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霊界物語
霊主体従(第1~12巻)
第8巻(未の巻)
序文
凡例
総説
第1篇 智利の都
第1章 朝日丸
第2章 五十韻
第3章 身魂相応
第4章 烏の妻
第5章 三人世の元
第6章 火の玉
第2篇 四十八文字
第7章 蛸入道
第8章 改心祈願
第9章 鏡の池
第10章 仮名手本
第3篇 秘露より巴留へ
第11章 海の竜宮
第12章 身代り
第13章 修羅場
第14章 秘露の邂逅
第15章 ブラジル峠
第16章 霊縛
第17章 敵味方
第18章 巴留の関守
第4篇 巴留の国
第19章 刹那心
第20章 張子の虎
第21章 滝の村
第22章 五月姫
第23章 黒頭巾
第24章 盲目審神
第25章 火の車
第26章 讃嘆
第27章 沙漠
第28章 玉詩異
第29章 原山祇
第5篇 宇都の国
第30章 珍山峠
第31章 谷間の温泉
第32章 朝の紅顔
第33章 天上眉毛
第34章 烏天狗
第35章 一二三世
第36章 大蛇の背
第37章 珍山彦
第38章 華燭の典
第6篇 黄泉比良坂
第39章 言霊解一
第40章 言霊解二
第41章 言霊解三
第42章 言霊解四
第43章 言霊解五
余白歌
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霊界物語
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霊主体従(第1~12巻)
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> 第6篇 黄泉比良坂 > 第40章 言霊解二
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(B)
(N)
言霊解三 >>>
第四〇章
言霊解
(
げんれいかい
)
二〔三九〇〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第8巻 霊主体従 未の巻
篇:
第6篇 黄泉比良坂
よみ(新仮名遣い):
よもつひらさか
章:
第40章 言霊解二
よみ(新仮名遣い):
げんれいかい二
通し章番号:
390
口述日:
1922(大正11)年02月10日(旧01月14日)
口述場所:
筆録者:
谷村真友(再録)
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1922(大正11)年6月15日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
殺された火の神の頭に現れた神、というのは言論界に現れた悪神ということである。胸に現れた神とは、政治家や大臣など、国を治める立場の人々の悪思想を表している。
同様にして、中流階級、農民階層、実業家などにも利己主義・物質主義がはびこっていることを暗示している。
伊邪那美命が黄泉国の食事を食べたために、元の世界に戻れなくなった、とあるのは、物質文明の毒のために、地球上の霊魂が汚された、ということを現している。
伊邪那岐命は霊で、伊邪那美命は体である。この世は霊ばかりではいけない、霊肉一致でなければならない。日本は霊主体従の教えをもっと世界万民を安育しなければならない。
古事記に言う黄泉国とは、今日の悪化した世の中を指している。そこに霊系の伊邪那岐神が御降りになったということは、精神文明の徳をもって、森羅万象一切のものを愛撫するという至仁至愛の大御心から地球を完成される、ということである。
火力文明のために黄泉国となってしまった世界を、一度元に還そうということである。神の教えにしたがって神が改心し、国魂が改心し、人民が改心して完全な国を造れ、悪の守護神も改心してくれ、ということである。
伊邪那美命がもう少し早くご注意くだされたら、とお答えになった。そして黄泉神と相談するというのは、黄泉国を支配する体主霊従の主権者たちを説き伏せよう、ということである。
しかしなかなか黄泉神たちの議論がまとまらない様子を示している。
主な登場人物
[?]
【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。
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:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
2021-06-11 18:15:56
OBC :
rm0840
愛善世界社版:
287頁
八幡書店版:
第2輯 253頁
修補版:
校定版:
291頁
普及版:
128頁
初版:
ページ備考:
初出
[?]
この文献の初出または底本となったと思われる文献です。
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:
神霊界
>
大正9年12月1日号(第132号)
>
皇典と現代(二)
001
『
殺
(
ころ
)
されましし
迦具土
(
かぐつちの
)
神
(
かみ
)
の
御頭
(
みかしら
)
に、
002
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
は、
003
正鹿
(
まさか
)
山津見
(
やまづみの
)
神
(
かみ
)
、
004
次
(
つぎ
)
に
御胸
(
みむね
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
は
淤縢山
(
おどやま
)
津見
(
づみの
)
神
(
かみ
)
、
005
次
(
つぎ
)
に
御腹
(
みはら
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
は
奥山津見
(
おくやまづみの
)
神
(
かみ
)
、
006
次
(
つぎ
)
に
御陰
(
みほと
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
は、
007
闇山津見
(
くらやまづみの
)
神
(
かみ
)
、
008
次
(
つぎ
)
に
左
(
ひだり
)
の
御手
(
みて
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
は
志芸山
(
しぎやま
)
津見
(
づみの
)
神
(
かみ
)
、
009
次
(
つぎ
)
に
右
(
みぎり
)
の
御手
(
みて
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
は、
010
羽山津見
(
はやまづみの
)
神
(
かみ
)
、
011
次
(
つぎ
)
に
左
(
ひだり
)
の
御足
(
みあし
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
は、
012
原山津見
(
はらやまづみの
)
神
(
かみ
)
、
013
右
(
みぎり
)
の
御足
(
みあし
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
は
戸山津見
(
とやまづみの
)
神
(
かみ
)
』
014
殺
(
ころ
)
された
火
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
の
頭
(
あたま
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
はよい
神
(
かみ
)
ではない。
015
即
(
すなは
)
ち
正鹿
(
まさか
)
山津見
(
やまづみの
)
神
(
かみ
)
は
強
(
つよ
)
く
尊
(
たふと
)
い
位置
(
ゐち
)
にある
悪
(
わる
)
い
神
(
かみ
)
といふ
意味
(
いみ
)
であります。
016
ヤ
といふ
事
(
こと
)
は、
017
言霊
(
げんれい
)
上
(
じやう
)
、
018
ア
行
(
しま
)
は
天
(
てん
)
の
声
(
こゑ
)
、
019
ヤ
行
(
しま
)
は
人
(
ひと
)
の
声
(
こゑ
)
、
020
ワ
行
(
しま
)
は
地
(
ち
)
の
声
(
こゑ
)
、
021
即
(
すなは
)
ち
ヤ
は
人
(
ひと
)
の
声
(
こゑ
)
、
022
世界
(
せかい
)
一般
(
いつぱん
)
人種
(
じんしゆ
)
の
衆口
(
しうこう
)
愚論
(
ぐろん
)
で
マツミ
は
魔積
(
まつ
)
みでありますから、
023
ヤマツミ
といふ
事
(
こと
)
は
言論界
(
げんろんかい
)
に
悪魔
(
あくま
)
が
住
(
す
)
むといふ
意味
(
いみ
)
で、
024
これが
正鹿
(
まさか
)
山津見
(
やまづみの
)
神
(
かみ
)
の
起
(
おこ
)
ることになります。
025
頭
(
あたま
)
に
成
(
な
)
りませるとは、
026
即
(
すなは
)
ち
上
(
うへ
)
の
方
(
はう
)
はいらぬと
云
(
い
)
うて、
027
今日
(
こんにち
)
のデモクラシーの
如
(
ごと
)
く、
028
人類
(
じんるゐ
)
は
平等
(
べうどう
)
に
天
(
てん
)
の
恵
(
めぐみ
)
を
享
(
う
)
くるといふ
説
(
せつ
)
で、
029
階級
(
かいきふ
)
撤廃
(
てつぱい
)
なぞといふ
思想
(
しさう
)
が
起
(
おこ
)
るといふ
事
(
こと
)
であります。
030
次
(
つぎ
)
に『
御胸
(
みむね
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
、
031
淤縢山
(
おどやま
)
津見
(
づみの
)
神
(
かみ
)
』の
胸
(
むね
)
といふのは、
032
人間
(
にんげん
)
の
身体
(
しんたい
)
にたとふれば、
033
心臓
(
しんざう
)
や
肺臓
(
はいざう
)
や
乳
(
ちち
)
の
辺
(
あたり
)
で、
034
政治家
(
せいぢか
)
でいへば、
035
大臣
(
だいじん
)
とか、
036
親任官
(
しんにんくわん
)
とか、
037
勅任官
(
ちよくにんくわん
)
などが
胸
(
むね
)
であります。
038
即
(
すなは
)
ち
是
(
これ
)
等
(
ら
)
の
人々
(
ひとびと
)
の
思想
(
しさう
)
が
書
(
か
)
いてあるのであります。
039
下
(
した
)
から
種々
(
しゆじゆ
)
な
思想
(
しさう
)
上
(
じやう
)
の
戦争
(
せんそう
)
が
起
(
おこ
)
つて、
040
それに
胸
(
むね
)
を
痛
(
いた
)
めて、
041
おどおどして
居
(
ゐ
)
るから
軍隊
(
ぐんたい
)
や、
042
警察
(
けいさつ
)
の
力
(
ちから
)
で
圧迫
(
あつぱく
)
脅威
(
けふゐ
)
するといふ
意味
(
いみ
)
になります。
043
次
(
つぎ
)
に『
御腹
(
みはら
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
名
(
な
)
、
044
奥山津見
(
おくやまづみの
)
神
(
かみ
)
』といふのは、
045
国民
(
こくみん
)
の
中堅
(
ちうけん
)
即
(
すなは
)
ち
中流
(
ちうりう
)
社会
(
しやくわい
)
といふことで、
046
人体
(
じんたい
)
にたとふれば
臍
(
へそ
)
に
当
(
あた
)
るのであります。
047
オ
は
心
(
こころ
)
、
048
ク
は
組
(
く
)
むとか、
049
苦
(
くるし
)
むとかいふ
事
(
こと
)
で、
050
中流
(
ちうりう
)
階級
(
かいきふ
)
は
中央
(
ちうあう
)
に
立
(
た
)
つて、
051
何
(
ど
)
うしたらよからうかと
云
(
い
)
うて、
052
苦
(
くるし
)
んで
居
(
を
)
るのであります。
053
即
(
すなは
)
ち
保守
(
ほしゆ
)
主義
(
しゆぎ
)
でも
行
(
ゆ
)
かず、
054
新
(
あたら
)
しい
主義
(
しゆぎ
)
でも
行
(
ゆ
)
かず、
055
その
中
(
なか
)
を
採
(
と
)
つて、
056
うまくやりたいといふ
言霊
(
げんれい
)
上
(
じやう
)
の
意味
(
いみ
)
になるのであります。
057
次
(
つぎ
)
に『
御陰
(
みほと
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
名
(
な
)
、
058
闇山津見
(
くらやまづみの
)
神
(
かみ
)
』といふのは、
059
ほと
は
農業
(
のうげふ
)
に
従事
(
じうじ
)
する
民
(
たみ
)
で、
060
人体
(
じんたい
)
にたとふれば
陰部
(
いんぶ
)
に
当
(
あた
)
りまして、
061
子
(
こ
)
を
産
(
う
)
み
出
(
だ
)
す
所
(
ところ
)
であります。
062
即
(
すなは
)
ち
農家
(
のうか
)
といふことになります。
063
この
百姓
(
ひやくしやう
)
は
現在
(
げんざい
)
如何
(
いか
)
なる
思想
(
しさう
)
があつて、
064
その
意味
(
いみ
)
が
何
(
なん
)
であるかわからず、
065
指導者
(
しだうしや
)
に
依
(
よ
)
つて
如何
(
どう
)
でもなることを
意味
(
いみ
)
して
居
(
を
)
るのであります。
066
全
(
まつた
)
く
時
(
とき
)
の
勢
(
いきほひ
)
に
依
(
よ
)
つて
何方
(
どつち
)
にもつく
無定見
(
むていけん
)
な
思想
(
しさう
)
が
闇山
(
くらやま
)
津見
(
づみ
)
神
(
かみ
)
といふことになります。
067
次
(
つぎ
)
に『
左
(
ひだり
)
の
御手
(
みて
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
名
(
な
)
、
068
志芸山
(
しぎやま
)
津見
(
づみの
)
神
(
かみ
)
』の、
069
この
左
(
ひだり
)
の
手
(
て
)
といふことは
上
(
うへ
)
の
方
(
はう
)
の
手
(
て
)
といふことで、
070
即
(
すなは
)
ち
政治家
(
せいぢか
)
で、
071
右
(
みぎ
)
の
手
(
て
)
は
実業
(
じつげふ
)
のことになります。
072
総
(
すべ
)
て
政治家
(
せいぢか
)
は
神
(
かみ
)
の
左手
(
ひだりて
)
の
役
(
やく
)
、
073
実業家
(
じつげふか
)
は
右
(
みぎ
)
の
手
(
て
)
の
役
(
やく
)
で、
074
右
(
みぎ
)
の
手
(
て
)
で
仕事
(
しごと
)
をして、
075
左
(
ひだり
)
の
手
(
て
)
で
治
(
をさ
)
めることになるのであります。
076
志芸山
(
しぎやま
)
津見
(
づみの
)
神
(
かみ
)
の
シ
は
水
(
みづ
)
で、
077
ギ
は
神
(
かみ
)
と
国
(
くに
)
と
重
(
かさ
)
なりたる
意味
(
いみ
)
であります。
078
さうすると
政治家
(
せいぢか
)
は
精神
(
せいしん
)
文明
(
ぶんめい
)
に
気
(
き
)
がつかずに、
079
精神
(
せいしん
)
教育
(
けういく
)
よりも、
080
物質
(
ぶつしつ
)
の
方
(
はう
)
に
重
(
おも
)
きを
置
(
お
)
くといふ
意味
(
いみ
)
になります。
081
今日
(
こんにち
)
は
到
(
いた
)
る
所
(
ところ
)
に
排日
(
はいにち
)
思想
(
しさう
)
が
起
(
おこ
)
つて
居
(
を
)
りますが、
082
この
思想
(
しさう
)
の
問題
(
もんだい
)
は
思想
(
しさう
)
で
抑
(
おさ
)
へつけなければならぬのに、
083
貿易
(
ぼうえき
)
の
上
(
うへ
)
にも
圧迫
(
あつぱく
)
を
受
(
う
)
け、
084
軍備
(
ぐんび
)
も
彼方
(
むかう
)
はよく
整
(
ととの
)
へて
居
(
を
)
るとなりますと、
085
此
(
この
)
方
(
はう
)
にも
日本
(
にほん
)
なれば
八々
(
はちはち
)
艦隊
(
かんたい
)
を
造
(
つく
)
つたり、
086
陸軍
(
りくぐん
)
を
増
(
まし
)
たりして、
087
国
(
くに
)
を
護
(
まも
)
らうとして
居
(
ゐ
)
る
考
(
かんが
)
への
盛
(
さか
)
んな
時
(
とき
)
のことを
志芸山
(
しぎやま
)
津見
(
づみの
)
神
(
かみ
)
といふのであります。
088
次
(
つぎ
)
に『
右
(
みぎ
)
の
御手
(
みて
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
御名
(
みな
)
、
089
羽山津見
(
はやまづみの
)
神
(
かみ
)
』といふのは、
090
下々
(
しもじも
)
の
百姓
(
ひやくしやう
)
や
労働者
(
らうどうしや
)
、
091
実業家
(
じつげふか
)
を
指
(
さ
)
したものであります。
092
即
(
すなは
)
ち
戦争
(
せんそう
)
が
起
(
おこ
)
れば
人気
(
にんき
)
が
悪
(
わる
)
くなるかも
知
(
し
)
れぬが
米
(
こめ
)
が
高
(
たか
)
くなつたり、
093
物価
(
ぶつか
)
が
騰
(
あが
)
つたりするから、
094
米
(
こめ
)
を
貯
(
たくは
)
へて
置
(
お
)
いて
儲
(
まう
)
けてやらうとか、
095
又
(
また
)
沢山
(
たくさん
)
品物
(
しなもの
)
を
仕入
(
しい
)
れて
置
(
お
)
いて
一儲
(
ひとまう
)
けしようとか、
096
如何
(
どう
)
したら
金
(
かね
)
が
儲
(
まう
)
かるかと
云
(
い
)
ふことばかりを
考
(
かんが
)
へて
居
(
を
)
る。
097
実
(
じつ
)
に
下
(
した
)
の
人民
(
じんみん
)
の
真心
(
まごころ
)
が、
098
乱
(
みだ
)
れた
利己主義
(
われよし
)
といふことになります。
099
ハ
は
開
(
ひら
)
くといふことでありますが
ハヤマツミ
と
続
(
つづ
)
きますと、
100
何
(
なに
)
か
変動
(
へんどう
)
が
起
(
おこ
)
れば
儲
(
まう
)
けたいと
云
(
い
)
つて
考
(
かんが
)
へこむ
意味
(
いみ
)
で、
101
即
(
すなは
)
ち
大火事
(
おほくわじ
)
があれば
材木
(
ざいもく
)
が
騰
(
あが
)
るから、
102
今
(
いま
)
の
中
(
うち
)
に
之
(
これ
)
を
仕入
(
しい
)
れてやらうとか、
103
饑饉
(
ききん
)
が
来
(
き
)
て
百穀
(
ひやくこく
)
実
(
みの
)
らず、
104
不作
(
ふさく
)
であつたら
今
(
いま
)
の
間
(
うち
)
に
米
(
こめ
)
を
沢山
(
たくさん
)
買込
(
かひこ
)
んでおいて
一儲
(
ひとまう
)
けしようとか、
105
実
(
じつ
)
に
不都合
(
ふつがふ
)
な
利己主義
(
われよし
)
にかぶれて、
106
何事
(
なにごと
)
か
変動
(
へんどう
)
を
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
る
魂
(
たましひ
)
を、
107
羽山津見
(
はやまづみの
)
神
(
かみ
)
といふのであります。
108
次
(
つぎ
)
に『
左
(
ひだり
)
の
御足
(
みあし
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
名
(
な
)
、
109
原山津見
(
はらやまづみの
)
神
(
かみ
)
、
110
右
(
みぎ
)
の
御足
(
みあし
)
に
成
(
な
)
りませる
神
(
かみ
)
の
名
(
な
)
、
111
戸山津見
(
とやまづみの
)
神
(
かみ
)
』といふのは、
112
この
足
(
あし
)
は
海外
(
かいぐわい
)
へ
発展
(
はつてん
)
する
考
(
かんが
)
へを
持
(
も
)
つ
人
(
ひと
)
の
事
(
こと
)
で、
113
海外
(
かいぐわい
)
へ
行
(
ゆ
)
くなら
外国
(
ぐわいこく
)
の
思想
(
しさう
)
を
研究
(
けんきう
)
して
来
(
き
)
てやらう、
114
外国
(
ぐわいこく
)
は
真
(
しん
)
の
文明国
(
ぶんめいこく
)
だ、
115
わが
国
(
くに
)
は
未開国
(
みかいこく
)
だ。
116
向方
(
むかう
)
の
国
(
くに
)
と
親善
(
しんぜん
)
をして
談笑
(
だんせう
)
の
裡
(
うち
)
に、
117
国際間
(
こくさいかん
)
の
紛擾
(
ふんぜう
)
を
都合
(
つがふ
)
よく
解決
(
かいけつ
)
をつけたいといふ、
118
即
(
すなは
)
ち
西洋
(
せいやう
)
文明
(
ぶんめい
)
に
憧憬
(
あこがれ
)
て
居
(
ゐ
)
る、
119
総
(
すべ
)
ての
学者
(
がくしや
)
の
説
(
せつ
)
が、
120
左
(
ひだり
)
の
足
(
あし
)
の
原山津見
(
はらやまづみの
)
神
(
かみ
)
であります。
121
トヤ
といふのは
外
(
そと
)
に
開
(
ひら
)
くといふことで、
122
この
戸山津見
(
とやまづみの
)
神
(
かみ
)
は、
123
移民
(
いみん
)
とか、
124
出稼
(
でかせぎ
)
とかいふ
事
(
こと
)
で、
125
外国
(
ぐわいこく
)
に
移民
(
いみん
)
を
送
(
おく
)
るとか、
126
外国
(
ぐわいこく
)
は
外国
(
ぐわいこく
)
で
移民
(
いみん
)
排斥
(
はいせき
)
とか、
127
種々
(
しゆじゆ
)
の
大問題
(
だいもんだい
)
が
勃発
(
ぼつぱつ
)
する
事
(
こと
)
で、
128
丁度
(
ちやうど
)
今日
(
こんにち
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
によく
似
(
に
)
て
居
(
ゐ
)
るのであります。
129
この
移民
(
いみん
)
といふことは、
130
神代
(
かみよ
)
では
何
(
ど
)
ういふ
事
(
こと
)
を
示
(
しめ
)
されたものか
判
(
わか
)
りませぬが、
131
斯
(
こ
)
ういふ
風
(
ふう
)
に
言霊
(
げんれい
)
的
(
てき
)
予言
(
よげん
)
が
示
(
しめ
)
されて
居
(
を
)
るのであります。
132
即
(
すなは
)
ち
吾
(
わ
)
が
同胞
(
どうはう
)
が
遠国
(
ゑんごく
)
の
空
(
そら
)
で、
133
排日
(
はいにち
)
のために
悔
(
くや
)
し
残念
(
ざんねん
)
を
耐
(
こら
)
へて、
134
言
(
い
)
ふに
言
(
い
)
はれぬ
苦労
(
くらう
)
をして
居
(
ゐ
)
るのに
国民
(
こくみん
)
が
冷淡
(
れいたん
)
であるとか、
135
政府
(
せいふ
)
は
何
(
なに
)
をして
居
(
ゐ
)
るかというて、
136
反対
(
はんたい
)
やら、
137
不平
(
ふへい
)
やらを
持出
(
もちだ
)
す、
138
其
(
そ
)
の
状態
(
じやうたい
)
を
戸山津見
(
とやまづみの
)
神
(
かみ
)
といふのであります。
139
『
是
(
ここ
)
に
其
(
その
)
妹
(
いも
)
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
を
相見
(
あひみ
)
まく
欲
(
おもほ
)
して、
140
黄泉国
(
よもつのくに
)
に
追往
(
おひい
)
でましき。
141
爾
(
すなは
)
ち
殿騰戸
(
とののあげと
)
より
出向
(
いでむか
)
へます
時
(
とき
)
に、
142
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
語詔
(
かたら
)
ひたまはく、
143
愛
(
うつ
)
くしき
我
(
わが
)
那邇妹
(
なにもの
)
命
(
みこと
)
、
144
吾汝
(
あれいまし
)
と
作
(
つく
)
れりし
国
(
くに
)
未
(
いま
)
だ
作
(
つく
)
り
竟
(
を
)
へずあれば、
145
還
(
かへ
)
りまさねとのりたまひき、
146
爾
(
ここ
)
に
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
の
答
(
こたへ
)
曰
(
まを
)
したまはく、
147
悔
(
くや
)
しきかも、
148
速
(
と
)
く
来
(
き
)
まさずて
吾
(
あ
)
は
黄泉
(
よもつ
)
戸喫
(
へぐひ
)
しつ。
149
然
(
しか
)
れども
愛
(
うつ
)
くしき、
150
我
(
あが
)
那勢
(
なせの
)
命
(
みこと
)
入来
(
いりき
)
ませる
事
(
こと
)
恐
(
かしこ
)
ければ
還
(
かへ
)
りなむを。
151
且
(
しばら
)
く
黄泉神
(
よもつがみ
)
と
相論
(
あげつら
)
はむ。
152
我
(
あ
)
をな
視
(
み
)
たまひそ。
153
如此
(
かく
)
白
(
まを
)
して
其
(
その
)
殿内
(
とぬち
)
に
還
(
かへ
)
り
入
(
い
)
りませる
間
(
ほど
)
甚久
(
いとひさ
)
しくて
待
(
ま
)
ちかねたまひき。
154
故
(
かれ
)
、
155
左
(
ひだり
)
の
御美髪
(
みみづら
)
に
刺
(
さ
)
させる
湯津津間
(
ゆづつま
)
櫛
(
ぐし
)
の
男柱
(
をばしら
)
一箇
(
ひとつ
)
取闕
(
とりか
)
きて、
156
一火
(
ひとひ
)
燭
(
とも
)
して
入見
(
いりみ
)
ます
時
(
とき
)
に、
157
蛆
(
うじ
)
集
(
たか
)
り
蘯
(
とどろ
)
きて、
158
御頭
(
みかしら
)
には
大雷
(
おほいかづち
)
居
(
を
)
り、
159
御胸
(
みむね
)
には
火雷
(
ほのいかづち
)
居
(
を
)
り、
160
御腹
(
みはら
)
には
黒雷
(
くろいかづち
)
居
(
を
)
り、
161
御陰
(
みほと
)
には
拆雷
(
さくいかづち
)
居
(
を
)
り、
162
左
(
ひだり
)
の
御手
(
みて
)
には
若雷
(
わかいかづち
)
居
(
を
)
り、
163
右
(
みぎり
)
の
御手
(
みて
)
には
土雷
(
つちいかづち
)
居
(
を
)
り、
164
左
(
ひだり
)
の
御足
(
みあし
)
には
鳴雷
(
なるいかづち
)
居
(
を
)
り、
165
右
(
みぎり
)
の
御足
(
みあし
)
には
伏雷
(
ふしいかづち
)
居
(
を
)
り
併
(
あは
)
せて
八
(
やくさ
)
の
雷神
(
いかづちがみ
)
成
(
な
)
り
居
(
を
)
りき』
166
この
御言葉
(
みことば
)
は
地球
(
ちきう
)
上
(
じやう
)
の
霊魂
(
れいこん
)
なる
大国魂
(
おほくにたま
)
の
守護
(
しゆご
)
が
悪
(
わる
)
いから、
167
斯
(
こ
)
うなつたのであり、
168
火
(
ひ
)
の
文明
(
ぶんめい
)
即
(
すなは
)
ち
物質
(
ぶつしつ
)
文明
(
ぶんめい
)
の
惨毒
(
さんどく
)
の
為
(
ため
)
に
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
く
世界
(
せかい
)
が
殆
(
ほとん
)
ど
滅亡
(
めつぼう
)
に
瀕
(
ひん
)
したのであります。
169
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
は
霊
(
れい
)
で、
170
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
は
体
(
たい
)
であります。
171
この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
霊
(
れい
)
ばかりでもいけない、
172
即
(
すなは
)
ち
霊肉
(
れいにく
)
一致
(
いつち
)
でなければならぬのであります。
173
我
(
わが
)
日本
(
にほん
)
は
霊主
(
れいしゆ
)
体従
(
たいじゆう
)
の
教
(
をしへ
)
を
以
(
もつ
)
て、
174
世界
(
せかい
)
の
国魂
(
くにたま
)
を
生
(
い
)
かし、
175
世界
(
せかい
)
万民
(
ばんみん
)
を
安育
(
あんいく
)
させて
行
(
ゆ
)
かねばならぬ
国
(
くに
)
であります。
176
世界
(
せかい
)
を
道義
(
だうぎ
)
的
(
てき
)
に
精神
(
せいしん
)
文明
(
ぶんめい
)
の
徳沢
(
とくたく
)
を
以
(
もつ
)
て、
177
全地球
(
ぜんちきう
)
一切
(
いつさい
)
を
愛撫
(
あいぶ
)
すると
曰
(
い
)
ふ
至仁至愛
(
みろく
)
の
大御心
(
おほみこころ
)
から、
178
日
(
ひ
)
の
大神
(
おほかみ
)
が
地球
(
ちきう
)
を
完成
(
くわんせい
)
し
玉
(
たま
)
ふ
為
(
ため
)
に、
179
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
に
会見
(
くわいけん
)
を
申込
(
まをしこ
)
み、
180
遥々
(
はるばる
)
と
御
(
お
)
降
(
くだ
)
りになつた
事
(
こと
)
であります。
181
『
其
(
そ
)
の
妹
(
いも
)
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
を
相見
(
あひみ
)
まく
欲
(
おもほ
)
して
黄泉国
(
よもつのくに
)
に
追往
(
おひい
)
でましき』といふ、
182
この
黄泉国
(
よもつのくに
)
は
死後
(
しご
)
のことをいうたのでなくして、
183
今日
(
こんにち
)
の
全世界
(
ぜんせかい
)
の
状態
(
じやうたい
)
が
黄泉国
(
よもつのくに
)
であります。
184
そこで
天
(
てん
)
から、
185
本当
(
ほんたう
)
の
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
が
下
(
くだ
)
つて
来
(
き
)
て
岩戸
(
いはと
)
の
騰戸
(
あげど
)
をば
少
(
すこ
)
し
開
(
ひら
)
いて
見
(
み
)
られたのであります。
186
さうすると
世界
(
せかい
)
各国
(
かくこく
)
、
187
戸
(
と
)
が
閉
(
しま
)
つてゐる。
188
この
戸
(
と
)
といふことは
閥
(
ばつ
)
の
事
(
こと
)
でありまして、
189
門閥
(
もんばつ
)
だとか、
190
政党閥
(
せいたうばつ
)
だとか、
191
資本閥
(
しほんばつ
)
だとか、
192
学閥
(
がくばつ
)
だとか、
193
宗教閥
(
しうけうばつ
)
などいふものが
戸
(
と
)
であります。
194
その
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けて、
195
伊弉諾
(
いざなぎの
)
命
(
みこと
)
が
曰
(
いは
)
れますには、
196
『
我
(
あ
)
が
愛
(
うつ
)
くしき』と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は、
197
要
(
えう
)
するに
地球
(
ちきう
)
の
国魂
(
くにたま
)
も
世界
(
せかい
)
一般
(
いつぱん
)
の
人民
(
じんみん
)
も、
198
森羅
(
しんら
)
万象
(
ばんしやう
)
一切
(
いつさい
)
のものを
皆
(
みな
)
愛
(
あい
)
し
玉
(
たま
)
ひての
御
(
お
)
言葉
(
ことば
)
であります。
199
すなはち
霊系
(
れいけい
)
と
体系
(
たいけい
)
と
相俟
(
あひま
)
つて、
200
美
(
うる
)
はしい
世界
(
せかい
)
を
作
(
つく
)
らむとしたが、
201
火
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
所謂
(
いはゆる
)
火力
(
くわりよく
)
文明
(
ぶんめい
)
のために、
202
世界
(
せかい
)
は
黄泉国
(
よもつくに
)
と
化
(
な
)
つたのである。
203
それで
今
(
いま
)
一度
(
いちど
)
元
(
もと
)
に
還
(
かへ
)
れと
曰
(
い
)
はれたのであります。
204
この
太元
(
もと
)
に
還
(
かへ
)
れといふことは、
205
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
に
従
(
したが
)
つて
神
(
かみ
)
が
改心
(
かいしん
)
し、
206
国魂
(
くにたま
)
が
改心
(
かいしん
)
し、
207
人民
(
じんみん
)
が
改心
(
かいしん
)
して、
208
上下
(
しやうか
)
一致
(
いつち
)
し
以
(
もつ
)
て
完全
(
くわんぜん
)
なる
国
(
くに
)
を
作
(
つく
)
らむとの
意味
(
いみ
)
であります。
209
即
(
すなは
)
ち
地球
(
ちきう
)
上
(
じやう
)
の
悪
(
あく
)
の
守護神
(
しゆごじん
)
に、
210
改心
(
かいしん
)
してくれといふことになります。
211
そこで
伊弉冊
(
いざなみの
)
命
(
みこと
)
は
答
(
こたへ
)
て
曰
(
いは
)
るるには、
212
『
悔
(
くや
)
しきかも
速
(
と
)
く
来
(
き
)
まさずして、
213
吾
(
あ
)
は
黄泉
(
よもつ
)
戸喫
(
へぐひ
)
しつ』とあります。
214
これは
残念
(
ざんねん
)
なことを
致
(
いた
)
しました。
215
吾
(
われ
)
は
黄泉
(
よもつ
)
戸喫
(
へぐひ
)
した。
216
モウ
少
(
すこ
)
し
早
(
はや
)
く
御
(
ご
)
注意
(
ちうい
)
下
(
くだ
)
さらば、
217
茲
(
ここ
)
まで
地球
(
ちきう
)
上
(
じやう
)
の
一切
(
いつさい
)
は
腐敗
(
ふはい
)
せなかつたで
在
(
あ
)
らうに、
218
今日
(
こんにち
)
となつては
実
(
じつ
)
に
曇
(
くも
)
り
切
(
き
)
り、
219
濁
(
にご
)
り
切
(
き
)
り、
220
腐
(
くさ
)
り
切
(
き
)
りた
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
で
手
(
て
)
のつけやうもない。
221
往
(
ゆ
)
きも
戻
(
もど
)
りも、
222
上
(
あ
)
げも
下
(
おろ
)
しも、
223
二進
(
につち
)
も
三進
(
さつち
)
も
行
(
ゆ
)
かぬ
状態
(
じやうたい
)
であるといふ
意味
(
いみ
)
であります。
224
即
(
すなは
)
ち
神
(
かみ
)
も、
225
吾
(
われ
)
も、
226
人
(
ひと
)
も、
227
共
(
とも
)
に
皆
(
みな
)
汚
(
けが
)
されて
居
(
ゐ
)
ることでありますから、
228
天
(
てん
)
から
誠
(
まこと
)
の
神
(
かみ
)
が
御
(
お
)
出
(
いで
)
下
(
くだ
)
さいまして、
229
地球
(
ちきう
)
が
破滅
(
はめつ
)
せむとするのを
直
(
なほ
)
してやらう、
230
完全
(
くわんぜん
)
なる
天国
(
てんごく
)
を
建設
(
けんせつ
)
してやらう、
231
と
曰
(
いは
)
れますのは、
232
誠
(
まこと
)
に
恐
(
おそ
)
れ
多
(
おほ
)
い、
233
尊
(
たふと
)
い、
234
忝
(
かたじけ
)
ない
神
(
かみ
)
の
御
(
お
)
言葉
(
ことば
)
でありますから、
235
私
(
わたくし
)
は
国魂
(
くにたま
)
即
(
すなは
)
ち
世界
(
せかい
)
一般
(
いつぱん
)
の
神人
(
しんじん
)
が
改心
(
かいしん
)
すれば、
236
と
曰
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を『
還
(
かへ
)
りなむ』と
申
(
まを
)
すのである。
237
しかし
一寸
(
ちよつと
)
黄泉神
(
よもつがみ
)
と
相談
(
さうだん
)
して
見
(
み
)
ますから、
238
それまで
御
(
お
)
待
(
ま
)
ちを
願
(
ねが
)
ひますと
答
(
こた
)
へられたのであります。
239
この
黄泉神
(
よもつがみ
)
といふのは、
240
現代
(
げんだい
)
の
暗黒
(
あんこく
)
世界
(
せかい
)
を
支配
(
しはい
)
して
居
(
ゐ
)
る
各
(
かく
)
体主
(
たいしゆ
)
霊従
(
れいじゆう
)
国
(
こく
)
の
主権者
(
しゆけんしや
)
や
大統領
(
だいとうりやう
)
といふことでありまして、
241
相論
(
あげつら
)
うといふことは、
242
一応
(
いちおう
)
この
事
(
こと
)
を
相談
(
さうだん
)
して
見
(
み
)
ませう、
243
多勢
(
おほぜい
)
に
理
(
り
)
を
説
(
と
)
いて
聞
(
き
)
かせて、
244
その
意見
(
いけん
)
を
聴
(
き
)
いて
見
(
み
)
ませうといふ
事
(
こと
)
であります。
245
次
(
つぎ
)
に『
甚久
(
いとひさ
)
しく
待
(
ま
)
ちかねたまひき』といふのは、
246
この
議論
(
ぎろん
)
が
一寸
(
ちよつと
)
や、
247
そつとの
間
(
あひだ
)
に
纏
(
まと
)
まらずに、
248
やれ
物質
(
ぶつしつ
)
主義
(
しゆぎ
)
がよいとか、
249
金銀
(
きんぎん
)
為本
(
ゐほん
)
がよいとか、
250
天産
(
てんさん
)
自給
(
じきふ
)
だとか、
251
いろいろの
議論
(
ぎろん
)
があつて、
252
二
(
に
)
年
(
ねん
)
や
三
(
さん
)
年
(
ねん
)
で
尽
(
つ
)
き
果
(
は
)
てぬのであります。
253
神
(
かみ
)
様
(
さま
)
は
今
(
いま
)
ぢや
早
(
はや
)
ぢやというて
早
(
はや
)
く
改心
(
かいしん
)
せよと、
254
明治
(
めいぢ
)
二十五
(
にじふご
)
年
(
ねん
)
から
言
(
い
)
ひ
続
(
つづ
)
けに
言
(
い
)
はれて
御
(
お
)
急
(
いそ
)
ぎになつて
居
(
ゐ
)
るが、
255
黄泉神
(
よもつがみ
)
の
議論
(
ぎろん
)
は
中々
(
なかなか
)
纏
(
まと
)
まらぬといふ
如
(
や
)
うな
意味
(
いみ
)
であります。
256
(
大正九・一一・一
於五六七殿講演
外山豊二
録)
257
(
大正一一・二・一〇
旧一・一四
谷村真友
再録)
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