霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四一章 言霊解(げんれいかい)三〔三九一〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第8巻 霊主体従 未の巻 篇:第6篇 黄泉比良坂 よみ(新仮名遣い):よもつひらさか
章:第41章 言霊解三 よみ(新仮名遣い):げんれいかい三 通し章番号:391
口述日:1922(大正11)年02月11日(旧01月15日) 口述場所: 筆録者:谷村真友(再録) 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年6月15日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじはMさん作成です(一部加筆訂正してあります)。一部の章はAIによって要約を作成しています。[×閉じる]:
伊邪那岐神が櫛を灯して見たというのは、奇魂の「くし」であって、誠の神の霊智霊光の発動を現している。日の神の御光である。
天津日嗣は一人しかおられない。日の大神の御聖徳を輝かし、その大御心をもって世界を調べたのである。すると世界の人民の心は蛆のようになってしまっていた。
古事記に、伊邪那美命の各所に雷神がいた、というのは、世界の各階層のひとびとの思想が悪化してしまっていることを表している。
大本は一つ火、霊主体従の神教を天下に宣伝していたが、頭に成れる雷神の大圧迫が落下して、各種の妨害を受けたのである。
また大本内部にも、役員信者の中に利己的な目的をもって潜んでいる分子が存在ししている。
伊邪那岐神が伊邪那美神の惨状を見て、黄泉国から逃げ帰られたというのは、世界の惨状、人民悪化のあまりの矛盾撞着に呆れられた、ということである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる]: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2021-06-11 18:17:55 文字数:3996 OBC :rm0841
愛善世界社版:296頁 八幡書店版:第2輯 256頁 修補版: 校定版:300頁 普及版:132頁 初版: ページ備考:
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]:神霊界 > 大正9年12月1日号(第132号) > 皇典と現代(二)
001 次(つぎ)に『左(ひだり)の御美豆良(みみづら)に刺(さ)させる湯津津間(ゆづつま)櫛(ぐし)の男柱(をはしら)一(ひと)つ取(と)り闕(か)きて一(ひと)つ火(び)ともして入(い)り見(み)ます時(とき)に』といふ、002この左(ひだり)は上(うへ)で、003右(みぎ)は下(した)であつて、004左(ひだり)の方(はう)といふのは霊(れい)のかがみといふ事(こと)であります。
005 湯津津間(ゆづつま)櫛(ぐし)といふのは、006総(すべ)ての乱(みだ)れを解(と)きわけるといふ意味(いみ)で、007奇魂(くしみたま)のくしといふ事(こと)にもなるのであります。008この櫛(くし)の歯(は)の一本(ひともと)を闕(かき)て、009その上(うへ)に火(ひ)を点(とも)して見(み)られたものであります。010即(すなは)ち暗黒(あんこく)世界(せかい)に一寸(ちよつと)霊(れい)の火(ひ)をつけて見(み)られた。011一(ひと)つ火(び)は一(ひと)つの目(め)で、012日本(にほん)の日(ひ)の丸(まる)の国旗(こくき)といふことになります。013この火(ひ)といふものは、014皆(みな)のものが明光(めいくわう)を尋(たづ)ねて慕(した)ひ寄(よ)つて来(く)るといふ意味(いみ)になるのであります。015即(すなは)ち夏(なつ)の虫(むし)が火(ひ)を見(み)て寄(よ)つて来(く)るとか又(また)航海者(かうかいしや)が一(ひと)つの燈台(とうだい)を見(み)て常(つね)に港(みなと)へ寄(よ)つて来(く)るといふやうなもので、016誠(まこと)の神(かみ)の霊智(れいち)霊光(れいくわう)の発動(はつどう)であります。
017 くしは明智(めいち)を以(もつ)て照(てら)すといふ事(こと)で、018日(ひ)の神(かみ)の御光(みひかり)といふ意味(いみ)になります。019即(すなは)ち日(ひ)は天(てん)に一(ひと)つしかない如(や)うに天津(あまつ)日嗣(ひつぎ)も、020世界(せかい)に一人(ひとり)しか居(を)られないのであります。021所謂(いはゆる)日(ひ)の大御神(おほみかみ)の御(ご)聖徳(せいとく)を輝(かがや)かし奉(たてまつ)るといふことが一(ひと)つ火(び)といふ意味(いみ)になるのでありまして、022この日(ひ)の大御神(おほみかみ)の大御心(おほみこころ)を以(もつ)て、023世界中(せかいぢう)を調(しら)べて見(み)る即(すなは)ち日本(にほん)の国(くに)の八咫(やあた)の鏡(かがみ)で照(てら)して見(み)ると、024蛆(うじ)がたかつてとどろいて居(を)つたのであります。025人間(にんげん)の形(かたち)をして居(を)つても、026その心(こころ)は蛆(うじ)と同(おな)じであるといふ事(こと)で、027勝手(かつて)気儘(きまま)なことをしたり、028又(また)言(い)つたりして居(を)るといふことであります。
029 次(つぎ)に『御頭(みかしら)には大雷(おほいかづち)居(を)り』といふ事(こと)は、030頭(あたま)すなはち体主(たいしゆ)霊従(れいじゆう)国(こく)の主権者(しゆけんしや)とか、031大統領(だいとうりやう)とかのことで大(おほ)きな雷(いかづち)とは、032悪魔(あくま)とか、033また強(つよ)い不可抗力(ふかかうりよく)とかいふことであります。034よく人(ひと)が叱(しか)られた時(とき)には、035雷(かみなり)が落(お)ちたと申(まを)しますが、036多人数(たにんずう)の中(なか)に天(てん)から雷(かみなり)が落(お)ちたといふ意味(いみ)であります。
037 それから『御胸(みむね)には火雷(ほのいかづち)居(を)り』といふことは、038言霊(ことたま)上(じやう)、039頭(あたま)は天(てん)で、040胸(むね)は大臣(だいじん)で、041火(ほ)の雷(いかづち)とは悪(わる)い事(こと)を考(かんが)へて居(を)るものが沢山(たくさん)に潜(ひそ)んで居(ゐ)る事(こと)であります。042これを火(ほ)の雷(いかづち)といふのであります。
043 次(つぎ)に『腹(はら)には黒雷(くろいかづち)居(を)り』と云(い)ふことは、044よく人(ひと)の悪(わる)いものを指(さ)して腹黒(はらぐろ)いといふやうに、045国民(こくみん)の中堅(ちうけん)が悪(あく)に化(な)つて居(を)るといふ事(こと)であります。
046 次(つぎ)に『御陰(みほと)には拆雷(さくいかづち)居(を)り』といふのは、047国民(こくみん)にたとふれば、048百姓(ひやくしやう)とか労働者(らうどうしや)といふ事(こと)で、049拆(さ)くといふのは引裂(ひきさ)くといふ意味(いみ)であります。
050 次(つぎ)に051『左(ひだり)の御手(みて)には若雷(わかいかづち)居(を)り、052右(みぎり)の手(て)には土雷(つちいかづち)居(を)り』といふ事(こと)は、053即(すなは)ち左(ひだり)の手(て)は神(かみ)であれば天津(あまつ)神(かみ)であり、054人民(じんみん)であれば上流(じやうりう)社会(しやくわい)といふことで、055又(また)右(みぎ)の手(て)といふのは神(かみ)であれば地津(くにつ)神(かみ)であり、056人民(じんみん)にたとふれば下等(かとう)社会(しやくわい)といふ事(こと)になります。057また若雷(わかいかづち)の若(わか)といふのは本当(ほんたう)に未(いま)だ熟(じゆく)せない、058思想(しさう)が固(かた)まらぬといふことで、059富豪(ふがう)階級(かいきふ)の青年(せいねん)とか、060大学生(だいがくせい)とか、061華族(くわぞく)の令息(むすこ)とかいふ意味(いみ)で、062所謂(いはゆる)上流(じやうりう)社会(しやくわい)の若者(わかもの)の精神(せいしん)行為(かうゐ)が荒(あ)れすさんで居(を)るといふ事(こと)であります。063次(つぎ)に土雷(つちいかづち)の土(つち)は百姓(ひやくしやう)といふ意味(いみ)で、064地主(ぢぬし)と小作人(こさくにん)との軋轢(あつれき)が絶間(たえま)なくあるといふやうなことであります。
065 『左(ひだり)の足(あし)に鳴雷(なるいかづち)、066右(みぎり)の足(あし)に伏雷(ふしいかづち)居(を)り』と云(い)ふ、067この鳴雷(なるいかづち)といふのは、068日本(につぽん)でも外国(ぐわいこく)でも、069軍隊(ぐんたい)の中(なか)に鳴(な)り渡(わた)る悪(わる)い思想(しさう)が、070空(そら)から下(くだ)る大雷(おほいかづち)悪神(あくがみ)の如(ごと)く、071伝(つた)はつて居(を)るといふ意味(いみ)であります。072右(みぎり)の足(あし)に伏雷(ふしいかづち)といふのは、073伏(ふ)せてある悪魔(あくま)といふことで、074雷(いかづち)の中(なか)でも最(もつと)も恐(おそ)ろしいものであります。075即(すなは)ち人民(じんみん)にたとへると悪化(あくくわ)せる労働者(らうどうしや)とか社会(しやくわい)主義者(しゆぎしや)などといふことで、076悪思想(あくしさう)の労働者(らうどうしや)がダイナマイトや其(その)他(た)を以(もつ)て、077破壊(はくわい)的(てき)陰謀(いんぼう)を企(くはだ)てて、078隠(かく)れて時期(じき)を待(ま)つて居(ゐ)るといふやうな意味(いみ)であります。079実(じつ)に今(いま)の世(よ)の中(なか)はこの通(とほ)りになつて居(を)るのでありまして、080何千(なんぜん)年(ねん)前(ぜん)に書(か)かれたものが今日(こんにち)によく適合(てきがふ)して居(ゐ)るのであります。
081 実(じつ)にこの古事記(こじき)は何時(いつ)読(よ)んでも適合(てきがふ)するものでありまして、082徳川(とくがは)時代(じだい)にも適合(てきがふ)すれば、083現代(げんだい)にも適合(てきがふ)し、084将来(しやうらい)のことにも当(あて)はまるもので、085古今(ここん)を通(つう)じて謬(あやま)らざる所(ところ)の実(じつ)に尊(たふと)き神文(しんもん)なる所以(ゆゑん)であります。
086 今日(こんにち)吾人(ごじん)が天下(てんか)国家(こくか)の為(ため)に、087神(かみ)の大御心(おほみこころ)を奉戴(ほうたい)して、088我(わ)が同胞(どうはう)を初(はじ)め世界(せかい)を覚醒(かくせい)し、089以(もつ)て天国(てんごく)浄土(じやうど)の安楽国(あんらくこく)を建設(けんせつ)せむとする、090真如(しんによ)の大活動(だいくわつどう)を天下(てんか)挙(こぞ)つて阻止(そし)妨害(ばうがい)せむとするは、091恰(あたか)もこの八種(やくさ)の雷神(いかづちがみ)に攻撃(こうげき)されて居(を)るので在(あ)ります。092大本(おほもと)は一(ひと)つ火(び)、093すなはち霊主体従(ひのもと)の神教(しんけう)を天下(てんか)に宣伝(せんでん)するや、094頭(あたま)に生(な)れる大雷(おほいかづち)なる大圧迫(だいあつぱく)が大本(おほもと)の頭上(づじやう)に落下(らくか)して、095天下(てんか)無二(むに)なる純忠(じゆんちう)純義(じゆんぎ)の神諭(しんゆ)の発行(はつかう)を禁止(きんし)し、096今日(こんにち)到(いた)る処(ところ)に、097大本(おほもと)信仰者(しんかうしや)に妨害(ばうがい)を与(あた)へ、098神霊界(しんれいかい)を購読(こうどく)せぬが汝(なんぢ)の為(ため)だとか、099大正(たいしやう)日日(にちにち)新聞(しんぶん)を読(よ)まないが良(よ)いとか、100百方(ひやつぱう)手(て)を尽(つく)して吾人(ごじん)至誠(しせい)の行動(かうどう)を極力(きよくりよく)妨害(ばうがい)しつつあるのは、101頭(あたま)に大雷(おほいかづち)鳴(な)り居(を)ると同様(どうやう)の意義(いぎ)であります。
102 次(つぎ)に『御胸(みむね)には火(ほ)の雷(いかづち)居(を)り』と云(い)ふ事(こと)は、103今日(こんにち)学者(がくしや)階級(かいきふ)とか、104知識(ちしき)階級(かいきふ)とか、105大(だい)宗教家(しうけうか)とか云(い)ふ所(ところ)の偽聖者(ぎせいしや)が、106挙(こぞ)つて大本(おほもと)の出現(しゆつげん)を忌(い)み嫌(きら)ひ、107百方(ひやつぱう)火(ひ)の如(ごと)き激烈(げきれつ)なる反対(はんたい)演説(えんぜつ)や、108反対論(はんたいろん)を新聞(しんぶん)や雑誌(ざつし)書籍(しよせき)等(とう)に掲載(けいさい)し、109以(もつ)て天下(てんか)の思想界(しさうかい)を攪乱(かくらん)せむとする石屋(いしや)の手先(てさき)が口(くち)の続(つづ)くかぎり筆(ふで)の続(つづ)く極(きは)み、110大々(だいだい)的(てき)妨害(ばうがい)しつつあるは、111即(すなは)ち胸(むね)に居(を)る火(ほ)の雷(いかづち)であります。112大本(おほもと)の機関(きくわん)新聞(しんぶん)雑誌(ざつし)を教育家(けういくか)は読(よ)むなとか、113軍隊内(ぐんたいない)には入(い)れては成(な)らぬとか、114吾人(ごじん)の正義(せいぎ)公道(こうどう)の宣布(せんぷ)を遮断(しやだん)せむとするは、115所謂(いはゆる)火(ほ)の雷(いかづち)居(を)りと云(い)ふ事(こと)であります。
116 次(つぎ)に『御腹(みはら)には黒雷(くろいかづち)居(を)り』と云(い)ふ事(こと)は、117大本(おほもと)の内部(ないぶ)へ、118ある種(しゆ)の野心家(やしんか)が或(あ)る目的(もくてき)の為(ため)に、119表面(へうめん)信者(しんじや)と見(み)せ掛(か)け、120所在(あらゆる)利己(りこ)的(てき)行動(かうどう)を企画(きくわく)して、121神界(しんかい)より看破(かんぱ)され、122除名(ぢよめい)の処分(しよぶん)を受(う)けたものが、123百方(ひやつぱう)有(あ)りもせぬ事(こと)を、124犬糞(けんぷん)的(てき)に喧伝(けんでん)する悪人輩(あくにんばら)の沢山(たくさん)潜伏(せんぷく)して居(を)る事(こと)であります。125現在(げんざい)の大本(おほもと)の内部(ないぶ)にも、126表面(へうめん)は熱心(ねつしん)な信者(しんじや)らしく見(み)せ掛(か)け、127神(かみ)様(さま)を道具(だうぐ)に使(つか)つて役員(やくゐん)となり、128各地(かくち)の教信徒(けうしんと)を籠絡(ろうらく)しつつ在(あ)るのも、129所謂(いはゆる)大本(おほもと)に於(お)ける『御腹(みはら)には黒雷(くろいかづち)居(を)り』の意味(いみ)であります。
130 大本(おほもと)内部(ないぶ)へ深(ふか)く浸入(しんにふ)し神(かみ)様(さま)を担(かつ)ぎ出(だ)して自己(じこ)利益(りえき)のために蠢動(しゆんどう)する偽信者(にせしんじや)や、131偽役員(にせやくゐん)が蛆虫然(うじむしぜん)として、132平気(へいき)な顔(かほ)をして活動(くわつどう)して居(を)り、133幹部(かんぶ)の役員(やくゐん)を、134目(め)の敵(かたき)の如(や)うに言(い)ひ罵(ののし)る不正者(ふせいしや)の現出(げんしゆつ)し、135又(また)は潜在(せんざい)しつつあるのは即(すなは)ち黒雷(くろいかづち)が居(を)ると云(い)ふ事(こと)であります。136国家(こくか)にしても、137又(また)これと同様(どうやう)である事(こと)を忘(わす)れてはならぬのであります。
138 次(つぎ)に『御陰(みほと)には拆雷(さくいかづち)居(を)り』といふ意味(いみ)は、139之(これ)を大本(おほもと)にたとへると、140青年(せいねん)の中(なか)に潜(ひそ)んでゐる不正(ふせい)分子(ぶんし)が種々(しゆじゆ)の良(よ)からぬ言行(げんかう)を敢(あへ)てし、141折角(せつかく)研(みが)きかけた善良(ぜんりやう)分子(ぶんし)までも悪化(あくくわ)せしむる如(ごと)き行動(かうどう)を採(と)り、142信者(しんじや)の信念力(しんねんりよく)を一角(いつかく)から、143破壊(はくわい)せむとする様(やう)な下級(かきふ)の連中(れんぢう)である。144大本(おほもと)の基礎(きそ)となり、145将来(しやうらい)の柱石(ちうせき)となる連中(れんちう)の、146悪化(あくくわ)的(てき)行動(かうどう)が所謂(いはゆる)拆雷(さくいかづち)居(を)りといふ事(こと)である。147之(これ)を現代(げんだい)の国家(こくか)に譬(たとへ)ますと、148下級(かきふ)農民(のうみん)や労働者(らうどうしや)階級(かいきふ)の不良(ふりやう)分子(ぶんし)の悪化(あくくわ)的(てき)行動(かうどう)であります。
149 次(つぎ)に『左(ひだり)の御手(みて)に若雷(わかいかづち)居(を)り』と云(い)ふ事(こと)を大本(おほもと)に於(おい)て対照(たいせう)して見(み)ると、150幹部(かんぶ)の位置(ゐち)にある若手(わかて)連中(れんちう)の誤解(ごかい)的(てき)行動(かうどう)である。151あまり考(かんが)へ過(す)ぎ気(き)を利(き)かし過(す)ぎて、152間(ま)の抜(ぬ)けた言行(げんかう)を敢(あへ)てするのが、153左(ひだり)の手(て)の若雷(わかいかづち)であります。154之(これ)を世界(せかい)に対照(たいせう)すると、155若年(じやくねん)の士官(しくわん)や、156法官(はふくわん)や、157大学生(だいがくせい)の、158天地(てんち)惟神(かむながら)の大道(だいだう)を無視(むし)する連中(れんちう)のことである。159広(ひろ)い天下(てんか)には三(さん)人(にん)や五(ご)人(にん)は無(な)いとも限(かぎ)らない。160大本(おほもと)にも、161一人(ひとり)や二人(ふたり)は、162無(な)いとも言(い)はれぬのであります。
163 次(つぎ)に『右(みぎり)の御手(みて)には土雷(つちいかづち)居(を)り』と云(い)ふ事(こと)は、164之(これ)を大本内(おほもとない)で譬(たとへ)ると、165地方(ちはう)の若(わか)い信者(しんじや)や、166青年(せいねん)の中(なか)の不良(ふりやう)分子(ぶんし)であつて、167その言行(げんかう)は常(つね)に大本(おほもと)の経綸(けいりん)を、168大々(だいだい)的(てき)妨害(ばうがい)する連中(れんちう)の事(こと)であります。169之(これ)を世界(せかい)に譬(たとへ)ると、170各地方(かくちはう)に散在(さんざい)する労働者(らうどうしや)とか、171工夫(こうふ)とか、172小作人(こさくにん)とかの不健全(ふけんぜん)な分子(ぶんし)の、173不良(ふりやう)な計画(けいくわく)を企(くはだ)ててをる連中(れんちう)の悪行(あくかう)悪言(あくげん)であります。
174 次(つぎ)に『左(ひだり)の御足(みあし)には鳴雷(なるいかづち)居(を)り』と云(い)ふ事(こと)は、175大本(おほもと)で言(い)へば、176悪社会(あくしやくわい)と戦闘(せんとう)する所(ところ)の言論(げんろん)機関(きくわん)を云(い)ふので、177布教者(ふけうしや)や新聞(しんぶん)社員(しやゐん)等(とう)に当(あた)るので、178その中(なか)に不良(ふりやう)分子(ぶんし)が混入(こんにふ)して、179一生(いつしやう)懸命(けんめい)に尽力(じんりよく)してゐながら却(かへ)つて神界(しんかい)の御(ご)経綸(けいりん)の妨害(ばうがい)して居(を)るものの潜(ひそ)み居(ゐ)ると云(い)ふ事(こと)であります。180之(これ)を世界(せかい)に対照(たいせう)する時(とき)は、181陸海軍(りくかいぐん)の中(なか)にも種々(しゆじゆ)の危険(きけん)なる思想(しさう)や主義(しゆぎ)が潜入(せんにふ)して居(を)ると言(い)ふ事(こと)であります。
182 次(つぎ)に『右(みぎり)の足(あし)には伏雷(ふしいかづち)居(を)り』と云(い)ふ事(こと)は之(これ)を大本(おほもと)で譬(たとへ)ると、183『禍(わざはひ)は下(した)から』と云(い)ふ譬(たとへ)の通(とほ)り、184神(かみ)の道(みち)も、185人(ひと)の道(みち)も、186何(なに)も分(わか)らぬ不良(ふりやう)なる偽信者(にせしんじや)が幹部(かんぶ)から何(なに)か一度(いちど)親切(しんせつ)上(じやう)から忠告(ちゆうこく)を受(う)けると、187その親切(しんせつ)を逆(ぎやく)に感受(かんじゆ)し、188非常(ひじやう)に立腹(りつぷく)して何(なに)か幹部(かんぶ)の連中(れんちう)に欠点(けつてん)でも在(あ)つたら、189之(これ)を発表(あばい)てやらうと自分(じぶん)の過失(かしつ)を棚(たな)へ上(あ)げて置(お)いて、190上(うへ)の役員(やくゐん)ばかりを恨(うら)んで居(を)る連中(れんちう)の如(や)うなものであります。191之(これ)を世界(せかい)に対照(たいせう)する時(とき)は、192政府(せいふ)顛覆(てんぷく)の陰謀(いんぼう)を企(くはだ)てて居(を)るとか、193爆弾(ばくだん)を密造(みつざう)して、194機(き)を見(み)て暴動(ばうどう)を開始(かいし)せむとか、195常(つね)に考(かんが)へてをる不良(ふりやう)分子(ぶんし)が世界(せかい)には潜(ひそ)んで居(を)る、196といふ意義(いぎ)を指(さ)して、197『右(みぎり)の足(あし)には伏雷(ふしいかづち)居(を)り』と言(い)ふのであります。
198『是(ここ)に伊弉諾(いざなぎの)命(みこと)、199見畏(みかしこ)みて逃返(にげかへ)ります時(とき)に、200其(その)妹(いも)伊弉冊(いざなみの)命(みこと)、201吾(われ)に辱(はぢ)見(み)せたまひつ、202と言(まを)したまひて、203即(すなは)ち黄泉(よもつ)醜女(しこめ)を遣(つか)はしめて追(お)はしめき』
204 教祖(けうそ)の御(ご)神諭(しんゆ)に『神(かみ)は世界(せかい)の人民(じんみん)を助(たす)けて、205松(まつ)の世(よ)神(かみ)の世(よ)と立替(たてか)へて、206立派(りつぱ)な水晶(すゐしやう)の世界(せかい)に致(いた)してやり度(た)いと思(おも)うて、207三千(さんぜん)年(ねん)も世(よ)に隠(かく)れて居(を)りたが、208モウ斯(か)うして置(お)いては世(よ)が立(た)たぬやうに成(な)りたから、209神(かみ)が表(おもて)に現(あら)はれて三千(さんぜん)世界(せかい)を善一筋(ぜんひとすぢ)の五六七(みろく)の神政(しんせい)に致(いた)して、210神(かみ)も、211仏事(ぶつじ)も、212人民(じんみん)も勇(いさ)んで暮(くら)す、213結構(けつこう)な神国(しんこく)の世(よ)に致(いた)して喜(よろこ)ばしたいと思(おも)うて苦労(くらう)を致(いた)して居(を)るが、214神(かみ)が思(おも)うたよりも非道(ひど)い余(あま)りの曇(くも)り様(やう)で、215そこら辺(あた)りが汚(きたな)うて片足(かたあし)踏(ふ)み込(こ)む処(ところ)も、216指一本(ゆびいつぽん)突(つ)く場所(とこ)も無(な)いとこまで腐(くさ)りて居(を)るから、217神(かみ)も手(て)の付(つ)けやうが無(な)いなれど、218神(かみ)は世界(せかい)を助(たす)けたいのが、219一心(いつしん)の願(ねが)ひであるから、220泥(どろ)にまみれて人民(じんみん)を助(たす)けたさに世(よ)に落(お)ちて苦労(くらう)艱難(かんなん)を致(いた)して居(ゐ)るぞよ』との御(お)言葉(ことば)は古事記(こじき)御(ご)本文(ほんぶん)の『見畏(みかしこ)みて』と云(い)ふ事(こと)である。221『逃(に)げて返(かへ)ります時(とき)に』と云(い)ふ事(こと)は、222余(あま)りの矛盾(むじゆん)撞着(どうちやく)に呆(あき)れられた事(こと)である。223例(たと)へば至誠(しせい)至忠(しちう)思国(しこく)の為(ため)に、224日夜(にちや)辛酸(しんさん)を嘗(な)めてをる吾々(われわれ)に対(たい)して、225却(かへつ)て危険(きけん)人物(じんぶつ)扱(あつか)ひをなし布教先(ふけうさき)まで、226監視(かんし)を附(ふ)せられるが如(ごと)きは実(じつ)に当局(たうきよく)の本心(ほんしん)なるかを疑(うたが)はねばならぬ様(やう)になるのである。
227 斯様(かやう)なる社会(しやくわい)の矛盾(むじゆん)に、228神(かみ)様(さま)も驚(おどろ)いて跣足(はだし)で御(お)逃(に)げになると云(い)ふ事(こと)が『見畏(みかしこ)みて逃返(にげかへ)ります』と云(い)ふ事(こと)になるのであります。
229(大正九・一一・一 於五六七殿講演 外山豊二録)
230(大正一一・二・一一 旧一・一五 谷村真友再録)
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