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第四〇章 言霊解(げんれいかい)二〔三九〇〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第8巻 霊主体従 未の巻 篇:第6篇 黄泉比良坂 よみ(新仮名遣い):よもつひらさか
章:第40章 言霊解二 よみ(新仮名遣い):げんれいかい二 通し章番号:390
口述日:1922(大正11)年02月10日(旧01月14日) 口述場所: 筆録者:谷村真友(再録) 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年6月15日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
殺された火の神の頭に現れた神、というのは言論界に現れた悪神ということである。胸に現れた神とは、政治家や大臣など、国を治める立場の人々の悪思想を表している。
同様にして、中流階級、農民階層、実業家などにも利己主義・物質主義がはびこっていることを暗示している。
伊邪那美命が黄泉国の食事を食べたために、元の世界に戻れなくなった、とあるのは、物質文明の毒のために、地球上の霊魂が汚された、ということを現している。
伊邪那岐命は霊で、伊邪那美命は体である。この世は霊ばかりではいけない、霊肉一致でなければならない。日本は霊主体従の教えをもっと世界万民を安育しなければならない。
古事記に言う黄泉国とは、今日の悪化した世の中を指している。そこに霊系の伊邪那岐神が御降りになったということは、精神文明の徳をもって、森羅万象一切のものを愛撫するという至仁至愛の大御心から地球を完成される、ということである。
火力文明のために黄泉国となってしまった世界を、一度元に還そうということである。神の教えにしたがって神が改心し、国魂が改心し、人民が改心して完全な国を造れ、悪の守護神も改心してくれ、ということである。
伊邪那美命がもう少し早くご注意くだされたら、とお答えになった。そして黄泉神と相談するというのは、黄泉国を支配する体主霊従の主権者たちを説き伏せよう、ということである。
しかしなかなか黄泉神たちの議論がまとまらない様子を示している。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2021-06-11 18:15:56 OBC :rm0840
愛善世界社版:287頁 八幡書店版:第2輯 253頁 修補版: 校定版:291頁 普及版:128頁 初版: ページ備考:
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]神霊界 > 大正9年12月1日号(第132号) > 皇典と現代(二)
001(ころ)されましし迦具土(かぐつちの)(かみ)御頭(みかしら)に、002()りませる(かみ)御名(みな)は、003正鹿(まさか)山津見(やまづみの)(かみ)004(つぎ)御胸(みむね)()りませる(かみ)御名(みな)淤縢山(おどやま)津見(づみの)(かみ)005(つぎ)御腹(みはら)()りませる(かみ)御名(みな)奥山津見(おくやまづみの)(かみ)006(つぎ)御陰(みほと)()りませる(かみ)御名(みな)は、007闇山津見(くらやまづみの)(かみ)008(つぎ)(ひだり)御手(みて)()りませる(かみ)御名(みな)志芸山(しぎやま)津見(づみの)(かみ)009(つぎ)(みぎり)御手(みて)()りませる(かみ)御名(みな)は、010羽山津見(はやまづみの)(かみ)011(つぎ)(ひだり)御足(みあし)()りませる(かみ)御名(みな)は、012原山津見(はらやまづみの)(かみ)013(みぎり)御足(みあし)()りませる(かみ)御名(みな)戸山津見(とやまづみの)(かみ)
014 (ころ)された()(かみ)(あたま)()りませる(かみ)はよい(かみ)ではない。015(すなは)正鹿(まさか)山津見(やまづみの)(かみ)(つよ)(たふと)位置(ゐち)にある(わる)(かみ)といふ意味(いみ)であります。016といふ(こと)は、017言霊(げんれい)(じやう)018(しま)(てん)(こゑ)019(しま)(ひと)(こゑ)020(しま)()(こゑ)021(すなは)(ひと)(こゑ)022世界(せかい)一般(いつぱん)人種(じんしゆ)衆口(しうこう)愚論(ぐろん)マツミ魔積(まつ)みでありますから、023ヤマツミといふ(こと)言論界(げんろんかい)悪魔(あくま)()むといふ意味(いみ)で、024これが正鹿(まさか)山津見(やまづみの)(かみ)(おこ)ることになります。025(あたま)()りませるとは、026(すなは)(うへ)(はう)はいらぬと()うて、027今日(こんにち)のデモクラシーの(ごと)く、028人類(じんるゐ)平等(べうどう)(てん)(めぐみ)()くるといふ(せつ)で、029階級(かいきふ)撤廃(てつぱい)なぞといふ思想(しさう)(おこ)るといふ(こと)であります。
030 (つぎ)に『御胸(みむね)()りませる(かみ)御名(みな)031淤縢山(おどやま)津見(づみの)(かみ)』の(むね)といふのは、032人間(にんげん)身体(しんたい)にたとふれば、033心臓(しんざう)肺臓(はいざう)(ちち)(あたり)で、034政治家(せいぢか)でいへば、035大臣(だいじん)とか、036親任官(しんにんくわん)とか、037勅任官(ちよくにんくわん)などが(むね)であります。038(すなは)(これ)()人々(ひとびと)思想(しさう)()いてあるのであります。039(した)から種々(しゆじゆ)思想(しさう)(じやう)戦争(せんそう)(おこ)つて、040それに(むね)(いた)めて、041おどおどして()るから軍隊(ぐんたい)や、042警察(けいさつ)(ちから)圧迫(あつぱく)脅威(けふゐ)するといふ意味(いみ)になります。
043 (つぎ)に『御腹(みはら)()りませる(かみ)()044奥山津見(おくやまづみの)(かみ)』といふのは、045国民(こくみん)中堅(ちうけん)(すなは)中流(ちうりう)社会(しやくわい)といふことで、046人体(じんたい)にたとふれば(へそ)(あた)るのであります。
047 (こころ)048()むとか、049(くるし)むとかいふ(こと)で、050中流(ちうりう)階級(かいきふ)中央(ちうあう)()つて、051()うしたらよからうかと()うて、052(くるし)んで()るのであります。053(すなは)保守(ほしゆ)主義(しゆぎ)でも()かず、054(あたら)しい主義(しゆぎ)でも()かず、055その(なか)()つて、056うまくやりたいといふ言霊(げんれい)(じやう)意味(いみ)になるのであります。
057 (つぎ)に『御陰(みほと)()りませる(かみ)()058闇山津見(くらやまづみの)(かみ)』といふのは、059ほと農業(のうげふ)従事(じうじ)する(たみ)で、060人体(じんたい)にたとふれば陰部(いんぶ)(あた)りまして、061()()()(ところ)であります。062(すなは)農家(のうか)といふことになります。063この百姓(ひやくしやう)現在(げんざい)如何(いか)なる思想(しさう)があつて、064その意味(いみ)(なん)であるかわからず、065指導者(しだうしや)()つて如何(どう)でもなることを意味(いみ)して()るのであります。066(まつた)(とき)(いきほひ)()つて何方(どつち)にもつく無定見(むていけん)思想(しさう)闇山(くらやま)津見(づみ)(かみ)といふことになります。
067 (つぎ)に『(ひだり)御手(みて)()りませる(かみ)()068志芸山(しぎやま)津見(づみの)(かみ)』の、069この(ひだり)()といふことは(うへ)(はう)()といふことで、070(すなは)政治家(せいぢか)で、071(みぎ)()実業(じつげふ)のことになります。072(すべ)政治家(せいぢか)(かみ)左手(ひだりて)(やく)073実業家(じつげふか)(みぎ)()(やく)で、074(みぎ)()仕事(しごと)をして、075(ひだり)()(をさ)めることになるのであります。076志芸山(しぎやま)津見(づみの)(かみ)(みづ)で、077(かみ)(くに)(かさ)なりたる意味(いみ)であります。078さうすると政治家(せいぢか)精神(せいしん)文明(ぶんめい)()がつかずに、079精神(せいしん)教育(けういく)よりも、080物質(ぶつしつ)(はう)(おも)きを()くといふ意味(いみ)になります。081今日(こんにち)(いた)(ところ)排日(はいにち)思想(しさう)(おこ)つて()りますが、082この思想(しさう)問題(もんだい)思想(しさう)(おさ)へつけなければならぬのに、083貿易(ぼうえき)(うへ)にも圧迫(あつぱく)()け、084軍備(ぐんび)彼方(むかう)はよく(ととの)へて()るとなりますと、085(この)(はう)にも日本(にほん)なれば八々(はちはち)艦隊(かんたい)(つく)つたり、086陸軍(りくぐん)(まし)たりして、087(くに)(まも)らうとして()(かんが)への(さか)んな(とき)のことを志芸山(しぎやま)津見(づみの)(かみ)といふのであります。
088 (つぎ)に『(みぎ)御手(みて)()りませる(かみ)御名(みな)089羽山津見(はやまづみの)(かみ)』といふのは、090下々(しもじも)百姓(ひやくしやう)労働者(らうどうしや)091実業家(じつげふか)()したものであります。092(すなは)戦争(せんそう)(おこ)れば人気(にんき)(わる)くなるかも()れぬが(こめ)(たか)くなつたり、093物価(ぶつか)(あが)つたりするから、094(こめ)(たくは)へて()いて(まう)けてやらうとか、095(また)沢山(たくさん)品物(しなもの)仕入(しい)れて()いて一儲(ひとまう)けしようとか、096如何(どう)したら(かね)(まう)かるかと()ふことばかりを(かんが)へて()る。097(じつ)(した)人民(じんみん)真心(まごころ)が、098(みだ)れた利己主義(われよし)といふことになります。
099 (ひら)くといふことでありますがハヤマツミ(つづ)きますと、100(なに)変動(へんどう)(おこ)れば(まう)けたいと()つて(かんが)へこむ意味(いみ)で、101(すなは)大火事(おほくわじ)があれば材木(ざいもく)(あが)るから、102(いま)(うち)(これ)仕入(しい)れてやらうとか、103饑饉(ききん)()百穀(ひやくこく)(みの)らず、104不作(ふさく)であつたら(いま)(うち)(こめ)沢山(たくさん)買込(かひこ)んでおいて一儲(ひとまう)けしようとか、105(じつ)不都合(ふつがふ)利己主義(われよし)にかぶれて、106何事(なにごと)変動(へんどう)()つて()(たましひ)を、107羽山津見(はやまづみの)(かみ)といふのであります。
108 (つぎ)に『(ひだり)御足(みあし)()りませる(かみ)()109原山津見(はらやまづみの)(かみ)110(みぎ)御足(みあし)()りませる(かみ)()111戸山津見(とやまづみの)(かみ)』といふのは、112この(あし)海外(かいぐわい)発展(はつてん)する(かんが)へを()(ひと)(こと)で、113海外(かいぐわい)()くなら外国(ぐわいこく)思想(しさう)研究(けんきう)して()てやらう、114外国(ぐわいこく)(しん)文明国(ぶんめいこく)だ、115わが(くに)未開国(みかいこく)だ。116向方(むかう)(くに)親善(しんぜん)をして談笑(だんせう)(うち)に、117国際間(こくさいかん)紛擾(ふんぜう)都合(つがふ)よく解決(かいけつ)をつけたいといふ、118(すなは)西洋(せいやう)文明(ぶんめい)憧憬(あこがれ)()る、119(すべ)ての学者(がくしや)(せつ)が、120(ひだり)(あし)原山津見(はらやまづみの)(かみ)であります。
121 トヤといふのは(そと)(ひら)くといふことで、122この戸山津見(とやまづみの)(かみ)は、123移民(いみん)とか、124出稼(でかせぎ)とかいふ(こと)で、125外国(ぐわいこく)移民(いみん)(おく)るとか、126外国(ぐわいこく)外国(ぐわいこく)移民(いみん)排斥(はいせき)とか、127種々(しゆじゆ)大問題(だいもんだい)勃発(ぼつぱつ)する(こと)で、128丁度(ちやうど)今日(こんにち)()(なか)によく()()るのであります。129この移民(いみん)といふことは、130神代(かみよ)では()ういふ(こと)(しめ)されたものか(わか)りませぬが、131()ういふ(ふう)言霊(げんれい)(てき)予言(よげん)(しめ)されて()るのであります。132(すなは)()同胞(どうはう)遠国(ゑんごく)(そら)で、133排日(はいにち)のために(くや)残念(ざんねん)(こら)へて、134()ふに()はれぬ苦労(くらう)をして()るのに国民(こくみん)冷淡(れいたん)であるとか、135政府(せいふ)(なに)をして()るかというて、136反対(はんたい)やら、137不平(ふへい)やらを持出(もちだ)す、138()状態(じやうたい)戸山津見(とやまづみの)(かみ)といふのであります。
139(ここ)(その)(いも)伊弉冊(いざなみの)(みこと)相見(あひみ)まく(おもほ)して、140黄泉国(よもつのくに)追往(おひい)でましき。141(すなは)殿騰戸(とののあげと)より出向(いでむか)へます(とき)に、142伊弉諾(いざなぎの)(みこと)語詔(かたら)ひたまはく、143(うつ)くしき(わが)那邇妹(なにもの)(みこと)144吾汝(あれいまし)(つく)れりし(くに)(いま)(つく)()へずあれば、145(かへ)りまさねとのりたまひき、146(ここ)伊弉冊(いざなみの)(みこと)(こたへ)(まを)したまはく、147(くや)しきかも、148()()まさずて()黄泉(よもつ)戸喫(へぐひ)しつ。149(しか)れども(うつ)くしき、150(あが)那勢(なせの)(みこと)入来(いりき)ませる(こと)(かしこ)ければ(かへ)りなむを。151(しばら)黄泉神(よもつがみ)相論(あげつら)はむ。152()をな()たまひそ。153如此(かく)(まを)して(その)殿内(とぬち)(かへ)()りませる(ほど)甚久(いとひさ)しくて()ちかねたまひき。154(かれ)155(ひだり)御美髪(みみづら)()させる湯津津間(ゆづつま)(ぐし)男柱(をばしら)一箇(ひとつ)取闕(とりか)きて、156一火(ひとひ)(とも)して入見(いりみ)ます(とき)に、157(うじ)(たか)(とどろ)きて、158御頭(みかしら)には大雷(おほいかづち)()り、159御胸(みむね)には火雷(ほのいかづち)()り、160御腹(みはら)には黒雷(くろいかづち)()り、161御陰(みほと)には拆雷(さくいかづち)()り、162(ひだり)御手(みて)には若雷(わかいかづち)()り、163(みぎり)御手(みて)には土雷(つちいかづち)()り、164(ひだり)御足(みあし)には鳴雷(なるいかづち)()り、165(みぎり)御足(みあし)には伏雷(ふしいかづち)()(あは)せて(やくさ)雷神(いかづちがみ)()()りき』
166 この御言葉(みことば)地球(ちきう)(じやう)霊魂(れいこん)なる大国魂(おほくにたま)守護(しゆご)(わる)いから、167()うなつたのであり、168()文明(ぶんめい)(すなは)物質(ぶつしつ)文明(ぶんめい)惨毒(さんどく)(ため)(かく)(ごと)世界(せかい)(ほとん)滅亡(めつぼう)(ひん)したのであります。
169 伊弉諾(いざなぎの)(みこと)(れい)で、170伊弉冊(いざなみの)(みこと)(たい)であります。171この()(なか)(れい)ばかりでもいけない、172(すなは)霊肉(れいにく)一致(いつち)でなければならぬのであります。173(わが)日本(にほん)霊主(れいしゆ)体従(たいじゆう)(をしへ)(もつ)て、174世界(せかい)国魂(くにたま)()かし、175世界(せかい)万民(ばんみん)安育(あんいく)させて()かねばならぬ(くに)であります。176世界(せかい)道義(だうぎ)(てき)精神(せいしん)文明(ぶんめい)徳沢(とくたく)(もつ)て、177全地球(ぜんちきう)一切(いつさい)愛撫(あいぶ)すると()至仁至愛(みろく)大御心(おほみこころ)から、178()大神(おほかみ)地球(ちきう)完成(くわんせい)(たま)(ため)に、179伊弉冊(いざなみの)(みこと)会見(くわいけん)申込(まをしこ)み、180遥々(はるばる)()(くだ)りになつた(こと)であります。
181()(いも)伊弉冊(いざなみの)(みこと)相見(あひみ)まく(おもほ)して黄泉国(よもつのくに)追往(おひい)でましき』といふ、182この黄泉国(よもつのくに)死後(しご)のことをいうたのでなくして、183今日(こんにち)全世界(ぜんせかい)状態(じやうたい)黄泉国(よもつのくに)であります。184そこで(てん)から、185本当(ほんたう)(かみ)(さま)(くだ)つて()岩戸(いはと)騰戸(あげど)をば(すこ)(ひら)いて()られたのであります。186さうすると世界(せかい)各国(かくこく)187()(しま)つてゐる。188この()といふことは(ばつ)(こと)でありまして、189門閥(もんばつ)だとか、190政党閥(せいたうばつ)だとか、191資本閥(しほんばつ)だとか、192学閥(がくばつ)だとか、193宗教閥(しうけうばつ)などいふものが()であります。
194 その()()けて、195伊弉諾(いざなぎの)(みこと)(いは)れますには、196()(うつ)くしき』と()(こと)は、197(えう)するに地球(ちきう)国魂(くにたま)世界(せかい)一般(いつぱん)人民(じんみん)も、198森羅(しんら)万象(ばんしやう)一切(いつさい)のものを(みな)(あい)(たま)ひての()言葉(ことば)であります。199すなはち霊系(れいけい)体系(たいけい)相俟(あひま)つて、200(うる)はしい世界(せかい)(つく)らむとしたが、201()(かみ)所謂(いはゆる)火力(くわりよく)文明(ぶんめい)のために、202世界(せかい)黄泉国(よもつくに)()つたのである。203それで(いま)一度(いちど)(もと)(かへ)れと()はれたのであります。204この太元(もと)(かへ)れといふことは、205(かみ)(をしへ)(したが)つて(かみ)改心(かいしん)し、206国魂(くにたま)改心(かいしん)し、207人民(じんみん)改心(かいしん)して、208上下(しやうか)一致(いつち)(もつ)完全(くわんぜん)なる(くに)(つく)らむとの意味(いみ)であります。209(すなは)地球(ちきう)(じやう)(あく)守護神(しゆごじん)に、210改心(かいしん)してくれといふことになります。
211 そこで伊弉冊(いざなみの)(みこと)(こたへ)(いは)るるには、212(くや)しきかも()()まさずして、213()黄泉(よもつ)戸喫(へぐひ)しつ』とあります。214これは残念(ざんねん)なことを(いた)しました。215(われ)黄泉(よもつ)戸喫(へぐひ)した。216モウ(すこ)(はや)()注意(ちうい)(くだ)さらば、217(ここ)まで地球(ちきう)(じやう)一切(いつさい)腐敗(ふはい)せなかつたで()らうに、218今日(こんにち)となつては(じつ)(くも)()り、219(にご)()り、220(くさ)()りた()(なか)()のつけやうもない。221()きも(もど)りも、222()げも(おろ)しも、223二進(につち)三進(さつち)()かぬ状態(じやうたい)であるといふ意味(いみ)であります。
224 (すなは)(かみ)も、225(われ)も、226(ひと)も、227(とも)(みな)(けが)されて()ることでありますから、228(てん)から(まこと)(かみ)()(いで)(くだ)さいまして、229地球(ちきう)破滅(はめつ)せむとするのを(なほ)してやらう、230完全(くわんぜん)なる天国(てんごく)建設(けんせつ)してやらう、231(いは)れますのは、232(まこと)(おそ)(おほ)い、233(たふと)い、234(かたじけ)ない(かみ)()言葉(ことば)でありますから、235(わたくし)国魂(くにたま)(すなは)世界(せかい)一般(いつぱん)神人(しんじん)改心(かいしん)すれば、236()(こと)を『(かへ)りなむ』と(まを)すのである。237しかし一寸(ちよつと)黄泉神(よもつがみ)相談(さうだん)して()ますから、238それまで()()ちを(ねが)ひますと(こた)へられたのであります。239この黄泉神(よもつがみ)といふのは、240現代(げんだい)暗黒(あんこく)世界(せかい)支配(しはい)して()(かく)体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)(こく)主権者(しゆけんしや)大統領(だいとうりやう)といふことでありまして、241相論(あげつら)うといふことは、242一応(いちおう)この(こと)相談(さうだん)して()ませう、243多勢(おほぜい)()()いて()かせて、244その意見(いけん)()いて()ませうといふ(こと)であります。
245 (つぎ)に『甚久(いとひさ)しく()ちかねたまひき』といふのは、246この議論(ぎろん)一寸(ちよつと)や、247そつとの(あひだ)(まと)まらずに、248やれ物質(ぶつしつ)主義(しゆぎ)がよいとか、249金銀(きんぎん)為本(ゐほん)がよいとか、250天産(てんさん)自給(じきふ)だとか、251いろいろの議論(ぎろん)があつて、252()(ねん)(さん)(ねん)()()てぬのであります。253(かみ)(さま)(いま)ぢや(はや)ぢやというて(はや)改心(かいしん)せよと、254明治(めいぢ)二十五(にじふご)(ねん)から()(つづ)けに()はれて()(いそ)ぎになつて()るが、255黄泉神(よもつがみ)議論(ぎろん)中々(なかなか)(まと)まらぬといふ()うな意味(いみ)であります。
256大正九・一一・一 於五六七殿講演 外山豊二録)
257大正一一・二・一〇 旧一・一四 谷村真友再録)

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