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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第8巻(未の巻)
序文
凡例
総説
第1篇 智利の都
第1章 朝日丸
第2章 五十韻
第3章 身魂相応
第4章 烏の妻
第5章 三人世の元
第6章 火の玉
第2篇 四十八文字
第7章 蛸入道
第8章 改心祈願
第9章 鏡の池
第10章 仮名手本
第3篇 秘露より巴留へ
第11章 海の竜宮
第12章 身代り
第13章 修羅場
第14章 秘露の邂逅
第15章 ブラジル峠
第16章 霊縛
第17章 敵味方
第18章 巴留の関守
第4篇 巴留の国
第19章 刹那心
第20章 張子の虎
第21章 滝の村
第22章 五月姫
第23章 黒頭巾
第24章 盲目審神
第25章 火の車
第26章 讃嘆
第27章 沙漠
第28章 玉詩異
第29章 原山祇
第5篇 宇都の国
第30章 珍山峠
第31章 谷間の温泉
第32章 朝の紅顔
第33章 天上眉毛
第34章 烏天狗
第35章 一二三世
第36章 大蛇の背
第37章 珍山彦
第38章 華燭の典
第6篇 黄泉比良坂
第39章 言霊解一
第40章 言霊解二
第41章 言霊解三
第42章 言霊解四
第43章 言霊解五
余白歌
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霊界物語
>
霊主体従(第1~12巻)
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第8巻(未の巻)
> 第6篇 黄泉比良坂 > 第39章 言霊解一
<<< 華燭の典
(B)
(N)
言霊解二 >>>
第三九章
言霊解
(
げんれいかい
)
一〔三八九〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第8巻 霊主体従 未の巻
篇:
第6篇 黄泉比良坂
よみ(新仮名遣い):
よもつひらさか
章:
第39章 言霊解一
よみ(新仮名遣い):
げんれいかい一
通し章番号:
389
口述日:
1922(大正11)年02月10日(旧01月14日)
口述場所:
筆録者:
谷村真友(再録)
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年6月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
伊邪那岐命は天系・霊系に属する神であり、地球を修理固成された国常立尊の後を継いだ御子神である。
古事記にあるように、迦具土神すなわち火の神が現れた。今日の文明は、火によって支えられている火の文明が現れた、ということである。
その火力によって、地球の表現神である伊邪那美命がほとんど死んだような状態になってしまったのである。伊邪那岐神はこれを見て、何ほど文明が進んだとしても、地球には換えられぬ、と言ったのである。
今日の世の中はまったく死人同様で、日本魂が残っているところはどこにもなくなってしまっていたので、泣き悲しみたもうた。これが泣沢女神という。
伊邪那美神は神去り、世の中は乱れて怪しい雲きりが立ち込めている。古事記に比婆の山に葬られたとあるのは、霊と体の分水嶺に立って、神が時機を待たれた、という意味である。
十拳剣を以て迦具土神の頸を斬られた、というのは戦争をもって物質文明の悪潮流を一掃された、ということである。首とは、皇帝や大統領など各軍国主義国の首領を指している。
古事記に、斬られた迦具土神の血からさまざまな神々が現れたというのは、さまざまな暗い思想が勃発して、主義の戦いが始まった、ということを意味している。たとえばここに言われている建御雷之男神は、天神の御使いの神のことではなく、実力行使の暴力思想を暗示した記述なのである。
伊邪那岐神によって迦具土神が殺されたというのは、戦争をもって軍国主義を一掃された、ということなのである。今回の五年にわたる戦争の結果は、火の文明の滅亡を意味しているのである。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-06-10 20:32:10
OBC :
rm0839
愛善世界社版:
279頁
八幡書店版:
第2輯 250頁
修補版:
校定版:
283頁
普及版:
124頁
初版:
ページ備考:
初出
[?]
この文献の初出または底本となったと思われる文献です。
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:
神霊界
>
大正9年12月1日号(第132号)
>
皇典と現代(二)
001
『
故
(
かれ
)
ここに
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
詔
(
の
)
り
給
(
たま
)
はく「
愛
(
うつ
)
くしき
我
(
あ
)
が
那邇妹
(
なにもの
)
命
(
みこと
)
や、
002
子
(
こ
)
の
一
(
ひと
)
つ
木
(
け
)
に
易
(
か
)
へつるかも」と
宣
(
の
)
り
給
(
たま
)
ひて、
003
御枕
(
みまくら
)
べに
匍匐
(
はらば
)
ひ
御足
(
みあと
)
べにはらばひて、
004
泣
(
な
)
き
給
(
たま
)
ふ
時
(
とき
)
に、
005
御涙
(
みなみだ
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
は、
006
香山
(
かぐやま
)
の
畝尾
(
うねを
)
の
木
(
こ
)
の
下
(
もと
)
にます、
007
御名
(
みな
)
は
泣沢女
(
なきさはめ
)
の
神
(
かみ
)
、
008
故
(
かれ
)
其
(
そ
)
の
神
(
かむ
)
去
(
さ
)
りましし
伊弉冊
(
いざなみの
)
神
(
かみ
)
は、
009
出雲
(
いづも
)
の
国
(
くに
)
と
伯伎
(
ははき
)
の
国
(
くに
)
との
堺
(
さかひ
)
、
010
比婆
(
ひば
)
の
山
(
やま
)
に
葬
(
かく
)
しまつりき』
011
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
は
即
(
すなは
)
ち
天系
(
てんけい
)
霊系
(
れいけい
)
に
属
(
ぞく
)
する
神
(
かみ
)
でありまして、
012
総
(
すべ
)
ての
万物
(
ばんぶつ
)
を
安育
(
あんいく
)
するために
地球
(
ちきう
)
を
修理
(
しうり
)
固成
(
こせい
)
されました、
013
国常立
(
くにとこたちの
)
尊
(
みこと
)
の
御
(
ご
)
後身
(
こうしん
)
たる
御子
(
みこ
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
でありますが、
014
古事記
(
こじき
)
にある
如
(
ごと
)
く、
015
迦具土
(
かぐつちの
)
神
(
かみ
)
が
生
(
あ
)
れまして、
016
即
(
すなは
)
ち
今日
(
こんにち
)
は、
017
交通
(
かうつう
)
機関
(
きくわん
)
でも、
018
戦争
(
せんそう
)
でも、
019
生産
(
せいさん
)
機関
(
きくわん
)
でも
火力
(
くわりよく
)
ばかりの
世
(
よ
)
で、
020
火
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
の
荒
(
あら
)
ぶる
世
(
よ
)
となつたのであります。
021
この
火
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
を
生
(
う
)
んで
地球
(
ちきう
)
の
表現神
(
へうげんしん
)
たる
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
が
神去
(
かむさ
)
りましたのであります。
022
この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
殆
(
ほとん
)
ど
生命
(
せいめい
)
がないのと
同
(
おな
)
じく、
023
神去
(
かむさ
)
りましたやうな
状態
(
じやうたい
)
であります。
024
そこで
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
は
我
(
わ
)
が
愛
(
あい
)
する
地球
(
ちきう
)
が
滅亡
(
めつぼう
)
せむとして
居
(
を
)
るのは、
025
迦具土
(
かぐつちの
)
神
(
かみ
)
が
生
(
うま
)
れたからであるが、
026
火力
(
くわりよく
)
を
以
(
もつ
)
てする
文明
(
ぶんめい
)
は
何程
(
なにほど
)
文明
(
ぶんめい
)
が
進
(
すす
)
んでも、
027
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
がこれでは
何
(
なん
)
にもならぬ。
028
地球
(
ちきう
)
には
換
(
かへ
)
られぬと
宣
(
の
)
らせ
給
(
たま
)
はつたのであります。
029
これが『
子
(
こ
)
の
一
(
ひと
)
つ
木
(
け
)
に
易
(
か
)
へつるかも』といふ
事
(
こと
)
であります。
030
次
(
つぎ
)
に『
御枕
(
みまくら
)
べに
匍匐
(
はらば
)
ひ
御足
(
みあと
)
べにはらばひて』といふことは、
031
病人
(
びやうにん
)
にたとへると
病人
(
びやうにん
)
が
腹這
(
はらば
)
ひになつて
死
(
し
)
んだのを
悔
(
くや
)
む
如
(
ごと
)
く、
032
病人
(
びやうにん
)
と
同
(
おな
)
じく
横
(
よこ
)
になつて
寝息
(
ねいき
)
を
考
(
かんが
)
へたり、
033
手
(
て
)
で
撫
(
な
)
でて
見
(
み
)
たり、
034
又
(
また
)
手
(
て
)
の
脈
(
みやく
)
をとつて
見
(
み
)
たり、
035
足
(
あし
)
の
脈
(
みやく
)
をとつて
見
(
み
)
たり、
036
何処
(
どこ
)
か
上
(
うへ
)
の
方
(
はう
)
に
生
(
いき
)
た
分子
(
ぶんし
)
がないか、
037
頭
(
あたま
)
に
当
(
あた
)
る
所
(
ところ
)
に
生気
(
せいき
)
はないか、
038
日本
(
やまと
)
魂
(
だましひ
)
が
未
(
ま
)
だ
残
(
のこ
)
つては
居
(
ゐ
)
ないかと
調
(
しら
)
べ
見給
(
みたま
)
ひし
所
(
ところ
)
殆
(
ほとん
)
ど
死人
(
しにん
)
同様
(
どうやう
)
で
上流
(
じやうりう
)
社会
(
しやくわい
)
にも、
039
下等
(
かとう
)
社会
(
しやくわい
)
にも
脈
(
みやく
)
はなくて、
040
何処
(
どこ
)
にも
生命
(
せいめい
)
はなくなつて
居
(
ゐ
)
る。
041
全
(
まつた
)
く
今日
(
こんにち
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
はそれの
如
(
ごと
)
くに
暖
(
あたた
)
かみはなく
冷酷
(
れいこく
)
なもので、
042
然
(
しか
)
も
道義心
(
だうぎしん
)
公徳心
(
こうとくしん
)
が
滅亡
(
めつぼう
)
して
了
(
しま
)
つて
居
(
を
)
るのであります。
043
それで
泣
(
な
)
き
悲
(
かな
)
しみ
給
(
たま
)
ふ
時
(
とき
)
に、
044
その
涙
(
なみだ
)
の
中
(
なか
)
に
生
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
名
(
な
)
を
泣沢女
(
なきさはめの
)
神
(
かみ
)
というて、
045
これは
大慈
(
だいじ
)
大悲
(
だいひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
様
(
さま
)
が、
046
地上
(
ちじやう
)
一切
(
いつさい
)
の
生物
(
せいぶつ
)
を
憐
(
あはれ
)
み
玉
(
たま
)
ふ
所
(
ところ
)
の
同情
(
どうじやう
)
の
涙
(
なみだ
)
と
云
(
い
)
ふことであります。
047
今日
(
こんにち
)
でも
支那
(
しな
)
の
或
(
ある
)
地方
(
ちはう
)
には
泣女
(
なきをんな
)
といふのがあつて、
048
人
(
ひと
)
の
死
(
し
)
んだ
時
(
とき
)
に
雇
(
やと
)
はれて
泣
(
な
)
きに
行
(
ゆ
)
く
儀式
(
ぎしき
)
習慣
(
しふくわん
)
が
残
(
のこ
)
つて
居
(
を
)
るのも、
049
これに
起源
(
きげん
)
して
居
(
ゐ
)
るのであります。
050
神去
(
かむさ
)
りました
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
は、
051
之
(
これ
)
を
死人
(
しにん
)
にたとへて
出雲
(
いづも
)
の
国
(
くに
)
と
伯耆
(
はうき
)
の
国
(
くに
)
の
境
(
さかひ
)
に
葬
(
はう
)
むられたと
書
(
か
)
いてありますが、
052
出雲
(
いづも
)
といふのは
何処
(
いづく
)
もといふことで
亦
(
また
)
雲出
(
くもいづ
)
る
国
(
くに
)
といふことである。
053
今日
(
こんにち
)
の
如
(
ごと
)
く
乱
(
みだ
)
れ
切
(
き
)
つて、
054
上
(
うへ
)
も
下
(
した
)
も
四方
(
しはう
)
八方
(
はつぱう
)
、
055
怪
(
あや
)
しい
雲
(
くも
)
が
包
(
つつ
)
んで
居
(
ゐ
)
るといふ
事
(
こと
)
であります。
056
伯耆
(
はうき
)
の
国
(
くに
)
といふのは、
057
掃
(
はは
)
きといふことで
雲霧
(
うんむ
)
を
掃
(
は
)
き
払
(
はら
)
うと
云
(
い
)
ふことである。
058
科戸
(
しなど
)
の
風
(
かぜ
)
で
吹払
(
ふきはら
)
うと
云
(
い
)
ふのもさうであります。
059
即
(
すなは
)
ち
国
(
くに
)
を
浄
(
きよ
)
める
精神
(
せいしん
)
と、
060
曇
(
くも
)
らす
精神
(
せいしん
)
との
堺
(
さかひ
)
に
立
(
た
)
たれたのであります。
061
所謂
(
いはゆる
)
善悪
(
ぜんあく
)
正邪
(
せいじや
)
の
分水嶺
(
ぶんすゐれい
)
に
立
(
た
)
つたものであります。
062
実
(
じつ
)
に
今
(
いま
)
の
世界
(
せかい
)
は
光輝
(
くわうき
)
ある
神世
(
かみよ
)
の
美
(
うる
)
はしき、
063
楽
(
たの
)
しき
黄金
(
わうごん
)
世界
(
せかい
)
になるか、
064
絶滅
(
ぜつめつ
)
するか、
065
根
(
ね
)
の
国
(
くに
)
底
(
そこ
)
の
国
(
くに
)
、
066
地獄
(
ぢごく
)
の
世
(
よ
)
を
現出
(
げんしゆつ
)
するかの
堺
(
さかひ
)
に
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
るのであります。
067
『
比婆
(
ひば
)
の
山
(
やま
)
に
葬
(
かく
)
し』といふ
事
(
こと
)
は
ヒ
は
霊系
(
れいけい
)
に
属
(
ぞく
)
し、
068
赤
(
あか
)
い
方
(
はう
)
で、
069
太陽
(
たいやう
)
の
光線
(
くわうせん
)
といふ
意義
(
いぎ
)
で
バ
と
云
(
い
)
ふのは、
070
ハ
と
ハ
を
重
(
かさ
)
ねたもので、
071
これは
悪
(
わる
)
いことを
指
(
さ
)
したものであります。
072
即
(
すなわ
)
ち
霊主
(
れいしゆ
)
体従
(
たいじゆう
)
と
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
との
中間
(
ちうかん
)
に
立
(
たち
)
て、
073
神
(
かみ
)
が
時機
(
じき
)
を
待
(
ま
)
たせられたと
云
(
い
)
ふことであります。
074
斯
(
か
)
くして
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
即
(
すなは
)
ち
地球
(
ちきう
)
の
国魂
(
くにたま
)
は、
075
半死
(
はんし
)
半生
(
はんしやう
)
の
状態
(
じやうたい
)
であるが、
076
併
(
しか
)
し
天系
(
てんけい
)
に
属
(
ぞく
)
する
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
は
純愛
(
じゆんあい
)
の
御
(
ご
)
精神
(
せいしん
)
から、
077
此
(
この
)
地球
(
ちきう
)
の
惨状
(
さんじやう
)
を
見
(
み
)
るに
忍
(
しの
)
びずして、
078
迦具土
(
かぐつちの
)
神
(
かみ
)
即
(
すなわ
)
ち
火
(
ひ
)
の
文明
(
ぶんめい
)
が
進
(
すす
)
んだため、
079
斯
(
か
)
うなつたといふので、
080
十拳剣
(
とつかのつるぎ
)
を
以
(
もつ
)
て
迦具土
(
かぐつちの
)
神
(
かみ
)
の
頸
(
くび
)
を
斬
(
き
)
り
給
(
たま
)
うたのであります。
081
十拳
(
とつか
)
の
剣
(
つるぎ
)
を
抜
(
ぬ
)
くと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は、
082
戦争
(
せんそう
)
を
以
(
もつ
)
て
物質
(
ぶつしつ
)
文明
(
ぶんめい
)
の
悪潮流
(
あくてうりう
)
を
一掃
(
いつさう
)
さるる
事
(
こと
)
で、
083
所謂
(
いはゆる
)
首
(
くび
)
を
切
(
き
)
り
玉
(
たま
)
うたのであります。
084
この
首
(
くび
)
といふことは、
085
近代
(
きんだい
)
でいへば
独逸
(
どいつ
)
のカイゼルとか、
086
某国
(
ぼうこく
)
の
大統領
(
だいとうりやう
)
とか
云
(
い
)
ふ
総
(
すべ
)
ての
首領
(
しゆりやう
)
を
指
(
さ
)
したのである。
087
即
(
すなは
)
ち
軍国
(
ぐんこく
)
主義
(
しゆぎ
)
の
親玉
(
おやだま
)
の
異図
(
いと
)
を
破滅
(
はめつ
)
せしむる
為
(
ため
)
に、
088
大戦争
(
だいせんそう
)
を
以
(
もつ
)
て
戦争
(
せんそう
)
の
惨害
(
さんがい
)
を
悟
(
さと
)
らしむる
神策
(
しんさく
)
であります。
089
『
是
(
ここ
)
に
伊邪那岐
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
、
090
御佩
(
みはか
)
せる
十拳剣
(
とつかのつるぎ
)
を
抜
(
ぬ
)
きて、
091
其
(
その
)
御子
(
みこ
)
迦具土
(
かぐつちの
)
神
(
かみ
)
の
御頸
(
みくび
)
を
斬
(
き
)
り
給
(
たま
)
ふ。
092
爾
(
ここ
)
に
其
(
その
)
御刀
(
みはかし
)
のさきにつける
血
(
ち
)
、
093
湯津
(
ゆつ
)
石村
(
いはむら
)
にたばしりつきて、
094
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
は、
095
石拆
(
いはさくの
)
神
(
かみ
)
、
096
次
(
つぎ
)
に
根拆
(
ねさくの
)
神
(
かみ
)
、
097
次
(
つぎ
)
に
石筒
(
いはつつ
)
之
(
の
)
男
(
をの
)
神
(
かみ
)
、
098
次
(
つぎ
)
に
御刀
(
みはかし
)
の
本
(
もと
)
につける
血
(
ち
)
も、
099
湯津
(
ゆつ
)
石村
(
いはむら
)
にたばしりつきて
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
は、
100
甕速日
(
みかはやひの
)
神
(
かみ
)
、
101
次
(
つぎ
)
に
樋速日
(
ひはやひの
)
神
(
かみ
)
、
102
次
(
つぎ
)
に
建御雷
(
たけみかづち
)
之
(
の
)
男
(
をの
)
神
(
かみ
)
、
103
亦
(
また
)
の
御名
(
みな
)
は
建布都
(
たけふつの
)
神
(
かみ
)
亦
(
また
)
の
御名
(
みな
)
は
豊布都
(
とよふつの
)
神
(
かみ
)
、
104
次
(
つぎ
)
に
御刀
(
みはかし
)
の
手上
(
たがみ
)
にあつまる
血
(
ち
)
、
105
手俣
(
たまた
)
より
漏
(
も
)
れ
出
(
い
)
で
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
は
闇於加美
(
くらおかみの
)
神
(
かみ
)
、
106
次
(
つぎ
)
に
闇御津羽
(
くらみつはの
)
神
(
かみ
)
』
107
十拳剣
(
とつかのつるぎ
)
即
(
すなわ
)
ち
神界
(
しんかい
)
よりの
懲戒
(
ちようかい
)
的
(
てき
)
戦争
(
せんそう
)
なる
神剣
(
しんけん
)
の
発動
(
はつどう
)
を
以
(
もつ
)
て、
108
自然
(
しぜん
)
に
軍国
(
ぐんこく
)
主義
(
しゆぎ
)
の
露国
(
ろこく
)
や
独乙
(
どいつ
)
を
倒
(
たふ
)
し、
109
カイゼルを
失脚
(
しつきやく
)
させ、
110
そのとばしりが
湯津
(
ゆつ
)
石村
(
いはむら
)
にたばしりついたのであります。
111
この
湯津
(
ゆつ
)
石村
(
いはむら
)
につくといふことは、
112
ユ
とは
夜
(
よる
)
がつづまつたもので、
113
ツ
は
続
(
つづ
)
くのつづまつたもので、
114
要
(
えう
)
するに
夜
(
よ
)
ル
続
(
つづ
)
くといふことになります。
115
彼方
(
あちら
)
からも
此方
(
こちら
)
からも、
116
草
(
くさ
)
の
片葉
(
かきは
)
が
言問
(
ことと
)
ひを
致
(
いた
)
しまして、
117
彼方
(
あちら
)
にも
此方
(
こちら
)
にも、
118
種々
(
しゆじゆ
)
の
暗
(
くら
)
い
思想
(
しさう
)
が
勃発
(
ぼつぱつ
)
して、
119
各自
(
かくじ
)
に
勝手
(
かつて
)
な
主義
(
しゆぎ
)
なり
意見
(
いけん
)
なりを
吐
(
は
)
き
散
(
ち
)
らしまして
過激
(
くわげき
)
主義
(
しゆぎ
)
だとか、
120
共産
(
きやうさん
)
主義
(
しゆぎ
)
だとか、
121
自然
(
しぜん
)
主義
(
しゆぎ
)
、
122
社会
(
しやくわい
)
主義
(
しゆぎ
)
がよいとか、
123
専制
(
せんせい
)
主義
(
しゆぎ
)
がよいとか、
124
いろいろなことを
言
(
い
)
ふ
意味
(
いみ
)
になります。
125
又
(
また
)
イハ
といふことは、
126
堅
(
かた
)
い
動
(
うご
)
かぬ
位
(
くらゐ
)
といふことで、
127
ムラ
は
群
(
むら
)
がるといふ
意義
(
いぎ
)
で、
128
岩
(
いは
)
とは
尊貴
(
そんき
)
の
意
(
い
)
、
129
村
(
むら
)
とは
即
(
すなは
)
ち
下
(
した
)
の
方
(
はう
)
の
人間
(
にんげん
)
の
群
(
むれ
)
といふことであります。
130
所謂
(
いはゆる
)
タバシリツク
といふのは、
131
鳴
(
な
)
り
続
(
つづ
)
いて
上
(
うへ
)
にも
下
(
した
)
にも
種々
(
しゆじゆ
)
雑多
(
ざつた
)
の
思想
(
しさう
)
や
主義
(
しゆぎ
)
が
喧伝
(
けんでん
)
されて
居
(
ゐ
)
ることであります。
132
即
(
すなは
)
ちたばしりついて
生
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
といふのは、
133
生
(
うま
)
れ
出
(
いづ
)
ることではなくして、
134
鳴
(
な
)
り
鳴
(
な
)
りて
喧
(
やか
)
ましいといふ
事
(
こと
)
であります。
135
その
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
を
甕速日
(
みかはやひの
)
神
(
かみ
)
といふ。
136
ミ
は
体
(
たい
)
、
137
カ
は
輝
(
かがや
)
くといふことで、
138
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
の
神
(
かみ
)
であります。
139
樋速日
(
ひはやひの
)
神
(
かみ
)
は
霊主
(
れいしゆ
)
体従
(
たいじゆう
)
の
神
(
かみ
)
であつて、
140
両者
(
りやうしや
)
より
種々
(
しゆじゆ
)
なる
思想
(
しさう
)
の
戦
(
たたか
)
ひが
起
(
おこ
)
るといふ
事
(
こと
)
であります。
141
即
(
すなわ
)
ち
主義
(
しゆぎ
)
の
戦
(
たたか
)
ひであります。
142
次
(
つぎ
)
に
建御雷
(
たけみかづち
)
之
(
の
)
男
(
をの
)
神
(
かみ
)
は、
143
直接
(
ちよくせつ
)
行動
(
かうどう
)
と
云
(
い
)
ふことで、
144
霊主
(
れいしゆ
)
体従
(
たいじゆう
)
国
(
こく
)
は
言向
(
ことむけ
)
平和
(
やはす
)
神国
(
かみくに
)
であるから、
145
滅多
(
めつた
)
にありませぬが、
146
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
国
(
こく
)
などは
皆々
(
みなみな
)
建御雷
(
たけみかづち
)
之
(
の
)
神
(
かみ
)
であります。
147
即
(
すなわ
)
ち
露国
(
ろこく
)
のやうに、
148
支那
(
しな
)
のやうに
皇帝
(
くわうてい
)
を
退位
(
たいゐ
)
せしめたり、
149
すべて
乱暴
(
らんばう
)
をするとか、
150
焼討
(
やきうち
)
をするとか、
151
暴動
(
ばうどう
)
を
起
(
おこ
)
すとか、
152
罷業
(
ひげふ
)
、
153
怠業
(
たいげふ
)
するとかいふ
如
(
や
)
うな
事
(
こと
)
であります。
154
建御雷
(
たけみかづちの
)
神
(
かみ
)
は
天神
(
てんしん
)
の
御
(
お
)
使
(
つかひ
)
でありますが、
155
本文
(
ほんぶん
)
の
言霊
(
ことたま
)
上
(
じやう
)
から
考
(
かんが
)
ふれば、
156
爰
(
ここ
)
はその
意味
(
いみ
)
にはとれぬ、
157
争乱
(
そうらん
)
の
意味
(
いみ
)
になるのであります。
158
亦
(
また
)
の
名
(
な
)
は
建布都
(
たけふつの
)
神
(
かみ
)
、
159
又
(
また
)
は
豊布都
(
とよふつの
)
神
(
かみ
)
といふのは
善
(
ぜん
)
と
悪
(
あく
)
の
方面
(
はうめん
)
を
指
(
さ
)
したもので、
160
凡
(
すべ
)
て
善悪
(
ぜんあく
)
美醜
(
びしう
)
相交
(
あひまじ
)
はるといふことになります。
161
即
(
すなは
)
ちよき
時
(
とき
)
には
苦
(
くる
)
しみが
芽出
(
めだ
)
し、
162
苦
(
くる
)
しみの
時
(
とき
)
には
楽
(
たのし
)
みが
芽出
(
めで
)
して
居
(
ゐ
)
るといふやうなものであります。
163
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
混乱
(
こんらん
)
すればする
程
(
ほど
)
、
164
一方
(
いつぱう
)
に
之
(
これ
)
を
立直
(
たてなほ
)
さむとする
善
(
ぜん
)
の
身魂
(
みたま
)
が
湧
(
わ
)
いて
来
(
く
)
るといふ
意味
(
いみ
)
であります。
165
十拳剣
(
とつかのつるぎ
)
を
握
(
にぎ
)
つて
居
(
を
)
らるる
鍔元
(
つばもと
)
に
集
(
あつ
)
まる
血
(
ち
)
といふのは、
166
各自
(
かくじ
)
に
過激
(
くわげき
)
な
思想
(
しさう
)
を
抱
(
いだ
)
いて
居
(
ゐ
)
るといふ
事
(
こと
)
で、
167
血
(
ち
)
を
湧
(
わ
)
かす
事
(
こと
)
であります。
168
即
(
すなは
)
ち
手
(
て
)
の
また
から
漏
(
も
)
れ
出
(
いづ
)
ることになります。
169
この
手
(
て
)
の
また
から
漏
(
も
)
れ
出
(
いづ
)
ると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は、
170
厳重
(
げんぢう
)
な
警戒
(
けいかい
)
を
破
(
やぶ
)
つて
現
(
あら
)
はるる
事
(
こと
)
であります。
171
闇於加美
(
くらおかみの
)
神
(
かみ
)
といふことは、
172
世界中
(
せかいぢう
)
の
上
(
うへ
)
の
方
(
はう
)
にも
非常
(
ひじやう
)
な
過激
(
くわげき
)
な
思想
(
しさう
)
が
現
(
あら
)
はれるといふことであります。
173
次
(
つぎ
)
に
闇御津羽
(
くらみつはの
)
神
(
かみ
)
の
みつ
といふのは、
174
水
(
みづ
)
でありまして、
175
下
(
した
)
の
方
(
はう
)
即
(
すなわ
)
ち
民
(
たみ
)
のことで、
176
これも
無茶
(
むちや
)
苦茶
(
くちや
)
な
悪思想
(
あくしさう
)
になつて、
177
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
益々
(
ますます
)
闇雲
(
やみくも
)
になるといふことであります。
178
この
昔
(
むかし
)
の
事
(
こと
)
を
今日
(
こんにち
)
にたとへて
見
(
み
)
ますと
独逸
(
どいつ
)
のカイゼルが
失脚
(
しつきやく
)
したのも、
179
露国
(
ろこく
)
のザーが
亡
(
ほろ
)
んだのも、
180
支那
(
しな
)
の
皇帝
(
くわうてい
)
がああなつたのも、
181
皆
(
みな
)
天
(
てん
)
の
大神
(
おほかみ
)
が
十拳剣
(
とつかのつるぎ
)
を
以
(
もつ
)
て
斬
(
き
)
られたのであります。
182
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
く
神
(
かみ
)
は
無形
(
むけい
)
の
神剣
(
しんけん
)
を
以
(
もつ
)
て
斬
(
き
)
られるのであります。
183
それで
人間
(
にんげん
)
が
戦
(
たたか
)
ふことになるのであります。
184
この
殺
(
ころ
)
された
迦具土
(
かぐつちの
)
神
(
かみ
)
のことを
現代
(
げんだい
)
にたとへますれば、
185
爆弾
(
ばくだん
)
とか
大砲
(
たいはう
)
とか、
186
火器
(
くわき
)
ばかりで
戦
(
たたか
)
ふのでありまして、
187
弓
(
ゆみ
)
とか
矢
(
や
)
で
戦
(
たたか
)
ふのではありませぬ。
188
軍艦
(
ぐんかん
)
を
動
(
うご
)
かすのも
火
(
ひ
)
の
力
(
ちから
)
であります。
189
それで
大神
(
おほかみ
)
に
依
(
より
)
て
火
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
が
殺
(
ころ
)
されたといふことは、
190
惨虐
(
ざんぎやく
)
なる
戦争
(
せんそう
)
が
止
(
や
)
んだといふことになるのであります。
191
今回
(
こんくわい
)
の
五
(
ご
)
年
(
ねん
)
に
亘
(
わた
)
る
世界
(
せかい
)
戦争
(
せんそう
)
の
結果
(
けつくわ
)
は、
192
迦具土
(
かぐつちの
)
神
(
かみ
)
の
滅亡
(
めつぼう
)
を
意味
(
いみ
)
して
居
(
ゐ
)
るのであります。
193
(
大正九・一一・一
於五六七殿講演
外山豊二
録)
194
(
大正一一・二・一〇
旧一・一四
谷村真友
再録)
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