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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第8巻(未の巻)
序文
凡例
総説
第1篇 智利の都
第1章 朝日丸
第2章 五十韻
第3章 身魂相応
第4章 烏の妻
第5章 三人世の元
第6章 火の玉
第2篇 四十八文字
第7章 蛸入道
第8章 改心祈願
第9章 鏡の池
第10章 仮名手本
第3篇 秘露より巴留へ
第11章 海の竜宮
第12章 身代り
第13章 修羅場
第14章 秘露の邂逅
第15章 ブラジル峠
第16章 霊縛
第17章 敵味方
第18章 巴留の関守
第4篇 巴留の国
第19章 刹那心
第20章 張子の虎
第21章 滝の村
第22章 五月姫
第23章 黒頭巾
第24章 盲目審神
第25章 火の車
第26章 讃嘆
第27章 沙漠
第28章 玉詩異
第29章 原山祇
第5篇 宇都の国
第30章 珍山峠
第31章 谷間の温泉
第32章 朝の紅顔
第33章 天上眉毛
第34章 烏天狗
第35章 一二三世
第36章 大蛇の背
第37章 珍山彦
第38章 華燭の典
第6篇 黄泉比良坂
第39章 言霊解一
第40章 言霊解二
第41章 言霊解三
第42章 言霊解四
第43章 言霊解五
余白歌
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霊界物語
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第8巻(未の巻)
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<<< 言霊解四
(B)
(N)
余白歌 >>>
第四三章
言霊解
(
げんれいかい
)
五〔三九三〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第8巻 霊主体従 未の巻
篇:
第6篇 黄泉比良坂
よみ(新仮名遣い):
よもつひらさか
章:
第43章 言霊解五
よみ(新仮名遣い):
げんれいかい五
通し章番号:
393
口述日:
1922(大正11)年02月11日(旧01月15日)
口述場所:
筆録者:
谷村真友(再録)
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年6月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
そして最後には、世界全体が一致して日の神の御国へ攻め寄せてくるのである。これが最後の世界の大峠である。
千引岩とは、君国を思う勇士の軍隊のことである。国家鎮護の神霊の御威徳、国防軍である。霊主体従国と、体主霊従国は、その国魂相応のやり方で立て分ける、という神勅が、事戸を渡す、ということである。和光同塵的なやり方ではもう行かない、ということである。
古事記に伊邪那美命が一日に千人を殺す、というのは大本の信者を一日に千人妨害して離教させようという邪神の企みを示している。それに対して、生まれ赤子の人民を千五百人養成しよう、と返しているのである。
人民を養成するチイホウブヤとは、神の血筋の因縁の御魂が寄り集まって霊主体従の本領を発揮する聖場である。綾部大本の神示の経綸がチイホウブヤ(千五百産屋)である。
黄泉大神は道敷大神とも言われる。チシキとは外に向かって乱を起こし、正道を妨害する大神、ということである。
それにたえして伊邪那岐命が道に置かれた道返大神は、邪道・邪神を防ぐ神ということである。
古事記に言うイフヤザカ(伊賦夜坂)とは、善悪正邪の分水嶺である。黄泉軍の経綸は惟神の大道に反している。ゆえに大動乱の末に破滅に至るのである。
どこまでも徳を積み重ね、よく隠忍して天下の大徳を保つ日本に対して、世界各国はほとんど争乱の極みに達して、正義人道は地を払い、⦿スに事のある暴国となっている。
ここに、仁義の神の国は、一切の善事瑞祥を発生して、仁慈大神の神世に復し治めるべきである。そうして、暗黒界に光を輝かせて、妖軍に悩まされて滅亡せんとする国土人民に対して、身命を投げ出して救助するべきである。
治国平天下の神の鍵を握るときであり、治乱・興亡の大境界線である現代も、またこれ、古事記に言う「出雲の伊賦夜坂」というべきものなのである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-06-10 23:37:00
OBC :
rm0843
愛善世界社版:
314頁
八幡書店版:
第2輯 263頁
修補版:
校定版:
317頁
普及版:
141頁
初版:
ページ備考:
初出
[?]
この文献の初出または底本となったと思われる文献です。
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:
神霊界
>
大正9年12月1日号(第132号)
>
皇典と現代(二)
001
『
最後
(
いやはて
)
に
其
(
その
)
妹
(
いも
)
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
、
002
身
(
み
)
自
(
みづか
)
ら
追来
(
おひき
)
ましき』
003
今
(
いま
)
迄
(
まで
)
は、
004
千五百
(
ちいほ
)
の
黄泉軍
(
よもつぐん
)
を
以
(
もつ
)
て
攻撃
(
こうげき
)
に
向
(
むか
)
つて
来
(
き
)
たのが、
005
最後
(
さいご
)
には
世界
(
せかい
)
全体
(
ぜんたい
)
が
一致
(
いつち
)
して
日
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
の
御国
(
みくに
)
へ
攻
(
せ
)
め
寄
(
よ
)
せて
来
(
き
)
たと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は、
006
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
身自
(
みみづか
)
ら
追
(
お
)
ひ
来
(
き
)
ましきといふ
意義
(
いぎ
)
であります。
007
是
(
これ
)
が
最后
(
さいご
)
の
世界
(
せかい
)
の
大峠
(
おほたうげ
)
であります。
008
すなはち
神軍
(
しんぐん
)
と
魔軍
(
まぐん
)
との
勝敗
(
しようはい
)
を
決
(
けつ
)
する、
009
天下
(
てんか
)
興亡
(
こうばう
)
の
一大
(
いちだい
)
分水嶺
(
ぶんすゐれい
)
であります。
010
『
爾
(
すなは
)
ち
千引岩
(
ちびきいは
)
を、
011
其
(
そ
)
の
黄泉
(
よもつ
)
比良坂
(
ひらさか
)
に
引塞
(
ひきさ
)
へて、
012
一日
(
ひとひ
)
に
千頭
(
ちがしら
)
絞
(
くび
)
り
殺
(
ころ
)
さむと
申
(
まを
)
したまひき』
013
千引岩
(
ちびきいは
)
とは、
014
非常
(
ひじやう
)
に
重量
(
ぢうりやう
)
の
在
(
あ
)
る
千万
(
せんまん
)
人
(
にん
)
の
力
(
ちから
)
を
以
(
もつ
)
てせざれば、
015
微躯
(
びく
)
とも
動
(
うご
)
かぬ
岩
(
いは
)
といふ
意義
(
いぎ
)
であります。
016
千引岩
(
ちびきいは
)
は
血日国金剛数多
(
ちびきいは
)
といふ
意義
(
いぎ
)
で、
017
君国
(
くんこく
)
を
思
(
おも
)
ふ
赤誠
(
せきせい
)
の
血
(
ち
)
の
流
(
なが
)
れたる
大
(
だい
)
金剛力
(
こんがうりき
)
の
勇士
(
ゆうし
)
の
群隊
(
ぐんたい
)
と
云
(
い
)
ふことであつて、
018
国家
(
こくか
)
の
干城
(
かんじやう
)
たる
忠勇
(
ちうゆう
)
無比
(
むひ
)
の
軍人
(
ぐんじん
)
のことであります。
019
また
国家
(
こくか
)
鎮護
(
ちんご
)
の
神霊
(
しんれい
)
の
御
(
ご
)
威徳
(
ゐとく
)
も、
020
国防軍
(
こくばうぐん
)
も
皆
(
みな
)
千引岩
(
ちびきいは
)
であつて、
021
侵入
(
しんにふ
)
し
来
(
きた
)
る
魔軍
(
まぐん
)
を
撃退
(
げきたい
)
し
又
(
また
)
は
防止
(
ばうし
)
する
兵力
(
へいりよく
)
の
意義
(
いぎ
)
であります。
022
『
中
(
なか
)
に
置
(
お
)
き
事戸
(
ことど
)
を
渡
(
わた
)
す』と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は、
023
霊主
(
れいしゆ
)
体従
(
たいじゆう
)
の
国家
(
こくか
)
国民
(
こくみん
)
と、
024
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
の
国家
(
こくか
)
国民
(
こくみん
)
とは、
025
到底
(
たうてい
)
融合
(
ゆうがふ
)
親睦
(
しんぼく
)
の
望
(
のぞ
)
みは
立
(
た
)
たぬ。
026
堂
(
だう
)
しても
天賦
(
てんぷ
)
的
(
てき
)
に、
027
国魂
(
くにたま
)
が
異
(
ことな
)
つて
居
(
を
)
るから、
028
神国
(
しんこく
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
、
029
異国
(
いこく
)
(
黄泉国
(
よもつのくに
)
)はその
国魂
(
くにたま
)
相応
(
さうおう
)
の
行
(
や
)
り
方
(
かた
)
で、
030
霊主
(
れいしゆ
)
体従
(
たいじゆう
)
国
(
こく
)
と
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
国
(
こく
)
とを
立別
(
たてわけ
)
ると
云
(
い
)
ふ
神勅
(
しんちよく
)
が
事戸
(
ことど
)
を
渡
(
わた
)
すと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
であります。
031
善一筋
(
ぜんひとすぢ
)
の
政治
(
せいぢ
)
や
神軍
(
しんぐん
)
の
兵法
(
へいはふ
)
は、
032
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
国
(
こく
)
の
軍法
(
ぐんぱふ
)
とは
根本
(
こんぽん
)
的
(
てき
)
に
相違
(
さうゐ
)
して
居
(
を
)
るから、
033
一切
(
いつさい
)
を
茲
(
ここ
)
に
立別
(
たてわけ
)
て、
034
霊主
(
れいしゆ
)
体従
(
たいじゆう
)
国
(
こく
)
は
霊主
(
れいしゆ
)
体従
(
たいじゆう
)
国
(
こく
)
の
世
(
よ
)
の
持方
(
もちかた
)
、
035
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
は
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
の
世
(
よ
)
の
治
(
をさ
)
め
方
(
かた
)
と、
036
区別
(
くべつ
)
を
付
(
つ
)
けられた
事
(
こと
)
であります。
037
要
(
えう
)
するに
神国
(
しんこく
)
の
土地
(
とち
)
へは、
038
黄泉軍
(
よもつぐん
)
の
不良
(
ふりやう
)
分子
(
ぶんし
)
は
立入
(
たちい
)
るべからずとの
御
(
ご
)
神勅
(
しんちよく
)
であります。
039
人皇
(
じんくわう
)
第十代
(
だいじふだい
)
崇神
(
すじん
)
天皇
(
てんわう
)
様
(
さま
)
が、
040
皇運
(
くわううん
)
発展
(
はつてん
)
の
時機
(
じき
)
を
待
(
ま
)
たせ
玉
(
たま
)
ふ
御
(
ご
)
神慮
(
しんりよ
)
より、
041
光
(
ひかり
)
を
和
(
やはら
)
げ
塵
(
ちり
)
に
同
(
まじ
)
はりて、
042
海外
(
かいぐわい
)
の
文物
(
ぶんぶつ
)
を
我国
(
わがくに
)
に
輸入
(
ゆにふ
)
せしめ
玉
(
たま
)
ひし
如
(
ごと
)
く、
043
何時
(
いつ
)
までも
和光
(
わくわう
)
同塵
(
どうぢん
)
の
制度
(
せいど
)
を、
044
墨守
(
ぼくしゆ
)
する
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ないので、
045
断然
(
だんぜん
)
として、
046
事戸
(
ことど
)
を
渡
(
わた
)
さねば
成
(
な
)
らぬ
現代
(
げんだい
)
に
立到
(
たちいた
)
つた
如
(
ごと
)
き
有様
(
ありさま
)
であります。
047
事
(
こと
)
は
言辞
(
げんじ
)
論説
(
ろんせつ
)
の
意味
(
いみ
)
で、
048
戸
(
と
)
は
閉塞
(
へいそく
)
するの
用
(
よう
)
であります。
049
要
(
えう
)
するに
日本
(
につぽん
)
は
皇祖
(
くわうそ
)
大神
(
おほかみ
)
の
御
(
ご
)
聖訓
(
せいくん
)
を
以
(
もつ
)
て、
050
治国
(
ちこく
)
安民
(
あんみん
)
の
要道
(
えうだう
)
と
決定
(
けつてい
)
され、
051
一切
(
いつさい
)
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
国
(
こく
)
の
不相応
(
ふさうおう
)
なる
言論
(
げんろん
)
を
輸入
(
ゆにふ
)
されないと
云
(
い
)
ふ
意義
(
いぎ
)
が、
052
乃
(
すなは
)
ち
事戸
(
ことど
)
を
渡
(
わた
)
し
給
(
たま
)
うと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
であり、
053
之
(
これ
)
を
夫婦
(
ふうふ
)
の
間
(
あひだ
)
に
譬
(
たと
)
へますと
離縁状
(
りえんじやう
)
を
渡
(
わた
)
して、
054
一切
(
いつさい
)
の
関係
(
くわんけい
)
を
断
(
た
)
つと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
であります。
055
何時
(
いつ
)
までも
和光
(
わくわう
)
同塵
(
どうじん
)
的
(
てき
)
方針
(
はうしん
)
を
採
(
と
)
るのは
我々
(
われわれ
)
の
今日
(
こんにち
)
の
処世
(
しよせい
)
上
(
じやう
)
に
於
(
おい
)
ても
一考
(
いつかう
)
せなくては
成
(
な
)
らぬ。
056
悪思想
(
あくしさう
)
や
貧乏神
(
びんばふがみ
)
には、
057
一
(
いち
)
日
(
にち
)
も
早
(
はや
)
く
絶縁
(
ぜつえん
)
するが、
058
家
(
いへ
)
の
為
(
た
)
めにも
一身
(
いつしん
)
上
(
じやう
)
の
為
(
ため
)
にも
得策
(
とくさく
)
であります。
059
今日
(
こんにち
)
の
我
(
わが
)
国家
(
こくか
)
も、
060
一
(
いち
)
日
(
にち
)
も
早
(
はや
)
く
目覚
(
めざ
)
めて
我
(
わが
)
国土
(
こくど
)
に
不相応
(
ふさうおう
)
なる
思想
(
しさう
)
や、
061
論説
(
ろんせつ
)
や
哲学
(
てつがく
)
宗教
(
しうけう
)
なぞと
絶縁
(
ぜつえん
)
して、
062
所謂
(
いはゆる
)
事戸
(
ことど
)
を
立
(
た
)
て
渡
(
わた
)
し
度
(
た
)
いもので
在
(
あ
)
ります。
063
『
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
宣
(
の
)
りたまはく
愛
(
うつ
)
くしき
我
(
あが
)
那勢
(
なせの
)
命
(
みこと
)
如此為
(
かくなし
)
たまはば
汝
(
いまし
)
の
国
(
くに
)
の
人草
(
ひとくさ
)
、
064
一日
(
ひとひ
)
に
千頭
(
ちかしら
)
絞
(
くび
)
り
殺
(
ころ
)
さむとまをしたまひき』
065
黄泉
(
よもつ
)
大神
(
おほかみ
)
の
宣言
(
せんげん
)
には、
066
我々
(
われわれ
)
の
愛慕
(
あいぼ
)
して
止
(
や
)
まない、
067
神国兄
(
なせ
)
の
国
(
くに
)
の
神宣示
(
みこと
)
を
以
(
もつ
)
て、
068
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
く
黄泉国
(
よもつのくに
)
の
宗教
(
しうけう
)
学説
(
がくせつ
)
を
排斥
(
はいせき
)
さるるならば、
069
此方
(
こちら
)
にも
一
(
ひと
)
つ
考
(
かんが
)
へがある。
070
汝
(
なんぢ
)
の
国
(
くに
)
の
人民
(
じんみん
)
の、
071
上
(
うへ
)
に
立
(
た
)
つて
居
(
を
)
る
所
(
ところ
)
の
頭
(
かしら
)
役人
(
やくにん
)
どもを
黄泉軍
(
よもついくさ
)
の
術策
(
じゆつさく
)
を
以
(
もつ
)
て、
072
一
(
いち
)
日
(
にち
)
に
千
(
せん
)
人
(
にん
)
即
(
すなは
)
ち
只
(
ただ
)
一挙
(
いつきよ
)
にして、
073
上
(
かみ
)
の
方
(
はう
)
の
役人
(
やくにん
)
どもを
馘
(
くびき
)
つて
了
(
しま
)
つてやる、
074
即
(
すなは
)
ち
免職
(
めんしよく
)
をさせて
見
(
み
)
せようと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
である。
075
惟神
(
かむながら
)
の
大道
(
だいだう
)
即
(
すなは
)
ち
皇祖
(
くわうそ
)
の
御
(
ご
)
遺訓
(
ゐくん
)
に
依
(
よ
)
つて
思想界
(
しさうかい
)
を
統一
(
とういつ
)
せむとする
守護神
(
しゆごじん
)
があれば、
076
直
(
ただち
)
に
時代
(
じだい
)
に
遅
(
おく
)
れた
骨董
(
こつとう
)
品格
(
ひんかく
)
にして、
077
役人
(
やくにん
)
の
頭
(
かしら
)
に
採用
(
さいよう
)
せないのみならず、
078
直
(
ただち
)
に
首
(
くび
)
を
馘
(
き
)
られて
了
(
しま
)
ふから、
079
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
即
(
すなは
)
ち
日本
(
につぽん
)
固有
(
こいう
)
の
大道
(
だいだう
)
を、
080
宣伝
(
せんでん
)
実行
(
じつかう
)
する
事
(
こと
)
を、
081
避
(
さ
)
けむとする
利己
(
りこ
)
主義
(
しゆぎ
)
のみが
発達
(
はつたつ
)
するのであります。
082
是
(
これ
)
皆
(
みな
)
黄泉軍
(
よもつぐん
)
、
083
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
魂
(
だま
)
の
頤使
(
いし
)
に
甘
(
あま
)
んずる
腐腸漢
(
ふちやうかん
)
計
(
ばか
)
りに
成
(
な
)
つて
居
(
を
)
る
現代
(
げんだい
)
であります。
084
我々
(
われわれ
)
は
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
の
神教
(
しんけう
)
、
085
即
(
すなは
)
ち
天神
(
てんしん
)
天祖
(
てんそ
)
の
聖訓
(
せいくん
)
を
天下
(
てんか
)
に
宣伝
(
せんでん
)
し
実行
(
じつかう
)
せむとするに
当
(
あた
)
つて、
086
黄泉
(
よもつ
)
の
軍
(
いくさ
)
の
体主霊従国魂
(
とつくにだま
)
の
守護神
(
しゆごじん
)
から
圧迫
(
あつぱく
)
され、
087
日々
(
にちにち
)
千
(
せん
)
人
(
にん
)
即
(
すなは
)
ち
赤誠
(
せきせい
)
の
信者
(
しんじや
)
を、
088
大本
(
おほもと
)
より
離
(
はな
)
れさせむとして、
089
黄泉神
(
よもつがみ
)
の
手先
(
てさき
)
が、
090
百方
(
ひやつぱう
)
邪魔
(
じやま
)
をひろぐのも
同
(
おな
)
じ
意味
(
いみ
)
であります。
091
たとへ
日本
(
にほん
)
の
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
が
結構
(
けつこう
)
と
知
(
し
)
り、
092
又
(
また
)
大本
(
おほもと
)
の
出現
(
しゆつげん
)
が、
093
現代
(
げんだい
)
を
救
(
すく
)
ふには
大必要
(
だいひつえう
)
である
事
(
こと
)
を、
094
充分
(
じゆうぶん
)
了解
(
れうかい
)
し
乍
(
なが
)
ら
世間
(
せけん
)
を
憚
(
はばか
)
り
且
(
か
)
つ
又
(
また
)
、
095
旧
(
きう
)
思想家
(
しさうか
)
と
云
(
い
)
はれ、
096
終
(
つひ
)
には
現今
(
げんこん
)
の
位置
(
ゐち
)
より
馘
(
くびき
)
られ、
097
社会
(
しやくわい
)
的
(
てき
)
に
殺
(
ころ
)
され
葬
(
はうむ
)
られて
了
(
しま
)
ふ
事
(
こと
)
を
恐
(
おそ
)
れて
世間並
(
せけんなみ
)
に
至誠
(
しせい
)
貫天
(
くわんてん
)
的
(
てき
)
の、
098
社会
(
しやくわい
)
奉仕
(
ほうし
)
の
大本
(
おほもと
)
を
悪評
(
あくへう
)
し、
099
かつ
圧迫
(
あつぱく
)
するを
以
(
もつ
)
て、
100
安全
(
あんぜん
)
の
策
(
さく
)
と
心得
(
こころえ
)
て
居
(
を
)
る
守護神
(
しゆごじん
)
許
(
ばか
)
りで
表面
(
へうめん
)
上
(
じやう
)
大本
(
おほもと
)
の
信者
(
しんじや
)
たる
事
(
こと
)
を
標榜
(
へうぼう
)
するが
最後
(
さいご
)
、
101
直
(
ただち
)
に
其
(
そ
)
の
赤誠人
(
せきせいじん
)
は
軍人
(
ぐんじん
)
と
言
(
い
)
はず、
102
教育家
(
けういくか
)
と
言
(
い
)
はず
会社員
(
くわいしやゐん
)
と
言
(
い
)
はず、
103
馘
(
くびき
)
られ
職
(
しよく
)
を
免
(
めん
)
ぜられると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
が『
一
(
いち
)
日
(
にち
)
に
千
(
せん
)
人
(
にん
)
絞
(
くびき
)
り
殺
(
ころ
)
さむとまをしたまひき』と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
になるので
在
(
あ
)
ります。
104
『
爾
(
ここ
)
に
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
詔
(
の
)
り
玉
(
たま
)
はく、
105
愛
(
うつ
)
くしき
我
(
あが
)
那邇妹
(
なにもの
)
命
(
みこと
)
、
106
汝
(
いまし
)
然為
(
しかし
)
たまはば
吾
(
あれ
)
はや、
107
一
(
いち
)
日
(
にち
)
に
千五百
(
ちいほ
)
産屋
(
うぶや
)
立
(
た
)
ててむと
詔
(
の
)
りたまひき。
108
是
(
これ
)
を
以
(
もつ
)
て
一
(
いち
)
日
(
にち
)
に
必
(
かなら
)
ず
千
(
せん
)
人
(
にん
)
死
(
し
)
に
一
(
いち
)
日
(
にち
)
に
必
(
かなら
)
ず
千五百
(
ちいほ
)
人
(
にん
)
なも
生
(
うま
)
るる』
109
茲
(
ここ
)
に
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
は、
110
我
(
あが
)
愛
(
あい
)
する
那邇妹
(
なにもの
)
命
(
みこと
)
よ、
111
思想
(
しさう
)
問題
(
もんだい
)
を
以
(
もつ
)
て
日
(
ひ
)
の
御国
(
みくに
)
を
混乱
(
こんらん
)
せしめ
猶
(
な
)
ほ
亦
(
また
)
、
112
今
(
いま
)
一致
(
いつち
)
して
武力
(
ぶりよく
)
を
以
(
もつ
)
て、
113
我国
(
わがくに
)
を
攻
(
せ
)
め
給
(
たま
)
ふならば、
114
我
(
われ
)
にも
亦
(
また
)
大決心
(
だいけつしん
)
がある。
115
吾
(
あ
)
は
惟神
(
かむながら
)
の
大道
(
だいだう
)
を
発揮
(
はつき
)
して、
116
以
(
もつ
)
て
一
(
いち
)
日
(
にち
)
に
千五百
(
ちいほ
)
の
産屋
(
うぶや
)
を
立
(
た
)
てて
見
(
み
)
ませうと
仰
(
あふ
)
せられた。
117
御
(
ご
)
神諭
(
しんゆ
)
にある
産
(
うぶ
)
の
精神
(
せいしん
)
の
人民
(
じんみん
)
、
118
生
(
うま
)
れ
赤子
(
あかご
)
の
心
(
こころ
)
の
人民
(
じんみん
)
を
養成
(
やうせい
)
する
霊地
(
れいち
)
を、
119
産屋
(
うぶや
)
と
云
(
い
)
ふのであります。
120
チ
は
血
(
ち
)
なり
赤誠
(
せきせい
)
也
(
なり
)
、
121
霊主
(
れいしゆ
)
体従
(
たいじゆう
)
の
意
(
い
)
也
(
なり
)
、
122
父
(
ちち
)
の
徳
(
とく
)
也
(
なり
)
、
123
乳
(
ちち
)
也
(
なり
)
、
124
塩
(
しほ
)
也
(
なり
)
。
125
イ
[
※
ヤ行イ
]
は
結
(
むす
)
び
溜
(
たま
)
る
也
(
なり
)
、
126
身
(
み
)
を
定
(
さだ
)
めて
不動
(
ふどう
)
也
(
なり
)
。
127
ホ
は、
128
上
(
うへ
)
に
顕
(
あら
)
はる
也
(
なり
)
、
129
太陽
(
たいやう
)
の
明分
(
めいぶん
)
也
(
なり
)
、
130
照込
(
てりこみ
)
也
(
なり
)
、
131
天
(
てん
)
の
心
(
こころ
)
也
(
なり
)
。
132
ウ
[
※
ア行ウ
]
は
結
(
むす
)
び
合
(
あ
)
ふ
也
(
なり
)
、
133
真実
(
しんじつ
)
金剛力
(
こんがうりき
)
也
(
なり
)
、
134
親
(
おや
)
の
働
(
はたら
)
き
也
(
なり
)
。
135
ブ
は
茂
(
しげ
)
り
栄
(
さか
)
ふ
也
(
なり
)
、
136
世
(
よ
)
の
結
(
むす
)
び
所
(
どころ
)
也
(
なり
)
、
137
父母
(
ふぼ
)
を
思
(
おも
)
ひ
合
(
あ
)
ふ
也
(
なり
)
。
138
ヤ
は
固有
(
こいう
)
の
大父
(
たいふ
)
也
(
なり
)
、
139
天
(
てん
)
に
帰
(
かへ
)
る
也
(
なり
)
、
140
経綸
(
けいりん
)
の
形
(
かた
)
也
(
なり
)
。
141
以上
(
いじやう
)
の
チイホウブヤ
の
六言霊
(
ろくげんれい
)
を
納
(
をさ
)
むる
時
(
とき
)
は、
142
神
(
かみ
)
の
血筋
(
ちすぢ
)
因縁
(
いんねん
)
の
身魂
(
みたま
)
が
集
(
よ
)
り
合
(
あ
)
ひて、
143
赤誠
(
せきせい
)
の
実行
(
じつかう
)
を
修
(
おさ
)
め、
144
霊主
(
れいしゆ
)
体従
(
たいじゆう
)
の
本領
(
ほんりやう
)
を
発揮
(
はつき
)
し、
145
天
(
てん
)
の
父
(
ちち
)
たり、
146
地
(
ち
)
の
母
(
はは
)
たるの
位
(
くらゐ
)
を
保
(
たも
)
ちて、
147
仁恵
(
めぐみ
)
の
乳
(
ちち
)
を
万民
(
ばんみん
)
に
含
(
ふく
)
ませ、
148
大海
(
たいかい
)
の
塩
(
しほ
)
の
如
(
ごと
)
く、
149
総
(
すべ
)
ての
汚
(
けが
)
れを
浄
(
きよ
)
め、
150
総
(
すべ
)
ての
物
(
もの
)
に
美
(
うる
)
はしき
味
(
あぢ
)
を
与
(
あた
)
へ
腐敗
(
ふはい
)
を
防
(
ふせ
)
ぎ、
151
有為
(
いうゐ
)
の
人材
(
じんざい
)
一団
(
いちだん
)
と
成
(
な
)
りて、
152
我身
(
わがみ
)
の
方向
(
はうかう
)
進路
(
しんろ
)
を
安定
(
あんてい
)
し、
153
以
(
もつ
)
て
邪説
(
じやせつ
)
貪欲
(
どんよく
)
に
心
(
こころ
)
を
動
(
うご
)
かさず、
154
俗界
(
ぞくかい
)
の
上
(
うへ
)
に
超然
(
てうぜん
)
として
顕
(
あら
)
はれ、
155
大神
(
おほかみ
)
の
大御心
(
おほみこころ
)
を
宇内
(
うだい
)
に
照
(
て
)
り
込
(
こ
)
ませ、
156
太陽
(
たいやう
)
の
明分
(
めいぶん
)
即
(
すなは
)
ち
日
(
ひ
)
の
神国
(
しんこく
)
の
天職
(
てんしよく
)
を
明
(
あきら
)
かに
教
(
をし
)
へ
覚
(
さと
)
し、
157
至真
(
ししん
)
至実
(
しじつ
)
の
大
(
だい
)
金剛力
(
こんがうりき
)
を
蓄
(
たくは
)
へ、
158
世界
(
せかい
)
の
親
(
おや
)
たるの
活動
(
くわつどう
)
を
為
(
な
)
し、
159
上下
(
しやうか
)
の
階級
(
かいきふ
)
一
(
ひと
)
つの
真道
(
まみち
)
に
由
(
よ
)
りて
結合
(
けつがふ
)
し、
160
日々
(
にちにち
)
に
結
(
むす
)
びの
力
(
ちから
)
を
加
(
くは
)
へ、
161
終
(
つひ
)
には
世界
(
せかい
)
を
統一
(
とういつ
)
結合
(
けつがふ
)
し、
162
父母
(
ふぼ
)
として
万民
(
ばんみん
)
慕
(
した
)
ひ
集
(
あつ
)
まり
固有
(
こいう
)
の
大父
(
たいふ
)
なる
国祖
(
こくそ
)
大国常立
(
おほくにとこたちの
)
神
(
かみ
)
の
御稜威
(
みいづ
)
を
仰
(
あふ
)
ぎ、
163
天賦
(
てんぷ
)
の
霊性
(
れいせい
)
に
帰
(
かへ
)
りて
世界
(
せかい
)
を
経綸
(
けいりん
)
し
以
(
もつ
)
て、
164
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
を
開発
(
かいはつ
)
し、
165
救済
(
きうさい
)
する
聖場
(
せいぢやう
)
の
意義
(
いぎ
)
であります。
166
要
(
えう
)
するに、
167
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
なる
綾部
(
あやべ
)
の
大本
(
おほもと
)
の、
168
神示
(
しんじ
)
の
経綸
(
けいりん
)
は、
169
乃
(
すなは
)
ち
千五百
(
ちいほ
)
産屋
(
うぶや
)
に
相当
(
さうたう
)
するのであります。
170
大本
(
おほもと
)
の
御
(
ご
)
神諭
(
しんゆ
)
には『
綾部
(
あやべ
)
は
三千
(
さんぜん
)
世界
(
せかい
)
の
世
(
よ
)
の
立替
(
たてかへ
)
立直
(
たてなほ
)
しの
地場
(
ぢば
)
であるから、
171
日
(
ひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
の
御
(
ご
)
命令
(
めいれい
)
によりて、
172
世界
(
せかい
)
の
人民
(
じんみん
)
を
天
(
てん
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
誠
(
まこと
)
一
(
ひ
)
とつで
此
(
こ
)
の
世
(
よ
)
を
治
(
をさ
)
める
結構
(
けつこう
)
な
地
(
ち
)
の
高天原
(
たかあまはら
)
であるぞよ』と
示
(
しめ
)
されてあるも、
173
所謂
(
いはゆる
)
千五百
(
ちいほ
)
産屋
(
うぶや
)
の
意義
(
いぎ
)
にして、
174
生
(
うま
)
れ
赤子
(
あかご
)
の
純良
(
じゆんりやう
)
なる
身魂
(
みたま
)
を
産
(
う
)
み
育
(
そだ
)
て
玉
(
たま
)
ふ
神界
(
しんかい
)
の
大経綸
(
だいけいりん
)
の
中府
(
ちうふ
)
であります。
175
故
(
ゆゑ
)
に
何程
(
なにほど
)
黄泉
(
よもつ
)
大神
(
おほかみ
)
の
精神
(
せいしん
)
より
出
(
い
)
でたる、
176
過激
(
くわげき
)
的
(
てき
)
思想
(
しさう
)
も
侵略
(
しんりやく
)
的
(
てき
)
の
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
国
(
こく
)
軍
(
ぐん
)
も、
177
綾部
(
あやべ
)
に
千五百
(
ちいほ
)
産屋
(
うぶや
)
の
儼存
(
げんぞん
)
する
限
(
かぎ
)
りは、
178
如何
(
いかん
)
ともする
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
ないのであります。
179
亦
(
また
)
之
(
これ
)
を
文章
(
ぶんしやう
)
の
侭
(
まま
)
に
解
(
かい
)
する
時
(
とき
)
は、
180
一
(
いち
)
日
(
にち
)
に
千
(
せん
)
人
(
にん
)
死
(
し
)
して
千五百
(
せんごひやく
)
人
(
にん
)
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
づる
時
(
とき
)
は、
181
結局
(
けつきよく
)
人口
(
じんこう
)
は
年
(
とし
)
を
追
(
お
)
うて
増進
(
ぞうしん
)
する
故
(
ゆゑ
)
に、
182
之
(
これ
)
を
天
(
あめ
)
の
益人
(
ますひと
)
と
謂
(
ゐ
)
ふのであります。
183
天
(
あめ
)
の
益人
(
ますひと
)
は
天下
(
てんか
)
国家
(
こくか
)
の
為
(
ため
)
に
利益
(
りえき
)
を
計
(
はか
)
る、
184
至誠
(
しせい
)
の
人
(
ひと
)
の
意味
(
いみ
)
にも
成
(
な
)
るのであります。
185
我
(
わが
)
大本
(
おほもと
)
の
誠
(
まこと
)
の
信徒
(
しんと
)
は、
186
皆
(
みな
)
一同
(
いちどう
)
に
天
(
あめ
)
の
益人
(
ますひと
)
とならねば
成
(
な
)
らぬ。
187
亦
(
また
)
日本
(
にほん
)
全体
(
ぜんたい
)
を
通
(
つう
)
じて
天
(
あめ
)
の
益人
(
ますひと
)
たるの
行動
(
かうどう
)
をとつて、
188
国家
(
こくか
)
を
開発
(
かいはつ
)
進展
(
しんてん
)
せしめ、
189
黄泉国
(
よもつのくに
)
なる
国々
(
くにぐに
)
に
其
(
そ
)
の
範
(
はん
)
を
垂
(
た
)
れ
示
(
しめ
)
さねば、
190
神国
(
しんこく
)
の
神民
(
しんみん
)
たる
天職
(
てんしよく
)
を
尽
(
つく
)
す
事
(
こと
)
は
出来
(
でき
)
ぬのであります。
191
今日
(
こんにち
)
社会
(
しやくわい
)
主義
(
しゆぎ
)
や
過激派
(
くわげきは
)
にかぶれた、
192
不良
(
ふりやう
)
国民
(
こくみん
)
が
黄泉軍
(
よもついくさ
)
の
眷属
(
けんぞく
)
となり、
193
大官
(
だいくわん
)
連中
(
れんちう
)
に
不穏
(
ふおん
)
なる
脅迫状
(
けうはくじやう
)
を
送
(
おく
)
つたり、
194
大本
(
おほもと
)
の
幹部
(
かんぶ
)
連中
(
れんちう
)
に
向
(
むか
)
つて、
195
同様
(
どうやう
)
の
脅迫状
(
けうはくじやう
)
が
舞
(
ま
)
ひ
込
(
こ
)
んで
来
(
く
)
るのも、
196
千
(
せん
)
人
(
にん
)
を
殺
(
ころ
)
さむと
白
(
まを
)
したまひきの
意味
(
いみ
)
であります。
197
米国
(
べいこく
)
加州
(
かしう
)
の
排日案
(
はいにちあん
)
が
通過
(
つうくわ
)
したのも、
198
西伯利亜
(
しべりや
)
満洲
(
まんしう
)
支那
(
しな
)
朝鮮
(
てうせん
)
の
排日
(
はいにち
)
行動
(
かうどう
)
も、
199
排貨
(
はいくわ
)
運動
(
うんどう
)
の
実現
(
じつげん
)
も、
200
各地
(
かくち
)
の
小吏
(
せうり
)
が
大本
(
おほもと
)
に
極力
(
きよくりよく
)
反対
(
はんたい
)
し、
201
且
(
か
)
つ
我
(
わが
)
行動
(
かうどう
)
を
妨害
(
ばうがい
)
しつつあるのも、
202
皆
(
みな
)
黄泉軍
(
よもつぐん
)
の
一
(
いち
)
日
(
にち
)
に
千
(
せん
)
人
(
にん
)
くびらむ、
203
と
白
(
まを
)
し
玉
(
たま
)
ひきの
実現
(
じつげん
)
であります。
204
太陽面
(
たいやうめん
)
に、
205
地球
(
ちきう
)
の
七八倍
(
しちはちばい
)
もある
円形
(
ゑんけい
)
にして
巨大
(
きよだい
)
なる
黒点
(
こくてん
)
が
出現
(
しゆつげん
)
し、
206
約
(
やく
)
七万
(
しちまん
)
哩
(
マイル
)
の
直径
(
ちよくけい
)
を
有
(
いう
)
し、
207
吾人
(
ごじん
)
の
肉眼
(
にくがん
)
を
以
(
もつ
)
て
明視
(
めいし
)
し
得
(
う
)
る
如
(
ごと
)
くに
成
(
な
)
つて
居
(
を
)
るのも、
208
日
(
ひ
)
の
若宮
(
わかみや
)
に
坐
(
ま
)
す
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
を、
209
黄泉軍
(
よもつぐん
)
の
犯
(
をか
)
しつつある
表徴
(
へうちよう
)
であります。
210
亦
(
また
)
この
黒点
(
こくてん
)
が
現
(
あら
)
はれると、
211
其
(
そ
)
の
年
(
とし
)
及
(
およ
)
び
前後
(
ぜんご
)
数
(
すう
)
年間
(
ねんかん
)
は、
212
従来
(
じうらい
)
の
記録
(
きろく
)
に
依
(
よ
)
つて
調
(
しら
)
べて
見
(
み
)
ると、
213
第一
(
だいいち
)
気候
(
きこう
)
が
不順
(
ふじゆん
)
で、
214
悪病
(
あくびやう
)
天下
(
てんか
)
に
蔓延
(
まんえん
)
し、
215
饑饉
(
ききん
)
旱魃
(
かんばつ
)
等
(
とう
)
は
大抵
(
たいてい
)
その
時
(
とき
)
に
現
(
あら
)
はれ、
216
人心
(
じんしん
)
の
騒擾
(
さうぜう
)
極点
(
きよくてん
)
に
達
(
たつ
)
する
時
(
とき
)
であります。
217
天明
(
てんめい
)
の
大饑饉
(
だいききん
)
も、
218
太陽
(
たいやう
)
の
黒点
(
こくてん
)
と
時
(
とき
)
を
同
(
おな
)
じうして
現
(
あら
)
はれて
居
(
ゐ
)
る。
219
今日
(
けふ
)
此
(
この
)
頃
(
ごろ
)
の
天候
(
てんこう
)
の
不順
(
ふじゆん
)
も
亦
(
また
)
この
黒点
(
こくてん
)
の
影響
(
えいきやう
)
である。
220
況
(
いは
)
んや
今度
(
こんど
)
の
如
(
ごと
)
き、
221
開闢
(
かいびやく
)
以来
(
いらい
)
未曾有
(
みぞう
)
の
大黒点
(
だいこくてん
)
に
於
(
おい
)
ておやであります。
222
アヽ
一天
(
いつてん
)
一日
(
いちじつ
)
の
太陽
(
たいやう
)
の
黒点
(
こくてん
)
、
223
果
(
はた
)
して
何
(
なに
)
を
意味
(
いみ
)
するものぞ。
224
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
の
持
(
も
)
たせ
玉
(
たま
)
へる
一
(
ひと
)
ツ
火
(
び
)
の
光
(
ひかり
)
も、
225
半
(
なか
)
ば
消滅
(
せうめつ
)
せむとするには
非
(
あら
)
ざるか、
226
我
(
われ
)
等
(
ら
)
は
一
(
いち
)
日
(
にち
)
も
早
(
はや
)
く
千五百
(
ちいほ
)
産屋
(
うぶや
)
は
愚
(
おろか
)
、
227
八千五百
(
やちいほ
)
産屋
(
うぶや
)
万産屋
(
よろづうぶや
)
を
建
(
た
)
て、
228
以
(
もつ
)
て
君国
(
くんこく
)
の
為
(
た
)
めに
大活動
(
だいくわつどう
)
を
開始
(
かいし
)
せざるべからざるを
切
(
せつ
)
に
感
(
かん
)
ぜざるを
得
(
え
)
ないのであります。
229
『
故
(
かれ
)
其
(
その
)
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
を、
230
黄泉津
(
よもつ
)
大神
(
おほかみ
)
と
謂
(
まを
)
す。
231
亦
(
また
)
其
(
そ
)
の
追及
(
おひき
)
しに
由
(
よ
)
りて、
232
道敷
(
ちしきの
)
大神
(
おほかみ
)
と
称
(
まを
)
すとも
云
(
い
)
へり』
233
チシキ
の
大神
(
おほかみ
)
の
言霊
(
ことたま
)
を
解
(
かい
)
すれば、
234
チ
は
血
(
ち
)
也
(
なり
)
、
235
数
(
かず
)
の
児
(
こ
)
を
保
(
たも
)
つ
也
(
なり
)
、
236
外
(
ほか
)
に
乱
(
みだ
)
れ
散
(
ち
)
る
也
(
なり
)
。
237
シ
は
却
(
かへつ
)
て
弛
(
ゆる
)
み
撒
(
さばえ
)
る
也
(
なり
)
、
238
世
(
よ
)
の
現在
(
げんざい
)
也
(
なり
)
。
239
キ
は
打返
(
うちかへ
)
す
也
(
なり
)
、
240
打
(
う
)
ち
砕
(
くだ
)
く
也
(
なり
)
。
241
之
(
これ
)
を
一言
(
いちげん
)
に
約
(
やく
)
する
時
(
とき
)
は、
242
数多
(
あまた
)
の
児
(
こ
)
即
(
すなは
)
ち
千五百
(
ちいほ
)
軍
(
いくさ
)
を
部下
(
ぶか
)
に
有
(
いう
)
し、
243
血脈
(
けつみやく
)
を
保
(
たも
)
ち
外
(
そと
)
に
向
(
むか
)
つて
乱
(
らん
)
を
興
(
おこ
)
し
終
(
つひ
)
に
自
(
みづか
)
ら
散乱
(
さんらん
)
し
現在
(
げんざい
)
の
世
(
よ
)
の
一切
(
いつさい
)
を
弛廃
(
しはい
)
せしめ、
244
以
(
もつ
)
て
正道
(
せいだう
)
を
打返
(
うちかへ
)
して、
245
邪道
(
じやだう
)
に
化
(
くわ
)
し、
246
至仁
(
しじん
)
至愛
(
しあい
)
の
惟神
(
かむながら
)
の、
247
生成
(
せいせい
)
化育
(
くわいく
)
の
道
(
みち
)
を
打砕
(
うちくだ
)
く、
248
大神
(
おほかみ
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
であります。
249
現代
(
げんだい
)
は
国
(
くに
)
の
内外
(
ないぐわい
)
を
問
(
と
)
はず、
250
洋
(
やう
)
の
東西
(
とうざい
)
を
論
(
ろん
)
ぜず
道敷
(
ちしき
)
の
大神
(
おほかみ
)
の
最
(
もつと
)
も
活動
(
くわつどう
)
を
続行
(
ぞくかう
)
し
玉
(
たま
)
ふ
時
(
とき
)
であります。
251
『
亦
(
また
)
其
(
そ
)
の
黄泉
(
よもつ
)
の
坂
(
さか
)
に
塞
(
さや
)
れりし
石
(
いし
)
は
道反
(
ちがへしの
)
大神
(
おほかみ
)
とも
号
(
まを
)
し
塞坐
(
さやります
)
黄泉戸
(
よみどの
)
大神
(
おほかみ
)
とも
謂
(
まを
)
す』
252
チカヘシ
の
大神
(
おほかみ
)
は
ウチカヘシ
の
大神
(
おほかみ
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
で
在
(
あ
)
り、
253
又
(
また
)
邪道
(
じやだう
)
を
塞
(
ふさ
)
ぎて
邪道
(
じやだう
)
を
通過
(
つうくわ
)
せしめずと
云
(
い
)
ふ
意義
(
いぎ
)
であります。
254
古来
(
こらい
)
町
(
まち
)
の
入口
(
いりぐち
)
や
出口
(
でぐち
)
には、
255
塞
(
さえ
)
の
神
(
かみ
)
と
謂
(
ゐ
)
うて
巨大
(
きよだい
)
なる
石
(
いし
)
が
祭
(
まつ
)
つて
在
(
あ
)
つたもので
在
(
あ
)
ります。
256
是
(
これ
)
も
邪悪
(
じやあく
)
を
町村内
(
ちやうそんない
)
に
侵入
(
しんにふ
)
させぬ
為
(
ため
)
の
目的
(
もくてき
)
であります。
257
吾人
(
ごじん
)
の
家屋
(
かをく
)
を
建
(
た
)
つるにしても、
258
礎石
(
そせき
)
を
用
(
もち
)
ゐ、
259
又
(
また
)
その
周囲
(
しうゐ
)
に
石
(
いし
)
を
積
(
つ
)
み、
260
又
(
また
)
は
延
(
の
)
べ
石
(
いし
)
を
廻
(
めぐ
)
らすも、
261
皆
(
みな
)
悪鬼
(
あくき
)
邪神
(
じやしん
)
の
侵入
(
しんにふ
)
を
防止
(
ばうし
)
するの
意義
(
いぎ
)
より、
262
起元
(
きげん
)
したもので
在
(
あ
)
ります。
263
今日
(
こんにち
)
の
思想界
(
しさうかい
)
にも
此
(
こ
)
の
大石
(
おほいし
)
が
沢山
(
たくさん
)
に
欲
(
ほ
)
しいものであります。
264
『
故
(
かれ
)
其
(
そ
)
の
所謂
(
いはゆる
)
黄泉津
(
よもつ
)
比良坂
(
ひらさか
)
は、
265
今
(
いま
)
出雲国
(
いづものくに
)
の
伊賦夜
(
いふや
)
坂
(
ざか
)
とも
謂
(
ゐ
)
ふ』
266
伊賦夜
(
いふや
)
坂
(
ざか
)
の
言霊
(
ことたま
)
を
解
(
かい
)
すれば、
267
イ
[
※
ア行イ
]
は
強
(
つよ
)
く
思
(
おも
)
ひ
合
(
あ
)
ふ
也
(
なり
)
、
268
同
(
おな
)
じく
平等
(
べうどう
)
也
(
なり
)
、
269
乱
(
みだ
)
れ
動
(
うご
)
く
也
(
なり
)
、
270
破
(
やぶ
)
れ
動
(
うご
)
く
也
(
なり
)
。
271
フ
は
進
(
すす
)
み
行
(
ゆ
)
く
也
(
なり
)
、
272
至極
(
しごく
)
鋭敏
(
えいびん
)
也
(
なり
)
、
273
忽
(
たちま
)
ち
昇
(
のぼ
)
り
忽
(
たちま
)
ち
降
(
くだ
)
る
也
(
なり
)
、
274
吹
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
す
也
(
なり
)
。
275
ヤ
は
外
(
そと
)
を
覆
(
おほ
)
ふ
也
(
なり
)
、
276
固有
(
こいう
)
の
大父
(
たいふ
)
也
(
なり
)
、
277
焼
(
や
)
く
也
(
なり
)
、
278
失
(
しつ
)
也
(
なり
)
[
※
「失」は「矢」の誤字の可能性がある。「言霊の大要」(『神霊界』大正7年3月1日号p20)では「矢」でフリガナが無いが、大石凝眞素美の『大日本言霊』では「矢」に「ヤ」とフリガナが付いている。黄泉比良坂の古事記言霊解は大正9年11月1日に綾部の五六七殿で講演した講演録であり、3つの文献に掲載されている。『神の国』大正9年12月1日号(皇典と現代2)p24では「失(うしなふ)」、『霊界物語』第8巻第43章「言霊解五」(大正11年2月9日再録、昭和10年3月4日校正)では「失(しつ)」、『出口王仁三郎全集 第5巻』(昭和10年6月30日発行)p59は「失(しつ)」になっている。
]
、
279
裏面
(
りめん
)
の
天地
(
てんち
)
也
(
なり
)
。
280
ザ
[
※
以下の活用は「ザ」ではなく「サ」の言霊の活用である。
]
は
騒
(
さわ
)
ぎ
乱
(
みだ
)
る
也
(
なり
)
、
281
⦿
(
す
)
に
事
(
こと
)
在
(
あ
)
る
也
(
なり
)
、
282
降
(
くだ
)
り
極
(
きま
)
る
也
(
なり
)
、
283
破壊
(
はくわい
)
也
(
なり
)
。
284
カ
は
一切
(
いつさい
)
の
発生
(
はつせい
)
也
(
なり
)
、
285
光
(
ひかり
)
輝
(
かがや
)
く
也
(
なり
)
、
286
懸
(
か
)
け
出
(
だ
)
し
助
(
たす
)
くる
也
(
なり
)
、
287
鍵
(
けん
)
也
(
なり
)
。
288
イフヤザカ
の
五
(
ご
)
言霊
(
ことたま
)
を
約言
(
やくげん
)
する
時
(
とき
)
は
善悪
(
ぜんあく
)
正邪
(
せいじや
)
の
分水嶺
(
ぶんすゐれい
)
であります。
289
男神
(
をがみ
)
の
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
と
女神
(
めがみ
)
の
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
と、
290
互
(
たが
)
ひに
自分
(
じぶん
)
の
住
(
ぢう
)
し、
291
かつ
占有
(
せんいう
)
する
国土
(
こくど
)
を
発展
(
はつてん
)
せしめむと、
292
強
(
つよ
)
く
思
(
おも
)
ひ
合
(
あ
)
ひて
争
(
あらそ
)
ひ
賜
(
たま
)
ふ
所
(
ところ
)
は
同
(
おな
)
じく
平等
(
べうどう
)
にして
何
(
なん
)
の
差別
(
さべつ
)
もなく、
293
只々
(
ただただ
)
施政
(
しせい
)
の
方針
(
はうしん
)
に
大
(
だい
)
なる
正反対
(
せいはんたい
)
の
意見
(
いけん
)
あるのみ。
294
然
(
さ
)
れど
女神
(
めがみ
)
黄泉神
(
よもついくさ
)
の
御
(
ご
)
経綸
(
けいりん
)
は
惟神
(
かむながら
)
の
大道
(
だいだう
)
に
背反
(
はいはん
)
せるが
故
(
ゆゑ
)
に、
295
終
(
つひ
)
に
海外
(
かいぐわい
)
の
某々
(
ぼうぼう
)
の
如
(
ごと
)
く
悉
(
ことごと
)
く
大動乱
(
だいどうらん
)
大破裂
(
だいはれつ
)
の
惨状
(
さんじやう
)
を
露出
(
ろしゆつ
)
したのは、
296
近来
(
きんらい
)
事実
(
じじつ
)
の
確証
(
かくしよう
)
する
所
(
ところ
)
であります。
297
男神
(
をがみ
)
の
神国
(
しんこく
)
は、
298
日進
(
につしん
)
月歩
(
げつぽ
)
至極
(
しごく
)
鋭敏
(
えいびん
)
にして、
299
終
(
つひ
)
に
世界
(
せかい
)
の
大強国
(
だいきやうこく
)
の
仲間入
(
なかまい
)
りを
為
(
な
)
したり。
300
されど
忽
(
たちま
)
ち
昇
(
のぼ
)
り
忽
(
たちま
)
ち
降
(
くだ
)
るの
虞
(
おそ
)
れあり。
301
黄泉国
(
よもつくに
)
の
二
(
に
)
の
舞
(
まひ
)
を
演
(
えん
)
ぜざる
様
(
やう
)
、
302
注意
(
ちうい
)
を
要
(
えう
)
する
次第
(
しだい
)
であります。
303
ヤ
は
日本
(
にほん
)
にして、
304
何処
(
どこ
)
までも
徳
(
とく
)
を
積
(
つ
)
み
輝
(
かがや
)
きを
重
(
かさ
)
ねつつ、
305
外面
(
ぐわいめん
)
を
覆
(
おほ
)
ひ、
306
以
(
もつ
)
て
克
(
よ
)
く
隠忍
(
いんにん
)
し、
307
天下
(
てんか
)
の
大徳
(
だいとく
)
を
保
(
たも
)
ちて
天下
(
てんか
)
に
臨
(
のぞ
)
むと
雖
(
いへど
)
も
黄泉国
(
よもつくに
)
の
八雷神
(
やくさのいかづちがみ
)
や、
308
千五百
(
ちいほ
)
の
妖軍
(
ようぐん
)
は
何
(
なん
)
の
容赦
(
ようしや
)
も
荒々
(
あらあら
)
しく、
309
焼
(
せう
)
也
(
なり
)
、
310
天
(
てん
)
也
(
なり
)
、
311
の
活動
(
くわつどう
)
を
成
(
な
)
し、
312
裏面
(
りめん
)
の
天地
(
てんち
)
を
生
(
う
)
み
成
(
な
)
しつつあり。
313
故
(
ゆゑ
)
に
世界
(
せかい
)
各国
(
かくこく
)
は
殆
(
ほとん
)
ど
騒乱
(
さうらん
)
の
極
(
きは
)
みに
達
(
たつ
)
し
正義
(
せいぎ
)
仁道
(
じんだう
)
は
地
(
ち
)
を
払
(
はら
)
ひ、
314
⦿
(
す
)
に
事
(
こと
)
の
在
(
あ
)
りし
暴国
(
ぼうこく
)
なり。
315
茲
(
ここ
)
に
仁義
(
じんぎ
)
の
神
(
かみ
)
の
国
(
くに
)
の
一切
(
いつさい
)
の
善事
(
ぜんじ
)
瑞祥
(
ずいしやう
)
発生
(
はつせい
)
して、
316
仁慈
(
みろく
)
大神
(
おほかみ
)
の
神世
(
しんせい
)
に
復
(
ふく
)
し
治
(
をさ
)
め、
317
暗黒界
(
あんこくかい
)
を
光
(
ひか
)
り
輝
(
かがや
)
かせ、
318
妖軍
(
ようぐん
)
に
悩
(
なや
)
まされ
滅亡
(
めつぼう
)
せむとする、
319
国土
(
こくど
)
人民
(
じんみん
)
に
対
(
たい
)
しては
身命
(
しんめい
)
を
投
(
な
)
げだして
救助
(
きうじよ
)
し
治国
(
ちこく
)
平
(
へい
)
天下
(
てんか
)
の
神鍵
(
しんけん
)
を
握
(
にぎ
)
る
可
(
べ
)
き、
320
治乱
(
ちらん
)
興亡
(
こうばう
)
の
大
(
だい
)
境界線
(
きやうかいせん
)
を
画
(
くわく
)
せる、
321
現代
(
げんだい
)
も
亦
(
また
)
これ
出雲
(
いづも
)
の
国
(
くに
)
の
伊賦夜
(
いふや
)
坂
(
ざか
)
と
謂
(
い
)
ふべきものであります。
322
(完)
323
(
大正九・一一・一
午前 五六七殿講演
外山豊二
録)
324
(
大正一一・二・一一
旧一・一五
谷村真友
再録)
325
(第三七章~第四三章 昭和一〇・三・四 於綾部穹天閣 王仁校正)
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(B)
(N)
余白歌 >>>
霊界物語
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【第43章 言霊解五|第8巻|霊主体従|霊界物語|/rm0843】
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