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霊主体従の精神

インフォメーション
題名:霊主体従の精神 著者:出口王仁三郎
ページ:77 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :B195303c203
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]『人類愛善新聞』昭和10年11月3日
 人間が母の体内にはじめて受胎した時は、頭もなく四肢もわからず、混沌としてあたかも鶏子のごときものであつて、宇宙創造、天地剖判の姿そのままなのである。ところが三月たち五月すぎて、だんだんと人間としての肉体を備え、かくて十か月にして、すでに母体の保護をうけずともよい状態までに発育すると、産声とともにこの地上に産まれてくるのである。しかしこの世界にはじめて、人間として産まれてでた時には、もちろん肉体そのものも不完全ではあるが、とくにその意思想念すなわち霊魂の働きは、まだ混沌として鶏子のごときものである。そこにはなんら独立した個性というものがなく、それは大自然そのままの肉体であり、造化の神自体の魂の働きであるとみることができるのである。
 かくて五年、十年の歳月を経るにしたがつて、その精神も肉体もしだいに発達し、ここに意思想念すなわち霊魂に個性を生じ、独立性を有するようになる。五十年の人生は、ちようど十か月間にわたる胎児の母体内の生活と同様に、われわれの霊魂をその肉体内に保護するとともに、その独立的個性を養育する過程なのである。ままならぬ社会制度や、生活のための労苦や、向上のための勉学、その他肉体におきる病気までも、ことごとく外界にあらわれる諸事象は、人間の霊魂を保護し練磨する母体に相応しているのである。しかして人の霊魂が完全に発育して、肉体の保護や補助をうけなくとも独立独往できる状態になつて、その肉体を離れ現象の世界を去つて、無限の実在界に更生することを「大往生」というのである。
 それで古の聖賢は、すべて我欲を去れと説き、執着を断てと教えたが、それは人間の心が、いつまでも肉体に支配されていることは、ちようど発育不良な胎児が、母体の保護をうけることができなくなつた時に死んでしまうのと同様に、いつまでも物欲にとらわれている霊魂は、ついに永遠の生命に更生することができずして、流産してしまうことをいましめたものなのである。人として真の生命に住することは、物欲にとらわれぬ霊主体従の大道を体得する以外に途はないのである。
 仏教ではこの消息を、無明より来る流転の生といつているが、今日の人間界のありさまを見るのに、哀れにもすべての生民が永劫の流転の妄念にとらわれ、発育不良のたくさんな胎児が、神さまから「お出直し」を宣言されて、流産、死産の悲境にある。おそらく宇宙創造人類発生以来、今日ほどこの地上が、かかる多くの妄者によつて埋められた時はないであろう。しかしそれも唯物思想にとらわれ神霊を否定した盲人が、国家社会の指導者となつて、大衆を泥溝に手引きしてきたのであるから、かくなることは当然の結果である。
 人間が個性を有するということは、じつに尊いことである。この大宇宙の発達進展は、万有がますますその個性を強く発揮することによつてえられるものである。しかし人が個性を発揮するということは、けつして個我にとらわれて不統一になることではない。枝葉がいよいよ栄えるということは、幹から切れることではない。
 霊主体従の精神は、すべてのものがますますその個性を発揮するとともに、いよいよ固く元に帰向し統一される途なのである。そこにこそ永遠に栄えゆく世界が開かれるのである。
 結局、この世界もすべての国家も神の御心に帰向して、しかもその個性を縦横に発揮し、霊主体従の大精神に立脚して諸々の制度を確立するまでは、なんどもなんども戦争と革命の惨事をくりかえさねばならないであろう。ゆえにわれわれは、大宇宙および人生を一貫する活生命を十分に体得して、そして永遠に栄えてゆく正しき国家社会の基礎を樹立し、また人間生活の基調を確立しなくてはならないのである。
(「人類愛善新聞」昭和10年11月3日)

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