、088その父(とう)さまの闇山(くらやま)津見(づみ)さまでさへも、089丁重(ていちよう)に待遇(もてな)して、090教(をしへ)を受(う)けられるやうな立派(りつぱ)な蚊々虎(かがとら)の宣伝使(せんでんし)を、091お祝(いは)ひ申(まを)せ、092お礼(れい)に行(い)かねば成(な)らぬと、093皆(みな)の者(もの)が言合(いひあは)して、094色々(いろいろ)の珍(めづら)しい物(もの)を沢山(どつさり)持(も)つて、095駱駝(らくだ)に積(つ)んでな、096蚊々虎(かがとら)に進上(しんじやう)したいと云(い)つていよるのだよ。097ヘン、098豪勢(がうせい)なものだらう』
099高彦『アハヽヽヽ、100笑(わら)はせやがらあ。101ヘー貴様(きさま)の様(やう)な宣伝使(せんでんし)に、102誰(たれ)が木(こ)の葉(は)一(いち)枚(まい)呉(く)れる者(もの)があつて堪(たま)るか。103みな淤縢山津見(おどやまづみ)の宣伝使(せんでんし)と、104高彦(たかひこ)さまの改心(かいしん)演説(えんぜつ)に感心(かんしん)してお祝(いはひ)に来(き)たのだよ。105余(あんま)り自惚(うぬぼ)れて貰(もら)ふまいかい。106貴様(きさま)は自惚(うぬぼ)れるのも一番(いちばん)だが、107恐(こは)がるのも、108威張(ゐば)るのも一番(いちばん)だ。109それだから馬鹿(ばか)の一番(いちばん)と云(い)ふのだよ、110ウフヽヽヽ』
111蚊々虎『何(なん)なと勝手(かつて)に吐(ほざ)けい。112百千万(ひやくせんまん)の敵(てき)にも、113ビクとも致(いた)さぬ事(こと)は無(な)いことは無(な)い蚊々虎(かがとら)だ。114木端(こつぱ)武者(むしや)は控(ひか)へて居(を)らう』
115高彦『オイ、116また狂言(きやうげん)するのか。117五月姫(さつきひめ)が窺(のぞ)いてるよ』
118 玄関(げんくわん)に二三(にさん)人(にん)の声(こゑ)として、
119『頼(たの)みます、120頼(たの)みます。121闇山(くらやま)津見(づみ)さまに会(あ)はして下(くだ)さい』
122 玄関番(げんくわんばん)は、
123玄関番『ハイ』
124と答(こた)へて、125直(ただ)ちに奥(おく)の間(ま)に走(はし)り入(い)り、126この旨(むね)を伝(つた)へたるに、127闇山(くらやま)津見(づみ)は、128五月姫(さつきひめ)と共(とも)に宣伝使(せんでんし)一同(いちどう)の前(まへ)に現(あら)はれて、
129闇山津見『昨夜(さくや)は失礼(しつれい)致(いた)しました。130今日(こんにち)はどうか御悠(ごゆる)りと御(ご)休息(きうそく)を願(ねが)ひます。131就(つき)ましては巴留(はる)の国(くに)の人民(じんみん)共(ども)が、132宣伝使(せんでんし)の労(らう)を犒(ねぎら)ひたいと申(まを)して種々(いろいろ)の御(お)土産物(みやげもの)を持参(ぢさん)致(いた)しました。133今(いま)三(さん)人(にん)の代表者(だいへうしや)がこれへ参(まゐ)りますから、134何(ど)うか話(はなし)をしてやつて下(くだ)さいませ』
135淤縢山津見『重(かさ)ね重(がさ)ねの御(ご)親切(しんせつ)、136有難(ありがた)う存(ぞん)じます。137何時(いつ)でもお目(め)に掛(かか)りませう』
138 斯(か)く挨拶(あいさつ)を交(かは)す折(をり)しも、139三(さん)人(にん)の男(をとこ)、140代表者(だいへうしや)としてこの場(ば)に現(あら)はれ、141一同(いちどう)に向(むか)ひ叮嚀(ていねい)に辞儀(じぎ)をしながら、
142代表者『宣伝使(せんでんし)御(ご)一同(いちどう)様(さま)に申上(まをしあ)げます。143この地方(ちはう)は、144鷹取別(たかとりわけ)の軍勢(ぐんぜい)が沢山(たくさん)に入(い)り込(こ)み、145強盗(がうたう)をする、146婦女子(ふぢよし)を嬲(なぶ)り者(もの)にする、147乱暴(らんばう)狼藉(ろうぜき)致(いた)らざる無(な)く、148昨日(きのふ)迄(まで)は何事(なにごと)が勃発(ぼつぱつ)するかも知(し)れないと云(い)つて、149この国人(くにびと)は戦々(せんせん)兢々(きようきよう)として仕事(しごと)も手(て)につかず、150心配(しんぱい)を致(いた)しまして、151国魂(くにたま)の神(かみ)のお祭(まつり)を始(はじ)めて居(ゐ)ました処(ところ)が、152思(おも)はずも宣伝使(せんでんし)様(さま)の宣伝歌(せんでんか)が聞(きこ)えると共(とも)に、153鷹取別(たかとりわけ)の軍勢(ぐんぜい)も、154悪神(あくがみ)の私語(ささやき)も、155ピタリと影(かげ)を隠(かく)し、156声(こゑ)を潜(ひそ)めて了(しま)ひました。157大方(おほかた)この大沙漠(だいさばく)を横断(わうだん)して、158西(にし)の国(くに)へ逃(に)げ帰(かへ)つたのでせう。159吾々(われわれ)人民(じんみん)が塗炭(とたん)の苦(くるし)みをお救(すく)ひ下(くだ)さいました其(そ)の御(ご)高恩(かうおん)の万分(まんぶん)の一(いち)に酬(むく)ゆる為(た)めに、160吾々(われわれ)は人民(じんみん)を代表(だいへう)して、161茲(ここ)に数十頭(すうじつとう)の駱駝(らくだ)を献上(けんじやう)致(いた)したいと思(おも)うて参(まゐ)りました。162御(ご)受納(じゆなふ)下(くだ)さらば有難(ありがた)き仕合(しあはせ)に存(ぞん)じます』
163と、164云(い)ふを聴(き)きて、
165蚊々虎『ああさうか、166それは良(よ)く改心(かいしん)が出来(でき)た。167結構(けつこう)だ。168神(かみ)様(さま)は何(なに)よりも改心(かいしん)が一等(いつとう)だと、169宣(のたま)はせられる。170高砂島(たかさごじま)の国魂(くにたま)、171竜世姫(たつよひめの)神(かみ)は実(じつ)に偉(えら)い神(かみ)さまだ。172さうしてそれよりま一(ひと)つ偉(えら)いのは、173この蚊々虎(かがとら)の宣伝使(せんでんし)だ』
174代表者『はい、175左様(さやう)で御座(ござ)いますか。176その偉(えら)いお方(かた)は何処(どこ)に居(を)られますか。177一度(いちど)拝顔(はいがん)を願(ねが)ひたいものです』
178蚊々虎『居(を)られますとも、179確(たしか)にこの場(ば)に鎮座(ちんざ)まします。180篤(とつくり)と拝(をが)んで帰(かへ)るがよからう』
181 高彦(たかひこ)クスクスと笑(わら)ひ出(だ)す。
182蚊々虎『不謹慎(ふきんしん)な奴(やつ)だ。183何(なに)が可笑(をか)しいか。184黙(だま)れ黙(だま)れ』
185 蚊々虎(かがとら)は代表(だいへう)に向(むか)ひ、
186蚊々虎『蚊々虎(かがとら)といふ生神(いきがみ)の、187立派(りつぱ)な広(ひろ)い世界(せかい)に唯(ただ)一人(ひとり)より無(な)い宣伝使(せんでんし)は、188この御(おん)方(かた)だ』
189と右(みぎ)の手(て)を左手(ゆんで)にて握(にぎ)り、190食指(ひとさしゆび)を突(つ)き出(だ)し乍(なが)ら、191空中(くうちう)を東(ひがし)から西(にし)へと指(ゆび)ざし、192その指(ゆび)の先(さき)を自分(じぶん)の鼻(はな)の上(うへ)に、193テンと乗(の)せて見(み)せる。194高彦(たかひこ)は、[※御校正本・愛世版には「高彦は」の文字はない。校定版・八幡版では付加されている。]
195高彦『オイ、196三五教(あななひけう)は耐(こら)へ忍(しの)びだ』
197と云(い)ひつつ、198横面(よこづら)をピシヤリとやる。
199蚊々虎(かがとら)『何(なに)をツ、200チヨ、201チヨコザイナ。202蚊々虎(かがとら)を知(し)らぬか』
203高彦『オイ、204見直(みなほ)し聞(き)き直(なほ)し、205耐(こら)へ忍(しの)びだよ。206それが生神(いきがみ)の宣伝使(せんでんし)だよ』
207 五月姫(さつきひめ)は思(おも)はず、
208五月姫『オホヽヽヽ』
209と倒(こけ)て笑(わら)ふ。
210代表者『貴方(あなた)がその結構(けつこう)な宣伝使(せんでんし)で御座(ござ)いましたか。211それにしても余(あま)りお軽(かる)う御座(ござ)いますな』
212蚊々虎『軽(かる)いぞ軽(かる)いぞ、213お前(まへ)達(たち)の様(やう)に罪(つみ)の重(おも)い者(もの)では宣伝使(せんでんし)は出来(でき)ぬからのう』
214駒山彦『蚊々虎(かがとら)さま、215偉(えら)い勢(いきほひ)ですな、216駒山彦(こまやまひこ)も感心(かんしん)致(いた)しました』
217蚊々虎『ウン、218それでよい。219長(なが)く饒舌(しやべ)ると屑(くづ)が出(で)る。220言(い)はぬは言(い)ふに弥勝(いやまさ)るだ。221オイ、222代表者(だいへうしや)共(ども)、223生神(いきがみ)の宣伝使(せんでんし)は、224人民(じんみん)の厚(あつ)き志(こころざし)、225確(たし)かに受納(じゆなふ)致(いた)したと申(まを)し伝(つた)へよ』
226代表者『ハイ、227畏(かしこ)まりました』
228代表(だいへう)甲(かふ)『オイ、229一寸(ちよつと)此奴(こいつ)は可笑(をか)しいぜ』
230代表(だいへう)乙(おつ)『神(かみ)さまなんて、231アンナものだよ』
232代表(だいへう)丙(へい)『妙(めう)な神(かみ)さまも有(あ)つたものだな』
233 蚊々虎(かがとら)ニヤリニヤリ、
234蚊々虎『其(その)方(はう)共(ども)は何(なに)を私語(ささや)くか。235生神(いきがみ)の前(まへ)だぞ』
236淤縢山津見『イヤ、237三(さん)人(にん)の御(お)方(かた)、238私(わたくし)が淤縢山津見(おどやまづみ)で御座(ござ)ります。239何(ど)うか皆(みな)さまに宜(よろ)しう御(お)礼(れい)を仰有(おつしや)つて下(くだ)さい。240今(いま)偉(えら)さうに申上(まをしあ)げました彼(かれ)は、241蚊々虎(かがとら)と云(い)ふ私(わたくし)共(ども)の荷物(にもつ)を持(も)つ従僕(しもべ)で御座(ござ)いますから、242何(ど)うかお心(こころ)に障(さ)へられぬやうに。243宣伝使(せんでんし)はアンナ者(もの)かと思(おも)はれちや、244教(をしへ)の疵(きず)になりますから、245私(わたくし)は改(あらた)めて宣(の)り直(なほ)します』
246 蚊々虎(かがとら)は面(つら)を膨(ふく)らし、247淤縢山津見(おどやまづみ)の宣伝使(せんでんし)を睨(にら)み詰(つ)めて居(ゐ)たりける。
248 高彦(たかひこ)は堪(た)へかねて
249高彦『ウワハヽヽヽヽ』
250 闇山(くらやま)津見(づみ)も同(おな)じく
251闇山津見『フツフツヽヽヽヽヽ』
252 駒山彦(こまやまひこ)もまた
253駒山彦『クワツ クワツ クワツ クワツ』
254 五月姫(さつきひめ)も
255五月姫『オホヽヽヽヽ』
256 代表者(だいへうしや)は妙(めう)な顔(かほ)して
257代表者『エヘヽヽヽヽ』。
258(大正一一・二・九 旧一・一三 東尾吉雄録)
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